軍事アナリストが運営するサイト「Oryx」は3日、映像や画像で確認されたロシア軍の装備損失が「500を越えた」と報告して注目を集めている。
参考:Attack On Europe: Documenting Equipment Losses During The 2022 Russian Invasion Of Ukraine
戦争の可視化が進む現代の戦い、映像や画像で確認された両軍の損害はロシア軍515、ウクライナ軍163
映像や画像で確認されたロシア軍の装備損失は現時点で515(破壊209、損傷8、放棄129、鹵獲169)だと報告されており、その内訳は以下の通りだ。
主力戦車:60輌
破壊18輌、損傷1輌、放棄22輌、鹵獲19輌
T-72A、T-72B、T-72BObr、T-72B3、T-72B3M、T-80BV、T-80U、T-80UD、T-80BVM、T-90A
歩兵戦闘車:67輌
破壊19輌、放棄24輌、鹵獲24輌
BMP-1、BMP-2、BMP-2K、BMP-3、BTR-82A
装甲戦闘車輌:53輌
破壊20輌、放棄15輌、鹵獲18輌
BRM-1K、BMP-1Khs、MT-LB、MT-LBu、R-149MA1
装甲兵員輸送車:27輌
破壊9輌、放棄9輌、鹵獲9輌
BTR-80、BTR-D、BTR-MDM
耐地雷・伏撃防護車両:4輌
破壊2輌、鹵獲2輌
KamAZ-63968、K-4386
全地形対応軍用車両:25輌
破壊13輌、損傷1輌、放棄2輌、鹵獲8輌
GAZ Tigr-M、 Iveco LMV
通信車輌:7輌
破壊2輌、放棄4輌、鹵獲1輌
MP-2IM、Barnaul-T9С932-1、R-419L1
工兵車輌:23輌
破壊10輌、放棄3輌、鹵獲10輌
対戦車ミサイルランチャー:21基
9M113 Konkurs、9М131F Metis-M1、9M114 Kokon
携帯式防空ミサイルランチャー:1基
9K38 Igla
迫撃砲:2基
120mm 2B11
牽引式榴弾砲:8門
破壊3門、放棄3門、鹵獲2門
122mm D-30、152mm Msta-B
自走砲:12輌
破壊2輌、放棄7輌、鹵獲3輌
120mm Nona、152mm Akatsiya、152mm Msta-S
多連装ロケット砲:13基
破壊6基、放棄1基、鹵獲6基
122mm BM-21 Grad、122mm 2B17 Tornado-G、220mm TOS-1A
自走式対空砲:3輌
放棄2輌、鹵獲1輌
2K22M1 Tunguska
地対空ミサイルシステム:17基
破壊8基、損傷1基、放棄3基、鹵獲5基
9K33 Osa、9K35 Strela-10、Buk-M1、Tor-M2、Pantsir-S1
電子妨害システム:1基
R-330BMV Borisoglebsk-2B
航空機:4機
Su-30SM、Su-25、An-26
無人航空機:1機
E95M
ヘリコプター:7機
Mi-24、 Mi-35M、Mi-24/35、Ka-52
燃料補給車:2輌
トラック、車輌、ジープ:179輌
この数値は画像と映像で確認できたものだけなのでロシア軍の損失を全てカバーしている訳ではないが、同様の手法でウクライナ軍が失った装備損失は163(破壊67、損傷4、放棄43、鹵獲49)、ウクライナ軍のバイラクタルTB2で破壊されたロシア軍の損失は33輌(歩兵戦闘車1、牽引式榴弾砲4、地対空ミサイル5、通信車輌1、燃料輸送車2、トラックなどの軍用車輌20)と報告している。
戦争の可視化が進みすぎて本当に恐ろしい、、、
関連記事:ウクライナ大統領、7日間の戦闘でロシア兵9,000人が戦死したと発表
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。 |
これほどウクライナが善戦していると、何日先か分からないけどプーチンがぷっつりと「もう核を落としてやれ」ってならないか?
ウクライナ側はそれにプラスして非戦闘員と不動産多数。
消耗戦続けてる限りじり貧だよなー。
借りてる兵器と自前の兵器。
士気の高低。
補給線の長短。
国際社会の協力の有無。
確かにロシアジリ貧ですね(´;Д;`)
おおよそ10〜15BTG分くらいか、そうなると9000人っていう数字も死傷者換算ならあながち間違いでもなさそう
鹵獲が100以上だからそうでもないか?
おそらくは無力化した車両数からの逆算で得られた人数だろうね
実際には即車両乗り捨てて逃走した人たちもかなりいると思われるけどその人たちをまとめて戦死って括りにした数がたぶん9000
統制がとれていない旧式装備にTB2がこれほど効くとは
小国は無条件に買うべき装備だな
とはいえ西と南西にE-3が2機も展開するバックアップは普通の国は望めないからどうなんだろ
今もグロホらしき機体がポーランド東側に貼り付けてあるし、35000ft 320kt だからおそらく合ってると思う
ロシア軍の通信装備が無暗号アナログ無線機で思ったんだけど、
これTB2への電波妨害とか出来ないよね
特定周波数をピンポイントで狙ったって周囲の、アナログ無線機なんてまともに使えなくなるし
ましてやTB2が対策して周波数変調やら時間帯変更してるなら
妨害側は広範囲の電波妨害が必要になって、それはロシア軍のアナログ無線機通信網が使えなくなる
もちろん携帯電話も
この可能性は考えたほうが良いかも
これ衛星写真じゃなくて、ネットのうp画像をカウントしたっていう意味だよね
なら実数2倍くらいあってもおかしくないね
(米国は死者互角カウントしてるみたいだからウクライナも撮ってないのが相当あるだろうけど)
戦力差を考慮すると、ぜんぜんウクライナが劣勢なのには変わりない、ロシアは続々援軍が出てくるだろうし
しかし鹵獲兵器のリスト、西側が欲しがってる最新鋭もあるな、これは情報いただきになる
T-72B3Mまでやられてたり車両の情報アップデートや弱点も出てきそうですね
これだけ鹵獲品が充実してると色々使い道があるな
侵攻が長期化すればウクライナがシリア化する、という意見があるがそれはないのかなと思う。シリアと何が違うかというとアサド政権は自国民だろうと関係なく爆撃で敵を退けるという手法をとっているので都市を完全に占領するということが難しく、ここまで長期化していると思われ、ゼレンスキーは自国民を巻き込んで爆撃というのは出来ないため、キエフを占領されたら政権が倒れて終結する。ただ傀儡政権を建ててもパルチザンとの戦いは続くと思う。
そもそも現状で国のトップが国民からほぼ満場一致で指示されてるウクライナと、国のトップ層と民衆の民族が異なり一方が一方を殲滅しかねないシリアとを比較するのは難しいような気がする。
侵攻が長期化すればウクライナがシリア化する、という意見があるがそれはないのかなと思う。シリアと何が違うかというとアサド政権は自国民だろうと関係なく爆撃で敵を退ける、という手法をとっているので都市を完全に占領するということが難しく、ここまで長期化していると思われ、ゼレンスキーは自国民を巻き込んで爆撃というのは出来ないため、キエフを占領されたら政権が倒れて終結する。ただ傀儡政権を建ててもパルチザンとの戦いは続くと思う。一意見ですが。
なぜか連投になってました。ごめんなさい。。
放棄と鹵獲された兵器多いなw半分ぐらいそうじゃん
鹵獲された兵器は燃料と弾薬あればウクライナに寝返りみたいなものか
鹵獲されたTOS-1Aは正常稼働してロケット満載のままだったそうなので、
燃料が無くなって立ち往生したのでしょう
にしても放棄とか鹵獲がものすごく多いし、破壊されたのも燃料無くなって放棄されたのを破壊とかも多いのかなと
製造数が二桁程度の希少兵器を遺棄する辺りに、ロシア軍の実情が察せられる
鹵獲するはいいが、弾薬はどうするのだろうか。
燃料はアゼルバイジャンが支援をしているらしいが、ウクライナの兵器の大半はロシア製のはずだし、弾薬はどんどん尽きていくだろう。
小銃弾や戦車砲は、NATO軍のどこかしらの国で自製しているものを供給できるのだろうか?
東ヨーロッパの国の在庫や工場から送られるのでは?
下手すると中国、北朝鮮から買えるのでは?
韓国でもAKMの製造と輸出をしているので弾とか簡単な物なら入手できるかもしれません。
中国は非難決議を棄権したとはいえロシア側だし、北朝鮮は明確に反対票を投じているし、厳しい経済制裁中の国から弾薬を購入できるわけないだろ
韓国についても、弾薬の売買は応じるかもしれないし、戦闘服を人道支援名目で送るそうだが、どうやって運輸するのやら(ギリシャ辺りで荷揚げして、ポーランドまで陸路? もしくは中国周りで空輸?)
結局、肝心のミサイルやロケット弾の弾薬調達先がロシアの補給を貰ってくるくらいしか思いつかない
「Oryx」はこないだのカラバフ紛争でも両軍の損失データ出してて、とにかくSNSから衛星写真まであらゆるオープン情報をチェックし、重複を弾いて産出する正確さに特徴がある。一方で映像証拠がないと絶対カウントしないので、実数はこれより多い
あとここにも参加してる研究者が出してる北朝鮮の軍事本も大変精緻です
NATOがウクライナに提供した武器のお代に、ロシア製兵器で興味がある欲しいものを持っていく
ということになりそうな気がする。
そしてロシア製武器の評価はダダ下がりになり、
国連決議で棄権したような国からも購入してもらえなくなり、さらに経済状態が悪化すると。
ロシアにはもはやウクライナ全土を制圧するしか、対処のしようがないような
むしろ、ウクライナがロシアと同じ武器同士でマトモに戦えた事からロシア兵器の価値が上がるまであるかと
自国で武器生産開発が難しい中小途上国にとって、西側陣営の政府は人道や政治的要因等で安易に武器本体やサプライ品の輸出禁止措置、下手すりゃ機能制限までされるので、お世辞にも安定した供給源とは言えない状況ですし…
以前インドネシアの軍高官が「アメリカの戦闘機は性能は高いが、基地祭で曲技飛行する位しか使い道がない」と発言していた記事を思い出しますわ
(尤も、ウクライナ自身は旧ソ連の武器生産地でもあるし、アジアや中東諸国とは些か事情は異なる訳ですが…)
プーチンも国連大使も在日ロシア大使も壊れたレコードのように「民間人に被害が出たと言うのはフェイク」と言い張っていますが、それが通用すると思ってるんでしょうか。
各国のジャーナリストや国連機関などの人もウクライナにいて、何が起こっているのか見ているのに。
誰もそれで説得されないから世界中から非難され、中立国のスウェーデンやスイスまで含めて制裁に参加しているわけですが、その場のウソで言い返せればいいということなんでしょうか。
>プーチンも国連大使も在日ロシア大使も壊れたレコードのように「民間人に被害が出たと言うのはフェイク」と言い張っていますが、それが通用すると思ってるんでしょうか。
何処かが壊れてるのだから、普通とは異なる反応も仕方ないのでしょう。
いわゆるOSINT、オープンソースから得られる情報収集ですね。
フェイクが入り込む余地の少ない、地味だがもっとも確度の高い情報。
(すでに1週間も持ち堪えている!)ハリコフの悲惨な光景もそうですが、この期に及んで未だに「ロシアは軍事施設しか攻撃していない」とか、ロシア擁護のツイート繰り返してる連中は、思考回路によほど妙ちきりんなバイアスが掛かってるか、確信犯的なロシア側のエージェントとしか思えなくなりました。
TOS-1Aブラチーノからのサーモバリック弾使用の非難にしても、なんでも「ネオナチ・ディープステートの狂犬病ウイルス生物兵器研究施設がハリコフにあり、これを焼却処理するためなのだ」とか宣ってる人がいて思わず乾いた笑いが出ました。想像力が豊かだなと。
大人気のコロナワクチン陰謀論、911自作自演陰謀論、ディープステート話、こうした与太話の出処がGRUや中国国家安全部による海外向け世論分断工作ではないかとは指摘されるところ。
私が常日頃不思議に思うのは、欧米や日本のマスコミ、政府は信じない!と言う人に限って、出処不明の情報、あるいはロシアや中国発の情報はなぜかすんなり信じちゃうんですね。これが解せない。どっちもプロパガンダだ、信じないぞって中立な姿勢ならまだわかるんですがね。
だいたい日本でもオスプレイがー、原発がー、とかの情報ソース辿ると共産党のしんぶん赤旗とか、琉球新報とか、よくわからぬNGO・市民団体とか、スピリチュアル系の意味不明な宗教ブログとかに辿り着きますからね。
ロシアと戦うウクライナの市民のレジスタンスは「奴らは一般市民のふりをしたナチだ、バンデラ主義者だ」と断じているくせに、「イスラエルと戦うパレスチナのゲリラは解放の闘士!」「占領と戦うイラクの反米レジスタンスは英雄!」と称えるような人もいる。なにか矛盾している。
ウクライナ擁護にかこつけて自己の主義主観を織り混ぜると嫌らしいよ
他人のふんどしで相撲は取るなよ
こういう話もありますね。もともとの数が違うので比率だとわかりにくいですが。
(CNN) ウクライナが喪失した軍事力はおおよそ10%の一方、同国内においてロシアは、戦車や航空機、重火器といった兵器のおおよそ3~5%を喪失したとの見解を、最新の機密情報に通じた米当局者2人が明らかにした。
例えばツングースカの喪失3両だがSNS上の映像で出回ってる個体が3両なだけで実際の露軍の喪失数は露軍自身把握してない気がするので
いくら米国の情報機関でもそれ把握するの現状では無理な気がするが仮にウ軍の正面装備の喪失が定数比で10%程度だとすると
開戦当初より市民被害最小化すべく精密誘導火力をほぼ使い切った露軍の実力がいかに劣悪なもんか証明してる事にはなる
ちなみにツングースカはレア装備で判別も確実なのでこの手の統計の信頼性の基準で適当だろうから注目してるけど今日一日でスコアが5両も増える事態になった
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おそらく装軌車両で燃料切れや自走しすぎの不調で放棄されて鹵獲ないし放火で無力化されたのが撃破と同等以上にあるんだろうなと
同様な兵器を使っているので、これからは、回収車の供与も有効では?
装甲付きならさらに良い。
直接的な破壊兵器でないところも利点かと。