Boeingは28日に第4四半期の業績を発表する予定だが、Breaking Defenseは23日「Boeingは防衛プログラムで生じた17億ドルの損失を第4四半期に計上する」「四半期全体の損失は過去最大となる49億ドルだ」と報じ、損失の主犯はKC-46A、T-7A、MQ-25などの固定契約プログラムだ。
参考:Boeing to log $1.7B in defense program losses in fourth quarter
Boeingの防衛部門は今後も存続可能なのだろうか?
Boeingは昨年10月に発表した第3四半期の業績見通しの中で「固定契約のT-7Aは2026年以降の生産契約で推定コストが上昇するため約9億ドル、KC-46Aはストライキとベース機体=767生産中止の影響を受けて約7億ドルの損失が発生し、防衛部門は固定契約のT-7A、KC-46A、MQ-25、Starlinerで計20億ドルの損失を第3四半期に計上する見込み」と明かし、オートバーグ最高経営責任者も「固定価格で受注したプログラムの業績は期待されたパフォーマンスは全く届いていない」と述べていたが、どうやら固定契約が発生させた四半期全体の損失額が過去最大になるらしい。

出典:U.S. Air Force photo by Joshua J. Seybert
Breaking Defenseは23日「Boeingは第4四半期の業績に防衛プログラムで生じた17億ドルの損失を計上する」「防衛部門の損失額は2022年の44億ドルが過去最大だったが、2024年は49億ドルに達する」と報じ、現在までに判明している損失の詳細は「製造コストの高騰とストライキの影響で生じたKC-46の8億ドル」だけで、Boeingは「第4四半期の業績にはVC-25B、T-7A、MQ-25、Starlinerで生じた損失も計上する」と述べているため、防衛部門の業績を固定契約が足を引っ張っているのは確実だ。
因みに防衛部門の売上高は54億ドルで、営業利益率はマイナス42%になるらしい。Boeingの防衛部門は今後も存続可能なのだろうか?
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Brandon Roberson
>Boeingの防衛部門は今後も存続可能なのだろうか?
『出来るかどうかやない』
『やるんや』
これは自分が昔言われた言葉ですね
でも営業利益率はマイナス42%はどうあっても取り繕えないだろ……
未だに株価が紙くずになっていないので、何か秘策でもあるんですかね。民間機もパッとしないし。ドル高も痛いはずなのに。私には、この業界は、サッパリです。 中国に経済制裁していて、ボーイング買えも難しいし。
MQ-25もT-7Aもノースロップの仕事を政治力使って横から分捕ったのにこの様っていうね
もう売ったら?軍需部門
ノースロップ・グラマン社小型軍用機の開発能力を損失しているとも聞くので防衛産業のリスク分散という事で設計チーム事買い取れないかしら
写真の無人機かっこいいね
なにげにstarlinerも酷いからなあ。
宇宙部門ごとぶん投げるんじゃないかと言う市場筋の噂。
勘違いしちゃいけないのは、これ年間じゃなくて四半期で49億ドルってこと。
固定価格怖すぎでしょ
営業利益率はマイナス42% (あまりの数字に椅子から転げ落ちて失禁)
ボーイングの最良部門って何処で何を作っているんですか?
体感ですが….全て問題ありなような….
グローバル・サービス部門が今のところ唯一の最良部門ですね
ここだけ営業利益率17.8%と黒字で前年度比で3%の成長を達成してます
あとは全滅ですが
グローバル・サービス部門が何をするのかよく分からなかったんで調べたら保守、修理、部品の供給の部門何ですね。
確かに黒になりそうですね。
逆に此処が黒じゃなきゃ怖い
ありがとう😊ございます。勉強になりました
そのうち、プリンタカートリッジ商法みたいになったりして。
ボーイングがもし軍事部門や宇宙部門を手放すとしてどこが買い手になるんでしょうかね?
ロッキードとかよりも意外とイーロン辺りが買うのかな。
宇宙は自分でやってるからNo Thank Youでは
航空機部門もいらないと思う(F-35不要と発言したとタイトルだけ読んで知ってる)けど、スペースXでのトライ&エラーの徹底によるスピード改良はデジタル・センチュリー計画と相性よさそうな気がする
腐った組織は赤字を垂れ流すからな。
優秀な人材を引っこ抜いた方が安い気がする。
戦闘機関連をノースロップ・グラマンやBAE関連機材はBAE-US
宇宙関連を衛星とかが主な売り上げのLM
ヘリをベル
旅客機ベースの軍用機は民間事業部門をどこかに売るまではボーイングって感じじゃあないかなー?
ボーイング、四半期で49億ドル損失とか草も生えんわ。固定価格契約踏みまくりで営業利益率マイナス42%って逆に才能やろ。グローバルサービス部門だけがギリ希望やけど、イーロンが軍事部門買収とかしたらカオス不可避やな。
意図的に防衛産業の寡占化を進めたのに欧州みたいに国の資本を入れたり黄金株でグリップしてないからなアメリカは
元よりこのクラスの機体はほぼ独占なのに経営を監視する手段がないんじゃまともな経営にならないのは当然だね
この状況でも社長の去年の報酬は40億円らしいし固定価格のせいにしてるけどそもそも経費が適正かも怪しい
アメリカの場合くそでか+中途半端に上流階級してるから金はかかるんでしょうけどね。>役員
それでも多いわ
経営陣諸共中国に押し付けたらどうでしょうか?
10年後には人民解放軍が崩壊しているかもしれませんよ
それなら日本は財務官僚をロシア財務官僚と交換したら、最高のウクライナ支援になるのかな?
この状況で「製造業をアメリカに取り戻す」とか誇大妄想を掲げる間抜けがいるらしいっすね
名前は忘れたけど花札だかそんな感じだったような
この状況だから危機感持ってそれ言えない方がおかしいわ
あくまで一般論です。
重厚長大産業は、設備投資~受注~販売~資金回収、このリードタイムが非常に長いんですよね。
ボーイングは、210億ドル規模の増資で資金手当て(現金増加)したため、すぐに問題ないわけですが今後がどうなるのか注目しています。
結局、商品納入しないと、どうにもならないんですよね…。
無人機の開発に苦戦するのは分かるけど、空中給油機や練習機の開発にこんなグダグダやってるのは何なんだろ
退任したエマニュエル駐日大使が最後に言っていたのですが、米軍事産業で問題を抱えているのはボーイングだけでは無いですからね!
例えば、ロッキード・マーティンはF-35でTR-3問題を抱えています。
レイセオンも問題を抱えているそうです。
今は赤字になっていないだけで、問題を抱えた企業はいずれ大赤字になるかもしれないですね。
米軍事産業が一斉に全滅とか…
F-35の問題は米軍の仕様変更による機体設計レベルでの歪みが諸悪の根源なのでロッキードに責任を被せるのはちょっと
そんな事を言ったらボーイングのKC-46Aだって
リモートビジョンシステムの開発が上手くいかず納入延期→延期をいい事に米空軍があれこれ仕様の変更を要求→遅れを取り戻すため米空軍が重要な監査やテストを簡略化したりパスしたりする→案の定後になってから問題が噴出する始末
という経緯だから悪いのはボーイングだけじゃなくて米軍も悪いって事になってまうで
F-35はまあ最低限の要求は達成したが、KC-46は売れるレベルではないし、米空軍の要求が無謀なのは同じとして、一定の形に纏めれるLMと政治力に頼りきるボーイングで差が出たのでは?
大元のコメはLMを特別問題視してる訳じゃなく
「問題あるのはボーイングだけじゃなくLMやRTXも…」という話をしてるので、
「空軍が悪いのは否定できない」のであればそこが会話の着地点になるかと。
確かに米軍需がどこも厳しいのも、その原因の一端が米軍のブレた要求にあるのも否定出来ないのですが、それでも大方の軍需は完成まで漕ぎ着けてますし、ボーイングのように技術でなく政治力だけに頼り出したらいよいよ終わりと言いますか、衰退とか生易しいもので済まないのじゃないか?
それこそBig 3と同じでしょう。
前大使には…
工業の軽視を始めたのはお宅の大ボスのクリントンからだろ?おまえが米の各企業を批判できんのか?
と餞の言葉を送ります。
Boeingは典型的なTBTF企業ですし、アメリカはかつてゼネラルモーターズが大爆発していた時期も整理を選択できなかった国ですから防衛部門単体で見てもよっぽどの事が無ければ安泰でしょう。まして今の政権はあれですし…。
しかしそのことと国際的なシェアや競争力や技術力は別問題で、今後の展開次第では悪い意味での自動車業界のビッグスリー化(技術や品質で一段下に見られる)していく可能性もあるのかなと。世界最大の武器輸出国の航空機部門の大元締めやってた企業の開発力が低下していくなら、その供給を受けていた我が国では有益な供給者を失うわけですから、CGAPでやっているようにより一層の自活する能力の育成が求められていくんでしょうね。
少なくとも一時期の米軍の少数精鋭論と米軍需の苦境は関係あると思います。やたら高性能を求めすぎて、開発に失敗するという。F-35にしても実現したのは奇跡でしょうし。
恐らく既に舵を切ってはいるでしょうが、通常の性能の代物を多数揃える、兵器の質なんて工業生産量で十分担保出来ると割り切るべきでは?
かと言って技術的向上を止めたらそれもそれで色々危ういからなぁ。
由来はともかく、ハイで技術的挑戦して確立した技術でローを量産して戦力充足、という形は工業面からみても至って妥当だと思うんですよね。
問題はハイの挑戦し過ぎかなぁ? 「退役まで同盟国に完成品輸出すら一切できない先進機」なんつーのが何機種もあるのは(技術漏洩リスクだけが理由じゃないとはいえ)ちょっと異常でしょう。
見切り発車みたいに強引に契約をもぎとって難儀してるので自業自得みたいなとこあるんだよね。アメリカの兵器産業はここらへんがネックというか。珍妙なプランが出てきて効率的開発なんか簡単ってアピールしといて無茶苦茶難産&高騰になるという。場合によってはラインもすぐに捨てたり互換性ないラインになったりするしさ…
まあ、そのおかげで他の国々にも出番がある訳なんだけども。
軍閥と企業の妙なパイプが発動してそうな時は危ういんだよね…
どうせ潰せないだろと経営陣がたかをくくっているののもあるでしょうここ10年。