ケンドール空軍長官は昨年末「次世代戦闘機=NGADの開発方針を2期目のトランプ政権に委ねる」と述べていたが、トランプ大統領は21日「F-47の開発をBoeingに発注した」と発表し、アルヴィン参謀総長も「F-47はトランプ大統領の任期が切れる前までに初飛行できるだろう」と明かした。
参考:President Trump and Secretary of Defense Pete Hegseth Deliver Remarks
参考:Statement by Chief of Staff of the Air Force Gen. David Allvin on the USAF NGAD Contract Award
ockheed Martinは空軍と海軍の次期戦闘機開発から脱落したことになり、逆にBoeingは両方を独占するかもしれない
米空軍が開発を進めている次世代戦闘機プログラム=Next Generation Air Dominanceは有人戦闘機や無人戦闘機などで構成されたファミリーシステムの総称で、有人戦闘機のEMD契約は2024年に締結予定だったものの、アルヴィン参謀総長は「効果的な空軍戦力=NGADとは何なのか根本的に問い直さなければならない」と、ケンドール空軍長官も「設計コンセプトが正しいかどうか検討中だ」と明かし、ウクライナとロシアの戦争も航空優勢(もしくは制空権)という考え方に疑問を生じさせた。
要するに「ステルス性能が優れたNGADがあれば航空優勢を獲得できる」「有人機が飛行する高度の空さえ支配すれ友軍は頭上の心配をすることなく戦える」という時代ではなくなくなったため、米空軍は「1機あたり数億ドル」と見積もられるNGAD開発を「このまま進めていいのか」と躊躇し、ケンドール空軍長官も昨年末「年末までに発表予定だったNGADの開発方針を決定しないことにした」と述べ、2期目のトランプ政権に決定が持ち越されていたが、トランプ大統領は21日「F-47の開発をBoeingに発注した」と発表して注目を集めている。
トランプ大統領はNGADの有人戦闘機について「誰も見たことがないものになる」「速度、機動性、ペイロードなどあらゆる特性においてF-47に匹敵するものはない」と、会見に同席したアルヴィン参謀総長も「F-47のプロトタイプは5年前から飛行している」「数百時間の飛行で最先端のコンセプトをテストし、自信をもって技術的限界の拡張に挑戦できることを証明した」「F-47は前例がないほど成熟しているためトランプ大統領の任期が切れる前までに初飛行できるだろう」と言及。

出典:U.S. Air Force photo
因みにトランプ大統領は「極秘技術とサイズを推定する要素になる」と述べてF-47の価格に言及しなかったが、アルヴィン参謀総長は「F-47はF-22よりも安価になる」「将来の脅威に適応しやすい構成」「F-22よりも多くのF-47を調達する」と述べたため、恐らく当初案よりも能力が省略されている可能性が高い。
さらにF-47の海外輸出についてもトランプ大統領は「同盟国向けにダウングレードバージョンを販売する可能性」に言及したが「彼らはいつか同盟国でなくなるかもしれない」とも付け加えている。
Dominate the Skies
Get your first look at what will be the most advanced, lethal, & adaptable fighter ever developed… the U.S. Air Force’s F-47. pic.twitter.com/ca1CeBABb5
— U.S. Air Force (@usairforce) March 21, 2025
追記:Lockheed Martinは空軍と海軍の次期戦闘機開発から脱落したことになり、逆にBoeingは両方を独占するかもしれない。
追記:米空軍が会見時よりも鮮明なF-47のイメージを公開した。
関連記事:米海軍のF/A-XXからロッキードが脱落、ボーイングとノースロップの一騎打ち
関連記事:米空軍、第6世代戦闘機の配備時期で中国に負ける可能性を認める
関連記事:米海軍、F/A-XXの機体候補はロッキード、ボーイング、ノースロップ
関連記事:米空軍、次期戦闘機の開発方針決定をトランプ政権に持ち越すと発表
関連記事:米空軍の次期戦闘機はロッキードとボーイングの一騎打ち、ノースロップは撤退
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force
何かと話題に尽きないボーイング
今後も要注目
練習機の開発ですら手古摺るボーイングなんかにF22、F35以上の性能の戦闘機なんて作れるのでしょうか?
コストダウンのためにシングル・エンジン化が検討されているとの報道がありましたし、初飛行までは異様に早いので、滅茶苦茶スペックが妥協されているのでは。
X-32ベースでステルスと性能捨ててコスパ優先とか?
正面から見たキャノピーの割合が明らかにバカでかいので(F-22やYF-23と比べると顕著)、かなりサイズが小さそうだし、ボーイングが昔作ったBird of PreyやX-36との類似性を指摘されているので、見た目は奇抜だけれども実は実績のある技術だけ使って作られているのでは。
勝手な予想だと、デジタルエンジニアリングの進化形であるAIエンジニアリングで開発者減らして、マルチミッションパッケージユニットをミッションに合わせて取り付ける事で、あらゆる事が出来るし、AIサポート機能で単座なのに複座の能力と低価格を実現した、AI戦闘機Boing‥F-47AIBOとか?遅延待った無し??
ボーイング製だとAIが勝手にミサイル撃ったり、Gを無視して180°回頭してミサイルを機関砲で撃墜したりしそうだな。最後にはパイロットが邪魔だとイジェクト。
あ、まだ新刊買ってないや。
それはそれですごく高性能なんじゃ・・・
そういえばアニメ版は原作通りなんだろうか(未視聴)
有人機は固有の制空戦闘と生残性に特化し、マルチミッションはそれぞれの機能に特化した無人機で達成する、というほうがシンプルで将来の拡張性も高いでしょう。
米軍がやらかし続けていると思われるのは、人の為した歴史的成果のフィードバック甘く、デジタルエンジニアリングに任せてしまったこと。
ボーイングも経営を盾に同じ轍を踏み、またF-47とやらでもやらかすのでは。
開発前から失敗が約束された機体というのも悲しい現実。
ボーイングですか、納期通り開発できればいいですね…。
大丈夫!!ボーイングの飛行機だよ!!
もはや古のものとなったファミ通構文
ボ、ボ、ボーイング??
正気?
ノースロップ「知ってた・・・」
中国の次世代機の方がスペック良さそうだ。
ああ、F/A-XXと勘違いしてた、なら大丈夫・・・だといいな
トランプ45・47代大統領 F-47
うーん?流石に安易すぎるか?
ボーイングならP-47よりP-51にあやかったら良いのにな。
B-47「呼ばれた気がした」
いっそのことB-474とかにすれば優良誤認を誘えたのではw
ガザに自分の黄金像を建てる!と主張するトランプ大統領らしい、無邪気なまでの自己顕示欲ですね。
しかしF-35以降Fナンバーが無茶苦茶なことに…。
B-21もですが。
マジで第47代にあやかったらしい。
考えてみれば空母の名前は歴代大統領だし、大統領に関連した命名は意外と目新しくもないのかなとも思いますが・・・
もしかすると遅延の言い訳(ボーイングだし)を予め用意するために「47代」にかけているんじゃないかと邪推してしまいました。トランプ大統領の任期切れ後に、「戦闘機の名称を私物化した不適切な命名だった」とかいってF-47の命名を取り消し。開発の遅延をこの騒動で誤魔化し、うまくいかないのは弊社ではなく前政権のせいとでも言っておけばいい。
47…支那…
まあメリケンの発想には無いでしょうけど。
つまり、米空軍の対中シフトを明確に表す命名なんですね。なお日本語。
初飛行は早いどころか、もっと納期遅れるんじゃ無いかと多いのでは無いですかね。
下手すると中国の第六世代機どころかGCAPより遅れるんじゃ?
ではF/A-XX戦闘機の方はノースロップで決まりですかね?ロッキードは既に降りてますし、ボーイングも流石にNGADも同時にどちらも開発するのは難しいでしょうし・・。
石破総理がGCAP辞めてF-47をアメリカから購入とか言い出しそうなのが怖い。
F-22と同じで強いアメリカをイメージさせる象徴の機体にしたい感じなんで、開発初期から言ってる通り売る気は一切無いでしょうからね・・。どちらかと言うと無人随伴機の方が本命でしょうし。
>F-47の海外輸出についてもトランプ大統領は「同盟国向けにダウングレードバージョンを販売する可能性」
だそうですよ。
まあF-35がこんだけ競争力を失ってる状況で露骨に「ダウングレードバージョン」と言われて買いたがる国があるかは知りませんが。
※やらかしかねないどこぞの首相ははよ退陣して欲しい…
代わりが音痴だと、もっと酷いことに。
いや普通に音痴でしょアレ…
言い出す前に石破総理が持たないに1票
C-17も、総理以外は総スカンだったし
C-17の件といい、まーた自衛隊の装備計画を自分の趣味で振り回すんか…😔
時代は繰り返すというが、石破が何時まで総理でいられるのかも疑問だからどうなるかは未知数
国家間条約ぶっちぎる権限はもちろん胆力も政治力もないので心配ありません
ボーイング・・・
このプロジェクトダメな予感w(´・ω・`)
完成前にボーイングがつぶれたり
これが完成するまでは
何があってもボーイングは潰さないと思いますよ
ボーイングの役員報酬が跳ね上がりそう
不安しかありませんが正直楽しみです
どんな飛行機になるんでしょうね
ロッキード・マーティンも試作機発表していますし、何時でも代われますよ。
どうせ、F-35とハイ・ローミックスになるだろうし。
NGADには「今までの戦闘機の枠を超える、規格外の機体」って勝手なイメージを持っていたため、「F-47」って名づけられると、「うん、戦闘機なんだ」って思ってしまう…
F-105やF-111やF-117よりは戦闘機然としてるかと…
家電製品にもあるよね
目一杯メーカーが持てる技術詰め込んだ最高級フラッグシップモデル、それがあまりに高価で売れず次期モデルでコアの部分だけ新しい部品使って他の機能を落とした安価版を出す。
それを更にダウングレードした機体なんて、よっぽど安くないと買わないでしょ。
そもそも、アメリカ政治がこの路線をとるなら、アメリカそのものが今後も同盟国としてつき合えるのか疑問符がつく。
>Lockheed Martinは空軍と海軍の次期戦闘機開発から脱落したことになり
まあ何というかもう半ば予想出来てたというか……
取り敢えずはその負債と体質をなんとかしろ
負債と体質が問題で代わりに選ばれたのがボーイング…?
悲しいけど選択肢が無いんだ
昔はいっぱい航空機メーカーがあったのになぁ…
五年前にF-47は初飛行って、トランプ一期時代に第6世代として世界最速で飛行実験に成功していたNGAD実証機のことかな?
まぁ米軍的に制空権が何なのかよく分からなくなってるなら、安牌に先ずは飛ばしてみる事が良いのかもな…
…にしてもボーイング大丈夫か?
DOGE率いるイーロンが「これからはドローン、有人機とかバカだろ」と去年言ってたから最悪F-35の縮小・NGAD中止もあるかと思ってたけど、トランプ大統領からすればF-35は売れてる商品だし、NGADも類似品の無い競争力のある商品だからOKて感じになってんですかねぇ
ボーイング開発は不安しかないけどとりあえず米国の戦闘機開発の経験が途絶えないのは良い事だと思っておきたいところです
米軍としてはF/A-XXはノースロップグラマンに任せて、バランス良く調達したいんだろう。
F-22, F-35までは難開発だからLMに全て一任するのもありだったが、最終的にはLM依存の調達と言う結果になった。
確かにLMはかなり難しい要求をある程度実現した事は称賛されてしかるべきだが、ドローンが米軍の想定外に活躍して、結局有人戦闘機にそんな無理な要求は必要だったのか、全てを統合した計画は必要なのか改めて問われているからこその分散なんだろう
トランプとしては一期時代に実証実験成功は報告されていたから、
内心こいつしかないと思ってたんだろな。まぁLMはF-35量産が先だから…
ロッキードはF-35の改善に集中させて
ボーイング(海はノースロップ)に次期戦闘機を作らせるんですかね
F-35が落ち着いたらロッキードに次の準備をさせると
中国の次期戦闘機が2030年頃に就役予定だから、配備時期は中国の方が速そう。
初飛行から就役まで数年間掛かるだろうし。
まぁボーイングだから仕方ないのかも知れないが初飛行が五年前でまだ正式採用されてないなんてあるのか?
なんというかボーイングの最近の凋落ってマンパワー全部このNGADに持っていかれてたからなんじゃ…
初飛行が試作機でしたら正式採用はまだ無理かと。
F-22は試作機(YF-22)が1990年に初飛行して、量産型であるF-22の初飛行が1997年でしたので(LRIPの生産開始は2001年)。
最期の有人戦闘機!
F-47のダウングレード売却にいちいち腹立ててる人もいるが、
そもそも米国は最新鋭機に売却制限を掛けてきたし、F-47からの玉突きで、F-35の売却に関わる制約がなくなるのであれば何の問題もないと思うが。
問題はダウングレードすることじゃなくて「ダウングレード版なら売ってやる」と(完成もしない内から)言っちゃうことなんですよ…
47という数字を見て真っ先に思い浮かんだのがSu-47 トランプ好きそうですし…
前進翼にしなくちゃ…
サンダーボルトは遠くなりにけり…か。
そういえばリパブリックはどうなったのかと思ったら、
リパブリック → フェアチャイルド → M7 エアロスペース → エルビット・システムズ(の子会社?)
※ウィキペディア調べ
???「朧げに浮かんで来たんですよ。47という数字が」
それこそF-35とF-22を超えると言う、Su-47(=22+35)と全く同じ意図で採番されたんじゃ?
B-21もB2、B1を超えると言う意図を込めた採番らしいし…
電卓使っていいんですよ?
57じゃあね?>22+35
大統領47という数字に喜んでるの映像がニュースで流れてましたね
問題はアメリカ全体がトランプ大統領にイエスマンどころかゴマすりを始めていることだと思います
4年任期は始まったばかり
世界は混乱することになるでしょう
もしある戦争が本当に起こるとしたら、終戦までに量産型を生産できるのか、気になりますね
もちろん、決戦兵器として戦争全体の情勢に大きな影響を与えるとは思えない
しかしF-22のように、一度もハイレベルな空中戦を経験せずに老朽化してしまったら、それはもったいないですよね
F-14も本来の艦隊防衛をしたことは無かったような。
フェニックスミサイルも米国が使用したことは無かったはず。
まあ輸出先で頑張ったようだけど。
湾岸戦争で使ってる(命中したとはいってない)
兵器なんてのは抑止力としてライフサイクル終えるのが一番なんですわ。
ボーイングが何やらかすか今から楽しみ🤗
F-22より安いコストと言ってますけど、F-22のコストって400億円以上と言われてるので、あんまり参考にならないんですよね。
初飛行が任期中て。
まさかF47って大型無人戦闘機(の群れ)とか。
今のボーイングに開発できるとは思えない…
いいえ、未完成でも納入させる政治力はボーイングにしかありませんよ。
KC-45Aではその政治力に陰りが見えましたが、スターライナーは実際に人間乗せて飛ばしちゃいけないレベルだったし。
え?F-36からF-46は?
まさか俺の時間を飛ばすスタンド攻撃でも受けてるの?
他の人「いやー、まさかF-42がコアファイター方式で来るとは思わんかったわ」
> 会見に同席したアルヴィン参謀総長も「F-47のプロトタイプは5年前から飛行している」
今思うと、試作機の初飛行や飛行試験の進捗が逐一公開されて航空雑誌を賑わせていたATFはオープンなプロジェクトでしたね。
いくらNGADの防秘が厳重と言えども、民間人の目に一切触れずに5年間も飛ばせるものなんでしょうか?
LM案も一応試験機作って飛ばしたらしいし、まだ流産する可能性も
ウクライナ戦争で空の戦いがどうあるべきかわからななくなりつつあるのに今のアメリカに第六世代を定義できるのだろうか・・・
ウクライナにしかその答えはなさそう
上司にゴマすりして契約獲得した人が最後どうなるか。売れない三文小説のシナリオですね。
かつてのファントムワークスの仕事を見ると。
バード・オブ・プレイよりはX-36が基なのかな?。