米国本土の防衛を担当する米北方軍司令部(USNORTHCOM)は5月28日から31日まで、米本土に対する長距離爆撃機からの攻撃を迎撃するため前例のない大規模演習を実行中だ。
参考:Four U.S. combatant commands, NORAD conduct homeland defense exercise
中露の爆撃機から米本土を防衛するため再び迎撃専用機が必要になる時代がくるか?
この演習は米北方軍司令部単独ではなく、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)、米輸送軍司令部(USTRANSCOM)、米戦略軍司令部(USSTRATCOM)、米宇宙軍司令部(USSPACECOM)などが参加する前例のない規模で実施され、本土に配備されている米空軍のF-15C、大西洋に展開している米空母「ハリー・S・トルーマン」に搭載されたF/A-18E/Fとカナダ空軍のCF-18A/B(F/A-18A/B)が実際の迎撃任務を担当する内容だ。
そして、この演習の敵機役は米空軍の爆撃機B-1Bが担当している。
米北方軍司令部は2001年の同時多発テロで米国本土防衛の必要性・重要性が再認識され設立された組織で、北米航空宇宙防衛司令部は米国とカナダが共同運用する北米防衛の組織だ。
米輸送軍司令部は米陸軍、米海軍、米空軍の兵站部隊を一括して運用・指揮する組織で空軍の空中給油機も同組織の指揮下に入っている。 米戦略軍司令部は米海軍や米空軍に分散している核攻撃戦力(戦略爆撃機や大陸間弾道ミサイル)を統一指揮するために設立された組織で、昨年末に宇宙軍が創設するまでは敵ミサイルの早期警戒任務や防衛も担当していた。
米宇宙軍司令部は昨年末に創設された宇宙専門の組織で米戦略軍司令部から敵ミサイルの早期警戒任務や空軍から宇宙戦力のGPSや通信衛星などの管理運用を移管された組織で、それぞれが異なる分野の任務を担当しているが、欧州方面から大西洋を渡って米本土に接近してくるB-1B(敵役)を出来るだけ離れたポイントで迎撃するには異なる組織間で情報を共有して異なる組織の戦力を効率良く使用する必要があり、今回の演習はそれを実際にやってみるという壮大な実験に近い。
実際、米北方軍司令部は演習前にの声明で「米軍の司令部がこれだけ集まって合同で軍事演習を行うは史上初の出来事だ」と言っている。
では、今回の演習はどの国からの攻撃を仮想しているのだろうか?
米メディアは当然、今回の演習は中国のステルス爆撃機H-20やロシアのステルス爆撃機PAK DAが長距離攻撃ミサイル(極超音速ミサイル)を搭載して米本土に攻撃を仕掛けてきた場合を想定していると報じている。
しかし米軍はこの用途に適した専用機体やミサイル等の開発を空軍はF-106以降、海軍はF-14以降行っていないため、実用高度2万1,500m(性能限界値は高度3万m)誇るロシアのMiG-31BSMやマッハ6.0で飛翔する大型機迎撃専用ミサイルR-37(射程300km~400km)に匹敵する装備を持っていないのが問題だと指摘している。
機体性能的に恐らく迎撃任務に一番向いているのは米空軍のF-22Aだが数が少ないので本土防衛に回せば本来の任務にF-22Aを回す余裕が無くなるのとAIM-120Dでは射程が短く、MiG-31BSMによる迎撃と比較するとやはりいま一歩物足りない。
因みに第5世代戦闘機F-35は最高速度と最高高度性能が迎撃機向きではないため論外だ。
そうなるとF-15EXを改造して迎撃仕様に仕上げるのが最もベストな選択だが、新たにAIM-54フィミックスの後継となる長射程の迎撃専用ミサイルも合わせて開発しなければならない。恐らく技術的なハードルは高く無いが新たに専用機や専用ミサイルを開発するコストを負担できるかどうかが大きな障害になるだろう。
これが10年前なら必要ないと鼻で笑っていただろうが中国のステルス爆撃機H-20やロシアのステルス爆撃機PAK DAの脅威はあと10年程で現実のものになるので、米軍も真面目に検討しているのかもしれない。
※アイキャッチ画像の出典:public domain 米海軍の戦闘機F-14
日本の次期主力戦闘機を買ってくれる可能性はあるだろうか。
米軍と共通のネットワークを用いる予定で、航続距離や最高速度もF35を上回る可能性が非常に高い。
開発中のJNAAMも搭載できるだろうし(米国製AIM-120C-7の100km級の射程の数倍に達する(関係筋は300 kmと推定))
まぁ夢物語だろうけど、もし現実になったら胸熱だな
ご存知無い様ですが、NGFはコロナ渦の経済難で水子となりましたよ
ソース下さい。
断言されるぐらいなのですから当然出せますよね?
五毛ではなく恨文化(←ネタミ!嫉妬)の奸国人…もしくは自称日本市民かな。
綿棒検査とコロナワクチン&治療薬の差が、日韓の国力差と早く気づきなさい。
←ムリだろ? ダカラ❗所詮は奸国人なんですよ。わかりましたか?(笑)
またお前かよ。
そのネタはもう古いんだよw
もう少し気の利いたデマ流したら?
NGFって名前が決まった時点で計画はかなり進行している、日本は言ったこと(計画)は確実に実行することで定評がある、どこかの嘘吐き国とは違うんだよ。
次の選挙で自民が下野したら速攻で開発破棄でしょうね。
アベが散々やらかしたお陰で今後自民が政権を取ることは二度と無いでしょうし
選挙権有るの?
野党も酷いけどね。
パワハラ体質な政権で、官僚機構や民間企業が疲弊して、日本社会の衰退が加速するかも。
バイアメリカン法があるから望みは薄いし、フランスとイギリスに競合計画があるから、日仏英の中でどれを選ぶかと言ったらイギリスだろう
NGFに潰れて欲しいという願望ですよ。
英のテンペスト、仏のFACS、日本と米の共同開発のF-3ならF-3を使うでしょう(すべての機体が「迎撃専用機」として使えると仮定して)
さらにF-3なら米企業にもお金が落ちるうえ、日米同盟を盾に少し揺さぶればアメリカでの生産も許可してくれそうとなると、アメリカがわざわざ英や仏が主導して作った戦闘機を選ぶ理由がない
デジタルセンチュリーシリーズ構想が実行され、NGFがその一つになれば可能性はあるかも。
特に丸ごと輸出でなければなおさらです。
ただしスペックの選定や機体開発等々が日本主導である事が条件なのは譲れませんが。
それが夢と言われればそれまでなんですけれど。
>日本の次期主力戦闘機を買ってくれる可能性・・・
売り物じゃ有りません。国内専用です。
そもそも射程1000kmを超える射程を持つ極超音速兵器を搭載する爆撃機を戦闘機で迎撃するのは不可能では?
比較対象になっているMig-31も最高速度を発揮するには航続距離を犠牲にする必要があり
爆撃機側は迎撃側の進出範囲外から一方的に攻撃が可能です。
射程内に入りさえすれば条件同じ、って訳じゃないですからね。
1000kmなんてマッハ5でも10分、M10でも5分掛かる距離で、そんだけあれば相応の対策が取れます。
となれば作戦成功率を上げるために時間を短縮しようとすれば距離を詰めるのが手っ取り早い訳で迎撃範囲を広げる事は無意味ではありません。
格闘戦闘しないから高高度までの上昇能力全振りで長距離AAMを複数搭載。
YF-23ベースで良さそう。
最近の米軍は後手後手だな
何か開発するにしても開発費高騰して失敗ばかり
最近、米軍の大型案件で成功したのが思い付かないですね。
何時以来だろう?
兵器開発では
レールガンと高出力レーザーでしたっけ。
レールガンは日本も実験中でデータ持ち込みでアメリカと一緒にやるとか。
これ気がつきゃF-3が必要要件満たしてたって事になりそうな感じだな
アメリカもお金が余っているわけではないので「防空用ならいいじゃね?」ってなってくれたらいいですね。
結局米本土を守ることを優先するために、ペンタゴンは世界中に展開させた米軍を撤収することになるでしょうね。
ハイハイ、シナの妄想乙
まったく現実味のないただの願望w
それぞれ目指してる所が違うので競合ではないです。
今回NGFの名前が出て来るのは「目指す所が近い」からであって英仏の次世代機を考慮する余地はないかと。
強いて言えば仏独のFCASの艦載機版が実現すれば選択肢として可能性は出てきますが
テンペストは可能性すらないでしょう。
ミーティア買うなりライセンス生産するなりすればいいのでは?
AIM-260のテストが来年の予定だから、そちらで行くのじゃないかな。
XB-70プランに対してのMig25開発 を思い出す
超高度哨戒原子力母艦機に無人高速迎撃機を搭載しよう
キャプテン〇カーレット?
F15EXベースで開発するのが一番無難だと思うけどまさかのSR72やYF23ベースも有り得る。
ステルス爆撃機は嫌なので迎撃に極振りしたいと思います。
本土防衛にAIM-47長距離AAMを搭載したYF-12構想がまた復活するとは思わなかったですね。
今回の相手はステルス爆撃機搭載の極超音速巡航ミサイルなので、相手をどれだけ早く探知できるか、と相手よりもより長射程のAAMが必要になりますが、ミーティア/JNAAMでも不足なのが厄介なところです。
まさかの空中機雷構想復活の可能性が微レ存…?
アメリカが熱心なのがF22ラプター近代改修。
日本の次期主力戦闘機計画にF22提示したのもノウハウと変更費用を安く上げる為だったと。
生産ラインはまだ残ってたっけ?