韓国はカナダに対して大規模な武器購入を提案しており、カナダ陸軍司令官のマイケル・ライト中将も「大規模な陸軍現代化と関連してカナダと韓国防衛企業間の協議が進行中だ」「具体的にはK9とRedbackが提案されている」「重点を置いているのは新装備の納入スピードだ」と言及した。
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Hanwha Aerospaceと同じぐらい勢いが良いのはドイツのRheinmetallぐらいだろう
カナダはロシアによるウクライナ侵攻が始まると陸軍が保有するM777×36門の内4門をウクライナに提供し、さらにM777を装備する陸軍部隊をラトビアに派兵したため本土に残る砲兵戦力が手薄になり、このギャップをカバーするため韓国に16輌~18輌のK9を緊急調達できないか打診、韓国メディアは2022年12月「両国間で協議が行われている」と報じていた。

出典:Hanwha Aerospace Europe
カナダメディア=Ottawa Citizenは2025年3月「韓国代表団がオタワを訪問し、自走砲、練習機、多連装ロケットシステム、潜水艦といった武器システムを提案した」「この提案は安全なサプライチェーンに加え『カナダ産業界にも大きな利益をもたらす』という約束も含まれている」「韓国製システムは全ての技術にアクセス可能で整備拠点も国内に設置される」と報じ、カーニー首相も選挙公約の中で自走砲調達に言及。
国営放送のCBCも2025年5月「韓国企業3社がカナダに大規模な武器システム購入を提案してきた」「3月上旬にカナダ政府へ提出された未承認の提案内容が判明した」と報じ、韓国側は少なくとも潜水艦=KSS-III、自走砲=K9、多連装ロケットシステム=Chunmoo、歩兵戦闘車両=Redbackを売り込んでいる。
カナダ軍関係者が明かした地上戦力への投資内容を整理すると主力戦車×大隊規模、装甲戦闘車両×250両以上、多連装ロケットシステム×24両、自走砲×80両~100両、120mm迫撃砲を搭載した戦闘支援車両×最大99両、81mm迫撃砲を搭載した軽戦術車輌×最大85両などを調達する予定で、韓国を訪問したカナダ陸軍司令官のマイケル・ライト中将は「カナダが推進中の大規模な陸軍現代化と関連してカナダと韓国防衛企業間の協議が進行中だ」「具体的にはK9とRedbackが提案されている」「私が重点を置いているのは新装備の納入スピードだ」と言及。
中央日報の英字版=Korea JoongAng Dailyも27日「K9は北極圏防衛の定番兵器になりつつある」「この実績はカナダへの売り込みにおいて大きな強みとなっている」「K9は-20度~-30度での酷寒でも確実に作動するよう設計されている」「カナダへの売り込みは両国が2026年2月に防衛協力協定を締結して以降勢いが増している」と報じ、2026年に入って韓国防衛産業の勢いは輸出市場の中でも目を見張るものがある。

出典:Puolustusvoimat
Hanwha Aerospace製の自走砲や多連装ロケットシステムは欧州市場を席巻しつつあり、自走砲のK9はポーランドが600両以上、トルコが280両以上、フィンランドが208両、スペインが128両、ルーマニアが54両、ノルウェーが52両を導入中で、NATO加盟国だけでも1300両超の輸出実績を誇る。多連装ロケットシステムのChunmooもポーランドが290両、ノルウェーが16両、エストニアが6両を導入中、ルーマニアも導入を検討中で、Hanwha Aerospaceはドイツ市場の直接攻略=ドイツ軍への売り込みにも乗り出している。
中東、東南アジア、南米でも売り込みが活発で、Hanwha Aerospaceと同じぐらい勢いが良いのはドイツのRheinmetallぐらいだろう。両者に共通するのは政府資金に依存するのではなく自社資金による研究・開発が非常に活発で、市場投入までのスピードで競合を圧倒し、受注を拡大して研究・開発への再投資を行うというサイクルが上手く機能しているためだ。

出典:Dirk Vorderstraße/CC BY 2.0
もちろん、ドイツ政府も韓国政府も武器輸出を政治的・政策的に後押ししており、特にドイツは非常に厳しい財政規律を緩和するため憲法改正(GDP比1.0%を超える国防支出を債務制限外として扱う例外規定)を行い、債務対GDP比率が60%前半台なので事実上「トリプルA格付けのドイツ国債で市場から資金を無制限に調達できる」と言われており、2026年から2041年までの防衛装備品調達だけで4,002億ユーロ=約74兆円を投じるためドイツ防衛産業界の勢いは凄まじいものがある。
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※アイキャッチ画像の出典:Hanwha Aerospace





















ノルウェー向けに開発したK2NOを、カナダ仕様に合わせてK2CNとかになるのかな?
K2NOはノルウェー陸軍の要望を受けてトロフィー・アクティブ防御システムやコングスベルグ製のプロテクターRWS、同じくコングスベルグ製の戦闘システムを組み込んでいて北極圏の気候での運用に適用できるようにヒーターが強化されたモデルになっています。
韓国で保管されているノルウェーでのトライアル時に使用した実車を持ち込んでカナダの環境下で同様の実車を用いたトライアルが出来ることに加えてノルウェーでの試験データも示せるのは大きな強みでしょう。
またRedbackに関してはオーストラリア陸軍の要求仕様に基づくIFVを短期間で開発するために主要コンポネートをイスラエルやオーストラリア製にしていますが車体を支える履帯に騒音と振動を軽減するためにカナダのSoucy社製CRT(複合ゴム履帯)を採用しており、カナダとしては履帯以外のコンポネートにカナダ企業が参入できることを期待していると思われます。
潜水艦輸出のバーターで自動車産業を要求されてたけど、そこで戦車を売り込むなんて商売が上手いなぁ。
K9の輸出先を見れば、低温(ノルウェー・エストニア)・砂漠(エジプト)・多湿(ベトナム・インド)・乾燥(インド・ルーマニア・ポーランド・エジプト)など、様々な気候の国に輸出実績があるんですよね。
韓国の気候は、『冬は寒く・夏は暑く・多湿』という特徴があるわけですが、朝鮮半島での戦闘を想定すれば、北朝鮮はさらに寒い気候になります。
韓国兵器の輸出は、ウクライナ戦争後の輸出が極めて好調なように見えるわけですが、設計思想が全天候に対応しやすいようにしていたため輸出先が広がったのか気になりますね。
車両本体に関して言うなら世界中で使用されているロシアとアメリカにルーツを持っているので同等以上のパッケージングが出来れば大きな問題は起きないでしょう。電子機器等はグループ企業が世界中のあらゆる所で商売しているから何かしら知見のやり取りがあったかもしれない。
1番手っ取り早いのは世界中で車両販売している自動車メーカーを持っていると地域毎の特性を知っているので大体の対応が出来るがその部門は無いのでミリタリースペックを愚直に対応したら問題無かった感じでは?
日本の自動車メーカーなんかラリーの経験はあるし世界中の国々で日常的に使用する車を販売しているので対応データーは豊富でしょうね。特にランクルとか開発試験はオーストラリア中心だが富士山より高い場所での日常使いとか色々と世界中で試験してるし。
もっと言うなら96式/軽装甲機動車でもイラク派遣では最小レベルの改造で派遣しているしコマツ車両はクソだが一定のレベルにあったんでしょうね。
ウクライナに渡した73式もエアコン付きだし高機動車もエアコン付きかは分からないが渡しているから、通常使用する分には問題無いと判断はされている感じかな。
情報ありがとうございます。
ランクルや軽トラ、色んな武装勢力ですら使っているのも見かけますよね。
韓国がこれだけ上手くやっているのを見ると、5類型早く撤廃できて輸出に力入れてれば、日本もワンチャンあったのかなあと考えてしまうんですよね…。
>さらにM777を装備する陸軍部隊をラトビアに派兵したため本土に残る砲兵戦力が手薄になり
ロシア軍や中国軍が攻めてくると言いたいんだろうけど
具体的にどういう想定してるのか聞いてみたいわ