北米/南米関連

カナダが潜水艦調達に関するRFIを発行、国内建造ではなく海外建造を予定

カナダは最大12隻の通常動力型潜水艦を調達するため情報提供依頼書(RFI)を発行、2028年までの契約締結、2035年までの1番艦引き渡し、さらに「技術移転による国内建造」ではなく「海外建造=完成品の輸入」を予定しており、長距離攻撃兵器による精密攻撃能力も要求している。

参考:Canada kicks off submarine tender after survey of global vendors

待望のRFIが17日に発行され潜水艦の調達スケジュール、調達方法、要求要件の一部が判明

カナダが保有する4隻のヴィクトリア級潜水艦は2034年までに退役予定で、海軍は「最大12隻の新型潜水艦を調達したい=東海岸と西海岸に6隻づつ潜水艦を配備したいという意味」と政府に働きかけているが、後継艦の要件、予算、調達規模、交換スケジュールは何も決まっておらず、正式な後継艦プログラムを立ち上げる事前準備として2023年にCPSP(Canadian Patrol Submarine Project=カナダ哨戒潜水艦プロジェクト)を検討するチームを国防省内部に設置。

出典:public domain ヴィクトリア級潜水艦

国防省の報道官は2023年8月「カナダ海軍の要件を満たす潜水艦(建造中を含む)保有国、企業、海軍と協力して調査を行っており、プロジェクトチームはフランス、ドイツ、スペイン、スウェーデン、韓国、日本と連絡を取っている」と明かし、ブレア国防相も今年7月「最大12隻の通常動力型潜水艦の取得手続きを正式に開始した」「正式な情報提供依頼書(RFI)を秋に発行する」と明かしていたが、待望のRFIが17日に発行され潜水艦の調達スケジュール、調達方法、要求要件の一部が判明した。

カナダのヴィクトリア級潜水艦は2030年代半ばに退役するため、新型潜水艦に関する契約締結は2028年まで、1番艦の引き渡しは2035年まで、調達方法も「技術移転による国内建造」ではなく「海外建造=完成品の輸入」を予定しているが、輸入した潜水艦のサポート、訓練、インフラに関してはカナダ企業の参入(メンテナンスに必要な技術移転である可能性が高い)を要求しており、新型潜水艦の能力についても精密攻撃能力を、武装についても魚雷、対艦ミサイル、陸上攻撃用の長距離攻撃兵器の搭載を要求しているらしい。

出典:Naval Group Scorpene Evolved

この受注を争う潜在的な競合はフランス、ドイツ、スペイン、スウェーデン、韓国、日本で、Naval GroupはScorpene Evolved(もしくはBarracudaシリーズ)、HDWは212CD、NavantiaはS-80Plus、SAABはDamenと共同でC-71を、韓国の現代重工業とHanwha Oceanは別々にKSS-III(鳥山安昌浩級潜水艦)を、日本はたいげい型潜水艦を提案する可能性が高く、現地建造が必要ない12隻もの潜水艦建造は受注国に大きな恩恵=雇用をもたらすだろう。

関連記事:カナダが潜水艦12隻の調達手続き開始を発表、情報提供依頼書は2024年秋
関連記事:スウェーデンとオランダが潜水艦輸出で協力、カナダ海軍にC-71を提案
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※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊

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コメント

    • 幽霊
    • 2024年 9月 19日

    対地攻撃能力が必要なら日本はそこがネックになる可能性がありますね
    手っ取り早く解決するなら魚雷発射管から発射するトマホークの搭載となるのでしょうか?

    19
      • 投石器
      • 2024年 9月 20日

      防衛省は数年前から潜水艦へのVLS増設の検討を行っており、来年度予算の概算要求にも潜水艦用VLSの研究費を計上。
      近年のたいげい型の建造風景から、既に艦内にVLS設置用らしきスペースも確認されています
      たいげい型のVLS搭載モデル開発も、そう時間はかからないかもしれません
      だからカナダも日本を候補にしたのかもしれませんし

      22
        • kitty
        • 2024年 9月 20日

        日本も散々、F-Xで気のない欧州機メーカーにRFI出させてたから、採用可能性無くても付き合うしかないわな。

        29
          • まつっん
          • 2024年 9月 20日

          実際問題として12隻も外国の潜水艦を建造する余裕が有ります?自衛隊向けの潜水艦も建造しなきゃいかんのに?そんなドックの余裕どこにあるの?新型のFFMも作らにゃぁいかんのに。
          技術指導でカナダで造るならまだしも。

          4
            • うに
            • 2024年 9月 20日

            なけりゃあ造ればいいんだよ
            東北の海岸に自衛隊用の大規模な軍港都市造ればいい
            復興活動の一環と思えば、幾らでも予算付けてくれていいわ

            10
              • 千葉のとおりすがり
              • 2024年 9月 20日

              あとに空のドックと設備投資で負債抱えた企業と失業者が残るだけだと困るのでどこもそういう投資してないわけで
              5年後10年後が読めないと投資も雇用もなかなか難しいよね
              特にメンテはカナダ企業でやらせる方針みたいだし

              6
                • バーナーキング
                • 2024年 9月 21日

                600億カナダドル(6兆円以上)というのはそれだけで川重(バイクとかまで込み)の年商3年分を超えるので、十年計画を考え直すに値する金額ですよ。
                最大の12隻の受注を確保できれば2040年代までは埋まるし、その実績を持って次の顧客を探す時間も(ダメそうなら手仕舞いする時間も)あるでしょう。

                1
            • バーナーキング
            • 2024年 9月 21日

            日本の潜水艦は概ね起工(年度末)→進水が2年半、進水→竣工が1年半(年度末)で、型が変わろうが起工のタイミングが多少ずれようがはたまた間が開こうがこのペースを崩していないので、物理的、人員的な限界というより予算執行の都合に合わせてる感が強いです。
            600億ドルのためならそこの無理はできるでしょうから2年で3隻…は無理でも多少の増産は可能かと。
            1番艦を2035年はいいとして問題はその先をどんなペースで何隻建造するのか、ですが(最大ではなく確定で)。

            1
        • 2024年 9月 20日

        カナダ軍の予算規模から12隻の3000t級潜水艦導入は不可能
        過去最大の予算規模で導入されたF35が88機で142億ドル
        潜水艦1隻1000億円以上する
        12隻だと1.2兆円、100億ドルレベルの取引
        予算が少なめな海軍潜水艦にこれだけの投資は不可能

        日本は追加でたいげい型4番艦以降を輸出
        を提案したほうがいい
        たいげい型4番艦以降はエンジンが新型で部品の長期間供給もやりやすい
        35年なら導入から10年経つし中古売買ならやりやすい
        改修をカナダでバッテリー交換含めてやればいい

        2
      • nachteule
      • 2024年 9月 20日

       深く調べずに書くけど対地攻撃にしても何を目標にするのかで射程や弾頭威力の選択は出てくるだろう。

       あくまで日本の現状レベルで取り敢えず対地攻撃がしたいと言うなら射程の面と弾頭威力に難があると思われる最新型ハープーンじゃないだろうか。torpedo tube launchタイプのUGMー109は出してくれるかも分からない。

      1
    • 2024年 9月 19日

    無理じゃないかな
    日本の潜水艦は輸出用じゃないし
    米国にシーウルフ級売ってくれって言っても無理でしょ

    6
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2024年 9月 19日

      今から輸出量にたいげい型の別バージョンをってのも簡単には出来ないでしょうしね
      アメリカ様の許可が得られればワンチャンありそうだけど、万一カナダから中国に機密が漏れるような事があったら洒落にならんか
      (それ以前に日本国内から機密が漏れるほうがありそうな現実)

      13
      • 特盛
      • 2024年 9月 20日

      オーストラリア向けではあと少しのところまで交渉が進んでいたのでそこは問題ないのでは?

      3
    • あばばばば
    • 2024年 9月 19日

    日本って他国の潜水艦建造計画に参与できる能力あるのか?
    裏金問題はどうぜなーなーで終わるとしても、技術維持を名目に二社に発注しているにもかかわらず、お互いに技術者を派遣しあって結局一社提供状態だし、たいげい型の後はVLSを搭載するといって張り切ってるみたいだし、人材が足らないのではないか。
    それに(多分他国より早い)年1隻の建造ペースだとしても、最大12隻は結構長期計画で生産国にとっても結構な負担ではないだろうか。

    お船の関係で他国のコンポーメントを利用することはあっても、陸上や航空の機材みたいに複数の国家による国際共同開発って聞いた事がない。
    船頭多くして船山上るプロジェクトを見てみたい気もする。

    5
      • さだを
      • 2024年 9月 20日

      船の共同開発といえばFREMM計画とか

      1
    •    
    • 2024年 9月 19日

    このサイト内を検索すると、カナダの潜水艦のダメダメさ加減が判るんだけど。
    このダメダメ潜水艦を破棄して、新型を導入して、何をさせるのか。イマイチ良く判らない。
    北極海の氷の下で、ロシアの潜水艦とやりあうなら原子力潜水艦だろうし。西太平洋で中国相手をする場合、メンテナンスや補給を考えると日本製が良いような気がするし。  アメリカと歩調を合わすのか、イギリスと合わすのかもハッキリしないしな。

    17
      • T.T
      • 2024年 9月 19日

      一応北極航路を睨むつもりみたいですね。隻数3倍となると乗員確保なども大変だろうけど、まあ10年有るし大丈夫でしょ。

      9
      • 韓国製
      • 2024年 9月 19日

      中国相手でメンテナンスや補給を考えると、日本製でもいいけど韓国製でもいいような気がする。

      あと日本国はともかく潜水艦メーカーは自衛隊向けでドックが埋まるから、輸出したいのかな?
      時間があるから受注できたらカナダ向けドック確保するかもしれいし、のらりくらり作っているだけで、本気出せば年産1隻なのかもしれないが。

      3
        • 匿名希望係
        • 2024年 9月 20日

        大幅改修しないと氷り割るのつらいかもよ。

        2
      • 白井
      • 2024年 9月 19日

      さすがに日本製が韓国製に勝ってる要素が無いんで、日本製がいいってことは無いような・・・

      3
        • マダコ
        • 2024年 9月 20日

        いくらでも金出すからということになると、まだ日本のほうが出来る部分は多いとは思いますが、世の中にはそんな金は無いので、ベストバランスで作れる国が重宝されますよね、コストと技術の両立、それこそが質ということになれば、今の韓国には勝てないでしょうね。

        10
        • どねつくぼうし
        • 2024年 9月 20日

        潜水艦に関してはそれは当てはまらないでしょう
        長く自国設計を続けノウハウを自家薬籠中のものとしている日本と違い島山安昌浩級は韓国初の独自設計艦
        その前級はあのドイツ214型のライセンス生産品
        問題を抱える潜水艦を最新のお手本として一気に排水量二倍の潜水艦を作ったのですから些か無理が過ぎるというものです

        50
        • 七志
        • 2024年 9月 20日

        いくらなんでも釣りかなんかだと思うし、それに釣られるけど、そんなわけ無いでしょ、と。

        正直陸上装備の数こそ全てという類のものなら勝負にもならない(勝てねぇ)だけど、冶金とか素材技術とか、技術蓄積とかが段違いだから、艦船技術が韓国よりしたというのは荒唐無稽ですよ。(同じように特殊装甲技術にも言える。戦車の装甲とか)

        ただし、軍事輸出という観点では圧倒的に後塵をきしているとしか言えないかと。
        韓国の終戦してない敵を抱えているから常に工場は稼働しなければならないという環境から需要への対応が早いという姿勢とか、取り敢えず売ってから話を進めるという姿勢は非常に融通がきいていると思う。
        顧客の需要に合わせて売買段階から外国装備入れれたりするとか、商売は非常に上手だと思う。

        それに、特に潜水艦だと技術流出を日本は本気で嫌ってるから、カナダの求めるものに合うかどうかも……
        そういう意味では214型ベースだから技術流出どうこう考えないで良い韓国と勝負したら勝てないかも

        40
        • 特盛
        • 2024年 9月 20日

        信頼製と性能は日本製に利がありますよ。
        兵器の輸出実績と技術提供や現地製造、カスタムオーダーの柔軟性では韓国に利がありますが、そういった点は今回そこまで重視されなさそうなので。

        4
    • ゴルシコフ
    • 2024年 9月 19日

    荒れるなよ・・・荒れるなよ・・・

    29
    • 成層圏
    • 2024年 9月 19日

    2035年引き渡しなら、たいげい型に研究中のVLS積めそうだな。
    わざわざカナダから見に来てるんだし、手を挙げてみるのが今後のためにもいいんじゃない?

    17
    • 黒丸
    • 2024年 9月 19日

    日本製をお勧めしたいが、ここは思い切って台湾製を
    少なくとも今のヴィクトリア級よりはよいかと

    9
      • 匿名希望係
      • 2024年 9月 20日

      それと比べたら中古の209でもよくなるやつ

      1
    • ベルカ空軍
    • 2024年 9月 19日

    韓国の躍進がまだまだ続きそうな予感。
    K2戦車やK9自走砲が欧州で売れまくって、兵器の一大輸出国となった韓国ですが、得意の造船でも期待できそうですね。

    本邦もぜひとも頑張って欲しい。まずは国内の腐敗を一掃したり、韓国のやり方を教えてもらったりとやることはいろいろあるけど一歩ずつでもよいので前進することを期待します。

    8
      • マダコ
      • 2024年 9月 20日

      結局のところ、一度こういう事が軌道に乗ると、予算や販売ルートも含め上手くいきますよね。成長途上なら尚更。
      なんというか、韓国的な商売の上手さってあると思うんですよね。似たようなものなら、日本もまだ作れると思いますが、商売の上手さでけっこう譲っているという印象です。

      10
        • 2024年 9月 20日

        韓国の商売の上手さには本当に感心する、発射した地対地誘導弾を自軍基地に落下させるような国なのにサウジに地対空誘導弾を買わせることに成功してるんだから本当に商売が上手いんだと思う

        23
          • マダコ
          • 2024年 9月 20日

          その点、かなり重要な事を言われているように思うのですが、彼らは、あまり失敗を気にしないのかな?と思うことがあります。
          自分の話で恐縮ですが、同業の韓国人を見ても、失敗してもゴリゴリ進めるという印象がありますね。自分は、日本人らしく、非常に失敗を恐れるので、相対的に失敗は少ないように思えはするのですが、結果としては手数が少ないです。失敗すると、この世の終わりのような気分になる事もあって、立ち止まってしまうところがあります。その間相手は進んでいるわけですよ。何故か分からないけど出し抜かれている事があったら、そういうことなのかな?と思ったりしますね。
          その点は、常に見習おうとしても、性質的にできないというか。

          32
            • aburo
            • 2024年 9月 20日

            失敗を悪としない事は
            ある意味成功に繋がりますし。
            だからこそ韓国は評価されてるのでは

            8
            • 名無し
            • 2024年 9月 20日

            スピードは早いに越したことはないですからね

            ただし韓国のスピードと安さは
            万が一に備える安全マージンを削りまくってできるものなので

            その万が一が来ると、なぜ備えていなかったのか?と呆れるような悲惨な事故が起きます

            13
      • うに
      • 2024年 9月 20日

      造船で規模を広げたいんなら、大規模な造船ドックの整備からだろうな
      買い手側も、造船中でも修理の余裕があるとこ見た方が安心するし
      そのためには、官民一体で事業を進めて、国民も理解を示して、政治家を動きやすくさせないと無理だろうね

    • 馬鳥
    • 2024年 9月 19日

    受注は難しいでしょうが手を上げなければ始まらない
    コツコツノウハウを蓄積していくしかありませんね

    16
      • 解説者
      • 2024年 9月 20日

      兵器輸出で大成功している韓国に跪いてノウハウを教えてもらえば・・・まあ無理だろうなぁ、日本の防衛官僚は・・・プライドだけは人一倍高そうだし・・・学ぶ姿勢や、正しい現状認識、まずはここが一歩目でしょうな

      7
        • 航空
        • 2024年 9月 20日

        ノウハウ以前に輸出規制をなくす所からでしょ、日本の防衛産業がなぜこんなことになったのか分かってる?

        30
          • 名無し
          • 2024年 9月 20日

          ハードがどうだとか一番肝心なこと無視して話す人多すぎるよね

          9
            • aburo
            • 2024年 9月 20日

            言い方悪いけど、それだけ日本人に馬鹿が増えたってことですよ。悲しいことに
            昔から変わらないのかもしれないけど。

            2
        • 特盛
        • 2024年 9月 20日

        輸出のノウハウなんて教えてもらうものではなく、とにかく売り込んで買ってもらって実績作ることからでしょう。

        4
    • パクリ
    • 2024年 9月 20日

    >現地建造が必要ない12隻もの潜水艦建造は受注国に大きな恩恵=雇用をもたらすだろう。
    以前のオーストラリアと違ってこれが重要。日本の最新潜水艦は外洋仕様で安全なリチウム
    電池を実用化した高度な技術力の成果といえる。
    ドイツの技術をパクって作ったまがい物の内海しか使えないどこぞの潜水艦とは違う。

    26
      • kitty
      • 2024年 9月 20日

      >日本の最新潜水艦は外洋仕様で安全なリチウム電池を実用化した高度な技術

      これの根拠のソースってありますか?
      いやリチウム電池自体が高性能だというのはわかりますが、特別仕様だとかいうのはあんまり聞いたことが無い。
      ユアサの787用のがコントローラのバグで火を噴いたのが思い出されて。

      4
        • 匿名
        • 2024年 9月 20日

        >ユアサの787用のがコントローラのバグで火を噴いたのが思い出されて

        確かにリチウムイオン二次電池本体はユアサ製だけど、それ単体では使用されず電圧等を制御する制御システムが必要で、制御装置はフランスのタレス社が韓国のLGエレクトロニクスより導入したもの。

        なので、「ユアサの」という表現は、バッテリーシステム全体がユアサ製のようなミスリードを誘導するので、止めた方がいい。

        14
        • 特盛
        • 2024年 9月 20日

        それ結局ユアサが製造したバッテリーセルには問題がないことが判明したはずですが。

        7
          • kitty
          • 2024年 9月 21日

          ですから、いくら最高品質のバッテリーでも本質的にエネルギー密度の高いLiイオンバッテリは危険物でコントローラの問題で火を噴くと言いたかったわけです。
          被雷(機雷)した時にも問題ないとか対策されているのかなあ。
          魚雷の命中時はバッテリを心配してもどうしようも無い状況ですけど。

      • はひふへ~ほ~
      • 2024年 9月 20日

      大体、日本で造るとことがない
      海自に納入しているローテーションが狂ってもよければ知らんが、建造にはドッグから擬装桟橋までワンセットでいる
      それで3年に1隻建造可能として12隻となると延べで少なくとも36年かかるのを向こうが飲むとは思えないし2か所、3か所と建造施設を作って納品が早くなればカナダは良くてもカナダの受注後がなければ建造施設を遊ばすわ毛にもいなかないし結局ダンピングでもしないと回らない
      ”雇用”と言っても確かに国内建造だと数千単位の雇用には繋がるが、そもそも人口が減るご時世でやり手が減ってって外国人頼みなるご時世にそこまで手を広げる必要があるのか?

      3
    • たむごん
    • 2024年 9月 20日

    1兆円規模のビジネスになりますから、非常に大きい案件です。

    日本は、是非とも受注したいところですが、激しい競争になりそうですね。

    受注獲得の成否は置いておいて、今回チャレンジして足りない部分を見つけて、輸出競争力を高めて欲しいですね。

    22
    • 折口
    • 2024年 9月 20日

    台湾の海鯤級一番艦が進水したはいいものの試験航海で問題だらけだったという話がありましたが、建造も施工(艤装)もノウハウだらけの作業なので、設計技術を供与してもらってでも技術習得しながらの建造&戦力化は厳しいという意見がカナダでもあったりしたんですかね。実際、一度途絶えた技術を復活させつつモノを作っていこうと思ったら、それこそ豪州海軍がやってるように長い時間と段階を踏んでいくしかないですが、カナダはヴィクトリア級の引退時期はもうズラせない以上時間も妥協できないと、そういうことなのかなと思ったり。

    対地対艦の巡航ミサイル運用能力が要求に入ってるのは面白いですね。まあ射程を要件に入れなかったら魚雷発射管から撃つハープーンでも達成可能ではありますが。カナダの次世代潜水艦隊の運用構想も面白そうです。

    12
    • もり
    • 2024年 9月 20日

    日本潜はSSKとしては最高峰の1つなのは間違いないけど長らく対地攻撃はタブー視してその為の装備も研究段階なのがね…
    逆に開発中あれだけ疑問を呈されてた韓国のVLS搭載通常動力型潜水艦がここにきて世界中に需要が出て来たのは面白い

    16
    • マダコ
    • 2024年 9月 20日

    韓国は、ドラマと、ポップスと、兵器の輸出が得意、あとは、スマホとかね。こういうことがハマるとめっぽう強いという印象。当初馬鹿にされるケースは、フラグだと思う。なんだかんだと修正は上手く、時流に乗るのも上手い。
    光学製品とかセンサーは、未だに日本がかなり優位だけど、油断してはいけないし、バカにしだしたらフラグだと思ったほうが良い。

    11
    • ミリ猫
    • 2024年 9月 20日

    VLSとトマホーク搭載について研究していますから割と時期的にも日本と合いそうな気もしますね、問題は製造の空きがないことなんだけど・・・
    下手に東南アジアの国でコロコロと要求が変わったり、オージーみたいな相手をするよりはいい相手だと思いますけどね、カナダ

    15
    • 2024年 9月 20日

    海外建造となると日本企業は物理的に脱落です
    日本の潜水艦建造力は海自向けでいっぱいいっぱいです。中国への抑止力整備を最優先される現状ではとてもカナダの需要を優先させる事は出来ませんよ

    1
      • 匿名11号
      • 2024年 9月 20日

      需要に最適化した製造能力しか有しない、という悩みであれば日本に限らず欧米も共通ですからね。日本でできないというのならどこの国もできんでしょう。

      明日からすぐ作り始めるわけでなし、常識的に考えれば2年で2隻(毎年1隻)作っている国が2年で3隻つくれないことはないというものです。

      20
        • 七志
        • 2024年 9月 20日

        ドッグが物理的に足らない可能性が高いので、増やすのは無理なのではないかと……

        下の方でコメントされてる方もいますが、海軍工廠作って物理的にドッグと技術者増やすなら可能でしょうけど……

        防衛省が呉で製鉄所跡買おうとしているけど、あそこを防衛省工廠として1大軍事産業拠点にすればいいのになぁ

        6
          • 匿名11号
          • 2024年 9月 20日

          戦時下のロシアやウクライナと違って昼夜兼行、休日返上で製造ラインを回しているわけじゃないですからね。既存の設備でも操業時間を増やして工期を短くすれば十分対応できるわけで、技術者・工員の確保や製造工程の省人化あたりは問題になるとしてもドックが新設できないことは制約にならんでしょう。

          とはいえ、抜本的に本邦の水中戦力を強化して対中抑止力とするには、呉に工廠があればいいですけどねえ。

          1
    • さめ
    • 2024年 9月 20日

    オーストラリアの次期フリゲート同様に日本にとってこれ以上ない条件が揃ってる
    ・仕様面は現行型たいげいでほぼクリア
    ・ネックになりがちな現地製造要件はなし

    オーストラリア案件よりもコンペティターが多いけど是非とも頑張って欲しい
    これでいい所まで行かないようならもうなんでもだめよ

    21
    • 2024年 9月 20日

    日本が外国の潜水艦を12隻も受注するなんてとてもじゃないが考えられない。
    まあ、予想では確実に韓国が受注すると思います。

    3
      • 特盛
      • 2024年 9月 20日

      潜水艦の老舗メーカーが揃う欧州勢を無視しているのはなぜ?

      4
    • 58式素人
    • 2024年 9月 20日

    カナダが何をしたいのか良く判りません。
    本気で北極海での冬季パトロールをするつもりかな?。
    ”陸上攻撃用の長距離攻撃兵器の搭載”はトレンドではあると思うけれど、
    地球儀で見てみると、目標はロシアかな。中共は距離がありすぎます。
    通常型潜水艦は、展開するのに時間がかかります。
    例として、呉から南シナ海まで二週間以上とか。
    巡航ミサイルはトマホークが一番射程があるでしょうが、それでも3,000kmです。
    本来、カナダの地理的位置から考えると、やり方は米国のそれに倣うべきと思いますが?。
    戦略用途で通常型潜水艦ならば、北極海の冬季配備は無理であり、遠くを狙うならば、
    支援設備の期待できる場所に予め前進配置でしょうか。英国とか、日本とか、グァムとか。
    そうでないなら、トマホークを採用する意味が無いような気がします。
    となると、通常は本国近海で使用することになるのでは?。
    戦時に敵地近海に出向く形で。その時もNATO海軍として。
    ほぼ使わないであろうVLSはお金の無駄のような?。
    普段使いは魚雷/機雷とハープーンでしょうから、魚雷発射管から撃てます。
    英海軍に融通して貰えれば、トマホークも魚雷発射管から撃てます。
    ハープーンとトマホークを併用するなら、発射管制装置は米国製しかないと思います。
    海外建造ですが、日本では無理では。仮に呉と横須賀に海軍工廠を復活して、
    定期修理をそちらですることができたら、日本での建造も可能かな?。
    素人個人は、オランダと協力したら、と思います。
    両国とも潜水艦建造能力がなく(オランダは喪失)、海洋国家(カナダは?)で、
    潜水艦を必要としています。将来の自製を目指すなら、良い機会では。

    1
      • kitty
      • 2024年 9月 20日

      カナダが太平洋越えて中国に巡航ミサイル打ち込むってスゴイ労力ですよね。
      そのうちウーバーみたいに「○○国の△△にトマホーク8発」とかオーダー出すと、近海を遊弋している同盟国□□□の潜水艦が受注して撃ち込むサービスができたりして。

      □□□「トマホーク8発でーす。高評価お願いします」

      5
    • 無印
    • 2024年 9月 20日

    韓国は何故に現代とHanwhaと1国から2企業も手を挙げているんだろう、違う潜水艦ならともかく同じ潜水艦提案してるし

    6
    • ザバ
    • 2024年 9月 20日

    いやまあ日本製が、韓国製が、って話はいいんだけど
    日本はものがいいとしても作って渡すだけの造船キャパあるの……?

    5
      • ネコ歩き
      • 2024年 9月 20日

      MHI神戸造船所とKHI神戸工場は、それぞれ「2隻同時建造+1隻整備」が可能なドック及び設備キャパシティが元々あります。
      現状、2隻同時建造に足りないのは作業員数なので、契約獲得が成れば早々に必要な要員確保に動くことになるでしょう。契約締結から1号艦引渡しまで7年あるわけで、実現困難な話ではないと思います。

      5
    • 白髪鬼
    • 2024年 9月 20日

    使うか否かは仕様次第でしょうけど、もし深々度潜航能力を要求された場合、NS110鋼の生産・加工能力、何より溶接工の作業キャパシティがあるんでしょうかね?VLS搭載となると、安全性を考えて深々度潜航能力は妥協するかもしれませんが。それでもNS100クラスは使うでしょうし。現状三菱と川重で隔年1隻づつ建造していますが、これが両造船所で毎年1隻づつになる訳で。

    海自も定数22と言いつつ、練習潜水艦2、試験潜水艦1と実質25隻体制。艦齢延長に伴う定期修理の増加などにもリソースは裂かれる。修理メンテ待ちの行列作ってるアメリカの轍は踏みたくないですからね。

    完成品輸出の方が、リソース計算や技術移転のための余計なワークロードが発生しない分、海外からの受注に対する経験の無い日本にとっては、むしろ有利な条件だとは思いますので、現場に十分なキャパビリティがあるのであれば、受注したいところではあります。

    10
      • バーナーキング
      • 2024年 9月 20日

      まず要求されないと思うけど、そこがむしろ心配なんですよね。
      潜水艦の最大潜行深度ってコスト、容積への影響が大きいから要らないならセールス上邪魔にしかならないですから。
      かと言って「じゃあ300mまでで」と言われてホイホイ変更できる類のものではないですし。

      1
    •  
    • 2024年 9月 20日

    日本の潜水艦は優秀だろうとは思うけど、
    自衛隊しか使っていないから、運用方法で対処しているような事が、
    外国の軍隊からしたら欠陥の様に思われる可能性も無きにしも在らず、
    という一抹の不安は感じている。

    7
      • はひふへ~ほ~
      • 2024年 9月 20日

      まぁ海自仕様だとソナーから戦闘システム、乗組員の体型まで日本の仕様になっているからそのままでは使えないし、どの道新規設計でない作れない
      設計も日本独自ではなくカナダと共同ですることになるからその辺の心配はいらないのでは?

      1
    • A
    • 2024年 9月 20日

    日本にもワンチャン巡って来ましたかな。
    (≧∇≦)b

    4
    • まゅ
    • 2024年 9月 25日

    現実的には韓国製を選ぶことに落ち着きそうだけど、「完成品輸入」というなら、まず手を上げてほしいね。厳しい点は多々あるものの、提案に乗らないことには、何にも始まらない。

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