ロシアは8月に開催した「ARMY 2023」で対ドローン対策用のEWシステム「Volnorez」を披露していたが、Volnorezが前線に届いていることを示す視覚的証拠がSNS上に登場、このシステムは装甲車輌をFPVの攻撃から保護する能力があるらしい。
The Economist紙が「ロシア軍のEW能力」について報じたばかりなので注目をせざるを得ない
ロシアは8月に開催した「ARMY 2023」でT-80BVMの近代改修モデルを披露、特に注目を集めたのは砲塔に取り付けられた対ドローン対策用のEWシステム「Volnorez」で、ロシア人の専門家は「600m~1,000mの範囲でドローンの制御通信を妨害することが可能だ」と主張しているが、仮にVolnorezの効果が本物だったとしても量産できなければ意味がなく「プロパガンダの一種ではないか」と思われていた。
↑ №5. Про установку ДЗ на Т-80БВМ см – https://t.co/LJPAeXTaLs. решение так себе. pic.twitter.com/DOzKv13eTi
— Andrei_bt (@AndreiBtvt) September 10, 2023
Забыл про это – слипшаяся лапша с Фрунзенской с приправами от НИИ 38 – налетайте, кушайте прямо с лопаты, вешаем на уши. Говорить, что это защитит от «Джевелинов» все равно, что говорить, что фиговый листок как на античных статуях защищает от мороза. pic.twitter.com/ucD3o8h0YZ
— Andrei_bt (@AndreiBtvt) September 10, 2023
The breakwater system is an omni-directional suppression antenna with operating frequencies of 0.3-6 GHz, equipped with a magnetic base. It can be installed on the tank without any modifications. Power consumption of 70W allows the system to be connected to the onboard network pic.twitter.com/EEFLA53pMx
— Andrei_bt (@AndreiBtvt) September 10, 2023
しかし「Volnorezが前線に届いている可能性を示唆する視覚的証拠」がSNS上に登場。
この写真が「ウクライナの占領地」で撮影されているなら、ロシア軍はFPVの攻撃から戦車や装甲車輌を保護する手段を手に入れたことになり、ウクライナ軍にとって良くない知らせだ。
На фронт начинают привозить российский РЭБ “Волнорез” pic.twitter.com/7qBSR1WeaL
— IanMatveev (@ian_matveev) November 24, 2023
戦場で必要とされるVolnorezが直ぐに行き渡るわけでなく、Volnorezの効果もFPVとの交戦してみなければ何とも言えないが、The Economist紙が「ロシア軍のEW能力」について報じたばかりなので注目をせざるを得ない。
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※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由
ドローンに対する電子妨害は、敵のドローンがあらゆる電波帯を使用する可能性がある以上、電子妨害を可能な限り完璧にすると、あらゆる電波帯を遮断することになり、自軍の通信すら妨害してしまう為困難である。
と思われてきましたが、先日Twitterで軍事有識者の方が、ロシア軍は核戦争も考慮し、自軍が通信遮断されても戦闘を各個に継続するドクトリンを持っており、自分達によるドローンへの電波妨害で自軍の通信が途絶えても、ある程度何とかなるのではないかという分析がありました。
近代の西側諸国は司令部を中心とした、各部隊の高度な連携によって戦線突破を計る諸兵科連合軍等が流行りでしたが、まさか前時代的な、本来ロシア軍の弱点であるはずの各部隊間の通信連携網不足が生かされる(?)時が来るとは…
自軍の電波を遮断してでも広範に電波妨害をかけるって、自衛隊は想定してるのでしょうか。
イラク戦争後の即席爆弾も家電由来のリモコンを起爆装置に使用していた性か、米軍のジャミングもしばしば不調だった気がする
そもそも、ジャミングの基本原理からして強いジャミングをかけると発信源の探知が容易になる、バレージ式の妨害は高い出力で突破されるデメリットもある
ノイズキャンセリングのような電波キャンセリングは未だに研究段階
海上自衛隊の複数の護衛艦が単縦陣を組んで、一斉に方向を変えて艦隊で運動する場合は今でも複数の
「信号旗」
を使った
「旗旈信号」
が使われると言います。もちろん敵によるジャミングや、
「無線封止」
を想定しての話しであり、日露戦争の日本海海戦や、第一次世界大戦のジュットランド沖海戦のころから変わらない海軍、艦隊の基本です。
こういう訓練をバカにする素人もいますが、ソ連海軍、ロシア海軍による電波妨害の脅威は、海上自衛隊では昔から当然強く認識されていたのです。自衛隊はロシア軍、ソ連軍の電波の情報、知識を昔から、旧・日本軍のころからたくさん持っているからです。
映画の
「翔んで埼玉2」
でも、緊急時の、弾道通天閣ミサイル迎撃のための通信、意思疎通に
「手旗信号」
が使われていましたが、いざとなればああいう手段を使う以外にありません。他にはモールス信号を応用した回光信号、伝令、有線電話、伝令犬、伝書鳩などです。
「翔んで埼玉2」
では伝書鳩も使われていました。飛行機で手紙の入った
「通信筒」
を落とすという手段もあります。
有識者の方がいらっしゃいましたら教えていただきたいのですが、妨害電波というのが即時展開してドローン無効化後に即オフにできるのでしょうか?装置にもよりますが一般的なご意見をいただきたいです。
ドローン探知したときのみオンにして通常巡航時にオフできるなら別の方が仰った自軍の通信遮断ということはあまりデメリットにならないのでは、と思った次第です。
有識者というほどのものではありませんが。
時間がかかるのはシステム起動時の方で、電波の発振を止めたり再開したりするは簡単な操作で即時可能です。
問題になるとすれば、”ドローン探知したときのみオンにして” のほうです。
考えられる方法は、ESM機能を組み込むことでドローンから出る電波を探知して、警戒や妨害を開始するというものです。
友軍の通信への影響ですが。
一般的なドローンに多用されるのは2.4Ghz帯と5.7GHz帯です(ウクライナで実際に使用されている周波数はわかりませんが)
一方の軍用無線機では、米軍のAN/PRC-152は30~512MHzですし、ウクライナで鹵獲されたロシア軍のR-168やR-187もこれに近い周波数帯です。
無線機側で周波数を選択できるので、深刻な影響が出ることは殆どないのではないでしょうか。
VRTGさん、ご説明ありがとうございます。
少し調べて見ましたが周波数が異なるので無線機側には大きな影響を及ぼすことはなさそうですね。
ご指摘の通りウクライナのドローンを探知することのほうが難しそうですね。開戦初期のライフルでドローン撃破とか全機迎撃成功の記事を見ていたので探知自体はさほど難しくないという先入観がありました。
前線に戦車を送るときは基本展開しながらになるんでしょうか。
ドローンを完全無効化とまではいかなくても御守り程度に前線兵士の負担を軽減できるだけでも一定の効果は期待できるので、自衛隊も電子戦への注力していただきたいですね。
本記事と少しズレるけどT-90MそっくりのT-62をロシア軍が投入してて驚いた。 レリークトやソスナ-Uを装備してるけどT-72じゃだめだったのかな? あとこいつにもEWシステムは付いているのだろうか。
T62Mは大量に余ってるだろうし
照準器と防御さえ手当てすれば
十分使えるんじゃないですか
ウクライナでは戦車戦はほとんど起こらず
歩兵支援兵器に先祖返りしてますし
115mm砲では弾薬補給も混乱をきたしそうですし、保存状態を考えると良好なものは少ないと思います(Oryxを見ると今年のT-62の損失は激減している)。 ソスナ-U程のサイトを、複合装甲も無く俯仰角も狭いT-62に装備するのは些か不自然な気がします。拡張性の問題なのか?
T62は本来10年くらい前に
退役が予定されてましたが
軍事費削減のアオリで延命され
ずっと部隊運用されてました
いきなり現役復帰する訳ではないので
大きな混乱はないと思われます
ロシアは装甲車両のエンジンに
不活性ガスを繋いで保管してるらしいので
ハリコフ戦車工場よりは
マシな保管状況だと思われます
もっとも、何十年もモニュメントになってた
IS戦車を親露派が動かした事件もあったので
T34由来のV-2系ディーゼルエンジンは
きちんと製造管理された戦後品なら
相当タフなのも事実と思われます
なるほど。勉強になりました。
アリーナやトロフィーなんかのAPSが役立たずな以上、ドローン対策はケージで覆うか電波妨害するしかないんでしょうね。
ケージは嵩張って邪魔だし、取り付けも大変だからこういうコンパクトなユニットは良さげに見えますね、壊れてもすぐに交換できそうですし。妨害電波を垂れ流すから隠密行動がとれなくて一長一短な気はしますが。
なんかこういうのってむしろ西側が装備して、いろいろ問題がでて、
「一方、ロシアは戦車の上にケージを置いた」
なんてパターンなんですけどね。
【ロシアが披露した対ドローン対策用のEWシステム】・・・ 大本営発表で在る。
ロシアと中國と北朝鮮の独裁国家三馬鹿トリオの報道は必ずプロパガンダ(フェイ
ク)が仕込まれいる。特に、戦局不利の際に国内向けの戦意高揚で必ず執る愚策だ。
この様な愚策報道が溢れる近頃、ロシア軍が如何に窮地に追い込またかが判ります。
仮に戦局が優勢なら、今さら最新兵器の数々を敢えて内外に晒す必要が在りません。
即ち、単なるプーチン大統領に因る「命乞い」の類かと。そこまで追い込まれた訳。
木を見て森を見ずです! ロシアには既に戦略(=勝つ方法)が在りません。
都合の悪いものだけ大本営発表認定ね…。 戦争開始からもうすぐ3年目だと言うのにいつまでその認識なんだか。
「仮に戦局が優勢なら、今さら最新兵器の数々を敢えて内外に晒す必要が在りません」
それではウクライナもM1A1やBMP-1の新モジュール、F-16の訓練の進捗などを晒してるので、これはゼレンスキーの「命乞い」と言えますね。
どっかのまとめサイトで同じコメント見たな
これほど香ばしいロシア軍崩壊論を久しぶりにコメント欄で見れて嬉しい限りだよ、まだまだウクライナシンパもやるじゃん
>仮に戦局が優勢なら、今さら最新兵器の数々を敢えて内外に晒す必要が在りません。
ゲームチェンジャー……
(昨日海田行ってきましたナナヨンお疲れ様ですありがとう!)
モルダー、あなた疲れてるのよ。
ようはミノフスキー粒子みたいなもんだろ
ロシア軍は一つの周波数だけ使ってる訳じゃないので(それはそれでその周波数を妨害されたら全滅だし)
ロシア軍も一切電波を飛ばせなくなる
使いこなすには「特定の電波以外を妨害」した上で、他の機材が「妨害されていない帯域だけを使う」ように切り替わる必要がある
現状では色々な兵器やドローンがリアルタイムで周波数を変更できないと思うので、攻撃と防御を同時に行なう事は不可能
せいぜい時間帯を限定して、防御に徹する時間と、電波妨害を解除して攻撃や偵察する時間を別にする必要がある
もしGPS誘導ではない高度な画像認識AI搭載の自立型ドローンやミサイルが普及したら意味がなくなるかもしれない
ドローンを探知するレーダーと組み合わせて、FPVドローンが飛来した時のみ妨害電波を発生させる装置を作れば、通信の問題は解決しそうですね。
まぁその分コストが嵩んで全軍配備は不可能でしょうが、次世代の戦車に搭載するのであれば一考の価値はありそうです。
指揮車両がもしやられれば大損害なので中隊に一個置いておくだけでもお手軽に妨害できそうですね。
キットが小さそうなのも歩兵で運べそうで小回りが利いて便利そうです。
ドローンを探知するレーダーと組み合わせて、FPVドローンが飛来した時のみ妨害電波を発生させる装置を作れば、通信の問題は解決しそうですね。
まぁその分コストが嵩んで全軍配備は不可能でしょうが、次世代の戦車に搭載するのであれば一考の価値はありそうです。
ザルジニーが既存の兵器体系では膠着した戦線を突破することは不可能であり火薬の発明のような技術的革新が必要と言ってたけどロシアに先を越されたか?
なんかドローンが使うGHz帯全域に大出力の妨害電波を出す、だけのシンプルな機械に見えますね。
とはいえ、一個の機械で全帯域にくまなく出力する、というのはなかなか設計の難易度は高そうです。
スピーカーに例えると、「ピアノの全鍵盤の音を同時に発信するやかましい機械」ということですね。
24時間つけておくようなものではなく、戦闘時に使う用かなと。消費電力70ワットは発電機併用しないとキツイですね。
このタジン鍋については既に多少の評判が漏れ聞こえてきていますね
どうやら完全にドローンを無効化できるほどではありませんが、それなりの効果はあるようです
あとはコストがどうかは気になるところです
西側の装備のように高くて数を揃えられない兵器では役に立たないので
レーザー誘導砲弾やミサイルとドローンの組み合わせで
ドローンが敵標的より2千メートル程度の距離から誘導レーザーを発振できれば
と考えると、民間ドローンがベースの対ウクライナ戦用の兵器にとどまるのかな
極端な話、自身に突っ込んでくるFPVドローンの終端誘導を潰せればいいので、600~1,000m範囲に強力な電磁波を垂れ流すという代物に見えますが、実体がどういう代物かわからないのでまだ評価は不能ですよね
盾と矛ではないですが、ロシア軍が同時期に画像認識によって終端誘導を自律化したLancetを投入しているのが印象的に思えます。自軍は妨害装置でドローンから防御して、かつ攻撃では相手の妨害電波の影響を受けないように画像認識で自律化、と。
現場の要求をよくよく理解している人が兵器の改良・開発に関わっているのだろうなと感じます
統合的な視点、勉強になります。
まさに仰る通りですね。
戦争は新兵器開発が進むと言われていますが、ロシア軍に兵器開発の裁量権のある人・兵器設計開発担当者に、優秀な人間がいますね。
>極端な話、自身に突っ込んでくるFPVドローンの終端誘導を潰せればいい
DEW兵器なんてたいそうなこと言わないまでも、ちょっと強力なレーザーポインターに毛が生えた程度のものでも
ドローンのCCDカメラを飽和させるくらいはできそうな気がするんですが。
素人考えだけど、時分割で広帯域にジャミングをかけつつそれを避けるように自己の通信は周波数ホッピングさせれば、、、
どうかね。
それはただの周波数ホッピングでは?と。
通信そのものは難しくても通信モジュールを入手難しくなるのも良い手です。
ロシア軍の戦車は、戦時生産に成功しているだけでなく、戦訓を取り入れて強化されていますね。
西側メディアのプロパガンダ、半導体不足・部品不足などで、戦車が生産不可・弱体化するというのは甘い話でしたね…。
戦車の陣地攻撃能力が、飛躍的に高まる事になりますから(防御向上で生存性能が高まるため)、歩兵にとっては直脇砲兵として頼りになる存在になるのでしょうね。
ロシア軍が地道に改善進めているのをバカにして2年気付けば明らかに差が開いていますね。
ここ数日ずっとトレンドにロシアが載っていますがこんな事やってる場合じゃないでしょうに、太平洋戦争中にtwitterが有ったらどんな醜態を晒していたかゾッとしますよ。
西側の軍需企業も戦訓から改善を進めてるでしょうけどね
開発できてもウクライナに渡せば、軍に潜む親露派から流出、汚職の横流しで流出、戦場や占領後に鹵獲され流出など東側に最新技術が漏れるリスクがあるから絶対に渡しませんよ
西側の軍需企業が開発もせずに遊んでるのなら大問題でしょうけどそんなことはないでしょう
(ってのは米英仏などの話で我が国の軍需企業は不安がありますけどね。最新技術は長年の友好国にも売らないので自主開発が必要ですが大丈夫なんでしょうか。少し前の記事でも台湾が売ってもらえなくて困ってるようですね。F-15Jの電子戦機材も売ってくれなくて自主開発しましたっけ)
西側にとってのウクライナはロシア勢力圏弱体化のために利用する道具
ムジャーヒディーンや自由シリア軍のような存在なので、最終的な勝ち負けは重要ではないんですよね
ウクライナの親欧米派って、本来は親欧米でも反露でもなく「俺の生活が苦しいのはロシアの支援が足りないせいだ。西側にいけばもっと支援してくれる。全部ロシアが悪い」って人で、このような性質の人たちが西側に加わっても困るので最終的には負けてくれるほうが都合がいいんですよね
なんでそんなの支援してるんだよってのはロシア弱体化のためです
あっさり負けられるとロシアを弱体化できないので泥沼にしたくて支援しただけでしょうね
これだと西側が地域を乱す悪みたいですが、このようなことは古今東西やりあってるのでお互い様ですね
日本に関係したことだと、日露戦争で日本(敵の敵)を支援するイギリス、日中戦争で中国(敵の敵)を支援するアメリカなどでしょうか
共産国ソ連に対してもレンドリースしましたからアメリカが敵の敵ってだけで支援するのはいつものことです
ロシア関係なく中国の影響で軍事費を増やしてるので、こんなことしてる場合じゃないといってもこれ以上どうしろというのでしょうか
西側ができることは軍事費増やして軍備増強しつつ、敵対勢力の弱体工作するくらいですよ
言うほどお互い様だろうか。
ロシアにせよシリアにせよ、ちょっかいをかけて敵対勢力を増やしているのが最大の問題なんですがね。プーチン政権とて当初は親欧米路線で協調していたのに、米国の敵視政策が止まらぬせいで結局敵対関係に追い込まれたのは周知の事実でしょう。
バイデンの言う権威主義国とやらは本来一つにまとまった勢力でも何でも無いのです。世界を二分して一方的に敵を作り出そうとする悪い癖です。その癖敵対勢力の弱体化とは、やってることが矛盾も良いところですよ。
対外的に2008年のグルジア紛争〜2014年のウクライナ侵攻の事実があるのでプーチン政権の欧米路線は疑問です。
米国はロシアに敵対する事もないというか、敵対する程の軍事力が現在もない状態です。
Volnorezは、900MHz~3,000MHzにわたる優れた周波数カバーし、1キロメートル以上離れたところからドローンの信号を妨害する能力を備えているが、中断せずに動作を保証するために補助動力装置 (APU) を備えた車両に搭載されると考えられています。システムの初期テストはAPUを持たない T-72B3 戦車でも行われましたし、9月初旬にはT-80BVMでテストも行われた様ですので潜在的な多用途性があるかもしれません。
またRER機器の性質から、電波範囲内の放射線で焦げてしまうため、放射してるタンクを見つける事が容易になるかもしれませんし、出力レベル(高周波放射3,000 Hz~のRF波)に依っては被爆する可能性が有るかも知れませんので動作中に兵が長時間留まるのはリスクが高いかもしれないので、どうなのでしょうね?
またAPUレベルに依っては到来方向とノイズの強度を測定すれば逆探知し居場所の解析が可能かも?
居場所の特定が可能であれば無誘導弾・ドローンの餌食になりませんかね?
もちろんHARMミサイルみたいな原理で、妨害電波源を狙うミサイルを作ることは十分可能だと思います。
ただし、それは今すぐ作れるわけではなく、妨害電波装置より開発難易度が高いので、しばらくの間はこの妨害装置はロシア側にアドバンテージを与えることになるでしょう。
そもそも、GHz帯の電波を発振するだけなら、電子レンジと原理は同じですから。本質的にこの装置のコストはクソ安いんですね。ハーマンカードンのスピーカーみたいなものですよ、物理形状や素子の配置にノウハウが詰まっていて、物理的な原価はたいしたことがないタイプの機械です。
> 出力レベル(高周波放射3,000 Hz~のRF波)に依っては被爆する可能性
電子レンジと大差ない周波数帯ですから、70ワットならそれほど致命的ではないかと思いますね。
ロシア兵のことですから、冬にはこの機械の周りで暖を取る姿が見られるんじゃないでしょうか。
通信兵や旗での通信が復活するなら暑いな
レーザー狼煙(のろし)というのが原理的には研究されてますよ。
上空の雲に向かって強力なレーザーを発振して、そのパルスで信号を送信するわけですね。
受信側でも同様に上空に向かってレーザーを発振することで、双方向通信が可能です。
弱点はもう見ての通り「何もかも丸見えだ」ということですが、共通鍵暗号方式でビット列を暗号化することで,使い捨てかつ即時的にのみ価値を持つ情報のやり取りに向いています。
まあ、他にマシな通信方法が山ほどあるので,誰も実用化してませんが。
常時有効な手段でなくても緊急時に選択肢としてあると言うだけで十分だと思いますね。無策よりも全然マシだと思います。
今回の侵攻を見る限り50年以上前のローテク兵器ですら出番あるので持ってるだけ得と考えます。まあ、平時は保管コストのかかるゴミと言われるかもしれませんが…
平時は管理コストのかかるゴミでも、緊急時には使える選択肢としてあると言うだけで十分だと思います。常時有効なものはないので余力がある限りは多方面で準備するのは大事ですね。
50年以上前のローテク兵器ですら使われてるので手詰まりになるよりは全然マシだと思っています。
単純にRSA暗号でよくないですか?他にマシな方法あるならRSA暗号での通信ですが…
> 他にマシな通信方法が山ほどあるので,誰も実用化してませんが。
通信技術でマシなものが山程あるなら紹介頂きたく思いますねー。
写真の戦車は、当該装置を複数つけているけれど。
当該装置の作動には方向性があるのかしら。APSの代わりかな?。
特徴的なカバーですが、この形状は電波の指向性について関与しているのかな?。
APSで擲弾を発射する代わりに、特定方向に特定周波数帯の電波を
短時間のみ爆発的に発振するのかな?。
何にせよ、全方向に有効なものではないのでしょう。
これをつけた戦車に乗っていると
あるいは近くで行動していると
電波の影響で玉無しになってたたなくなり
子供が作れなくなる。
というデマをロシア側に流してやりたい。
対ドローンシュトーラ的なFPS特攻に特化型の代物でも近接防御で有効だと分かれば遠距離化もされあらゆる装備でどんどん普及するでしょう。恐らくは牽引野戦砲でも標準化になる。通信途絶時に自律できない民生品はふるいにかけられるというのはウ側としてはかなりの痛手になる。
これが示すのは砲弾に同じくドローン在庫を抱える場合のリスクの大きさですね。世代遅れは全く無力になる恐れがある。しかし戦時急造で独力対応が可能な国はどれだけあるか、戦争継続は技術力より生産力がよっぽど重要ですね。中国の暴走は誰にも止められない根底が垣間見える。