米国関連

米陸軍参謀総長が馬鹿げた方法を改め、M1E3の開発期間を半分以下に圧縮

現行の全戦車はFPVドローンの攻撃を防ぐように設計されておらず、米陸軍も2023年9月「SEPv4を中止して抜本的なアップグレード=M1E3開発を開始する」と発表したが、初号機生産までに65ヶ月間かかると判明し、陸軍参謀総長は「馬鹿げた方法で開発するのを止めろ」を指示して開発期間を半分以下に圧縮した。

参考:US Army plans to dramatically accelerate Abrams tank modernization

M1E3の開発期間を65ヶ月から20ヶ月~30ヶ月に短縮、全てのリスクを管理するの止める

米陸軍はM1Abrams、M2Bradley、M113の後継車輌、歩兵旅団戦闘団向けの火力支援車輌、地上無人車輌を対象にした「Next Generation Combat Vehicle(NGCV)」を進めており、M1Abramsの後継車輌は要求要件が決まっておらず、M2Bradleyの後継車輌はGeneral Dynamics Land Systems(GDLS)とRheinmetall VehiclesがXM30開発を進めており、M113の後継車輌にはAMPVを約2,900輌、歩兵旅団戦闘団向けの火力支援車輌にはM10Bookerを約500輌調達する予定だ。

出典:U.S. Army photo by Bernardo Fuller

Abramsの正統な後継車輌は2030年代に登場する(開発が本格化するのは2020年代後半)と言われており、それまでの繋ぎとして米陸軍はSEPv4の開発を予定していたものの、ノーマン准将は2023年9月「将来の戦場は戦車に新たな課題を突きつけている。我々もAbramsの機動性と生存性を最適化し、将来の戦場でも機能できるようにしなければならないが、Abramsは重量を増やすことなく能力を強化するのが難しい。さらに兵站への負担も削減しなければならず、ウクライナでの戦争は兵士の包括的な保護の必要性も浮き彫りにした」と述べ、SEPv4の開発中止してM1E3の開発を発表した。

これまでのAbramsに対するアップグレードは重量増=機動性の低下と兵站の負担増で成立しており、54トンだった初期重量はSEPv3で66.8トンに到達、GDLSはSEPv4について「新技術の追加はAbramsの重量をさらに押し上げるだろう」と言及していたが、ウクライナ戦争の教訓は「戦車の保護能力」に疑問を投げかけ、M1E3の「E」という名称は「簡易な修正よりも重要な技術的変更」を、これまでのような「能力の継ぎ足し」ではなく「抜本的な改良」を意味する。

出典:3-тя окрема штурмова бригада

このプログラムの責任者を務めるノーマン准将は2024年6月「FPVドローンの脅威は全ての戦闘車輌にとって現実的な問題だ」「戦闘車輌がウクライナでどのように使用されているのか、どのような性能を発揮しているのかについて見識を深め、地上、空、電子領域からの脅威がどのように進化しているのか情報を入手し、得られた分析結果はM1E3とXM30の開発に役立っている」と明かした。

“ウクライナとロシアの戦いにおいて徘徊型弾薬やFPVドローンは多くの戦闘車輌を破壊し、世界中の軍事関係者がウクライナで学んだ教訓に取り組んでいる。米陸軍にとってもウクライナでの教訓は「自分達の戦術や技術が誤った結果をもたらす可能性がある」と学ぶ機会になり、この教訓をM1AbramsとM2Bradleyの後継車輌に取り入れることを急いでいる。そうしなければ現代の戦場で役に立たないシステムに何十億ドルもつぎ込むことになるからだ”

出典:117 окрема механізована бригада

“FPVドローンは対戦車ミサイルのような他の脅威と共に全戦闘車輌にとって現実的な問題になっている。我々は東欧諸国に派遣した技術チームを通じて戦闘車輌がウクライナでどのように使用されているのか、どのような性能を発揮しているのかについて見識を深め、地上、空、電子領域からの脅威がどのように進化しているのか情報を入手している。ここから得られた分析結果はM1E3とXM30の開発に役立っている”

国際戦略研究所は2024年2月「2年間の戦闘でロシア軍は約8,800輌の戦闘車輌を失った」と報告したが、ロシアもドローンの生産量を飛躍的に引き上げたためウクライナ軍も同様の損害を被っており、ここには米国が提供したM1Abramsも含まれ、ノーマン准将はウクライナ軍の作戦に関して何も言及しなかったが「Abramsは敵戦車等からの直接攻撃に対して非常に高い防御力を備えているもの、トップアタック式のミサイル、徘徊型弾薬、FPVドローンを使用した上からの攻撃を防ぐように設計されていない」と指摘。

出典:Минобороны России

“Abramsが最も効果を発揮する戦術は機動し続けることで、そのための機動力と火力を備えているが、静止状態ではあらゆる脅威に対して脆弱になる。FPVドローンなどの上の脅威に対してAbramsの装甲は薄すぎる。M1E3では直接攻撃を受ける前面、側面、背面、地雷や即席爆発装置の影響を受ける車体下に加え、トップアタック攻撃を受ける上面の保護能力の強化に取り組んでいる。このトップアタック・プロテクションにはアクティブ防護システム(APS)が含まれる”

米陸軍長官に助言を行う陸軍科学委員会は2023年8月「Abramsの将来性」に関するレポートを公開、この中で「2040年までにAbramsの機動性、火力、防御力といった強みは全て失われ戦場を支配できなくなるだろう。SEPv3やSEPv4へのアップグレードはエイブラムスの有効性を向上させるものの、失われた優位性を回復させるものではない。戦場の全領域で敵対者のISR能力が大幅に向上しているためAbramsの生存性は低下し続けている」と指摘。

出典:Abovfold/CC BY 4.0

ノーマン准将は「このレポートの中身について陸軍上層部は概ね同意しているが、2つの点で委員会と陸軍上層部の意見は対立している」「陸軍は委員会ほど材料工学の大きな進歩に期待しておらず、2040年代の戦場でもAbramsが通用すると考えており、それに陸軍上層部は賭けている」「そのため白紙の計画(Abramsの後継車輌開発)ではなくAbramsのアップグレード(M1E3開発)を検討するよう強く要請したのだ」と明かした。

要するにM1E3は陸軍科学委員会の勧告ではなく「2040年代の戦場でもAbramsが通用する」と考える陸軍上層部の意に沿った計画で、Abramsの基本設計や構築済みのインフラを維持したたまま対戦車戦、地雷及び即席爆発装置、トップアタックに対する保護能力を確保し、重量を60トン前後まで削ぎ落とし、展開スピードの確保と兵站に対する負担を軽減するという欲張ったものになっており、Breaking Defenseは「この賭けが成功するかどうかは時間が経って見なければ分からない」と述べていたが、どうやら米陸軍は現実的なリスクを受け入れることでM1E3開発を大幅に短縮するらしい。

出典:U.S. Army photo by Sgt. David Resnick

Defense Newsは15日「ジョージ大将は陸軍参謀総長に就任した直後『M1E3の初号機生産までに65ヶ月間かかる』と告げられ、開発チームに『馬鹿げた方法で開発するのを止めろ』『必要なら現実的なリスクを受け入れろ』『異なる目的のため作られたポリシーや規制に縛られるな』『法的、道徳的に許容可能な全てのもの利用し、リスクを0にするためのあらゆるリスクを管理しようとするな』『なぜならリスクは常に存在するからだ』と指示して多くの自由裁量権を与えた」と報じている。

陸軍最高技術責任者のミラー博士も「これまで陸軍は技術の成熟に10年もかかる調達スケジュールを厳格に守ってきた」「今日下した決定が30年後も正しくあるためには全てのリスクを理解する必要があるからだ」「さらに我々は開発者の自発性や柔軟性を全く許可していない」「彼らは大げさに指示された解決方法通りのものを納品することに腹を立てている」と述べ、陸軍と産業界はM1E3の開発において従来とは異なる連携が必要だと訴えた。

出典:Photo by Sgt. Timothy Massey

ミラー博士は「我々は管理していると装うの止めて問題解決のトレードオフを業界に許可すればどうなるだろうか。産業界が協力して賢い解決策を提示するかもしれない。この方法が素晴らしいのは業界に解決策と部品を選択させれば実際のサプライチェーンが出来上がることで、これはサプライチェーンの安定性と柔軟性を高めるの重要だ」と指摘し、この新しいアプローチが成功すれば「他のプログラムで同じことができる」と断言できるようになると言う。

因みに米国の兵器開発は他国に比べて掛かる時間とコストが異常で、その原因の1つは国防総省が過去の失敗やミスを繰り返さないため設けた検証・認証手続きの肥大化と複雑化にあると言われており、肥大化した手続きの見直しも行われず、何十年も前の措置が技術の発展に見合っていなかったりするため「技術発展の泥沼」と表現されることもあるのだが、ハドソン研究所も今年2月「国防総省の要求要件プロセス=Joint Capabilities Integration and Development Systemは技術革新を阻害する官僚主義的な泥沼で、もはや救済が不可能なほど完全かつ組織的に失敗したため解体する必要がある」と指摘。

出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Matthew Arachik

ハドソン研究所はJCIDSについて「現場指揮官に発言権を与え、相互運用性を保証し、技術革新を奨励し、軍の戦略実行に役立つことを約束していたが、実際には軍事力の近代化を妨げ、敵国が迅速に策定する要求要件と同じものに2年以上の時間を要し、技術革新を官僚的で煩雑な手続きに縛り付け、最も戦闘効果の高いシステムを見極めるのではなく『書類の整理』を優先した。これは将来の軍事的優位性を形づくるものではなく、開発を困難にさせる煩わしい形式の階層に過ぎない」「JCIDSの全てを焼き尽くし歴史の彼方に消し去る必要がある」と訴えていた。

GA-ASIも政府効率化省(DOGE)に宛てた手紙の中で「政府の不十分なポリシーと官僚主義的な意思決定の遅さにより、中国、トルコ、イスラエルといった競合に潜在的な顧客を奪われている」「競合企業に輸出機会を奪われれば研究開発や設備投資に活用できる資金が少なくなる」と訴え、DOGEに「国防総省のタイムスケジュールに制限を設けて要求要件の策定から初期運用能力の獲得まで5年以内にしろ」「曖昧なFMSの管理責任を明確しろ」「MTCRの時代遅れな解釈を見直して無人機輸出の障害を取り払え」と要求している。

出典:Northrop Grumman B-21

米空軍が大きな遅延なくB-21の開発を進められている理由についてティモシー・レイ大将は「地球規模攻撃軍団(AFGSC)が開発権限を事前に国防総省から獲得している」「B-21は複雑で手間のかかる国防総省の手続きをスキップできる」「JASSM-ER統合にかかる時間はB-2の1/10」「デジタル・エンジニアリングの採用によりB-21の近代化は現場で随時行われる」「ブロック毎に区分された従来方式のアップグレードは余程のことが無い限り行わない」と述べており、国防総省もAIを使用して肥大化した検証・認証要件の整理を開始した。

関連記事:米陸軍、AbramsはFPVドローンの攻撃を防ぐように設計されていない
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army Photo by 1st Sgt. Luisito Brooks

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コメント

  • コメント (40)

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    • 電話猫
    • 2025年 4月 16日

    DOGSの名前が出てくることに意外だった…
    あれってイーロンのおもちゃ箱ってだけじゃなくてちゃんと各省の要望によって鉈を振るうこともあるんだな…

    16
      • ブルーピーコック
      • 2025年 4月 16日

      CNNを筆頭に基本的にメディアは反トランプなので。
      だからといってFOXなど共和党支持のメディアの言い分が正しい訳でもないので、正誤はともかくケースバイケースで情報を自分で考えるのが重要だと思います。

      15
    • たむごん
    • 2025年 4月 16日

    メルカバでさえも、200ドル程度のヤシン105ロケット弾、ドローン攻撃などで損傷しますからね。

    トップアタック・側面アタックに対応しようと思えば、重量は重くなり機動性は低下して(撃破される可能性あり)、機動性を重視するならばある程度壊れる前提もでてきます。

    米軍は、世界展開を考える必要もありますから、何とも難しい問題ですね。

    15
      • たむごん
      • 2025年 4月 16日

      追記です。

      結局、ある程度どこか割り切って、素早く対応できる方がいいのでしょうね。

      5
      • 2025年 4月 16日

      戦車に詳しい人曰く、メルカバは元がチーフテンの為に装甲が硬い戦車とは言い難いとのこと
      同じく、チーフテンに似たチャレンジャー2戦車もイラクでヴァンピールで、車体下部に貫通される損害があったことから特化したアーマーが展開できない部分は普通の戦車並でしかないと思われる

      ここ数年の紛争で既に一個大隊分のメルカバが損傷ないし損失したとも
      APS標準装備のメルカバが2年ほどで、一個大隊クラス溶けると、APSの信頼にも疑問符がついてしまう

      6
    • Whiskey Dick
    • 2025年 4月 16日

    トップアタック式ミサイルやFPVドローンによる攻撃は炸薬量自体は少ないので、戦闘時に砲塔に丸太を積めば良いんじゃないかな。対人及び対空戦闘については主砲同軸の機関銃で対応すれば良い。根本的な対策は脆弱で重くできない砲塔を無人化することだが。

    7
    • hoge
    • 2025年 4月 16日

    60t級の重量を支えるための車体がそもそもでかくて重いので、軽量化は難しいのでは…

    8
      • hoge
      • 2025年 4月 16日

      砲塔を軽量化しても重量の40tを占めている車体がそのまま、あるいは装甲強化でむしろ重量が増加したら、軽量化にはほとんどつながらない。
      実際、EMBTもLeopard2 ARC.3,も60tを少し超えるくらいで、数トン程度の軽量化にしかなっていないし。

      5
    • kitty
    • 2025年 4月 16日

    官僚化して肥大した認証プロセスを省略しろ!→海軍の新機軸艦艇
    ちゃんと技術検証をしっかりして着実に開発しろ!→65ヶ月かかります。実験に失敗して費用がかかったので計画を中止します。

    最近の米軍はこんなんばっかや。

    31
    • 名無
    • 2025年 4月 16日

    亀戦車しかない
    草とか枝とか付けまくってもドローンには見つかるんだろうか?

    11
      • イーロンマスク
      • 2025年 4月 16日

      ドローン対策なら空間装甲しかないだろう
      皆がバカにした亀戦車を米軍が取り入れたらどんな反応になるんやろ

      10
        • ブルーピーコック
        • 2025年 4月 16日

        それならそれで空間装甲ごとブチ抜いてくるドローンが出てくるだけですので。

        4
          • ブルーピーコック
          • 2025年 4月 16日

          追記∶
          調べたら既にスラットアーマーやケージアーマーを無力化できる自己鍛造弾を発射するドローンを、ウクライナもロシアも使ってましたね。

          7
      • kitty
      • 2025年 4月 17日

      チョバムアーマーを外装化して、被弾したらパージして超高機動戦車が中から現れるというのはどうだろう。砲は90mmガトリングで。

      1
    •  
    • 2025年 4月 16日

    本当に65ヶ月かかるとしたらその間に何度か仕様変更があって更に延期
    最終的にはもう1からやり直した方が早いため計画中止ってオチが待ってそう

    14
    • FAB
    • 2025年 4月 16日

    FPVドローンの進化スピードのほうが速いから完成したころには時代遅れになってるような気がする。
    高速化して弾頭重量も大きくなってるだろう。
    破壊されない戦車を開発するというより、消耗品と割り切って低コストで大量生産できるもののほうがよいのでは?

    5
      • Whiskey Dick
      • 2025年 4月 16日

      戦車や歩兵戦闘車の様な大型車体は諦め、歩兵自体を「パワーアシスト+装甲化」、ドローンには対空・電子戦車両を小隊ごとに付随して対応とかになるんじゃないでしょうか。歩兵自体にある程度防御力を持たせられれば輸送車両を軽量安価に出来るだろうし。

      1
      • SB
      • 2025年 4月 18日

      ドローンが進化してもそれを運ぶ人間は進化しないからどこかで頭打ちは来る
      あと戦車は消耗品でもいいけど、中の人間は消耗品にはできないので

      3
    • ののの
    • 2025年 4月 16日

    いうても1つの戦車にC-UAS機銃を乗せて、徘徊用弾薬や偵察用ドローンも乗せて…ってやってたら重量増とオペレータ増で大型化して死ぬのよねん。ただでさえ70トンもあるのに。
    現状でも車長、操縦手、砲手の3人が必須で、装填手を自動装填装置で削減して余った1人を専用オペレータに鞍替えして、その辺が限界か。
    現在の技術力で全てをひとつの戦車にまとめようとすると実用性が量産性かのどっちかが犠牲になりかねないから、チーミング機能を持たせた無人戦闘車両なんかに一部分業させるなんてこともあるかも。

    6
    • 他人事では無い
    • 2025年 4月 16日

    在庫がタップリあるM2がウクライナで有効性を発揮しているのに、XM30を開発する必要があるか?
    M10にしてもAMPVにチェンタウロⅡの砲塔を載せれば済むモノを、次から次へと無駄に開発している。
    駄目だな。

    8
      • 伊怜
      • 2025年 4月 16日

      M2は他の兵器と比べればマシとは言え、精鋭部隊に配備して158両損失してることを考えれば西側先進国としては許容できる範囲じゃないでしょ

      6
    • 58式素人
    • 2025年 4月 16日

    最低限、砲塔上部にトップアタック対策が必要なのでしょうね。
    HEAT弾だけではなく、EFP弾も防げるような。
    7kg(152mm榴弾の炸薬量)のHEにも耐えないとですね。
    基本装甲と追加装甲のトレードオフを考えるのかな?。重量の問題があるし。
    スラットあるいはシュルツェンも必要でしょうか。できるだけ軽くして。

    1
      • ななし
      • 2025年 4月 17日

      >7kg(152mm榴弾の炸薬量)のHEにも耐えないとですね。

      15榴の上空約10メートルでの静爆試験なら、90式戦車の時点で耐えている様なので、
      今後求められるのは直撃クラスなのでしょうね。

      3
      • 58式素人
      • 2025年 4月 18日

      西側の戦車は、砲塔バッスルを弾薬庫にすることもあって、
      頭上から見ると、砲塔が正面を向く時には特に、
      目検討で砲塔が車体を2/3くらい覆っているように見えます。
      砲塔上面を防護すればある程度の効果がありそうな気もします。

    • 大変だ
    • 2025年 4月 16日

    取り敢えずは現行品のMIA2をウクライナが行ってる事が出来るようにして、車体を改修して直ぐに対応できるようにするのが手っ取り早いのかも。
    実戦データーなんかはウクライナ軍から手に入れてるでしょうし。
    欧州に展開させている車両分だけども改修キットとか備蓄した方が良いのかなと思うけれど。

    • ななし
    • 2025年 4月 16日

    ゼロから(従来比で)革新的な戦車を創る場合、要素開発も含むだろうから、今時の高度な戦車なら10年程度は掛かりそうな印象があります。
    M1E3の当初予定が開発期間5.4年なら、ベースはあるけど大幅見直しだし、無難な想定に思えました。

    手法見直しで開発期間を20ヶ月~30ヶ月に短縮しても、その後にトラブル対策で運用が遅れに遅れ、結局従来手法の方が早かった、といったオチになるかも。

    5
    • ブルーピーコック
    • 2025年 4月 16日

    戦車ではないけど、IAIが開発しているIFV・カルメルの成果次第でブラッドレーの後継車両も開発が右往左往するんだろうな。

    1
    • Natto
    • 2025年 4月 16日

    ブッカーも調べたら38から42トンで結構重い。
    10式(44トン)より少し軽い位。

    3
      • 伊怜
      • 2025年 4月 16日

      42ショートトンがほぼ38メトリックトンなのて38tが正解かと
      まぁそれでも重いけどさ

      3
        • Natto
        • 2025年 4月 16日

        トン単位が違うのね。輸送、戦闘で装甲の脱着の有無で変わってるのかと思ってた。
        中国の15式軽戦車より少し重い。

        2
          • 匿名希望係
          • 2025年 4月 16日

          正直仕方ない面はあるけどさ
          普通のメートル・キログラム法導入してほしいな>アメリカ

          3
            • T.T
            • 2025年 4月 16日

            ヤーポンしすべし慈悲は無い

            9
      • T.T
      • 2025年 4月 16日

      ブッカーは軽戦車では無いって言ってたけど、そりゃ38tも有ったらとても軽戦車とは呼べないだろうと・・・
      とは言え、確かに対戦車戦闘を主眼に置くMBTでは無いのだが、役割自体は伝統的な(歩兵)戦車そのものなんだですよね。

      2
    • 西風
    • 2025年 4月 16日

    結局10式の方が良かったじゃん…というね
    アップグレードせずに新設計とか無駄が多いし調達数増やせないって言われても
    いざ必要となった時に数は頑張れば増やせるんだから
    時代に合わせて新型作ってった方が良いでしょ
    あと戦車は装甲目標の相手と移動トーチカと割り切って
    対ドローンはレーザーや指向性ジャミング装置積んだそれ専用の迎撃車両開発して
    随伴させるのが一番いいと思うな

    16
      • 2025年 4月 16日

      アメリカでは議会に装備が必要な理由を説明しなければならないのと、既存の訓練マニュアル、整備器具、保管所など全て変更しなければならなくなる様な新車、それも絶対優位がない程度の技術的進化の車両は受け入れにくい
      軍が大きいので陸自より大変
      その為に、エイブラムスの改良がずっと続いてると聞いた
      本意としては新開発の車体の完全新型の方が良いのは間違いない

      4
      • ななし
      • 2025年 4月 16日

      技術継承という面でも大事ですよね。>まめな新型開発

      神宮式年遷宮などにも見られる様に、20年サイクルを確保出来てたら、技術継承も十分期待出来ると思います。
      長命化しているこのご時世なら、もしかしたら間隔は30年位でも可能かも?

      一方、半世紀とかそれ以上になると、かなり人を選ぶ事になると思います。
      「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」の『歴史(他人の失敗)』の領域になるので。

      1
      • kitty
      • 2025年 4月 17日

      10式にはトップアタックATM用にERAの上面付加装甲があるようなのですが、ドローン対策になっているのかなあ。

      1
    • dec
    • 2025年 4月 17日

    むしろ戦車を無人化してAI管制のドローン戦車にすべきなのでは?
    それならば人員への防護も不要になる。
    時代がガンヘッドに追いついたのですよブルックリン。

    1
    • 重量マシマシ
    • 2025年 4月 17日

    砲塔正面と車体正面は従来通りの装甲をつけて、
    砲塔側面と車体側面には歩兵の対戦車ミサイル対策の装甲をつけて、
    砲塔正面にはドローンのトップアタック対策の装甲をつけて、

    ……際限なく重くなっていきますなあ。
    どこかは割り切って諦めるか、主力戦車と一緒に行動する護衛戦車?みたいなもの作ってドローン対策はそちらに一任するか……

    • ひまわり
    • 2025年 4月 17日

    トップアタックにせよFPVドローンにせよ、新規開発なんかしなくてもAPSやRWSの改良、ERAの設置でどうにでもなるでしょう。それ以外の方法ではむしろどうにもならんのでは。
    もちろんそれを前提にした、より軽量な戦車を開発するというなら分かるけど、文脈見る限り、未だに構造の改良で対抗しようとしてるように見える。車体砲塔あらゆる箇所の全周に最低でもRHA500mmの防御手段を設けなきゃならんはずだが・・・

    1
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