F/A-18E/Fの生産ラインは2027年に閉鎖される予定で、ノースロップ・グラマンは27日「F/A-18E/Fの最終ロット分向け胴体後部と垂直尾翼の製造が完了した」と、ボーイングも「2027年に最終納入が予定されているF/A-18E/Fの新規製造を終了しようとしている」と述べた。
参考:Last New F/A-18 Aft Fuselages Built As Super Hornet Production End Approaches
参考:CNO Caudle: Navy must launch F/A-XX program now to penetrate Iranian airspace in 10 years
イランのような敵対勢がF/A-18E/Fでは太刀打ちできないほどの能力を何れ獲得するだろう
米海軍は予算削減を受けて「F/A-18E/Fの新規調達を2014年に打ち切りたい」と提案したが、議会は国防権限法(国防予算の大枠や使い道を決める法律)に同機の調達を盛り込んで海軍の動きを阻止、以降も海軍と議会の押し問答が続き、ギルディ作戦部長は2022年6月「海軍が必要としていない航空機調達=F/A-18E/Fの新規調達分を議会に働きかけるのを止めてほしい」と訴えて注目を集めていた。

出典:DoD photo by Lisa Ferdinando
それでも議会は2023年度予算に8機分の調達資金(約6億ドル)を盛り込んだため、F/A-18E/Fの新規調達打ち切り議論は2024年度予算に持ち越されていたが、ボーイングは2024年2月「F/A-18E/Fの生産ラインを2025年に閉鎖する」「インド海軍がF/A-18E/Fを採用したら新規製造を継続して2027年に生産ラインを閉鎖する」と発表、インド海軍はラファールを選択したため2025年の生産ライン閉鎖が確定したと思われたが、2022年度予算と2023年度予算に盛り込まれていた発注分の価格交渉で行き詰まり、最終契約分で生産される最終号機の引き渡しが2025年から2027年に変更になってしまう。
ノースロップ・グラマンのジョン・グリーン最高財務責任者は27日、四半期決算の発表の中で「F/A-18E/Fの最終ロット=LOT48の部品を昨年完成させた」と明かし、ボーイングもWar Zoneの取材に「ノースロップ・グラマンはF/A-18E/Fの胴体後部と垂直尾翼の製造、関連するサブシステムの統合を行っていた」「我々も2027年に最終納入が予定されているF/A-18E/Fの新規製造を終了しようとしている」「EA-18Gの新規生産は既に行われていない」と説明。

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class T. Logan Keown 耐久年数の延長プログラムを受けるF/A-18E/F
要するに「ノースロップ・グラマンはLOT48向けの胴体後部と垂直尾翼の製造を終え、下請けとしてのF/A-18E/F製造が終了した」「もうF/A-18E/Fを新規調達することは不可能になった」という意味で、セントルイス工場で新規製造を行う最終組立ラインが閉鎖されれば、30年以上も続いてきたF/A-18E/F製造が終焉を迎える。
但し、2027年に閉鎖されるのは新規製造を行う生産ラインのみで、米海軍のBlockIIをBlockIIIにアップグレードする作業、EA-18Gの近代化プログラムは2030年代まで継続されるため、F/A-18E/F関連の仕事が直ぐになくなるわけではない。

出典:Northrop Grumman
因みにF/A-18E/Fの後継機=F/A-XXについて国防総省は「産業界の能力をF-47開発に集中させるべき=F/A-XXの並行開発には消極的」という立場を、海軍は「一刻も早くF/A-XX開発を進めるべき」という立場をとり、議会は2026年度国防予算案の中でF/A-XXの開発予算に9億7,200万ドルを配分して「初期作戦能力の獲得を目指してEMD契約締結に資金を使用しろ」と指示した。
コードル作戦部長も最近「高度な防空システムの急速な普及によってイランを含む敵国にF/A-18E/Fを撃墜する可能性が高まっている」「F/A-XXが高価なのも(F-47との並行開発が)防衛産業基盤を圧迫することも分かっているが、我々はどうにかして複数の課題を並行して処理する方法を見つけ出さなければならない」「これまで危険視していなかったイランのような敵対勢力がF/A-18E/Fでは太刀打ちできないほどの能力を何れ獲得するだろう」「もう既存の航空機が自由に飛行できる時間は長くない」「だからこそ、今すぐ構築を開始しなければそれを手にすることはできない」と述べてF/A-XXの必要性を訴えている。
関連記事:F/A-18E/Fの生産ライン閉鎖、契約の遅れで2027年春までの延期が確定
関連記事:10年間に及ぶ米海軍と議会の戦いが決着、2025年にF/A-18E/Fの生産ラインを閉鎖
※アイキャッチ画像の出典:Photo by Maria Rachel Melchor





















スーパーホーネットの活躍を考えれば、1つの時代が終わったなあと感じますね。
スーパーホーネットが、中東地域での空母艦載機として大きな存在感を発揮していた過去を考えれば、中東各国の軍事力も物凄い向上しているのを感じています。
それと同時に、米海軍も艦載機をF-35に切り替えてるわけですから、米機動部隊の能力も大きく向上しているのでしょうね。
ステルス機が主流になると、こういういかにも戦闘機という機体は減っていくんでしょうね
ステルス機の最大の弱点は維持費用で、F35の飛行時間当たりの費用はF15の2倍程度となっている。
シャヘドや巡航ミサイルをミッドコース(飛行経路の途中)で破壊したい場合、若しくはスクランブル任務が頻繁にあるような状況では、戦闘機の質で量を補うことは難しくなる。そこである程度ステルス性を落とした汎用モデルを用意してスクランブル任務や低脅威度の作戦に使用する、あるいは安価な無人機をステルス機と共に行動させて量を補うといったことが必要かもしれない。
また時代が変わるなぁ
しかしメーカーがまだ決まってなさそうなのでF/A-XXが空母に並ぶのはずっと先でしょうか
…敵が強くなるのも不安だけど、フォード級がちゃんと建造出来てるかが一番の不安材料な気がするよ
トップガン3作られるんでしょうかねえ。
で、F-18がカメオ出演。
トム・クルーズは戦闘機に乗らなくても何らかの形で出演するかもですが、F/A-18にF-14ほどの魅力があるかどうなのか…?
おそらくF-14の方が魅力的というイメージが過去のものになりつつあるような気が。
現場レベルでもF-14の運用に関わった隊員はもはや少数派で、F/A-18こそが慣れ親しんだ頼り強い相棒として定着していそう。
イランもパーツとかの関係で退役させてF-4復帰させてたらしいですからね。
落ちこぼれが引退した元エース(トム・クルーズ)の薫陶を受けて、一人前の無人機オペレータへと成長する胸熱ストーリーですな
マーヴェリックの薫陶を受けた現役パイロットと、マーヴェリックの戦技をプログラムされた人工知能機との対決。(…エスコン7のパクリと謂われそうですが)なんてもムネアツかと思いましたが、…確かに、『一人前の無人機オペレータへと成長する胸熱ストーリー』の方がリアルかもしれませんね。
実際に使用している軍がもう使うの嫌だから更新してって10年言い続けても周りが押し付けてくるのですね。開発は軍のせいで遅延と聞きますがホント根の深い問題を抱えているのですね。
YF-17がノースロップの機体だったため、F/A-18E/Fでもノースロップは関わっていたのだろうと予測はしていましたが、サプライヤーをまとめたリストを見ていると様々な企業が関わっていることがわかりますね。
生産ラインが閉じる、ということはこれらの企業にも影響が出るわけで「継続は力」「定期的なアップグレード、リプレースは必要」と実感しました。
リンク
F/A-XXはボーイングとノースロップ・グラマンの2社がファイナリストになっていますが、他の戦闘機と同じく1社独占で製造できるものではなさそうです。
個人的にF-15と並んで戦闘機と言えばな機体だったから、いなくなる想像が付かない
退役するときはF-4退役より衝撃受けそう
ライン的にはT-7AとF-15Eを作る予定なんですかね?>元f/a-18のライン
戦闘機界のB-52ポジションになりそうな感じ>F-15
さすがに米軍とイスラエルあたりの追加発注がなかったら閉じると思う>F-15Eの新規製造ライン
艦載機の寿命は短いからあっというまに見れなくなるんだろうな
F‐35は完全にFA‐18の代替えになるような状態なのだろうか
F/A-18C/DはF-35Cで、E/FはF/A-XXで更新なんて言われてたけどF/A-XXはいつになるやら…
ブロック3ができてるからトムキャット、イントルーダーの後継で悩んでた頃のようにはならなそうだが
トムキャットで第5世代戦闘機を落としてたし次のトップガンではスパホで第6世代戦闘機をマニューバキルするに違いない(強めの幻覚)
RCSではF/A-18E/FはF-16の1/5だそうですが、そのF/A-18E/Fが戦力外になるというのなら、
F-16やF-2やユーロファイターやラファールやグリペンの立場はどうなるのでしょうか。
特にF-16Vは今でもあちこちに販売されておりますが…。
F/A-18シリーズは
・双発でF-16より飛行時間コストが高い
・艦載機のための機構が陸上機としてはオーバースペック
・電子戦機EA-18Gを購入できる国は政治的に限られるため、インフラの共通化ができるF/A-18E/Fとのセット購入が選択肢に入らない
といった点が大きいと思います。
F-16は1980年代から導入済み国家が多いこともあって、AM/BM型中古からV型新造機まで選択肢が広いことも選択肢に入りやすいのかもしれません。