露ワグネルのプリゴジン氏は4日、当日の戦闘で戦死した兵士の遺体の前で「弾薬さえあれば失われなかった命だ」とゲラシモフ総司令官とショイグ国防相を名指しで批判したが、国防省も国営メディアもプリゴジン氏の批判を黙殺している。
参考：Пригожин показал ряды трупов “вагнеровцев” и обматерил Герасимова и Шойгу
参考：Бывший замглавы Минобороны Мизинцев занял должность в ЧВК «Вагнер»
ロシア軍がミジンツェフ大将を送り込んでワグネルを支配しようとしているのか、ワグネルに賛同し自らワグネルに合流したのかは不明
露ワグネルのプリゴジン氏は4日、戦死した遺体の前で「今日の戦闘で殺されたワグネル所属の兵士達で流れた血は新鮮だ」と説明して全ての遺体を映すようカメラマンに指示、ワグネルは要求している30％しか弾薬（戦闘で消費される数日分）を受け取っておらず、ゲラシモフ総司令官とショイグ国防相の名前を上げて「一体どこに弾薬があるんだ？この兵士達の大半は弾薬さえあれば失われなかった命だ」と批判し、弾薬があれば戦死者は1/5だったと主張した。
Prigozhin shares graphic video of Wagner fighters killed today, with the most furious message he has yet directed personally at Shoigu and Gerasimov. “Shoigu! Gerasimov! Where are the fucking shells!” pic.twitter.com/YGdD3oBVnD
— Jack Margolin (@Jack_Mrgln) May 4, 2023
プリゴジン氏によるロシア軍上層部への批判（深刻な弾薬不足を訴える動画の公開、何千通もの問題解決を訴える兵士の手紙を下院に送付、バフムート方面の側面に関する防衛体制の不備を訴える動画など）が続いているものの、これを国防省も国営メディアも黙殺（独立系は多少取り上げている）しており、プリゴジン氏の言動を野放しするロシア側の意図は不明だ。
露メディアは5日「兵站担当のポストを先月末に解任されたミハイル･ミジンツェフ大将（マリウポリの虐殺者）が軍を辞めてワグネルに入隊し、準備キャンプで兵士の訓練業務に従事している」と報じており、ミジンツェフ大将の解任理由は「突然のクレーム」だったと付け加えている。
出典：Ministry of Defence of Russia 左端がミジンツェフ大将
ロシア軍がミジンツェフ大将を送り込んでワグネルを支配しようとしているのか、プリゴジン氏やワグネルに賛同し自らワグネルに合流したのかは不明だが、プリゴジン氏が最近主張した内容を要約するとワグネルが担当するバフムート方面の戦線は大幅に縮小（市内のみ）され、ロシア軍が担当する側面部の防御に不安があり、ロシア軍の砲撃量はウクライナ軍を上回っている可能性が高いがワグネル単体で見るとウクライナ軍が優勢（ワグネルの兵士は無限の砲弾をウクライナ軍が持っていると主張）らしい。
つまりバフムート市内で戦うワグネルの兵士は「弾薬供給」を制限されているため自前の火力支援が限定的で、意思疎通に問題を抱えるロシア軍部隊の火力支援を頼って市内で前進しているのだろう。
関連記事：露ワグネルがロシア軍上層部を非難、我々への弾薬供給を妨害するな
※アイキャッチ画像の出典：Пресс-служба Пригожина
これは外交的・対外的にどうこうという意図ではなくロシア政府との関係のために出しているんですかね。
これから前進が小休止に入り守勢に回ることもあるので、その時の支援獲得などでしょうか。
弾薬が無いはずなのに戦線が後退しない謎。
雇い主がプーチン大統領の筈なのに軍部がプリゴジン氏の要求を受け入れない謎。
プリゴジンの報告では、バフムトにおける4月のキルレートは
一日のロシア軍死者100に対して、ウクライナ軍死者350で、勝っています。
ワグネルの死者を0人にしたいというのでしょうか？
バフムトでそれは不可能です
プリゴジンの言動は不可解な点が多くて、とても
鵜呑みにできないです。ロシアの弾薬量からして
到底不可能な量を要求して、不満をSNSに公然と
あげていますね。
それに対するロシア軍首脳部の対応も不可解です。
今回の件、いかにも切実な訴えにも聞こえますが、
おっしゃる通り死者0にはできるわけもなく、死者
を五分の一にできたなどと、根拠が不明瞭な事を
言っています。不自然すぎるのです。
良くてポジショントーク、実態は世間を撹乱するための欺瞞では。
ここんとこずっと苦境っ言ってるけど、実態はバハムトでウクライナを押し込んでるわけですし。
不仲アピールでマスコミにネタを提供し、それですら勝てないウクライナを演出して支援を打ち切らせようとしてるとか。
動画に映っている死体は50名以上いるような。
ワグネルだけで50名以上戦死しているのに、ロシア軍死者100名というのは疑問ですね。
また、プリゴジン氏は「今のワグネルの兵力は数百人しかいない」と発言していますね。
弾薬以前に兵士の治療もままなら無いようで、本来助かるような怪我の程度の兵士が命を落としてたり、税金とか言って賄賂を払わないと治療してくれないような状況だという話もありますなあ
バフムートの両側面が脆弱なのかも？というのは誰もが
考えることで、ウクライナ側も当然反攻のエリアとして
考慮していると思います。
そのタイミングでこの動画、、、。裏の裏の読み合いの
情報戦も白熱してきましたね。結局は戦場の結果こそが
答え合わせにしかならないので、プリゴジンがどういう
意図でこんな動画をあげていたかも後から検証するしか
ありません。
私はバフムート近郊の反攻作戦に誘い込んでいるように
見えますがどうでしょうかね。さらに裏を読めば本当に
そこは脆弱な部分なので牽制しているのか？などと延々
思考の循環が始まるわけで、既に術中にハマっています。
単純にロシア側も弾薬供給に苦労しているからとも思えます。
ロシア軍の消費量も十分に満たせない状況であれば、
ワグネルへの供給にも制限がかかるのは、自然なこと。
それでも、プロゴジンとしては、戦果と替えの利かない戦闘員を失うから、
怒りをSNSでぶちまけているのかな。
もとより罪人の処分、正規軍の弾除け、ウ軍砲弾の消耗用の部隊なのだから、忠実に目的を遂行していると言える。
創設者含めて使い捨てで終わりでしょう。
初めからわかってはずでは？
少なくともカディロフはよく理解していて、最近音沙汰ないですね。
＞プリゴジン氏の言動を野放しするロシア側の意図は不明だ
まぁプリゴジンが何を喚こうが、ロシア指導部にとっては特にどうでもいいってことなんでしょうね。
ワグナーへの補給は軍の作戦遂行に差し支えのない範囲でしかしないし、それをワグナーがどう難詰しようが「では、貴方がただけでお好きにやりなさい」と突き放されたらそれまでの話。
仮にロシア国内でワグナー冷遇への批難が高まれば(プリゴジンの動画もそういう意図でしょう)、或いは対応も変わるかも知れませんが。その時はその時で、普通にプリゴジン自身が粛清されそうでもあります。
普通に、バフムートの早期陥落が達成出来ない事に関する責任のなすり合いですね。
まぁ、ウクライナがうさんくさい傭兵企業のオーナーの口車で反攻正面を決定するわけもなく、純粋にロシア体制内での権力闘争の一環だろうとしか。
バフムートは要衝だから云々の言説が多いですがプーチン大統領は少なくとも大きく言及してない。
こだわってるのはワグナーだけかな。
アメリカ筆頭にNATO諸国も撤退したほうがいいとは遠回しに言っていたし、
ウクライナ除く各国首脳としてはそこまで価値を見出していないようですが。
プリゴジン氏の今回の発言は自分への援助を増やすためのパフォーマンスで
特に戦局を判断する材料とはならないんじゃないですかね。
ロシアと考えるとこれすら欺瞞情報に見えてしまう。
ロシア軍の兵站はよくやってる方だと思いますよ？破壊妨害を受けたり、輸送が細い状態で在庫無視した無駄遣い耐えて日量を運び続けてる訳でしょう？
これが弾薬がほぼ届いてないだとか、もっと極端に少ないならプリゴジン氏に同意もしますが…バフムートの映像や音声、各国が指摘する情報を見るに砲撃は未だに激しいですし、被害が出る事や作戦が上手く行かない事を3.3倍を超える弾薬を貰えないせいだと付け替えようとしてるだけなのでは？
今のロシアの戦場のどこからそんな莫大な数量を連日に渡って延々とひねり出し続けられるというのか…そりゃ、他の戦場を捨てれば用意も出来るかも知れないが、そんな極端な集中をしたら広大な他戦線がより危険な状態に陥るだけなんでは？
プリゴジンが芝居をしているようには見えない。本当に怒ってるように見える。
怒っているのは確かだと思いますよ。ただ、その怒りが妥当かどうかはまた別の話なのでしょう。望んだら望むままに装備弾薬人員が与えられるというのは…流石に限度というものがありますので。
数割だとか、せめて倍とかならまだ分かるけど、ただでさえ物凄い砲撃を繰り返してるのにその3.3倍超を渡し続けろっていうのはちょっと度を越してるとしか言いようがない。この狭い戦区へロシアの日量生産の大半を支給する話になってしまうのでは？戦線距離の99%にも相当する他戦線はどうしろというのか…
>その怒りが妥当かどうかはまた別の話なのでしょう。望んだら望むままに装備弾薬人員が与えられるというのは…流石に限度というものがありますので。
プリゴジンとしては、戦勝記念日までにバフムートを落として、得点を上げたいでしょうから、
ワグネル戦闘員に期限切って指示していると考えると、
弾薬供給が一向に改善されないことに、ワグネル戦闘員から相当不満が出ているものと推察できる。
つまり、この動画は、どちらかというと、ワグネル戦闘員に見せるためとも思えてきます。
単純にウクライナの反抗作戦が近いから、各防衛ラインへの弾薬供給を増やす流れがあって、本来ならワグナーが受け取れるはずだった弾薬量が目減りしていることに不満を覚えているだけかと。
その状態でワグナーはバフムトの早期陥落を要求されているのだから「出来るわけねぇだろ、弾よこせってんだ！」とキレていると考えれば筋は通るんじゃないかな？
内輪揉め偽装の可能性も有りえますが、
海外メディアによると、
「死者の多くは、適切な処置がされていれば死には至らなかった。」
とウクライナ軍と比較して報じていますので、
支援体制に不満は有るのでしょうな。
ウォッチャーの人達の報告だと理由は何であれロシア側の砲撃回数は減ってるから、ワグネルに嫌がらせがしたいから砲弾を回してないというより、前線に以前程来なくなっただけの可能性はありそう。
以前から正規軍とワグネルが弾薬を巡って争う事はありましたが、死体をバックに現場から撮影は尋常ではない。
問題は彼らの戦術自体が割と人ありきなやり方をしてたので砲弾と医療物資があれば大きく違ったのかと言われると分からないですね……。
〉弾薬さえあれば失われなかった命だ
いやいやいやいや、あんたらがいなければ失われなかった、
の間違いでしょう。
今更すぎるけど、ついツッコまずには居られない。
しかもあんたらの都合よく事が進んでいたらいたで、
あんたらに都合の悪い誰かの命が奪われるまである。
今更だけど、なんつー身勝手な頭してるんだか。
無い袖を振ろうとして無駄に死ぬ選択をしてるのもあんたらやんって。
まぁ、これくらい身勝手な奴でもなけりゃ侵略者は務まらんか…。