ロシア関連

第二次大戦のように戦うプーチン、ゲラシモフ・ドクトリンは読んだのか?

ケンブリッジ大学で上級研究員を務めるジョン・ノートン氏は26日、ロシア軍には21世紀のデジタル戦争に対応したドクトリンが存在するのに「なぜプーチンは第二次世界大戦のように戦うのか?」という興味深い記事をThe Guardian紙に寄稿した。

参考:Putin has a 21st-century digital battle plan, so why is he fighting like it’s 1939?
参考:Заявление Министерства обороны Азербайджанской Республики

第二次世界大戦の地上戦を彷彿とさせるような時代錯誤のキャンペーンにプーチンは取り憑かれている

プーチンは十分な戦力と大砲で少し脅せばウクライナ軍や民衆は皆逃げ出し「比較的簡単にキエフで戦勝パレードが行える」と考えていたが、このプランAが実現不可能と分かると1999年にチェチェン共和国で実行したのと同じ手法=つまり民間人の犠牲者に関係なく都市や街を破壊するプランBに移行した。

出典:АЗОВ Маріуполь ロシア軍の攻撃で破壊されたマリウポリ

ケンブリッジ大学で上級研究員を務めるジョン・ノートン氏は「プランBの本質的な非人道性は置いておくとしても、ウクライナはチェチェンよりも広大で本格的な正規軍もあり、ロシア軍に激しく抵抗する意思の強さと西側諸国からの豊富な援助があるのでプランBを実行するには無理がある。プーチンはアフガニスタン侵攻で旧ソ連がどんな目にあったのかを描いたチャーリー・ウィルソンズ・ウォーを見るべきだろう」と揶揄したが、最も興味深いのは「なぜプーチンはゲラシモフ・ドクトリンがあるのに第二次世界大戦のように戦うのか?」という指摘だ。

ロシア軍のワレリー・ゲラシモフ上級大将(現在の参謀総長)は2013年に発表した論文の中で「21世紀には近代的な戦争のモデルが通用しなくなり、戦争は平時とも有事ともつかない状態で進む。戦争の手段としては、軍事的手段だけでなく非軍事的手段の役割が増加しており、政治・経済・情報・人道上の措置によって敵国住民の抗議ポテンシャルを活性化することが行われる」と述べ、これに基づいて改定されたロシアの新しい軍事ドクトリンには「対外政策、軍事的手段、軍事技術的手段の総体による非核抑止力システム」という概念が盛り込まれた。

出典:Kremlin.ru / CC BY 4.0 ワレリー・ゲラシモフ上級大将

ゲラシモフ上級大将は「戦争における軍事的手段と非軍事的手段の有効性は逆転した。政治的・戦略的目標を達成する上で非軍事的手段の効果は武器の力を上回っており、、新しいドクトリンの下で軍事的手段と非軍事的手段の比率を1:4にすることが望ましい」と主張、これがゲラシモフ・ドクトリンと呼ばれるもので国際戦略研究所はクリミアで成功を収めたロシア軍の新たな手法を「ハイブリッド戦争」と規定している。

つまりロシア軍には「ハイブリッド戦争」を実行した経験もドクトリンも存在するにウクライナ侵攻ではこれを封印、ノートン氏は「第二次世界大戦の地上戦を彷彿とさせるような時代錯誤のキャンペーンにプーチンは取り憑かれている=ゲラシモフ・ドクトリンを読んだことがあるのか?」と主張しているが、逆にウクライナはゲラシモフ・ドクトリンを熟読して相当入念な準備を行なったと評価しているのが面白い。

出典:Михайло Федоров ウクライナの情報戦略を担当するミハイル・フェドロフ副首相兼デジタル担当大臣

ノートン氏は「ウクライナのゼレンスキー政権は非軍事的手段の重要性を十分理解しており、特にサイバー攻撃に対する備えは友好国の助けもあって比較的万全で軍のコマンド&コントロールも鉄道輸送システムも今だに機能しているがその証拠だろう。ウクライナ軍の戦いにおける軍事的手段と非軍事的手段の比率は1:20のように見える」と評価しており、コマンド&コントロールと安全な通信環境が端から崩壊していたロシア軍は「SIMが刺さった携帯電話の使用という誘惑に負けてウクライナはロシア人の位置まで分かるようになり、少なくともロシア軍指揮官の1人はこれが原因で命を落とした」と指摘。

皮肉なことに彼の名前はヴィタリー・ゲラシモフで「プーチンが無視したドクトリンの著者と関係があるのは分からない」と記事を締めくくっているのが印象的だ。

出典:Kremlin.ru / CC BY 4.0

恐らくプーチン大統領は本気で「ロシア軍が花束とパンで歓迎される」と信じていたため、彼や軍にとってウクライナ侵攻は「純度の高い軍事作戦ではなく政治色の強いキャンペーンの一種」だったのだろう。

もしプーチンとロシア軍が本気で準備を行なっていれば現在の結果は多少変わっていたのかもしれないが、15万人以上とも言われる準備不足の大軍が動き出した後で計画を立て直すのは難しく、権威的な政治体制下では「一旦撤退して仕切り直す」というベストな選択肢も戦いに負けた指導者と映るため「戦力の逐次投入」というワーストな選択肢で事態を取り繕うしか出来ないのかもしれない。

ただロシア全土と海外に駐留するロシア軍から兵士と装備をかき集める行為は「当該地域の安全保障に対するロシアの影響力低下」を招き、すでにアルメニア国内に駐留するロシア軍部隊を引き抜いたためナゴルノ・カラバフ地域は不安定さが増し、アゼルバイジャン国防省は26日に発表した声明の中で「ナゴルノ・カラバフと呼ばれる行政区域は存在せず同地域はアゼルバイジャン領だ。我々の土地からアルメニア軍の残党や違法な武力勢力を完全に撤退させろ」とロシアに要求している。

出典:President.az / CC BY 4.0

このまま行けばウクライナ侵攻作戦や経済制裁への対応で手一杯のプーチン大統領は再び「ナゴルノ・カラバフ問題」に巻き込まれる可能性が高く、これを放置すればアルメニアはロシアを見限りトルコに仲裁(実際トルコとアルメニアの和平交渉が進んでいる)を求めても不思議ではない。

そうなればコーカサス地域に対するトルコの影響力と存在感はロシアを凌ぐ可能性があり、恐らく他の地域でもロシア排除のチャンスを虎視眈々と狙っている国(何処とは明言出来ませんが)がきっと動き出しているはずだ。

関連記事:ウクライナ侵攻失敗で低下したロシア軍のプレゼンス、きな臭いコーカサス
関連記事:露メディア、ロシア軍が花束とパンで歓迎されないのはウクライナのせい

 

※アイキャッチ画像の出典:Kremlin.ru / CC BY 4.0

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コメント

    • ダヴー
    • 2022年 3月 27日

    記事を読んで今更気付かされたけど、ウクライナの鉄道輸送に対する攻撃を全然聞かない。
    ウクライナがその辺の情報が出ないようにしているのか、それとも、ロシアが攻撃していない or 出来ていないのか。

    21
      • G
      • 2022年 3月 27日

      ロシア軍が配備し、TB2キラー(TB2を撃墜という意味ではなく、TB2のライバル性能のドローンという意味)といううたい文句で国外にも売り込みをかけていたドローン「オリオン」の話も、今回のウクライナ侵攻で何回か攻撃に使ったという動画を公開した程度で全然活躍できたという話は聞きませんね

      ウクライナ軍のTB2が補給路破壊に活躍しているのですから、ロシア軍もオリオンで同様のことをしようとしているとは思うのですが

      20
      • Vahagn
      • 2022年 3月 27日

      鉄道運行の維持に命がけで臨んでいるウクライナの鉄道職員の話はCNNの取材で解ってますけどね。
      保線作業員が不発ロケット弾の信管を外したりほとんど爆弾処理班みたいな仕事をさせられてる状態だと。

      まあ、目に見えない戦いも沢山あるだろうと思う。NYタイムズ紙によればSu-27、MiG-29による空中戦(『トップガン』スタイルのAAMの撃ち合い)もかなり発生していると。今はロシア軍機も低空飛行をやめてスティンガーやピオルンの射程範囲外からの攻撃が主になったとしています。

      23
        • てつ
        • 2022年 3月 27日

        ウクライナ空軍の戦果発表を追うと、戦闘機による固定翼機の撃墜報告はここ10日間程なく、巡航ミサイルの撃墜報告が幾つかあるだけです。
        固定翼機やヘリの撃墜報告はSAMによるものが大半であり、インタビューにある戦闘機が味方SAMの囮になっているという内容と符号します。
        ただ、戦闘機部隊は爆撃機と攻撃機の護衛にも出ており、爆撃機・攻撃機がこの二週間程積極的に空爆を行っている事を考えると、戦果よりも護衛任務をキッチリ務めている事が伺えます。
        面白いのは3月以降、固定翼機の撃墜報告数に概ね一週間間隔の波があるように見える点で、ロシア空軍が一週間間隔で攻勢に出ているのか、ウクライナ空軍戦闘機部隊とSAM部隊が一週間間隔で狩場を変えているのか、興味深いところです。

        18
        • ダヴー
        • 2022年 3月 27日

        なるほど、攻撃自体は行われているんですね。
        ただ、運航を阻止できるほどの戦果や攻撃が行われているわけではないと。
        そうなると、ウクライナ軍は内線において鉄道の機動・輸送力を活かした活動ができる。

        6
      •   
      • 2022年 3月 27日

      輸送路は対空ミサイル、戦闘機で守っているという話

      1
    • 折口
    • 2022年 3月 27日

    プーチン政権に入ってからしばらくして、大祖国戦争を題材にした愛国キャンペーンが激増したそうです。ソ連時代もそんなんにマメにやってなかった対独戦勝パレードが国際的祝賀イベントになったし、日本で言う縁日や盆踊りみたいな感覚で自治体や学校レベルでも大祖国戦争を賛美する催し物を奨励していたとか。その中で大祖国戦争に関わりのあるものは組織・土地・個人・兵器等々あらゆるものの神格化や神話化が進んでいるらしく、その価値観が一周してプーチンに戻ってきてしまったのではという印象は自分も持っています。
    「嘘も百回唱えれば~」と言ったゲッペルス氏や彼の同僚たちも、最期は自分が吹聴したナチズムだけを信じて思想に殉じていきましたし、10年と少ししか続かなかったナチスと違って20年以上権力の座にあるプーチン氏に同じことが起こらないという保証はないですよね。

    48
      • 2022年 3月 27日

      そういやプーチンは大祖国戦争戦勝記念日(5/9)までに対ウクライナ戦の決着をつけろと言ってるそうですね

      19
        • ナナシ
        • 2022年 3月 27日

        そのころにはパレードに出す兵器無くなってそう。。

        46
          • G
          • 2022年 3月 27日

          大祖国戦争の思い出キャンペーンとでも銘打って実戦に出せない前世代の旧型機を並べてもおかしくなさそうですね

          15
            • きっど
            • 2022年 3月 27日

            丁度、ラオスから戻ってきたT-35-85が有るじゃないか
            去年だったかにパレードに出したし

            2
    • AAA
    • 2022年 3月 27日

    著者のゲラシモフ参謀総長は最近メディアの前に出てこないので無事なのかどうかわからないようですね
    戦争開始直後に更迭されたのではみたいな噂がネットで広まってましたが
    普通に考えたら核シェルター内の司令部に籠もってウクライナ戦争の指導にあたっているのでしょうが
    プーチン政権だと粛清されたとかプーチンについていけなくなって辞任とかもありそう

    23
    • ナナシ
    • 2022年 3月 27日

    プーチン「我が闘争読んでました。」

    31
    • たまねぎ
    • 2022年 3月 27日

    そもそも今回の侵略は、ロシア側は差し迫って突発的にやったわけでもなく
    昨年末ちょい前から国境で延々と演習までして、経済制裁への備えはそれよりも前からずっと検討・対策までしてたはずなのに
    なぜこうなった?

    開戦数日で首都陥落するにオールインしてたとしたら、ロシア首脳部はギャンブル狂過ぎないか。

    逆にクリミア併合の方が民主化デモの流れに押されて大した準備期間もなく、たまたま上手くいってしまって
    ダメな方の成功体験になってしまったということなのだろうか。

    39
      • 名無し
      • 2022年 3月 27日

      >なぜこうなった?
      >開戦数日で首都陥落するにオールインしてたとしたら、ロシア首脳部はギャンブル狂過ぎないか。

      プーチン閣下の前で、はいっ!超短期で決定的な結果が出るプランAで絶対に上手く行きますっ!Nyetはありませんっ!と宣誓させられていて、
      軍もプランB(今のプラン)の準備をロクにさせられてなかったんだろ。

      22
      • けい
      • 2022年 3月 27日

      プーチンと仲間が信じるご都合主義で世の中が動くと思っていたからかね

      冷静さ、客観性、論理性すべてがない人たちが、自分だけが正しいと信じた思考は全て非現実的という
      非情な現実を突きつけられて破滅する基本的なテンプレに近い

      客観的な軍事合理性すらロシアとロシア軍から消えていた
      そして最低限の規律もないから装備も兵站もボロボロ
      プーチン独裁主義が全てに浸透してたの腐敗しまくりで、腐敗してないのはもうロシア軍に残ってないぐらいな気がする

      18
    • 匿名
    • 2022年 3月 27日

    開戦当初は精密誘導で人道的にウ軍だけ狙ってたのからしてイラク戦争のマネできると信じ切ってたのプーチンだけとは思えんし手持ちのPGM在庫で完勝できる予定だったはずが精密誘導が精密でなかったの超絶想定外だったはず
    戦術もそうだけど装備の実効性が予定と違い更に西側携帯ミサイル群が超絶強力なの過小評価してたのサンシェードスラッドやヘリ損失数で明らかだし歩戦ネット連接戦闘能力なくとも都市戦勝てる思ってるのも全部ひっくるめて
    あらゆる階層において上司に忖度し本当の事を言わん国柄が全ての事の原因なの疑う他なくもはや装備戦術戦略議論でなく国家制度の問題ではないかと

    29
      • G
      • 2022年 3月 28日

      精密誘導弾が残っているはずのウクライナ侵攻開始数日後の時点で病院に直撃弾がありましたからね

      5
    • 2022年 3月 27日

    ロシアの影響力が薄れたせいで色気を出しそうなのはジョージアとモルドバかなあ。あとシリアの反政府組織

    16
      • hiroさん
      • 2022年 3月 27日

      中国とポーランドも。
      ポーランドは、カリーニングラード返還の観測気球を上げているし。
      中国もプーチン政権が崩壊すれば、地域の安定のためと称してウラジオストクまで取り返すかも。

      28
        • 戦略眼
        • 2022年 3月 28日

        中華は、尖閣諸島より、ウラル山脈以東の方が余程取り戻す根拠が有るよ。

        1
    • あばばばば
    • 2022年 3月 27日

    おじいちゃんだし、ハイテクな機械や最近の流行が事を理解できなかったのかもしれない

    11
    • ななし
    • 2022年 3月 27日

    ゲラシモフ・ドクトリンって昔読んだ「超限戦」って本みたいな内容だなと思ってググったら
    今はこういうのをハイブリッド戦と呼んでいるのか

    4
    • 無無
    • 2022年 3月 27日

    聡明で知られるプーさんも70歳です、老化した人間のやり勝ちな失敗は、現在における勝利の形でなく、過去の栄光の再現を求めるとこにある。
    ゲラシモフの説だと、いわば平時の諜略で大半を決めてしまい軍が表に立つのは最後だけになるでしょうが、演出としてはつまんない。
    かつてのヒトラー的な政治ショー、オーストリアやチェコの華々しい併合を再現したかったんだろうね

    23
    • おわふ
    • 2022年 3月 27日

    最初から読み違えていたのではなく、ここのところのロシアの連勝で自信過剰になっていたんでしょうね。
    力=数で何でも解決出来る、ロシアは強いと。

    このまま中国と組もうにも、もはやロシアは中国の10分の1の経済力。
    足手まといでしかない。
    連鎖的にロシアの影響力から離れる国が増加しておしまい。
    戦争は勝てなかったら良い事は何もありませんね。

    23
      • 無無
      • 2022年 3月 27日

      ゴルバチョフはソ連を崩壊させた張本人みたく批判もされるが、あれはソ連の積年の矛盾が吹き出した時期にたまたま書記長やってただけ。
      プーチンはロシアを崩壊させた罪人として歴史に名を残せる可能性が出てきたな、ある意味でノーベル平和賞ものだよ

      25
        • hiroさん
        • 2022年 3月 27日

        プーチンはエリツィンに取り入って引き上げてもらったけど、政治家として尊敬しているのはゴルバチョフの方だとか。
        エリツィン流の側近皆でサウナに入って裸の付き合いは苦手だったのかも。
        死神があだ名だったプーチンだからね。

        7
    • ミリオタの猫
    • 2022年 3月 27日

    携帯電話で連絡を取ったせいで戦死したヴィタリー・ゲラシモフ少将について「プーチンが無視したドクトリンの著者(ワレリー・ゲラシモフ)と関係があるのは分からない」と書かれてあったから、気になってWikipediaで調べたら二人共カザンの出身で、しかも1955年9月生まれで現在66歳のワレリーは既婚者で息子が一人いるって書かれてあった。
    更に、ワレリーが22歳だった1977年に彼はカザン高等戦車指揮学校を卒業しているのだけど、その年の7月にヴィタリーが生まれている(享年44歳)ので、仮に二人が親子だったとしても年齢的には矛盾しない…こっちで分かったのはここまでなので、この二人が本当の親子か否かについてご存知の方は是非返信をお願いします。

    4
      • bero
      • 2022年 3月 27日

      ヴィタリー・ゲラシモフ少将のフルネームがヴィタリー・ペトロヴィッチ・ゲラシモフのようなので、
      父称からすると親子関係ではないものと思われます。

      11
        • ミリオタの猫
        • 2022年 3月 27日

        ありがとうございます。
        確かに、ロシア語独特の父称をチェックするのを忘れていました。

        7
      • zerotester
      • 2022年 3月 27日

      nesweekには「ビタリー・ゲラシモフは、ロシア軍幹部ワレリー・ゲラシモフの甥とみられている」とありました。
      リンク

      16
    • STIH
    • 2022年 3月 28日

    アルメニアがトルコと和平というのは凄いですね。露土戦争ぐらいまで戻ったと考えれば地域大国としてのトルコの復活と言えるのかもしれません。
    TB2の供給から海峡の封鎖、外相会談の仲介等々、エルドアン大統領の外交力の高さをアピールできているのではないでしょうか。
    一方で経済政策的には大分グズグズであることを考えれば、外交的な成果のアピールに失敗したらそのまま退陣になりかねないので、綱渡り的な状態ともいえそうですが。

    6
    • ブルーピーコック
    • 2022年 3月 28日

    《政治・経済・情報・人道上の措置によって敵国住民の抗議ポテンシャルを活性化することが行われる》

    古来から大義名分の獲得や扇動を戦争前に行うことはあったが、今の情報化社会になって重要性は増すどころか必須になったと。
    西側諸国においてエコテロリスト、人権ガーや過激派フェミニスト、マスゴミなどの組織が活発かつ、『どう見ても利敵行為をしている奴』が多い理由でもあるんだろうな。グレタのツールキットみたいなのが、いたる所に流布されてるとか日本国民(市民にあらず)からすると怖いので、スパイ防止法はよう

    4
    • DEEPBLUE
    • 2022年 3月 28日

    シリアでの成功体験は逆に有害説とかあながち嘘でもないのかもと

    2
    • もし日本だったら
    • 2022年 3月 29日

    もし日本がウクライナみたくなったらって考えると
    地震でも
    原発でも
    ダメダメだったので、悲惨なことになりそうだね。
    武器輸送に鉄道使える法律作ったりとかから始めるんでしょうねえ

    やっぱ非常事態における法整備とかしないといかんよね。

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