ロシア関連

ロシア軍機とって最も厄介なのはBukとОса、NATOが光学センサーを追加?

NATOがウクライナ軍のBukとОсаに光学センサーを追加したため、ロシア軍の航空部隊は防空システムの存在をレーダー警報受信機で察知するのが難しくなり「対処が遅れる」とタス通信が報じられている。

参考:Источник сообщил о доработке украинских комплексов “Бук” и “Оса” специалистами НАТО

本当にウクライナ軍のBukとОсаに光学センサーが搭載されているのなら非常に興味深い話だが、、、

ロシアのタス通信は19日「前線の航空部隊にとって最も厄介なのはBukとОсаだ。NATOの専門家が追加した光学センサーで目標を捕捉できるようになったため、防空システムの存在をレーダー警報受信機で察知するのが難しくなり対処が遅れる」と報じている。

出典:Mil.gov.ua ウクライナ空軍のОса

NATOがウクライナ軍のBukとОсаを改造したという話は初耳だが、この話が事実ならBukとОсаは搭載された捜索・追尾用レーダーを使用せず、新たに追加された光学センサー(恐らくEO/IRセンサー)で目標を捜索・追尾して「迎撃ミサイルを目標に誘導する時だけ電波を出す」という意味だろう。

本当にウクライナ軍のBukとОсаに光学センサーが搭載されているのなら非常に興味深い話だが、視覚的に確認されていないため噂の話の域を出ない。

関連記事:ロシア軍が使用するイラン製無人機、迎撃コストは攻撃コストを上回る

 

※アイキャッチ画像の出典:Oleg Belyakov/CC BY-SA 3.0

武器輸出を推進するインド、アルメニアから多連装ロケットシステムを受注前のページ

イランの大規模演習に反発するアゼルバイジャン、インド洋沿岸で演習をやれ次のページ

関連記事

  1. ロシア関連

    行方不明のショイグ国防相、出席した会議の様子は過去映像の使いまわし?

    ロシア政府はショイグ国防相の健在ぶりをアピールするため安全保障会議の様…

  2. ロシア関連

    ロシア軍にとって動員した人々は大砲の餌、たった1日の訓練で即前線投入

    露独立系メディアのMediazonaは「ドンバスに送られようとしている…

  3. ロシア関連

    ドネツク軍の少将殺害を狙った爆破テロはフェイク? 指揮官の愛車は別の車

    ドネツク人民共和国のデニス・シネンコフ少将殺害を狙った爆破テロは自作自…

  4. ロシア関連

    親ロシア勢力は一般人動員、ロシアはウクライナに近い自国領が攻撃を受けたと主張

    ウクライナからの分離独立を主張する2つの親ロシア勢力は19日、銃を手に…

  5. ロシア関連

    ロシア、第6世代戦闘機の開発はスホーイやミグでなくUACが担当

    ロシア通信(RIAノーボスチ)は16日、ロシアの第6世代戦闘機やMiG…

  6. ロシア関連

    ロシア陸軍、ウクライナ国境近くに核砲弾対応のアトミック砲を配備

    核砲弾も発射可能なロシア陸軍の203mm自走砲「Pion-M(Malk…

コメント

    • ido
    • 2022年 10月 22日

    今回の侵攻で様々な兵器の検証、改造によるテストが行われて、実験結果が出ていて面白いですね。正規軍相手に兵器をテストできるなんてそんなにないですからね。日本も学べることがあるかもしれません。

    33
      • 2022年 10月 22日

      問題は正しい結果を掴めるかどうかだよね、まさか2022年にもなって観戦武官的なのが必要になるとは・・・

      11
    • けい2020
    • 2022年 10月 22日

    なるほど捜索レーダーの代わりってことならありかもしれない
    (広範囲は別の方法で捜索する必要があるけど)

    誘導レーダー受けてから回避措置するには高空を飛ばないとだけど、それが難しい戦場だから有効かも

    8
    • タカ
    • 2022年 10月 22日

     本当かもしれませんが、情報の出どころがロシアだと言うのが微妙ですね。
     ロシアは今、自分たちの劣勢の原因を外に求めNATOの軍事援助、実質的参戦のせいだという物語を創っていますからね。
     特にロシア空軍にとっては言い訳として都合の良い話ですね。

    38
      • けい2020
      • 2022年 10月 22日

      たしかに、ロシア軍の整備状況だと、レーダー警報装置が共食い整備で機能してる機体が少ないとかありそう

      22
        • 匿名希望
        • 2022年 10月 22日

        予算難で後付けでついてない機体も多そうですよね。

          • けい2020
          • 2022年 10月 22日

          陸上兵器だとスペック上は付いてるはずの装備が、機能してないケースが観測されてますしね

          ロシアなので、予算獲得、書類上だけ装備して、予算は関係者でポッケナイナイ
          ってパターンかも

          2
    • ダヴー
    • 2022年 10月 22日

    可能性はあると思いますが、どっちかというと、我々はNATOと戦っているのだ、という自説のためにそう言っているだけという気もします。

    28
    • ural T72
    • 2022年 10月 22日

    細かい話で何だが、bukと英語表記するなら、ocaの方もosaと書いた方がいいんでは?

    9
    • りんりん
    • 2022年 10月 22日

    Buk=9K37 ブーク、SA-11 ガドフライ(Gadfly)
    Оса=9K33 オサー、SA-8 ゲッコー(Gecko)

    大戦略をプレイした人なら、こう書けばわかるんじゃないかな。
    SA-8は機甲師団に随伴するような防空車両であり、元から比較的短射程の無線指令+光学照準のミサイルを搭載していたから、NATOの光学センサーを搭載するというのも可能だろうと思います。
    SA-11は中層防空ミサイルですが、wikiによれば「レーザーを利用した光学追跡システムを追加装備することもできるが、標準ではない」とのこと。そのインターフェイスを利用して、NATOの光学センサーを搭載したということでしょうか。

    今回の侵攻前から改修を始めていた、というなら分かりますが、いきなりは出来るものですかねえ。
    ただ両ミサイルを配備していて西側に軸足を移した国は結構あるので、そういう改修を望む声はそれなりにあったとは思われます。
    Mig-29に無理矢理HARMを搭載した例もあるので、事実だったら興味深い話ですね。
    ただ他の方も書いていますが、話の出所がロシアの国営通信社であるタス通信というのは気になります。

    31
    • nachteule
    • 2022年 10月 22日

     BukもOsaもセミアクティブ誘導だから光学照準をどこまで生かせるだろうか。Osaに関してはECM対策として正面のレーダー上部に光学照準が付いていると思うのでそれをどこかの国のようにアップグレードした感じだと思う。

     NATOが絡んでいるならM-SHORADに積んでいるMX-GCSを供給した可能性はある。大穴で対空戦闘でもかなり効果が見込めるLegion PodのIRST21 Sensor Systemだが、赤外線誘導ミサイルかアクティブレーダーミサイルを運用してないと、やはり効果は微妙じゃないか。

     対空兵器で光学照準を持つのはあくまで補助レベルの87式、ADATS、ツングースカ、パンツィリと数多あるので目新しい物では無いが自国兵器に搭載されている光学照準の効果が分かっているからこそ警戒するんだろうな。

    1
    • 半分の防衛費の国から
    • 2022年 10月 22日

    ロシア軍がTOR[トール]で光学センサー使ってドローン迎撃している映像公開している位なので意外と普通な気がしますけどね。
    あと、ロシアがイラン製ドローン[シャヘド136]を3000機追加発注したそうです、これもその行為を正当化する為の報道だと思いますよ。

    参考

    リンク
    リンク
    リンク

    6
    • タイコンデロガ
    • 2022年 10月 22日

    NATOのカスタマイズもあり得るが、開戦初期の時点から空軍のパフォーマンスは悪そうだからな。
    センサが1番の問題と言われると、本当かなーと思ってしまう。

    2
    • 無無
    • 2022年 10月 22日

    ロシアが本当にSu57を投入したって話ならば、ウクライナもぜひ光学センサーで撃墜して証明してやれよ
    それぞれ話は証拠あってなんだから

    • 名無し2
    • 2022年 10月 25日

    ソ連の枯れたロケット技術に西側最新センサが組み合わさって大活躍ってうちらが一番好きなやつやん

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  2. 中国関連

    中国、量産中の052DL型駆逐艦が進水間近、055型駆逐艦7番艦が初期作戦能力を…
  3. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
  4. 欧州関連

    オーストリア空軍、お荷物状態だったタイフーンへのアップグレードを検討
  5. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
PAGE TOP