米空軍はMQ-9Aの後継機=MMAプログラムについて「後継機の目標コストは1,000万ドル」と言及し、GA-ASIは10日「ワイルドファイアをMMAに提案する」と公式に発表したが、防衛スタートアップのSwarm Aeroも「9月14日のAir Space&Cyber Conferenceで新型機を発表する」と予告している。
参考:GA-ASI Unveils Wildfire UAS for Military, Civil and Commercial Roles
参考:Swarm Aero
参考:GA-ASI Reveals First Wildfire UAS Renderings
GA-ASIのワイルドファイアがMMAの最有力候補かどうかは暫く様子を見てみないと何とも言えない
国防総省の国防イノベーションユニット(DIU)は2026年7月、MQ-9A後継機候補に関するMassed Modular Aircraft=大規模モジュール式航空機(MMA)の情報提供要請を公開し、この中でMQ-9A後継機候補に「ペイロードを搭載した状態で無給油の戦闘行動半径が最低2,300海里かつ片道最低8,000海里の自己展開能力」「1人のオペレーターによる複数のMMA制御」「最低2,800ポンドのペイロード容量」「ハイブリッド衛星通信およびメッシュネットワークへの対応」「対気速度200ノット以上、滑走距離が6,000フィート以下、半整備・未舗装の滑走路からの運用」「低~中程度の取得コスト」を要求した。

出典:Defense Innovation Unit
米空軍のクリストファー・ニーミ中将は9月3日の会議で「我々が必要としているのは消耗を許容できる機体、つまり大量配備が可能で喪失も容易に補充できる安価なものだったためMQ-9Bは適切な選択肢ではなかった」「センサー込みで約5,000万ドルのMQ-9Aを失えないなら、さらに高価格なMQ-9Bを失うことは受け入れられないだろう」「そのため空軍はMMAのコンセプトに全力を注ぐことにした」「空軍は少なくとMMAを180機取得する見込みだが、実際に取得数はそれ以上になるかもしれない」「スピードを重視しコストを抑えるため賢明なリスクを容認するつもりだ」「MMAの目標コストは1,000万ドルを目指している」と言及。
GA-ASIはMMAプログラムに対応した新型UCAV=Wildfire(ワイルドファイア)の動画を9日に公開し、TWZの取材に「ワイルドファイヤは低軌道衛星を介した制御システムになり、我々は真の意味で戦闘における質量を確保するため数十機のワイルドファイアをネットワーク化する。さらに兵器を運搬する空飛ぶトラックを作るのであれば相応の牙を持たせるべきだ。ワイルドファイアは実用的な戦闘距離においてJSMを4発もしくはLRASMを2発運搬でき、フェリー航続距離はMMAが要求する8,000海里を超える」と明かした。
A good idea spreads like Wildfire.#UAS #Airpower pic.twitter.com/eIONVDjZ1n
— General Atomics Aeronautical Systems, Inc (GA-ASI) (@GenAtomics_ASI) September 9, 2026
GA-ASIはワイルドファイアに関する公式情報を10日に公開し、この中で「ワイルドファイアはGA-ASIの実績あるUASの特長、低コストのコンポーネント、カスタマイズされた機能、そして再考されたモジュール性を融合させた新型の無人航空機だ」「ワイルドファイアは素早く大量配備が可能で、実戦的な役割でリスクを引き受け、他のシステムでは不可能だった方法で戦場に相当量の機体を投入することができる」「非戦闘用途でもペイロード容量の増加と強化されたハードポイントによって重量貨物輸送や商業活動に新たな選択肢が生まれる」と言及。
“我々は中高度・長時間滞空(MALE)無人航空機ができる限界を定義してきた。MQ-9Bはほぼあらゆる任務をこなせることを証明している。潜水艦捜索任務、対ドローン任務、早期警戒任務など多目的な任務を遂行可能で、その点は今後も変わらないがワイルドファイアは異なる。本機はISR(情報・監視・偵察)や攻撃といった中核任務に特化している。特定の任務を極めて高いレベルでこなす大量生産型の低コスト機でDIUが実施するMMAに本機を提案した”

出典:GA-ASI
“ワイルドファイアは8,000海里を超えるフェリー航続距離に加え、LRASMを2発搭載して要求されるすべての要件を劇的に満たすか、それを上回る性能を備えている。またワイルドファイアは4発のJSMを同時搭載できるほか、各種弾薬、空中発射型エフェクト、センサー、その他の多様なペイロードの組み合わせに対応している。高度な自律技術により数十機のワイルドファイアをネットワーク化して協調戦闘管制が可能で、本機が採用する低軌道衛星(LEO)を利用した通信制御技術は現在飛行している多数のGA-ASI製航空機で実証済みだ”
“GA-ASIの強固な既存の製造基盤、サプライヤー、下請け業者、パートナーの広範なネットワークにより、ワイルドファイアはDIUが要求する2031会計年度のタイムラインよりも数年早く納入可能であり、同じ期間内に2倍以上の機体を生産できる”

出典:GA-ASI
ワイルドファイアがMMAの目標コスト=1,000万ドルを満たせるのかどうかは触れていないものの、MQ-9Bを構成するコンポーネントよりも安価なもので構築し、機能も実質的にISRと攻撃に特化することでコストダウンを図っている可能性が高く、センサーパッケージを除く機体本体の価格はMQ-9A(推定3,000万ドル/センサーパッケージ込みで約5,000万ドル)を下回ってくるだろう。
ちなみにLRASMを2発携行できるということは「ワイルドファイアのペイロード容量が5,600ポンドである」と示唆しており、MMAの競争に参戦してくる可能性が高い防衛スタートアップのSwarm Aeroは9月14日のAir Space&Cyber Conferenceで新型機を発表すると予告している。
The wait is almost over.
Find us at Booth 4100 at @AFA_Air_Space‘s Air, Space & Cyber Conference September 14-16, 2026 as we pull back the curtain on our aircraft for the first time. pic.twitter.com/rMPB0ZlwcU
— Swarm Aero (@SwarmAero) September 1, 2026
Swarm Aeroが予告している新型機がMMA向けの機体なのかどうかは不明だが、 Aviation Weekは「Swarm Aeroを含む新興企業はMMAに提案してくる可能性が高い」と報じており、GA-ASIのワイルドファイアがMMAの最有力候補かどうかは暫く様子を見てみないと何とも言えない。
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※アイキャッチ画像の出典:GA-ASI





















どうなのでしょうね。
素人などは、イラスト写真の”飛行機然” とした姿よりも、ドルニエDAR
(ゲラン2〜4の原型)から始まる全翼機とした方が良いように思ったり。
或いは、同じドイツが元もホルテンHo-229のようなカタチ。
Ho-229はMQ-9より一回り小さいですが、爆弾を500kg×2個携行でき、
航続距離はジェットエンジン×2で1,300kmとされています。
全翼機は機体の内部容積を大きめに取れるだろうし。
また、構造が鋼管フレームに合板貼りで量産に向いていたり、などと思います。
米国がやると、何でも、お高く(笑)なるような気がします。
貴方はワイルドファイアを何だと思っているんでしょうか、記事の内容を見ているんでしょうか?
個人的な全翼機のイメージですが安定性に優れず高度な姿勢制御が必要で着陸距離が伸びて、生産性も悪い高コストな機体です。私の知る限り安価なワークホースの使い捨て前提の全翼機が作られたと言うのは思いつきません。高コストでも全.翼機のメリットであるステルス性等が必要だから全翼機を選択するのでしょう。
ワイルドファイアが目指すのはそこそこの性能で低コストの機体であり、全翼機のジェットエンジン2基搭載の機体なんて全く真逆の機体にしかならない。
Ho229が量産に向いていると言いますがそれだけで採用すれば痛い目を見る可能性はありますし、まともな運用すらされていない機体に対して流石に評価が高すぎると思います。
同じく木製機体のモスキートなんて木製故に機体寿命が短い問題とかがあるのに仮に日本みたいな気候で撃墜されたなければ何十年と安定して使えるような機体を木製部品で作れるんでしょうか?木のコンディションを維持するのにメンテナンスが面倒なら最初からアルミなりを選ぶべきでしょう。
>ドルニエDAR(ゲラン2〜4の原型)から始まる全翼機
あんなに円柱状の機首が突き出ているのに全翼機でしょうか?突き出た機首に翼としての役割は無いと思います、良くて全翼機に近いか普通にデルタ翼の機体ではないでしょうか?
長時間の滞空に向いてる形なのでしょう
U-2とか
安価な機体を求めるんなら、調達数も500機位にすればいいのに
その方が企業もやる気出るやろ
潜水艦捜索ってのは洋上からの浅海域目視なのかソノブイ投下までやるのかどっちだろ
まあソノブイなんて落とすだけだから受信アンテナさえあれば普通に使えるだろうけど(減速用パラシュートついてるソノブイは用意しないとならないが)
シーガーディアンがソノブイ散布ポッドの試験成功させてたんで、開発自体は可能でしょう。今回のテーマはコストなんでアレですが。安価なポッドが出来るなら海自のシーガーディアンにも実装願いたい。