ロシア関連

ウクライナ軍総参謀本部、オデッサへのロシア軍上陸は真実ではない

ロシアのインテルファクス通信は「ロシア軍が黒海に面したオデッサとアゾフ海に面したマリウポリに上陸した」と報じたが、ウクライナ軍総参謀本部はオデッサへのロシア軍上陸は真実ではないと発表した。

参考:В Мариуполе и Одессе высаживается российский десант

開戦そうそう正念場、ウクライナ軍は多方面からの同時侵攻を食い止められるか

ロシアのプーチン大統領は24日に演説を行いウクライナに対する軍事作戦を宣言、ウクライナ軍に降伏を要求して他国にも介入するなと警告。

既に首都キエフを始めとする主要都市のインフラに対して弾道ミサイルや巡航ミサイルによる攻撃が始まっており、クレバ外相は「プーチンがウクライナに対して本格的な戦争を始めた。平和なウクライナの都市に対する攻撃は続いていてこれは侵略戦争だ。ウクライナは祖国を守って勝つだろう。世界はプーチンを必ず止めなければならない。今こそ行動すべきだ」と語り、あらゆる支援とロシアへの制裁を要請した。

しかしロシアのインテルファクス通信は「ロシア軍が黒海に面したオデッサ、アゾフ海に面したマリウポリに上陸した」と報じており、SNS上ではオデッサ郊外で上陸したロシア軍を阻止するためウクライナ軍と交戦中、首都キエフに次ぐ規模と人口を誇るハリコフではロシア軍の自走式多連装ロケットランチャーBM-30やBM-27によるロケット弾攻撃が始まっていると報告されるなど多方面からの同時侵攻が着々と進んでいる。

追記:ウクライナ軍総参謀本部は「オデッサへのロシア軍上陸は真実ではない」と発表した。

参考:Повідомлення Генерального штабу Збройних Сил України

出典:Mil.ru / CC BY 4.0

コレを食い止められなければ世界からのあらゆる支援やロシアへの制裁が始まる前に決着がついてしまうので、ウクライナにとっては正に正念場と言えるだろう。

因みにロシア国防省は「ウクライナの都市(恐らく都市に市民が住む住居区にはという意味)に対して空爆やロケット弾攻撃は行わない」と発表しており、プーチン大統領もウクライナの占領は目的ではないと主張いるのでウクライナ軍の殲滅と現政権や政治的な指導者の排除が目的なのかもしれない。

追記:ウクライナに対する軍事作戦を宣言した演説のビデオは21日に撮影されてものだと露メディア(モスクワのこだま)が指摘しており、完全に準備された計画だったことが伺える。

追記:ベラルーシ国境からロシア軍の地上部隊が侵攻中、中東系メディアはルカシェンコ大統領がベラルーシ軍に対してロシア軍の作戦に協力するよう命じたと報じているが真実かどうかは不明で、国防総省もベラルーシ国境から侵入した部隊にベラルーシ軍が含まれているのか確認できていないと言っている。

追記:ウクライナ軍総参謀本部はウクライナ東部でロシア軍の5機の航空機を攻撃ヘリを撃墜したと発表したが、ロシア国防省は即座に真実ではないと否定した。

関連記事:勃発したウクライナ戦争、ロシア軍の戦車部隊がハリコフに向けて侵攻中か
関連記事:ロシア軍がウクライナに侵攻、キエフ、ハリコフ、オデッサ、ドンバスを攻撃中
関連記事:プーチン大統領はウクライナに降伏を要求、首都キエフで爆発を確認

 

出典:Сухопутні війська ЗС України ウクライナ軍

お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。

勃発したウクライナ戦争、ロシア軍の戦車部隊がハリコフに向けて侵攻中か前のページ

プーチン大統領がウクライナ侵攻に踏み切った理由、クリミアの復讐を未然に防ぐため次のページ

関連記事

  1. ロシア関連

    露ステルス爆撃機「PAK DA」製造を開始、2021年中にプロトタイプ完成予定

    ロシアのタス通信は26日、以前から噂されていた新型ステルス爆撃機「PA…

  2. ロシア関連

    ロシア、20日に開幕するMAKS国際航空ショーでシングルエンジンの新型戦闘機を発表

    ロシアの国営企業「ロステック(英:Rostec / 露:Ростех)…

  3. ロシア関連

    プーチン大統領は米国主導の新世界に反対、元大統領はロシア抜きなら世界の半分を道連れ

    プーチン大統領は露国営メディアの取材に「ロシアは米国という国の利益を追…

  4. ロシア関連

    米国の軍事技術が流出? ロシア、イスラエルの迎撃弾「Stunner」奪取に成功

    イスラエルと米国が共同開発した防空システム「David's Sling…

  5. ロシア関連

    ロシア軍の徘徊型弾薬が戦場で効果を証明、攻撃ヘリの代替手段として活用

    ロシア軍がウクライナで使用する徘徊型弾薬が効果を証明しているという数値…

  6. ロシア関連

    ロシアの新型戦闘機「LTS」はステルスと安価な運用コストを両立したマルチロール機

    ロシアのプーチン大統領はMAKS国際航空ショーの会場を訪れ、スホーイ設…

コメント

    • ななし
    • 2022年 2月 24日

    ロイターが誤報と発表しました。

    8
    • 匿名
    • 2022年 2月 24日

    キングカードのゼレンスキーを取っ捕まえたら勝ちかな?
    アメリカみたいに懸賞金とはならんだろうが今なら特殊部隊使って拘束できるかもしれない

    1
      •  
      • 2022年 2月 24日

      キエフまで攻撃してるってなるとそれも目的の一つかもね。
      けど捕まえるなり暗殺するなりしても今更親露派政権は作れんだろう、とも思うからプーチンが何考えてんのかわからんなあ。

      7
    • 2022年 2月 24日

    オデッサ上陸がフェイクニュースとする話もあるがどっちが正しいんだ…?

    1
    • いるか
    • 2022年 2月 24日

    冷静に現実をみたほうがいい

     これほどの事態がおこっているのに、なぜ、ヨーロッパ全域でロシアの天然ガスの供給停止による大パニックが起きていないのことを疑問に感じないのか?
     
     そもそも、この期に及んでウクライナとロシアの国交断絶の報道がないという現実に何も感じないのか?

     ウクライナ経由の天然ガスパイプラインは稼働中であり、ウクライナそして、ヨーロッパにロシアは契約通りにガスを送っている。さらに、ロシアからウクライナへの鉄道によるLPGの輸送さえも粛々と行われていると報じられている。
     
     ウクライナ政府はドイツに対して天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」の計画中止を要求しているのに、自分自身はロシアのガス輸出に現在も加担し、ガスの自国割り当て分を受けとった上で、ロシアからヨーロッパ向けのガスのパイプライン使用料も取っているのではないか?

     ロシア政府とウクライナ政府の最悪の瞞着と対立の犠牲となっているウクライナ国民には深く同情する。ウクライナの国民にとってはロシア政府もウクライナ政府も共に敵であるとしかいいようがない。
     
     もちろん、現状のロシア軍の侵略・侵攻は許しがたいものであり、直ちに撤退するべきであると思っている。ただし、ドネツクとルガンスクの人々がウクライナから離脱したいという意思は尊重されるべきだと考える。台湾と同じく民族自決権は尊重したい。

    1
      • 名無し
      • 2022年 2月 24日

      チェチェンの独立もロシアが認めるんならそれならそれでいいかもね。ありえない話だけれど。

      36
      • バクー油田
      • 2022年 2月 24日

      ドネツクとルガンスクがそもそも歴史的にロシア人が多い地域なのか、それとも計画的にロシア移民が増えていった結果、親ロシア派が多数になったのかの経緯を検証しないと何とも言えんな

      23
        • TT
        • 2022年 2月 24日

        ロシアの元はウクライナのキエフ大公国だし、帝国時代からソ連崩壊まで一緒の国だったって忘れてません?

        1
        • 名無し
        • 2022年 2月 25日

        ソビエトの人工飢餓で一番影響
        を受けたのがウクライナ東南部で
        その後、スターリンがソ連各地で
        行っていた民族対立政策の一環
        としてロシア民族を入植させた

        1
      • 無無
      • 2022年 2月 24日

      ではこの戦争は東部をロシアに譲るための通過儀礼なのかね、
      それにしては戦火の範囲が広めだが

      1
      • 台湾大好き
      • 2022年 2月 24日

      そもそも論台湾は大陸中国と同じ民族なんだが…

      2
    • 一般人
    • 2022年 2月 24日

    色んな情報が錯綜してるとかまじで戦争らしくなってきたな
    嫌な事だが実感が湧いてきたよ

    10
    • 名無し
    • 2022年 2月 24日

    >追記:ベラルーシ国境からロシア軍の地上部隊が侵攻中
    首都陥落待ったなしかあ。ロシアにはNATO東進を止める意図しかなくベラルーシ侵略はありえないって言ってたやつ二度と筆を持つんじゃねえぞ。

    16
    • お!?
    • 2022年 2月 24日

    FGM-148 ジャベリン。鹵獲されてしまうな…(>_<)

      • 名無し
      • 2022年 2月 24日

      ドイツはヘルメットの貸し倒れだけで済んでラッキーだったな
      真面目に高価な誘導兵器を供与しちゃった国は今頃、涙目かも

      5
        • 名前 (必須)
        • 2022年 2月 24日

        ちゃんとウクライナに支援しましたよという建前というか実績というか、そういうのが得られるなら別にいいんでね。

        5
          • 名前 (必須)
          • 2022年 2月 24日

          すみません鹵獲されるという話題をよく読んでいませんでした。

    • miso
    • 2022年 2月 24日

    どうもTOS-1投入されたらしい
    焦土作戦待ったなしでしょこれ

    7
    • Mob
    • 2022年 2月 24日

    オデッサの基地やウクライナ艦艇への攻撃を上陸と誤認されたのでは無いかという話

    1
    • 無無
    • 2022年 2月 24日

    ところで空はどうなってるの?
    ロシア空軍の動きは伝わってないのか、

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  2. 北米/南米関連

    カナダ海軍は最大12隻の新型潜水艦を調達したい、乗組員はどうするの?
  3. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  4. インド太平洋関連

    米英豪が豪州の原潜取得に関する合意を発表、米戦闘システムを採用するAUKUS級を…
  5. 軍事的雑学

    4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト
PAGE TOP