米国関連

戦略国際問題研究所がレポートを発表、中国軍から台湾を守る要は日本

戦略国際問題研究所(CSIS)は台湾を巡る米中の軍事衝突を分析した「The First Battle of the Next War」を公開、このレポートの中でCSISは「中国軍の侵攻阻止には在日米軍基地の使用は不可欠なので日本は台湾防衛における要だ」と主張している。

参考:The First Battle of the Next War: Wargaming a Chinese Invasion of Taiwan

設定の異なる24のウォーゲームを3,350万回以上シミュレーションした結果

いつの時代も侵攻は同じように始まり、中国軍による開戦直後の砲撃で台湾軍の航空機と艦艇のほぼ全てが破壊され、島を取り囲むように展開する中国軍の各戦力(海上戦力、航空戦力、ミサイル戦力など)は外部から台湾へのアクセスを遮断、何万人もの地上戦力が水陸両用艦や民間のRORO船で海峡を渡り、空挺部隊が上陸予定ポイントの後方に上陸するものの「最も可能性の高いベースシナリオ」では開戦直後の砲撃にもかかわらず台湾軍の地上部隊は生き残り、上陸予定ポイントに殺到して中国軍は橋頭堡の確保、後続部隊の輸送、内陸部への移動に苦労することになる。

出典:Public Domain 人民解放軍の兵士

米軍の潜水艦、爆撃機、戦闘機、攻撃機は自衛隊の支援を受けながら台湾上陸を試みる水陸両用艦隊を麻痺させ、中国軍が日本の基地や米軍の艦艇を攻撃しても「台湾が島を死守する」という結果を覆すことが出来ないが、この結果は「米軍の介入前に台湾が降伏せず徹底的な抵抗を維持する」というのが大前提で、米日が台湾防衛に支払うコストも非常に高額(両国は何十隻もの艦艇、何百機もの航空機、何千人も兵士を失う)になり、何年にも渡って米国の世界的地位を損ねるだろう。

台湾軍は完全に破壊されることはないものの著しく劣化し、戦いで荒廃した経済を再建するため放置されることになる。侵攻に失敗した中国軍も水陸両用艦隊がほぼ壊滅して何万人も兵士が台湾の捕虜になる。

中国軍による台湾侵攻を阻止するための条件

24回のウォーゲームを繰り返して結果を分析した結果、4つの条件が中国軍を打ち負かすに必要不可欠だと判明した。

出典:總統府 / CC BY 2.0

1.台湾軍が戦線を維持すること
中国軍は必ず台湾島に上陸するため、台湾陸軍は上陸してくる敵を海岸線に釘付けにして兵站が脆くなったところで反撃に移行しなければならないが、現在の台湾陸軍は兵士不足と訓練不足という大きな弱点を抱えている。そのため台湾は防衛の中心に陸軍を据えて強化しなければならない。

2.台湾にウクライナ・モデルは通用しない
NATOはウクライナ軍とロシア軍の戦いに装備や物資を提供、ロシアは陸路で流れ込むウクライナ支援物資を阻止できないでいるが、中国は数週間~数ヶ月に渡り海に囲まれた台湾を孤立させることが出来るためウクライナ・モデルを再現するのは不可能だ。そのため米国は事前に台湾が防衛に必要とする武器や物資を提供し、侵攻が始まれば速やかに米軍の直接介入を決定しなければならない。

出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Rebeckah Medeiros 嘉手納基地のF-15C

3.米国は日本の基地を中国軍との戦いに使用できるようにする
オーストラリアや韓国といった同盟国も台湾防衛で何らかの役割を果たすかもしれないが、米軍機が台湾周辺の戦い参加するには在日米軍基地の使用が不可欠なので日本は台湾防衛における要だ。そのため米国は日本と外交・軍事関係をより深めなければならない。

4.米国は遠距離から中国艦隊を迅速かつ大量に攻撃できる必要がある
海上を移動する艦艇を攻撃可能なスタンド・オフ・ミサイルを大量に運搬できる爆撃機こそ、米国の損失を最小限に抑えながら侵攻を撃退する最速の方法だ。このようなミサイルの大量調達・既存のミサイルのアップグレードは米国にとって最優先事項になる。

ピュロスの勝利に陥らないための勧告

考えもなしに「ただ勝利すればいい」というだけではピュロスの勝利(割に合わない勝利という意味)に陥り、長期的に「負けたはずの中国」より多くの損害を被るかもしれない。さらに「勝利へのコスト」が高いという認識は結果的に抑止力を弱めることに繋がり、中国による台湾侵攻リスクを高めることにもつながる。

出典:kremlin.ru / CC BY 4.0

従って米国は台湾侵攻に備えて「勝利へのコスト」を引き下げる政策とプログラムを準備すべきだ。

01.戦争計画の前提を明確にする
平時における台湾や中立国への派兵を前提にした戦争計画と政治的な現実にはギャップが存在する。

02.本土攻撃の計画を立案してはならない
核保有国とのエスカレーションを避けるため中国本土への攻撃をホワイトハウスが許可しない可能性がある。

03.大きな死傷者が出ても作戦継続の必要性を認識すること
約3週間の戦いで米国はイラクとアフガニスタンで被った犠牲者の約半分に相当する犠牲者を出すはずだ。

出典:總統府 / CC BY 2.0

04.台湾の空軍・海軍戦力を非対称化する
台湾はヤマアラシ戦略を採用する言いながら、国防予算の大半を第一撃目で破壊されやすい高価な艦艇や航空機の調達に費やしている。

05.日本とグアムの航空基地を分散・強化する
航空戦力の分散や防空能力の強化を進めることで、中国軍によるミサイル攻撃の効果を低下させる。

06.米空軍のドクトリンを見直し、駐機中の航空戦力の生存性を高める
ウォーゲームで破壊された航空機の約90%は駐機中に発生したもので改善の余地が大きい。

出典:U.S. Air Force photo by Brian G. Rhodes

07.中国本土の上空を飛行するような作戦を放棄する
中国本土に張り巡らされた防空システムは強力過ぎるので、ここに侵入するような航空作戦は労力の割に結果が乏しく、台湾周辺の航空作戦を優先すべきだ。

08.海兵隊の沿岸連隊や陸軍の多領域作戦部隊の限界を認識して無闇に拡張しない
これらの部隊は対中国を目的に創設されたので一定の価値を提供するものの、政治的・作戦的な問題から有用性には限界がある。

09.脆弱性を生むようなリスクの高い前方配備を止める
従来のドクトリンでは抑止力を高めるため「戦力の前方配備」を求めているが、長距離攻撃能力に秀でた中国軍相手には魅力的な標的を提供するだけで意味がない。

出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Yosselin Campos

10.海上戦力を小型で生存性の高い艦艇に切り替え、攻撃を受けた際の救助メカニズムを新たに開発する
中国軍の攻撃に対して水上艦艇は非常に脆弱で、ウォーゲームのイテレーションでは常に空母2隻と大型艦艇10隻~20隻が失われている。

11.潜水艦などの水中プラットフォームの数を増やす
ウォーゲームにおいて潜水艦は敵支配海域に侵入して中国艦隊に大打撃を与えたが、常に潜水艦の数は不足していた。

12.極超音速兵器の開発・配備は継続するもののニッチな兵器であることを認識する
まだ極超音速兵器の調達コストは高価なので、中国軍の特徴ともいえる量的優位に対抗するだけの数を揃えることができない。

出典:U.S. Air Force

13.戦闘機よりも爆撃機の調達・維持を優先させる
爆撃機の航続距離、搭載できるスタンド・オフ・ミサイルの到達距離、スタンド・オフ・ミサイルの運搬量は中国軍に困難な課題を突きつけいている。

14.より安価な戦闘機を調達し、高価なステルス機と非ステルス機のバランスをとる
ウォーゲームにおいて侵攻初期に多くの戦闘機が失われたため米空軍は戦力不足に陥った。この損失をカバーできる予備戦力を保有しないと戦争における航空作戦は二次的プレイヤーに格下げされる。

The First Battle of the Next Warは計165ページで構成されており、興味のある方は原文を読むことをお勧めする

以上がレポート11ページ分の要約(分かりにくい表現は意訳してある)だが、The First Battle of the Next Warは計165ページで構成されており、ウォーゲームのルール(例えば対艦ミサイルが戦場で迎撃されず目標まで到達する確立や対空ミサイルで迎撃できる確率の算出式など)や各シナリオの設定など非常に細かく解説しているので「原文を読むことをお勧めする」と言いたいものの、時間がかかるため興味深い部分だけを紹介すると以下のような言及がある。

設定の異なる24のウォーゲームは「3つのベースシナリオ」と「21のエクスカーションシナリオ」を3,350万回以上シミュレーションした結果で、各シナリオは米軍介入がD-Dayより3日遅れた場合、台湾にHIMARSが事前配備されていた場合、自衛隊がD-Dayから参戦した場合、日本が在日米軍基地の使用を拒否した場合、日本が地方空港の米軍使用を許可した場合、フィリピンが基地使用を許可する場合、中国軍が日本の基地を攻撃した場合、中国軍の水陸両用作戦が米軍並だった場合など幾つものパラメーターで戦場環境が分岐する仕組みだ。

台湾侵攻に参戦する国についてもインド、シンガポール、タイ、ベトナムは「台湾の状況に同情しても中国と対峙することには消極的で米軍機の領空通過を許可する関の山」と、韓国については「中国の台湾侵攻を支援するため北朝鮮が敵対行動に出ることを心配している」と、オーストラリアは「密接な同盟国なので基地使用や領空通過を許可するものの、豪軍は南シナ海での戦闘に積極的でも台湾侵攻に対応した作戦には参加しない」と、フィリピンは「中国との軍事バランスが不均衡なので中立を宣言する」と見ているのが興味深い。

出典:Royal Navy / OGL v1.0

台湾侵攻におけるNATO加盟国の動きについても「欧州から遠く離れた台湾海峡まで展開できる戦力は限られているので決定的な違いは生まない」と見ており、日本については「台湾有事は日米同盟の有事だという前向きなシグナルもある上、もし在日米軍基地の使用を制限すれば米国との対立に発展して日米同盟は台無しになるだろう」と言及している。

因みにシナリオ別の損失については以下のようになる。

戦闘機の損失艦艇の損失
米国日本中国米国日本中国
ベース270機112機155機17隻26隻138隻
悲観的484機161機327機14隻14隻113隻
楽観的200機90機18機8隻16隻129隻

全シナリオを通じて日本の戦闘機損失が多いのは「中国軍のミサイル攻撃で地上破壊される数が多い」ことに原因があり、各シナリオの詳細な戦況の推移に興味がある方は原文で確認してみてほしい。

関連記事:米日は台湾侵攻を阻止できるものの失う戦力は膨大、在日米軍基地は攻撃を受ける
関連記事:中国の台湾侵攻を米軍と自衛隊は辛うじて阻止可能、問題は戦力の再建スピード
関連記事:台湾防衛は不可能? 米シンクタンク、台湾有事で敗北するのは中国ではなく米国
関連記事:台湾軍の問題点、伝統的な概念に回帰しているだけで大戦略が未解決

 

※アイキャッチ画像の出典:總統府/CC BY 2.0

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コメント

    • 幽霊
    • 2023年 1月 10日

    まあ韓国は北朝鮮が相手なので台湾有事の際に中国と戦う事はないでしょうね
    実際に戦闘するかは別として台湾有事が始まれば北朝鮮は部隊を動員するでしょうから韓国軍はそれに対応しなければいけないでしょうし、在韓米軍も同じでしょうから在韓米軍も当てにならないでしょう。
    そうなると台湾有事で最初に戦うのは米軍と自衛隊という事になるでしょうね。

    29
      • 感謝します
      • 2023年 1月 10日

      掩体が少なすぎてミサイル攻撃で壊されるのは問題だよなあ

      41
        • 感謝します
        • 2023年 1月 10日

        書くところを間違えてしまったみたいです。申し訳ないです。

        5
          • 林さんは、リンさんですか?
          • 2023年 1月 12日

          武器や施設に関する話題も大事ではあるのですが、それ以前に現場現状を正確に把握する為の情報収集体制強化について糞みたいな林外務大臣の国会答弁があったせいで努力が水の泡。
          身内が平然と裏切るんだから、厄介です。

          1
      • hogehoge
      • 2023年 1月 10日

      ざっと見ると驚くほど韓国の言及がないですね。つまり戦力外。
      ただ、そうであるなら韓国軍の存在が、戦力として当てにされている海自や空自の大きな負担になっているという現実問題をアメリカにはなんとかしてもらいたいと思いました。
      今からでもFCSレーダー照射問題についてアメリカが介入すべきですし、竹島問題もアメリカが無責任だったから起こった問題ですし。

      日本が完全中立宣言した場合のシナリオに悲観的・基本的・楽観的ではなく”ラグナロク(終わり)”とか書くぐらいなんですから、日米同盟をホントよくよく考えて欲しい。

      12
        • けい2020
        • 2023年 1月 11日

        下手すれば韓国が消極的な敵になる可能性はあるでしょうし
        もう韓国は中国との関係が切れたら、経済崩壊は避けられない

        4
        • 匿名
        • 2023年 1月 11日

        ラグナロクって結構不安定な前提の上に成り立つシミュレーションだな
        その場合は台湾は併合されて冷戦なんだろうか

        台湾有事=世界大戦ならアメリカが民意に負けてひよった結果台湾併合の可能性こそが一番高い気がする
        もちろん中国も同じくらい民意に負ける可能性が高いようにも思うけど
        ゼロコロナ撤回するくらいだし

          • HY
          • 2023年 1月 11日

           ラグナロクは北欧神話において「終末の日」を意味します。つまり完全な終わり。アメリカの安全保障戦略の崩壊ということでしょう。冷戦だなんて生易しいものではなく、西太平洋からの米軍撤退、日米同盟の再考(主に破棄方面)、そして対中デカップリングによる孤立、もしくは中国の支配を受け入れての共存ということになるでしょう。

          2
    • 774rr
    • 2023年 1月 10日

    凄まじい損害。。。ニッポンは中国様と戦った後で10年は自衛隊を再建出来ないね
    その間に中国様の再侵攻とロシア北朝鮮の動向に怯え続けなきゃならんのか
    地獄かな

    22
      • Mob
      • 2023年 1月 10日

      前の記事でもコメントしたけど中国の経済の未来は暗いので今ある戦力を喪失したら中国軍こそ再建するのは困難だと思うぞ。
      米に先端半導体を規制されて中国半導体産業は大打撃を受けてる上に対抗策だった半導体への大規模投資を無策なコロナ対策で国費を浪費した結果停止せざるを得なくなってる状態、恒大集団を発端とした不動産周りのきな臭い状況も継続中、既に人口減少も始まっていて高齢化が猛スピードで進行中、さらにそこに露のような経済制裁をくらえば中国経済には致命傷だろう。
      これだけ経済に問題を抱えている状況で喪失した侵攻軍を再建するのは無理だろう。特に中国は露と違って金食い虫の海軍を再建しなきゃいけなくなるんだからなおさらだ。

      48
        • 774rr
        • 2023年 1月 10日

        中国様の未来が暗いって 冗談でしょ
        少なくとも日本のそれよりかは遥かに明るいでしょ

        たまに謎の楽観論(中国や北朝鮮の政権が民主化運動やクーデターによって崩壊する。。。みたいな願望)
        を唱えてる人が居るけどその類にしか見えないにゃ〜

        42
          • G
          • 2023年 1月 10日

          中国の急成長は習近平の独裁によるなりふり構わない政策によるところが大きいですが、その習近平は69歳と高齢であり、今後10年20年もその体制が維持できると見るのは難しいかと

          そして習近平もプーチン同様自分の立場を危うくする実力や各界への影響力を持つ政敵を排除してきたため、習近平の後継者は簡単に決まらず、決まった後でもその実力や影響力は習近平以下であり、しかも立場が安定するまでに長い時間を要するのは間違いないかと
          (No2の李克強でさえ去年の党大会閉会後以降、中央委員名簿から名前を消されている)

          中国に限ったことではないですが、独裁国家では上層部が崩れると国家運営に大きな支障をきたしますので、それを考慮してなお中国の未来が遥かに明るいと見るほうが楽観論ではないでしょうか

          31
            •  
            • 2023年 1月 10日

            今もう高齢化してる国とこれから高齢化する国を比べて後者の未来が暗いとか現実から目をそらしているようにしか見えません。
            だいいち現状で既にGDPで4倍近い差があるのに中国が日本と同じかそれよりはるかに悪い低成長に陥ったとしても追いつくどころか差が広がらないようにするのも夢のまた夢です。
            はっきり言って中国を舐めすぎです。

            38
              • G
              • 2023年 1月 10日

              私は何も中国が日本より悪くなるに違いない、なんてことは一言も言っていませんよ
              それに私が提起したのは独裁国家におけるトップの後継者問題であり、これは日本には無く中国にはある国を左右しかねない問題点ということを理解されていますでしょうか?

              また他にも中国は政府内はもちろん地方間、民族間でも日本の比ではない軋轢があり、テロや分離独立運動が続いており、国家としての在り方に無視できない危うさという、これまた日本になくて中国にはある問題をご存じですか?

              もちろん政治経済などすべての分野において相応の人材が現れ、今後全ての問題にうまく対処できる可能性はありますが、同時に失敗する可能性もあるということをもっと考えられたほうが良いかと
              ソ連崩壊という前例もあるわけですし

              28
              • あまつ
              • 2023年 1月 10日

              中国経済の隆盛はひとえに日米欧の市場への自由なアクセスと欧米日が守る海上交通路に支えられている。
              日米欧の市場から締め出され、海運を封じられれば中国経済に立つ瀬など無いよ。
              あなたは『中国の明るい未来』があくまで平和で自由な市場へのアクセスが保証される前提のものだって事を失念してる。
              台湾侵略によって中国が失うのは戦力だけじゃない、君の信じる『明るい未来』とやらも消滅するよ。

              47
                • HY
                • 2023年 1月 11日

                 そもそも中国の海洋進出は「海運を封じられる」のを防ぐために進められていたことこそ失念していおられますね。台湾防衛の為に大きな損害を被った日米には中国の海運を封鎖するどころか自分達の海運を防衛する力も残されていないでしょう。事実上ソフトパワーでシーレーン上の国々の協力を得るしかないわけですが、米国の威信が落ちて各国が好き勝手し始めたらそれも難しくなるわけで、平和で自由な市場以前の話になります。
                 で「中国の明るい未来」ですが、それは私たち西側の民主国家の描く理想と必ずしも一致しないことに注意するべきです。即ち庶民が貧しくても指導者や一部の者たちが肥え太り、独裁を脅かす民主主義が一掃された世界を「明るい未来」と見なしている可能性もあるのです。

                2
                  • あまつ
                  • 2023年 1月 11日

                  記事のシミュレーション通りなら米海軍の損失はたった17隻、一方の中国海軍は実に138隻を失い壊滅する。
                  これで自由陣営の海運支配が崩壊する?御冗談をw
                  あと「中国の明るい未来」に関しても一度贅沢の味を知った人民とやらが貧乏を甘受し共産党支配を受け入れ続けるならそれも良し。
                  それは中国経済圏崩壊の同義語だし、経済力無くして軍備の再建も拡大も無く、乏しい軍事費を国民支配に浪費して対外侵略に打って出る力を喪失することになるなら願ったり叶ったりですけど?

                  7
                    • HY
                    • 2023年 1月 12日

                     北朝鮮のような「先軍政治」されたら短期間でどれくらい軍艦を作られるかわかったもんじゃない(頼みの綱は中国人民のストライキのみ)。それに「たった17隻」て言うけど、それを次の再侵攻までに再建できないアメリカの生産力の凋落度がヤバい(日本はそもそも造れない状態になる可能性が高い)。

                    1
                      • あまつ
                      • 2023年 1月 12日

                      ないない。
                      台湾侵略失敗と海軍壊滅で共産党の威信は失墜し北京で責任の押し付け合いが起きるのは確実で、一致団結して軍を再建し再度台湾侵略に国家の命運を賭けようなんて事になるわけないわ。
                      そもそも共産党の独裁が許容されてるのは右肩上がりの経済成長の賜物であり、それが無くなれば天安門再び!となるし、少なくとも共産党はそれを防ぐ為に全力を注がざるを得なくなり台湾再侵略なんて夢のまた夢だよ。
                      で、なぜ日本は艦艇を作れない状態になるの?

                      6
                      • HY
                      • 2023年 1月 19日

                      (↑あまつ氏への返信)
                       中越戦争の時、中共軍は精強なベトナム軍相手に甚大な被害を出していたけれど「(カンボジアを侵攻した)懲罰が目的だった」と主張して負けを認めていない。それと同じように台湾に対しても「独立勢力への懲罰」を目的と掲げれば、要は大きな被害さえもたらせば「勝利」になる。台湾の空海軍壊滅、日本本土空襲、米軍への損害。戦果として並べるには十分だと思うね。

                      >なぜ日本は艦艇を作れない状態になるの?
                       在日米軍・自衛隊基地を破壊(市街地にも被害が出る可能性がある)されて、しかも有事の間だけでも台湾海峡を封鎖された日本の経済的苦境を想像すればわかるでしょ。

                  • あまつ
                  • 2023年 1月 11日

                  追記
                  ロイズを筆頭に西側の保険会社が中国海運保険の再保険から手を引けば軍備云々を度外視しても中国の海運は干上がるでしょうな。
                  中国政府自身が保険を担保するかも知れないが日米欧のほとんどの国で入港を拒否されスエズやパナマも通れなくなるでしょうね。
                  軍事力だけが支配の力ではありませんよ。
                  結局の所「複数の強力な味方」が居ない時点で中国に勝ち目なんて無いんですよ。

                  8
                    •  
                    • 2023年 1月 12日

                    冷戦時代ならいざ知らず現在の西側諸国にあなたが想像するような優位はありませんよ。
                    中国と比べてはるかに弱小なロシアすら経済的に屈服させられていないのに。

                    2
        • 2023年 1月 10日

        そもそも人口という分母が違うので日本と同じ高齢化といっても、それが周辺国の警戒心を解く程の軍事力の弱体化とはならないだろう。

        8
          • .
          • 2023年 1月 11日

          >そもそも人口という分母が違うので

          人口がでかいから、逆に高齢化の足枷も大きいのよ…
          莫大な社会保障費と家計負担の増加…
          中国は日本と比べて内需経済の拡大が全く出来てないので、より苦しむだろね。

          8
            • HY
            • 2023年 1月 11日

            >高齢化の足枷

             人道主義の西側と違って一部を選別して切り捨てることができるでしょうに。出身や人種、果ては社会信用システムとかで。

            2
              • 名無し
              • 2023年 1月 12日

              最近のコロナ政策がそんな雰囲気ですよね。
              膨大な死者が出ようと統計処理での誤魔化しで無視して、大規模感染による集団免疫獲得で乗り越えようとしている感じ。

              1
      • A
      • 2023年 1月 10日

      この手の話ってどちらかが終わるみたいな話になりがちだけど
      日中が衝突したらどちらも再起不能なくらい落ちぶれる可能性が高いだろう
      極東地域(日本中国台湾韓国北朝鮮)が戦争で荒廃して仲良く落ちぶれる一方で
      欧州や南アジアが代わりに発展して
      アメリカは当事者にも関わらず経済的な邪魔者が落ちぶれたことでむしろ経済成長加速なんてことになっても不思議じゃない
      ただでさえ極東地域は深刻な出生率低下で未来は明るくない
      韓国の0.84や台湾の1.07あたりは日本の1.34と比べても悪い冗談としか思えんし
      中国は一人っ子政策で男女比がおかしなことになってるからもう終わり
      人口多くて市場規模が大きいことが取り柄だったのにインドに人口抜かれて用済みになるのが中国
      だからといって日本や韓国や台湾が少子高齢化で絶望的なのもかわらんしそこに戦争の影響まで加わったらもう地獄

      42
        • .
        • 2023年 1月 10日

        日本は3週間は程度は輸出入が滞るだろうけど、それで終わる程日本経済は脆くないぞ

        詰むのは制裁でグローバル経済から完全に切り離されるであろう中国だろう。
        中国はアメリカと戦争すれば小麦と豚肉が食卓から消える。石油もガスもインド洋で止められる
        その代替となるはずの一路一帯も機能しない。ロシア産の資源も生産ボロボロで最早あてに出来ない

        戦争始めたら終わりだよ、中国。何もしなくてもバブル崩壊と少子化で詰んでるのに。

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          • HY
          • 2023年 1月 11日

           あのね、台湾有事において日本国土が攻撃に曝されていることを失念しているでしょ?被害は地震や津波の比じゃないよ。対中制裁って言ったって米軍が壊滅的な状況じゃ自国のシーレーン防衛さえままならないわけだし、中立を掲げた第三国が中国と日米どちらを選ぶかで変わる。いっそ各国が好き勝手し始めたらグローバル市場自体が崩壊する。

          3
    • 折口
    • 2023年 1月 10日

    08.海兵隊の沿岸連隊や陸軍の多領域作戦部隊の限界を認識して無闇に拡張しない
    09.脆弱性を生むようなリスクの高い前方配備を止める

    こういう指摘が出てきたのは面白いですね。米海兵隊の新ドクトリンでは有事の兆候があり次第移動式SAMや軽量の地対艦ミサイルを装備した海兵沿岸連隊を離島に上陸させたうえ、列島線に沿ってミサイルの傘を形勢することになっています。これはフィリピンや台湾でも機能するマルチなパッケージですが、指摘されている通り危険な戦略でもあります。事前に地形調査や陣地構築、退避経路確保や隠蔽措置までしっかりできる時間と場所が毎回あればいいですが、緊急展開では必ずしもそうはいきません。移動式発射機は陣地を転換することで生存性を担保しますが、舟艇で乗り付けた浜辺にそのまま展開せざるをえない場合などは逆に長射程の巡航ミサイルの標的です。折よく展開に成功したとして、その後に孤立してしまえば補給が途絶することになります。

    海兵隊がこんな戦略をとりはじめたのは軍事的な合理性だけではなく海兵隊のドクトリンや米軍の世界展開のパターン(危機のある場所に後から乗り込む)や政治的難易度を勘案した結果、汎用性と可能性を多く残す意図があったんだと思います。ただ当たり前の話、ミサイルの傘を提供するのであれば自衛隊がやっているような永続的な拠点化のほうが多くの面で都合がいいんですよね。「01.戦争計画の前提を明確にする」でも言われてますが、台湾有事で戦場になるのは台湾と近隣島嶼以外にないのだから、世界展開とか汎用性とかは一旦脇において、台湾を含めた戦域の防護を固めるのが優先じゃないかなと思いました。

    33
    • 58式素人
    • 2023年 1月 10日

    ”14.より安価な戦闘機を調達し、高価なステルス機と非ステルス機のバランスをとる”
    緒戦で、地上で、多数の戦闘機が破壊されるならば。
    残された搭乗員の方にに乗ってもらう戦闘機が欲しいですね。
    搭乗員の数より戦闘機の数が多くても良いでしょうから、余分があった方が。
    扱いが容易で、簡易な設備で運用ができ、ステルス形状で、
    必要なら米海軍の空母上からでも発進できる軽戦闘機。
    現在では該当がないでしょうが、近いのはグリペンマリタイムでしょうか。
    あとはまさかのA-4スカイホーク(?)。

    2
      • ユーリ
      • 2023年 1月 11日

      ステルス機はウェポンベイが必須なため、結局F-35調達が最善ではないでしょうか。
      バランスというのはF-16を改修して残すのとF-15EXの調達だと思いますが少なくとも新規調達はF-35に対して安価なのかに疑問があります

      1
      • 半分の防衛費の国から
      • 2023年 1月 11日

      日本の場合は、かつてのT-2とF-1みたいな練習機兼攻撃機をロシアのチェックメイトのようなステルス塗装を行わない構造ステルス機で造るという手法で、スクランブル用途で使用出来るようにしておくとF-35やF-3の温存も出来て良いのかもしれませんが、実際にはF-2のステルス化で造る様な簡易なのになり、増槽タンクが使えて、ビーストモードで対艦ミサイル運用したりと、日本以外の中国と余り仲の良くない国にも供給する位のスペックにしないと安くはならなそうですね、結局はF-3みたいに共同開発にして輸出のハードル下げないと成立しなそう。

        • 半分の防衛費の国から
        • 2023年 1月 11日

        F-3に興味がありながら短距離離陸能力必須のスウェーデンのモデルを軽戦闘機型として採用するのも有りですよ、と思いました。

        • HY
        • 2023年 1月 12日

         いや「安価な」非ステルス機を今から開発する意味も時間もないでしょう。既存の安価な外国製戦闘機を輸入した方がいい(F-16とかサーブとか)。それとバランスをとるために高価なステルス枠を限定してF-35の調達数を一部キャンセルするか、いっそのことF-3開発を中止した方がいい気がする。

          • はやぶさ
          • 2023年 1月 13日

          T-4の後継機として中等練習機〜高等練習機(軽攻撃機)としても使える機体を作るならば意味がないことはないでしょうね。対中国の正面戦闘には力不足でしょうから優先度は低いですが。

          >既存の安価な外国製戦闘機を輸入した方がいい(F-16とかサーブとか)
          現在のF-16の価格と納期を考えるとF-35増勢の方がよほど賢明でしょう。
          ただでさえ数で劣勢なのに質でも同等以下の上、価格も安くなく納期もいつになるか分からないを買う理由など無いかと。

          1
      • 58式素人
      • 2023年 1月 11日

      以下は妄想です。
      以前、米国は、A-4を採用したときに、ダグラス社の
      エド・ハイネマンの提案に従い、爆弾の形状を空気抵抗の
      少ない形状に変更しています。今のMk80系列ですね。
      同じように、ステルス形状の爆弾を作ることはないのでしょうか。
      それができれば、必ずしも爆弾倉を作らずとも、RCSをある程度下げた
      状態にできるのではないでしょうか。
      そうでなければ、ステルス小型戦闘機は、まず、実現できないような気がします。
      素人は、A-4が好き(某漫画の影響大ですね(笑))ですが、
      ステルス形状のA-4が復活しないかと願っています(笑)。
      ステルス化グリペンも可です。

    • 無無
    • 2023年 1月 10日

    アメリカが動けば否応なしに日本も巻き込まれるという話にしかならないけど、台湾介入がアメリカの既定路線なのかという疑問
    さらに前提として先に大陸による台湾侵攻があり、また台湾侵攻を決意させるような情勢の変化、つまりは独立宣言等を台湾がやるだろうか
    こちらとしては大陸が戦争をためらうような軍備をなるたけ整えて、ただ待つのみという受け身

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      • we
      • 2023年 1月 10日

      日本が主導で動ける道があるとしたら独自核武装して在日米軍追い出して台湾支援もしない中立を守ると宣言するくらいのことじゃないと無理だな。それ以外はどうしても受け身で巻き込まれるし、だからと言って実現可能性もほぼない妄想話。

      まあでも半島有事にせよ台湾有事にせよ、本気で抑止して大戦レベルを防ぐには日本韓国台湾はそれぞれ独自核武装するしかないと思うんだよね。次の大戦で痛い教訓を得て、次の次の大戦を抑止する為にそういう流れになる、かも。

      8
        • sumoku
        • 2023年 1月 11日

        日本が主導で動ける国を目指すなら本当にあなたの言う通りだと思いますね。
        現状完全に受け身(受け身すらとれてない)状態ですから。
        ただ、唯一無二の被爆国が核武装すると多分世界中の国が核武装しだすでしょうね。

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      • HY
      • 2023年 1月 11日

       いやいや、むしろこのレポートこそ、アメリカが台湾有事に介入しない「合理的な」理由付けの下地だと思うよ。
      「もしも台湾を守るんだったら日本の協力もいるし、我が国はこんだけの被害を甘受しないといけない」
       こう提示されて「それでも台湾を守ろう」と言う米国民がどれだけいるか?ほとんどいないと思うな。日本も然り。

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      • 匿名
      • 2023年 1月 11日

      米国が台湾有機に参戦することは確実とは言えませんが、少なくともウクライナよりかは遥かに高いと思いますよ
      もし台湾を抜かれたら次は日本、日本を抜かれたら中国と直接対峙する羽目になりますからね…
      そして台湾はシーレーンのそこそこの要衝である上、世界的に不足している半導体産業が盛んですから、小麦ぐらいしか取り柄のないウクライナより遥かに守る価値はある
      何より、いざ戦争となって参戦しなかったら、「今までの軍拡のための予算はなんだったんだ」と議会や国民からの反発を招く恐れもあるんじゃないですかね?

      2
        • HY
        • 2023年 1月 12日

         いや、戦争になった時点で台湾の半導体産業はおじゃんなのよ。工場や電力等のインフラだけ避けて攻撃してくれるとでも思うの?むしろ土地さえ汚れなければ小麦をじゃんじゃん生産できるウクライナの方が価値があるし、だからこそロシアは侵略してる(別記事にあるけど岩塩とかの資源もある)。
         それにアメリカの軍拡はあくまで自国防衛の為であって台湾や日本を護るためじゃない(従来のドクリトンで前方配備した結果台湾や日本を護っている)。むしろ米国民が損害を許容できないから介入しない決断は普通にあり得る。もちろん台湾を諦め、連鎖的に日本どころか西太平洋全てから手を引いたアメリカが従来のアメリカでいられる可能性は低い。多分内戦になるだろうな。

        1
    • 下僕
    • 2023年 1月 10日

    DF-21,DF-17,CJ-10等の脅威は2019年ころからさんざ言われてますが、沖縄ばかりで本州の基地は何もされてませんよね。これで空幕海幕の平和ボケが治ると良いですね。

    17
      • 霞ヶ浦
      • 2023年 1月 10日

      中国の視点から考えるととにかく日米(韓)の海空基地がネックになるからそこを短期的に回復できないくらい徹底的に叩いてからじゃないと大規模上陸作戦は実行しないんじゃないか?
      そういう想定もあるのかも知れないけど

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      • ネコ歩き
      • 2023年 1月 10日

      必要性は強く認識されながらも、これまでは予算の関係もあって基地機能の抗たん性強化は遅々として進んでいなかったのが現実です。
      空幕等の危機意識が低かったわけではありません。強いて言えば平和ボケだったのは財務省かと。

      今般の国家防衛戦略(7 持続性・強靱性)と防衛力整備計画(⑷ 施設整備)でこの点を強化する旨が述べられています。
      具体的防衛政策の根幹になるのは両文書ですが、防衛予算を今後倍増する旨も閣議決定されたわけで、財務省もこれを恣意的に制限することはできません。
      防衛力整備計画では、①抗たん性を確保した火薬庫の整備、②主要司令部等の地下化・構造強化・EMP攻撃対策、③戦闘機用の分散パッド、アラート格納庫のえん体化、等々他の基地強靭化施策を「5年間で集中して、円滑に執行していく」としています。
      ③は早期着手が可能(他は相応の検討と準備期間が必要)じゃないかと。

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        • 匿名さん
        • 2023年 1月 10日

        何かにつけて財務省を悪者にするけど、日本の債務対GDP比率は200%を超えて、
        世界中の国と比べても突出して高い状態のまま、いざ戦争となったときに、十分な戦費を調達できるのか。

        イギリスのトラス政権がよい教訓。

        今ですら防衛予算のために、景気動向無視で増税が必要になってるような状態。
        あまりに放漫財政してたら、戦う前に敗北するよ。

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          • 名前
          • 2023年 1月 10日

          戦争のこと自体は考えられていても、戦争の後を考える人がほとんどいないのはかなり不安。

          中国と台湾の間で戦争が起こったら、世界の経済が止まってロシアウクライナ戦争とは比較にならないほどのインフレが世界を揺るがすのは間違いない。
          食料、化学、機械、電機。ありとあらゆるものが不足になる。
          世界の工場中国を肩代わりすることはどの国にもできず、供給要因の悪性インフレが世界中で発生。

          インフレを抑えるためには金利を上昇させる必要があるが、金利を上げれば政府債務の利払いが爆発する。
          はじめは国債の増発でしのごうとしても、円の暴落と言う副作用がインフレを加速させ手のつけようがなくなる。

          今までオオカミ少年のように思われていた巨額債務が戦後の日本にとどめを刺しそう。

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            • 匿名さん
            • 2023年 1月 10日

            共感してくれる人がいて安心します。

            台湾有事で、中国に宣戦布告すれば、軍事だけの話ではすまない。

            円の暴落はなんとしても防がないといけない。そのためには、アメリカの参戦なくして日本の参戦はありえないし、アメリカと事前に金融問題についても、話を付けておかないといかない。

            中国を防いでも、アメリカの食い物にされてはいけない。

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              • HY
              • 2023年 1月 12日

               なんで「中国に宣戦布告」するのやら……。戦争を仕掛けてくるのは向こうですよ?あと台湾有事に参戦しなかったからと言って、完全中立を掲げて米軍に基地を使わせなかったからと言って日本が無事でいられる保証はありません。台湾攻略中日本への海運はストップするし、中国からの製品も途絶える。どのみちスーパーの棚は空っぽさ。無茶な財政出動しなければ円は暴落しないだろうけど、国民生活は破綻する。
               あーそうそう、台湾を見殺しにしたらCSISシナリオにおいてはラグナロク、つまり日米同盟は終焉でその後は琉球開放を巡って日本単独で中国と戦うことになるから。で、敗北すれば円暴落は不可避ってことであしからず。

              1
                • 匿名さん
                • 2023年 1月 12日

                >なんで「中国に宣戦布告」するのやら……。戦争を仕掛けてくるのは向こうですよ?

                台湾は国際上中国の領土なので、台湾紛争は中国の国内問題ですよ。
                その前提で、中国が日本に先制攻撃してくる根拠は?

                中国は第一撃のメリットと国際的・外交上の正当な立場を天秤にかけるでしょう。私には、中国にとって後者のほうがメリットが大きいと思います。

                相手が攻撃してこなかった場合、どうするとお考えですか?

                2
                  • HY
                  • 2023年 1月 20日

                  >相手が攻撃してこなかった場合、どうするとお考えですか?

                   相手が攻撃しなかったら日本は何もしないし、する必要がないけど(笑)。そもそも攻撃されるかもしれないから日米は防衛を固めようとしているんだよ。いつまで1930~40年代の思考でいるつもりだい?あー、むしろその思考でいるなら日本と中国を逆転させて考えればいい。かつては日本が攻める側だったのが今は中国が攻める側。

                  >台湾は国際(法?)上中国の領土なので、台湾紛争は中国の国内問題ですよ。

                   それ中共プロパガンダにまんまとかかってます。1971年のアルバニア決議で中国共産党が中国の合法政府と認められたけど、台湾が中国の領土であると国際社会で承認されたことはないのですよ。中華人民共和国と国交を結ぶ際に中華民国(台湾)と断交させられているだけで、一方的に「台湾が中国の領土である」という主張を押し付けているにすぎないのです。
                   日本や米国なんかは曖昧にそれを「尊重する」として、長年非公式に台湾との関係を維持してきたんですね。中国側にとっては「実を捨てて名を取る」状態で決して居心地のいい体制ではないわけですけど、これまでは経済発展が優先されたのであなたのおっしゃる通り大人しくしていたわけです。
                   しかし現国家主席習近平は「偉大な指導者」になるために台湾統一を実現させたいので「第一撃のメリット」はプーチンがウクライナを侵攻したのと同様、これまでにないくらいに高まっているのですな。中国側から見ての台湾問題は「外国勢力の干渉による国家分断」ですから、統一のための「内戦」に日米が関わるなら先制攻撃する十分な理由になるのです。
                   あー先制攻撃といっても馬鹿正直に宣戦布告などせず、プーチンがやったように「偽旗作戦」で攻撃を受けたと主張して「特別軍事作戦」と称して「平和維持軍」を差し向けてくるのであしからず。

                • 匿名さん
                • 2023年 1月 12日

                おっしゃってる想定が両極端しかなくて、生煮え感がありますよね。

                >戦争を仕掛けてくるのは向こうですよ?
                中国が日本国内ということでしょうか?
                それなら貴方のおっしゃる完全中立を掲げることは不可能ですよね。矛盾してます。

                >台湾攻略中日本への海運はストップするし、
                どこかの記事で読まれたのですか?
                そもそも、世界地図を見たことがありますか?
                台湾を迂回することも可能ですし、日米間の太平洋のシーレーンは問題ないですよ。

                >あーそうそう、台湾を見殺しにしたら
                私がこんなことを言ったことがありましたっけ。

                1
                  • HY
                  • 2023年 1月 20日

                  >貴方のおっしゃる完全中立を掲げることは不可能ですよね。矛盾してます。

                   矛盾も何も私は「完全中立を掲げても日本が無事でいられる保証は“ない”」と書いてますよ。そもそも日本に中立の選択肢はないって言っているのです。むしろあなたのコメントこそ遠回しな「中立論」では?

                  >台湾を迂回することも可能ですし、日米間の太平洋のシーレーンは問題ないですよ。

                   迂回するのにどれだけ燃料費がかかるか考えたことあります?紛争時は台湾海峡は勿論、東側海域も封鎖対象になりますから相当な迂回を強いられます。それだけでも輸入品の大幅な値上げは避けられません。太平洋のシーレーンですって?どんな迂回路を考えているんですか?

                  >私がこんなことを言ったことがありましたっけ。

                   あなたの主張をシンプルに表現すれば「日本は台湾問題に関わるな」ですからね。仮に中国が台湾にアクションを起こしても「参戦するな」ですから「見殺しにしろ」と同義かと。

            • samo
            • 2023年 1月 11日

            >インフレを抑えるためには金利を上昇させる必要がある

            あなた、アメリカの利上げ変な知恵つけて思いつた持論でしょこれ
            インフレ抑制手段は別に利上げだけじゃないし、
            そもそもアメリカがやった利上げは将来需要(予測)過多による人件費抑制に端を発したものなので、毛色が全く違う。
            利払いに無理矢理奔走させることで、なかば強迫観念的に人材確保競争に走っていた企業に自制を求めた格好。
            実際、あれほどまでに人件費を上げて人材を確保して生産しまくった消費財も、(誰が作ったのかもよくわからない、しいて言えば不安感)需要予測が外れて在庫過多に今なりつつある。

            インフレ抑制というものは、需要を減らせば抑制されるものなので、
            利上げは需要を減らす手段の一つにすぎないから。
            あなたのように中途半端にあってる知識ひけらかせれると、騙される人でちゃうからやめて

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              • 名前
              • 2023年 1月 11日

              >インフレ抑制手段は別に利上げだけじゃないし、

              ■金融政策
              金利の引き上げ
              公開市場操作による資金吸収オペレーション
              預金準備率引き上げ操作
              中央銀行の新通貨発行と預金封鎖にともなう新通貨への切り替え
              インフレターゲット(物価水準目標)
              ■財政政策
              財政支出を削減
              増税をして消費を抑える

              等がありますが具体的に何が有効だと思われますか?

              > そもそもアメリカがやった利上げは将来需要(予測)過多による人件費抑制に端を発したものなので、毛色が全く違う。
              > 利払いに無理矢理奔走させることで、なかば強迫観念的に人材確保競争に走っていた企業に自制を求めた格好。

              申し訳ないのですがどういう意味なのでしょうか?
              FRBのパウエル議長ははっきりとインフレを叩き潰すために金利を上げると明言しています。

              > あなたのように中途半端にあってる知識ひけらかせれると、騙される人でちゃうからやめて
              経済学修士号しか持っていないので知識が少ないことは認めます。
              なので是非ご教授いただけますと幸いです。

              8
          • ネコ歩き
          • 2023年 1月 11日

          私は防衛予算が抑制されてきた原因を財務省に押し付ける意図はありませんよ。冷戦終結後の周辺環境安定と我国の経済低迷下では、財政健全化への努力こそが彼等の責務でした。

          が、近年は米国の軍事的影響力が相対的に後退し、中国の覇権主義的軍拡政策に対し抑止力が低下しているのが現状です。その点は我国の防衛力も同じです。
          その機に乗じて南シナ海での行動を東シナ海や太平洋に拡大させるのは国益上許容できないでしょう。豪州が対中政策を転換したのもその危険に気付いたからかと。

          冷戦終結後の周辺安全保障環境はすでに変化し、現在は財務省も抑止防衛力強化の方針に同意しました。根拠が不十分だったり非効率な予算請求には厳しく当たるでしょうが、官僚組織ですから政府方針を実現する方向で安定財源確保に知恵を絞るでしょう。

          強調すべき一点は、防衛力強化は対中戦争に備えるのが主眼はないということです。米国一国では中国の軍事行動を抑止困難である以上、その点で利害を一にする多国間協調による抑止力強化を背景にした外交が最善の施策かと。

          抑止できずに台湾武力侵攻が実行され、米軍がやむなく介入すれば我国も攻撃され傍観者でいられないのは明らかで、勝敗に関わらず国内に甚大な被害を被るでしょう。
          抑止防衛力強化には前面装備だけでなく自衛隊施設の強靭化等交戦持続力の改善も含まれます。

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          • はやぶさ
          • 2023年 1月 13日

          日本の対外純資産や債権保有額、国債の国内保有率とか最近色々と広まってきてるのに
          まだこんなこと言ってる人がいるのか…。

          防衛増税に関しては、防衛費増額には増税が不可避という印象を与えて国民の支持を無くさせようとする財務省の陰謀なんじゃないかとすら思うわ。
          優先度の低い予算なんていくらでもあるんだから、それこそしっかり財務省は予算の優先順位をつける仕事して安易な増税を政治家に進言するんじゃねえよって話だ。

          1
    • 名前
    • 2023年 1月 10日

    いろいろ考えさせられる
    やはり自衛隊基地に航空機用のえん体壕が必要ですね
    分散配置を強調しているのは、結果的に沖縄本島の平時の米軍負担比率を下げることになるかもしれません。

    34
    • 2023年 1月 10日

    現状自衛隊は自国防衛しか考えていないから台湾攻防には全く向いてないよね。
    台湾海峡は比較的浅いから潜水艦も駆逐艦に対して不利だとと思うし。
    物量作戦が得意な中国にとって、台北を占領する作戦は容易なのかも。

    6
      • 58式素人
      • 2023年 1月 10日

      故李登輝総統が言っていた、
      「特殊な国と国の関係」が認められれば、
      この”台湾を巡る軍事衝突” は、戦争と認定されると思います。
      そうしたら、台湾海峡を紛争地域と認定して、沈底機雷を山ほど設置出来ます。
      そうしたら、中共の船は怖くて近取れないと思います。
      緒戦でミサイル攻撃を受けたら、即座にこれを実行したら良いなと思います。
      台湾本島から自走で所定の位置に移動して沈底するロボット機雷が良いですね。
      現在の蔡英文総統は、この立場と思います。

      7
        • Kenny
        • 2023年 1月 10日

        自衛隊が台湾海峡に直接介入するなら、使用可能なアセットは何よ、という話だよねえ。

        航空機による侵入は厳しい。
        正直黄海の浅い海域には潜水艦でも難しいし、台湾海峡南側の深い水路には中国側の対潜網が待ち伏せているだろう。

        11
          • 58式素人
          • 2023年 1月 10日

          機雷敷設ならば。台湾軍の仕事を補助する形でしょうか。
          恐らく、Mk36又は70式沈底機雷の敷設ですね。台湾海峡は浅いので。
          約500(kg/個)なので、C130の低空飛行を主に使用すると想像します。
          C130のペイロードならば約40(個/ソーティ)が期待できますね。
          時間があれば、別に飛行機でなくても良いです。ボート程度のものでも。
          ノルマンディーでは、陸軍兵が主になってそうした形で敷設をしていたようです。
          これから開発が間に合えば、運搬ドローンも良いと思います。
          あと、中共軍は機雷戦を重視しているので、掃海・機雷掃討も必要になるかと。
          台湾軍には、ほぼ、用意がないようです。

          1
    • 2023年 1月 10日

    現時点ではまだパワーバランスがこちらがやや優位に持ち込める可能性が高いと言うことだが、それも日本が自分の役割を少しでも放棄しないことが最低限かつ必須条件。
    まだまだ「米中の争いに巻き込まれる日本」って認識している人が多いが、むしろ日本は完全なる当事者であることを認識を改めないといけない。
    もし参戦を避けてアメリカを見放すならアメリカの勝利はかなり厳しく、台湾は喪われ、それにより今度は日本がアメリカから見放された状態で、より強大かつ強欲になる中国と単独で対峙しなければならなくなるのは必然。
    最近の日本の防衛への動きを見るに、かなり危機感を持って現実と向き合い、そして対処しようとしているように見えるが、日本人の意識や知識がどこまで付いてこられるかが鍵でもある。

    83
    • 名無し
    • 2023年 1月 10日

    在日米軍と自衛隊の航空作戦機(主に空軍機)が、那覇、嘉手納、普天間に集約された状態では、地上待機中に中国軍に(巡航ミサイル、弾道ミサイル?で)破壊され、その損害が極めて重大なので、
    軍事作戦機を地方空港(位置および滑走路長的に、与那国、石垣、宮古、下地島?)に分散させ、日本の地方空港を軍事基地として運用することを日本政府が決断できるか(対象の地方空港は当然、中国軍の苛烈な攻撃対象となる)、
    という、日本の政治決断の可否を、米軍が極めて重視している(=韓国やオーストラリアのように、行動を前提としてFIXが出来ない)ということを意味してるんでしょう。

    また、対地攻撃を中国本土に分散させるな(防空能力高くてムダだから)、ともありますから、自衛隊が敵地攻撃能力を持ったとしても、運用では米軍の意向を受けて、日本領土への空襲元である中国本土基地への反撃には使わず、台湾の中国軍橋頭堡向けの攻撃に活用することになるかもしれません。

    9
    • エア
    • 2023年 1月 10日

    例え台湾が陥落することになっても
    米軍は直接交戦は選ばないでしょう

    日本や米からの補給ルートは台湾自身で守る必要がある

    7
      • 平八郎
      • 2023年 1月 11日

      そもそも海上封鎖すれば台湾は干上がるんだから、ここで言われているような真正面からの上陸戦も必要ないかもしれませんね。
      台湾側が内側から打って出てもじきに弾切れする。
      このレポートで言ってるように頼みの綱は日米ですけど、日本は言わずがなの及び腰です。
      アメリカも喪うものがあまりに大き過ぎるのでここで言っているような大海空戦にはなんないんじゃないでしょうか。
      米中でずーっと海上で睨み合いみたいな展開が一番ありそうです。
      その間に海上封鎖に耐えられなくなったら台湾(アメリカ)の負け、欧米の経済制裁に耐えられなくなったら中国の負けです。

      2
        • HY
        • 2023年 1月 12日

         台北への空襲、空挺団急襲による斬首作戦であっという間に決着がつく可能性もあるのよ。

    • フラット
    • 2023年 1月 10日

    掩体ってシリアでは米軍の巡航ミサイルにことごとく撃ち抜かれてましたけど、精密攻撃の発展した現代でも通用するんですかね?

    2
      • 幽霊
      • 2023年 1月 10日

      無いよりはある方が断然いいでしょう
      直接当たるミサイルは防げなくても、迎撃したミサイルの破片やロケットランチャーや迫撃砲などを使用するゲリラ攻撃から機体を守る事が出来れば充分意味があると思います。

      48
      • 名前
      • 2023年 1月 10日

      掩体があれば戦闘機一機につき一発の巡航ミサイルを直撃させる必要がある。巡航ミサイルは100発百中ではないし、迎撃も可能なので、実際に必要なミサイル数は戦闘機の数の何倍にもなる。
      もし、なければ直撃しなくても破壊されるので、最悪一発のミサイルで数機破壊される。

      45
        • 戦略眼
        • 2023年 1月 10日

        土嚢を積み上げて囲っても、効果があるだろうか?

        1
      • ウツボ
      • 2023年 1月 10日

      野ざらしに駐機していると1発のミサイルで数十機が破壊もしくは破損する可能性があるけれど、個別格納の掩体があればそうした事態は防げる。敵が攻撃する際のコストや手間を増大させるという点で有用かと。

      19
      • 2023年 1月 10日

      むしろこれからは安価なドローンも混ざってくるので防衛もローテクを交えて対応しないと中ロのような人海戦術部隊にはじり貧ですね。

      11
    • tsr
    • 2023年 1月 10日

    おそらく日本が防衛費GDP比2%を決定する前のシミュレーションなので、今だと少し違う結果になるかもしれないですね。
    とはいえ各種スタンドオフミサイル山盛りになった状況でも大勢は変わらなさそうかな。

    14
      • 名前
      • 2023年 1月 10日

      中国海軍の壊滅スピードがより速まりそうではある。

      後中国側の先制攻撃に備え、自衛隊基地の掩体や分散パッド整備や
      民間空港の利用拡大など適切に対策打ち出してけば、敵基地攻撃による被害は相当減らせるでしょうな

      日本より防空能力が遥かに貧弱なウクライナ空軍が、計画的な航空戦力の分散や退避
      掩体などの整備等を実行しただけで
      戦力の大半が破壊を免れ温存出き、未だにロシアから航空優勢許して無い訳で。

      上の空自の被害予想は、かなり悲観的に過ぎると思う

      9
        • STIH
        • 2023年 1月 10日

        それも含めて時間との戦いなんでしょう。ウクライナの場合、斬首作戦で何とかしようとして、初撃で使用したミサイルが少なかった可能性が高そう。ロシアの失敗を見てれば、台湾では同じ事をしないでしょうし。
        航空機の生存性向上や地上施設の整備は、決まっただけで完成はまだ先の話。こっちが戦争準備を整えるか、向こうが仕掛けるのが早いか、というわかりやすい競争だと。

        25
        • ok
        • 2023年 1月 10日

        沖縄の知事は那覇空港以外の沖縄地方の空港を自衛隊が利用することに難色を示してるのだ。

        9
          • 匿名
          • 2023年 1月 12日

          沖縄県知事「有事の際に沖縄県の空港は自衛隊に使わせない!!戦争反対!!!」
          内閣総理大臣「ほーん(武力攻撃事態等特定公共施設利用法第11条で準用する第9条に基づき、国土交通大臣を指揮して自衛隊の空港使用を許可)」

          6
      • jpgtw
      • 2023年 1月 10日

      中国軍も軍事力の増強を加速させていますのでどうなるかは未知数ですね。
      本件のシミュレーションは2026年開戦を想定していますが、2030年代に開戦した時のシミュレーションもしているのか気になります。

      6
    • kitty
    • 2023年 1月 10日

    なんか過去記事あったよなぁと検索したら、これ。
    リンク
    ●2020年8月現在 航空自衛隊の戦闘機運用状況
    ・千歳基地  F-15 2個飛行隊  1個飛行隊のみ掩体
    ・三沢基地  F-35 1個飛行隊  完全掩体
    ・松島基地  F-2 1個飛行隊  掩体無し
    ・小松基地  F-15 2個飛行隊  1個飛行隊のみ掩体
    ・岐阜基地  飛行開発実験団  掩体無し
    ・百里基地  F-2/F-4 2個飛行隊  掩体無し
    ・築城基地  F-2 2個飛行隊  掩体無し
    ・新田原基地 F-15 1個飛行隊  掩体無し
    ・那覇基地  F-15 2個飛行隊  掩体無し

    絶望的ですね。

    32
    • A
    • 2023年 1月 10日

    台湾有事の最悪の想定は
    台湾関係法に防衛義務はないという解釈でアメリカが軍事介入を避ける場合なんだよね
    去年のバイデン失言絡みで相変わらずあいまい戦略は変わってない

    核保有国との直接の戦争は可能な限り避ける
    それでも防衛義務がある場合は、核戦争覚悟で参戦する
    という場合に、台湾関係法の解釈次第で参戦しない可能性を否定できない

    これはアメリカのシンクタンクのシミュレーションだからアメリカが参戦した場合の結果だけど、
    台湾や日本はアメリカが参戦しない場合のシミュレーションもしておく必要がある
    台湾単独で中国と戦う場合や
    日本だけが当事者意識でそこに加わった場合の想定がどうなるか

    アメリカが参戦しないと西太平洋の利権を手放すことになるから絶対に参戦するってのも楽観的というか
    一時的に奪われても中国が急速に落ちぶれればすぐに戻ってくるという想定もできる
    台湾や日本を武力で併合できたところで強烈な経済制裁されるであろう中国に未来はないからね
    中国はアメリカの技術に依存しすぎてるからアメリカと断交状態になったら武力で戦うまでもなく詰む

    9
      • A
      • 2023年 1月 10日

      本家「A」です。
      やはりこの名前は使いやすいのかな。

      1
      • 名前
      • 2023年 1月 10日

      アメリカが参戦しないパターンは間違っても台湾防衛は無理ですので、台湾は事実上一国二制度を受け入れて、どれだけ自治を残せるかの条件闘争になるでしょうし、日本はアメリカと中国を天秤にかける外交をすることになりますね。

      9
        • HY
        • 2023年 1月 12日

         台湾を「一国二制度」をもって中国へすんなり統一できるとは思えません。元祖の香港でさえ民主派を力で排除するしかなかったのですから、完全に民主主義が定着してしまった台湾をそのまま呑み込むわけにいかないでしょう。今ロシアがウクライナ占領地でしているように「再教育」して「悪霊退治」することになると思います。一体いくつの集団墓地ができるでしょうね?
         あー因みに日本には韓国のような器用でしたたかな外交は許されませんのであしからず。技術すべてを奪われて用済みになったら、第二次大戦の恨みも相まってジェノサイド対象となります。

      • HY
      • 2023年 1月 12日

       アメリカが絶対参戦するという想定が楽観的なのは同意見だけど、「中国が急速に落ちぶれれば」って想定こそ楽観的だよ。台湾はもとより日本を武力で征服した中国は名実ともに東アジアの覇権国になれる(東南アジアも100%中国の属国になる以外ないから)。アメリカは覇権の地位を失うばかりかアジアとの接点を丸ごと失い、北米大陸に引きこもるか中国のアジア支配を容認しての共生を選ぶしかなくなる。前者の場合デカップリング経済となるが、アジア市場を独占できる中国は栄えて孤立するアメリカは一層没落する公算が高い。後者の場合は中国がアメリカにさらに浸透して乗っ取り、中国が世界覇権を手に入れる。
       まぁ、中国がアメリカのようなフェアネス精神で世界経済をけん引できるかは疑問だけど、例えグローバル市場自体が崩壊してもアメリカはやはり没落するし、中国は中国で毛沢東時代の体制を作り上げれば共産党政権は存続できる。しばらくはね。

      1
    • T・A
    • 2023年 1月 10日

    全面対決になったとして、いくら先制で地上攻撃してくるといっても、日本の空自基地+在日米空軍基地を全て同時に攻撃することは不可能だから初戦だけならいくつか基地やられても他基地から機体だけでも上げれるとは思うけど…
    一番の問題は沖縄だけは地勢的に間違いなく最初に凹されるという…

      • HY
      • 2023年 1月 12日

       全面対決になったところで全ての基地を攻撃しないことってあるの?中国のミサイルが少ないというならともかく。発射台の関係で一度で攻撃できなくとも第二波、第三波と撃ってくるよ。

      1
    • 通り
    • 2023年 1月 10日

    どの国から見ても空自基地の脆弱性は同じですね。もしかして一般国民が知らない所で既に山間部地下に戦闘機の格納庫があったりするのでしょうか。

      • 幽霊
      • 2023年 1月 10日

      秘密の地下基地なんて不可能だと思いますよ?
      接続道路の整備や基地建設の機材搬入、戦闘機を運用するなら滑走路の整備など秘密にするのは無理があります。
      自衛隊の駐屯地や基地内なら地下施設を作れそうですけど、それでも完全に秘密にするのは難しいでしょうね。

      27
    • 暇人28万号
    • 2023年 1月 10日

    アメリカって台湾を国と認めてないんだよね。そんなに積極的に介入してくれるのか不安が残る。
    ウクライナも3日くらいでキーウ落ちてたら介入しなかったんじゃないかと思うんですよね。ましてや今回は台湾とか尖閣諸島の次は沖縄の基地が射程圏に入るとなると自国民を優先するなら最悪ひくんじゃなかろうか、、。
    例えば5年後とかに、アメリカ国民が太平洋はさんだ向こう側に自国の軍を置いとく必要ある?って疑問に思わないといいな。

    11
      • HY
      • 2023年 1月 12日

       5年ももつかなぁ……。既に疑問を持っているからこそアメリカファーストを掲げたトランプが当選した気がする。あの人最初「在日米軍撤収」を謳ってたでしょ?

      1
    • K(大文字)
    • 2023年 1月 10日

    >ウォーゲームで破壊された航空機の約90%は駐機中に発生したもので改善の余地が大きい

    日米の戦闘機損失予想に0.9を乗じた344機が開戦直後の先制攻撃で失われるとして、残りの38機で中共の155機と交換ですか。
    対空対地での損失がそれぞれどのくらいになるのかも分かりませんが、このレートは妥当なんでしょうかね。

    7
      • tokumei
      • 2023年 1月 10日

      台湾軍が1機も落とさないってことは無いんじゃないでしょうか?

      5
    • NHG
    • 2023年 1月 10日

    日本の艦艇の損耗数が楽観シナリオのほうが多いのはなぜだろう?
    アメリカにとっての楽観シナリオだから?

    (誤記かなと元ソースを確認しようとしたけど簡単な表はなかったので確認せず)

    8
      • 匿名
      • 2023年 1月 12日

      ベースシナリオでは、自衛隊の参戦は日本に対する直接攻撃があった後なのに対して楽観シナリオは自衛隊が最初から参戦するからじゃないですかね?

      2
    • あああ
    • 2023年 1月 10日

    >>02.本土攻撃の計画を立案してはならない

    じゃあウクライナと同じですね。しかも海上封鎖でNATO支援の無いウクライナです。支援ができなければ市民疎開もできません。そこを福建省から遠距離砲兵で何日も準備攻撃されるでしょう。ウクライナどころではないジェノサイドになる。これに反撃してはならないで話終わるかどうかが極めて大きな分岐点になる。
    しかし日米は航空機を基地ごと9割喪失と言います。これに中距離以上のBMを使わないわけがない。そして相当な規模での領土攻撃です。核戦争の危機になるならこの段階です。これに対する日米の報復攻撃を受けてからではありません。そもそもこれに日米が報復しないで参戦してる意味が分かりません。

    16
      • A
      • 2023年 1月 10日

      事前に日米と中国で裏取引がおこなわれて
      在日米軍基地や自衛隊基地も含め日本や米国の領土には一切攻撃しない代わりに
      日本や米国も直接参戦はせずにウクライナのような後方支援に徹する
      もしくは
      そういう裏取引が行われず
      日米の領土を中国に攻撃されたのなら
      それは台湾と中国の戦争ではなく、日米と中国の戦争なのだから当然のように中国本土に攻撃する

      このどちらかであって日米の領土が攻撃されてるのに中国の領土には攻撃しないとはならないと思うけどね
      日米と中国がどちらも直接の戦闘は避けるという可能性は否定できないというか可能性としては結構高いだろう
      エスカレーションを避けたいと思って行動するなら開戦前に決めておくことで
      中国が日米の領土を攻撃してきたらもうエスカレーションは止まらない

      12
      • 寒い
      • 2023年 1月 11日

      アメリカは中国との全面戦争を望んでいないので、日本が攻撃されても中国本土を報復攻撃しないし、日本にもさせないでしょう。同じ様に中国もグアムを攻撃する事は無いと思います。アメリカが日本を攻撃すれば核を使うと言ってくれれば日本も攻撃を受けずに済むかもしれませんが、多分無いでしょうね。

      1
        • 寒くはない
        • 2023年 1月 11日

        日本本土が大規模攻撃されて大多数の民間人が死んだ状況で「アメリカが日本に中国を攻撃するな」と言えるハズがない。それこそアメリカが何もしなかったら日米同盟安保が完全に破綻するわ。
        そこまでいったら日中全面戦争で、アメリカもそんな悠長な事言ってられなくなるから。
        私は中国がそこまで日本に大規模攻撃を決意するなら核攻撃を決断するね。

        13
          • HY
          • 2023年 1月 12日

          >私は中国がそこまで日本に大規模攻撃を決意するなら核攻撃を決断するね。

           それ日本人としてではなく、米大統領になったつもりで米国3億3千万人の命(あるいは全世界の80億人の命。核戦争は同盟国や関係国にも波及するから)を預かる覚悟でそう決断できますか?私にはできない。多分誰にもできない。

          3
      • HY
      • 2023年 1月 12日

       それ、確かに言えてます。結局ウクライナも(アメリカの直接支援によらない)独自の無人機でロシア本土を攻撃しなきゃいけなくなっていますし、参戦するのに中国本土を攻撃しないまるで日本の「専守防衛」まんまな防衛構想は被害が大きくなるのは当然です。

       やはりこの報告書自体「アメリカは台湾防衛から手を引け」という暗黙の主張のような気がします。

      3
    • かず
    • 2023年 1月 10日

    >3.米国は日本の基地を中国軍との戦いに使用できるようにする

    これが重要なファクターなので中国の日本世論工作、米国は日本を戦争に巻き込むなキャンペーンが激化するでしょうね
    今後、この方向での論調を出した所には中国からの金が入ったと思っていいのでは

    45
      • はやぶさ
      • 2023年 1月 13日

      このコメント欄のHYもそれかな…?
      悪い想定ばかり取り上げて何か意図的なものを感じます。

      2
        • HY
        • 2023年 1月 18日

         私は米国こそが「中台や日中の戦争に巻き込まれるな」という考えを持ちつつあるって言いたいんだよ。で、日本が台湾を見捨てても中国からお目こぼしにもらえる事はないとも言っている。

        「日本が米国の戦争に巻き込まれる」という考えはもはや完全な時代遅れ。今は「“米国”が台湾や日本の戦争に巻き込まれる」という構図。この現実をリベラル左翼に染まった米国民が唯々諾々と受け入れるのか?

         仮に米国が戦いから逃げても日本は中国と戦わなくてはいけない。これは運命だ!

        1
          • はやぶさ
          • 2023年 1月 18日

          日本単独でも中国と戦わなくてはいけないと豪語する割には、何をすべきとか何が必要とかどうやって米国をこの戦いに引きずり込むかとか一切発言しておられなかったので邪推してしまいました。

          中国には勝てそうにない、米国は日本と台湾を見捨てて逃げていくという言説は、日本国民に対して中国共産党がそう信じ込ませたい内容と完璧に一致するものですからね。

          2
            • HY
            • 2023年 1月 19日

             私は「中国には勝てそうにもない」だなんて一度も書いたことはありませんよ?ただ「油断してはいけない相手だ」と強く主張しているだけです。「敵の自滅頼み」なんて神頼み以外の何物でもありませんからね。
            「米国に見捨てられる論」を展開するのは実際に有事に直面した時の日本の世論をとても心配しているからです。はやぶささんがご指摘なさるように「中国には勝てそうにもない」と考え戦わずに白旗をあげようとするかもしれない。そういった脆弱な国民意識に「米国は絶対助けに来る!信じろ!」ではどの道中国のプロパガンダに呑まれてしまいます。
            だからあえて「見捨てられ論」を投じた上で、敗北主義の兆候があるコメントに対しては「中国との戦いから逃げても無駄だよww殺されるよww」と二重の絶望を煽っていたのです。
             例え米国に見捨てられても「背水の陣」で戦う。その確固たる覚悟なしには米国を戦いに巻き込むことなんてできない。これが私の考えです。

             あと具体的に何をすべきなのかという話は素人なので極力避けてたのですが、あえて言うなら報告書で台湾に求めているような「空海軍勢力の非対称化」が必要ではないかと。つまり高価な大型艦艇やステルス戦闘機よりも、小型艦艇や安価な非ステルス戦闘機(無人機という手もある)を増やして生存性を高め、潜水艦や陸上の対艦攻撃兵器で中国海軍に大きな被害を与える。そういう点ではF-3開発やいずも空母化、イージスアショア代替艦建造も情勢や予算次第では中止すべきではないかと最近思う次第です。ミサイル防衛へ過度の期待もせず、ある程度の被害を想定した上で社会インフラの抗堪性を高めるのが現実的な国家戦略でしょう。
            また現在取得を目指している「反撃能力」についても、威嚇のみに止めて防衛戦で敵本土攻撃は行わない(核攻撃されたら別)といったところでしょうか。そして将来的には中国軍が沖縄や鹿児島に上陸する事態に備えて陸自を増強しておく必要があり、場合によっては徴兵制も検討しなければならないと思っております。

            1
              • はやぶさ
              • 2023年 1月 20日

              なるほど、HYさんの考えはわかりました。
              しかしながら、
              >例え米国に見捨てられても「背水の陣」で戦う。その確固たる覚悟なしには米国を戦いに巻き込むことなんてできない。
              ここまでちゃんと書かないと、あなたのことを敗北主義者や諦観に囚われてしまった人のように感じてしまう人間は多いと思います。
              また楽観的予測ばかりたてることは厳に慎むべきですが、現実的な予測を敢えて無視して悲観的予測を喧伝するのも得策ではないでしょう。
              必要以上に相手を過大評価すれば戦わずに降伏する論調が強くなることは十分考えられます。どれだけ占領後の悲惨さを訴えてもね。

              仮にHYさんの想定通り米軍抜きで中国と対峙する必要がある場合の意見についてですが、徴兵性やインフラの抗堪性向上、MDへの過度な期待を止めるというのは同意見ですが、海空戦力の非対称化よりは空母+ステルス艦上戦闘機+核兵器、原潜+SLBM+核兵器または長距離極超音速滑空弾+核兵器といった報復戦力の整備が必要だと思います。
              小型艦艇や旧世代の非ステルス機が敵の第一撃からある程度生き残ったとて、それらが敵の防御網を貫通出来るとは考えにくいためです。

                • HY
                • 2023年 1月 20日

                 はやぶささんの指摘はごもっともです。敵を必要以上に過大評価してしまうとこちらの士気がどうしても下がりますね。日本の軍事評論家の中には中国の軍事的優位性を強調する人がおり、その文体にも敗北的主張が少なからずある印象を受けます。興が乗って私自身がそういった論調になってしまったことは反省しております。

    • perorin
    • 2023年 1月 10日

    > 02.本土攻撃の計画を立案してはならない

    これ、いま日本でやってる敵基地攻撃能力は使えない可能性があるということでは。

    戦闘終結の条件が「中国艦隊の壊滅」なら
    トマホーク買ったり潜水艦発射の変なミサイル作るのに何千億円も使うんじゃなくて
    日本で対艦ミサイル大量生産した方が実効性あると思う。

    7
    • 2023年 1月 10日

    岸田首相が防衛費増大を決意した理由の一つに台湾有事のシミュレーション結果を知ったというのがあったので、これかこれに類するものを見たんでしょうねえ

    26
    • jiro.siaku
    • 2023年 1月 10日

    う~ん。レポートの趣旨がよく分からない。24通りあるという,すべてのケースについて知りたい。
    船がワラワラ押し寄せてくるのであれば,普通に機雷をバラ撒けば良いじゃないかと思う。

    また,上陸に当たって揚陸艦は沖合数十キロまで接近しなければいけない。
    上陸予想地点は限られているので,その海域には固定型の機雷を大量に敷設しておけば良い。

    フォークランド紛争の時,イギリスが真っ先にしたことは,補給艦と原潜の派遣だった。
    逆にいえば,中国の補給艦と原潜を叩けば,中国は制海権と継戦能力を喪失する。

    さらに,世界で最先端の半導体製造技術を持っている台湾は長期に活動できる潜水艇タイプな大型のインテリジェントな海中徘徊魚雷を国産保有することが可能。これで海上封鎖しようとする中国艦だけを攻撃し,台湾陣営の船舶の通行を妨げない非対称な対中阻止線を形成できる。

    以上を踏まえた上で,中国が事を起こした場合,

    ①中国の原潜と補給艦を根絶やしにし,初動における中国の制海権と継戦能力を喪失させる。
     これはJDAM技術を応用した高空精密投下魚雷が活躍する。
    ②各種機雷や水中無人徘徊兵器をバラ撒き,中国艦隊の海上封鎖と揚陸部隊の接近を阻止する。
     中国側は原潜を喪失しているため,台湾陣営側が対露を機雷や水中ドローンをバラ撒くことで,中国側の退路も断つことができる。洋上の中国側は身動きできなくなる。
    ③その上で,台湾陣営側の各国が協力して,長距離の対艦ミサイルで中国艦隊と揚陸部隊に攻撃を仕掛け,回避しようとする中国艦を機雷と水中無人徘徊兵器でキルゾーンを形成している海域に追い込み,対艦ミサイルの攻撃を免れた中国艦を撃破する。それでも残存した中国艦に対しては,追加の長距離対艦ミサイルと台湾陣営の原潜で根絶やしにする。
    ④中国本土から飛来する航空戦力と台湾に撃ち込まれる弾道ミサイルについても対処を考えなければいけないが,航空戦力とミサイルだけでは,攻撃はできても占領はできない。むしろ,南シナ海海戦で中国海軍全滅というインパクトが中国政府にとっては耐えがたい屈辱になる。中国側が阻止されても,上述のように,台湾陣営側のシーレーンは生き続けているので,台湾への補給や支援は続けられている。
    ⑤普通は,この時点で休戦もしくは停戦になるが,それでも中国側がムキになって航空戦力とミサイル攻撃のみで戦争を継続しようとすれば,中国本土の航空基地等に対する攻撃へと,次のステージにエスカレーションしていくことになるが,この時点で台湾陣営側からの強烈な対中経済制裁により,持久資源が十分でない中国は,かなり厳しい状況に置かれている。なお,この時点で米国が「あらゆる手段で台湾を防衛する」と,核使用の可能性を明言すれば,中国側は太刀打ちできない。

    ただし,懸念事項もある。撃沈された結果,原潜の核燃料が水深の浅い南シナ海各所に数十個も散在することになる。これは現在のザポリージャやチェルノブイリの原発外部電源喪失よりも深刻な事態となる。アメリカの原潜の核燃料は,そのまま核弾頭に転用できる極めて純度の高い兵器級のプルトニウムが使われている。中国の原潜の核燃料の品質については承知していないが,原発の使用済み核燃料よりも純度の高いものが使われているだろう。そして中国海軍が撃沈時の炉の停止作業などを適切に管理をするようには思えない。台湾有事では初動における中国原潜の全撃破が不可欠になるが,それが劣化ウラン弾以上の災いをもたらすという点で,これまでの戦争とは異次元のものになるだろう。核兵器は使われないが,実質的に使われたと同じことになりかねない。台湾有事という紛争における一番の問題は,ここにあるように愚考する。

    1
      • 通りすがり
      • 2023年 1月 10日

      それが知りたいなら原文を読めばいい。

      面倒な作業をスルーしてアレコレ文句をつけても意味がないよ。

      23
        • jiro.siwaku
        • 2023年 1月 10日

        残念ながら,まだすべてが公開されていない。
        だから,今,この時点で,こういう形で一部のみを公開している
        本当の(政治的)目的についても,いろいろと考えている。

          • 通りすがり
          • 2023年 1月 10日

          本当にThe First Battle of the Next Warのpdfをダウンロードして確認した?

          165ページのレポートは完全に公開されるよ。

          貴方はCSISのwebサイトすら見たことないんじゃないの?

          8
            • jiro.siwaku
            • 2023年 1月 10日

            P.152~156に24通りのケースが記述されていることを確認した。情報感謝する。コメント欄はこういう時に便利だ。
            24通りのシナリオを見ると
            JASSMを使うかどうか,日本が参戦するかどうか,爆撃機を使うかどうか,などでパターンを変えているだけで,私が想定した機雷戦と水中無人徘徊型ドローンについてはシナリオ項目に入っていないようだ。JASSM一点にセールスポイントが絞られている。
            私のような特にマニアでもない,素人ですら思いつくようなアイデアが全く検討されていなかった点に驚きを感じた。
            CSISの専門家たちが考えた以外に,25番目のシナリオがあることを確認できて嬉しく思っている。

            1
              • ななし
              • 2023年 1月 11日

              敵制空圏内で封鎖とか根絶やしとか、できるとは思えないんだよなぁ
              まぁ、素人が素人に感想言ってるだけのつもりなので、気にしないでください

      • 千葉の猫
      • 2023年 1月 11日

      えらく長文なので主に機雷関連について
      確かに機雷は上陸阻止・航行阻止には有効でww2では本邦が最後えらいめにあいましたが
      平時に海(特に通行量多い港湾付近など)に簡単に敷設はできない(民間人に死者なり出たら政権転覆しかねない)
      戦時になれば敷設手段の種類と数が問題になってくる、高速敷設艇を導入しはじめたけど開戦以降はどこまで行動できるか怪しい代物。
      >長期に活動できる潜水艇タイプな大型のインテリジェントな海中徘徊魚雷
      浮いてるものなんでも吹っ飛ばせなら原始的誘導魚雷レベルですむけど味方も民間の商船漁船も問答無用になるぞ。
      だけど平時に展開できないし普段水中にいるなら通信も期待できないわけで。

      3
    • panda
    • 2023年 1月 10日

    確定的な事は言えませんがトマホークについては最新のblock 5bなら対艦攻撃能力があるので
    そちらを導入すれば無駄が無いですね

    3
    • AAA
    • 2023年 1月 10日

    北朝鮮の介入と韓国の対応がないことが疑問
    ありえないと思っているのかな。

    3
    • ぱんぱーす
    • 2023年 1月 10日

    >10.海上戦力を小型で生存性の高い艦艇に切り替え、攻撃を受けた際の救助メカニズムを新たに開発する
    >中国軍の攻撃に対して水上艦艇は非常に脆弱で、ウォーゲームのイテレーションでは常に空母2隻と大型艦艇10隻~20隻が失われている。

    水上では分があるのではと思っていましたが、想像以上のダメージにぞっとしますね。
    先制打撃によって失われる航空機や艦艇の数も凄い……。
    いつも動きの鈍い日本が、ここ最近は迅速に準備を進めているのを見るとこのシミュレーションに近い結論を出したという事なんでしょうか。
    こんなの知っちゃったら尻にも火が着こうというものです。

    10
    • 匿名希望係
    • 2023年 1月 10日

    デコイと有事の台湾に供給用の兼任したF-16を南方基地においておきたいですね。
    それが集中的にやられる分には割と困らんし(対空ミサイルの集中防御しておけばそこそこは防げそうだしね)

    • tokumei
    • 2023年 1月 10日

    素朴な疑問なのだけど、台湾侵攻時に日米に仕掛けないって可能性はないのか?
    少なくとも日本の国土に打ち込まなければ政治的に日本が参戦する可能性は極めて低いし、リソースを台湾に割ける。
    直接交戦しなければアメリカだって80年代のように全面介入みたいなことが世論的にできるのか?
    台湾が海上封鎖されて上陸戦が始まっても介入せずに批難と台湾への連帯を表明する我が国の首相を想像すると、防衛出動を発令して軍事介入を表明する様よりも明らかに鮮明に見えてしまう。

    10
      • jpgtw
      • 2023年 1月 10日

      アメリカが台湾を放棄したら西太平洋は中国の影響下に入りアメリカの権威は失墜します。
      アメリカは中国に世界の覇権を譲る気が無いと思いますので、台湾有事の際に軍事介入すると思いますよ。
      中国もアメリカが軍事介入する前提で戦略を立てていますし。
      ちなみに、中国が勝利する可能性の高いシナリオは「日本が在日米軍基地の使用を拒否した場合」です。

      11
      • ぱんぱーす
      • 2023年 1月 10日

      もし台湾を中国が制圧した場合、中国は第1列島線を突破して本格的に海洋進出する事になります。
      そうなったら日米はグアムまでの広大な範囲を警戒しなければならなくなりますし、日本は加えてシーレーンの遮断に怯えることになるでしょう。
      日本にとってだけでなく、アメリカにとっても直接的な安全保障上の脅威ですので、台湾有事を見逃すとは考えにくいと思います。

      11
      • 千葉の猫
      • 2023年 1月 11日

      ウクライナ侵攻時にロシアはNATOには手出ししませんでしたが
      その結果がAWACS他NATO側ISR手段で収集した情報がウクライナ側に流れることで防空網制圧が当初だけにとどまり未だ航空優勢の確保とは程遠い状態に
      というのを見るに「日本に手出しをしないけど日本の米軍に好き勝手させる」というのは中国側にとって悪手だとなるのではないでしょうか
      当初日本が何もせずとも台湾侵攻が佳境に入る辺りで全力で横合いから来られたら中国側にとっての惨事以外何者でもないでしょうし

      3
    • パラベラム
    • 2023年 1月 10日

    台湾有事に尖閣諸島がなし崩し的に占領されるのは絶対に防がなければならない。
    国内メディアではたいして報じられないがどう考えても日本の領土となる尖閣諸島を流血無しで済むなら黙認やむなしの姿勢では沖縄は更なる危険に晒されるし国内の分断工作も今以上に派手に行われるでしょう。
    戦火に巻き込まれる想定で軍事力強化の覚悟を見せたならメディア・政治家・ネットを利用するハイブリット戦対策はスパイ防止法で今からでも備えて欲しい。こちらは本当に無血で出来る対策でしょう。

    8
      • STIH
      • 2023年 1月 11日

      逆だ逆。尖閣諸島に同時に攻め込んでくれんだったら、勝手にやらせりゃよいでしょ。台湾有事で混乱している中であんな守りづらい場所を守るのに自衛隊のリソースを割きたくない。逆に攻めてくれたら日本もアメリカも大手を振って台湾有事に参戦することができるしね。

      6
    • TA
    • 2023年 1月 10日

    このレポートの胡散臭くて正直眉唾だなと感じた。
    理由は以下の二点

    >02.本土攻撃の計画を立案してはならない
    >核保有国とのエスカレーションを避けるため中国本土への攻撃をホワイトハウスが許可しない可能性がある。
    米軍の象徴たる原子力空母を二隻も沈められてアメリカ国民は黙ってられるのだろうか
    グアムや在日米軍基地等が攻撃されて大人しくしてるか?
    過去のこの手のレポートで中国国内への攻撃を許容した場合としなかった場合で、許容した方がはるかに戦果が高かったのだがそれをあえて封じてないか。脅威は過大評価した方が都合がいい例のアレ

    >06.米空軍のドクトリンを見直し、駐機中の航空戦力の生存性を高める
    >ウォーゲームで破壊された航空機の約90%は駐機中に発生したもので改善の余地が大きい。
    ウクライナですら戦闘機を破壊されていないのに遥かに高度な警戒システムをもつ米軍機がそう易々と地上で破壊されるとは信じがたい

    4
      • あああ
      • 2023年 1月 11日

      その最初に大損害受ける米太平洋空軍ってつまり日本の第5と韓国の第7でハワイ、グアム、アラスカは無傷って事ですがこれまた韓国軍は関与せずです。韓国は領土を空襲されても何もしないのがそもそも謎です。
      というか米軍の早期警戒体制的に少なくとも戦闘機を駐機中に失うというのはにわかに信じがたいです。MD警戒態勢の存在すら無視してそうな勢いです。そんなぼんくらなら平時弾道ミサイルの着弾予想なんて無理でしょうね。
      そして4G機もっと買えの謎。ボーイングの手先でしょうか?射程延伸を続ける各種スタンドオフ火力を活用するにはF35というステルス偵察機が不可欠です。台湾周辺での水上ハイエンド戦では無人偵察体型がまともに機能しない恐れが高い。イーグルEXでは艦載SAMの鴨です。あまりに不可解ですね。

      4
    • 匿名
    • 2023年 1月 10日

    戦争始めれば終わるのは中国でなく日米だ!とかふいてる人ら
    まず中国は小麦や豚肉など、食料をアメリカとアメリカの同盟国に
    依存する国という事を理解した方がいい。石油もガスもインド洋で止められる。
    もし戦争始めればグローバル経済から干され秒で詰む
    ヘタすればロシアより自給効かん(なので個人的には戦争は無いと思ってる)

    要はイキって米帝にケンカ売った、某日本帝国から何も学んでないのか案件だな

    13
      • jpgtw
      • 2023年 1月 11日

      中国の豚肉と穀物の自給率は90%以上ですけどね。
      さらに年間消費量を上回る食糧を貯蓄していますし。
      石油やガスについてはミャンマーやパキスタンを経由したり、ロシア等の内陸から調達を増やしています。
      中国のエネルギー自給率は約80%で世界でも高い方ですよ。
      「戦争が始まれば終わるのは日米だ」とは思いませんし、2020年代に戦争は起きないと思いますけど、中国は着々と戦争の準備をしています。

      12
        • .
        • 2023年 1月 11日

        間違い、中国の小麦は輸入が8割、豚肉も肝心の飼料が輸入依存。
        ロシアは欧米の経済制裁で産出量や輸送量が今後は維持出来ず
        到底中国の需要は賄えない
        一路一帯√ではコストが抑えられず海上輸送無しでは
        価格の維持も出来ません。詰みですよ。
        今の世の中グローバル経済から切り離されて自給体制敷ける国など
        この世に存在しない

        3
        • 大陸中国は食用食糧は大体8割超えるレベルでほぼ自給できてるし
          飼料用含めても健全なレベルにあるかと
          大豆は結構輸入してますが
          輸入小麦が8割とかどこのお話しです?

          農水省のレポートでも大体そんな感じよね<リンク先

          3
        • rarara
        • 2023年 1月 11日

        共産党の発表をうのみにしちゃう人って未だにいるんだね

        3
    • 2023年 1月 11日

    このレポートの決定的な間違いはアメリカは台湾に対して防衛義務はないし、歴代政権も一歩引いたスタンスを取っていることを忘れている。
    更にアメリカは核武装をした国に対し軍事行動はしない。それを十分理解している中国はアメリカが直接的軍事行動を起こさない限り米軍・在日基地に対し攻撃は加えない。いまだ歴史的にヨーロッパの田舎者的な発想しか持たないロシアとは違い、商人的思考を持った理系の人材が政府の中核を担っている中国はアメリカを巻き込むなどという愚行はせず、綿密に練られた電撃的作戦行動を取りあっという間に島全土を掌握してしまうだろう。兵站・戦線の維持が困難な台湾の抵抗は局所的・散発的に行われる程度が精々。
    台湾を失うことが日米にとってどれほど地政学的・経済的に大きなダメージかは両国とも理解していても、平時に牽制するのが精一杯。

    6
    • ななし
    • 2023年 1月 11日

    > 自衛隊がD-Dayから参戦した場合、日本が在日米軍基地の使用を拒否した場合、日本が地方空港の米軍使用を許可した場合、

    どれも議会が足引っ張る話ですよね…

    2
    • さめ
    • 2023年 1月 11日

    まあ日本としてはいい未来が書かれてるわけではないわな
    日本としては否応なしに米台”側”に立つことになるのは間違いないんだけど、アメリカと日本とでは目指す方向性や国益が必ずしも一致しするわけではないということは肝に銘じておくべき
    P116,117のRecommendationにも書いてるように、CSISとしては統合司令部の設置や、有事の際の在日米軍基地使用について日本の使用許諾を不要とすることの明確化(この点は日本側と認識齟齬があるらしい)を提言してるが、これらの点については日本の官僚諸兄にしっかり考えていただきたい

    台湾有事の際に日本が被る被害は尋常でない
    日本の関与の度合いについては、アメリカや台湾と調整しつつも、日本が主導的に結論を出せるように動いてほしい

    3
      • さめ
      • 2023年 1月 11日

      自レス追記
      CSISの報告書は日本の重要性について語っているけど、それは主に地政学“的”な観点における分析が多いような気がする

      防衛白書の英語版と日本語版を両方とも精読したと主張してはいるものの、報告書の本文において自衛隊が保有する具体的なアセット(ミサイルや艦艇等の装備品)に焦点をあてた記述はほとんどない(アメリカや中国についてはモリモリ)

      何を言いたきかというと、自衛隊の装備品の体系や特性等を踏まえた分析となっているか、本報告書を一読しただけじゃわからんということ

      1
    • 似非市民
    • 2023年 1月 11日

     中国の内戦に首を突っ込む気満々で苦笑いしか浮かばねえわ。

     日本が台湾を見捨てる事はないって、もう50年前に見捨てては国交断絶したのを忘れてるんやろか?
     そもそも、台湾を見捨てることができるのは米国だけで、米国・中国の選択だけが全てを決定するだけですわ。
     米国は、既に南ベトナム・アフガニスタンイスラム共和国を完全に見捨てているので、世界的には自分の都合が悪ければどこでも見捨てる国であると認識されていると思いまっせ。

     戦争をしてまで台湾を今すぐ占領するメリットが無いのに、戦死すると即家系断絶の一人息子だらけの人民解放軍を意味も無く戦場に送り出せば、怒り狂った爺さん婆さんが街灯に元中共幹部だった奇妙な果実をぶら下げる結末になるんとちゃいますやろか?

     プライベート・ライアンちゅう映画がありまして、第二次世界大戦中の米軍でライアン四兄弟も参戦していたところ、上の兄貴達三人が戦死し末っ子を故郷に返さんとライアン家が断絶すると言うことで米軍参謀総長は救出作戦を命じるわけですな。
     まあ、独裁国家といえど家系断絶を連発させると国民が反乱を起こすのは目に見えているんで、実行不可能な作戦もあると言うことですわ。

     

    2
      • 千葉の猫
      • 2023年 1月 11日

      対中政策上「一つの中国」の建前を未だ保持してるけど台湾は実質国と解してよいのではなかろうか、そしてその文脈なら内戦じゃないよねぇ。
      次に南ベトナムもアフガンも米からしたら「自分の力で立とうとしなかった」ということなのでは?
      それにアフガン撤退については「アジア情勢に注力する為」となってたかと。
      実行不可能な作戦~についても大陸中国のちょいと北の方で少子化が進んでるのに大損害出しつつ侵攻作戦をやってる国があるわけでね?権威主義的な国家においてはそれなりに無茶が通じているというのが現状かと。

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