英国のThe Times紙は26日、ウクライナでの戦いで所属する兵士の約半分を失ったロシア軍部隊の指揮官が「味方の戦車で轢かれた」と報じて注目を集めている。
参考:Russian troops ‘drove a tank over own colonel’ after losing half their brigade
まさか味方の戦車に轢かれて負傷したという話が真実だったとは、、、
ウクライナ人ジャーナリストのRoman Tsyumbalyuk氏は23日「キエフ州マカリウ近郊の戦いでロシア軍の第37自動車化狙撃旅団は所属兵士の50%を失い、生き残った兵士達は旅団を指揮するユーリ・メドベージェフ大佐に多くの仲間を失った原因があると考え、戦闘中に戦車で指揮官を轢いて両足を負傷させた。メドベージェフ大佐はベラルーシの病院に入院中で特別軍事作戦の負傷者が受け取ることが出来る金銭的補償を待っている」と明かしていた。
この話を取り上げた英国のThe Times紙は26日「西側当局者もTsyumbalyuk氏の報告に同意して『大佐は旅団の被った被害に腹を立てた兵士による復讐で両足を負傷した』と指摘、このような行為は兵士の士気低下に関する課題を浮き彫りにしている」と報じており、ロシア人兵士の多くはウクライナに侵攻することを知らされず動員されたため簡単に戦闘車輌を放棄して逃げ出し、一部の兵士は部隊からの逃亡を試みているとも言及している。
因みにTsyumbalyuk氏は23日に「精兵に分類されるロシア軍空挺軍の隊員はウクライナでの戦いに参加しないまま自身の地位を守る方法を発見した、彼らは意図的に腕や脚を骨折している。一度も降下訓練を行なっていない3月の通常業務中に発生した負傷者数は2月と比較して7倍に達している」、24日に「第20自動車化狙撃旅団の機械化連隊は司令官を含む600人以上が死亡して壊滅した」、26日に「第1親衛戦車軍の司令官が作戦失敗、目標未達、徴兵された兵士の動員、膨大な兵士の死傷者数の責任を問われて解任された」と指摘しているが情報の真偽は不明だ。
追記:ラムザン・カディロフ氏が公開したメドベージェフ大佐を後送する動画、動画サイズ大きいのでTelegramのアカウントをお持ちの方限定
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※アイキャッチ画像の出典:Ramzan Akhmadovich KadyrovのTelegram
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無茶な軍事戦略目標立てた上の連中が悪いのに‥俺が悪いわけじゃないって絶対恨み抱いてるね
他の部隊も似たようなものだし東部位を切り取った所で軍部の恨みをどうにか出来るもんなのかねぇ~
どうするのかな?プーチン閣下は?
漸くロシア軍はマウリポリを占領出来たみたいなんですが、これで一息吐けるどころの状況じゃないですからね。
これをネタに停戦交渉しようにもウクライナは拒否するでしょうし、米国やNATOもこれを機にロシアを国家として再起不能にするまでは支援を続けるような気がします。
その一方で、ウクライナ国防省当局者が「ウクライナ全土のロシア最前線部隊に化学兵器/生物兵器解毒剤キットが発行されるのを見始めたと」述べ、ロシア軍がサリンを使うんじゃないかと見られているそうで、この先も何が起きるか分からないですね。
えっ!
マリウポリが制圧されたんですか?
何処の情報でしょうか?
戦局に大きな影響を及ぼすと思うのですが。
より正確には、制圧されたのはマリウポリの中心部です。
チェチェンの部隊が市庁舎等を制圧し、市長が避難したと言う情報も有ります。
リンク
これ、参加した兵士が、戦後問題になりますね。
そのまま社会に返したら、プーチンの嘘がバレる。
全員戦死させるんだろうか?
不思議なことにベラルーシにいるはずのロシア軍の負傷兵の情報が全く出てこない
情報統制してるはずなの軍の行動とかはちょこちょこ出てくるのに、とても不思議
そしてウクライナ国内に有ると思われる大量の野戦病院の情報も全く出てこない
さて、最低でも数千人以上のロシア軍の負傷兵はどこに消えたでしょう?
不思議ですねぇ?
Radio Free Europe/Radio Liberty(ベラルーシ版)にアクセスすればベラルーシ国内でロシア軍戦死者や負傷者の生々しい話が読めますよ。
露ほどに はかなくキエフ イワンともなく
上官への加害行為とは事実だとすれば典型的な士気崩壊の事例だな
ロシアにとって今回の戦争は第一次世界大戦、アフガニスタン侵攻に並ぶ黒歴史になりそうだ
戦後共和国の一斉離反があり得るか
国内への情報管制がカギですな、こんな実情が国民に知れたら一気に反プーチンの炎が噴き上げる
そうありたい
ここで前に書かれている方がいたけど、今回の出来事はソビエト崩壊の最終局面と捉えるのがすとんと落ちるのですよね。
30年の間に旧東欧や各構成共和国が自立してヨーロッパ的な価値観に回帰しているにもかかわらず、
30年前のソ連崩壊を受け入れられなかった人間が最期の悪あがきをしているというか。
もっとも、ウクライナは東西に揺れ動いている最中にロシア自身の手でヨーロッパ側に押しやられたのですが。
バルト三国やポーランドがNATOの中で最強硬だったり、元国防相が義勇兵として参戦していたりするジョージアなんかを見ていると、数世紀にわたりロシア~ソビエトに抑圧されていた周辺民族の鬱憤やら危機感やらの総決算を迎えているようにも思えます。
そういう意味では間違いなく世界史上のランドマークになる出来事になると思います。
今の時点ではこの戦争自体がどう転ぶかは何とも言えませんが、ロシアという国家の致命的衰退につながるのは間違いないでしょう。
ロシアの中の「共和国」や、中国が諦めていない沿海州あたりがどうなるかはもう少し時間の針を進めてみないとわかりませんねえ。
ランドマーク?メルクマールと書きたかったのかな?
それはさておき、ロシア連邦内の共和国に独立の動きが出てきたら、それはそれで面白いのですが、流石にそれを鎮圧するくらいの余力は残るでしょうね。
それよりもチャイナがロシアを自身の勢力下に置こうとする動きが活発化するかも。経済支援から始まって、債務の罠からの沿海州割譲とか。
日本としてはロシアがチャイナに北方領土を売却するかもしれない、と警戒すべきでしょうな
そうなったとしても、スラブ民族主義への憧憬や反西欧・反米の負の感情は残りますね。後世に根強く。
イスラム原理主義者が近代化に抗って中世の価値観に夢見がちに回帰しようとしているのと同じく。
ロシアの国家主義、スラブ民族主義のテロルが恨みったらしく吹き荒れるでしょう。
大国ロシアという後ろ盾を無くせば、ヨーロッパで小国セルビアだけが孤立しますから、彼らが暴走してバルカン半島の火薬庫で一悶着起こす可能性だってある。
ソ連崩壊時にそうだったように、核を筆頭として大量破壊兵器の予防管理も心配になる。
ハガレンに
「戦争の士官の死因の2割が部下に撃たれたものらしいですよ」
ってセリフが出てくるけど、あながち間違いじゃないのかもしれない
弾丸は前からばかりではない、これは上官によるリンチの横行してた日本陸軍でもささやかれていた伝説ですよ
弾丸が後ろから飛んでこない海軍の方がリンチは酷かったという話もありますね。
まったくの噂話だが、虐めの酷い下士官を水兵数人で気絶させてから夜の海に投げ込んで始末したとか、
そして捕虜になると、立場が逆転して虐め犯人の上官ほど集団リンチされたり
少し違うが、外航貨物船の船員が航行中の転落事故で行方不明になることは偶にある。
仕事で関わった件で、チーフコックが食材の仕入れ代をちょろまかして酷いメシを船員に出していたら、どうやらフィリピン人クルーたちに東シナ海で落とされたと推定される事があった。
証拠はないので、ただの行方不明で終わったが。。。
弾丸が後ろから飛んでこない代わりに、火薬庫爆発事故が起きてる? >海軍
三笠か、陸奥か…はてさて
作中の戦争も、長引く戦乱で士気が低下し、敵味方双方が「正義」を見失っていましたからね。さもありなん
問題は、このロシア軍の醜態は、開戦後たったの1ヶ月でごらんの有様って事なのですが……
こんな内容、戦前に書いていれば読者からのブーイング間違い無しだよ
あの作者さんはそのへん、従軍経験者の方に取材して話を作ってるそうな
人が爆死すると脂肪分が空気中に漂って唇がベタつくとかいう妙に具体的な描写もあるが、これも多分…
>第1親衛戦車軍の司令官が〜解任された
空挺軍で多発する自傷行為、そして第1親衛戦車軍(!)司令官の更迭。
ロシア軍最精鋭部隊をしてこの有様なのだから、軍全体での士気の弛緩は想像を絶する。
ただまぁ、ちょっと前にレーションの横流し疑惑がネタにされた時点で特におかしな事ではないんだよね。食糧の横流しって軍紀崩壊の最たるものだし。
ロシア経済混乱期の30年ほど前に書かれたルポルタージュで、汚職に起因するロシア軍兵士の栄養失調を扱ったものがあった。
今のロシア軍のモラルは、当時に匹敵するくらいまで落ちているのかも知れない。
辺見庸のもの食う人々ですかな、あれは極東での海軍歩兵部隊の闇をレポートしてたが、あまりに酷かった
官僚主義と建前の世界で立場の弱い新兵が犠牲になる、
この戦争も同じ状況にならないといいが
そうです、辺見庸でした。
あのルポで「ジェドフシーナ(軍隊でのいじめ)」という単語を知りました。
結局オチとしては、ライターが基地に取材しに行ったらば(おそらく普段は出していないような)豪勢な食事を出され、兵士に聞いても込み入った話はして貰えず…と、まるで「ポチョムキン村」そのもので、ロシアの本質とはそのようなものなのか、と。
であるならば、今次戦役でロシア軍内部がどうなるかは、お察しですね…
戦車に轢かれるって、単に骨が綺麗に折れるようなものじゃないよね
多分もう両足が使い物にならなくなっているんじゃ…
亡くなったという報道もあります
映像見る感じとても骨折で済んでるようには見えないんだが・・・
マリカウはキエフの真東で、キエフを包囲するなら重要な地点です。ロシアはここを一時占領したがウクライナ軍によって奪還されたそうです。その過程でロシア軍側に50%もの損害が出たのですね。上から死守命令が出ていたとしたら旅団長だけの責任ではないですが。
この作戦に失敗したことで、ロシアはキエフを包囲することがほぼ不可能になったと言えます。そもそも250万の大都市を包囲できる戦力はロシアに無いですが。
>>マリカウはキエフの真東で
まちがい。キエフの真西と書きたかったのです
真偽はわかりませんが死亡したとのニュースも流れていますね
両足をぐちゃぐちゃにされたとしてもちゃんとした病院に担ぎ込まれるまで生きてたなら大量出血や感染症で死亡とはならなそうなイメージですが、そうでもないんですかね?
現在ウクライナ侵攻中のロシア軍は、補給がロクに出来ていない上に死傷者続出と言う状況なので、病院に担ぎ込まれても病床は負傷兵で一杯、おまけに医薬品や医療器材が不足している可能性すら有るので、最悪死亡してもおかしくないと思われます。
えぇ、そこら辺は理解できるのですがこの方の場合ベラルーシの病院に搬送されているので医薬品・医療器材は充足していたと思うんですよ
特に大佐ともなれば医療資源は優先的に割り当てられた筈なのでよくわからないなーと
おそらく傷口はぐちゃぐちゃで患部に大量の泥(バイ菌の温床)が入り込んだ状態なので、いくら輸血や抗生物質を投与したりしても十中八九、脚は腐る気が…
血管からバイ菌が回って敗血症とかになるリスクも高いし、運が良くても両足切断になりそうですな
泥に沈み込んで軽い骨折で済んでました~とかなら生き残れるかもしれません
戦車の接地圧はタイヤに比べると低いので、
一般的な交通事故の受傷程度からすれば、
そこまでぐちゃぐちゃにはならないんでは?
履帯が一周するまで上に乗ったままなんだからミンチだろうよ。腰は重要な毛細血管とリンパ管がたくさんあるのでそれが破損すると治療が間に合わずに死ぬんだ。
面圧が低いのは硬い履帯と地面が平面同士で綺麗に設置してる場合でしょう。
平面同士の間に「異物」が挟まれたら履帯一枚に掛かる重量がその一点に集中するのでは。
更には戦車が走行する際の細かい加減速や振動もこの「異物」に集中する訳で。
脚を潰されたという程度が判んないけど、感染症以前にショック症状や出血過多で死亡の可能性は高いです。
リンチ殺人のようなもんだから、すぐにまともに治療したとか思えない
>「精兵に分類されるロシア軍空挺軍の隊員はウクライナでの戦いに参加しないまま自身の地位を守る方法を発見した、彼らは意図的に腕や脚を骨折している。一度も降下訓練を行なっていない3月の通常業務中に発生した負傷者数は2月と比較して7倍に達している」
精鋭といわれるようになるまでに厳しい訓練に耐えてきた軍人だからこそ、ちゃんとした作戦による戦死は受け入れることはできても、敵防空網のど真ん中に送り込まれて輸送機ごと犬死にするような第一陣の二の舞になる事態は何としてでも避けたかったと考えると事実であってもおかしくない気はしますね
兵士が自ら意図的に骨折したりしている状況が蔓延しているなら、死者数に対する負傷者の比率は通常の推計方法では当てにならないな。
辺見庸のもの食う人々ですかな、あれは極東での海軍歩兵部隊の闇をレポートしてたが、あまりに酷かった
官僚主義と建前の世界で立場の弱い新兵が犠牲になる、
この戦争も同じ状況にならないといいが
メドベージェフ大佐はベラルーシの病院で亡くなられたそうですね。
部下が戦場でサボタージュを起こすなど、日ごろの軍規の緩みが原因でしょうか。