英諜報機関(MI6)の長官を務めたリチャード・ディアラヴ卿は「2023年までにプーチンは政治の舞台から姿を消すだろう」と明かして注目を集めている。
参考:Former MI6 Chief on Putin’s Gamble in Ukraine
後を引き継ぐ可能性の高いパトルシェフがウクライナの戦いを終わらせる方向に持っていくのか、プーチンの方針を継続するのかは不明
ロシアのプーチン大統領は「血液がん」に冒されて症状も良くないという噂が広まっているが、One Decision Podcastに出演したリチャード・ディアラヴ卿は「ウクライナ侵攻で苦戦するロシアは問題を解決するためプーチン大統領を医療施設に閉じ込める可能性がある」と明かした。
英諜報機関(MI6)の長官を務めたリチャード・ディアラヴ卿は「彼は2023年までに医療施設に送られ政治の舞台から姿を消すはずだ。プーチンの代わりにロシアの実権を握るのはパトルシェフ安全保障会議書記だろう」と語り、医療施設にプーチンを閉じ込めるというアイデアは「血なまぐさいクーデターよりもスマートだ」と主張しているが、後を引き継ぐ可能性の高いパトルシェフがウクライナの戦いを終わらせる方向に持っていくのか、プーチンの方針を継続するのかは不明だ。
ウクライナ侵攻で苦戦する問題を解決するためプーチン大統領を医療施設に閉じ込めるなら方針転換の可能性は高いが、政権の一員としてウクライナ侵攻に関与していたパトルシェフ安全保障会議書記が「全てプーチンのせいでプーチンが間違っていた」と認めるはずもなく、最低でも連邦領に併合クリミアや独立を承認したドネツィク共和国とルハーンシク共和国の存続ぐらいは主張してくるだろう。
まぁプーチン大統領が本当に「血液がん」に冒されているのかも謎だが、病気を理由にしたパトルシェフへの権力移譲ではなく、クーデターによって反プーチン勢力が権力を握らないかぎり、ウクライナ問題の劇的な改善は期待できないだろう。
追記:ウクライナではロシアとの戦争に対応するため厳戒令を施行、18歳~60歳までの男性と徴兵義務のある国民の国外移動を基本的に禁止(例外あり)しているのだが、大統領府の元には「男性の出国禁止を解除してほしい」という請願が提出され25,000人以上の署名を集めている。
この請願についてゼレンスキー大統領は「国は独立を守る戦いを実行中で、東部戦線の状況は非常に厳しく1日50人~100人の兵士が死亡している。厳戒令が施行されている時に戦える人間を出国させて欲しいという請願は本当の請願ではないと思っている。しかし法律でどのような請願内容でも政府は検討して回答しなければならない」と答えており、ウクライナにも戦うことを拒否する国民が一定数いるのだろう。
因みに4月末頃の話(もう記憶が曖昧)だが、正式な出国書類を持たず国境を越えようしたウクライナ人男性(つまり戦いを拒否して国外脱出を図ったという意味)の拘束数が4,000人を越えたという報道を見かけたことがある。
関連記事:米メディア、戦争の現実的な結末はウクライナの領土的譲歩を伴うだろう
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※アイキャッチ画像の出典:Kremlin.ru / CC BY 4.0
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スターリン批判ならぬプーチン批判はま~だ時間かかりそうですかね~?
個人的には次の神輿はメドベージェフだと思ってました(パトルシェフがバックにつく感じで)
終戦の落とし所としてはドネツク・ルガンスクを双方の国民が自由に行き来できる特別自治区以上緩衝国家未満くらいの立ち位置にするって所じゃない?(適当)そこそこ双方の顔も立つし
なんにしてもロシア憎しの感情だけじゃこれからの長期戦、これはキツイですよ
取り敢えず「戦争で利益がある程度得られ、国際社会からの孤立もそこまで脅威ではない」みたいな印象を世界に残すような終わり方は本邦としては、イヤーきついっす
ソロモン諸島の件で大平洋もきな臭いし、21世紀に二回目の大平洋戦争とか冗談はよしてくれ
>ドネツク・ルガンスクを双方の国民が自由に行き来できる特別自治区以上緩衝国家未満くらいの立ち位置
さすがに国境をあやふやにするようなことは犯罪防止面や国防面で危ういのではないでしょうか
長官、ジェームズを復帰させるんですね.
全世界に不利益しかなく、数々の死ななくてよかった人達が亡くなってしまったこの戦争がいち早く終わりますように。
権威ある情報機関のトップを務めた人物が、こういうソース不明の話を出すとどう聞いたらいいものやら
判んないからパスする
戦いたくなくてウクライナを出ても、あとで帰国して居場所があるのだろうか、いろいろ事情はあるにせよ、ウクライナにも世間の目はあるだろうに
そういえば前大戦のときにヨーロッパの富裕層はテヘランに疎開して贅沢するのが流行したとか
逃げ場のない庶民には憎たらしい話です
日本でもお馴染み、主君押込ですか。
しかしプーチンの後釜が身内のシロヴィキだろうが反プーチンだろうが、周辺国との領土問題で退くという選択をロシアが取れるとは考え辛い。というか、想像ができない…
結局のところ物理的に叩き出すか、根を上げるまで経済制裁で締め上げるしかないんでしょうな。
わかってるだろうが、
習近平、お前もだぞ?
北京条約を破棄して、侵攻だ。
プーチンのパージが自発的に行われるとしたら、それこそプーチンが現在持っている国民からの全面的な支持を失って、多数派が反プーチン反特別軍事作戦になった時じゃないかと思います。
上のコメントでスターリンの例を挙げてる方がいますが、長い独裁と無差別で偏執な粛清を経てなお彼の葬儀にはソ連全土から多くの市民が参列を希望して押しかけました(モスクワ市外の一般人の参列は原則禁止だったにも関わらず彼らは身一つで乗り込んできた)。客観的な歴史を知る我々後世の世代は大粛清の実行とノルマはスターリン個人から発令されていた事を知っていますが、ソ連人民はそれを知っていた訳ではなかったし、モスクワ市民以外には粛清はあまり及んでおらずプロパガンダの見せる敬愛すべき指導者の死を心から嘆いていたといいます。同じようにプーチンを支持しているロシア市民は大勢居て、たとえ実の子供や親戚が戦争で命を落として戦争に疑問を抱いたとしても「プーチンのロシア」への思いは容易には揺らがないのではないかなという印象です。
その上でなおプーチン個人と現代ロシアの金権と暴力によって構成される偉大な国家を市民が見限る事があるなら、それは独裁者個人のパージはもちろんの事として民主化や平和主義国家への転身にも手が届く大地殻変動ですし、そのときこそ国際社会が直にロシアに対してコミットして導いてやるべきだと思うんです。
俺は「点滴と尿溜める袋ぶら下げ、車椅子に乗りながら権力維持」すると思う…🤮
そこまで行けば、側近の誰か(武力組織をバックに持つ誰か)が
プーチンをサラザールの最晩年の様な情報封鎖状態に置いて奪権、でしょう(笑)
ボスが点滴車椅子でガンで、明日にも死ぬかもしれないのなら、
現政権の中枢グループはその後の身の振り方を考えなきゃなりません。
さてプーチンの健康状態の真実は何処にありや? 全世界は知らんと欲す。
(勝てる相手にしか挑んでないし、汚い手も使ってるから)ほぼ連戦連勝だったあのプーチンが
今回の負け戦に全力で突っ込んでしまったのが最後、こうなるとはな…
まぁほんとかどうかは知らんけどそうなってもおかしくない状況だもんね
仮にプーチンが追放されて表向きは現体制とは違うアピールをしつつ本音はウクライナ併合をあきらめずに軍を再建し第二ラウンドに挑む未来が見える見える
なおドイツとフランスはまんまと騙され経済制裁を解除する模様
ブリカスが手のひら返してウクライナでクーデターが起こる可能性も微レ存
晩年のレーニンが、確かそんなふうに権力の座から追われたのでしたっけね…🤔
「ワシはウクライナのナチズムに断固として…」
「ハイハイおじいちゃんベッドに戻りましょうね」