米国関連

米軍がウクライナから学んだ重要な教訓、戦いにおける人間の重要性

米ディフェンスメディアのBreakingDefenseは11日、米軍の3人の指揮官はウクライナの戦いから3つの重要な教訓を学んだという興味深い記事を公開した。

参考:Top American generals on three key lessons learned from Ukraine

戦いにおける意思の強さや創意工夫において人間の果たす役割は技術にとって変わられるものではなく、この重要性をウクライナの戦いは示している

米ディフェンスメディアのBreakingDefenseは11日、バイデン政権はウクライナでの戦いに米軍は関与しないと繰り返し主張しているが、国防総省の高官や米軍上層部はロシア軍とウクライナ軍の戦いに注視しており、議会の公聴会や安全保障関連のシンポジウムに参加した米軍の指揮官達の証言に基づき「米軍はウクライナから3つの重要な教訓を学んだ」と報じている。

出典:Photo by Joseph Kumzak

補給計画の不味さから燃料が尽きて立ち往生する戦車や装甲車両、スペアパーツがないため放棄される故障した車輌、食べるものがなくウクライナ人から食事の施しを受けるロシア人を見た米陸軍参謀総長のジェームズ・C・マコンヴィル大将は「素人は戦術を語りプロは兵站を語ると言うが正に目の前で起こっているのがそれだ。食料、燃料、弾薬、スペアパーツなど全ての要素が十分供給されなければ部隊や兵器は想定通り作動せず、ただ道端に鎮座するだけのものになる」と主張してロジスティクスは決してオプションではないと述べた。

ウクライナ軍とロシア軍の防空能力の差について米空軍航空戦闘軍団の司令官を務めるマーク・ケリー大将は「ロシア側に技術的な問題がある訳ではない。現にウクライナ人はロシア製の地対空ミサイルを非常に上手く使いこなしている」と断言、ロシア軍の防空部隊も自国領での演習では効果的に敵を消耗させたかもしれないが「ウクライナはロシアが見たこともないプレイブックの下で作戦を立て実行している。制空権を保障された環境に最適化された部隊が、制空権のない環境に放り込まれて正しく機能すると思うか?」と語っている。

出典:U.S. Air Force photo by Airmen 1st Class Ashley Richards

因みに米国は中国やロシアとの戦いを見え据えてハイエンドの戦い=つまり極超音速兵器、次世代戦闘機、人工知能など最先端分野への投資を重視しているが、ウクライナでの結果を受けてマコンヴィル大将は「安価でシンプルな技術が未だにハイエンドの脅威にインパクトを残せることを証明した」と主張、特にバイラクタルTB2が簡単に撃墜されず結果を残し続けていることについて「高度な防空システムを隙間のない壁のようにイメージして『脅威はこれをすり抜けることが出来ない』と考えるかもしれないが、実際にはこれを回避する方法もあるし突破する戦術もある」と述べているのが興味深い。

つまり高度な防空システムはあらゆる高度を飛行する目標を確実に検出できる訳ではなく、全ての空域を完全にカバーすることも物理的に不可能で、この24時間以上も戦場をうろつくことができる無人機は脆弱な部分から侵入してインパクトを十分残せるとマコンヴィル大将は主張しているのだ。

出典:U.S. Marine Corps photo by Cpl. Alison Dostie

最後に米海兵隊総司令官のデビッド・バーガー大将は「コンピュータシミュレーションによって72時間~96時間でロシア軍が勝利すると予測していたが、このような数学的モデルに祖国を守るため戦おうとするウクライナ人の意思を反映することは不可能だ。コンピュータに兵器のスペックを入力できても戦う人間の想いまでは入力できないし計算に組み入れることもできない。だからウクライナが現在もロシアの攻撃に耐え続けている理由を説明できない」と述べた。

さらにバーガー大将は「あらゆる技術的要素がロシアの勝利を告げても、それが人間に取って代わるものではない=どれだけ技術が発展しても戦闘における人間の重要性は未だ健在だという意味」と付け加えているのが印象的で、戦いにおける意思の強さや創意工夫において人間の果たす役割は技術にとって変わられるものではなく、これを軽視すればロシアのように足元をすくわれるのだろう。

とにかく米軍のトップ指揮官の口からもバイラクタルTB2への言及が出てくることを踏まえると、如何に同機の活躍が想定以上だったのかを実感させられる。

関連記事:プーチンの誤算、ロシア人を上回るウクライナ人の火の玉のような強い意思

 

※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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コメント

    • おわふ
    • 2022年 3月 14日

    TB2、日本もはよ!

    45
      • えっくす
      • 2022年 3月 14日

      日本にはこういったタイプの無人機は必要ではない、脅威ではないとはなから決めてかかるのではなく、少数導入して研究に使い潰してもいいと思いますね。

      66
        • 匿名
        • 2022年 3月 14日

        だからグロホ入れたんじゃね

        10
          • Pepper
          • 2022年 3月 14日

          グローバルホーク、あんなに大型なのに実は一切武装が積めない純偵察機(その代わり滞空時間がえらく長い)
          TB2は最大離陸重量で1/18だけど対地攻撃能力がある上安いのでお得感がある

          13
      • 名無しさん
      • 2022年 3月 14日

      日本とウクライナでは仮想敵国や想定される主戦場についての地政学的な条件が
      全く異なる
      ウクライナは仮想敵国と国境を接し、地上侵攻、地上戦がメインであり、対して
      日本は海洋を隔てた上に本土からの遠い洋上での制空権・制海権を巡る戦いが
      メインとなる。
      その様な戦場でTB2の様なステルス性の低い安価な中高度長時間徘徊型無人機が
      どの程度役に立つのか?、制空権の確保が出来ていない空域を飛ばして生存出来る
      のかはかなり疑問で、敵機の妨害を受けない、制空権が確保された空域での運用が
      大前提になる様に思える。

      >「安価でシンプルな技術が未だにハイエンドの脅威にインパクトを残せることを証明した」
      この戦いでこの様な戦訓を導き出すのはまだ早計だろう
      確かに当初は高度な防空能力を持つロシア正規軍との戦いでは絶対制空権を握る事が確実な
      ロシア側の前にTB2の様な機体は活動出来ないだろうと思われたのが、いまだに活動が出来て
      はいる。
      ただこれは無人機の潜在能力どうのよりは、AEWやAWACSですら展開出来ないロシア側の
      防空能力の低調さ故の成果の様にも思える。
      この成果がそっくりそのまま増強著しい対中国にも通用するかは疑問だ。
      研究目的で多種多種な無人機を買って見るのはいいが、大量導入にはまだ検討が必要だろう

      18
        • や、やめろー
        • 2022年 3月 14日

        個人的には、洋上監視用UAV欲しいいと思う。あなたの言うとうりウクライナとは地学的に色々と日本と違う。なぜバイラクタルTB2にみんなこだわるのかは知らないけど(多分安いから)洋上監視用なら、それ専用のやつを新しくかった方がいいと思う。バイラクタルTB210機ほどかって、本土上陸された時に使うならいいと思うけど

        9
          • 名無しさん
          • 2022年 3月 14日

          平時からグレーゾーン事態までの警戒・監視任務ではTB2の様な
          機体でも有用だと思いますし、安価で維持費が安く数を揃えられる
          のは魅力だと思います。
          要はハイ・ミドル・ローと揃えて適材適所で使い分けだと思います。
          選択肢は色々とあるので、国産にこだわればまた時間ばかり食うので
          取り敢えず実績のある機体を試験的に導入して運用ノウハウから積み
          上げるのも手かと思います

          3
        • おわふ
        • 2022年 3月 14日

        それでは、陸自の装備は大半が無駄という事になるのでは?
        海洋国家でもUCAVの導入は進んでいますし、日本は遅すぎるような気がします。

        9
          • 名無しさん
          • 2022年 3月 14日

          本土にろくな陸上戦力が無く警察力だけで無防備同然だったら、漁船でも商船でも
          どんな手段を使おうが軽武装な連中にあっさりと上陸されるでしょ?
          陸自の存在があるから、それに対抗出来る手段を相手側は持ち込まないといけないし
          それには重装備を海上輸送して揚陸する能力と、それを護衛する手段を持たないと
          いけないので、相手にその努力を強いるわけです。
          そのハードルが高ければ高い程、日本本土への直接侵攻を挫く抑止力にもなるのです。

          7
            • 匿名
            • 2022年 3月 14日

            横から失礼、それはその通りなのですが上の方が言いたいのはそういう事ではないのでは。
            TB2のような敵装甲車両や歩兵と戦闘するために開発された機体に対して、日本の主戦場は空と海だから制空権と制海権の獲得に寄与しない無人機は必要ない!と言うのは攻撃ヘリは制空権獲得に寄与しないから必要ない、戦車は水上艦と戦えないから必要ないと言っているに等しいトンチンカンな意見に見えます

            3
              • 名無しさん
              • 2022年 3月 14日

              >TB2のような敵装甲車両や歩兵と戦闘するために開発された機体に対して
              これは違います、それはUCAVの持つ一つの能力に過ぎません。
              攻撃兵器を偵察機材や情報収集センサーに積み替えれば情報収集・監視・偵察
              任務機に様変わりします。
              有事に際して高度な空域監視能力と迎撃手段を持つ相手に対してTB2の様な
              非ステルスな安価なUCAVを攻撃任務に投入しても期待された成果は出ない
              でしょうと書いたまでで、ただ現実問題、有事など滅多やたら起きるものでは
              無いので、上にも書きましたが平時からグレーゾーン事態までの警戒・監視・
              偵察任務であればTB2の様な安価な機体でも十分に有用です。
              要はどんな局面で使うのか次第で不向きな場面もあれば有用な場面もあるって
              だけの事です。

              4
              • 名無しさん
              • 2022年 3月 14日

              (結論が抜けた)
              ただ流行り物の様に「TB2を日本も買えば」って単純な意見には賛同出来ません。

              4
                • G.91
                • 2022年 3月 16日

                日本は試験目的でTB2等のUCAVにしろUAVを導入して色んなノウハウを蓄積しろって事ですね。何れにせよ大量配備は時期尚早だとは思います

                1
      • あばばばば
      • 2022年 3月 14日

      沖縄などの南西諸島、離島防衛には航続距離が短く、活躍できないかもしれないが、九州、本州、北海道の本土防衛には有用な戦力ではないだろうか。
      近年、対中国に重きを置いていた防衛計画も、ロシアのウクライナ侵略を考えれば、北方の警戒を強めなければならないだろう

      2
    • zerotester
    • 2022年 3月 14日

    まだ反省会をするのは早い気がしますが。それに言ってることがその辺の軍オタが言ってることと大差ないような。

    しかしシミュレーションではウクライナはあっさり負けるはずだったということは、アメリカはウクライナを見捨てていたということなのでしょうか。ロシアの要求を強気に突っぱねててウクライナだけを矢面に立たせてましたが、負けると思っていたのだからもっとやりようがあったのでは?

    28
      •   
      • 2022年 3月 14日

      (軍)官僚ってやつはあらゆるケースを想定して作文するからな
      これは言い方を変えれば保身なんだけど

      短期間で堕ちるってのは最悪のケースでしかない
      軍も国民も蜘蛛の子散らすように逃げだしたような場合の話で
      たった20万の軍隊でしかないんだから、過去の戦訓からも徹底抗戦選べばそう簡単に落ちる訳がない

      自分は事前に何度も言っていたけどね

      12
        • zerotester
        • 2022年 3月 14日

        何をもって勝利とするかというのはありますが、制空権をあっさり取られてキエフの中心部が制圧されるというシミュレーションでしょうかね。いくつかある可能性のうちそれが一番確率が高いと考えていたのではないでしょうか。

        23
        • G
        • 2022年 3月 14日

        それにしてもまさか2022年にもなって仮にも軍事大国と言われていたロシアが制空権を取らず、兵站もろくに準備せず、アリの行列みたいな車列でただ真っすぐごり押しするという、戦術のせの字もないような手段をとると事前に予想できた専門家は世界中探してもさすがにいないと思います

        76
          • HAi
          • 2022年 3月 14日

          もしそんな考察してる記事を見つけたら良くてエセ評論家、悪ければなろう小説の読みすぎとか言われそうだ。
          未だに「なぜしなかったのか」がはっきりしないから、実は本命の主力部隊がいるとか盛大な陽動作戦だったとか言われたらそうなのかも・・・となびきそうになる

          31
            • くらうん
            • 2022年 3月 14日

            クレムリン内部の粛清が開始されてる現状を鑑みると、やっぱりプーチンの希望を忖度した誤った情報に基づいて作戦計画を練ってしまったとしか思えない。
            極度に硬直化したトップダウン型の思考。
            本邦にも大いに学ぶべきことはあると思います。

            19
              • バーナーキング
              • 2022年 3月 14日

              戦術・戦略まともに考えられる奴は例のプーチン辞任要求に肩入れして軒並み飛ばされたり干されたりしてるとか。

              4
      • L
      • 2022年 3月 14日

      ウクライナは単なるPfP加盟国です。NATO加盟国ではありません。この差は大きい。
      ウクライナ軍の装備品横流しなどはこのサイトにも記事があります。その状況でも米軍はウクライナ軍を訓練していたし、トランプの時代からジャベリンを売る程度には肩入れしていた、と言って良いと思いますよ

      29
      • おわふ
      • 2022年 3月 14日

      だったら、もっと助けてやれよ、とは思いますね。
      イスラエル辺りが声を上げてくれないかな?
      宗教的には逆に駄目なのかもしれませんが、ゼレンスキー大統領はユダヤ系ですよね。
      ユダヤの兄弟に協力するとか言って、イスラエル製の地対空ミサイルがウクライナ入りすれば胸熱ですよ。

      4
        • zerotester
        • 2022年 3月 14日

        ロシアとNATOの争いの矢面に立てて、ロシアには全く譲歩しなかったのだから勝算があるのかと思ったら無いのかよと。
        ジャベリンを送ったりはしていましたが、ロシアが核兵器をちらつかせたとたんに「攻撃兵器は送らない」とか日和っているし。
        「核兵器を使うならこちらも100パーセント核で報復する」と言うべきなのにそれさえしない。これではロシアは核兵器を使っても大丈夫なサインだと受け取りかねません。
        ウクライナにすべてのリスクを背負わせて、自分たちは身を潜めてロシアの猛威が去るのを待っている、というようにさえ見えます。

        18
          • 匿名さん
          • 2022年 3月 14日

          責めるべきはバイデンではなく、ゼレンスキーでしょう。

          バイデンはアメリカの利益を代表しているわけで、ウクライナのために、ロシアと事を構える必要性がない。
          アメリカの安全保障上、ウクライナは大した問題でもない。海老で鯛が釣れたと考えられるでしょう。

          かたや、ゼレンスキーは、NATOにすぐ加盟できないことも承知で、ロシアとの交渉で譲歩もしなかった。
          戦争を未然に回避しようとせず、自ら戦禍を招いた責任があると思いますよ。

          6
            • aa
            • 2022年 3月 14日

            クリミアを奪われてもまだ交渉…?
            戦果を招いたのはあくまでロシア側の無茶な大ロシア主義でしょう。

            69
            • cossack master
            • 2022年 3月 14日

            何言ってるんでしょうね、譲歩できることなんて何一つないのに。チェンバレンかと。
            ミンスク合意の話言ってるんだったら、それ自体が無茶ぶりな内容で履行には憲法改正が必要でだった。
            そんなの大統領が日和っても議会や国民は絶対に認めない。
            ロシアの目的は開戦の大義名分を偽装したいだけだぞと。なぜわからない?

            58
              • 匿名さん
              • 2022年 3月 14日

              ウクライナとNATO(アメリカ)のどっちがどのくらい責任あるのかという議論に、ミンスク合意とかロシアの大義名分とか、何言ってるんでしょうね。

              譲歩しないなら、ウクライナ単独で戦えよ。NATO諸国を批判して武器を揺すり取ろうとするなよ。それぐらいの覚悟もないのに、自分達に不利なことは守らない。都合のいいことは主張する。その挙げ句、開戦間際まで、NATOに泣きつくなよ。と、思う。

              マイノリティな意見なのは認めるよ。

              1
                • G
                • 2022年 3月 14日

                今回のロシア軍によるウクライナ侵攻について、そもそもアメリカとウクライナのどちらか、あるいは両方に責任があるという前提そのものが間違っているとしか

                ロシアはウクライナ同様、北海道のアイヌ民族もロシア系とし、北海道をクリミア自治共和国やドネツク人民共和国のような実質上のロシア領土とする準備もしています
                ロシアが「北海道を自治区あるいは独立国とせよ。しなければアイヌ民族解放のため日本に侵攻する」と宣告してきた場合、日本政府は黙ってロシアに北海道をタダで渡すのが正しいと思いますか?
                拒否して日本全土が戦争状態に陥った場合、その責任をロシアではなくアメリカ政府や日本政府に押し付けますか?

                30
                  • 匿名さん
                  • 2022年 3月 14日

                  私も全ての情報をウォッチしているわけではありませんが、ロシアの当初の要求は、ウクライナのNATO加盟阻止、この一点から始まったことと認識しています。
                  いきなり領土割譲しろと要求していましたか?

                  ロシア系の共和国としての独立などは、交渉決裂したあとの、ウクライナ進攻の正当化の流れで出てきたことでは?

                  NATOはウクライナ加盟がロシアとの全面戦争になる可能性を理解しているから、加盟を認めない。

                  それくらいロシアとウクライナは近い関係にあり、ロシアにとって、明確にレッドラインと伝えているのに、そのラインを越えたのはゼレンスキー。

                  戦争は外交の延長と言いますよね。双方が外交に失敗したことは事実でしょう。

                  2
                    •  
                    • 2022年 3月 14日

                    >ロシアの当初の要求は、ウクライナのNATO加盟阻止、この一点から始まったことと認識しています。

                    クリミア、ドネツク、ルガンスクはいずれもウクライナ領土の一部です
                    しかしロシアはウクライナにNATO加盟阻止に関する要求するより前にこれらの領土を事実上奪い、一方的にクリミア共和国、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国として独立させたということは知っていたほうがいいかと思われます

                    それとも交渉や要求をするより先に、事前に相手国の領土を奪っておくのは問題とお考えなのでしょうか?
                    また主権国家に対し、その主権を無視した一方的な要求が受け入れられなかったこと自体を侵攻理由とすることは問題ないとお考えなのでしょうか?

                    15
        • 無無
        • 2022年 3月 14日

        イスラエルにおけるロシア系は百万人を越えてるし、ソ連崩壊後はずっとイスラエルとロシアは良い関係
        だからこそイスラエルはこの戦争を止めたいのが本音だろうが、ウクライナ側にも立ちにくいのだよ

          • 戦略眼
          • 2022年 3月 14日

          ロシア系の多くは、ウクライナ出身なのだが。

          15
            • 無無
            • 2022年 3月 14日

            そーなん?ならば俺は佐藤優に騙されてたのかな
            シベリアのユダヤ人地区とかほぼイスラエルに移住しちゃってるけど、あれは何なのか

            1
      • おわふ
      • 2022年 3月 14日

      その時にUCAVは無駄な装備ですか?

    • 人の振り見て、我が振り直す
    • 2022年 3月 14日

    書物に書いてある事や経験者が語る事以外に、本に記載されてなかった事実や価値があるとすら気付かれなかった事象がある事に私たちは注意を払う必要があるのだと思います。
    ついつい、言語化された内容に囚われるあまり、現実を正確に観察することを避けてしまう事を避けなければならないと思います。
    創意工夫、やる気、忍耐は道を開くとウクライナ軍の抵抗を見て感じます。
    改善、改良、発明、開発、量産、改善の物作りの基本、人間教育をおろそかにしてはいけませんね。

    34
    • hogehoge
    • 2022年 3月 14日

    1機150億円の機能制限版&運用制限版グローバルホーク3機を買うことになった日本。
    しかも予算化から7年でようやく配備。

    こんな無駄遣いをしなければ、1機5-6億円のTB2が80機以上買えた・・・・。

    28
      • KNOB CREEK
      • 2022年 3月 14日

      その両機種に関しては無人機は無人機でも用途が違うから一概に比較は出来んと思うけど…

      69
      • おわふ
      • 2022年 3月 14日

      そのグローバルホークも今回の戦争で間接的に活躍はしていると思いますが、購入後に海洋監視用のMQ-4C トライトンが出てしまったのが悔やまれますね。
      北のミサイルの早期発見には活躍するでしょうが、日本的にはトライトンの方が利用価値は広かったかもしれません。

      北のミサイルの早期発見には活躍するでしょうが、

      40
    • K(大文字)
    • 2022年 3月 14日

    >制空権を保障された環境に最適化された部隊が、制空権のない環境に放り込まれて正しく機能すると思うか

    ロシア軍もなんだかんだ言って最終的にはアメリカ軍のようになる事を目指していたんですかね…だが色々と足らなかったと。SEADの徹底にしろ、兵站の構築にしろ。

    >コンピュータに兵器のスペックを入力できても戦う人間の想いまでは入力できないし計算に組み入れることもできない

    これは、深い言葉です。
    ロシア軍の初撃を凌いで見せたのは、ウクライナ軍の奮戦。ウクライナ軍を奮起させたのはゼレンスキー大統領のリーダーシップ。
    そして、そうしたウクライナ人の想いと屈さぬ姿勢が西側諸国の軍事援助を引き出した。
    こればかりは、プーチンの計算外だったのは間違いなく。

    52
    • nanananananana
    • 2022年 3月 14日

    コンピュータシミュレーションにウクライナ人の意思を反映できない?
    じゃあいったいなんのシミュレーションなのか。
    72時間~96時間でロシア軍が勝利すると予測したと書いてあるが「勝利」の定義はなんだ?
    まさかウクライナ人兵士が全員死ぬまでじゃないだろ?普通に考えたら降伏か?
    もしそうなら損耗率がいくつになったら降伏するという設定値を入力するのでは?

    5
      • ナナシ
      • 2022年 3月 14日

      まあ、普通に考えれば勝利条件はキーフ陥落までだと思いますけど。露軍もそこをゴールとしているはずだし。

      28
    • トクメイキボウ=サン
    • 2022年 3月 14日

    柔軟性があり基本に忠実なやつは強いってはっきりわかんだね。

    9
    • 匿名
    • 2022年 3月 14日

    CRAMの類やその機能ある近短SAMも一切ないのに戦闘機が半数以上も残存してるの露軍がマヌケというかウクライナを舐めすぎた結果のただの人災では?
    中長SAMでFB近寄れずともSAMでは迎撃不可のCMとBMで一方的にタコ殴りがセオリーのはずがまるでノースコープAKで狙撃かのような精度は何故?
    創意工夫偽装で見つからないではなく精密誘導が精密誘導してない疑い

    6
    •    
    • 2022年 3月 14日

    「最悪」5日間で陥落するって話を間に受けすぎなんだよ
    あくまで「最悪」の場合なのに

    予備役含めたらロシア軍に倍する兵力擁するウクライナがそんな簡単に陥落するかと。

    ゼレンスキー大統領が国民に犠牲を強いる徹底抗戦を選択できるか、国民の戦意を掻き立てられるかがキーだと思っていたね
    だから現状は想定の範囲内でもある
    …ロシア軍が想像以上にポンコツだったのは想定外だが

    11
    • 名無し
    • 2022年 3月 14日

    とかとぼけたこと言ってますが今のウ軍の善戦は
    神の目(偵察衛星・AWACS)神の耳(正確な情報)神の手(物量)あってのことだとも思います。
    ただ与えられたそれらを最大限活用しようとしてるのはウクライナ人の想いや意志なのは間違いない。
    気になるのはウ軍の用意周到とも受け取れるゲリラ戦略・戦術や統制計画はどこまで自分達で作りあげたのだろうか?ウ軍公式ツイッターとか見てるとそんなに繊細な組織だとは思えないのだが。。

    32
      • 匿名
      • 2022年 3月 14日

      ジャベリンからしてチートだしタダで何千発もよこしてるの更に極悪
      どこの国の機甲だろうがあの普及度のジャベリン相手で何できるのと

      18
        • 匿名
        • 2022年 3月 14日

        本来なら、ジャベリンなんて露軍自慢のAPSで射たれた端から無効化される筈だったんですがね…
        元々ハッタリだったのか、単純に運用が宜しくなかったのか、今後の検証に期待します

        24
          • 匿名
          • 2022年 3月 14日

          あんなもん送っても歩兵を無駄死にさせるだけだってのは開戦前によく聞いたなぁ

          11
        • hiroさん
        • 2022年 3月 14日

        同じハンドルネームで別人の様ですが、可能なら区別をつけて頂けると。
        1人ノリツッコミを読んでいる感想。

        7
      • おわふ
      • 2022年 3月 14日

      一方的にウクライナ軍が砲撃されているイメージがありますが、ウクライナ軍も相当な数の火砲を持っていますし、兵員の数も互角以上ですから元から馬鹿に出来ませんね。
      持久戦に持ち込んだ時点でウクライナの善戦は決まったのかも。

      21
    • 西風
    • 2022年 3月 14日

    >コンピュータに兵器のスペックを入力できても戦う人間の想いまでは入力できないし計算に組み入れることもできない
    これ自衛隊幹部が言ったら「大和魂ww」「今時精神論かよ」「それで大敗したの誰でしたっけ?」とか
    盛大にぶっ叩かれるんだろうな……
    まあ最初っからその精神論に期待して装備の拡充や予算の増大渋ったら話にならんのだろうけど
    同じ装備や練度なら最後にものをいうのは根性だよなぁ

    78
      • 匿名
      • 2022年 3月 14日

      戦意高揚のプロパガンダはどこもやってるからな

      5
    • ダヴー
    • 2022年 3月 14日

    今のところ、TB2は既存の防空システムの穴をかいくぐって攻撃を通している感じだけど、これを受けて米軍とかはどういった無人機対策を打ち出すだろうか。
    安直な発想だけど、対ドローン用ドローンを滞空させるとかし始めるのだろうか。

    14
    • YF
    • 2022年 3月 14日

    単純に兵器の質と数で上回れば戦いに勝てるなら黄海海戦も日本海海戦も負けてた
    結局最後に物を言うのは人間なんだなと

    今回のウクライナ進攻は強大な中国軍に対する自衛隊にとって参考になる事例多いですね
    敵の航空優勢下でどう戦うかはまさに陸上自衛隊が想定してる戦場ですから

    25
      • 無無
      • 2022年 3月 14日

      それは戦史への理解が不足してます、清国軍の士気の低さ以前に練度の低さ、長期航海後のバルチック艦隊が疲弊して砲弾信管の不良すら多発していて、かつ東郷司令長官の的確な戦術あってのこと

      何よりも、日本軍が精神論を持ち込むのは日清日露戦争以後ですよ

      9
        • 2022年 3月 14日

        その練度や士気の部分の話こそが最後ははやり人ってことでは…?
        何もド素人が土壇場で気合でどうにかするって次元の話ではないと思う

        18
        • tarota
        • 2022年 3月 14日

        青島要塞の攻略戦ではあれほど用意周到に準備して火砲の物量で圧倒したのにね

        3
    • 2022年 3月 14日

    歴史的教訓から軍事に精神論は御法度とされる日本ですけど
    ウクライナの「士気の高さによる善戦」をどう評価するんだろうか

    11
      • 無無
      • 2022年 3月 14日

      そりゃ、日本軍の体質が上層部の不手際と怠慢を兵士に押しつける手段として精神論を持ち出していたからですよ
      軍事理論のプロでありながら、装備や補給の目算の立たない戦争をやるツケを現場に負わせるための精神論、その代表が辻政信
      もし、互いに条件が同じ戦闘ならば兵士の心意気が勝敗を決するのは疑いません
      今回のパラリンピックにおけるウクライナ選手の大活躍がそれを証明しています、祖国を、家族を想う愛がいかに強さを発揮するか

      27
      • 匿名
      • 2022年 3月 14日

      既に日本人から失われて久しいものなので、わざわざ考慮する必要もないでしょう

      2
      • 名無し
      • 2022年 3月 14日

      結果論
      戦意高揚のプロパガンダなんかどこでもやってるし
      大本営発表というか情報統制も戦時なら普通にやる

      15
    • O
    • 2022年 3月 14日

    ウクライナへの情報提供はやはりアメリカ軍からでしたね。ウクライナ侵攻の初期にウクライナ軍のC4Iか壊滅しましたが、アメリカの4軍はロシアの動きを30分後にはウクライナに伝えているとのことです。(ANNニュース13日版より)ロシア内部の寝返りで得られる情報は限られたもの。インテリジェンスでアメリカの右に出るものはいないというのが正しいのかなと思います。

    13
    • 黒丸
    • 2022年 3月 14日

    今回の戦いで注目されているウクライナ軍の意志の強さ(士気)であるが
    戦時における士気の高さは、東日本大震災という大きな修羅場を経験した
    自衛隊であれば、敵侵略時による防戦時にも発揮されると思うが
    最前線での応急処置が諸外国に比べて見劣りするような現状なんかを改善しないと
    その士気も急速に低下していく可能性がある。
    士気だけじゃ戦えないが、士気を維持するために事前の法整備等はやっておく必要があるかと。

    20
      • 無無
      • 2022年 3月 14日

      それは法整備に依るというか、国民の気運ですね。
      東日本大震災における自衛隊員の姿を国民が称賛する、あるいは日々国境を守る自衛隊の地道な活動を注視し続ける
      これは法でなく報道や教育の働きです
      もっとも、為政者に悪意があればプーチンのごとき悪の軍事国家を創るプロパガンダにつながりますから危うい、
      けっきょくはその国の民度にかかる、その民度を育てる教育こそ国力の根元だと知るべきです
      数値的には小国に過ぎないイスラエルが世界的な影響力をも保持してるのは、彼等の歴史から来る意識の差ですよ

      5
    • 58式素人
    • 2022年 3月 14日

    その他に、気象条件と土質のデータも必要では。
    今回のロシアの失敗のひとつに、ロシア自身も判っていたはずなのに、
    地面の緩い状態で戦争を始めたことがあります。
    彼等自慢の機甲部隊の運用に制限が掛かっていることです。
    街道から降りられない状態が続いているのでしょう。
    このまま戦争が続いて地面の状態が改善されれば、5月頃から、
    歩兵の戦争から機甲部隊の戦争に変化すると思います。
    その時にロシアが負ければ、ロシアは戦争を諦めるかもしれないですね。

    5
    • 四凶
    • 2022年 3月 14日

    何と言うか米軍のアフガン撤退からでも学ぶことを改めて学んだと言ってもな。正規の軍とゲリラ主体だろうがまともな補給や航空支援とかアフガン国軍にあたえてましたか。

    • まだらにく
    • 2022年 3月 14日

    勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。/野村克也

    野球だけど通じるものを感じた。

    10
    • じゅんれば
    • 2022年 3月 14日

    進め一億火の玉だ
    やっぱ日本はこれでいこう

    4
      • tarota
      • 2022年 3月 14日

      一億発の携行ミサイルがあれば割と守れる説w

      3
      • 匿名
      • 2022年 3月 15日

      それは笑えないたちの悪い冗談ですね

      6
    • 匿名
    • 2022年 3月 14日

    このアメリカ軍人の発言は、アメリカがこの戦争に参加しない事への言い訳にしか聞こえない。

    6
      • 匿名
      • 2022年 3月 14日

      最初に参戦しない明言した当時の想定はドンバスとクリミア周辺の緩衝地帯と最大でもウ露国境に近すぎるハリコフの占領程度だろうからベラルーシ領内からキエフ南進してる時点で話違うから当時の明言を踏襲して今もそうだ言い続けるの侵攻前の情報戦の結果で全部知ってた面する建前としてそうなるか知らんけど原発占拠とかNBC使用とかやらかしてまで看過し続けるの相当無理あるしそうこうしてる内に西側支援の経路と施設を攻撃される事態に陥ってるの要はプーチンに舐められてるって事だよね
      経済攻撃の報復はどの道されるのだから一切参戦しないっての無理ゲー

      2
    • 匿名
    • 2022年 3月 14日

    >つまり高度な防空システムはあらゆる高度を飛行する目標を確実に検出できる訳ではなく、全ての空域を完全にカバーすることも物理的に不可能で、この24時間以上も戦場をうろつくことができる無人機は脆弱な部分から侵入してインパクトを十分残せるとマコンヴィル大将は主張しているのだ。

    ここなんかはネット上だと盲点になりやすいな
    相手の防空コンプレックスは完全に機能するものとして議論する(というかしないと「都合のいい想定をするな!」という風にあげつらわれる)
    航空優勢に関しても日本自身が過去に制空権を取られて叩かれまくった結果かゼロか1かになりやすい

    3
      • 匿名
      • 2022年 3月 14日

      AW不要論もその傾向強いがアンチタンクが火砲と誘導弾のコンビネーションで編成される以上AW不要なんてちゃんちゃらおかしいの当然よね
      そもそも近SAM走りながら戦える?即応性と最小交戦距離の問題は?って話で戦車砲が今でもAP使うに同じくAPSで無効化は不可能なAPと電子信管や知能化信管の確実性を誘導弾で担保が可能か?と
      SEAD部隊を無人機で代替できるわけもなく徘徊自爆式無人機を撒き散らせば自動でレーダーぶっ壊せる事もなく実際の現場はノースコープAKで撃ち合っては野戦火砲が数で戦場を制してるのが現実のハイエンド戦

      5
    • ななし
    • 2022年 3月 14日

    東條英機「な?言ったとおりだろ?」

    • たま
    • 2022年 3月 16日

    結論…航空機万能じゃなかった

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