米国関連

Andurilが魚雷を再発明、海中戦力に量という質をもたらす可能性

ウクライナ戦争は「安価で生産効率の良い兵器」の重要性を思い出させ、Andurilは「超大規模生産」と「大量使用」が前提の巡航ミサイル=Barracudaを発表したが、今度は魚雷を再発明したCopperheadを発表、Dive-XLとCopperheadの組み合わせは海中戦力に量という質をもたらすかもしれない。

参考:Anduril Unveils Copperhead: A New Era of Autonomous Undersea Dominance
参考:Anduril unveils ‘Copperhead’ line of autonomous underwater vehicles

Dive-XLとCopperhead Mの組み合わせは潜水艦と重魚雷の代替品と言えるものの、このシステムの重要な部分は「潜水艦と重魚雷を安価で生産効率の良い兵器システムに置き換える」という点だ

ポーランドのドゥダ大統領は2023年6月「ロシアが1960年代の戦車を持ち出してきたと笑う人もいる」「この戦車は性能に関係なくあらゆるもの踏み潰す」と警告し、これは「旧式戦車の古い鉄塊でも量さえあれば質になる」という意味で、この戦いにおける優位性の大部分は「唯一無二の兵器性能」ではなく「兵站能力」に依存しており、総力戦は「高性能でも生産効率の良くない兵器」より「安価で生産効率の良い兵器」の重要性を思い出させた。

出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Spencer Perkins

米軍も高価で複雑な兵器システムを追求する方針を改め、低コストで大量生産が可能な巡航ミサイル、従来の歩兵戦闘を根本的に覆したFPVドローン、対地ミサイルとは完全に異なる能力を提供する徘徊型弾薬、ピンポイント攻撃から面制圧への回帰を意味する安価なロケット弾調達などに取り組み始め、Andurilも伝統的な防衛部門の生産方式を否定し「高度に専門化された労働力による生産上の制限を打破する」と宣言して注目を集めている。

Andurilは超大規模生産と大量使用を前提に設計された巡航ミサイル=Barracudaについて「超大規模生産のため0ベースで設計されたBarracudaシリーズの組み立てに必要なツールは10個以下」「使用される6つの共通サブシステムには市場からの入手性が優れたコンポーネントを採用している」「モジュール型のオープン・システム・アーキテクチャは進化する脅威にミッションシステムを素早く最適化するため、商用向けのサブコンポーネント技術を迅速に統合しテストすることが可能だ」と説明し、商用向けのサプライチェーン活用の重要性を力説。

“我々がBarracudaでやろうとしていることは伝統的な防衛部門とは正反対で、従来の武器生産は高度に専門化された労働力、防衛産業へ特化した特定のサプライチェーン、手作業による製造手法に依存し、非常に複雑で精巧なシステムを要求されるためプログラム全体の拡張性が制限され、このような生産方法で軍が要求している数を揃えるのは不可能に近い。Barracudaはガレージにあるようなツール、つまりドライバーやペンチで組み立てられるシステムで、高度なツールも生産プロセスも必要なく、高度に専門化された労働力による生産上の制限もうけない”

“基本的なアプローチは商用向けのサプライチェーンを可能な限り活用することで、システムの製造と組み立てを可能な限りシンプルにし、利用可能な労働力の幅を増やして生産拡大を容易にすることだ。この考え方はシステムを低コストで大量に生産するだけではなく、戦争が長期化した場合に高い生産効率を長期間維持するのに役立つ。Barracudaの生産時間は既存の競合するシステムに比べて50%減、必要な生産ツールは95%減、部品点数は50%減、価格も他のシステムより平均して30%ほど安い”

U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 1st Class Michael B. Zingaro/Released

さらにAndurilは7日「空中、水上、海中領域における無人化技術が急速に進歩しているにも関わらず、魚雷というプラットホームの設計概念は冷戦時代から進歩が止まったままだ。現在のシステムは高価で生産に時間がかかり、魚雷の運用範囲も原潜や水上艦艇など伝統的なプラットホームに限られ、米国や同盟国は拡張される自律的な空中、水上、海中無人プラットホームに統合可能で、遥かに自律的で迅速に展開可能な海中システムを必要としている」と述べ、自律的海中支配の新時代プラットホームとしてCopperheadを発表した。

もう日本語で各用語の説明するのが非常に手間で、これまで本ブログで取り上げた水中無人機の話を理解していると仮定して書くと、Copperheadは魚雷というプラットホームを再発明して多目的な任務に対応できるプラットホームに進化したAUVの一種となり、CopperheadはUUV、USV、ASVから運用することを前提としているため、無人水中プラットホームの無人子弾と言うべき存在とも言える。

出典:Anduril

Copperheadにはサイズの異なるCopperhead-100とCopperhead-500が用意され、ペイロードにはアクティブもしくはパッシブセンサー、音響通信リレー、磁力計、サイドスキャンソナー、化学物資を検出する機器を搭載することが、ミリタリーバージョンのCopperhead Mになると魚雷と同等の弾頭(M-500は重魚雷と同じ弾頭)を搭載することができ、Barracudaと同じように超大規模生産が考慮された設計思想が取り入れられ、共通サブシステム、簡素化された設計、構成部品の削減、外部サプライチェーンへの依存を最小限に抑え、需要に応じて生産速度を2倍に引き上げることができる生産上の柔軟性まで備えているらしい。

Andurilは自社UUV=Dive-LDやDive-XLからCopperhead Mの運用を想定しており、オーストラリア海軍のXLUUV(Ghost Shark)計画に供給されているDive-XLにはCopperhead M-100を数十発、大型のCopperhead M-500を複数搭載でき、Andurilは「Copperhead Mが統合されたDive-XLは前例のない自律的な能力で海域を制御することが可能になる」と説明している。

自分でも何を言っているのか良くわからないが、Dive-XLとCopperhead Mの組み合わせは潜水艦と重魚雷の代替品と言えるものの、このシステムの重要な部分は「唯一無二の性能を追求した高価で複雑な兵器システム」ではなく「潜水艦と重魚雷を安価で生産効率の良い兵器システムに置き換える」と点で、海中戦力に量という質をもたらすことだろう。

従来システムのポジションを脅かすシステムの登場は「立場を奪われる側の拒否反応」を招きやすいが、Dive-XLとCopperhead Mはバージニア級原潜とMk48を駆逐するものではなく、バージニア級原潜(厳密に言えばロサンゼルス級とシーウルフ級も含む)とMk48で構成された海中からの海域支配力を補完・補強するもので、無人システムと有人システムの間で能力と任務の再配分が行われれば原潜に対する要求要件が緩和されてコスト削減が可能になったり、新たな能力に重量やスペースを割けるようになるため否定的に捉える必要はないはずだ。

関連記事:Anduril、超大規模生産と大量使用を前提にした巡航ミサイルを発表
関連記事:米空軍が低コスト巡航ミサイルに関する取り組みを開始、目標は1発15万ドル
関連記事:米海軍、30万ドル以下で年500発調達可能な低コスト巡航ミサイルを要求
関連記事:豪海軍とAndurilがGhost Sharkを公開、開発は予算超過もなく順調
関連記事:XLUUVのプロトタイプを手にいれた豪海軍、圧倒的なスピードで米英仏海軍に追いつく
関連記事:XLUUV開発の遅れを挽回したい豪海軍、3年でプロトタイプ完成を狙う

 

※アイキャッチ画像の出典:Anduril

ウクライナに供給された1,700輌以上の装甲兵員輸送車、価格は60万ドル前のページ

将来の停戦ラインを巡る戦い、DEEP STATEはリマン方面の脆弱性を指摘次のページ

関連記事

  1. 米国関連

    極超音速兵器開発で先行する露中への回答、米国、極超音速兵器「AGM-183A」のイメージを初公開

    米国のロッキード・マーティンは最近、極超音速兵器開発プログラム「AGM…

  2. 米国関連

    米陸軍の155mm砲弾増産、ポーランド、インド、カナダ企業も契約を獲得

    米陸軍は5日「2025年第4四半期までに月8万発の155mm砲弾を生産…

  3. 米国関連

    F-35の足を引っ張るALISからODINへの更新が完了、但しソフトウェア開発は難航

    F-35ジョイント・プログラム・オフィス(JPO)は31日、F-35運…

  4. 米国関連

    米SandboxAQ、妨害を受けない地磁気ナビゲーションシステムを発表

    米国のSandboxAQは25日、妨害を受けない新しいナビゲーションシ…

  5. 米国関連

    F-35とF-16Vで一人勝ちのロッキード、戦闘機のみでバックオーダーを3,000機以上積上げる

    ロッキード・マーティンは2019年、ステルス戦闘機F-35ライトニング…

コメント

  • コメント (46)

  • トラックバックは利用できません。

    • もへもへ
    • 2025年 4月 07日

    この手の技術的に高度ではないものの大量生産が必要って分野は安い人材が大量に必要ですが、それは現在西側の人件費の高さから一番苦手な分野なのではと思います。
    そもそも現代西側の国民はブルーカラーを蔑視してホワイトカラー至上主義なところありますから、なおさら難しい。

    結局のところこの手の大量生産は中国やロシアなどが得意とするところなので、完全に相手の土俵で戦うことを強要されていて良くないかと。

    かといって無理矢理同じ土俵に立つしか方策もないという難しさ。

    29
      • DA
      • 2025年 4月 07日

      中国には同意するけどロシアが大量生産得意とか適当言わんでほしい。
      工業製品の出荷額は日本の2割以下、質はゴミ、大半の工業製品は西側の技術頼りの途上国だよあそこ?国内にあるのは資源から基本素材への加工と最終組み立てだけで、高付加価値の基本素材や部品や産業機械はほぼ西側頼りだし、その資源の採掘機械すら殆ど西側から輸入してる。

      ていうか最近の兵器が異様に複雑化してるだけで、Anduril社の製品って結構複雑なものが多い気が。

      37
        • レプタリアン
        • 2025年 4月 07日

        出荷額比べるのは余りにアンフェアでは?
        お上品な工業製品ではなく殺人兵器の能力を比べるべきでは?

        33
          • アンフェアというよりも
          • 2025年 4月 08日

          出荷額で判断してロシアの工業力を過小評価した。
          西側依存だから、崩壊する、継続力がないと評価した。
          ミスの繰り返し。

          11
        • 皇道派
        • 2025年 4月 07日

        そもそも単純に量が質って話になってるから高度な工業製品を西側に頼るのは関係ないんじゃないかな
        砲弾生産能力だけで見てもヨーロッパに現状勝ち目はない
        戦車にしても月意味わからん量生産できるし

        27
          • DA
          • 2025年 4月 07日

          国の工業力を全部軍需にベットしてるロシアと、片手間に戦争終了後の工場の事考えながら恐る恐る生産増してる西側諸国の砲弾生産量を比べるのはナンセンス過ぎる

          資源加工すら西側の制裁で採掘機械と加工機械の輸出が停止して青息吐息状態なのに

          17
            • toto
            • 2025年 4月 08日

            生産能力に長けた中国と、戦争能力に長けたロシアが手を組んでいる現状では、日米韓にとって脅威なのは変わりないのでは?
            日本の人口動態では、5年後、10年後となるほどに工業生産能力の人出が減少するのは明らか。「西側の制裁」も、「トランプ関税」で米欧で報復関税をやる状況になっては、ロシアだけのマイナス要素足りえない。一国主義の台頭で、経済制裁条件は何処も似たような感じになりつつある。

            4
            • ハイテクなのか?
            • 2025年 4月 08日

            採掘機械とか加工機械は、ハイテクじゃないぞ。
            100年前からあるようなものばかり。  砲身ドイツ製工作機械説と同じだな。

            5
              • DA
              • 2025年 4月 08日

              ロシアの工業をまるで理解してない
              ハイテクとか以前に効率が酷すぎて比喩でなく同じ製品作るのに西側の10倍の時間が掛かったりする
              これは戦争以前に日本を含めて西側が技術指導してて、ロシア側は今は見れないけど双方にちゃんと資料が残ってる事実(生産時間が1日→1時間に短縮とか普通にある)

              そもそも西側の経済制裁で工作機械・加工機械がストップしてヤバいって言ってるのは当のロシアの産業界

              3
        • イーロンマスク
        • 2025年 4月 07日

        ロシアは機械が弱いんだよね
        プーチンは工作機械国内で自作する体制に持って行きたかったんだろうけど戦争に間に合わなかった

        13
          • 名無し
          • 2025年 4月 07日

          砲弾の完全自動生産なんて西側はできるけどやる気がないだけでしょ
          そんだけ砲弾作っても運用する人材も高価だからやらんだけで
          ロシアだって作れるならT-14とか量産したかっただろうに

          8
            • イーロンマスク
            • 2025年 4月 07日

            自衛隊の弾薬費用がR4年まではだいたい2000億
            最近は5000億まで増額されてる
            どうせ高価な誘導ミサイルが多くを占めるだろうから単純な砲弾はさらに少ない
            こんな需要じゃ完全自動生産なんてムリムリ
            職人達が真心こめて()手作りした方が安いだろね

            8
              • 名無し
              • 2025年 4月 07日

              そりゃ日本の場合敵揚陸艦の全滅が勝利条件なんだから砲弾なんてそんなに作る必要が無いし
              やれるけどやらないのとそれしかやれないのを比較しても意味ないよ

              27
        • ヒュー
        • 2025年 4月 08日

        そういやロシアは砲身が作れないだのベアリングがどうだの
        石油がガスの採掘は西側の機械がなくなって2023年にはできなくなるだの言ってたけど一向にそうはならないですね。

        17
      • らっく
      • 2025年 4月 07日

      そこでAIの出番じゃないんですかね。高等教育の無駄を省いて10代から労働に参加できるようにする。二十代で世帯を持つのを当たり前にして出生率向上と、富国強兵にはいいことづくめでは?

      2
        • kitty
        • 2025年 4月 08日

        先週の「シン世界地図」でFラン大学が、中学生レベルの労働者としての基礎を学ばせる場として機能しているとか書いてて目からうろこだった。
        >【#佐藤優のシン世界地図探索103】「BF大學」が日本を救う!?

        Fラン大学も出られない人間はロボット以下の労働者にすらなれないという…。

        4
        • aiは生産性向上になるけど。
        • 2025年 4月 08日

        自動化すると整備やトラブル対策にハイレベルのエンジニアが必要になる。
        人間と違って、配慮や注意ましょう、根性論は通用しない。
        ローレベルだけでokは幻想。

        3
    • 名無
    • 2025年 4月 07日

    戦力2乗倍の法則によれば戦闘力1の兵器2個は戦闘力3の兵器1個に勝る
    また戦闘力99の兵器を作るコストや労力は90の兵器の2倍になる説もある
    ただ妥協してはいけない性能もあり、たとえば射程30kmの砲に20kmの砲では勝ち目はまず無い
    日本にそんな割り切りと押さえるべきポイントを見極めるセンスの持ち主がいるだろうか

    14
      • やみと
      • 2025年 4月 07日

      20kmの砲は30kmの砲に対して勝算が乏しいが、自走砲に置き換えて機動性を高めることで、普通のトラックを使うだけでも「相手には命中できないが自分も命中されにくい」ことが保証される
      火砲にこだわらなければ、50kmのカミカゼドローンを使うのもいい選択だ

      5
    • レプタリアン
    • 2025年 4月 07日

    安価な魚雷となると敵艦の追尾どうなんのかな

    3
      • らっく
      • 2025年 4月 07日

      航空機や戦闘車両はともかく、魚雷の低廉化は机上の空論な気がする。民生品で水中を推進するなにかの製品はあまりにも思い当たらないので共用転用難しいと思うよ。

      8
    • かず
    • 2025年 4月 07日

    殲99コピペの巡航距離5000mじゃないですが
    射程や使用可能な深度や速度などが分からないと黒海以外の海で使い物になるのかどうかは判断が困難です
    ホーミングに関しても今までの蓄積がないところでいきなり実用品が開発出来るのだろうかとの疑問もあり
    実態は自走機雷に近い物なんじゃないだろうかなんて思ったりします

    18
      • ブルーピーコック
      • 2025年 4月 07日

      まずは『忠実な僚機』よろしく、有人の潜水艦との連携ですかね。
      いずれは水中光通信(詳しくは島津製作所のHPとかで)とかも使われる日が来るのだろうか。

      1
    • 戦闘機
    • 2025年 4月 07日

    そもそも、各国魚雷ってそんなに頻度多く購入されてましたっけ?
    MK-48等の魚雷が傑作過ぎて、古くなったら中身の更新で済ませますし、使用頻度も高く無い気が?

    13
    • たむごん
    • 2025年 4月 07日

    軍艦を、無理に沈めなくてもいいんですよね。
    巨大コンテナ船、巨大タンカーを沈めることができれば充分だなと。

    もっと言えば沈めなくても、商船が航行できない脅威を与える。
    単艦航行させずに、護送船団方式に追い込むだけでも効率悪化により大打撃になります(サプライチェーンが延びて必要な船が著しく増えます)。

    WW2、フーシ派の航海封鎖が教訓でしょうね。
    商船の増産余力は、中国が最大なわけですし、日中韓以外では建艦による対応もできません。

    14
      • ブルーピーコック
      • 2025年 4月 07日

      ルシタニア号よろしく、沈めた船によっては敵が増えるので、よほど覚悟を決めるか友達の友達がアルカイダとかでもないと厳しくないですかね。

      3
        • たむごん
        • 2025年 4月 08日

        沈める能力があって、沈めずにやる嫌がらせもあるんですよね。

        中国が、台湾海峡・タスマン海で最近やってる、演習海域に指定なんていうあれです。

    • 名無しさん
    • 2025年 4月 07日

    以前から迎撃しやすい無人機や対艦ミサイルより水中からの攻撃の方が防御が難しいと思っていたのですが、旧来の魚雷数発じゃなくて数十発の魚雷のような?小型水中ドローンを装備した大型UUVとは驚きです。BAEが対魚雷防御装置として開発してた音響兵器、青の6号でいうならムスカの音波球みたいなのが本当に必要になってしまうとは。ますます電力無限の原潜じゃないと戦えなくなっちゃいましたね。

    3
    • kitty
    • 2025年 4月 07日

    >Barracudaの生産時間は既存の競合するシステムに比べて50%減、必要な生産ツールは95%減、部品点数は50%減、価格も他のシステムより平均して30%ほど安い

    いつも削減する数字の羅列にオオ!と感動しつつ、最後の30%の価格しか削減できていないというところで、ずっこけるw。
    せめて価格も50%減らせよと。

    14
      • バーナーキング
      • 2025年 4月 07日

      それはそれで開発コストは掛かりそうですからね。
      「要求仕様を決めて必要な部品を開発する」より「市販の部品でどうにか使える物を探して組み合わせて必要性能を達成する」方がはるかに大変でしょう。

      ただコスト以上にメリットになるのは平時に余計な生産設備や人員を抱えることなく有事には必要に応じて10倍100倍どーんと増産できる可能性があることでしょう。
      一方でリスキーなのは、これむしろ敵方の得意分野なんで、うっかり鹵獲されるとパクられて向こうさんは性能8割お値段2割の劣化コピーを1000倍10000倍作って来そうなんですよねぇ…

      14
      • ネコ歩き
      • 2025年 4月 07日

      価格の比較は条件を揃えないと無意味なので同数を生産した場合じゃないですかね。

      1
    • 58式素人
    • 2025年 4月 07日

    アンドゥリル社のHPを見ると
    Copperhead魚雷の最大速度を30kt以上としているようです。
    これでは、少し遅いかな。Mk48は50kt以上ですし。
    停止中か低速航行時の艦船が目標かな。
    港湾の中などを狙えば良いのかしら?。
    多分、戦闘速度で航行している艦船には追いつけないかな?。
    例えば、ニミッツ級空母は33ktと言われているし。

    5
      • バーナーキング
      • 2025年 4月 07日

      別に優速でなくたって誘導性能が高ければ正面や横からなら当たるだろうし、追ってくる30ktから逃げ切るにはほぼ全速力で直線航行しなきゃいけない。
      魚雷1発で空母が全力で逃げ回ってくれるなら、意図した方向に追いやれれば当たらなくても大戦果でしょう。

      12
        • 名無し
        • 2025年 4月 07日

        追いかけてる間に魚雷発射する側が狩られてるだろうな

        4
          • あるまじろ
          • 2025年 4月 07日

          あぁだから無人機での使用が前提なんですね。

          11
          • バーナーキング
          • 2025年 4月 07日

          「空母よりわずかに遅い?ことが性能上大きな問題にはならない」という話をしております。

          5
      • 眠い
      • 2025年 4月 07日

      ちょっと遅すぎるね
      戦闘速度の艦艇に当てたいなら正面付近の狭い角度内じゃないと命中は期待できなさそう
      ノーエスケープゾーンが狭いってことはひとつの単位のユニットで支配できる領域が狭いってことで、コストは多少下がってもコスパは普通に負けないかね?
      やっぱり魚雷ってか機雷の発展系っぽく感じる

      8
      • ネコ歩き
      • 2025年 4月 08日

      記事の最後に管理人さんが述べてますが
      >バージニア級原潜(略)とMk48で構成された海中からの海域支配力を補完・補強するもの
      であり置き換えるものではないと解すれば、魚雷としてのCopperhead M の最大速度を取り立てて問題視する必要は無いと思います。
      例えばですが、多機能な長期運用型UUVの作戦展開で攻撃型原潜は機動部隊の護衛や敵戦闘艦隊への攻撃に戦力集中できたりするわけで。Copperheadが各種センサー類を搭載可能な小型/中型UUVでもあり、Dive-LDやDive-XL UUVに多数を搭載して運用できるという所がミソではないかと。

      5
    • イーロンマスク
    • 2025年 4月 07日

    安価で大量生産ってセンスを問われるんよね
    足し算じゃなくて引き算の感性が必要だから
    セオリーが決まってしまえば自動車工場のように何とかなるんだろうか

    4
    • 無印
    • 2025年 4月 07日

    >自分でも何を言っているのか良くわからないが
    管理人さんがお手上げじゃ、自分ではどうしようもないです

    12
    • daishi
    • 2025年 4月 07日

    潜水艦の特徴である「遍在 (=どこにでもいる、かもしれない)」がUUVでさらに拡張される、という認識です。
    UUVだけでなく、USV/ASVからも面で安価な魚雷を発射できるなら「水面の飽和攻撃」が実現しますし、有人の水上艦艇はそれぞれがUUVを護衛につけて「遍在から防衛する」必要が出てきそうです

    6
    • Mr.R
    • 2025年 4月 07日

    上陸予定地点の岩礁にこういうのが潜んでたら怖すぎる

    7
    • ブルーピーコック
    • 2025年 4月 07日

    「ロシアが1960年代の戦車を持ち出してきたと笑う人もいる」

    ミリタリー知らない人なら分からないだろうけど、世界中で第一線を張ってるのが原型や採用が70〜80年代の兵器ばかりなんだよな。改修やら何やらで性能は違うけど。
    PK機関銃やドラグノフの7.62×54 mm弾なんてロシア帝国から使ってる代物だし。

    7
      • 58式素人
      • 2025年 4月 08日

      記事の意図とは違うと思いますが。素人は思うのですが。
      7.62×54R弾は、なぜ、リムレス化しないのかな。
      操作時の自由度が増すのでは、とずっと思っているのだけど。
      ロシア革命直後のソビエト政権は、お金が無かったのかな。
      似たような話では、日本では、
      7.7×58SR(92式)を7.7×58(97式)(99式)へとリムレス化
      をしていたのだけれど。
      製造機械の問題だったのかな。それとも、関連手間/手間代かな。

        • らっく
        • 2025年 4月 08日

        備蓄の量が桁違いですからな。

        3
          • 58式素人
          • 2025年 4月 08日

          なるほど、です。

  1. 米国関連

    F-35の設計は根本的に冷却要件を見誤り、エンジン寿命に問題を抱えている
  2. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  3. 欧州関連

    アルメニア首相、ナゴルノ・カラバフはアゼル領と認識しながら口を噤んだ
  4. 米国関連

    米空軍の2023年調達コスト、F-35Aは1.06億ドル、F-15EXは1.01…
  5. インド太平洋関連

    米英豪が豪州の原潜取得に関する合意を発表、米戦闘システムを採用するAUKUS級を…
PAGE TOP