防衛市場の動向を報じるShephardは26日「カナダは新しい戦車の調達を2030年までに開始して完全運用能力を2037年までに獲得する」「カナダは新しい装甲戦闘車両の調達プロセスを加速して2029年~2031年までに250輌以上を入手したいと考えている」と報じた。
参考:Canada looking to expedite purchase of armoured fighting vehicle and a new tank
カナダ陸軍は2040年に向けた戦闘コンセプトを策定中で、もしかすると進行中の計画にも大幅な変更が加えられるのかもしれない
カナダのカーニー首相は昨年の選挙期間中「我々は主権に対する米国の脅威に備えなければならない。米国は我々の土地、資源、水、そして我々の国を狙っているのだ。彼らは我々を支配するためカナダを壊そうとしている。そうさせないためには現実を認識し、もっと努力する必要が、この新たな現実に対応した計画が必要だ」と述べ、選挙公約の中でも新型潜水艦、大型砕氷船、無人航空機、水中無人機、カナダ製の空中早期警戒機、自走砲、地上配備型防空システムの取得に言及。

出典:Mark Carney
カナダ軍関係者が明かした地上戦力への投資内容を整理すると多連装ロケットシステム×24輌、自走砲×80輌~100輌、120mm迫撃砲を搭載した戦闘支援車輌×最大99輌、81mm迫撃砲を搭載した軽戦術車輌×最大85輌、徘徊型弾薬などを調達する予定で、カナダ軍は多連装ロケットシステムとしてHIMARS調達を希望したものの「トランプ政権の脅威にも関わらずHIMARSを購入するのか?」「カナダ軍上層部は米国の脅威とリスクを軽視している」と批判され、韓国のHanwha Aerospaceはカナダに対してChunmoo、K9、装甲車両を売り込んでいる。
国営放送のCBCも昨年5月「韓国企業3社がカナダに大規模な武器システム購入を提案してきた」「3月上旬にカナダ政府へ提出された未承認の提案内容が判明した」「カナダ陸軍の再軍備に関する韓国の提案はカナダ政府の選択次第で10億加ドル以上の価値があり、迅速な納入とカナダ国内への保守施設(数量次第で国内生産施設)設置の可能性がある。この提案はカナダに欧米以外の武器システム購入を促す前例のない外交的・企業的働きかけだ」「韓国側も今回の提案を単なる二ヶ国間の取引とは考えていない」「もし取引が成立すれば韓国はカナダ防衛産業の能力強化と防衛協力に全力を尽くすつもりだ」と述べたと報じていた。

出典:Ministerstwo Obrony Narodowej
防衛市場の動向を報じるShephardも26日「カナダが新しい戦車と装甲戦闘車両の購入を検討している」「Leopard 2A6M-C2への改修は2033年までに完了予定だが、これと並行して2030年までに新しい戦車の調達を開始する計画だ」「新しい戦車は2037年までに完全運用能力を獲得して装甲大隊および中隊の基盤戦力になる」「新しい装甲戦闘車両は2035年配備を目標にしていたが、カナダはプロセスを加速して2029年~2031年までに新しい装甲戦闘車両(250輌以上)を入手したいと考えている」「騎兵部隊は砲や迫撃砲による直接射撃、徘徊型弾薬の発射、弾薬運搬、指揮統制を行うモジュール式の車輌を探している」と言及。
カナダ陸軍の主力戦車はLeopard 2A6M、Leopard 2A4、Leopard 2A4Mで構成され、Leopard 2A6Mは能力維持の改修(Leopard 2A6M-C2)を経て2035年まで運用予定で、さらにLeopard 2A6M-C2の運用能力を維持していくには大規模なアップグレードが必要になるため、新しい戦車を導入してプラットフォーム自体を刷新するという意味だ。

出典:Canadian Army
装甲戦闘車両のM113A3とBisonはLAV6.0 ACSVに、CoyoteはLAV6.0 LRSSに更新することが決まっているため、騎兵部隊(機械化偵察)向けの新しい装甲戦闘車両が何になるのか想像もつかないが、最も夢のない話をすればLAV6.0ベースの車輌(LAV6.0 Mk2?)だろう。
Shephardは「カナダ陸軍は2040年に向けた戦闘コンセプトを策定中で、取材に応じた関係者も『将来の部隊構成において追加の装甲大隊や騎兵大隊が必要になるかもしれないが、現時点で具体的な数に言及するのは時期尚早だ』『それでも現在の陸軍が本来あるべき姿でないことを認識している』『そのギャップを埋めるための予算措置を講じているところだ』『我々は組織の形を変え、装備を近代化し、装甲能力を強化する』『我々は将来について語っているのではなく実行段階にある』と述べた」と報じており、もしかすると進行中の計画にも大幅な変更が加えられるのかもしれない。
関連記事:カナダ陸軍の近代化、多連装ロケットシステム、自走砲、迫撃砲に大規模投資
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※アイキャッチ画像の出典:Canadian Army





















アメリカ製が買えないとすると、また韓国製が売れそう。
ほんと仰る通りですね。
マーケティングのポジショニング(非アメリカ製の西側兵器)、とても上手いなあと感心しています。
カナダが運用する韓国製・ドイツ製の兵器でアメリカ兵と戦争する。数年前なら失笑物の話ですね。いずれにせよ韓国は上手く販路を拡大してるようで羨ましい限りではあります。
韓国の場合だとK2導入だろうけど色々と遠征で不具合でそうだけどいいんかなー
レオ2ならNATOの遠征で融通効くから一応パーツの都合つくんだろうけど
導入国の少なさがネックになりそう
あるいはNATOの遠征に少数のレオ2は残すのかかなー?
カナダ軍の海外派兵って、米軍のお引きって印象が強かったけど、この状況で今後、海外派遣で消耗させるようなことをしますかね?
カナダ陸軍はNATOラトビア多国籍旅団 (MNB-LVA)の枠組み国として兵力の3分の2を担っていてレオパルト2A4Mなどを配備しています。旅団の3分の1はNATO加盟各国の部隊で構成されています。
そう。米国中心のNATOの活動が下火になったら、カナダの海外派兵も少なくなるだろうという読みです。
K2もNATO関係でポツポツ採用され始めたのでわりと何とかなるんじゃないですか。
韓さん大型契約予定おめでとうございます
やっぱ現物あるの強いよね
上手く行けば加の装備全領域で取れそう
レオパルドを使ってたなら、レオパルド2A8じゃダメなの?
遠征するにはデカ重すぎるのかな
「新型」「アメリカ製はイヤ」ならK2しかないやん、寒冷地なら落ちたけどノルウェー向けのK2NOがあったね
本当に戦車を供給できる国って少ない
早い納期とか、現地工場を作るニダみたいないつものアレでは。
レオも売れてて行列が長そうだし。
ただでさえ経済規模の小さいカナダで異なる種類の戦車を並行して運用することは相当しんどいと思われるので、普通に考えてA8か、その先のモデルになるのでは。
A8もわざわざ旧式エンジンであるMTU MB 873 Ka-501そのままなのも、効率の良い新型エンジンは部品の互換性、維持整備の面で懸念されているのだろうし。
Leopard2A4も近代化改修すれば良い。
カナダが対アメリカのリスク軽減の為に韓国産兵器の導入検討…
ちょっと前からすればまるで異世界に紛れ込んだかのようなニュースだ
韓国製がダメって話では無いではないですがアメリカを牽制する為のならレオパルドの更新の方が良いと思うんですけどね。
韓国がアメリカかカナダかどちらか選べって圧力掛けられた時は間違いなくアメリカ選ぶでしょ。
逆に韓国製選ぶって事は表向きアメリカ批判していても本気で離れるつもりはないって事かもしれませんが…少なくとも軍は。
確かに性能はともかくアメリカの圧力あった時、韓国はそれを跳ねのけて武器を輸出出来るのか・・出来るとは思えないですねえ。
普通にK2相対的にだめでなかったけ?
韓国の防衛産業は、ほんと商売上手ですね。
アメリカに本気で対抗するならば、ロシア=ウクライナのように大量の防空兵器も必要になるわけですが、今後どうするのか見守りたいと思います。
カナダの都市圏も、アメリカ国境に近すぎるわけで、これも変えられるなら本気かなと見守っていきたいと思います…。
韓国の兵器がカナダの気候に対応できるなら選択肢として良いとは思うが、韓国の兵器でアメリカの兵器にどこまで対抗できるのか考えてなさそう。
トランプ後のアメリカもカナダを狙ってくると考えてるスケジューリングなのはともかく、この分野で計画通りに行くなんてそうそう無いんだから、K2の改良型も取得するくらいの勢いで契約した方がいいんじゃないの。
日本チャンスだよー
このまま指をくわえて見てるのかいー?
カナダが装軌式自走砲を導入するならK9一択になるし、予アメリカへの刺激を押さえながら予算と納期と弾薬選択の幅からハイマース系を非アメリカで賄うなら天舞になるし、戦車はまだしも長射程火力は韓国製システムを選ぶのが無難だなぁ
なんて10年前には考え付かなかった世界線に来てしまった
韓国の関税率を25%にすると大統領が投稿したようだが、これが原因か?