米南方軍は16日「空母フォードがカリブ海に入った」と発表、ドリスコル陸軍長官も「陸軍も要請があればベネズエラで行動を起こす用意がある」と述べ、戦略国際問題研究所は「戦力規模と展開スピードの両方に驚かされる」「これに近い事例はパナマ侵攻まで遡る必要がある」と指摘した。
参考:Trump has suggested he’s made a decision on Venezuela military operations. Here’s what we know
参考:Gerald R. Ford Carrier Strike Group Enters Caribbean Sea
参考:USS Gerald R. Ford Enters Caribbean Sea
マドゥロ大統領の排除、親米政権の樹立、あやよくば石油関係の利権を狙った軍事力の行使はロシアのウクライナ侵攻と同じ
トランプ政権は米軍を麻薬対策の一貫としてカリブ海に派遣し、ヘグセス国防長官は13日夜「トランプ大統領が行動を命じた。私は本日、サザン・スピア作戦を発表する。米南方軍が主導する本作戦は我が国を守り、西半球から麻薬テロリストを排除し、国民の命を奪う麻薬から祖国を守ることだ。西半球は米国の近隣地域で我々はこれを守る」と発表したものの、Axiosは「カリブ海で実施中の作戦に名称をつけただけのか、それともカリブ海の作戦を拡大する合図なのかは分からない」と報じている。

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Seaman Apprentice Zamirah Connor
今のところベネズエラへの直接的な軍事行動には至っていないが、トランプ大統領は15日「(ベネズエラに対する軍事行動の可能性を)ある程度決心した」と、米南方軍は16日「空母フォードがカリブ海に入った」と、ドリスコル陸軍長官は「陸軍も(トランプ大統領とヘグセス国防長官の)要請があればベネズエラで行動を起こす用意がある」「我々は当該地域で多くの訓練を行ってきた」「パナマのジャングル学校(クリストバル・コロン基地で行われる合同ジャングル作戦訓練コース)を活性化させている」と述べ、米海兵隊の第22海兵遠征部隊も16日からトリニダード・トバゴ国防軍との演習を開始。
USNI Newsも16日「プエルトリコメディアの報道によればF-35Aが旧ルーズベルト・ロードス基地から作戦を開始している」と報じ、トリニダード・トバゴメディアのTrinidad Guardianは「複数の国防軍関係者は演習内容や範囲について何の説明も受けていないと述べている」と指摘し、もうベネズエラに与える心理的な圧力は「開戦前夜」という雰囲気で、戦略国際問題研究所も「動員する戦力規模と展開スピードの両方に驚かされている」「これは前例のない規模で(カリブ海方面における)今世紀最大の軍事力増強だ」「これに近い事例を探すなら1989年のパナマ侵攻まで遡る必要がある」と述べるほどだ。
現在までにカリブ海に動員された米軍戦力はフォード級空母1隻、ワスプ級強襲揚陸艦1隻、サン・アントニオ級揚陸艦2隻、タイコンデロガ級巡洋艦1隻、アーレイ・バーク級駆逐艦6隻、沿岸戦闘艦1隻、攻撃型原潜1隻、特殊戦支援艦1隻、潜水艦支援艦1隻、病院船1隻、補給艦2隻、C-17、P-8A、KC-46A、KC-130、F-35A、F-35B、MQ-9、V-22、CH-53、約1万5,000人の兵員まで膨れ上がっており、CNNも「トランプ大統領はどの政権も達成できなかったマドゥロ大統領排除を狙っているが、アナリストらは目的を達成しても狙った成果が得られるとは限らない」と指摘している。
つまり軍事力を行使してマドゥロ大統領を排除し、選挙で選ばれた指導者が誕生し、麻薬問題や移民問題で協力が可能になり、ついでに石油関連の協定が結べれば大きな勝利を主張できるが、分裂した反マドゥロ派=野党勢力やゲリラ戦の準備を整えているベネズエラ軍によって深刻な困難に直面する可能性もあり、マドゥロ大統領も「米国の軍事介入はもう一つのガザ、新たなカザフスタン、ベトナム再来の土台を築くだろう」と警告し、政権内部でもヘグセス国防長官とヴァンス副大統領は「米軍を海外紛争に巻き込む軍事介入」に懐疑的な立場だ。
共和党関係者も「国民がトランプ大統領に投票したのは米国を南米での戦争に引きずり込むためではない」「そのためベネズエラとの戦争に議会の支援を得るのは容易ではない」「そして議会の支援がなければトランプ大統領の作戦は成功しない」と述べており、トランプ政権がカリブ海作戦を擁護する法的根拠に「フェンタニルは化学兵器である」という主張した件について「フェンタニルがベネズエラで生産されているという証拠はない」「コカインについてベネズエラは主要生産国ではない」「コカインの主要密輸ルートはカリブ海ではなく太平洋だ」と複数のメディアやアナリストが指摘している。
ハッキリ言うと「マドゥロ大統領の排除、親米政権の樹立、あやよくば石油関係の利権を狙った軍事力の行使はロシアのウクライナ侵攻と同じ」で、もし斬首作戦に近い見通しが外れてゲリラ戦にでも発展すれば収拾がつかなくなり、さらに言えばインド太平洋地域に集中できなくするよう中国がベネズエラを全力で支援してくるのも確実で、米国にとってベネズエラに対する軍事力の行使はあまりにもリスクが高い。
狙い通りに事が進めば大きな勝利を手に入れられるが、もし目論見が外れればインド太平洋地域の安全保障は更に不安定なものになるだろう。
関連記事:トランプ大統領、ベネズエラに対する軍事行動について決断を下したと示唆
関連記事:ベネズエラへの直接攻撃か? 米国防長官がサザン・スピア作戦を発表
関連記事:戦力集結が止まらないカリブ海、米空母打撃群が米南方軍作戦地域に到着
関連記事:トランプ政権、今のところベネズエラ国内を攻撃する法的正当性がない
関連記事:カリブ海に集結する米軍の規模はどんどん膨れ上がり、病院船まで投入
関連記事:ベネズエラに対する地上作戦の準備か、米国防長官が空母派遣を発表
関連記事:米国が海兵隊4,000人を含む艦隊を派遣、ベネズエラも民兵450万人を動員
※アイキャッチ画像の出典:Petty Officer 3rd Class Tajh Payne























仮に斬首作戦が失敗して戦争が60日以上続きそうなら議会がどう判断するかにかかってきますね
議会が承諾すればいくらでも戦争を続ける事は出来るでしょうが、次の中間選挙や大統領選挙で共和党が大敗する可能性を高める危険性がありますから。
作戦名、サザンスピアより何か適当な英単語のイニシャルを繋げてTACOにすればきっと武力衝突は回避できるやろ()
対ロシアや対中国で弱腰(負け)なイメージを覆すにはこれくらいやらないとって感じなんですかねえ。
しかし本当に開戦したらノーベル賞平和賞は取れなくなる…
ベネズエラに領土を狙われているガイアナへの支援行動ってなら理解できるんだが、麻薬を名目にしてるもんだから「?」ってなる。
いくら麻薬撲滅でも明らかにやり過ぎだろ。
これじゃロシアのウクライナ侵略や中国による台湾侵攻計画に免罪符を与えてる様なもんじゃん。
斬首作戦に失敗したらしたで、現地のことはあとは知らんと政権だけ崩壊させてシリアみたいに産油地帯に勝手に軍隊を駐留させて石油利権のみ確保、他はどうなろうか知ったことかって感じにするだけでだと思います。
アメリカにとって実績ある方法ですし。
空飛んでるのはB-52にF-18の編隊?
わざわざ記念写真用に低空に降りてきて編隊組んだの?
軍事オンチの国会議員が艦載機型のB-52があると誤解しちゃうよ。
多分やったら米国内に既に居るマフィアがドローン使って報復して来ると思うけどドンバスの戦訓を米軍はどれくらい反映出来てるか…
すいません書き込む所間違えました
あとは駆逐艦が魚雷攻撃を受けるだけだな
停泊中の船が爆発するかもしれない。
ロシアと何も変わらんなあ
麻薬撲滅は軍事力行使を正当化する理由にはならないし、アメリカ国内のブローカーやギャングを潰した方が早い
「マドゥロ大統領の排除、親米政権の樹立、あやよくば石油関係の利権を狙った軍事力の行使はロシアのウクライナ侵攻と同じ」
これは流石に暴論・プロパガンダ的では。
国内/国際法の支配を軽視しているという点では同じだが、ロシアはウクライナを同化しようとしているからジェノサイドの側面があるという点で違うし、ウクライナ政府に問題はあれどベネズエラほどではない。次元が違う。
何より斬首が失敗しても民主国家には議会/選挙が指導者を罷免して、国益にそぐわない戦争に突入することを抑止できるという装置がある。なので規模の面でも同列にするのはいかがなものかと思います。
まあ実際、中露はそういうプロパガンダをかけてくるだろうし、そもそもこのサイトは中立性を是としてはいないので、そう思う人もいるよな程度の話ですが。
ロシアと同じですよ。暴論でもなんでもない。全体性という概念を理解できないならしょうがないですが。
ジェノサイド支持はガザですでにやっています。ロシアなど比較にならない規模のジェノサイドを支持したのはアメリカです。だから、ベネズエラでアメリカがジェノサイドをやるかどうかなどどうでもいい。ジェノサイド用の武器や情報提供してる時点でイスラエルと同罪です。傍観ではなく、支援しているわけですから。
加えて、パリ不戦条約無視といえば、アメリカは常連です。アフガンやイラクで殺害した人数を考えれば、力による現状変更はアメリカが先行しています。
アメリカはすでに力による現状変更の常連であり、ベネズエラに侵攻するしないに関わらず、初めからロシアと同じだと言えますね。
歴史は2/11から始まったわけではありません。
まるでベトナムやアフガンではジェノサイドの側面が無かったかのような言い方やな
断言してもいいがゲリラ戦になったらジェノサイドは100%起こるで
その時アメリカが何を言うかも今から予言しておこう
「テロリストが民間人を盾にしている」
100%こうなる
目くそ鼻くその違いでは…
どちらも論外、他国の侵略行為を責めたり、平和を語る資格はなし。
アメリカが封鎖かけてる状況で中国がベネズエラを支援しようとするならブラジルかコロンビアを経由するしかないけど、どちらも協力するとは思えないんだよな
寧ろ過去かつてない程に南米は反ベネズエラなのでは……
800万難民問題にベネズエラが全く責任持たずにいますし、ガイアナ進攻匂わせ、コロンビアは元々対立関係、ブラジルではベネズエラ難民襲撃、ペルーは断交までしていますし
少なくともキューバ以外は米国に協力しなくてもベネズエラ助ける義理もないって状況です
メルコスール的な左派連帯でコロンビアとブラジルとの関係は急速に回復してたのですが、まあ戦争に巻き込まれる可能性と、そもそも国境付近の不安定性があるので可能かと言うと難しいでしょうね
あれ?去年7月くらいに急速にベネズエラ・ブラジルとの関係悪化したような気がしますけど……その後何か改善するイベントあったのですか?
ちなみに今年に入ってからペルー・エクアドルとベネズエラの関係は悪化しているようです
まあ確かに関係改善の機運は選挙で冷え込みましたが…
あれは元々仲裁役頼まれてたブラジルの面を潰したからで、悪化というか関係改善停止みたいな状態ですね。
なんだかんだ国交は続いていて外務省のやりとりも更新されてますし、断絶時代みたいな破綻でもなく調整が続いてる感じですよ。
ただまあ改善イベントがその後確かに起きてないですね。
大国に逆らうな!って絶叫してた某国や某国支持者たちがどんなリアクションをするのか見物
勿論親露や親中はこの状況を称賛するべきでしょう
彼らの主張に基づけばトランプの行為は肯定されるべきですし
まぁ世の中は100と0ではありませんがベネズエラの惨状は西側的価値観から見ても色々終わってて現政権どうにかしないとって状況ではありますからね
いや政権支持団体の票は1票を2票と換算するっておい……
野党が獲得した票を選挙違反があったからという理由で無効にして、与党の票として計算し直しちゃうモルドバと比較すればマシだな、ヨシッ!
プーチンの対抗馬になりそうな大統領候補の立候補がどういう訳か書類の不備で無効になるロシアに比べればモルドバはまだマシだな、ヨシ!
モルドバは複数の野党がマルっと選挙権を奪われた後で、さらに開票後にやらかしてるので。
残念ながらロシアの方が民主的なんだよねえ。
まるで理解しておられないご様子ですね。
安全保障の為の自衛戦争や国家統一もとい内戦の後始末と、このような石油利権獲得の為と思わしき戦争が同じに見えるとは、親宇の思考には理解しがたい物があります。
ロシア筆頭の行う戦争もその石油利権獲得の為と思わしき戦争とわりと同水準なのでは……?
こういうのって絶対ベネズエラの外からもどんどんゲリラ集まってくるから永遠に終わらないんだよね
麻薬の資金力考えたらこの地方に展開できる米軍よりも資金が潤沢なんてことすらもあるかもしれないし
ひたすら仕掛け爆弾とかドローンで米兵が死ぬだけじゃないの
中南米の場合、いるのは政治思想集団や宗教団体じゃなくてマフィアだからなぁ
今までの戦争とはまた違う形になると思う
仮定の話として、ベネズエラで成功を収めたら次はカナダになる…のか?
冗談じゃなくなってくるから困る
どこまでやるのか、隣国の協力を得られるのか、それに尽きるのしょうね。
イラク戦争では、トルコの協力が得られず・陸軍部隊通過できなくなる大失点があり、プラン変更を強いられました。
陸軍部隊を動員するとして、水際からなのか隣国(道路きちんとあるの?)からいくのか分かりませんが、事前準備ない中でどうするんでしょうかね。
アメリカ、ロシア、中国が常任理事国な国連は終わりばい。フランスがマシに見えるのどうかしてる。
イギリス「許された?」
(「語るに落ちた」だけなんじゃないっスかね…)
いつも通りアメリカはベネズエラに交渉の余地があると言い出しているんですが
今回の麻薬問題を言われても何を要求するのですかね…アメリカの言う通り麻薬国家なら退陣以外意味ないし、退陣ならまず間違いなく拒否するでしょうし
麻薬問題って太陽のカルテルのことなのでしょうが、そもそも海上輸送で運ばれる汚職で成り立つ量がメキシコ経由に匹敵するとも思えないのですよね。
というか…カリブ海ルートがコカインなのは昔からですが、フェンタニルはメキシコ経由とあれほど報告上げてたのにカリブ海作戦の主目的にしてるのがうーん…開戦事由が弱すぎる…
本当にそれです。
偏見かもですが麻薬戦争のホットゾーンといえばメキシコ的なイメージがあったので今回の事態を聞いて「メキシコじゃないの!?」ってなりました
大丈夫、これは戦争じゃない。
クリスマスまでには終わる特別軍事作戦だから()
ホント、中国相手にもっと真面目にやってくれませんかね…
アメリカン・インヴェイジョンって呼ばないとフェアじゃないですよね
大体、内政重視するといって当選するわけですが、どうにもならないことは自明なので、結局戦争で体制延命みたいな感じになっちゃうのがアメリカの悲しいところ