ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは25日「ロシア軍がクルスク方面でポグレブキとオルロフカを奪還した」と報告、さらに「スームィ州でロシア軍支配地域が徐々に広がっている」という主張も維持し、この作戦目的についても「ユナキフカ~スジャ間の道路遮断だ」と予想した。
参考:Курское направление: Продвижение ВС РФ в Курской и Сумской областях
ウクライナ軍は38K-004~H-07の通行が不可能なれば「減少した物資供給量」に合わせて占領地の範囲を縮小するかもしれない
RYBARはクルスク方面について今月22日「ロシア軍が国境を越えてジュラフカ方向に前進している」と報告していたが、24日「ロシア軍がスヴェルドリコヴォの西でウクライナ軍を国境付近まで押し戻した」「ジュラフカ方向とレベデフカ方向で衝突が続いている」「ロシア軍が国境を越えてノヴェンケ方向の森林地帯で徐々に支配地域を広げている」と報告。
今のところロシア軍がスームィ州に入ったことを裏付ける視覚的証拠はないが、RYBARは25日「ロシア軍の第34独立自動車化狙撃旅団がポグレブキを奪還した」「ロシア軍がオルロフカも奪還した」「ロシア軍がノヴァヤ・ソロチナを攻撃し始めたという情報もあるが裏付けがない」「レベデフカ方向とジュラフカ方向で戦闘が続いている」「ロシア軍がノヴェンケ方向の森林地帯で支配地域を徐々に拡大している」「この方向の作戦目的はユナキフカ~スジャ間の道路遮断だ」と報告した。
視覚的にもロシア軍兵士がポグレブキ集落内の建物=Ⓐで国旗と軍機を掲げる様子が登場、RYBARが予想した「ユナキフカ~スジャ間の道路遮断」が物理的な遮断を意味しているのかどうかは不明だが、DEEP STATE基準の前線位置から38K-004~H-07までは約8km離れているため、前進して同区間の無人機監視を強化(道路周辺での滞空時間延長)し、FPVドローンによる攻撃効果を向上させることでユナキフカ~スジャ間の移動制限を強固なものにしようとしているのかもしれない。

出典:Минобороны России
仮に38K-004~H-07の通行が不可能になってもスジャ方面とスームィ州を繋ぐ道路は何本かあり、特にスジャから南西に伸びる38H-609は舗装道路なのでH-07の代替ルートになるかもしれないが、スームィ州側から38H-609にアクセスするためのルートは非舗装=農道しかなく、38K-004~H-07を使用できなくなれば重装備や物資のトラック運搬は不可能になって輸送効率が低下するのは間違いないだろう。
RYBARも当該道路の遮断が戦場に及ぼす効果について「クルスク占領地におけるウクライナ軍の兵站が著しく悪化する。(このルートを遮断されても)森を抜けて移動することは可能だが、占領軍に必要不可欠な物資を供給することは出来なくなるだろう。それでも敵が戦わずしてクルスクから出ていくとは思えない」と指摘しており、ウクライナ軍は38K-004~H-07の通行が不可能なれば「減少した物資供給量」に合わせて占領地の範囲を縮小するかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:Дневник Десантника
あれ?ウチの近所より雪が積もっていない(小並感)。
そりゃ日本の豪雪地帯は世界トップクラスですから。伊吹山は積雪の世界記録持ってるし
逆に地球上で一番寒い南極大陸内陸部はほとんど雪が降らず氷に覆われた広大な砂漠ですよ。シベリアも寒い東部ほど乾燥して雪少ないし
なんか「冬戦争」の映画みたいなイメージがあったけど、フィンランドに比べたら、だいぶ南なんですよね。
戦闘で奪還ではなく撤退が始まってるのではないか。
それならヴェリカノボシルカと同じでマラヤ・・・も急速に失われる事になる。
この方面のウ軍は精鋭のはずだが、兵站なしで戦えない。
ウ軍の参謀は間違っている。
ベルディンやウラノクなどどうでも良い。
スヴェルドリコの線を失ってはいけなかった。
確かに、スジャから南東のウラノク方向に反撃している間に、兵站線へ繋がる要地だったスヴェルドリコを失うのでは損得がまるで釣り合いませんね。ただ、ウクライナ軍の参謀が優秀だとはそもそも思えませんが、それに加えて政権から「とにかくクルスクで反撃しろ、奪還しろ」と圧力があり、一番手薄(ロシア側)なところを盲目的に狙った結果、反対側の要地を取られたのではないかと。そういう例(クリンキーなど)が、23年の反転攻勢以来、政権お家芸になってるので。
たとえば、ウラノク方面をやるならマフノフカ南方の森林に突撃部隊を同時に送らなければ作戦の意味が無い。
それに注目していましたが、その兆候が無かったで、やってないと思われます。
その意味では現地参謀?の手落ちでしょう。
細かい部分で、どこをやるか、どこを固めるかは、現地に任せられるべきでしょう。
それが適わないなら参謀は不要なので、辞任するしかない。
ちなみに露軍現地軍も盲目的に狙うのは同じだと思います。
ポクロウシク 504のジャンクションなど遮蔽物が無く回りが固まってない所に行かされるのは、私ならイヤです。
案の定、確保できてない。
ロシア系民族は戦争が下手なんでしょうか・・・
一線の作業者と後方の視点が異なり、さらに大きなストレスや仕事量もあります
そのため、昔から戦争はミスだらけのデパートだった。どちらが完璧かではなく、どちらのミスが少ないかを競い合うことが多い。1日に10回ミスした軍隊の損傷は、1日に5回ミスした軍隊よりも多く、時間が経つにつれて格差が大きくなることが多い
一般の人にとっては、劇的な大勝と大敗を覚えているだけで、目立たない詳細は無視されている。今回、戦争の詳細が写真や動画でこれほど多く人の目の前に現れたのは初めてで、多くの誤解を招いた
まさにその通りなんですけど、結果論かなぁとも思います。
今までスジャ南方向からの市街地強襲とか、あるいはスジャ南西方向からの補給線への長駆侵攻とか、スジャ方面への大規模攻勢も十分あり得たわけで。そこまで大胆でなくとも、ロシア軍は南部の小集落を確保しスジャへの橋頭堡を築きつつある状態でした。南東方向への注力・反撃でそうした選択肢を潰し続けた結果、いよいよ北西のロシア軍が背後から迫ってきたという印象です。
そもそも戦力劣勢の中、クルスクでの持久という無茶苦茶な任務を約半年遂行してきたわけですので、参謀たちは十分やってると思います。
問題は参謀なのかはあるでしょうね。上位組織が無能なのは何処にでもあるけど、一例として日本の絶対防衛圏は雑に線を引いただけで何かしら裏打ちされた物があった訳でもないと言う話もある。
戦争において問題を認識して言る人はハブられて権力だけある無能がまかり通るのは世の常なんで、その時の状態含めて何処に問題があるかは検証されるべきでしょうね。
政治的な理由で始めた軍事作戦は失敗する
今回も良い教材になりましたね
世界の軍事教科書に載せて置きましょう
政治的ではない軍事行動は本質的に存在しません。
「政治的な理由で軍事的合理性を無視した作戦は失敗する」
と言うべきでしょう。
一度スムィから38K-004を経由してスジャへ運ばないと、北の突出部方面の拠点には物資が届かないわけですから、北はもう兵站的に限界っぽいですね。既に8㎞となれば、砲弾の射程には入っていてドローンも飛来するわけで、今の状況でもスジャ周辺までを維持するのでいっぱいいっぱいの物資しか運べないのではないだろうか。
ロクニャ~ユジニ~イヴァシュコフスキーあたりから北は、もう諦めて撤収して、スジャ近辺を集中的に守り、撤退路確保に最後の余力を使うべきと思うが。
ウ軍は、ロクニャ、二コルスキー周辺に陣地を築いてるような映像を見た事があります。
しかし、北東にあるポレチノエ集落が露軍の手にあるなら、その南西にある森林も失う事になると思われます。
ウ軍はコレネボ南西部でも森林戦で勝ててない気がします。
そうすると、ユジニは守れないので、ロクニャも捨てて、ボダノフカ、クパトキン集落を固めるしかないと思うのです。
逆に言えば、スヴェルドリコーレべデフカを奪還し、ポレチノエ集落を確保してるならマラヤ周辺もまだ望みはあるかもしれません。
昨年から森林地帯の戦闘でロシアが優位に立つ局面を多く見るようになったと記憶しています。
ウクライナは精鋭を消耗し補充もおぼつかない一方で、ロシアは休息と補充と訓練で鋭気を養っていたのではないでしょうか。
作戦の企図からノヴェンケ方面では特に練度の高い戦力が投入されてそうですね……。
クルスク占領地の防衛作戦は、あまりにも歩が悪いんですよね…
ウクライナ軍前線部隊は、敵地で突出した中で奮闘しましたが、長期化すれば補給が悪くてどうしようもありません。
南北の鉄道線も、クルスク~ベルゴロド~ハリコフに通っていますから、車輛だけの長距離輸送になり輸送距離も長くなってしまいます。
クルスクは露に奪還される当然の帰結になるだろうけども、露はクルスクにウクライナ軍が存在すれば停戦しない理由付けも出来るだろうに今回はクルスクを奪還しに動いている様なのですでに大枠では米露で停戦条件の話は付いているのではないでしょうか。
欧州はウクライナと共に米いなくとも露に対抗する姿勢を鮮明にしている国もあればそうでは無い国もあるが、果たしてどこまでの支援を継続出来るかのか興味深い所だが日本はこれ以上は支援する必要は無いし戦後見据えて完全に気配を消しておくのが最も良い選択肢だと思う。
日本は上手く気配を消して、ヨーロッパに任せましょう。。
目立ったところで、外交的に何のメリットもない上に、仰るように追加の金を出せと言われかねないだけですからね…
気配を消す!いいですね
何ならこっそりロシアに対する制裁も解除してしまい、
いち早くロシアと関係改善したいところですが
同感です、切実に安価なエネルギーを
米露が賛成した紛争終結に関する国連安保決議が通りました。一方でまだかかるとの発言もありますので、道はまだ長いでしょう。
通過儀礼ではあるでしょうけど、スケジュールには何ひとつ影響を与えなさそうな気がします…
経緯を端折って結果の地図だけ見たら、ロシア側の包囲作戦が大成功している形なんですが。これがウクライナ側が望んでこの形に入り込んでいるという・・・
戦争とは時によく分からない状況を引き起こしますね。
本来はマラヤ·ロクニャの西、コレネヴォも確保してそちらがスジャのような防衛線になっていた筈なので…
そうなっていればこのような補給線圧迫は難しかったでしょう
初動でウクライナ軍が思っていたより食い荒らせなかったのがずっと響いてます
最近は「本来はピンポンダッシュの予定だった」などと言う見方も流れて居ますが、ゼレンスキーの「クルスクは交渉材料なので保持する」拘りようから考えると元から保持一択だったと思うのですよね
ポグレブキ取られたか
ロシア軍を何度か跳ね返していたのだが
スームィ州を攻められて戦力を分散させてしまったかな
ロシアは余裕あるね
本当にクルスク侵攻は、仮に今の占領面積を維持出来ても広さ的にボウチャンスク、リプシ、あとクビャンスク方面でルシア軍が渡ったオスキル川西岸ぐらいしか返ってこないだろうから本当に無駄だったし、荒れたクルスク領内の復興を必要になるわけで、そこでトランプの言うウクライナの鉱物資源を採掘利益が使われるまでが既定路線だと思う。
ウクライナは採掘する外資を入れればルシアも攻撃しにくくなってゼレンスキーの求めている安全保証に繋がり、ルシアという分離独立派も外資が入ればウクライナが攻撃できなくなって、ウクライナ側だけの負担じゃなくてルシア側もそれは同じで占領地域や最前線付近での復興には鉱物資源の採掘利益を使って、世界は安くなった資源で儲かる方向に行きそうでめでたしめでたし。
>外資が入れば攻撃できない
ノルドストリームの亡霊が陰から見つめてますよ…
クルスク侵攻に意味は果たして意味があったのかと言ったばかりだけど、ドニエプル川を渡って補給路もままならないままセルフ背水の陣を敷いてしまったクルスクの件や、ロボティネを取って終了してしまった後に奪還されてしまったウクライナの反転攻勢と比べてしまえば、微々たるものでも領土の返還交渉に使えないことはないからウクライナ側をしては意義が間違いなくあって、これもトランプ就任&早期の停戦を前提にした逃げ切り作戦なら有能なんじゃね?と思い直してしまった。
クラホベも含んだウグレダルやその北側をごっそり取られてしまった分と同じ価値があるとは思えないのは、きっと気のせいだし!
クリンキーよりはまし、と言われればそうかなと思いますが、国連の治安ランキングで193位に比べれば185位はまだまし、というのと同じレベルな気がする。
もしかして∶西側シンクタンクの情報で戦争した結果
>ドニエプル川を渡って補給路もままならないままセルフ背水の陣を敷いてしまったクルスク
これはクリンキの打ち間違いでしょうか?
地図を見直してしまった。
ブツが半分だとシマも半分というわけにもいかなかろうし。
まだ終結していないとはいえ、いったいどれほどのヒトモノカネが露領の辺境で露と消えたのかを考え…たくもないでしょうね。
しかもヒトやモノは精鋭なのを。
物量は正義
しかし、ジリ貧ですねー。。
いつものイギリス国防省がロシア軍は侵攻長期化で質が下がってガタガタになっていると主張してましたが、それではNATOが主張してるロシア軍は侵攻前より強大化してるとか対抗するために軍備拡張が必要って主張と矛盾するのでどっちなんだよとは思います。
アメリカが支援抜けても継戦する為の世論対策でしょうか。
ロシア軍は損害でガタガタになっているので、あと少し頑張れば勝利できるっていう。
昨日ロシア軍は50万人の死傷者を出した!とかニュースでやってたけどそれも世論対策なんだろうか?
50万人の死傷者なんて大した数字じゃないよ
通常、約半分の人が本当に死んだり、復帰しにくい重傷を負ったりしている。残りの半分は全快したら軍に復帰するだろう
ロシア軍は毎月1万人以上の契約兵を募集することができ、現在では少なくとも36万人に達し、25万人の欠員を埋めることができるだけでなく、少なくとも11万人を増やすこともできる
「ロシアは怖い!」と「ロシアは弱い!」を同時にプロパガンダしている欧州は何なんでしょうね…
欧州白人のプライドと、アジア蔑視・モンゴル帝国やソ連の脅威・共産革命への恐怖が同居してるんでしょうか
欧州は内政が弱いですから、外の敵を欲していて、仰るように声高に叫んでいる面もあるのかなと見ています。
アメリカ政治の分断、二極化(共和党・民主党)という報道は、現実を見れば政党2つ・トリプルレッドなのでまとまっているんですよね。
ドイツ・フランスなどは多党化、イギリスも三極化(リフォームUK台頭)が進んでいて、日本も多党化が進み自民党単独過半数ではなくなりました。
ウクライナの学校にて教師が生徒へ「ロシアは今どのような状態か?」と質問をした。
生徒は「ロシアは、戦争で疲弊し、今まさに崖から転落する寸前です!」と答えた。
教師は続けて「では我が祖国はどうか?」と質問した。
生徒はこう答えた。「我々はロシアの一歩先にいます!」
あれ?暖冬で雪が降ってないのかと思ってたけどしっかり積もってるな