米国のBreaking Defenseは17日「カナダがトランプ政権下で初めてF-35発注見直しに言及した」「カナダの動きに他の国が追従するかどうかは未解決の問題」「NATOに対するトランプの暴言は『米国が信頼できないパートナーである』と証明するかもしれない」と報じた。
参考:Canada says it’s reconsidering multibillion dollar F-35 buy as Trump ratchets up trade war
米国と外交・安全保障政策で衝突する場合に備えて調達先の多重化=異なるエコシステをもつ武器の存在は重要になってくるだろう
米国のBreaking Defenseはトランプ政権の不確実性を理由に「米国製システムは今後の選択肢においてデフォルトではなくなるだろう」と予想し、F-35Aの潜在的な顧客と見なされてきたポルトガルでもPÚBLICOの取材に応じたヌーノ・メロ国防相が「世界は変わってしまった。我々の同盟国はあらゆるシナリオ下で戦闘機を運用するための要素(メンテナンス、スペアパーツ、アップグレードなど)に制限を課す可能性がある」と言及、トランプ政権の不確実性を考慮してF-35A導入を否定するものと受け取られている。

出典:Lockheed Martin Aeronautics
さらにカナダでもトランプ政権の態度を理由にF-35A導入計画の中止を求める声が高まっており、カーニー政権のブレア国防相も14日「空軍の要求要件を満たすプラットフォームとしてF-35Aを選定したが、我々は他の選択肢も検討している。全てをF-35Aで更新する必要があるのかどうかだ」と述べ、国営放送のCBCは「既に16機分の購入資金を支払済で2026年に引き渡し予定だ。これをブレア国防相は受け入れるものの、残りのニーズ(72機)は選定結果で2位となったグリペンで満たすことを示唆した」と報じた。
ブレア国防相の報道官はBreaking Defenseの取材に「現時点でF-35Aの契約は有効」「最初の16機取得に関しては資金供給が法的に約束されている」「カーニー首相はF-35A契約がカナダにとって最善な投資かどうか、カナダのニーズを満たす他の選択肢があるのかどうかを判断するようブレア国防相に指示した」「我々はF-35A契約を直ぐにキャンセルするつもりはないが、カナダを取り巻く環境の変化を考慮して『現在の契約』が軍と国民にとって最善かどうかを確認しなければならない」と回答。

出典:Donald J. Trump
カナダを取り巻く環境の変化とはトランプ政権の不確実性、カナダ合併発言、関税問題、有事の際の武器主権などを指しており、つまり「このままF-35A(を含む米国製システム)を導入し続けるか、欧州製システムなど調達先を分散して外交と安全保障のリスクを分散させるか検討が必要」という意味で、Breaking Defenseは「NATO加盟国に対するトランプの暴言は『米国が信頼できないパートナーである』と証明するかもしれない」「カナダはF-35発注見直しに言及した初めての国で他国が追従するかどうかは未解決の問題」「もし追従すればF-35のサプライチェーンには大きな混乱が生じるかもしれない」と指摘している。
因みにF-35の運用維持は多国間で構築されたグローバル・メンテナンス・システムに依存し、特にF-35のコンポーネントは運用国間で共有され、運用国ではなく「地域整備業者」に送って点検・修理を行い、代わりコンポーネントが送られてくる仕組み、つまり整備を終えたF-35のコンポーネントは送られてきた国に返却されるのではなく地域毎に一旦プールされ、F-35物流情報システム=ALIS/ODINの管理に基づき「必要な国」にコンポーネントが配送されるため、航空自衛隊が整備に送り出したコンポーネントの代わりに「配送される整備済みコンポーネント」はオーストラリア空軍が使用していたものだったりするという意味だ。

出典:SAAB
国際整備拠点=MRO&U施設があっても「コンポーネントの供給」を止められれば「F-35の運用を維持できなくなる」という意味で、米国と外交・安全保障政策で衝突する場合に備えて調達先の多重化=異なるエコシステをもつ武器の存在は重要になってくるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Andrew Lee
F35コンポーネントの整備供給が、他運用国・多国間にまたがっていること勉強になります。
F35が、1か国・少数国でメンテナンスのサプライチェーンが完結しないというのは、運用上の弱みなるかもしれませんね。
現状、支障が出ることがなかったのか少し気になります。
じゃあ、自国内で部品が調達できるようにってすれば、採用数が少なくてライン維持ができなくて、共食い整備が始まる国もあるわけで。
世界規模で部品管理をしているのに、共食い(他機体からの部品流用)なんてできるのかな?
世界規模での部品管理は、補修部品の在庫管理というだけで個々の機体に実装済みの部品までは管理していないとか(車レベルまでかな)?
>自国内で部品が調達できるようにってすれば
といってるんだからF-35の話ではないでしょう。
> 1か国・少数国でメンテナンスのサプライチェーンが
フィンランドは自国で完結する体制じゃなかったかな?少数国で完結しないのが問題って昔の導入国が少なかった頃のF−15とかどうなのよ?と思うし自国内で全て賄う様な機体じゃない限りそんな問題はついて回る。
国家間のサプライチェーン問題もそうだが運用するにあたり米国の存在が欠かせないのが1番のリスクになっている。自国で製造したガラパゴスな自衛隊装備維持の為に米国から様々な物を買っているんだし、何処の国だろうが一部でも米国依存があるなら潜在的なリスクなんて何処にでも転がっている。
国内でMRO&Uができるだけでサプライは全然別の話でしょう。
「米国製」F404エンジンの輸出が、韓国企業の倒産で止まった事例もあります。
情報ありがとうございます、勉強になります。
アメリカ軍需産業サプライチェーンを紐解いていけば、中国に依存しているものがあるのを、管理人様が過去記事で問題視する内容を取り上げていたのを思い出しました。
サプライチェーンの国内完結、とても響きはいいのですが、なかなか難しいのが現実ですよね。
こういうグローバル間整備システムは外交関係に左右され易いのがネックだな……
だからと言って自国で全部賄うのは、それそれでコストが掛かる大国の遊びだし
単なる一過性のマス・ヒステリーなのか、後々まで影響を与えるターニングポイントになるのか。
まあ少なくとも1.2年程度でドラスティックに変化する事は無いとは思いますけど、「トランプ後」がどうなるか?というか、アメリカ以外がどうするか?が要因になるんでしょうねぇ。
でもこれで世界の軍隊が「エリア88」になったら、整備と補給が阿鼻叫喚のカオスになるのは確実です。
喜ぶのは、昔から第三の選択肢だったおフランスと、元から自国製で統一してる露・中という事になりますけど。
「トランプは信頼できない」と言って、カナダ自身が違約(契約済みの購入をキャンセル)やろうとしているのは面白い
実行すれば信頼関係が破綻するのは間違いありませんね、原因はカナダですが
どうにも予言の自己成就のパラドックスを彷彿とさせます
本当にアメリカとの信頼関係が大事だと思うのなら、やるべきは運用維持の保証を取り付ける事でしょう
契約にも色々ありますからね。事実発注済みの16機はそのまま購入する訳ですし。
「問答無用でキャンセル。違約金も払わない」とが言ってる訳じゃないので契約内容の詳細を知らない(よね?)外野が「信頼関係破綻」とか決めつけるのは如何なものかと。
本文読めばわかるけどカナダが考えてるのは違約ではないと思われ。
アメリカが信頼出来ないのはその通りとしても。
じゃあイギリスが信用出来ますか?という大き過ぎる問題や。
フランスが信用出来ますか?
100万発砲弾を高らかに約束して1/3しか持ってこない連中が、果たして代替のサプライヤーになるのかどうか。
韓国はアメリカ以上に政権交代がドラスティックですし、中国はリスクの塊ですし。
結局、突き詰めていくとロシア機をライセンス生産するのが一番という本末転倒な感じになりませんかね。
要するにアメリカっていうかトランプ叩きたくて仕方がないんだな、と
平和維持軍と称して火に油を注ごうとしてるマクロンやスターマーを見てると
いよいよ戦争を煽ってた連中が馬脚を露わしてきたのかな……と思いますね
トランプの評価が悪くなるのは仕方ないんじゃないかな
これに関しては紛争当事者の双方に武器を売るぐらいの二枚舌がある種の安心ポイントなのに、好意的にとらえて「和平交渉を始めないから」、悪いところだけ抜き出すと「ありがとうって言ってない!!」で武器や情報の供給止められたらたまったもんじゃない
まだ欧州の「砲弾を100万発供給すると言ったけど無理でした」のほうがマシ(ほかの兵器はそこそこ送ってるし)
一方的にアメリカが日本を守る日米安保に不満ならともかく相互防衛協定のあるNATOに対して公然と「カネ出さないなら守らない」とか言い出すんだから評価ガタ落ちアメリカ離れなんて当然ですよね
ボーイングの内部通報者は、死んでいる。
トランプ大統領は、大丈夫かな。
私もhogeさんに同意見です。
兵器の購入契約問題ですが、反対トランプの影響かもしれませんね。
しかし、大きく見るとカナダの今の自由党政権(カナダだけでなくフランスもイギリスも)は、アメリカの民主党に政策が似ていると思います。
そして、カナダの現政権は、マスコミや知識人やポリコレを握っていますが、庶民の一部からは離反されています。今後、これらの国の選挙がどうなるかによって状況が変わってくると思います。
でも、フランスなら部品含めてライセンス生産を許可してくれそうです。
自衛隊の次期主力戦闘機の、F-35Aの対抗馬だったユーロファイターも
設計データももらえて、改造可能だった記憶
いま考えれば、日本もユーロファイターでも良かったかも?
中露を隣国に抱えながら空自の最大勢力がユーロファイターなのは不安だな。
現時点では問題なくても2040年ごろまで運用すると考えればなおさら。
いくら性能に問題があっても、いざ必要な時にただの粗大ゴミになるかもしれないよりは多少マシかと思われますけど。
まあ今更なので、そうならないことを祈りましょう。
アメリカとロシアは全世界を敵に回しても(少し生活水準を落とせば)安定した生活を送れる国なので信用できないんですよね
全世界と国交断絶して、貿易一切無しとなっても資源や食料に困ることなく、仮に攻め込まれても核を含む軍事力がある
何やっても許されるというか他が泣き寝入りするしかない国
貿易しないとやっていけない国は友好国を軽視できないので政変したとしても最低限の関係維持は期待できる
日本 台湾 西欧諸国など貿易無しに自立できない国での経済的軍事的な同盟を考える時期が来てるのでは
カナダは比較的資源や食料に恵まれてる国なのでいっそ自立目指してもいいと思いますけどね
アメリカ=ロシアの強さは仰る通りで、結局そこなんですよね。
資源を考えたときに、中近東・北豪州などが思い浮かびますが、ここがまた米露どちらかと密接なのも上手くやってるなと…
もし、ドイツが発注し見直しになったら一番影響出ますかね?ラインメタルが工場を作ってF-35の胴体生産する計画も見直しでしょうし。
トランプ大統領が売りたいインドへの輸出も遠のくでしょうし。
なんでもいいから注文して来るところがいいですね。
アメリカはその点心配だらけ。
>>国際整備拠点=MRO&U施設があっても「コンポーネントの供給」を止められれば「F-35の運用を維持できなくなる」という意味で
記事の趣旨とは外れるけど開発本国の米空軍ですらMC率5割なのに他の導入国の稼働率はどうなっているんだろうか
カナダもポルトガルも正直なところ、そもそもそんな豪華な軍備なんてウチいる?どこが攻めてくるの?と思ってるんだろうなぁ・・数年前のドイツみたいに。
「自国ファースト」剥き出しな国と付き合うのですから。
ケースバイケースで良いのでは。その方が、相手にも理解されやすいのでは?。
カナダの場合、対ロシアで、NORADの離脱はできないのでは?。
その意味で「お付き合い?」は必要では?。
注文済みの16機はそのまま受領して、NORADで米空軍と共用しては?。
「お付き合い?」として。他は、好きにしては?。
グリペンでも、タイフーンでも、ラファールでも。
NORADを別にすれば、カナダ軍は外征型の軍隊で、NATO枠内で動くだろうし。
「やっぱりうちも次期戦闘機はグリペンにすべきじゃない?」
トンネルくり抜いてSTOL発進はロマン
滝が割れて地下からカタパルト発射がステキ(ダンバダバ、ダンバダバ~)
マクロス・ゼロの潜水艦から、可変戦闘機Sv-51が垂直発進にはシビれましたわ。
戦車無し、エアカバーするステルス機無し、長射程対空ミサイル搭載艦無しで、グリペンとジャベリンとフリゲートで中露と戦えと言うなら、有事に財務省職員は全員が最前線に行くと約束してもらわないとな。
それでアメリカ抜きでNATOがロシアと戦う事になった場合、Su-57とかの対処は全部F-35保有国に任せるって事?
トランプが嫌いだとか、アメリカ依存はやめようとか、F-35の費用対効果に疑問を抱くってのは気持ちとして理解できなくもないが、現状の各国に分散した部品や機材の調達をアメリカ抜きで出来るんか。そして求められるであろう費用や何やらをカナダやポルトガルは負担する覚悟はあるのか。
アメリカ抜きってAWACS抜きですか?F35とかグリペンとか以前に絶望の戦場では。
純粋に疑問なんだがステルス機同士が空戦したらどうなるんだ?
お互い発見できないとか?
初手が有利なだけで、初手で迎撃出来なかったら全て有視界による戦闘だから何も変わらない
基本何も変わらない、には同意だけど探知距離が少し短くなるだけで有視界にはならんのでは…
空対空ミサイルを4発内蔵、ステルス性を下げて良いなら翼の下に下げられるらしい。
が、10発も無いから空対空ミサイルが外れたら、逃げるか空中戦の基本である機銃戦闘に移行するだけだよ。
>逃げるか空中戦の基本である機銃戦闘に移行するだけだよ。
逃げるでしょ。あるいは観測して味方と共同交戦するか。
ミサイル持たずにステルス機を数十km先で見つけて向こうはミサイル持ってるかもしれないのに「わざわざ近づいて機銃戦闘仕掛ける」なんて選択肢はまずないでしょう。
まあ色々シナリオ整えて無理矢理理屈をこじつけることはできなくはないかもしれませんがそんな超絶レアケースは「ステルス機同士の空戦ってどうなるの?」の回答としては不適当かと。
だからこそ赤外線捜索追尾システムことIRSTが重要になってくるんですね。F-22は搭載スペースだけで積んでいませんが(改修してIRDSという先進赤外線防御システムをを搭載予定)
冷戦期からロシアは赤外線探知装置に注力していたので西側より優れていたとされますが、実態は分かりません。
戦闘機なんて沢山あるアセットの一つでしかないわけで、他の手段で対抗すれば良いだけでは?
別にステルス機にステルス機をぶつけることだけが、航空戦ではないでしょう。
ウクライナは劣勢化で航空機の温存戦略をとってますが、航空優勢を奪われてはい無いわけですし、対空コンプレックスでもステルス機に対抗は可能です。
そもそも、Su-52がF-35とかと対等な第5世代戦闘機かと言われると、ちょっと違うでしょうし。
その防空網構築からしてアメリカ、ロシアどころか日本如きにすら遅れてる。ろくなドローンはアメリカかイスラエル製。スタンドオフ兵器はあるにはあるが、どうあがいてもロシア製滑空爆弾以上の量産性はない。空軍機自体アメリカ抜きでは数が足りない、しかも非ステルス機しかない。ないない尽くしの欧州がどうやってロシアに対抗するんですか?白旗でも振りますか?
アメリカに嫌われてもアメリカ製兵器を運用できるイランはすごい。1960年代の技術で作られたものと現代の技術では違うけど。
実はF35やめたかっただけだろ
イーロンもやめたそうだし
F-35に要求されるミッションを完遂出来る代替え案があるのかどうか、そもそも何をさせたいのかが重要ですね。
①F-35の性能の一部しか必要ない→代替え可能
②F-35の性能フルに使う、何ならそれでも足りない→代替え不可能
本邦は②でしょうか……
F-35導入背景が以下なので、②だと考えます
1. 老朽化したF-4EJの更新
2. 周辺情勢にあわせて有利なステルス機
3. もっと早い時期にF-22に決定したかったが、当時の防衛省の情報漏洩で輸出が許可されなくなった
初号機納入の時点で空自が求めるミッションは全てこなせると見込んでたらそうでもなかったし、TR-3に至ってはブロック3Fが実施できるミッションを未だにクリアできないのは想定外だったと思います
②(F-35の性能フルでも足りない)の場合むしろ代替手段を講じなくてはいけないのでは…
GCAPが間に合う&上位互換してくれると良いのですが……遅延だけはしてくれるな……
説明を読むと運用がややこしいですね
トランプでなくても安定稼働できるんでしょうかこれ
その脱米が目的なら30年以降に投入されるGCAPやFCASにもっと注目が集まって発注が掛かっても良いはずなんだけどな…
お呼びがかかるのが、F-16Vに比べて何が良いかも判然としないのに、F-35並にお高い欧州の非ステルス機なのが意味不明と言うか…
米国抜きでロシアと対峙しないといけないと豪語する割に、ロシア空軍への抑止力になるかすら不明な機体並べてなにすんの?と。
結局28年に任期が切れるトランプへの意趣返しでしかない。深い事は何も全く考えてないんだろうなと。
GCAPが無事に開発されると信じているのって日本人だけじゃないのかな。英国・イタリアはまあ難産だろうなくらいの感じで。
FCASに至っては、誰も信じていなかったりしてw。
F-35とて開発時点で(現時点でも)、順調に進んでるとは言えませんでしたが、多くの国が資金提供、或いは開発に参加しましたよ。F-35とGCAP何が違うと言うのか?
米国が28年以降も頼れないならステルス機の代替案が必要なのは幾らGCAPやFCASが頼りなくても変わらないでしょ?
F-16V -> これもアメリカ製
任期が28年 -> どうせ任期切れでリベラル路線に戻るとかんがえるお花畑は日本のメディアだけで、欧米のメディアは不可逆的な変化と見ている。
GCAPやFCAS -> アメリカがバックにいるF-22やF-35がコスト超過や計画の遅れで何度も問題になったのに、予定通りできるわけがない。アメリカがバックにいないので、計画中止、あるいは性能不足、コストが高すぎる etc…などの理由でまともな戦力になる可能性は低い。
書いておられる文章が既に矛盾している。
不可逆的にも米機が使えなくなると判断したのなら、
遅れるかもしれなくても、米国製ではないステルス戦闘機を手に入れる手段を考えるでしょ?米国の政治方針は二転三転しますが、非ステルス→ステルスの流れは技術革新なんだから絶対に非ステルスに戻ることはないですよ。
30年代以降、中露のステルス機も改良、強化、量産されるだろうに、いつまでもグリペンで戦えるわけないのは火を見るより明らかだと思います。カナダ国防省はグリペンに何の期待をしているの?と
その技術革新はアメリカの研究開発力と大量生産によるコストダウンにより達成されたものなので、アメリカ抜きでリソースに乏しい弱小連合はそれなりの戦い方をするしかない。
というか、F-35以上の性能(≒開発費)を目指していて、GCAPの生産予定機数 300機でまともに採算が取れるわけもなく、どこかで破綻すると考えることが普通(だからGCAPとFCASを統合しろという話が度々出てくる)
F-35よりは楽な開発になると思いますよ。
あれはそもそも統合だの多目的だので性能を詰め込んだ上で苦しんでます。しかしGCAPはそういうのは割り切って一部性能でF-35より上回れば良い、有人機には無理無謀な任務はドローンに任せりゃ良い訳です。
今のところ、どう見ても高性能路線の双発の大型戦闘機(その分、間違いなく一機あたりのコストが維持メンテを含めて増大する)なのですが…
F-35は単発故に電力や冷却能力で苦労しててそれがBlock4のハードルの一つにもなっていて、
開発費を現在進行形で押し上げてる真っ最中ですが…
そもそもF-35が西側標準機として存在しているからこそ、GCAPは無理をしなくても良いのです。
開発国全てが既にF-35を運用してますし、F-35を全項目で上回らなくても、F-35では不十分な部分を補えたら問題ない。
上2人に言うけど、FCASはともかくGCAPにそこまで悲観的になる必要はないんじゃ。
スケジュール通り開発できる保証はないものの、少なくとも日本は計画中しなんて絶対認めないだろう。なんとしてでも開発しなければならないものなんだから。
F-35のように約10兆円(開発費)/数千機(1,100機以上納入済み、アメリカ軍だけで2,000機程度調達予定)は一機あたりの負担は数十億円で済むけれども、GCAPは単純計算で10兆円(開発費)/350機(予定)で数百億円の負担が必要で数字のオーダーが全く異なる。
仮に開発できてもこれでは経済的に成り立つわけがないし、コストの高さや技術的なハードルの高さからくる計画の遅延や調達予定機数の削減や計画離脱でまともに戦力にならないと考えるべき(だからこそ、頻繁にFCASと統合すべきという話が出てくる)
あれこれ要求さえしなければコスト削減は可能だと思います。別に全性能でF-35を上回る事を目指さない。何なら開発国全てがF-35採用してるんだから、第2のF-35作る意味がない。
そもそも、お金というものは、その価値を保証する軍事力があって意味があるものなので。。。
F-35が頼りにならない以上、いくら金がかかろうと、自分たちで作るしかないのですけど。
10兆円をケチって、もし作れなければ、国が亡ぶのですよ。
10兆円の根拠がまず不明。戦闘機から攻撃機まで更新するA/B/Cを統合開発するのと同程度掛かるという根拠はどこから来るんだろう。
そして開発には国内技術・雇用・産業発展その他、完成した戦闘機以外にも様々なリターンがある。これらは全て金を出しても単純に買えるものではない。
だからこそ「GCAPの完成機を売れ」ではなく「『開発に』参加させろ」と言ってくる国があるし、出資に見合うだけのリターンを得られなかったF-35開発参加国が不満をため込んでる訳で。
GCAPの開発費は2~3兆円程度と幅を持って見積もられていますが、それを10兆円とする根拠がF-35の実質開発費というのは説得力が無いですね。開発費が10兆円まで膨らむ懸念があるなら、そもそも事業計画は根本から見直されるか放棄されていたでしょう。
また、自国調達に負担拠出分は加算されません。イタリアの主張によれば開発費は1/3づつ各国政府の負担なわけで、その場合は加算される開発費が単純計算で総開発費の2/3になると思われます。
三国間協議の結果2035年のデリバリー開始(初期作戦能力や完全作戦能力獲得時期ではない)は極めて困難と懸念されたなら、日本政府は別途の開発計画を模索していたかと。
私はGCAPは完成はするだろうけど、2035年の予定通りのデリバリは無理だと思っています。
あるいは、最初のblockは空飛んでAAMを撃てるだけの制限ありの実装とか。
対地・対艦攻撃、ウィングマン管制は後日とか。
「主として対空戦闘を行う」想定の次期戦闘機ですし、2035年時点でちゃんと飛んでAAMが撃てるなら問題ないでしょう。
流石にその頃にはF-35+JSM/LRASMやF-15JSI+JASSM-ERが使える様になっているはずですし、F-2も退役が「始まる」だけで2040年時点でも50機程度は残ってると思われますからASM-3改や12式能力向上型の運用はそちらに任せればいいでしょう。
個人的にはセンサーとネットワークさえある程度まともに機能してればセーフかなぁ。てか配備開始時点でFOC到達なんかしちゃったらむしろ世界が驚愕するのでは…
今の西側諸国の武器は陸海空が全ての同じ情報を共有して、立体的に攻撃防衛する戦闘だろ
そこに異物を入れて、どうするんだ?
システムが違うから、新たに互換性のあるシステムを構築するけど何年かかるんだ?
そりゃ東側の機体買ったら、心配ですけど、グリペンになんの問題が?>MIDS-LVT(4) USQ-140(V)1(C) RT-1841
単純な装備としての性能の代替なら難しいところはあっても覚悟があれば可能でしょう。
一方で、アメリカという世界の全てを相手にしても戦っておそらく勝利する国の最新の機密を共有されるという「後ろ盾を得る」については、アメリカからロシア中国にスイッチするくらいしか選択肢はありません。英仏程度の核の傘では全く足りない。そしてこれだけウクライナを応援し中露を批判してきた世界でそれは茨の道。
少なくともイギリス自身がそこをよくわかっているので、今のあの姿勢(NATOもウクライナも世界も脱アメリカダメゼッタイ)何だと思います。
まして核すら持っていない国が脱アメリカのポーズをするなど、危険以外の何者でもないでしょう。ただカナダは中国と接近することは十分考えられるので、トランプは叩き潰しにくるか、多少融和になるか、いずれか姿勢に変化は現れるかもしれません。
戦闘機の選定基準が不明ですが、米トランプ政権はウクライナ軍事支援から手を
引き、テリトリーの北米のカナダ,メキシコを関税戦争で屈服させ米国内に自動車
など主な製造業を移転させるのが主目的でさらに台湾TSMCの最先端半導体工場を
移転建設させ台湾有事でも軍事介入を回避。
カナダ政権がEUリベラル有志連合でトランプ政権と対決し宇ゼレンスキー政権に
軍事支援を続けるのか、日本も見極める必要があるでしょう。
政権維持には軍需産業側からのサポートもないといけないと考えると、関税戦争で農家の、ウクライナ戦争で軍事の支持を失う可能性の出てきたトランプ政権はかなり苦しそう。
そしてヤバイのはF-35に限った話じゃない。大統領の機嫌を損ねると情報も制限される事をトランプ政権が証明してしまった以上、最悪の場合自国の機密を敵対国家に流される事すら想定しなければいけなくなってしまった。
これ、アメリカの信用は向こうウン十年の間は皆無でしょうな
F-35を16機は買ってあるから〜とは言うが、訓練まで考えたら全く足りないだろと。米軍や自衛隊もF-35を訓練でかなり失ってる現状で16機で十分訓練できるのか?
今からでもステルス機運用に慣れたパイロットを確保しておきたい所で、こんなんじゃ仮にF-35やその他ステルス機を購入したとして、教官層の薄さでカナダ空軍が時代に取り残されるのは確定じゃないのか?