ロシア国防省はウクライナとの戦争で被った自軍の損失を2022年9月(戦死者5,937人)から一度も更新しておらず、ベロウソフ国防相も「負傷者の約96%が任務に復帰した」とのみ言及したが、露独立系メディア=Медиазонаは「ウクライナで8万4,761人のロシア軍兵士が戦死した」と発表した。
参考:Russian losses in the war with Ukraine. Mediazona count, updated
参考:UA losses
仮に77.2万人が死傷して戦場復帰が永遠に叶わなくても、ロシア軍は45万人規模の戦力をウクライナに保持している
ウクライナ国防省はロシア軍兵士の死傷者を毎日発表しているが、自軍の死傷者についてはゼレンスキー大統領が2022年3月「約1,300人が戦死した」と、同年4月に「2,500人~3,000人が戦死した」と、ザルジュニー総司令官が同年8月に「約9,000人が戦死した」と、ポドリャク大統領府顧問が同年12月に「約10ヶ月間の戦いで10,000人~13,000人の兵士を失った」と、ゼレンスキー大統領が2024年2月「3万1,000人が戦死した」と言及し、負傷者については「戦場から何人が離脱したのか敵に知られたくない」という理由で1度も公開されていない。
Wall Street Journalは今年9月「2年半に及ぶ戦争でウクライナ人とロシア人の死傷者数は約100万人に到達した」「両国とも信頼できない数字を発表するため正確な死傷者数を特定するのは困難だ」「今年初めの非公開推定ではウクライナ軍の死傷者数は約48万人(戦死者8万人+負傷者40万人)とされている」と、Economistも26日「最低でも6万人~10万人のウクライナ人兵士が戦死している」「さらに40万人のウクライナ人兵士が負傷して戦闘不能になっているだろう」と指摘。
この報道を意識したゼレンスキー大統領は共同通信の取材に対して「ウクライナ軍兵士の戦死者数について米報道機関の一部が『8万人』と報じたが実際の数字は遥かに少ない」と反論、しかしトランプ次期大統領が「ウクライナ軍は40万人の兵士を失った」と発言したため、今月8日「この戦争でウクライナ人兵士4.3万人が死亡し37万人が負傷した」「負傷者の約50%が戦列に復帰した」と具体的な数字を明かしたが、ロシア側は2022年9月(ショイグ国防相が5,937人の兵士が戦死したと言及)から一度も数字を更新しておらず、ベロウソフ国防相は最近「負傷者の約96%が任務に復帰した」とだけ明かした。
交戦国が都合の悪い数字を隠すのは古来からの伝統なので「どちらが正直者なのか」を議論しても無意味だが、ウクライナ側の戦死者数についてはUA lossesが「地方当局の発表」「ウクライナメディアの記事」「遺族によるソーシャルメディアへの投稿」「戦死者の記念碑」といった情報からデータを収集し、12月18日時点で6万1,769人分の戦死者データ(氏名、生年月日、階級、所属部隊、戦死した地域、戦死日、埋葬日)を公表している。
ロシア側の戦死者数については露独立系メディア=МедиазонаとBBC Russianが「地方当局の発表」「地方メディアの記事」「遺族による(埋葬に関連した)ソーシャルメディアへの投稿」といった情報からデータを収集し、12月20日時点で「ウクライナで8万4,761人のロシア軍兵士が戦死した」と発表しているが、UA lossesのデータには行方不明扱いの兵士はカウントされておらず「この数字は入手可能なデータのみを反映しているため実際の戦死者はもっと多いはずだ」とプロジェクト運営者自身が指摘。
Медиазонаも「2024年の戦死者数は過去最大になるのは確実」「訃報の量は前例のない規模でボランティアが情報の精査に苦慮している」「現時点で7335件(内36%が重複した情報の可能性がある)の訃報が確認待ちの状態だ」「我々の数字にドネツク人民共和国及びルガンスク人民共和国の軍事的損失は含まれていない」「ロシア国民が自発的に両共和国の軍事組織に加わった場合はカウントされる」と述べており、アンナ・ツィビリョワ国防次官も11月「行方不明になった兵士の親族からDNA検査に関する申請を4.8万件受け取った」と漏らしているため、UA lossesとМедиазонаが提示する数字も上限ではなく下限に過ぎない。
ウクライナもロシアも信じられないほどの人的損失を被っているのはほぼ確実だが、重要なのは「ウクライナ軍の人的損害がロシア軍の人的損害よりも少ないこと」ではなく「ウクライナ軍が補充能力を越えない範囲の人的損害でロシア軍に補充能力を越える範囲の人的損害を与え続けているか」で、ウクライナ参謀本部は21日時点で「ロシア軍兵士77.2万人が死傷した」と報告しているものの、この数字が仮に事実だったとしてもロシアは侵攻初期に約19万人、2022年の部分的動員で予備役30万人、2023年は契約を通じた兵士30万人以上、2024年は43万人以上を動員している。
つまりロシアは累計122万人以上をウクライナとの戦いに動員しているため、仮に77.2万人が死傷して戦場復帰が永遠に叶わなくても「45万人規模の戦力」を保持していることになり、New York Timesは軍事アナリストの話を引用して「ウクライナ軍の人的損失レベルは持続可能なものではない」「人的損失の補填努力を強化するべき」と指摘し、遠回しに「このままではウクライナ軍の補充能力がロシア軍よりも先に尽きる」と示唆した格好だ。
因みにウクライナ側やロシア側が投稿する映像は「自軍の優位性」をアピールするためのもので、この目的に合致した都合のよい映像は「戦争全体の流れ」を象徴したものとは言い難いが、前線位置が何処にあるのかを特定するのは非常に役立つ。
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※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России
「このままではウクライナ軍の補充能力がロシア軍よりも先に尽きる」再来年にはそうなるだろうなと思うけど、もうお互いに半端では引き返せそうもないのでまだまだ血を流すことになりそうですね。
戦争の行方アンケート拝見しましたが戦争継続の予測が多かった様ですね、
こういったアンケートも色々な考え方があり非常に参考になりますね。
まだまだ戦争は続くでしょうなぁ
いっそのこと、日帝のように核でも使われてすっきり滅びた方すぐに終わる上に戦後復興も早そうですが
とはいえ、太平洋を挟んだアメリカが、島国の日本に核兵器を落とすことはできても、隣国であり水系で繋がっているロシアがウクライナに核を落とすことは「損得が合わない」でしょう。
停戦交渉は、外交交渉な訳ですから大枠~文書の細目チェックまで、簡単にはいかないと自分も考えています。
TPPなんかでも、もの凄い時間かかりましたからね…。
ロシアは未だに指揮の面で大きな問題を抱えてるように思うわ。上手にやってる旅団もあるけどねえ。
>ロシアは未だに指揮の面で大きな問題を抱えてる
ウクライナは、指揮の面で深刻な大問題を抱え、補給も問題を抱え、兵数も問題を抱え、士気に問題を抱え、砲弾数とドローン生産に問題を抱え、電力インフラに問題を抱えている。そして、“未だに”大きな問題を抱えているのではなく、“どんどん”問題は大きく深刻化している。
改善に取り組んでいるが、まだ問題が多く残っているのがロシア。改善に取り組んでもおらず、問題が雪だるま式に大きくなっているがウクライナ。
ウクライナ軍が重大かつ数多くの問題を抱えてる。これは紛れもない事実です。
にも関わらず圧倒できないのはやはりロシア軍の指揮の問題ですよ。
露軍の指揮は開戦当初よりは改善されてきたけどもそれでもウ軍を下回ってると思います。
私が見るに露軍が進めない地域で目立つのは指揮の悪さです。
具体的にロシア軍の指揮にどのような問題を抱えていると見ているのか意見を聞いてみたいのだが
ロシア軍の駄目な指揮官はドローン等の新兵器に対する理解度が低いようです。旧態依然とした戦術に頼りがちです。
そして敵の主要陣地に対して不十分な準備で正面から突撃して損害を出します。半包囲に持ち込めない。読みやすい攻撃を繰り返してしまう傾向があります。
そして寄付を含む車両などの軍事資源の管理が悪い。これには憲兵も関与してるようですが。
セレブリャンカでの嘘報告など単純にアカン奴もありますが。
前線ではこのような感じ。
後方では大車列での輸送・大人数での集結という兵と兵器を大きなリスクに晒す行動が目立ちます。
航空ではシェルター建設の遅れですね。ただ最近は建設が進んでるようなのでこちらは改善してると言えるでしょう。
よく見てるロシア側のミルブロガー達の失敗分析で出てくる話を繋ぐとこんな感じかなあと。
なるほど、ありがとうございます
確かにロシア軍では明らかに進軍ペースの遅い地域の司令官はボロクソに言われてるし、それなりに問題は抱えてるのだと思う
戦時中に、両軍の死傷者数は分かりにくく、国力による補充能力に差があることも重要です
太平洋戦争の日本は、1945年の損害が最も多くなっており、戦況が一方側に傾き出すと苦しくなるのが歴史の常になります。
西側基準では許容できない人的損失ですが、南ドネツクを中心に前線の戦況を見ると、来年早期に停戦がまとまらなければ厳しい展開になるでしょうね。
追記です。
日本のウクライナ支援について、佐藤優さんの話していた細目が興味深く、財務省が上手くやったと解説していますね。
(26:30~)日本は口先ではボロクソだが、金出さない・武器出さない。
ウクライナが復興されたら金を払う・ロシアが出て行けば金を払う(ロシア占領地の被害が最も大きい)、モルドバの環境整備、アフリカ支援にウクライナの穀物活用など。
日本はほとんど何もやっておらず、ロシアのガスも活用して、ロシアから恨まれてもいない。
フィンランド・バルト三国が、対ロシアで非常に焦って日本に擦り寄ってきていましたが、大きな違いがあるようですね。
(26:40~ 【新着】<アサド・金正恩ら独裁者の心理> 東京・永田町、東京大地塾 <2024国際事変・総決算> Youtube)
過去の戦争のデータから死傷者数の増加率のグラフで終戦が近いか予測出來るかも?
正面戦線が長大かつ地形の制約も少ないため。
独ソ戦では前線1kmあたりの兵士・砲兵戦力という形で、分析される事が多いのでしょうね。
ナポレオンのロシア戦役では、1812年6月侵攻開始・9月モスクワ陥落・12月ロシア領内から駆逐でして。
過去の歴史を振り返れば、ウクライナ軍に兵力不足の兆候がでているため、来年かなり危ないのではないかと心配しています。
ドイツも第二次世界大戦ではソ連のバグラチオン作戦で28個師団を喪失という回復不可能な大損害を出して、戦線がほぼポーランドにまで後退したりしましたしね。
しかもそこまでぼろ負けしたからドイツは政治的にはソ連との講和の可能性が消えて、軍からヒトラー暗殺計画が出たりする感じの。
とはいえウクライナの世論って領土割譲は嫌だし、自分達が戦場へ行くのも嫌って感じなんで、ロシアが出す併合した4州割譲、NATO非加盟とかの最低条件すら拒否するのだろうから停戦は無理では?
まさに仰る通りで、ワンサイドゲームになるとどうしようもないため、ウクライナは見極められるのかどうかと感じています。
ウクライナ世論を見ていると、前線兵士・前線に近い住民を不憫に感じてしまいます。
NATO加盟の飴玉も、米国のハワイ・グアム、英国のフォークランド諸島などでさえ適応除外があるのを考えれば、ゼレンスキー大統領がウクライナ世論に夢を見させ過ぎだなと…。
日本は当事者でないので無関係ですが、落とし所をどう考えているのか心配になりますね。
(2024.03.30 抑止力の欠如、中国がハワイやグアムを攻撃してもNATO第5条の適用外 航空万能論)
戦えなくなったなら相手からしたらもう交渉する必要なくて、無条件に要求を受け入れるか、制圧されるまで蹂躙されるかになりますからね。
希望が無いと継戦なんか無理だし最悪自分達政府が吊るし上げられるんで、そういう意味では世論に夢を見せないとどうしようもないでしょうし?
クルスク侵攻なんかがそうでしょう。あれで悲観的だった人々が熱狂してましたし。
まあ、その短期的な希望の代償で東部をどんどん失い、クルスクで人的資源や物資を消耗してる訳ですが。
結局当事国同士の問題なのでウクライナとロシア次第でしょうけど、シリアの件を見ると中途半端だと後々災いになるんで、ロシアは徹底的にやりそうな気はするんですよね。
勝ってる側は選択権あり、負けてる側は戦力がなくなれば交渉力がなくなりますから、ほんと仰る通り現実はギリギリでしょうね。
シェフチェンコの要塞プレゼントが象徴と思うのですが、ウクライナの正面戦力が減っており、かなり危ない気がしています。
日本政府は、ロシア非難で目立ちましたが、実体経済は上手くやってるみたいですね。
(2:04~)ロシア産タラバガニを半値で買い叩いて、(3:00~)外国人観光客に足1本5000円!で売りつけて儲けたり、ロシア産ガスを格安で買い叩いてたり。
2025年も、日本は対ロシアで上手くやっているのでしょうが、両国はどうするんでしょうかね…。
(2023/05/10 ロシアからの水産物輸入額は過去最高、カニは3割増…経済制裁の対象外 読売新聞オンライン)
(2024/11/25 “格安の国産和牛”を食卓へ!物価高で日本の高級食材に大きなチャンス?【ガイアの夜明け】 Youtube)
(2022/09/01 広島ガス、「サハリン2」新会社と契約…LNG調達の5割を依存 読売新聞)
(2022年11月7日 広島ガス、サハリン2新会社からの調達順調 日経新聞)
戦死者の発生比もおおよそ3:4。両国の人口比は4:13(戦争関連ブロックに動員可能な遊動人口の差はさらに大きくなる)となると、戦場においてウクライナが許容可能な範囲でロシアに許容不可能な損害を出させるという当初の方針はもはや達成不可能でしょう。それももともと開戦当初の短期決戦が頓挫した、ロシア軍が半崩れしている時に立てた見通しですから、ロシアが持続可能な戦争体制を確立した今となっては厳しいのも仕方ないことだと思います。
しかし実際、武器を持って戦える最後の一人が倒れるまで戦い続けられた国は古今ありませんでした。現代戦争は特にそうで、総力戦をやった旧列強も先に経済か政治が参って戦争を停止しています(第三帝国でさえ政治的主体があるうちに降伏してます)。戦場においても戦争指導においてもジリ貧になっているウクライナですが、対するロシアは銃後で制裁の効果がじわじわ出始めているという報道もありますし、この点に望みを託すよりないでしょう。その線が有効かどうかは2025年中に明らかになるのでは。
>制裁の効果がじわじわ出始めている
制裁の効果が発揮されて、政権が24年11月に倒れたのがドイツというのが本末転倒な気がする。
セルフ経済制裁で選挙に負けて政局が不安定になっている国が多い。フランスのマクロン政権もレームダックになってるし。これらの国々で、戦後のウクライナ支援が行われるとは到底思えない。
こう言っては何ですがロシアの場合、損害の大半が少数民族や貧困層、外国人傭兵やPMCにドネツク・ルガンスクの人民共和国兵なので、不穏分子の処分とロシア人(スラブ民族)の温存という一石二鳥で元は取れてると思ってる感じなのでしょうな
一方のウクライナですが、平均年齢の高さや脱走兵の多さ、送られてくる新兵が50代以上ばかりという話の他にも以前にブダノフがまともな予備兵力はもはや存在しないとインタビューでぶっちゃけていたこともある上に、脱走兵を抜きにしても最低100万人は兵力を保持している筈なのに50万人動員の要求が出ていたことを踏まえると、ウクライナ側の損害は想像以上に凄まじい有様なのではないかなと
とはいえ戦後にならないと正確なところは分からないでしょうけれども
ドネツク・ルガンスクの民兵がカウントされてないのは、ロシア国民では無いからですね
戦死者数の比率を論じる場合には重要ですが、ロシアが継戦可能かどうかを論じる場合はご指摘のとおり「外国人傭兵」と同じ括りで考える事ができますね(現地人の感情的な問題はあるとしても)
純粋な自国民の戦死者数(確認できる下限値)がおおよそ3:4であるという今回の数値は、色々と考えさせられるものがありますが、最前線での損耗率がどうなのかという点ではこれだけでは論じるのは不可能だと思います
が、これまたご指摘のとおりウクライナ側は自国民が損耗の直接的な対象であるため、ウクライナ軍の継戦能力という観点ではこの戦死者数(下限値)は深刻なものなのだと思えます
いやもうやめたら?って感じですが、そう簡単にやめられないのが戦争ですわ…
>ドネツク・ルガンスクの民兵がカウントされてないのは、ロシア国民では無いから
DPR,LPRはロシア連邦に加盟した。ロシア共和国民ではないけれど。ロシア連邦の各共和国での戦死者はカウントされてるはず(チェチェン軍は別建てかもしれない)だから、本筋からはおかしい。もう一つ言えば、ロシア連邦に加盟したので、ロシア連邦軍に編入した模様。また、ヘルソン州、ザポロージェ州はロシア共和国に加盟したのではなかったか?ここらの戦死者も多少はいるはずだがカウント内なのか、外なのか?
で、カウントするしないは国民か国民でないかではなく恐らくは統計の惰性ではないか?貿易統計などで、中国と香港を分けて表現するのと同じじゃないかな(香港はもちろん中国領だから中国の数字に加えないと「中国の数字」にならないが、香港が英国植民地だった時の惰性で分けたまま。中国の数字が見かけ上小さくなるのが嬉しいとか、植民地返還が気に入らないとかの感情もありそうだ)。
戦死傷者の比率はウクライナ軍の方が多いと推定しています。近代戦以降は兵士の損害は、一般的には砲爆撃の量によく比例するからです。例えば、旧日本軍も初期の攻勢時は制空権を握っていたりましたが、後半になっての守勢時は砲爆撃に一方的な差がついて、損害比率も一方的になりました。硫黄島のように要塞化すれば少しはカバーできますが。
もう1つの理由は、双方の現有の捕虜の数(捕虜交換は原則1対1なので)と、随時の遺体交換(1対1ではない)の時の数の比率です。遺体交換される戦死者は一部なのですが、捕虜の数は一般的に損失に比例しますからね。
それと、停戦はについてですが、希望的観測かもしれませんがトランプになれば、私の個人的な思いでは2025年中に停戦すると思います。
自分も仰る点に、一定の合理性があると考えています。
砲爆撃の物量差が大きすぎるうえに、やはりドローン格差も裏付けられてきているんですよね。
最近よく見かけるポケット掃討など、ウクライナ軍の南ドネツク戦線では部隊壊滅の数字を見かけるため、ロシアだけが大損害というのは有り得ないなと…。
(2024.12.20 ウクライナ政権内部の争い、フェドロフ副首相をドローン調達から排除 航空万能論)
ウクライナは常に後退しているからウクライナの捕虜及び遺体が多いのは当たり前。自分で硫黄島言ってるが、ウクライナ戦争は前線全体が陣地戦なんで、どんなに砲撃を加えても陣地は潰しきれず結局は損害覚悟で近距離戦になる。どれもこれもウクライナのほうが損害が多いとする根拠には弱い。
戦死傷者の比率だけで論じるなら、独ソ戦でナイツドイツのほうが優勢だった。しかし、戦争に負けて崩壊したのはヒトラーであり、勝利し超大国の座についたのはスターリンのソ連。まして今回のウクライナの場合、反転攻勢に失敗し、兵力不足が深刻化している中で、ロシアより戦死傷者が少ないというのは、現実の戦線の動きと一致しない。結局のところ、ウクライナの戦力がロシアに劣っており、挽回の目がないという現実が横たわる。
人的資源の損失比は、装甲と火力に優越する敵相手に歩兵戦術に長らく頼ってきたウクライナ側が高いだろうと推定しているが、実態が分かるようになるのは戦後かなり経ってからになるだろう。
ロシア側は移民兵や外国人の比率が肌感覚だが高くなっているように感じている。友邦の途上国からの兵士を供給し続ければ安く突撃部隊を補充できる。一方でウクライナ側も日本人義勇兵の発信からドローン部隊などでも外国人の役割が大きくなりつつあるのを感じている。
メタルギアシリーズを開発した小島秀夫監督がMGS4で予言した世界が到来したと確信している。
ウクライナ側の被害がロシア側より少ない発表は全部ゴミだと思います。
砲撃量に差があり、動員が行き詰まってる側の損害が相手より少ないわけないんです。
また、次はクラホヴェですが、三方を囲まれて撤退に追い込まれるパターンに陥る際に損害がないわけがない。
いや短期間の反抗作戦を除いて、ウクライナは常に防御側なんだから、ロシアの死傷者が多くなるのは事象を単純化してみれば当然では。ロシアに都合の悪い情報は全てゴミって、、、どうして情報の受け取り方がこう極端になるのかねえ。
たとえばソンムのような塹壕と機関銃の強化陣地にむかって攻撃して、なおかつ戦線が動いてないのでしたらあなたの言うことも成り立つでしょう。2023のロボチネでの反攻作戦なんかはそうだったでしょう。しかし、2024年には一貫してロシア軍は前進しています。戦線が動いているときには後退する側のほうが損害が大きくて当然です。後退しながらより多くの損害を与える戦いができているという戦況報告は寡聞にして見ませんね。ましてや他の人も言ってる火力差の問題があります。
また、そもそもロシア軍は志願兵だけで戦線を維持できている。これだけでもこの話は十分です。ロシア側のほうが損害が多ければ動員しているはずです。
毎日千人を超す契約兵を集めてるからってだけでは? 動員してないのは
彼ら(親露派)は具体的なデータよりも自分の妄想を信じるんですよ
だから愛するロシアにとって都合の悪い情報は全部西側のプロパガンダということになるわけです
ちょっと待ってほしい
君たちが信じていたロシアの何々枯渇論やらロシア兵77万死傷やらは具体的なデータなんですか?何ひとつ的中してませんけど?散々ひとつも当たらない予測をアテにしてたケジメはつけたんですか?
端から見れば、アテにならないデータを基にして話す事こそ妄想を信じてる側にしか見えませんが?
それは間違いです、
ウクライナはかなり攻めてます、23年までは押したり引いたりでしたが24年になるとほぼ無防備なクルスク侵入以外ほぼ失敗してるだけです。
陣地戦は取られた陣地を取り返さないとどんどん失っていきます、だからとられた陣地を取り返すために奪回作戦は必ず行われてます、ただ負けて取り返せない場合はロシア側の記録にしか残らないだけです。
また双方の火力投射量が数倍、ドローンも何倍も使用、空爆になると100倍に達します。
これでロシアのほうが多くなるわけないでしょう。
キルレシオは10倍近く差が出てますよ
よく砲撃の投射量の差を根拠に、両軍のキルレシオは広がり続けているという意見を目にするけど、ロシアの砲撃の一番の目的は敵の損害を拡大させるためにじゃなくて自軍の損害を少しでも減らすためだからね。
流石にそれだけでキルレシオ10倍はプロパガンダ臭しかしないんでもっと他にもエビデンスどうぞ。
七割くらいは砲弾による死者だといわれています、塹壕戦の第一次大戦もそんなもんです。
双方の投射火力に何倍も差があるので当然ウクライナは何倍も死にます
戦う前に砲撃と爆撃で死ぬのです。
ロシアはほぼウクライナ兵の多くが死傷していなくなった塹壕をバイクやバギーで後方のドローンに捕まらないようにして占領しているのです。
逆にウクライナはドローンでも火力でも負けているので人海戦術で取り返すしかないために膨大なな死傷者が生まれます
専用の塹壕を掘る工作機械なども多数所有するので陣地構築能力もロシアのほうが上なので、ウクライナの奪回は上手くいきません
戦争なんだから双方でプロパガンダ合戦になるのは常識だと思ってたんですが、幾らなんでもゴミは無いでしょう。
双方が発表する情報を取捨選択されているのがここの管理人殿っていのをお忘れで?
ロシア側は概ねこんなもんかって感じだけどウクライナは一桁間違えたのかな?死守連発して撤退しくじって壊滅を繰り返してるのにこの被害はないでしょ。みんな脱走扱いなのかもしれんけど
まあ攻勢側の方が通常損耗激しいのでロシア側が特にアウディーウカ攻略時点では損耗跳ね上がっていたかと思いますし、今もトレツクなどの市街戦は相当な損耗に合っているかと思いますが。
一応、数字に関しては死体の回収と言う意味では攻勢側の方が回収しやすいということも踏まえていいと思います。
何にせよ今ここに出ている数字が下限中の下限で、軍が止めている情報・未確認の遺体などを踏まえるとこの数倍は亡くなっているでしょう。
倫理観なしに言ってしまうと両大戦の死者数と比べると、この規模の軍事衝突でもこの程度の死者数なのかと思うことはあります。戦場医療と戦術の発展がもたらしたことでしょうか。
いや、双方の大本営発表を勘案すればこんなもんでしょ。ウクライナも大概だが、ロシアやロシアシンパの謎の推計を鵜呑みにしてたらウクライナはもう3回くらいは滅びてるし。大きな地図上の動きを見れば、いくらロシアが押し込んでてもこの進軍速度ではあと1年では終わらんでしょ。その辺はアンケートの多くの人の予測が冷静かな。
滅びるとは誰も言ってないと思います
戦況を見れば、ロシア側の方が妥当だと言ってるだけで
Bakaさん、話の主題がズレてますよ。Bakaさんが言うような『滅びる』なんて話はそもそもしてないんです。むしろ、Bakaさんが無視してるようですが、ロシアも相当厳しい状況にあるし、2025年までに決定的勝利を収められるほど圧倒しているわけじゃないってことを言ってるんです。Bakaさんの的外れな指摘で議論の軸がブレるので、まずは話の全体をちゃんと把握してほしいですね。
すみませんが3回滅びてると言ってますよ
的外れはデータを見て言えない事だと思いますが?
ウクライナ軍の徴兵に対しての現戦場の数値を引くと
行方不明が多過ぎると、対してのロシアは退役出来てると
逃げ道がちゃんと有りますから、ウクライナ側のが
どう見ても矛盾だらけの発表になりませんか?
>ロシアは累計122万人以上をウクライナとの戦いに動員しているため、仮に77.2万人が死傷して戦場復帰が永遠に叶わなくても「45万人規模の戦力」を保持していることになり
非現実的な数字を使った言葉遊びとしても、いくらなんでも頭が悪すぎる
前から後ろまで全兵科の人員が満遍なく死んでいくわけもなく
この割合で死人が出たら前線で戦える「戦闘員」はほとんど消滅しており、後方の事務方や荷役係を歩兵や砲兵として再教育しなきゃいけなくなるぞ
ウクライナ支持者とウクライナ政府、軍上層部側の公表値を汲んでやった比喩であって管理人氏もここの読者も誰一人実数だとは思ってないだろJK
仮に残数45万として後方要員、占領地域の維持警備要員に相当な割合を割かれるので、前線に展開できるのは45万のうち一握りの限られた人員のみ、にも関わらずウクライナメディアに登場するウクライナ兵の声によれば前線でのロシアの兵力はウクライナ軍を圧倒しているという事なので
77万人を死傷させ、残数が45万というのがそもそも嘘八百であるという話だろ
管理人氏も仮にウクライナ軍の公表値が正しければ、と付け加えてるじゃねーか
>非現実的な数字を使った言葉遊びとしても
ってこっちも書いてんだろうが
なんでここの連中は半分も読んでないで噛み付いてくるんだ
実数だと思ってないにしてもどんなバカ理論展開したって構わないわけじゃないだろうが
また全方位無差別砲撃してるしw
何度も他所行ったら?つってんのにしばらくすると帰って来るよね。この人。
君の言い分だとウクライナ指導部が公表してる数値を元に話してる奴皆バカ理論展開してる事になるんやがわーくにの保守層さんみんなバカアホマヌケになっちまうがそれでいいのかいな?
いや実際とびきりアホなんやけどね
またダンマリみたいんだけど、ほとぼり冷めたらまた書き込み再開するんだろうなあ。
よそのスレッドでも「話が通じないからお前は相手にしない」と宣言されていたけど、自分の意図が通じない状況が多数起きたとしたら、自分の表現方法や態度に問題があるのではないかと自省するのが健全な批評精神だと思うのですが、あなたは基本、考え方も態度も行動原理も子供なんですよ。だから馬鹿にされる。
ウ軍の人的損失はそのキャパシティを超えていることは明らか。
損失に耐えかねた宇政府は、露政府が提示する停戦条件を嫌でも飲むしかない状況に陥るだろう。
しかし兵力差により戦場で大きな優位性を得た露側は、宇側との停戦対話に応じるだろうか。
いずれにせよ、2025年は状況が大きく進展する年になるんじゃないかな。
不謹慎かもしれないが、この先どのような展開が待っているのか興味深く感じる。
アメリカのご指導の通り18歳以上徴兵かな。メリットはウクライナ政権(軍事に絞って)にとって
1.徴兵不能者が少なく実数が確保可能。
家族扶養なし、就職しても熟練や現場幹部でもないから企業プロテクト不可。なので一次名簿の実数にかなり近く徴兵可能。
2.今の中年徴兵よりは単純に体力あり優秀。
言うまでもない。コネもない(脱走後生き残る知恵などは40代の方が高い)から脱走率も減ると考える。
デメリットは政権の支持下落と再建人材な不足。だがゼレンスキーは30人もの大使入れ替えとかやってるから後の事は知らん、で分割すら考えてるかも知れない。
別におかしくない話で旧ユーゴスラビアみたいなのでも自身の政権基盤は維持出来ると思ってるかも?
>アメリカのご指導の通り18歳以上徴兵
>デメリットは政権の支持下落と再建人材な不足
先日、NHKで深刻なウクライナの労働力不足を扱っていた模様。18~24歳はおおむね大学に潜り込んではいるだろうが学校はろくに開かれぬまま、教員らと一緒に概ね勤労奉仕に駆り出され労働力不足対策の一助を担っているだろう。
この若者を戦場に引き抜くと、前線を支える銃後自体が増々衰え、前線も保たなくなるというのもバンコバが動員を渋る理由だわな。銃後は労働でも前線を支えるが、軍事費に投入される納税でも支えてる。銃後から若者を引き抜けば、兵士になった若者は労働はしないし税金を消費するばかりだからかえって2重に継戦能力を奪うわけだ。
要するに貧して鈍してる。若者徴兵なんてサッカーの全員攻撃よりもしょうもないカミカゼ特攻、「やってる感」だけですわ。まあ「映え」好きという点ではあり得えなくはないかとは思うが。
そういう経済的合理性はウクライナには当てはまらないでしょう。
経済的にはこの戦争の最初から破綻しているわけで。
米国もそんなことは百も承知で何眠いこと言ってんだ。もっと「死狂ひ」になれよ!と無慈悲なことを要求している。
当事者なんだから必死にやれよ、ってことなんだろうけどマイダン革命の火付け役だったアメリカにだけは言われたくねぇな…お前らが工作しなきゃ起こらなかったかもしれない戦争だぞと
ウクライナのヤバいのは確実な損害数の大小よりも、多分誰も正確な損害を把握できて無さげな事だと思う。ロシアは判っていて隠してるが、ウクライナは本当に把握してるのか?
砲弾が足りてるかもドローンが足りてるかも陣地がどこにあるのかも上が把握できてない軍隊が人員の損害は把握してるとは思えない。
>人員の損害は把握してるとは思えない
そもそも、連中は「知りたくない」だろうな。
それでも、先日「ウクライナ現役兵は35万」と言っていた。書類上の将兵の数や動員数は予算が動き領収書が切られたからわかるだろう。実際の現役兵や動員数はもっと少ないかもしれない。
開戦時の兵力+その後の動員数は200万を軽く越えよう。百数十万が死傷、逃亡、行方不明、捕虜などで消えた計算だわな。
ウクライナを含むソ連の統計と言えばこんな実話がある。ソ連崩壊直前、米欧らが加わって核管理の会議を行っていた。ソ連は金がないので管理や解体処理に難儀しており、米欧らが俺たちが金を出すから進めようという話をしていたのだ。そこでソ連が出した核在庫を見た米欧らは”随分少ないじゃないか!”と気色ばんだ。それを聞いたソ連側は”ほほう、日頃、ソ連の統計は嘘ばかりだと罵っているのにそれは信用しているので?あれは水増しで現実に存在するのはこれだけです”と真顔で答えた由。各基地にはエア核兵器が大量に配備されていたというお粗末。川下から川上まで生産能力が足りなくて毎年ノルマが果たせず、各種鉱山などから各工場を経て各基地の倉庫まで無数のエア書類と「バカには見えない現物」「馬鹿には見えないトラック」などが飛び交っていたというからすさまじい。ノルマが果たせなければ即重罰だが、エア核兵器の方はバレるまで生き延びられる。ちなみにソ連の核軍縮で出た高濃縮ウランは核燃料に加工され、米国が買っていた。その流れと安価なので今日も米国はロシア産核燃料に依存してる。
ウクライナは損害を隠していると言われているが、押し込まれていても前線崩壊しているとは言い難い現状が反証になっている。まあ何だかんだ両軍同程度の損害なんだろう。
そして残念ながら同程度損害では地力に勝るロシアが優勢になる。と······
確かに前線崩壊レベルで決壊してる訳でもないけど、司令部が前線を把握してないが為にロシアに押し込まれる案件が月一の高頻度で起きてるのは、かなり危険信号でしょ?
貴方は今の宇軍が異常無しと見ているのかもしれないですが、小規模な決壊を繰り返した挙げ句一年でドニプロ方面まで押し込まれた現状を私は憂慮すべきと思いますよ。このままドニプロまで踏み込まれたら月一の小規模な決壊ごときで済むのか?
ゼレンスキーは戦後、ウクライナによって逮捕され投獄されると思います。
戦死者数を偽った罪、
そしてクリンキ渡河、クルスク侵攻、マリウトポリ死守命令などのド素人軍事判断で兵を失わせた罪。
>戦後、ウクライナによって逮捕され投獄される
そもそも、ゼレンスキーの大統領選の公約は”ミンスク合意の履行による内戦の終結”。この公約を裏切って内戦拡大しロシアを挑発しまくって、対露戦を引っ張り込んだというのが最大の罪だわな。それでもイスタンブール合意で手打ちできていればよかったが、英米に叱責されロシアはもちろん仲介のトルコとイスラエルをも裏切って潰してしまった。
ゼレンスキーの罪はここにある。もっとも、米欧の傀儡、オリガルヒの操り人形だからどうにもできなかったともいえなくはないが。
最大の罪は邪な連中に魂を売り、国と国民を裏切ったことだ。
戦術的な問題は些末だし、これすらも米欧の使嗾臭い。
ニューヨークタイムズの2014年12月8日号に、Lev Golinkinというウクライナ・ハリコフ出身の作家がオピニオン欄に寄稿しているのを見つけました。2014年に始まるドンバス紛争に関連した投稿です。この人はウクライナから独立前の1990年難民の子供として渡米したという経歴です。投稿のタイトルは
“Driving Ukrainians Into Putin’s Arms”
「ウクライナ人をプーチンの元に追い込んでいるのは誰か?」
少々長いので、管理人さんに許容いただければ幸いです。
最近の国連の報告書によると、4月以降(注2014年)、約50万人のウクライナ人が国外に逃れたという。戦場から逃げているという事実は悲痛だが、決して予想外のことではない。気になるのは、(2014年)10月末までにウクライナから逃れた約45万4000人のうち、38万7000人以上がロシアに渡ったという数字だ。逃れた人のほとんどは東部のロシア語話者だったが、それでもやっかいな疑問が残る。もしこれがウクライナとロシアの紛争であるなら、なぜこれほど多くのウクライナ人が敵側につくことを選んだのか?モスクワがウクライナ東部への関与を否定するのは、もちろんばかげている。ドネツクとルハンシクの分離主義者がロシア人によって装備、強化、訓練されていることは明らかだ。とはいえ、もしプーチン氏が、反ロシア感情が高まっているウクライナ西部に、傀儡の共和国を樹立するためにロシア軍であることを隠して特殊部隊を送り込もうとしていたなら、彼の部下たちは遺体袋に入れられてクレムリンに送り返されていただろう。確かにプーチン氏は東部で不穏を煽っているが、それは地元の材料を使って煽っているのだ。彼は住民が話す言語と住民が理解する象徴を使って住民とつながっているのだ。不快な現実は、この紛争で現地で生活し苦しんでいるまさにその人々である東部ウクライナ人のかなりの部分がキエフと西側諸国を信用せず、少なくとも暗黙のうちにロシアと分離主義者を支持しているということだ。そして率直に言って、それは驚くべきことではない。
先月、ウクライナのポロシェンコ大統領は、ドネツク州とルハンスク州の東部で政府年金を凍結し、学校と病院への資金提供を打ち切ることを決定した。残念ながら、そこで戦っている分離主義の暴徒たちは、武器を買うのにフードスタンプに頼ってはいない。彼らはロシアから武器を手に入れているのだ。ポロシェンコ氏が行ったことは、プーチン大統領に、この地域の飢えた年金生活者に「ほら、西側はあなたが死んでも気にしないだろう」と伝えるための「証拠」を与えただけだ。この地域から出ている報告によると、この感情はますます強まっている。
キエフが、ナチス式敬礼と記章を使用する約400人の超国家主義準軍事組織であるアゾフ大隊との関係を維持するという決定をしたが、これも同様にひどい。第二次世界大戦中のウクライナ東部の血なまぐさい歴史を知る人にとって、アゾフ大隊のこの地域での戦闘を許可することは、オクラホマシティでティモシー・マクベイ感謝の夜を後援するようなものだ。それは地元住民を激怒させ、プーチン大統領に侵略者の外見を脱ぎ捨てて守護者としての立場をとる機会を与えるだけだ。 ―中略―
プーチン氏とロシアの報道機関は、ポロシェンコ氏の政権にいる西ウクライナ人はネオナチだと言う。西側はこれらの主張を否定し、キエフ政府にはネオナチの要素は存在しないと断言している。どちらも間違っている。キエフ政府と東ウクライナで戦っている軍隊には、少数のネオナチ超国家主義者が含まれている。しかし、東ウクライナの人々にとっては、たとえ1人であったとしても十分多数なのだ。
ワシントンと西側メディアは、キエフ政府の行動の悪い側面をほとんど無視してきた。国務省は、年金凍結が東ウクライナの地元住民に及ぼす影響について何も語っていない。アゾフ大隊がナチスの記章を使用したという報告は、意味のある形で取り上げられていない。プーチン氏の最大の武器は、西側が東ウクライナの人々と直接話すことを拒否していることかもしれない。ハリコフにまだ住んでいる家族の友人と話すと、彼らは私にこう尋ねる。「なぜ西側は私たちを敵と呼ぶのか?」 ―中略―
2014年、東ウクライナの人々は、自分たちがかつてないほど恐ろしく危険な状況にあることに気付いた。彼らはパンと安全、そして自分たちの言語と文化への敬意を与えてくれる人に頼るだろう。彼らは東側に目を向けており、ますます東側に目を向けているようだ。
良い記事をありがとうございます。マイダンクーデター前後の時期は米欧日も含めこの種のそれなりに突っ込んだ記事があったのですが、2022年以降、米欧日側では無くされて”オルタナティブファクト”で塗り潰され、歴史と事実は書き換えられてしまいました。「1984」状態(都合が悪くなった歴史事実を後から消去したり虚偽で書き換える)が米欧日らの「報道の自由」「表現の自由」(「1984」と違って過去の記録を消しはしないがプロパガンダの洪水で常識や感情、”知識”を上書きしてしまう)という訳です。
小生のように、2014年以前から注意を払ってみていた者には22年以降の論調は衝撃を越えて恐怖です。
貴重な記事を有難うございます。
俺の認識とその記事を書いた方の認識はそれほど掛け離れてはいないと思いますね。
ウクライナの件については。
そして帝国さんの述べられたようにこの手の西側やウクライナにとっての都合の悪い論説は本当にネットの中でも残っていても片隅に追いやられています。
でも探すんですけどね、俺は。
だっておかしいですからねぇ、最近では「若者を動員しろ」とかも言いだしてますし。
それをして「事態が好転する見込みがあるのか?」って事ですよ。
「それくらい血を流せよ」ってのはウクライナの市民と人権と人道を守るのが建前の西側としてはおかしいはずです(まあ何時もの事ですがね)
とすると、何故ウクライナの若者にここで死んで貰いたいのか、という身も蓋も無い疑問がわきます。今動員して戦場に出しても多くが死ぬか酷い重傷をおうでしょう。
何故西側はそうなって欲しいのでしょうか?
角の立たない言い方も難しいんですが、西部ウクライナもダメなところもあるように東部ウクライナ(の独立派支配地域の政権)にも悪いところは多いんじゃないですかね
22年2月の侵攻前のウクライナと独立派の砲撃合戦など、基本的に同レベルとしか思えないんですが
年金は西部が送金したお金が武装独立派へ流れる可能性があったため各自西部に取りに来てという方針が移動能力のない人などに停止と受け止められたとよんだ記憶があります
そもそもウクライナからの独立を画策してるのに年金など社会保障はウクライナに依存しようというのが虫が良すぎるような気も・・
あとその記事のみならず多くの人が、2022年2月まではあくまでウクライナと東部独立派との紛争だったことを忘れてるような気がします
12/21更新のUAmapにて確認。
ザポリージャ州カミアンスケにてウクライナ軍が前進。カミアンスケ市南部の一部を制圧した模様。
ハルキウ州リプシの北でも前進したようですね。同地区はナンバーは失念しましたがハルティア旅団が担当している地区です。
なお他は相変わらずボロボロな模様。
Mr.Rさん
情報ありがとうございます。
ザボリージャ州カミアンスケですか。
だとしたら、ウクライナ側はザボリージャ原発を狙っているかもしれませんね。もしかして。
そうだとすれば、一発逆転や戦況転換の狙いでしょう。
私が思うにロシア軍は損害を把握した上で隠蔽してますが、ウクライナ軍は各部隊の隠蔽の結果、隠すまでもなく把握できてないだけです。だからロシア軍の嘘はボロが出て露見するけど、ウクライナについては誰も分からない。
ロシア軍の損害は多いでしょうし、それが慎重、或いは鈍い攻撃方法にも現れているんでしょう。対してウクライナ軍は前線を最早把握出来てないから、定期的に防衛線があっさり崩れ去るのでしょう。
もうこれで今の戦場の推移が全て説明できてしまいますし、ロシアの損害の大小に関係なく、ウクライナが圧倒的に不健全なのはもう否定しようがない。
この感じだと、戦争はまだ長引きそうですね。トランプが大統領になるから戦争が終わる!とかにはならないでしょうね。そんなの陰謀論のレベルです。そういう力学でどうにかなるというよりは、歴史的にも地政学的にも根深いものがあるので、その力加減というか折り合いのつく範囲内で終戦を迎えるでしょう。そういう意味では、ウクライナは東側の力学から抜け出すのは非常に困難であると言えると思いますので、まだしばらくは戦争は続くでしょうね。個人的には、すぐに終わってほしいですが。。
”個人的には、すぐに終わってほしいですが。“
この部分、全くもって同感です。
令和の現代において、双方合わせておそらく15万人以上が戦争という人災によって亡くなっているのですから、悲しい限りです。ウクライナは国家存亡の危機、支援する西側は衰退の加速、優勢で経済好調とされるロシアでさえ、戦後に噴出すると予想される負担や諸問題が増加の一途ではないでしょうか?
今日も今日とて、それ意味あんの?ってレベルのカザンへのドローン攻撃してますね。
ウクライナはまだまだ、やる気だけは一部にはあるようです。
これはいけない。ウクライナさんはあなたの大事な仲間ではなかったのですか。この戦争で命を落とした多くの人々、その声なき声に力を貸すべき時です。悪いもの達の暴力に屈するのではなく、血となり肉となっている犠牲に意味を与えるために。ロシアさん、お答えください。あなたの戦争が本当に未来を切り開くと思いますか。パズルのピースが埋まるように、この戦争の無意味さが露わになりつつあります。
告白のときが近づいています。もうやめにしませんか。この争いがもたらすのは、両国民の未来を奪うことだけです。始まりはいつも雨でしたが、その雨を止める選択ができるのは、今だけです。すべての人との出会いに感謝し、優しい社会を取り戻すために、暴力ではなく対話を選ぶべき時が来ています。
ウクライナは圧倒的な砲撃と兵力差に耐え続け、命を削りながら戦っています。身が震えるような損失の中で、空は何色かと問いかける余裕もない。それでも、未来を信じて戦う姿は、愛なき時代に愛をもたらそうとする希望の象徴です。
ポエムとロビー活動は別の場所でどうぞ。
こういうことを真顔で書く人には、セルヒー・プロヒーのウクライナ全史のの下巻だけでも読むことをおすすめします。
あれは名著でした。まさに歴史というのは複雑に、多層的螺旋構造のまま現代に続いていることを極端に振れず描いている大著です。
ウクライナ出身のハーバード大ウクライナ地域研究の代表者が書いておりますが、ロシア史との関係を否定せず、ロシアでの正史化されているスラヴ史でも、民族主義の現ウクライナ史でもない複雑な地域史です。
決して歴史というのは単純化できないことを気づけるこの著作はこの戦争に興味のある方は読んで損ないので、是非他の方もおすすめです。
ウクライナは桁が一つ足りない
その程度ならまだウクライナ軍100万は残ってる
Deep Stateがウクライナ当局の圧力を受けているとの未確認情報