独首相候補のメルツ氏は「(安全保障分野で)米国からの独立を達成することが優先事項になる」と述べ、Breaking Defenseも27日「ドイツと締結済みの契約は維持されるかもしれないが、米国製システムは選択肢のデフォルトではなくなるだろう」と指摘し、米国は海外市場における特別感を失うかもしれない。
参考:US defense industry could struggle to sell to new German government: Analysts
参考:Emmanuel Macron exhorte l’Europe à refuser la “vassalisation heureuse” vis-à-vis des États-Unis
参考:Mind the gaps: Europe’s to-do list for defense without the US
米国製システムが海外市場で「特別な地位」を築いてきたのは「米国との関係・連携強化が安全保障に役立つという期待感」があったから
Lockheed MartinはRheinmetallと共同で「HIMARSベースのGMARS」をドイツ陸軍に提案していたが、議会は「弾薬統合の自由が確保されたEuroPULS」を選択し、Lockheed Martinはロケット弾の供給地位を失うことを恐れ「PULSを選択すれば備蓄分のGMLRS(推定数千発)を使用出来なくなる」「これに引き続きアクセスするにはGMARS以外の選択肢はない」と警告したものの、弾薬統合の自由を優先するドイツの決意に変化はなく、米国側は「この選択は米国依存からの脱却、武器供給元の多重化を推し進めたい欧州諸国にとっての試金石になるだろう」と警戒感を示していた。

出典:Cpl Jamie Peters RLC/OGL v1.0
さらに総選挙で勝利したキリスト教民主・社会同盟の党首=首相候補のメルツ氏も「段階的に米国からの独立を達成することがウクライナ支援に次ぐ優先事項になる」と述べ、この発言は一般的に「安全保障分野で米国依存を止める」と受け止められており、Breaking Defenseも27日「メルツ氏はトランプ政権のAmerica firstを批判し『米国が信頼できる同盟国でなくなる最悪のシナリオに備えなければならない』と述べ、政権樹立前に関わらず社会民主党と協力して最大2,000億ユーロの特別防衛費を承認する予定だ」「ドイツと締結済みの契約は維持されるかもしれないが、米国製システムは選択肢のデフォルトではなくなるだろう」と指摘。
“米国とドイツの間には利益率の高いF-35A、P-8A、CH-47F、パトリオットシステムの契約が残っており、Teal Groupは主要契約のキャンセルリスクを評価した結果「米国はF-35A運用国から送信された全データにアクセスできるため、他の兵器システムよりも『米国との継続的な関係性』や『運用国に対する信頼性』を真剣に考慮しなければならない取引だ」「この契約に対する新政権のコミットメントが重要になる」と、AeroDynamicも「最も生き残る確立の高い契約は輸出先で自己完結可能なもので、F-35Aは米国側の継続的なアップグレードと部品供給に対する依存が大きい」と指摘した”

出典:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Jana Somero
Center for a New American Securityは「他に選択肢がないためF-35Aの契約にリスクはない」と主張したが、Lockheed Martinは「政府間契約によるF-35A調達の疑問はドイツ政府が対処すべきだ」と述べており、どの立場の視点でも「メルツ政権の方針が米国製システムへの輸出リスクになる」と認識している点が興味深く、P-8A、CH-47F、パトリオットシステムについても「当面は代替品がないので契約が維持される」との見方を示したものの、同時に「もはや米国製システムは選択肢のデフォルトではなくなる」「欧州の安全保障で果たすドイツの役割が増大すればするほど米国製システムは好まれなくなる」と懸念している。
Breaking Defenseも「米国製システムは欧州に対して短期的~中期的に優位性を維持できるが、欧州はミサイル、ドローン、統合防空システムなどの主要計画に対する資金供給の規制を緩和(これまで規制されていた民間銀行による防衛プロジェクトへの融資など)するつもりで、欧州が防衛産業の構造問題を克服すれば長期的に競合することになるだろう。米国製システムは高性能でも高価になりやすく、必ずしも米国のアプローチが物事に対する唯一の答えではない」と述べ、今直ぐにではないとしても「欧州諸国が米国製システムと距離を置くようになる」と予想している。

出典:Donald J. Trump
どれだけ米国製システムが競合より高価でも、どれだけ納期が遅れても、どれだけ技術移転を含むオフセット内容が厳しくしても、海外市場で「特別な地位」を築いてきたのは「武器購入を通じた米国との関係・連携強化が安全保障に役立つという期待感」があったからで、その期待感がAmerica firstを優先するトランプ政権によって揺らいでおり、これを「欧州だけの特殊なケース」と思っていたら何れ酷い目に会うだろう。
追記:フランスのマクロン大統領は「欧州人は米国人を手厚く遇するべきだ、何れ直面した問題は過ぎ去る、現在は我慢の時だと考えている人々が多いが『服従』は答えではない」「幸福な従属化を拒否すべきだ」と主張し「欧州は今まで以上に団結して強くなるべきだ」「防衛、産業、技術問題で重要な決断を下さなければならない」と呼びかけた。

出典:U.S. Air Force photo by 2nd Lt. Mark Goss
追記:Defense Newsは欧州が米国抜きでロシアとの戦争を抑制したり、ロシアとの通常戦争で勝利するのに必要な9つの能力について複数のシンクタンクやアナリスト17人の評価を引用し「指揮統制能力、長距離攻撃能力、敵防空網制圧能力、航空ベースのISR能力、通信衛星、空中給油は3年~5年以内、宇宙ベースのISR能力と空中監視は最大10年以内で自立できると、戦略・戦術輸送能力については現在でも十分な能力がある」と評価し、このスケージュール枠で資金供給さえ滞らなければ欧州は5年以内に防衛に必要な能力の大半を構築できると報じている。
関連記事:フランスが欧州に核抑止を提供、核兵器を搭載した戦闘機の独配備を検討
関連記事:独首相候補のメルツ氏、安全保障面で米国からの独立を達成すると言及
関連記事:弾薬統合の自由、ドイツ軍の選択はGMARSではなくEuroPULS
関連記事:外交に及ぼす防衛産業の影響力は軍事力と同じ、持続可能な生産規模が重要
関連記事:欧州が取り組む武器システムの主権回復、ITAR Freeがトレンドに浮上
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Spencer Slocum
そこで安価な西側規格の兵器を売っている韓国が台頭するんですよ。
世界大戦への備えという面では最前線候補が工廠なのダメダメなんですけど、経済原理には勝てないのですな…
だからこそ韓国は現地生産をよく認めている
因果が違うような
認めてるのは単にビジネス的に、その方が契約が取れる、というだけなような
アメリカとEU諸国等のこれまでの関係はギブアンドテイク、アメリカが安全保障を提供する代わりにEU諸国等が主権の一部を譲り渡す(武器の主権もこれの一部)と言う関係でした。
トランプ大統領の論理はギブの部分が大きすぎて不公平であり、またEU諸国等は自分自身を守る能力があるためアメリカはEU諸国等への関与を大幅に減らすべきと言うものです。ギブが減ればテイクも減少するのは自然ですから、トランプ大統領としても今回の安全保障の独立に向けたドイツの動きは当然織り込み済みでしょうね。
我が国からすれば良い動きではないでしょうか。相対的にアメリカの国力が減少していく中で、関与する正面が減れば対中でよりアメリカの存在感が増します。一部ではアメリカが日本を見捨てるのではと言う恐怖もありますが根拠に乏しい上、対中強硬派の多い政権の陣容、日米首脳会談での丁重な取り扱いなどを見れば積極的に支持すべき説ではないと感じます。
日本目線で言えば、アメリカが太平洋正面に集中することになりますから、メリットが仰る通り大きいかもしれません。
欧州・中東・アジアなど、各国がアメリカに安全保障面の関心を持ってもらおうとしてきた面も感じるので、そもそも欧州諸国と極東諸国の利害が一致してると思えないんですよね…
トランプはアメリカの軍事力にただ乗りする上に貿易でアメリカ相手に黒字を稼いでいるとドイツを見ているのでしょうが、これは日本にもそのまま当てはまる。
今はたまたま日本に鉾先は向いてないけれど、いつまでそれが続くのか疑問です。トランプのことですからいつ態度を豹変させるか分かったものではありません。
個人的には、仰る通りドイツと日本は軍事力へのただ乗りや貿易黒字といった面で似ているところがあるものの、異なる点も多いと考えています。ドイツに比べ日本は軍事力を整備していますし、何より日本の仮想敵国はトランプ政権が主な競争相手と位置付ける中国です。
トランプ大統領は合理的な人物であり、日米が団結しても勝てるか怪しい中国を相手にする上で態々対立を作り出しはしないと思います。(楽観的ではあるかも知れません)EUが攻撃されたのは単にロシアが中国と比べて弱く、アメリカが関与しなくとも問題ないと考えているからでしょう。ただ、日本は攻撃されないだろうとは言ってもUSスチールや関税の件を見ても分かるように、特別扱いはされないかと。
> 日米が団結しても勝てるか怪しい中国を相手にする上で態々対立を作り出しはしないと思います。(楽観的ではあるかも知れません)EUが攻撃されたのは単にロシアが中国と比べて弱く、アメリカが関与しなくとも問題ない
トランプがロシアや中国を軍事的脅威と捉えているかは甚だ疑問ですね。彼は外交関係をアメリカに経済的利益をもたらすかどうかを軸に見ている節がある。
同盟国かそうでないかは重要ではなく、その意味では中国も日本も彼にとっては横一線でしょう。今は単に中国の対米貿易黒字が突出して巨額だから中国に厳しい態度を取っているに過ぎない。
ある程度はその通りだと思うけど、明確に違う部分があるよ
>中国も日本も彼にとっては横一線でしょう。今は単に中国の対米貿易黒字が突出して巨額だから中国に厳しい態度を取っているに過ぎない。
根本的な問題として、「日本はアメリカの立ち位置に挑戦しているわけではない」から全然違うと思うよ
中国はアメリカにとって代わろうという意思、意図を隠してない
日本にはそんなつもりは毛頭ない、そもそもやる気もないし、自分達にはその手の能力がないのも自覚してる(国民性が、リーダーシップをとるのに全く向いてない)
ウクライナ関係で欧州とも揉めてるトランプ大統領が、経済と安全保障は表裏一体なのを自覚してないはずもなく
トランプは世界におけるアメリカの立ち位置に興味はないでしょう。
何かにつけて在外米軍を縮小したがるのはその表れ。USAIDも解体した。
彼はアメリカ経済さえ好調ならそれで良いのであって、新孤立主義と言うべき方向に進んでいると思います。
強いアメリカがスローガンなのに?
強いからアメリカのドルが基軸通貨になっていて、そしてアメリカが強いのはドルが基軸通貨だから。
卵が先か鶏が先か
そして元はそうではない、だから中国は挑戦するし、アメリカはそれを許さない
トランプの頭には儲けしかありません。中国が一番のターゲットなのは貿易黒字国だからです。日本もそのターゲットに入ります。51番目の州にならなければカナダと同様関税をかけると言われるのはもう直ぐです。日本が同盟国として取り扱われるはずがありません。
日本は、対米貿易黒字(対日貿易赤字)を減らすことが、米国製武器購入の大義名分になってきましたからね。
例えば台湾も、対米貿易黒字が多い国ですから、今後どうなるのか注目したいと思います。
韓国は、対米貿易黒字の多い国ですが、独自の武器輸出を拡大していますよね。
韓国は、左派は反米志向が強い、右派も反米ではないけどあくまでも用米であって親米ではないから
両方ともアメリカに従う気もないし、貢献する気もほとんどないんだよね…
アメリカが韓国を支援するのは(挑戦を分裂させたのはアメリカ…ソ連や中国もだけど文句言うのは無理なので)当然の権利くらいに思ってる
「これだけはアメリカでないとダメだ」
って言う物が「イージスシステム」ぐらいしか思いつかなくなってきた…
アメリカはイージスシステムの次は作れるのかなぁ
それこそGPSじゃないですか?米国兵器を契約しないならGPS停止や軍事利用禁止をちらつかせれば高額な誘導兵器の大半はただの砲弾です。
一応EU版のGPSであるガリレオが存在しますけどね
仮にアメリカが兵器の購入をしないならGPSを使わせないと言うので有ればヨーロッパの非EU加盟国もガリレオをに出資して運用国が増えると思いますよ。
ウクライナで証明されたようにGPS誘導は電子戦の妨害に対して極めて脆弱だしGLONASSやガリレオに比してさしたる優位性もない
あとGPSチップ自体はありふれたもので個別に停止したり出来るかどうかも怪しい
どうなのでしょうね。
米航空宇宙軍の所持/運用するものについては、代替のしようがないのでは?。
ロシアですら、出来てはいないし。
中共は頑張っているけれど、ロシア未満なようだし。
大型無人機はトルコも強いですが、やはりアメリカ一強は崩せてませんし、MDはアメリカの独壇場、ステルス戦闘機も現時点でアメリカオンリーでは?
逆に言えばそれ以外は寡占が成立せず、米国、欧州どころかイスラエル、韓国、果てはブラジルまで参入しての乱闘状態なので米国の価値が低く見られるのは分からないでもない。
一応F-35は当てはまるのでは?
ざっくりイージスシステムと言っても登場当初のSPY-1とAN/UYK-7を使ったシステムと最新のSPY-6とAN/UYQ-70では大分能力が違いますし、所詮イージスシステムというのはブランド名のような物なので、中身は既に「次」になっている様な物です。
結局の所、あくまで多目標同時対処が可能な防空戦闘システムなので、他にも本邦のFCS-3や欧州のPAAMSや中国の052型や055型に搭載されている物、ロシアのポリメント・Σ-22350などがあります。能力の優劣、特にソフトウェア的な部分は外から分かる物では無いので何とも言えませんが、代替出来ないという物でも無いですね。
まあでも欧州が本当に団結できるとは思えないんですけどね。
東からと西からと…両方から手を引っ張られて四分五裂では?
同感です。
団結できなかった結果が、世界最強クラスの国家「列強」が欧州に犇めく第一次世界大戦前夜ですね。
歴史を振り返ると、四分五裂した時期の欧州を欧州外の勢力が併呑する例は無かったかと。
それに一番近づいたのは、東欧までは平らげたモンゴル帝国でしょうか。
東西冷戦については、東からと西からと…両方から手を引っ張られたはいいものの、四分五裂ではなく二つにしか分裂してないので微妙ですね。
むしろ、地球全体が欧州に跪いた「列強」の時代こそ、欧州が四分五裂していたじゃありませんか。
そうでなくても欧州は陸半球の中心を占めます。
中国では「中原を制するものは天下を制す」と、日本では「瀬田の唐橋を制する者は天下を制す」と言われますが。
それの地球版こそが欧州であり、地球規模の大国がその寸土に林立するのは、地政学上の必然なのでしょう。
昨今は核兵器などの発明により、朝鮮民主主義人民共和国程度の国力ですら、名前を言う必要の無い唯一の超大国アメリカ相手に瀬戸際外交ができる時代です。
そんな時代に再び欧州が四分五裂するのであれば、世界は再び欧州に跪くことになるかと。
中心を担ってる独仏の2か国間でさえ、まったくだめだからなぁ(汗
トランプ大統領の過去の発言を振り返っていて思ったんですけど
トランプは米防衛産業の弱体化・非効率化にも苛立ちを持っていて
「生き残りたかったら海外の企業とフェアに、真剣に競争しなさい」と
促している側面も無視できないのではないでしょうか?
今後アメリカ国内の製造業がどうなっていくか改めて注視したいと思います
エマニュエル・トッドなんかは、ドル覇権が能力ある人材を金融業に流してしまうので製造業再建は失敗する、と見てますね
強みが弱点になってしまうというのは中々に寓話的
国際的に強い産業が1つあると、その国では他の産業が育たない。
オーストラリアでも似たような話を聞いたことがあります。
穴を掘れば資源が無尽蔵に湧いて出てくるので、掘って売るだけで儲かる。
だから誰も製造業をやりたがらない。
産油国なんかもそうですね。
配当と自社株買いを減らして設備投資と研究開発に資金を投じるCEOは嫌われますね
他方で人材の供給という点ではアメリカの教育機関は依然として優秀なエンジニアを輩出していると思います
上述した通り問題の核心は法人論争(企業と企業のイノベーションは株主のものなのか?)と考えます
ただ法人論争はユ……資本と同一のタブーなので、この本丸に切り込むとおそらくトランプでも斃れてしまう
であれば製造拠点を海外に持ってる企業を関税で脅すやり方は悪くないと思っています
仰る通り、資金の流れが設備投資と研究開発に行かなくなっているのも課題でしょうね
そこを小手先で誤魔化して上手く行くかについては私は悲観的ですが…
そのための「タリフマン(諸君、トランプ大統領は関税が大好きだ! 鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を転ばす嵐の様な関税が、大好きだ!)」ですよ。
南北アメリカ大陸を世界から鎖国してしまえば、ドル覇権ごと金融業が崩壊する上にアメリカ大陸の製造需要はアメリカ大陸の製造業に依存せざるを得ないので。
あっという間に、金融業から製造業への高能力人材の移動が達成されます。
儲かる産業にヒト・モノ・カネを全ツッパし、儲からない産業には極限まで減らし可能ならアウトソージングする。
これがアメリカの強みでありイノベーションを絶え間なく生み世界一の経済大国なる主因ですからね。
そして資本主義陣営の一員である我々もGAFAMと重厚長大産業のどちらが儲かるか投資したいかと言われれば99%の人は前者を選ぶわけです。
弾薬や小銃などの歩兵の基本的なやつは問題ないらしいけど
航空兵器や戦車などの大物の納期が全然見えないのが購入側に厳しいでしょう
特に喫緊に欲しい欧州や東アジアは即納可能?な韓国などに流れるのは当然かと…
その癖に米政府は相手国に買え買えセールスしてるのが…もうね
韓国は無難な兵器を納期守って納入してくれるので買い手としては有り難いですね。
開発、納入遅延で必要な時に、必要な場所に、必要な数が無いと戦争厳しですからね。
でもトランプってこんな外交しておきながらアメリカ製の兵器買わないとそれはそれで圧力かけてくるんでしょ?
何だかなー
>最も生き残る確立の高い契約は輸出先で自己完結可能なもので、F-35Aは米国側の継続的なアップグレードと部品供給に対する依存が大きい
本当の意味で自己完結してる兵器システムなんてほとんどない
ライセンス生産でもコアとなるプログラムやセンサーとかは輸入だったりするし
この通りならアメリカからはライフルや手榴弾くらいしか買えない
逆に考えるんだ。
「今ここで尻尾振ってアメリカ製兵器を買えば、誰でも従属ポジを獲得できるチャンス」
と考えるんだ。
全世界そのポジ奪い合ってきたと思いますけどね。
最強には手を出さないから、最強が守ってくれる立場が欲しくてほとんどの国が米国から兵器を買う。
フランスでさえ、欧州という枠組みがなければアメリカに降っていたでしょう。
ここから抜け出しても結局高くつく気がしてならない。
日本はそもそも選択肢がないという悲しい状況ですが。。。
アメリカ製兵器買っても「その武器で自分で身を守れ」と言われておしまいでしょう。
でもまあ、日本人にはあんまり実感できなかったけど、冷戦前はそんな世界だったし、冷戦後もそれに近い状況に変わりなかったから、ある意味今更かもしれず。
それだけならまだ良くて、買った武器を使っちゃ駄目と言われるのが問題なんじゃよ。
アメリカからコードを提供して貰わないと全機能を使えない兵器が有るので、自由に作戦に投入出来るわけでは無いんじゃ。
ネタのようでいて結構恐ろしい話だと思うんです。
米国も欧州全体の面倒を見るのはやめるからって、一部の国を選んで影響力を持つことまでやめるとは限らないんですよね。
選んだ国に対して適当に理由付けて好条件を提示する。その国は欧州の一国として欧州全体の問題に米国有利なように口を出しつつ米国従属ポジの利益供与を受ける。
またこれは米国以外の大国もまた採りうる手法。
EUやNATOとして強く引き締めて強制的にでも団結しなければ、欧州が各大国に勢力圏として切り取られていく可能性があると思います。
それこそ世界大戦が恐ろしい。
パトリオットなんかは日本でも組み立ててるけどシーカーとか肝のパーツはアメリカ依存 EUなら多少生産ライン持ってるかもしれないけど 量産したくてもメーカーが首を振らなきゃ始まらない
米一強の終焉が近く新しい世界秩序が構築される時が到来している模様ですが、10年後はどういった世界になっているか非常に興味深いですね。
個人的には米は属国と今よりは少なくなった腰巾着グループの親分として君臨し、bricsは米の対抗軸として経済的に結び付きは強いが軍事同盟まではいかずという具合で拡大を続け、そんな米露に欧州は切り崩されEUもNATOも新しい形に再編成されそうな気がしており現状の枠組みに残る国と枠組みを飛び出して米露の腰巾着の国も出てくるのではないかなと思う所だけど以外と欧州が本当に一つに纏まることが出来れば、素晴らしいし米にもbricsにも対抗しうるとは思うけども、まず分裂する未来だろうなと思う。
欧州の課題は資源ですからね
中東に野心を持つ危険な集団になるか、没落するか…
ノルドストリーム爆破でロシアとの繋がりが絶たれた今が分岐点ですよね
ノルドストリーム爆破するとどの国にメリットあるのか考えれば自ずと答え出ると思うけど露が爆破したんだプロパガンダが懐かしいですね、独は結局は露の安価で大量の資源で上手く結局回していただけだったのでこれからが正念場でしょうけど何となくですが戦後はある程度は軍備戻すでしょうけど今後さらに経済的に追い込まれて結局は露の資源求めて関係改善の方向へ向かう様な気がします。
更に、その分裂した欧州、それぞれが米露に対抗できる体勢を確立していると。
第一次世界大戦前の列強状態ですね。
銃後を焼く手段がほぼ存在しなかった第二次世界大戦前ならともかく現在では、一発で大都市を廃墟にできる兵器が、吹かずとも飛びそうな国力のパキスタンや朝鮮民主主義人民共和国でも開発・保有できますからね。
いつでもワシントンとモスクワを同時核攻撃できる国家が、欧州に犇めき対立している世界…。
世界終末時計が捗りますなぁ。
2度あることは3度あると考えれば次の世界大戦起きるなら3度目も安定の欧州発ということになりますか、各国急速な軍備への備えと徴兵制度の見直し、また核の拡散も懸念されますね。
地政学的に見て欧州は、陸半球の中心地。
世界の十字路ですからね。
核も含め凡る運送は十字路を経由し、交通事故の殆どは十字路で起きてきたし。
石と棍棒が主力兵器となるであろう、第四次世界大戦も欧州発でしょう。
あるいは、地球上の凡る英知もまた、この十字路を経由するし。
信号機などの交通事故や戦争を回避する仕組みが真っ先に出現するのも。
この十字路だと私は思うのです。
例えば、本来、内戦による大量の流血が必要な国家転覆を、一滴の血を流さずに済ます「民主制」。
個人的には、次に来るのは、本来国民が纏まることが必要な必要な国家転覆などの政治活動を、一切纏まらずに名々がバラバラに活動しても制度側で上手いこと纏めてくれる「Approval voting」だと考えているので。
木っ端微塵にバラバラになっても米露に対抗できる何らかの仕組みが、欧州の地で生まれる可能性を否定できません。
EUの根本的な問題はその経済システムにあります。
あそこの経済システムが金融政策は一致させているが財政政策は分離している為に域内新自由主義になってしまってるというのは前もコメントしたと思います。
一見効率がよい様であっという間に儲かる地域や産業以外は痩せさせてしまうので実は非効率です。
彼等だけでなんとかしようとしても俺は割と早く行き詰まると思いますね。
ルールを弄り回す事で儲ける事ばかり覚えてしまったEUがいきなり逞しくなるとかは全くないと思います。
だからこそ米国離れもよいと思うのですね。
EUだけでどの程度やれるのか自分達で証明してみればいいのです。
米国オプションEUなんて日本も然程協力する必要は無いのでして。
ウクライナ戦役でわかったことはほどほどの性能の兵器でも
大量に切れ目なくつぎ込んだら勝つということでしたね。
「大量」の面ではEU全体を合わせても米国の下だよ
いずれも製造業の衰えに直面しているが、米国では少なくともエネルギーは安い、EUではロシアのエネルギーを購入しないと……
ならば核武装ですね。
当サイトで記事になっていた
「NATO軍事委員長、ロシアが核兵器を保有していなければ直接参戦していた」
で述べられていたように、核の抑止力もまた、このウクライナ戦役でわかったことです。
それは核の抑止力より言い訳だろうw
「今日はお腹が痛くて、あなたとの勝負は来週まで」のように
核があるから直接参戦できないは他の方が言っている通り言い訳ですね。
そもそもNATOには核保有国が3カ国もあることを忘れてはいけません。双方に核があるなら、お互い核を使用することができない。故に通常戦力での参戦は可能。
参戦というか攻撃ですが、イスラエル、イラン双方核持ちですが、通常兵器での攻撃は互いにしていますよ。つまり、核があるから参戦できないは言い訳に過ぎない。露骨に言えば、自分たちがダメージを負いたくないため+ロシアを甘く見ていたので参戦しなかった。結果、ウクライナは継続的劣勢に陥った。これが事実です。
ルッテはかっこつけて話しているだけです。
米国兵器は価格がバカ高くても
おまけでアメリカのバックアップが付いているから売れていたのに
おまけが無くなったら売れ行き厳しくなるんじゃないですかね
EUが本当に諸国の兵器企業を合併させ、徹底的に統一発注することができない限り、価格は米国よりもはるかに高くなるだろう
例えば、ある兵器の研究開発費100億、1個の製造費1億
百個売れば単価2億、千個売れば単価1億1000万でいい
差はこんなに大きいのです
>「米国はF-35A運用国から送信された全データにアクセスできるため、
米国は運用国のF-35をいつでも遠隔でシャットダウンさせることもできるんでしょうし…。
アメリカを信用できなければ、高価な機体もいつオブジェになるかわからないっていうのは巨大なリスクですね。
御大層なことだけど、数年前に自前の経済力を見誤って100万発の砲弾を用意出来るとかほざいてた時期から何か反省があったのかと。
多連装ロケット砲にしても、イスラエルからパクる訳だが、イスラエルリスクはアメリカリスクよりマシだと?アレだけムスリム移民を受け入れて?
1人のミリオタとしては兵器の多様化は嬉しいけど、世界がどうなっていくのかについては不安でしかない
なし崩し的に核が拡散する世の中になるのでは
大丈夫だ、核が拡散した世界は永くは続かず、日を置かずして、核の傘を持たない国家しかない世界が到来するから、問題ない。
wikipediaの「相互確証破壊」のページの「核拡散の時代において」の項が詳しいが。
相互確証破壊戦略に於いて、「攻撃されたら確実に報復攻撃すること」と「攻撃されないなら確実に(誤った)報復攻撃をしないこと」との両立は難しく。
「攻撃の有無が判断できない場合」についての問題が付き纏う。
そして、核武装の目的からして多くの国はまず「攻撃されたら確実に報復攻撃すること」の達成を優先するため。
攻撃の有無が判断できない場合については、誤ること覚悟で報復攻撃に踏み切る「フェイルデッドリー」の運用になりがち。
このため、核攻撃を受けて統制機能に壊滅的な打撃を受けた核保有国は、攻撃してきた国に正しく報復攻撃するだけでなく、疑いをかけた国にも誤って報復攻撃する。
この誤った報復攻撃は、核保有(を疑われる)国であれば最初無関係であっても連鎖的に巻き込んでいくから、最後には全ての核保有(と、本当は持ってないけど疑われている)国が核の炎に包まれる。
自前で核は持っていないけれど他国から核の傘を貰っている国々も、報復攻撃の対象となるだろう。
疑われなかっただけでこっそり隠し持っている国については、映画「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」で「核兵器はその存在を公表しなければ意味をなさない。それなのになぜ公開しなかったのか!」と喝破しているように、戦略理論の面からそのような国の存在は無視できる。
歴史が示す通り、朝鮮民主主義人民共和国のような国力でも開発できる兵器が、拡散しないはずはない。
だから、核の傘が焼き尽くされる世界は必ず来る。
不安な点があるとすれば、その日が来る前に我が国が核の傘を捨てられるかどうかだけだ。
3~5年でそれだけの能力を整備することができるなら、クリミアが取られた時点で欧州が本気出していれば今回の全面侵攻の被害をもっと抑えられたのでは⋯。
いつものトランプ節から考えると自分達のことは自分達でやれと言いながら武器輸出だけは続けたがる気もしますが…
彼はどのタイミングで正気に戻るのか全くわからない。
3~5年あれば対米依存は解消!ロシアへの抑止力になる!とか言ってるのがもう欧州のポンコツ振りを示していると言うか。
ロシアなんてこの2年で軍事力を強化してきた訳だが、そのアナリストとやらはそれを予想できていたのかと。
次の3-5年間の敵の増強度合いも分からないのに、どの程度軍拡したらロシアに対する抑止力たりえるか試算出来るのかよ?
日本なんていくら軍拡しても、中国のペースが見えない恐怖に怯えてるのに、まあ気楽な話としか思えないわ。
そもそもこの3-5年というのが、トランプの次の政権に尻尾振れば対米自立出来てなくても良いや的な打算でしかないんだろ?
本当に危機感があるのなら、1-2年でそれなりの戦力整えるべきだろ。
欧州は未だに自分らの手に覇権があると思い込んでいるようだ
もはやそんな時代でもなく新興諸国の台頭は止められないというのに見苦しい
アメリカに見捨てられた欧州にもはや何が残っているというのだろうか
サヘル諸国の独立を抑え込めなかったフランスはもう没落する寸前だ
ロシアの資源を得られないドイツはどうやって工業製品を作る?
イギリスなど既にかつての帝国時代の姿は見る影もない
我々は世界の中心でございなどと嘯いたところでもはや実態が伴っていないことを、いい加減欧州は受け入れるべきだ
自分の認識では、euはアメリカからの覇権奪還の為にメルケルが組織したと思ってた。
それが今回の戦争では英米に良いように使われて馬鹿見たい。
何より諜報能力が段違い。
各国トップの携帯が筒抜けなんて状況を維持されてて、何が出来るというのでしょう。
それを言うなら日本も同じでしょ
資源もないのに人材育成を怠って氷河期世代は未熟練のまま打ち捨てられて唯一強みだった製造業も中国に急激にキャッチアップされて生命線の自動車産業すら危うくなってるんだから
日本から産業力を取ったら何が残るの?核もないし常任理事国でもないのに
アメリカの工業力は驚くほど下がってますからね、鉄鋼や自動車などその一例です造船も壊滅してます。
兵器の性能だけは良い事はないでしょう。
最もそれはドイツにも当てはまるのですけどね。ロシア資源とユーロで下駄はいていただけです。
ロシアからの安い資源がなくなるとこの工業力の低下は危機的なほど下がると思われます。
他の国はさておき、ドイツは10年計画で再軍備に着手するのでポーランドと併せれば陸戦兵力は十分なレベルになるでしょう
よって10年スパンで心配しなきゃならないのは航空宇宙戦力と核戦力の整備ですな
ドイツとポーランドが仲良くなんて考えられんなw
F126フリゲートどうするんだろう。
欧州艦で初めてイージスシステム(SPY-6+SM-2,-6)搭載する予定らしいけど、それも見直すんだろうか。
アメリカや欧州なんかも冷戦後5ー10年位から欧米の軍事費削減に伴い兵器産業の買収・統廃合が進んで、競争力や開発能力が低下したまま今に至るですですしね…
反欧米寄りへの国への武器輸出で同盟国側からも結構な非難があったけれど生産開発能力を維持していたフランスが優位な状況とはな展開は予想だにせずですね。
ラファールやレクレールなどの大物が売れない時代が懐かしいね…
米国製離れが続けば報復でトランプ大統領任期4年間の間にどんな理不尽な要求が付き受けてくるのかは海のリハクも読めないでしょうね。
現代戦の技術のベースはどんどん民生品の技術に寄ってるから、軍事費を掛けなくても出来ることは沢山あると思うけどな 民間協力を妨げる軍事アレルギーを徐々に取り払っていこう
マスク氏によると
軍用ドローンの中国での製造費は米国の10分の1だが、民生品のドローンの場合、中国での製造費は米国より2桁少ない
EUも似たような状況でしょう
ロシアは中国やイランから買っても恥ずかしくないし、以前から経済や軍事の協力がたくさんあった。EUはどうしようかな
のりものニュースでアルジェリアがSu-57の購入をキメたとかいう噂が(ただしいつ届くかはロシア次第)。
興味があれば記事にして欲しいな(チラッ)
2019年12月に書いている(北アフリカでF-16Vと対峙? ロシア、アルジェリアへの第5世代戦闘機「SU-57」輸出が決定)ので、今回はいいかなと思っております。
それは失礼しました。
一方で日本はそんなアメリカの輸送機を中古でも欲しいと相変わらずの尻舐めぶり。
多分石破茂の思い付きだろう。
日本はある程度国産化出来ていると思うべきなのか、この程度と思うべきなのか