ロシア関連

プーチン、アングロサクソンとの戦争を主張して大規模動員を発表?

ウクライナ国防省情報総局のキリロ・ブダノフ准将は2日、プーチンは大規模動員を国民に受け入れさせるためウクライナとの戦争を「アングロサクソンとの戦争」にパラダイムシフトさせる可能性があると指摘している。

参考:«Путин сам себя загнал в тупик». Главный военный разведчик Украины — о будущем диктатора и планах Москвы

ウクライナ国防省情報総局のキリロ・ブダノフ准将の話はどこまでが真実なのかは不明だが中々か興味深い

ロシア軍による「占領下政策」や「ドンバス地域での作戦」が成果を上げていない理由についてウクライナ国防省情報総局のキリロ・ブダノフ准将は公にできる範囲で説明しており、どこまでが真実なのかは不明だが中々か興味深いものがある。

出典:Головне управління розвідки Міністерства оборони України キリロ・ブダノフ准将

ロシアの占領政策について
ロシア軍は占領下のヘルソンでウクライナからの分離・独立を問う(疑似)国民投票を4月27日に行う予定だったが、何も実施されないまま現在に至るのは宛にしていた「潜在的な協力者」が裏切ったためで、占領地行政を円滑に行うための人材が強烈に不足しており、農機具や穀物を盗むことで人工的に飢餓状態を作り出しロシアが救いの手を差し伸べる=人道的な食料援助を行い地域住民からの人気を獲得しようと考えている。

つまり最も費用のかからない方法で人々にパン屑を与えようとしているのだ。

さらに住民をロシアに連れ去っているのは社会的・人口的構造をロシア人に置き換えるという目的と、知的水準の高いウクライナ人を辺境地に送り込み低賃金で奴隷のように働かせるという目的があり、ロシアは旧ソ連が実行してきた恥ずべき習慣を踏襲しているのだろう。

出典:Общественное достояние タヴリダ県

ウクライナ南部についてプーチンは帝政ロシア時代に短期間存在したタヴリダ県(州)の復活か、オデーサ、ムィコラーイウ、ヘルソン、ドニプロペトロウシク、ドネツィクの一部で構成された馴染みの薄いНебесный город=天空都市構想の実現かで悩んでおり、ドンバスの疑似共和国についてもロシア連邦に編入するのか、親ロシア政権が運営する国家として存続させるのかまだ決定していない。

スルコフ大統領補佐官を解任してキリエンコ第1副長官にドンバス問題の担当を変更しているので同問題をクレムリンが直接管理していることだけは確かだが、ドンバスについて決断を下すにはドネツィク州とルハーンシク州の全域(行政区分の全て)を支配する必要がある。

出典:Минобороны России

ロシア軍で最も問題になっている課題は?
短期間で片がつくと考えていたウクライナでの戦いがいつ終わるのか分からなくなった点と、約2ヶ月間の戦いで被った人的被害が大きすぎる点で、すでにロシアは極秘裏に動員準備を整えつつあるが、問題はこれを国民にどのように受け入れさせるかだろう。

プーチンは国民に「ウクライナ軍はロシア軍の敵ではなく特別軍事作戦も計画どおり順調に進んでいる」と説明しているので、なぜ大規模な動員が必要になるのかを説明しなければならない。

絶対にプーチンは「ウクライナに負けている」とは認められないので「ウクライナ以外の要素が戦いを難しくさせている」と主張する必要があり、最も可能性の高いのは「ウクライナでの特別軍事作戦」を「アングロサクソンとロシアの戦争」にパラダイムシフトさせて大規模な動員を国民に受け入れさせる方法だ。

どちらしても5月9日に何らかの口実を作って大規模な動員を発表するだろう。

出典:Головне управління розвідки Міністерства оборони України

ロシアはトランスニストリアをどのように利用するつもりなのか?
トランスニストリアを軍事的に活用するには重大な欠点がある。いくら叫んでもトランスニストリアはウクライナとモルドバに挟まれているので物理的にアクセスする方法がなく、駐留する1,300人程度の戦力では何もできないだろう。ただウクライナ、モルドバ、ルーマニアを含む地域を幾らか不安定にさせることは可能だ。

ロシアが戦術核兵器を使用する可能性は?
戦術核兵器が使用される可能性は常につき纏うが、もし使用すればロシアは完全に終焉を迎えるはずで幾つかの国に分割されるか、新たな指導者が現在のロシアを維持するかのどちらかしか選べない。もし後者の選択しても新しい指導者は「旧ソ連時代からプーチンまでの行いは気が狂った独裁者の責任で新生ロシアとは無関係」と宣言するはずで、北方領土やカリーニングラードといった占領地を放棄することになる。

この結末はクレムリンも承知しており、表向きの強行姿勢とは別に西側諸国と水面下で接触して打開策を模索しているのだが、最も恐れているのは彼ら自身がプライベートな財産を失うことだ。

そうなれば自分達の人生が終了することをよく理解している。

出典:Kremlin.ru / CC BY 4.0

戦争終結後にプーチンは生き延びることが出来るのか?
プーチンに逃げ道を残すのも一つの方法だが恐らく不可能だろう。彼は全世界から戦争犯罪者に指定されているのでプーチンは完全に終わりだ。彼は自身の運命を自身の手で袋小路に追いやってしまった。

なぜロシアが核兵器を使用した際の結末が「幾つかの国に分割される」「新たな指導者が現在のロシアを維持する」の2つしかないのかは謎だが、新しい指導者が全ての責任を旧ソ連時代からプーチンまで独裁者に押し付けて「新生ロシアとは無関係」と主張するという発想は中々斬新だ。

勿論この理屈が通用するかは謎だが、、、

関連記事:プーチンは自身の権威が傷つかないよう戦争を止める方法が見つからない

 

※アイキャッチ画像の出典:President of Russia

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コメント

    • STIH
    • 2022年 5月 03日

    >新しい指導者が全ての責任を旧ソ連時代からプーチンまで独裁者に押し付けて「新生ロシアとは無関係」と主張するという発想は中々斬新だ。
    >勿論この理屈が通用するかは謎だが、、

    えっ、もうソビエト連邦の設立の頃にやってたと思うのですが。あの時帝政ロシアに関する一切合切の負債は関知しない、くらいのことを言っていた気がしますが。 
    結局は通用するかどうかではないでしょう。それに広いロシアを征服するのは不可能な以上、言ったもん勝ちじゃないですか。
    それにしても秘密裏に西側と接触しているって、ソ連に仲介を頼んで裏切られた極東の帝国を思い出しますが、その西側の国の言うことをウクライナは聞くんですかね。

    26
      • 2022年 5月 03日

      ソ連の対外債務踏み倒しとそれにもかかわらず国際舞台に復帰できたのは、チチェーリン、リトヴィノフ、モロトフといった傑出した外務人民委員の存在があるわけで、ヒトラーはユダヤ系だと口走るラヴロフ外相にそんなことできるのか、という気がします
      余談ですがフランスには国際ロシア債権者連盟なるものが存在していて、現在でも帝政ロシア時代の債券償還を求めているそうです

      10
        • STIH
        • 2022年 5月 03日

        モロトフは独ソ不可侵条約で有名ですけど、ほか二人は知りませんでした。勉強になりました。
        ソビエト優秀な外交官に恵まれたこそ、踏み倒しできたんですね。最終的にはヒトラーの狂気がすべてを上回ったからでもあるんでしょうけど。
        翻ってラヴロフ外相は、下手すりゃプーチンと同罪でしょうから、その後ろにどれ位タフな人材が揃ってるか次第ですかね。
        あとは日本は太平洋戦争を挟んでもなお、対外債務を払い続けたからこそ、最後のラインでは信用されるんでしょうね。

        2
        • 匿名
        • 2022年 5月 03日

        >現在でも帝政ロシア時代の債券償還を求めているそうです

        1世紀分のインフレの影響で、個々の債権の価値はだいぶ下がっているのでしょうね。
        日本が1899年発行のポンド建て債を1988年に完済した時みたいに。

          • STIH
          • 2022年 5月 03日

          調べたらどうも”金”立ての債権らしくて、金の高騰を反映して割と高額らしいです。
          まあフランスとロシアとでソ連崩壊後の話し合いで、すでに手打ちになっているらしく、政府が支援することはないそうですが。

    • zerotester
    • 2022年 5月 03日

    プーチンが総動員令を出すのではと英国防相が発言して話題になりましたが、のちに「個人的な発言であって情報に基づくものではない」と言っていました。ありそうな話ではありますが、ハードルもかなり高いと思えます。またISWは「動員したとしても使える戦力を数カ月以内に生み出すことは無い」と言ってますね。

    農業トラクターを盗んでいるのは、どちらかといえばお金のためではないでしょうか。ディーラーから盗んだピカピカのトラクターを戦車輸送車で運んでいる映像がありました。しかしディーラーは遠隔でロックをかけたので今は動かせない状態だそうです。

    13
    • 無無
    • 2022年 5月 03日

    ファシズムと闘うロシア本人が、ついにナチスドイツまんまに進化するという謎物語
    ロシア国民はその辺のおかしさに気がついて今のうちに自己責任をとらないと、プーチンと一蓮托生で滅亡するんだが

    31
      • ナニガシ
      • 2022年 5月 03日

      ナチスがプロパガンダで目立ってしまっただけで、ファシズムは世界標準なのではないかと。
      だから同じ事をやってる。

      18
        • 無無
        • 2022年 5月 04日

        その考え方ならば、ファシズムでなくエゴイズムと言うほうがしっくりくる。
        どの国も自分が生き残るために必死なのは否定しないけど、
        エゴのために他者を押しのけた結末がしばしば己の首を締める結果につながることも歴史が語ってくれてるよ

      • G
      • 2022年 5月 03日

      そもそもロシアにもモスクワのNational-Socialistをはじめとする多数のネオナチ系組織や構成員がいたわけで
      ウクライナをネオナチ扱い(しかも定義が全く異なる)して侵攻することさえ道理が通っていませんからね

      もっともネオナチの定義を知らず、ロシアにネオナチが大勢いることも知らず、プーチン大統領の言うことを鵜呑みにした人が世界各国でロシアの正当性()を騒ぎ立てている現状を見ると、情報制限できるロシア国内ではもっと簡単に騙される人が多いのではないかとも思ってしまいますが

      9
    • ナニガシ
    • 2022年 5月 03日

    なんで日本の大陸側の周辺国は、ビックリするぐらい都合よく考えるのだろう?

    前の大統領(指導者)がやったこと、水に流して仲良くやろう。金よこせ。でもお前が悪い、慰謝料払え。
    みんなそう言う。
    こっちのほうが世界標準なんだろうか?

    58
      • あら
      • 2022年 5月 03日

      まあドイツも似たような事やってるんでまあ…

      8
    • 名無しさん
    • 2022年 5月 03日

    ロシアは絶対に領土を譲らないと主張していますが、
    これまで何度も体制が変わると領土を切り売りして生き延びてきた経緯があります。
    日本は今度こそ、このチャンスを逃さないように立ち回らないといけません。
    まあ、アジアで唯一、ロシアに対抗している国だとみなされているので、それをうまくアピールに繋げられればいいと思います。

    いちばん大事なのは「北方領土を取り返すことが、米英にもメリットになる」と考えてもらえることですが。

    66
      • 月虹
      • 2022年 5月 03日

      帝政ロシアのアラスカ売却も当時イギリスの植民地であったカナダ(ブリティッシュ・コロンビア植民地)からの防衛の難しさというよりは、クリミア戦争による国家財政の遍迫という理由が大きかったと言われていますからね。約155万3993平方キロメートルのアラスカをアメリカは現在の価値で1億2500万ドル(約131億円)で帝政ロシアから購入しましたが、ウクライナ侵攻によるロシア経済が破綻した場合、ロシアが北方領土をいくらの値段で日本へ提示してくるか?

      北方領土はサンフランシスコ講和条約を無視した旧ソ連の不法占拠からソ連邦崩壊を経てロシアが実効支配を強める現在に至るという流れですがソ連崩壊時に数兆円で日本が北方四島を購入するという話はあったようです。返還OR購入になった場合、居住するロシア系住民の問題(強制的にロシアへ帰って貰う又は日本政府の特別措置による特別永住者の認定)とか課題はありますが北方領土が日本に帰ってくることは良いことだと思います。

      北方4島は手つかずの自然も少なくないので開発するというよりは最大の択捉島にあるロシア軍基地跡地を自衛隊駐屯地へと整備する以外はアメリカのアリューシャン列島の様に大部分を自然保護区にしてあげるのが良さそうな気もします。

      6
      • 無無
      • 2022年 5月 04日

      前言ひっくり返しのロシア相手に甘い期待はどうかな。
      正式に金銭で手放したアラスカに対してさえ、今もロシアは取り戻し理論の構築をやってますよ、無理めだけど
      奴等には理屈でなく暴力しか通用しないって、ウクライナを見ててもわかんないのか

    • ダヴー
    • 2022年 5月 03日

    5月9日のパレード中にプーチンを狙った爆弾テロ(偽旗)を実施しする、なんて言うことを想像してました。
    今のロシアにとって最も重要な日ですから、それを攻撃されたということにすれば、ロシア国民の怒りを扇動して動員が実施しやすくなるのではないかなと。

    7
      • mmn
      • 2022年 5月 03日

      今のロシアの状況を鑑みるに偽旗を利用して本当にプーチンを暗殺、成り代わった権力者が全責任をプーチンに押し付け西側と和解交渉、もしくは殉教者として祭り上げたプーチンを利用して総動員からの更なる大規模戦争とか、いろいろ起こりそうです。なのでプーチン自身が危険を感じてパレード中の偽旗作戦までは許可しないでしょう。

    • ミリオタの猫(時代遅れの「アンツィオ…いや、ロシア軍は強い!」主義者)
    • 2022年 5月 03日

    この記事を読んで居て、思わず寒気がして来たわ…。
    何故かと言うと、管理人さんが『なぜロシアが核兵器を使用した際の結末が「幾つかの国に分割される」「新たな指導者が現在のロシアを維持する」の2つしかないのかは謎』と論評して居る事への答えでもあるのだけど。
    恐らくウクライナは「プーチンがウクライナとの戦争を『アングロサクソンとの戦争』にパラダイムシフトさせて国家総動員体制に移行する為の手段として『核兵器を、それもウクライナ以外の国(例えばNATO加盟国)に対して使用する=つまり、この戦争を第三次世界大戦へ発展させる』事を考えているのでは無いか?」と想定しているんじゃ無いかと思う。
    もしも、そうだとすると管理人さんが抱いている謎と矛盾しなくなるし、自分は前の書き込みで「現在のプーチンが抱く戦争目的は「絶対戦争(ウクライナを完全に撃滅・消滅させる)」に変わっている」と推察しているので、そこからの延長線上でウクライナを支援している国も撃滅の対象にしていて何ら不思議は無い。
    自分でも「幾ら何でもそこまでは…」と考えているんだけど、残念ながらプーチンはWW2を引き起こしてドイツを東西分裂の悲劇に導いたヒトラーに近い思考状態に陥っている可能性が有る以上、この可能性は排除出来ないと考えている。

    22
      • Vahagn
      • 2022年 5月 03日

      「エスカレーション抑止」に踏み出す可能性もあります。超限界ギリギリの瀬戸際外交ですが。
      たとえばロシアがNATO加盟国のバルト諸国を奪い取りに来た(ロシア流の言い方をすれば解放しに来た)として、あるいはどこかの段階で戦術核を使ったとして、西側は有効な手立てが打てるのか、いや、打てまいと。
      アメリカのDRO(指揮計画選択肢)の中でも、たとえロシアに反撃するためでも同盟国の大地に核を撃つことはオプションにないし、ましてやロシア本国への報復など論外だ。やつらは撃てない、と。高をくくっている。

      ロシアのテレビコメンテーターや扇動政治家のアホ連中がなんと言ってるか。「世界は、いま第三次世界大戦の瀬戸際にある。西側のせいだ、その目論見を挫き、世界を救うのはロシアだ。ロシアが核兵器を撃つしかない」と言ってるんです。もはや意味不明ですよね。
      我々の理解と常識では、核兵器を使ったら最後、すなわちその時は第三次世界大戦だと思っているのに。
      ロシア人のイメージする理解と常識では、第三次世界大戦を防ぐために核兵器を使うのだ、先に敵を殲滅しなければ、と考えている。おそろしい思考のギャップがある。

      自分は核を撃ちながら、絶対反撃されない、しないと思っているのか。大いなる矛盾があるが、それへの答えはロシア正教会とキリル1世主教猊下が教えてくださっています。「人間いつかは死にます」と。「ウクライナで起きているこれは政治ではなく、光と闇、神の悪魔の形而上学的な戦いが現世に具現化したものなのです」と、「キリスト教徒は核戦争で死んでも天国へ行けます、恐れることはありませんよ」と。

      15
    • general
    • 2022年 5月 03日

    北方領土が日本に帰ってくるのは喜ばしいことだが、そこにいるロシア人の扱いを考えると頭が痛いな。
    日本版ベネシュ布告でも発令する?

    6
      • 戦略眼
      • 2022年 5月 03日

      アルハンゲリスク辺りに客船で送るしかないだろう。
      記事にあるような事態になれば、中華がウラル以東を取りに来る。
      欧州でも追い剥ぎ状態で、旧領を取りに来る。
      残るのは、モスクワ近郊くらいか。

      16
        • makumaku
        • 2022年 5月 03日

        ルカシェンコは知らぬ存ぜぬの態度ながら、ベラルーシはロシア軍の前哨基地として機能しているため、EUはベラルーシをほとんどロシアと同罪扱していますから、こちらも白砂のお裁き待ちになりそうな雲行きです。

        2
        • 匿名11号
        • 2022年 5月 03日

        クリル諸島もありますよ。サンフランシスコ条約で日本は放棄していますが、別にソ連への引渡しは決めていないから、韓国・北朝鮮同様、分離独立が筋。北方領土はその後で交渉すればよい。

        中華がウラル以東を取りに来るなら、油田のあるサハリンも海洋国として独立させたいところ。その上で日米と同盟関係をび経済投資を行うなら、ロシアみたいな無理無体は言わんでしょう。

        1
      • けい2020
      • 2022年 5月 03日

      ロシア国籍放棄+ロシア人としての権利主張しない条件で受け入れて
      それ以外は強制送還しかないでしょうね

      無条件で残せばウクライナの二の舞いになりかねない

      31
        • G
        • 2022年 5月 03日

        「ロシア国籍放棄+ロシア人としての権利主張しない条件」であってもスパイやマフィア、犯罪者、不穏分子を多数日本国内に取り込むことになってしまうため、無条件でその時点でのロシア領内への強制送還以外は厄介かと

        2
        • mmn
        • 2022年 5月 04日

        十年以上の居住歴がある、過去の犯罪歴がない、軍関係者でないとかの条件付きで希望者には特別永住者として現状の生活を認めるといった以上の措置=無条件強制退去等は、西側陣営の人権基準からして難しいかなあと思います。仮にロシア崩壊→係争地処分で西側協議となった場合、そうした措置の妥当性云々も協議されるでしょうから、日本単独で希望どおりとはいかないでしょう。

    • t14
    • 2022年 5月 03日

    なんなんだこの国は

    16
    • 匿名
    • 2022年 5月 03日

    どうせロシア人は政府のウソにあっさり騙されて動員令に賛成するんだろうな
    プーチンの嘘は国境の外では子供でも分かるレベルの嘘でしかないけど、国内では普通に通用してるみたいだしな
    動員令で軍需産業フル稼働で兵隊も増員したら第三次大戦はもう目の前な気がする

    18
      • t14
      • 2022年 5月 03日

      軍需産業は本当にフル稼働出来るんですかね…?

      23
        • 戦略眼
        • 2022年 5月 03日

        稼働できないでしょう。
        戦車ならT-62レベル、戦闘機ならMig-21初期型までなら作れるでしょうが、高度なLSIを必要とする機材は、厳しいでしょう。

        26
          • たなは
          • 2022年 5月 03日

          その証拠に子分たちから兵器を買い戻す動きがここでも報じられてましたからね…

          12
        • ダヴー
        • 2022年 5月 03日

        戦車や航空機はもう生産停止、工作機械も輸入だから砲弾などの製造もいずれ・・・という状況ですからね。
        旧ソ連時代の弾薬備蓄もチェチェンとシリアでかなりの量を消費していますし、残りの備蓄と現存の工作機械で生産できるだけの量でいつまで戦えるやら、

        5
          • STIH
          • 2022年 5月 03日

          いやあわっかんないよ。
          情報統制が原因で国民の親露傾向が止められない中国が腹をくくるか、一発逆転を狙ってインドが協力を始めっかもしれないよ。
          まあこの両国がそこまで馬鹿じゃ無いと信じたいですが。

          12
      • h4
      • 2022年 5月 03日

      「政府の嘘にあっさり騙されて」は多分違う。Telegram情報や日本語発信しているロシア人の意見などを見ても、ロシアが”ウクライナごときにも勝てない弱さ”で”悪の枢軸”となり果てたことに精神が耐えきれず、政府と嘘を共有してるという感じの人が多い。

      反戦的な主張をする人でさえ、NATO軍がロシアに先制核攻撃をすると真面目に信じているのを見て、ロシアの反戦派の世界観が西側の反戦派のそれと同じであると考えるべきではないと思うようになった。

      42
        • けい2020
        • 2022年 5月 03日

        ロシア人は騙されてないんですよね
        信じたい妄想だけを信じる国民性なのか、他国と比べても現実を見ない比率が高い

        どの国でも一定割合で居る思考ですけど、ロシア人のあの圧倒的な比率は
        同じ時代の人とは思えないレベル

        23
          • ミリ猫
          • 2022年 5月 03日

          >>信じたい妄想だけを信じる国民性なのか、他国と比べても現実を見ない比率が高い

          それどこのK国?

          5
          • くらうん
          • 2022年 5月 04日

          経済的に疲弊した状態から政府主導で急激に回復した専制主義国家はおしなべてそうなる傾向があります。

        • 下僕
        • 2022年 5月 03日

        そういうロシア人にウクライナから撤退してもええんやでと教えてあげて下さい。

        2
          • mmn
          • 2022年 5月 04日

          謝ったら負け、まして撤退なんかしたら憤死する病気にかかってる人々なんで無理。被害妄想が極限までいって精神のミュータント化した方々なんで、見えてる世界からして根本的にワシらと違う。

          1
      • zerotester
      • 2022年 5月 03日

      ロシアの兵隊にモスクワ市民のような都会人はまずおらず、田舎から出てきた人ばかりだそうです。給料が安いし仕事はブラックだしで人気が無いのですね。いま政府は必死に契約兵を集めようと宣伝していますが集まっていません。政府のウソに騙される愛国者ばかりならば応募が殺到するはずですが。だから強制的に動員されるとなるとさすがに対象者は反対すると思います。

      16
        • 名無し
        • 2022年 5月 03日

        徴兵な人達は、前線に出せない建前もあったような。

      • 名無し
      • 2022年 5月 03日

      >どうせロシア人は政府のウソにあっさり騙されて動員令に賛成するんだろうな

      ロシアでもジェネレーションギャップがあって、若い層はネット経由で西側情報に触れてるから、ロシア政府の嘘を知っているとか。
      そして、動員の主な対象が、その若い層。
      揉めそうな予感。

      3
    • たまねぎ
    • 2022年 5月 03日

    この戦争、本当に落とし所が思いつかず、人が死に続けてひたすらエスカレートしていく未来しか見えないのが嫌すぎる。
    プーチンロシア指導部にしても軍事力ゴリ押し以外の選択肢が今のところないし、下手な譲歩や撤退は文字通り自らの死に繋がるから退くに退けない。
    ウクライナは文字通り死ぬ気で戦うのみ。失った犠牲が多すぎて中途半端な停戦も出来ないし、元より降伏が死を意味してしまった今、選択肢を持ってない。
    アメリカもEUもウクライナが負けないよう武器を送り、西側の団結を高めロシアを締め上げるのに徹しているが、明確な出口戦略を用意しているのか?
    中国中共に至っては不気味なまでに沈黙しているが、上海ロックダウン等の国内情勢で手一杯でそれどころじゃないのだろうか。どのみちあまり関わりたくないスタンスに見える。

    この事態を誰が収拾できる?

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      • STIH
      • 2022年 5月 03日

      答えは誰も止められない。国民国家がナポレオンによって生み出され、戦争は総力戦が当たり前になった以降、当事国が戦争ができなくなるくらい疲弊しない限り止められないのです。少なくとも西欧と日本といった第一次・第二次世界大戦のプレーヤーは体で理解していると思っていて、世界のジャイアニズム国家アメリカだって最近やっと理解したと思ってた矢先のロシアですから。
      残念ながらウクライナはベトナムコースでしょう。アメリカの枯葉剤の代わりにロシアが何を使うかはわかりませんが、後はベトナムみたいに敵国を追い出せるかどうかにかかっているのではないでしょうか。

      4
        • 匿名
        • 2022年 5月 03日

        WW1でのピーク時軍事費のGNPに対する比率はドイツ53%、イギリス38%、アメリカ13%、
        一方日露戦争での日本の軍事費は対GDP比で約60%だとか。
        日露戦争は、当時小国だった日本にとり総力戦な様相を帯びてたけど、結局WW2へと突入したし、敗戦を経験しないとダメなのかの?

        2
          • STIH
          • 2022年 5月 03日

          で、日露戦争の勝利のあとに何があったかって、日比谷焼き討ち事件ですよ。私はそれがあったから、政府は対米開戦を避けるという選択肢を取らなかったと思ってます。
          少なくとも日本は1回徹底的に負けて、日本中を灰にされてようやく戦争の本質を理解した。ドイツは2回も派手に負けてようやくわかった。そういうもんだと思ってます。
          ただ果たしてGDPに対する軍事費がどの程度総力戦の度合いを象徴しているかは、議論の余地はあると思います。というのも、英仏は当時の覇権国家。多数の植民地を抱えていたのでGDPが高めに出ているのではないかと思います。

          7
            • 匿名
            • 2022年 5月 04日

            1850~1920年のGDP各国推移は、下記の図2が参考になるかも。
            リンク
            1880年頃から
            ①アメリカ1強体制、成長率も他と段違い
            ②英独が一進一退で二番手争い
            ﹙ただし成長率の相違で1910年台にはアメリカの半分位﹚
            ③フランスは、多分対象国の中で一番低成長、②との差が徐々に広がり・④⑤が少しずつ迫ってくる感じ
            ④イタリアは、フランスと日本の間をキープ
            ⑤日本は、フランスに対しては1/3位→1/2位と30年間で追い上げてるけど、①②とは格差が広がった感じ

            フランスは図3・図4を見ると、人口の推移が概ね一定なのがGDP低成長な要因かも。
            一人当たりのGDPは、ドイツ並みなので。

          • 無無
          • 2022年 5月 04日

          たいへんに高額な戦費をまなかうはずだった賠償金をとれなかったことへの国民の不満は、政府が戦争の実情を国民に説明しきれてなかったせいだし、
          仮に賠償金をとれていたら、味をしめて次の戦争に期待するのが目先の利益に流されるのが反知性な大衆というもの
          戦前日本人の民度に過度の期待はいけない、けっこう賎しいから

      • えっくす
      • 2022年 5月 03日

      中国は今の時点で可能性は低いですが、ロシアが苦し紛れに核を使い敗北後に懲罰的に解体される、もしくは消耗戦の末に国内の維持すらおぼつかない状態になってしまい地方が独立や内戦状態になった場合におこぼれ(沿海州)にありつくつもりでは。

      6
        • Vahagn
        • 2022年 5月 03日

        どんな結末を迎えるにせよ、最大の受益者は中国だろうと思いますよ。
        欧露・米露が共倒れして荒廃して喜ぶのは中国しかいません。

        べつに領土がどうとかではなく、たとえば戦後復興にも中国資本がピラニア、ハイエナのように食らいついてくるでしょう。ユーラシアにまたがる一帯一路、中華帝国の構想が棚からぼた餅的に完成するわけです。

        中国の為政者は、おそらく今回の戦争をよく研究して、ロシア人と同じ轍はふまないでしょう。
        ずる賢い彼らの事だから、ロシアが倒れた後の次の世界秩序についても談義しているでしょう。無論、アングロ・サクソンも同様に。

        第3次世界大戦の相手はロシアかもしれないが、中国はさしずめ第4次世界大戦の相手でしょう。

        ロシアも東西南北ユーラシアの帝国を目指しているのに、それでコケた上に中国に乗っ取られたならば皮肉ですねえ。

        14
      • Vahagn
      • 2022年 5月 03日

      結局これって、ほんとうに出口戦略というか着地点をまったく決めずに、「パンと花束で歡迎してくれる」期待値だけの見切り発車で始めちゃった、という理解でよろしいんでしょうね。

      それならばたとえ、今回の戦争、ロシアが軍事的有利に進んでいたとしても、キーウが占領できたとしても、やはり行く先で激烈な抵抗運動に直面したわけで、結果は全く同じでしたね。
      いまさら偽「人民共和国」なんて手法が何度も通用するはずもなく。

      それで慌てて「ネオナチに精神が汚染されてる」の、「欧米英のせい」だの責任転嫁を繰り返して……いまさら引き返す道も無い(みずから断ってしまった)のでしょうから。
      何が何でもお土産を持って帰りたいロシア、何が何でも手ぶらで帰って欲しいウクライナ。此れから先、最悪の結末しか浮かんでこない。

      11
    • 折口
    • 2022年 5月 03日

    ロシア連邦の崩壊(連邦構成主体になっている非スラブの自治共和国や極東地域の独立)シナリオはそうそう起こらないとは思いますが、都市部や戦域での核使用(大量の死者を出す場合)やZ戦争の聖戦化(記事主題にあるような民族主義を主軸にした、文字通りナチスの東方政策のようなもの)が発生したり先鋭化していけば、結果としてロシア連邦がソビエトから継承した国連常任理事等々の国際的利権の喪失や無実化という可能性はあると思います。そうなった時、既に完全ではなく醜態を晒している近代化の遅れた軍隊と相互確証破壊の恫喝だけで今まで通りの国境線をロシアが維持できると断言するのは難しいのではないかと思います。大統領が国家を団結させるために民族主義・帝国主義的イデオロギーに頼れば頼るほど国内の非スラブ人との軋轢も増していく訳ですしね。

    ヒトラーは自身の思想の集大成たる著書我が闘争の中でアーリア人種の生存権を東方に見出し、現地に住んでいるユダヤとスラブは奴隷階級に堕とすか民族浄化することで広大な土地を入手することを公言していました。これはのちの絶滅政策などにも反映され、直接の原因ではないにせよ英米とソ連を反ドイツで団結させるという結果に行き着きました。安全保障分野では意思より能力に備えろと専ら言われますが、過激で愚かな言動が顧みられない、あるいは見過ごしてもらえると思う事こそ愚かなことです。

    17
    • 金国鎮
    • 2022年 5月 03日

    今回の軍事進攻で明らかになったのはロシアはヨーロッパロシアが中心で中央アジア・ロシア東部は一段低い。
    中央アジア・ロシア東部のロシア人の人口は依然として少ない。
    その一方、その地域のアジア系ロシア人の数は増えている。

    ウクライナ西部は戦前ポーランド領、プーチンが何を言おうと彼らはロシアよりポーランドに親しみ持っているだろう。
    ポーランドも同様だ。
    戦線がポーランドにまで拡大すれば深刻な事態を招く。

    ロシアが予備役を戦線に投入するのであればそれよりも北朝鮮の兵士がウクライナの戦場に参加するほうが
    戦力としては効果があるだろう。
    独ソ戦の時も極東のアジア系ロシア人が参加しているが、それは日本では報道されていない。
    ベトナム戦争では韓国軍が米軍の支援で数十万人参加した、これも日本では殆ど報道されていない。

    今の世界情勢で現役の兵士が数十万人ロシア軍に協力できるのは北朝鮮のみ。
    それと引き換えにロシアから北に食糧援助が入り北の住民は飢えから解放される。
    自由世界ではルーブルは意味を持たないが北の住民にとっては十分に意味を持つ。

    この戦争を終結させるのは理屈ではなくて軍事力である。

    1
      • han
      • 2022年 5月 03日

      食料援助して北朝鮮軍動員すればいいのにとは思ったな
      西側平気でやられる北朝鮮軍みたくてたまらん

      3
      • 匿名
      • 2022年 5月 03日

      >独ソ戦の時も極東のアジア系ロシア人が参加しているが、それは日本では報道されていない。

      ハッピータイガーを連想しました。

      ちなみにハッピータイガーは、砲塔に逆さ「福」を描いたティーガの写真から発想された作品です。
      ノモンハン事件で消息不明扱いになった少尉が、
      倒れてた所をモンゴルの遊牧民の一家に救われ、
      その恩に報いるためソ連軍の強制徴兵に一家の身代わりで志願、
      モスクワ攻防戦でドイツ軍の捕虜になり、
      ちょっとした縁からティーガ戦車の装填手に転身、
      ハリコフ攻防戦・クルスク攻防戦・ドニエプル川の戦い・カーン攻防戦・ファレーズ包囲戦と東西両戦線の激戦を逆さ「福」のティーガで転戦、
      ティーガ日本導入計画の技術指導員として渡航することになり、
      中継地のビルマで最後の戦いをと、
      地球を一周近くするフィクションです。

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