New York Timesは19日「カナダはEUの防衛産業拡張計画に参加するため協議を始めた」「最終的に欧防衛産業の一員になる」と、Defense Newsも「カナダは安全保障分野の関係を転換する」「欧州と共同調達プログラムや新たな共同防衛同盟について協議中」と報じた。
参考:Facing Trump’s threats, Canada shifts defense links away from US
参考:Menaced by Trump, Canada Prepares to Join E.U. Military Industry Buildup
トランプ政権を否定する政権が誕生しても対米関係は元には戻らない可能性が濃厚
トランプ政権はカナダに25%の関税を課し「カナダ経済を破滅させる」「そのような結末から逃れる方法は米国の51番目の州になることだ」と脅したため、この行動はカナダ国内で大きな反発=トランプ政権への不信を招き、カーニー首相はブレア国防相に「F-35Aがカナダにとって最善な投資かどうか、カナダのニーズを満たす他の選択肢があるのかどうか検討しろ」と指示、ブレア国防相も「空軍の要求要件を満たすプラットフォームとしてF-35Aを選定したが、我々は他の選択肢も検討している。全てをF-35Aで更新する必要があるのかどうかだ」と述べて大きな波紋をもたらした。

出典:Lockheed Martin Aeronautics
カナダ国営放送のCBCは「既に16機分の購入資金を支払済で2026年に引き渡し予定だ。これをブレア国防相は受け入れるものの、残りのニーズ(72機)は選定結果で2位となったグリペンで満たすことを示唆した」と報じたが、New York Timesは19日「カナダはEUの防衛産業拡張計画に参加するため協議を始めた」「この目的は欧防衛産業を活性化させて『欧州を米国に代わる選択肢』にすることだ」「具体的にはF-35の競合システム製造に加わるため欧防衛産業の一員となり自国産業施設を売り込むことだ」と指摘。
英国を訪問したカーニー首相も「カナダの安全保障が米国に偏りすぎている」「1ドルあたり80セントを米国に送ってきた=国防予算の約80%が米国製システムの調達に費やされている」「これを多様化する必要がある」「費用対効果の必要性、国内で代替航空機を生産できる可能性を考慮すれば、こうした選択肢を検討するのは賢明でありカナダの利益にもなる」と述べ、欧州との関係を強化して米国依存を引き下げることを示唆し、Defense Newsも「カナダはトランプ大統領の脅威に直面して安全保障分野の関係を転換する」と報じた。

出典:U.S. Air Force photo by William R. Lewis
“ジョリー外相は「欧州と共同調達プログラムや新たな共同防衛同盟について協議中」「我々の最終目標は今まで以上に欧州と近づくことだ」「こうした動きに至ったきっかの1つはカナダ併合の脅しだ」「ホワイトハウスから発せられる暴言は懸念の範疇を超え、もはやカナダの主権を及びかすものになった」と述べ、カーニー首相も英仏とF-35の代わりとなる航空機をカナダで製造できるかどうかを協議し、Over The Horizon Radar取得(総額42億ドル)でオーストラリアと提携するとも発表した”
“このレーダーは米国と共同運用しているNORAD向けのもので、カーニー首相は「NORADに対するカナダの関与を強化することになるだろう」と述べると同時に「このレーダーはカナダを守るため独自の行動をとることも出来る」「我が国の安全を担保してきた国際的制度や規範は疑問視されるようになった」「かつてカナダの優先順位は米国と一致していたが現在は変化し始めている」と述べた”

出典:Donald J. Trump
4年後の米新政権や世界がどうなっているのかは予測もつかないが、トランプ政権を否定する政権が誕生しても対米関係は元には戻らない=安全保障分野において米国が信頼できるパートナーに復帰できないと思われ、欧州・カナダは米国抜きの新しい安全保障体制に移行していくだろう。
トランプ政権は予測不可能なので「インド太平洋重視の方針が覆されることはない」と言い切れず、もし軍事力による中国との競争が割に合わないと判断して「ディール」と言い出せば、北米と欧州で起こっていることは日本や台湾にとって他人事ではなくなる。
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※アイキャッチ画像の出典:Canadian Army
「在日米軍の強化中止」みたいな話が出てきてますし、半年も待たずに日本もてんやわんやな事になってしまいそうだ…
「世界って割とあっさり変わるんですね」
おっしゃる通り、その意味は少し分かります。
特にアメリカの大統領が変わったら世界は変わりやすいような気がします。少数意見ですが、トランプに変わって、第三次世界大戦が少し遠ざかったように個人的に感じています。
このカナダとアメリカとの紛糾は、トランプの無茶苦茶な言動が原因だと思わます。しかし、別の視点では、カナダの与党の自由党とトルドー首相の政治は良くなかったと個人的には思います。
しかし、今、その与党自由党は、カナダ人の反トランプ感情を利用して求心力をかなり高めています。選挙がどうなるか?です。与党の自由党は反トランプで世論を味方につけたけれど、それでも選挙ではカナダ与党は負けるのではないかな?
与党の自由党も、前のトルドー首相も今のカーニー首相もそうですが、アメリカの民主党に考え方が非常に似ています。また、ほとんどのマスコミが自由党側の考え方の応援報道をしているのもアメリカの大統領選挙の状況と同じです。
アメリカの場合はトランプが勝ちましたが、アメリカ国民とカナダ国民は同じではありません。例えば、アメリカ国民よりカナダ国民の方がマスコミの報道を信じる人が多いようです。とにかく、この辺りのことは日本政府や第三者は選挙の結果を見てから判断する方がいいかもしれません。
現代の理念なきチェンバレンになりそうだな。
世界大戦の足音が聞こえる。
>>軍事力による中国との競争が割に合わないと判断して「ディール」と言い出せば
軍事力で中国に抜かれるのは分かっているので今からディールすれば良いのでは?
米中で冷戦再現とか頭が悪すぎる。その為にプーチン大統領をアメリカ側に引き寄せているんだろうけど。
カナダがアメリカからの侵攻に備え、欧州と集団的自衛権を構築しようとする。
数年前の自分が聞いたら、フィクションにしても現実味が無さすぎると批判するでしょうね…。
撤退、費用削減されたアメリカ欧州軍の次の職場は、米加国境になるかも知れませんね…。
アメリカに対する軍事同盟ではないと思いますけど(カナダをアメリカから守るために欧州が出てくる道理がない)
今のアメリカは同盟者としても武器供給元としても信用が既存されすぎてての「アメリカ信用できない西側同盟」な感じ?
今までアメリカが西側の中心になれたのも西側とイデオロギーを共有してたからで、そのイデオロギーよりマネーが優先された時点で・・
その分は日本に買わせる気じゃないですか?
F35とかは作る方もあまり追い付いてないみたいで余る事はないでしょう。
日本のF3なんかBAEにサウジアラビアも入りそうで50年くらいかかるよ(笑)。
だったら止めてF35買えよ、と甘い囁き…関税もオマケしてやるよーん♪でイチコロです。
モノはちゃんとしてるので日本にとってはメリットデメリットだと思いますよ。
国産戦闘機とか言ってもどうせ共同開発なら生産保有数には制限付きます。防衛強化で数増やすならアリです。
トランプ大統領がF-35を売りたい先はインドですね、表明してましたし、日本はそもそも、いまだに納品未定な数が多いですし。
GCAPが最終バージョンになるには真面目に50年くらいが必要でしょうねえ。
Fー15/16もなんだかんだと50年使い続けるでしょう。
問題は日本がそういうアップデートに投資を続けるかどうか。兄弟機が最新versionになってて一番古いのになっちゃったりして。F-2はできた当時は最強のF-16亜種だったのになあ。
流石に50年はかからないでしょ
極端なこと言いすぎ
日本は何が何でも早期に完成させるよ
今はその覚悟がある
サウジ入れるなら日本抜けるって言われたら英伊も困るでしょ
BAE、が入り…そう?
それはさておき2035年のデリバリーの重要性は英伊も認めてるので
それが遅れる要因になる様なサウジのGCAPへの加入の仕方は望まないと思いますよ。
共同開発で保有数制限も意味不明です。共同開発国はむしろ購入数を増やすことを望むでしょう。国内産業へのリターンが1/3になるから?それで制限かかるくらい国内産業維持に熱心なら良かったんですけどねぇ…
コロナ騒ぎの時も思いましたが、世界って割とあっさり変わるんですね。もうちょっと普遍的な物だと思っていましたが。
アメリカ製兵器の使用にアメリカの許可がいるとかアメリカの意向に背くとアメリカ製兵器の輸出止められるとかは別にトランプ政権になったからというわけではなく前政権の頃からそうでしたし。(バイデン政権でも人権問題とかで)
欧州も欧州で人権とかいろいろなネタで口を出してくる(ドイツとか)のでアメリカ特有かと言えばそうでもない西側諸国の通例だと思います。
アメリカが世界の警察が割に合わないってのもトランプ大統領個人の考えというよりアメリカ国民の世論です。
なんかトランプ大統領を悪魔化してすべての不都合はトランプのせいって安易に考えてるフシもあるような。
単純にアメリカが世界各地からフィードバックされて来る各種の負担(日々増大)に耐え切れなくなったんだと思う
トランプ氏の政治的躍進はその表象に過ぎないと思ってる
多極化世界の始まりというよりは次の覇権レースの開始に過ぎないって感じ
でももうアメリカは割に合わないと考えてるからそのレースから降りるよ、後は好きにしなとアメリカ人は主張してるのかなと
こんな状況で覇権国になりたい、だなんて相当な物好きですよ
中露もそんな気がないから「多極化世界」なんて言葉使ってるワケで
逆を言えば西側の琴線である「人権」に触れるような武力行使をする予定がなければ無関係だったし、アメリカの意向ってのも(トルコのS-300問題とか)そこまで無理難題ってわけでもなかった
それと比べるとトランプのアメリカは今までの支援分を鉱物で支払え(鉱物資源持ってない国は?)だし、よりによって侵略してる側に同調しての被侵略側への停戦圧力とか、軍事的に侵略する予定のない国にはいささか都合が悪い方針をとりすぎてる感
ウクライナ戦争を第三次世界大戦に波及させないってのはもっともだと思うけど「だからアメリカに益をもたらせない国は、別の強国に好き勝手されてしまえ」では頼ろう思う国が減るのも仕方ないと思うところ
私もさすがにここまで強引と思っていなかったし正直引いているのですが…
現状選挙前から言ってきた主張でそれらの根底がアメリカを頼るな利用するなのセオドア・ルーズヴェルト的棍棒外交なので、経済的な効果はともかくモンロー主義アメリカとしては普通の行動ととらえられます。
ロイターも記事出してますが、MAGA自体100年前のセオドア外交の再現のようなロシア戦争終結仲介と米大陸介入なので、これまでもあった流れを今起きないと見積もっていた私のほうが甘いのでしょうね…
鈴木宗男さんの言う通り、アメリカはコロっと変わるので信じすぎるのも危険というやつでしょう。
カナダは、対米輸出・特に原油輸出が激減しており、シェール革命の影響を受けているとも言えるんですよね。
マスコミの報道だと、アメリカがヤバいという感じですが、数字を見るとカナダも対応できるのか注目かもしれません。
重質油は、ロシア産・南米産・中東産を持ってきてましたから、代替しようと思えばそれほど難しいことではありません(シェールオイルは主に軽質油です)。
>輸入量が減少したにもかかわらず、米国の原油在庫は先週、予想を上回る増加となった。国内の原油生産量が日量1360万バレルと、過去最高に近い水準を維持したことが背景にある。
>EIAのデータによると、米国のカナダからの原油輸入量は、3月14日までの1週間で日量54万1000バレル減の310万バレルと、2023年3月以来の低水準だった。
(2025年3月20日 米のカナダ産原油輸入が2年ぶり低水準、関税受け=EIA ロイター)
アメリカ・カナダ間の貿易収支で最大の米側赤字は鉱物関係です。これが大幅に減少するだけで貿易赤字は解消解消に近づくんですよね。
米国の対カナダ貿易収支(引用元;U.S. International Trade Commission)
2022年;収支総計-784.52億ドル(鉱物関係収支-1,202.65億ドル)
2023年;収支総計-646.45億ドル(鉱物関係収支-913.75億ドル)
2024年;収支総計-556.04億ドル(鉱物関係収支-880.41億ドル)
輸入鉱物関係の内訳は76%が原油、10%が原油以外の石油で、米側輸入量が近年減少傾向なのはおっしゃる通りですが、2024年でも分野別赤字総額の76.5%余りを占めています。
トランプ大統領のカナダ併合発言の元は案外これが大きいのかもしれません。
鉱物関係による貿易赤字、まさに仰る通りです。
トランプ大統領、貿易収支に拘りがありますから、発言の裏側として仰る可能性は有り得ると思います。
原油輸入量は減少傾向ですから、どのように収束するのか注目ですね。
ガイアナ沖の開発が、軍事・経済面で注目されてきましたが、こういった米国石油メジャー出資・オペレーター案件で代替していくのかなとも見ています。
(グアヤナエセキバ wiki)
(2023/12/25 着実に原油生産量を伸ばすガイアナ、その西部をベネズエラが併合? 石油天然ガス資源情報)
(2024年3月20日 エクソンvsシェブロン CEOが海底油田で異例の応酬 資源エネルギー 日経)
アメリカとカナダの問題は、カナダから流れてくるマのつくブツの問題が結構大きいからなぁ
自由化してるカナダから、アメリカに流れてくる事をアメリカ右派は良く思ってない
「こっちに来るのを何とかしろ、取り締まりに協力しろ」とカナダにいっても、
カナダ(の自由化推進派、主流派)からすれば「マの何が悪いのか?」と心の底から思ってるわけでカナダの心証が悪くなるだけという
過去にイギリスが中国でやらかした事例を挙げるまでもなく、アメリカ右派、というか普通の国は、あんなものが国に流れてくるのをよく思わないのは当然なわけで。
南米のカルテルとかそういうのと同一視扱いされつつあることを考えると、アメリカがカナダに風当たりが強くなるのは当然で、それに対してカナダが反発する、の繰り返しというか
ちなみに医薬品はカナダの方が安いのでアメリカ人たちが越境して医薬品を買いに行く文化が存在するというのも、アメリカに流れ込んでくる原因の一つではあるのだけれど…
南米からヤバいのが色々流れてこんでくるのに日々悪戦苦闘しているアメリカの神経を逆なでしまくってるのは言うまでもなく
つい先日、中国ではカナダ人3人がヤクを持ち込んで云々で、(カナダ政府の抗議やら何やらにもかかわらず)極刑に処せられてる…
まさにその問題はあるでしょうね。カナダはトルドーが合法化して以来明らかに悪化してまして、接種者は当然増え、町中に歩き方がおぼつかない者が増えるような有様で受動喫煙を避けられないくらい匂いが残る惨状です。大学関係者が学生を行かせられないと憤慨するほどに。
本当にどうしてこうなってしまったのか…昔はまだ表は綺麗な国だったのですが…
ここ最近で、一番怖いのはトランプでもプーチンでも無い。エマニュエル•トッドさんだ。何故あの人の予想は当たるんだ?家族体制や人口統計ってそんなに正確に世界を映し取れるの?
まぁ、歴史は単純というかなんというか
P.F.ドラッカーさんも、人口構成・年金基金の影響についてよく書かれていた記憶があります。
『すでに起こった未来』なんて表現だったような…
そうなんですか、ドラッカーさんに関しては余り触れたことはなかったのでこれを気にそちらの方面も学びたいですね。
人口ボーナス人口オーナスに近しい事は言われてきたのですが(企業の進出先検討時など)、学問的にはっきり検証したのが、最近みたいですね。
ウクライナ市場(内需)、自分が有望ではないと考えているのが、この人口の観点なんですよね…
>ハーバード大学の人口学者、デービッド・ブルームが21世紀初頭、人口ボーナス期とオーナス期が経済に与える影響が大きいことを特定し、広く認知されるようになった。
>日本は1960年代の高度成長期に人口ボーナス期を迎え、豊富な労働力が経済発展に寄与した。
(人口ボーナス Wiki)
別に彼の分析が特段優れているとは思いませんね
ウクライナ戦争はどのみち西側の敗北に終わり、アメリカこそ世界を不安定化させる元凶であるという事実を赤裸々にするだろう
なんて話は2022年にロシア軍の初期攻勢が失敗した頃からここのコメント欄でもよく見られた意見ですよ
まともな判断力があれば誰でもわかることだったはずです
もっとも、そういう意見には親露派、あるいは陰謀論者のレッテルが貼られて封殺されたわけですがね
そういうものなんですかね。にしてもどうやってそんな未来の事が見えるのか、私には不思議で仕方がありません。未だまだ、学ぶべきことは有りますね。ありがとう御座います。
アメリカの成功・失敗はともかく、トッド氏の過去の発言でトランプはなんで問題を直視しないんだという常識的視点に立っているからという指摘がありました。
彼の分析は理想主義を徹底的に排したところにあると思っていて、ソ連の崩壊(共産主義的理想主義による欺瞞の統計の排除)、西側の盛衰(リベラリズム的理想主義による欺瞞の統計の排除)を予想したのかと。そしてこの視点をやや偏っているように思いますがトランプも持っているからこそ、トッド氏が言う「常識的」なのでしょう。
ここの主記事とはずれるので簡潔にしますが、ただその記事でトランプの経済政策は失敗するだろうとトッド氏は予想されてますが、私はまだ成功の余地は十分にあると思っています。
ドル覇権の将来についてはむしろトランプの関税と外交行動がアメリカの産業を破壊しているドル覇権を軟着陸させる効果が、意図があるかはともかく行われているうえ、技術者の育成についてもまたトランプの発言を追うと問題視しているのがあるので、あとはこの4年間でどれだけそれをアメリカ国民に周知して、いくらかの手を打てるかですね。
追記
トッド氏については魔術的に予言者のように見るのではなく、彼の分析を適宜批判してみると面白いと思います。
彼の本質は効率的な制度だったはずの従来の社会制度が20世紀末以降に急速に崩壊しているというのを人口学を発端に社会学として分析・問題提起・予想をしています。
それでも、予想は妥当性はありますがリアルタイム性はそこまで強くありません。アメリカのロシア外交を敗戦処理と呼んでましたが、さすがにトッド氏でも今の全方位棍棒外交を予想してませんでした。ここまで欧州と敵対してでも主導権を握ってウクライナと距離を離した今を彼がどう分析するのかを楽しみにしてます。
…簡潔になりませんでした。
有難うございます。私としても未だまだ未熟な為、更なる知見の獲得の為に邁進していく所存です。確かに、彼の予想に対して圧倒されてしまい自分の思考を作る隙間を考えていませんでした。ご助言ありがとうございます。
アメリカ製はいざという時に使えないかも知れない…というのは分かりますが
グリペンってF-35の代替になるんですか?
できる範囲での運用をするしかない。
F-35と同じことができる必要はなくて、カナダの防空の役に立てばいいでしょう。
「北極圏超えて来るロシア機に対処する」のに限れば「餅は餅屋」なグリペンが欧州3機の中なら一番向いてるよーな気はする(個人の感想です
カナダがやるならうちもその輪に入れてくれ
GCAPで作った伝手を使って
まぁ、ロシアの脅威は今後どんどん低下、GLONASSの運用だって2030年頃にはどうにもならなくなるのだから、カナダにF35がいるかというとまぁ、オーバースペックもいいとこでしょう。ただ、カナダを守るのに欧州連合って、そこしか頼るとこがないのはわかりますが、現実味ゼロですね。
トランプは戦争より平和を指向しているのは1期目も同じだ。
しかしその意図は国務省、国防総省、司法省、CIA、FBI etc.マスコミ、学者、ほかボルトンだとかポンぺオだとかニキ・ヘイリーだとかの守旧的な内部の敵に足を引っ張られて頓挫した。2期目はその手は食わず矢次早に技を仕掛けており守旧派はついていけてない。
露との戦争、中国との戦争を既定方針のように刷り込まれてきた政治家、マスコミ、専門家達の妄想を解いていくにはこれぐらいのショック療法が必要だと考えているのだろう。自由主義とか民主主義などの絶対性を主張して他国に対して聖戦を主張する事と、アーリア民族の生存圏を主張して聖戦を主張する事と何処が違うのか?ファナチックな点では全く共通している。
それよりは利益を主張する方がましだ。戦争よりビジネス。血を流さず交渉・ディールで物事を解決しようとしている。
トランプは平和主義ではなく利益最優先なので、利益になる戦争は後押しし、利益にならない戦争には反対しているだけでしょう。イスラエルには盛んに支援していますし。
オバマ政権時代からアメリカ兵器の運用と政治は一体化してたのは事実ですからねえ・・・。その波及がカナダにまで及んだと。