ドネツィク人民共和国の代表は「これまで降伏したウクライナ軍兵士の中に上級指揮官(アゾフ連隊、第36旅団、第12特務旅団、国境警備隊などの司令官)の名前はない」と明かしている。
参考:Top Ukrainian commanders refuse surrender from Mariupol steel plant, Donetsk separatist leader claims
参考:Сдались безоговорочно: пленные украинские боевики с “Азовстали”
これまでにアゾフスタル製鉄所で降伏に応じたウクライナ兵士は約1,000人、アゾフ連隊の兵士達も降伏
ウクライナ軍参謀本部はマリウポリで抵抗を続けてきた部隊に「ロシア軍への降伏」を指示、これまでに50人前後の重傷者がロシア軍占領下のノボアゾフスクにある病院に移送され、900人以上がロシア軍占領下のオレニフカに捕虜収容施設に移動して取り調べ(民族主義者かどうかの選別)て受けていると噂されているが、ウクライナ側は何人の兵士がロシア軍の捕虜になったのか明かしていない。
※製鉄所から出てきてロシア軍のチエックを受ける負傷者やアゾフ連隊以外の兵士達
ウクライナ国防相は「負傷している52人の捕虜交換について取り組んでいる最中」とだけ説明しているが、ロシア政府の関係者は「マリウポリで降伏したウクライナ軍兵士の捕虜交換には応じない」と述べており、ロシア下院議会は「ナチス犯罪者の捕虜交換を禁じる法案」の検討を開始、同法案を提出した議員は降伏したアゾフ連隊の兵士について「死刑が妥当」と主張している。
ドネツィク人民共和国のデニス・プシーリン代表は「これまで降伏したウクライナ軍兵士の中に上級指揮官(恐らくアゾフ連隊、第36旅団、第12特務旅団、国境警備隊などの司令官)の名前はない」と明かしているため降伏を拒否して「アゾフスタル製鉄所に残る」ことを考えているのかもしれないが、アゾフ連隊の兵士達は降伏に応じているらしい。
※製鉄所から出てきてロシア軍のチエックを受けるアゾフ連隊の兵士達
果たして降伏したウクライナ兵士の移送作業はいつまで続くのか、アゾフスタル製鉄所に何人の兵士が残っているか、上級指揮官達は最終的に降伏を受け入れるのかなど不明な点は多いが、実質的にロシア軍が破壊した街の再建作業に大量の労働力を必要で「ウクライナ人の捕虜は自分達が壊した街の再建作業に従事することになるだろう」とロシア側は以前述べていたため、マリウポリで手に入れて「労働力」をロシアが直ぐに手放すとは考え難いとも言える。
追記:早速、アゾフスタル製鉄所で降伏した兵士(本物かは不明)が「民族主義者=アゾフ連隊の残虐行為」を証言する動画が登場しており、彼らのへの判決内容や処遇は決まっているのかもしれない。
関連記事:ロシア、マリウポリで戦ったアゾフ連隊の捕虜交換を禁じる法案を検討
※アイキャッチ画像の出典:Ministry of Defense of Russia
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ロシアはまだ捕虜を処刑する15世紀だったのか、道理で21世紀を生きる我々と会話が成立しないはずだ
この時間断層を破壊できるのか
>ロシア下院議会は「ナチス犯罪者の捕虜交換を禁じる法案」の検討を開始…
いまから法律を作っても、刑罰不遡及の原則に反する事後立法でしょう。
すでに議員が法案を提出済みとか、ロシアは相も変らぬ人治主義の国ということです。
それね、独裁政治、権威主義国家はことごとく法治に非ず人治の無法地帯
その意志決定のスピード感に惑わされて独裁や全体主義を称賛するのは、それらが人を人として扱わない暴力性に鈍感な愚か者だけです
捕虜にゴボウ食わしたから死刑って国が最近もあったような…。
って確認したら禁固5年だった。さすが文明国w。
どう考えてもロシアの捕虜にはなりたくない、黒パンに塩漬けキャベツばかり
あれだけ長期の籠城戦を戦い抜いて投降したら、もう気持ち的には終戦も同然でしょうね。自分だったらもう戦う気持ちは湧いてこないなぁ…(自分ならもっと早く逃げ出して略)。
捕虜の処遇は管理人殿の言うように強制労働あたりが妥当なところかと思いますが、一方で是が非でも戦争犯罪者として処断したいと思っている勢力もロシア側には居るようです。ロシアは現在死刑制度がない(停止中?)らしいのですが、ロシア与党議員の提出した法案では「ナチスの戦争犯罪者であるアゾフ連隊の兵士を処刑するために死刑制度を復活」することを提案しているらしく、本当にあの国は…と頭が痛くなりますね。既に捕虜になったロシア人兵士を戦争犯罪者として求刑する司法手続きが始まっているそうですが、プーチン以下ロシアの政治家や軍人たちを法廷に引きずり出せる日は来るんですかね。
> AFPBB News
> ロシア国防省によると、製鉄所から16日以降に投降したウクライナ兵は計959人。プシーリン氏は、ロシア軍主催のプレスツアーに参加したAFPに対し、製鉄所の広大な敷地内に当初いた戦闘員は約2000人で、そのうち「半数余り」が残っていると説明。ウクライナ軍の精鋭部隊「アゾフ連隊(Azov Regiment)」の司令官や階級が上の兵士は今も立てこもっていると述べた。
ロシア側では、先の北部の製鉄所でも1000人規模の投降があったとか、
製鉄所の地下に最大4000人が潜んでると主張してたから、
結局、ウクライナ軍は3-5000人規模の部隊が撤退できず補給もできずで拘束されていたのではないだろうか。
現地部隊が政府への不満言ってるのが度々報道されてたけど、
なんか「ロシア軍引き付け作戦」と言うより「敵地に孤立した部隊の悲劇」という位置付けになるのかもしれませんね。
その死刑って言ってる議員からだろ。和平交渉で、その議員をウクライナに引き渡すっていうのを提案する。全ウクライナ市民、軍人、政府関係者から裁きを受けろ。
そんな事ばかりしてるから周辺国が欧米側に靡いていくんだぞ
すごい数があの地下には居たんですね。
捕虜交換はロシア政府に交渉するよりも母の会に連絡した方が良いのでは?「あんたの息子とマリウポリの捕虜を交換しよう」と話せばすぐに交渉成立しそうだけど…
捕虜交換で少なくとも1000人の捕虜になったロシア人を返してもらえるかもしれないんだから、まともな国家ならそっちを選択するよな
まともな国家なら…
でもロシア人捕虜にしてみれば捕虜のままでいるほうが前線に戻されるよりマシな気がするな
母の会もそう考えるかも
なんか降伏した兵士を捕虜として、その後何だかんだ理由つけて処刑するこの感じ。
古代中国の秦と趙で勃発した長平の戦いで、降伏した趙兵を生き埋めにしたり、楚の項羽が降伏した秦兵20万を生き埋めにした事例にちょっと似てるわ。
これ、ウクライナ側からさらに憎しみを駆り立てる結果にならんか?
ちょい前のキングダムで、ちょうどそれあったから、俺も思ったわw
やっぱり戦争の狂気はこんな事も罷り通るのかね。
狂気に当てられたら正気を保っていられるのだろうか?
捕虜を単純に処刑するなら未開だが、罪を捏造して殺すなら邪悪
未開はまだ啓蒙にも期待できるが邪悪は滅ぼすしかない…
どうしようねホントに
そして少数民族をジェノサイドしてる中国、この2ヶ国が常任理事国の国連ってなんなの、
そして今も国連からは敗戦国扱いなのに国連中心主義外交を唱えていた日本国の虚しさ
講和条約で国際社会に復帰させていただいた立場なんだから国連中心主義が外交の基軸になるのは仕方ないんじゃないの
米英仏が国連とは違う枠組みを模索し始めた今ようやく脱敗戦国できそうだが
捕虜が以外に元気そうなことに驚いた。 もちろん怪我もしてるし、汚い包帯で不衛生だったり、松葉杖も付いてて重傷なのは動画見ててわかるんだが、結構普通に歩いてたり、肌の血色も悪くない。
弾も食料も医療品も枯渇してジリ貧で戦ってるって聞いてたから、アウシュヴィッツの収容者や蛍の墓の節子みたいな ズタボロで痩せこけたガリヒョロで歩くのもおぼつかない、半廃人みたいな状態なんだろうと思ってた。
女性兵士も普通にいるし、人間ってホントすごいな。これだけの極限状態でも、まだまだ全然動けそうに見えてしまう。
如何に身体が元気でも、弾がなくては戦えないのが現代戦なのでね…
つまり、非公開の裁判で処刑される者もいれば、シベリア抑留のように強制労働で倒れる者もいるのだから、降伏したところで必ずしも「兵士の命は守られない」わけだ。
結局のところ、「降伏」は「兵士の命を守る」目的に対しては、状況によってとり得る選択肢の1つに過ぎない。
ただ日本では、H本氏に限らず年配層を中心に「兵士(市民)の命を守る=降伏」の一択になってしまう人が多いので、引きずられないように注意が必要だよ。往々にして「降伏したんだから、命が守られなくても仕方がない」という倒錯した発想につながったりもするので、ご用心ご用心。
失礼、H本氏ではなく、H下氏。