Defense Newsは21日「英国主導のGCAPに対する日本の声援は控えめだ」「日本はGCAPに注目が集まることを望んでいない」と報じ、取材に応じた政策研究大学院大学の高木准教授は「トランプ大統領が再登板すればGCAPは米国製戦闘機との競争に直面するかもしれない」と指摘した。
参考:In Japan, a more muted cheering for the British-led GCAP warplane
日本でGCAPに関するプロモーションを行うには『GCAP』という語句を外す必要があった
GCAPの管理を担う国際機関=GIGOが昨年末に英国で発足し、BAE、Leonardo、日本航空機産業振興株式会社の3社も「開発、設計、納入業務を担う合弁会社の設立」を発表、GIGOの初代トップには元防衛審議官の岡真臣が就任、実質的な開発を取り仕切る合弁会社(名称未定)のトップにはイタリア人が就任する予定だが、Defense Newsは21日「英国主導のGCAPに対する日本の声援は控えめだ」「日本はGCAPに注目が集まることを望んでいない」「日本は成功を確信するまで静かにしておきたい」と報じた。

出典:GlobalCombatAir
“英国、イタリア、日本はコストを抑制しながら2035年までに新型戦闘機を開発するつもりで、ワークシェア、プログラムコスト、収益の配分、独自の情報や技術の移転、サウジアラビアを含む第三国の関与などについて詳細を詰める予定だが、Asia Pacific Initiativeでシニアフェローを務める尾上氏は「どの国もワークシェアと利益配分を最大化したいと、経済的な負担を最小化したと考えているため、この交渉は非常に難しいものになるだろう」と述べた”
“英国ではGCAPに対する注目度が高く、議会もGCAPの包括的な報告書を発表し、メディアもGCAPに関する報道が活発だが、日本は英国とは対照的に沈黙を続けている。東京に拠点をおいて欧州と日本の防衛産業を結びつけることに注力しているInternational Security Industry Councilのアンジェラス会長は「日本の一般人はGCAPの存在をほとんど知らないため、この新型戦闘機に対する認識を高めようとしたが、現地の抵抗に直面した」と言う”

出典:GlobalCombatAir
“アンジェラス会長は「日本でGCAPに関するプロモーションを組もうとしたが『GCAP』という語句を外す必要があった。日本の関係者はGCAPに注目が集まることを望んでいない」と、日本のアナリストも「GCAPに関与する日本企業は成功を確信できるまで静かにしておきたいのだ」と述べ、政策研究大学院大学の高木准教授は日本が置かれた状況について「日本の防衛産業は何十年も問題を抱えている。政治家も『日本は平和主義国家であるべきで防衛産業は必要ない』という声を懸念している」と説明した”
“日本は2022年以降、GCAP関連に資金と技術者を投入し、三菱重工業も日本宇宙工業会との共同出資で日本側の統一組織=日本航空機産業振興株式会社を設立し、岸田首相も連立政権を組むパートナーと交渉して防衛装備移転三原則をGCAP輸出に対応できるよう改正を試みた。この規則はある程度緩和されたものの国会は将来の輸出に厳しい条件を設けており、アナリストらは2035年まで条件が変更されることを期待しているが、この動きについて野党は「日本が武器輸出国になる前兆だ」と批判している”

首相官邸
“そのためGCAPは今後も政治的抵抗と世論の厳しい監視の目に直面する可能性が高く、政権を引き継いだ石破首相率いる自民党と連立を組む公明党も昨年の選挙で過半数を失った。尾上氏は「防衛装備移転三原則の改正は優先順位が高くないため現政権は改正に取り組まないかもしれない」「立場の弱い与党や政権は本当に問題だ」「次の選挙がいつ行われるのか、それまで石破政権が存続しているのかも不透明だが、私はGCAPが計画通り進むことを願っている」と言及”
“しかし高木准教授は「もし政府が『GCAPは米国製戦闘機を購入するよりも安価だ』と国民を納得させられれば、もしかするとGCAPは人気がでるかもしれないが、私はそうは思わない」と述べ、アナリストが最も危惧しているのはトランプ大統領の再登板だ。バイデン大統領と異なりトランプ大統領は「予測不可能」「ビジネス的」「要求が厳しい」と評価されている”

出典:The White House
“高木准教授も「トランプ大統領は米防衛産業にとって有益な武器取引を優先するだろう」「安倍首相は良好な関係を築いて何とかなったが、現在の首相はそこまで巧みではないためトランプ大統領の圧力をどこまで軽減できるか分からない」「さらに日本は安倍政権下で『もっと沢山の戦闘機を米国から購入する』と約束した」「そのためトランプ大統領が再登板すればGCAPは米国製戦闘機との競争に直面するかもしれない」と指摘し、尾上氏も同意見だが「日本は安全保障戦略についてトランプ大統領を説得する必要がある」と言う”
“GCAPにとっての最善策は計画をもっと具体的にすることで、高木准教授は「国際共同開発に遅れが生じるのは珍しいことではないが、GCAPがどのように実行されているか、一つ一つ段階的に示していくことが重要だ」と、アンジェラス会長は「一番重要なのは時間だ。日本はウクライナとロシアで何が起きているかに基づいて決断を下し、GCAPで英国を支援するつもりだ」と述べた”

出典:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Jana Somero
FCASとGCAPの統合に関する記事でも触れたが、両プログラムにとって「トランプ大統領の再登板」は大きな変数になる可能性があり、特に欧州が安全保障分野でトランプ大統領に振り回されたり、日本が「米防衛産業にとって有益な武器取引」を強要されたりすれば何が起きても不思議ではない。
さらに興味深いは「日本の一般人はGCAPの存在をほとんど知らないため、この新型戦闘機に対する認識を高めようとしたが、現地の抵抗に直面した」「日本でGCAPに関するプロモーションを組もうとしたが『GCAP』という語句を外す必要があった。日本の関係者はGCAPに注目が集まることを望んでいない」という言及で個人的にはがっかりだ。

出典:GlobalCombatAir
因みにGCAPに関する欧米メディアの報道と日本メディアの報道で最も差を感じるのは「英伊日のGCAPか」「英国主導のGCAPか」で、GIGOや合弁会社の設立等で3ヶ国の立場は対等だが、どうプログラムを見ているかという点においては「英国主導の計画をイタリアと日本が支援する」という認識が強い。さらに日本メディアは「GCAPの技術的側面」について、逆に英国メディアは「何十年も投資が続くことになるGCAPの枠組み」について言及することが多く、どちらが優れているという話ではなく「現段階で重視するテーマ」が根本的に違うのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:GlobalCombatAir
>さらに興味深いは「日本の一般人はGCAPの存在をほとんど知らないため、この新型戦闘機に対する認識を高めようとしたが、現地の抵抗に直面した」「日本でGCAPに関するプロモーションを組もうとしたが『GCAP』という語句を外す必要があった。日本の関係者はGCAPに注目が集まることを望んでいない」という言及で個人的にはがっかりだ
いやもうホントがっかりです
おまけに本邦は交渉事がヘタすぎるので、トランプ氏相手だと余計に心配が……
本邦の場合、武器輸出に敏感な人達が騒ぐので、なるべく静かに進めたいんじゃね?
特に次世代の主力戦闘機なんて叩きやすい象徴だし。
防衛や軍事など知りたいと思っている人が調べればそこそこ情報は出てくるけど、敏感な人達に余計なエサが見えないように、ゾーニングしているのだと思うよ。
逆に他国ではそんなに民間人は新兵器開発に対して関心が深いのかね
台湾みたいに脅威がお隣にあるお国は高いようですよ
まぁ…日本くらいと言ったら大袈裟でしょうけど
少なくとも、大抵の国は仮想含めた敵国の兵器開発に興味が無いわけが無いですからね。
内容とか関係無しに、政治的にイージス・アショアみたいな動きになるのをおそれているのでしょうね。
どちらかと言うと、GCAPがかつてのオスプレイのような立ち位置になるのを恐れているように見えますね。近隣諸国を不用意に刺激する〜みたいな論調は以前ほどではないにしろ、未だに有効であるでしょうから
>>アショア
あれ、結局何が原因で拗れたんですかね?
報道内容だけ見ても全く納得感がなくて、落下物にしろ調査不足にしろ的を射てない感覚があります
憶測ですがイージス・アショアの『敵基地攻撃能力』が不用意に中華人民共和国を刺激して圧力を受けたのかと
日本はその気になればすぐにでも核兵器を作れる能力はありますからね
人民軍を攻撃するための能力なので当たり前なのですが、中国にとっては露骨すぎる脅威ですので、なんらかの密約があったのでしょう
他に考えられる理由としては、イージス・アショア自体の防衛能力に疑問が出て、土壇場でキャンセルしたとか?
>>イージス・アショアの『敵基地攻撃能力』が
脅威かね?位置の露見している固定配備の攻撃アセットなんて開戦一撃目の的でしかないじゃん
自分たちへの刃でもどうせ叩けるから配備して構わないと考えるのは安全保障に真剣な人にはありえない態度だと思います。
中国による差し金がどれだけあったかは分かりませんが、どうせ的にするからと座して待つような甘い人たちだとは思えません。
「令和2年9月4日 防衛省 イージス・アショアに係る経緯について」
で検索してみて下さい。時系列を追って配備断念に至る顛末が説明されてます。
まあ出てくる話が全てなのでなんともですが、結局のところ陸自が乗り気じゃなくサボタージュがあったというところが一番大きかったのではないでしょうか
XでGCAP関連を検索しても、投稿してるのは同じメンツばかりだし、GCAPの認知度は低いね
最近ももがみ型のプロモーションもやってるけど、ナレーションも無くどうも控えめ
単に慣れていないのか、「兵器」を全面に押し出すのに何がしか抵抗がるのか
ただ飛び始めたらプロモーションはやるんじゃなかろうか
今は知らないけど1度大手防儒系企業の企業説明でも生で聞いてみれば良いよ。
あからさまに皆様に配慮します的な扱いでパワポには表示するけどそれをコピーした配布資料には防儒の項目は空白。口で説明するにしても歯切れが悪い、社内でも左遷扱いの所もあるし、普通に武器・戦争アレルギーだよ。
前提として何かしら新型機が必要だという認識があるっぽくなってるけど
日本人はそんなに国防に理解も無いし興味も無い、〇〇より優れているからって称賛される様な状況ではない
発信しないと変わらないのも事実だけど、1つでもミスすれば袋叩きにあって潰されると思ってしまってる
最初タイトルを見たときはまた海外による偏見記事か?って思ってたけど読んでみるとおっしゃる通りですねな内容しか書かれてなかった…
日本で防衛産業やるなら内々に進めてもはや撤回できない段階になってから大々的に公開するよね…
自公は移民政策とか中国ビザ緩和とか、何でも目立たないように勝手に進めるからな
GCAPをひっそり進めるのは賢明だと思うけど、この国の政治と国民全体の問題を感じるな
実際問題トランプ大統領の予測不可能性ってどんなもんなんですかね?
個人的な印象だと派手な言動に反してかなりの現実主義者だと感じているので。
徹底的に分析されている人物ですので、専門的に分析している者や政府関係者が何から何まで予測不能というなら、分析力や推測力に問題があると言わざるをえませんね。
私も、結果論ではかなりの現実主義者だと感じていますが、一方で結果に至るまでの布石を素人が推測するのは困難でしょう。
トランプ政権は予測不可能性を高め利益を得る能力がズバ抜けて高いと思われますので、推測の正答率を求められる担当者が気の毒ではあります。
どちらかというと現実主義≒即物的に動くからじゃないかな
これまでは西側の盟主として多大な負担を負ってきたのは事実(そのリターンとしてかなり我をはってたわけだけど「パクス・アメリカーナ」を否定できる人は少ないだろう)で、トランプがその負担が気に入らないと躊躇なく撤収したらバランスが崩れちゃう
ここのコメント欄でも散見されるように、即物的な損得でいえばロシアに勝てないウクライナを支援するのは得策ではないってことになるけど、それで得しない側だからね西側は
一時期は共同開発とは言え国産戦闘機の夢に熱狂したけど、最近はGCAPは欧州側のFCASとの合流目指すって声もあるしサウジの参加で船頭が増えそうという懸念事項が多すぎて日本側が望む期日までに仕上がるのは無理じゃないかと思ってる。
共同開発抜けて単独でやろうにもノウハウがないから共同開発になったわけで、MRJの惨状から今の日本にそんな力はない。
期日を重視するならもうアメリカ機を買うしかないのではないか。
たくさん買うからといえばトランプ大統領なら新しい機体を売ってくれそうなので。
どのみちアメリカ無くして日本は成り立たないので、兵器使用でのアメリカの横槍は気にしなくていいと思う。単独だと何もできないから。
GCAPとFCASの合流を主張しているのがFCAS側しかないってことに気づいてほしい
このままだと欧州の戦闘機産業が致命的になりますぞー!って言ってるけど、なら君らがGCAP買えば?って出てこないあたりポジショントークである
仰る通りだし、加えて英伊もサウジを「4人目の船頭」として迎える気はないですね。
お客さんとしてなら歓迎の英伊とそれにも慎重な日本と、もちろん船頭になりたいサウジとで綱引きはあるだろうけど、遅延材料にはならんでしょう。
MRJが事業撤退となったのは米型式証明の取得で躓いた度重なる対応の不備が原因で、正に民用機開発の経験不足を露呈した結果でした。型式証明の取得に失敗した以外はMRJ自体悪い機体ではなかったと思います。
次期戦闘機を国内開発に決定し、未経験のステルス戦闘機システムインテグレーション作業補佐にLMを選定したまでは良かったのですが、LM側がブラックボックスを盾に技術移転を拒んだので契約に至りませんでした。つまり、確たるステルス戦闘機システムインテグレーションのノウハウが無いリスクを除けば、国内開発で2035年実用化の目算を立てていたということです。
そこで次点評価だったBAEに打診したところ、英伊瑞三国と共同開発への協議に発展(最終的にスウェーデンは離脱)した経緯かと。BAE、RR及びレオナルドとの協業になったので、国内開発の場合より優れた次世代戦闘機になると期待しています。
>つまり、確たるステルス戦闘機システムインテグレーションのノウハウが無いリスクを除けば、国内開発で2035年実用化の目算を立てていたということです。
開発の目処がたっていた筈なのに、蓋を開けたら諸々トラブルが起きて、納期遅延ってままあるだろうし、
リスク低減のためF-2の延命処置も並行で進めて欲しい、と思っています。
無い袖は振れない、で一蹴される話しかもしれませんが。
トランプが大統領でいられる最大8年間の間に日本が買える米国製戦闘機ってF-35ぐらいしか無いわけで
GCAPにそこまで影響あるのかなと思ったりしますが、トランプだけにこの先が読めないのが非常に不安ですね。
合衆国憲法に基けば最大4年では?
勉強不足でした同じ人物が8年以上大統領にはなれないですね。
2期目も想定して最大8年と書きましたが今回は1期で終わりなんですね。
制限があるのは、大統領選で選出される回数だよ。
制限は通常2回てすが、繰り上げて大統領を2年以上勤めた場合は1回です。
それ故、繰り上げで大統領を経験した人の場合は、約10年が上限とされています。
大統領を2期勤めたあと、副大統領に成れるかは現状グレーみたい。
もし成れた場合、副大統領からの繰り上げで、更に4年弱の上乗せも数字の上では可能なことになりそう。
アメリカは最低でも横槍(アメリカ製装備、部品の搭載)とかはしてきそうですね。これ目的は航空機完成させる事じゃなくて選択肢を増やす事で他メーカーに圧力かけることなのでしょうか。
うまくいくビジョンが全く見えないから、戦闘機と連携する無人機や、ミサイルやセンサーの共同開発に絞ったほうが良いのでは…
一機数百億円はするであろう、大型の双発戦闘機なんて数を揃えられず、NGADですらコストダウンのために単発化が検討されているようだし。
軍事面で言うと、アメリカのF-35、NGAD、造船業がグダグダ過ぎて、頼る事が出来ないのが現状ですからね。
頼りにならないから、手探りでも開発するしか無いですし。
鈍足で発電力のない単発戦闘機なんてこれからの空を生き残れない
いうて今のアメリカに売り込める戦闘機もないし
NGADはグダグダ(現時点でもそうだけど本格的に開発に移行しても今のアメリカだとほぼ確実に予定通りにはいかないし)、F-35も問題だらけでブロック4が実装されるのは2030年代(これもあくまで予定だからその通りにいくかは不透明)
そもそもNGADは輸出されない公算が大だから、同盟国はおそらく買えない
アメリカ専用のNGADと、輸出が可能な二機種を同時に開発するならまだ可能性はあるけどそんな体力が今のアメリカにあるのか、スケジュールを超過せずにモノになるのかは微妙なところだし
開発スケジュール超過は、どのプロジェクトでもあるあるで、順調に見える中国の戦闘機開発も実は最初からロードマップを公表していないだけで、それなりに苦労しているのでしょう。
上で言われていたMRJの場合、採算性がギリギリだったところに開発遅延にコロナ直撃という不運があったのが失敗の要因で、技術的には大きな瑕疵は無かったはず。一方で型式証明の手戻りとかなんなんだあれは…って感じでしたねえ。
GCAPで利用する随伴無人機に関しては現状
日本はアメリカとの共同研究が中心
イギリスはFCASメンバーも含めた欧州で共同研究が中心
という形で分かれているので、アメリカとしてはむしろGCAPが売れてくれた方が無人機の商売としては嬉しいはずなのですがね
アメリカ的にGCAPならイギリス、日本経由で影響力を持てるので、下手にFCASと合流して影響力低下して随伴無人機の規格化とかに入り込めないのが1番最悪な流れ
F/A-XXの有人機が双発F-35+αくらいの無難な形になればワンチャン…かなぁ。
元が艦載機、ってネガはどうしてもついて回るけど。
防衛省の広報姿勢が相変わらずなだけで、従来から新鋭装備や開発中の装備あるいは取得計画等が一般的メディアで大々的に紹介されることは不祥事や反対運動でも無ければ稀でしょう。GCAP関連情報も特段に隠そうとしている訳ではないので、従来方針を外れていないだけじゃないですかね。
興味・関心がある個人や研究者及び限られたメディアだけが防衛白書や安全保障三文書、外務省/防衛省お知らせ等に目を通すてのが通常で、一般国民の安全保障への関心そのものが総じて低いてのが本邦の現状かと。
トランプ政権の出方ですが、GCAPは日英伊が条約を結んだ上で推進中の国際共同事業なわけで、これに外交圧力を掛けて中止させることは少なくとも日英との関係を大きく損なうことになります。日本は現空自戦闘機定数の半数近くをF-35で占める予定ですし、イギリスも内外の批判にも係わらず今のところ追加調達計画を変えていません。この件に関しては日英に対し強い不満は無いと思うのですが。
税金投入したMRJ(MSJ)の教訓は米国の型式証明取得が必須にもかかわらず
そのノウハウが無い素人集団、米国運用が主なのに米法律の理解がないなど
が原因、日本型の組織・運営が問題とされる
GCAP開発は英(伊)が主導し日本がそのノウハウを蓄積・改良生産が最善
米国製兵器依存から脱却するためにも成功を願う
米国製も含めてどちらも運用すると思うけどね。
防衛関係者はGCAPじゃなくて、次期戦と言う呼称を好んで使ってますよね。
国民の理解の不足は否定出来ないけど、実際のところ各防衛企業人材確保や設備投資に膨大な労力を割いてる(ちょっと力入り過ぎじゃないかと思うくらい)。
予算が尽きない限り開発は滞らないだろうし、日本で次期戦開発を中断する左派政権は誕生の見込みがない。
だから開発上手く行くんじゃないかと思いますけどね。
F-Xと書いて次期戦と読む、ですね。
英側も今でも「テンペスト」の名を使ってますし、GCAPは名前の通りあくまでプログラム(計画)名で、そこで英(伊)はテンペストを開発し、日本はF-Xを開発するんでしょうね。
>次期戦と言う呼称
「国家防衛戦略」及び「防衛力整備計画」他防衛省HP等で「次期戦闘機」と記載され、公文書上の正式呼称だからかと。
>各防衛企業人材確保や設備投資に膨大な労力
防衛費が対GDP比2%と倍増すること、各企業の防衛事業のコストや利益を適正に算定すること、企業の取組に対し適切な財政措置金融支援等を行うこと、等が謳われているので、各企業とも設備投資等に積極的なのかと。
日本固有の問題として、第三国移転についての論点があるので日本政府としては注目を浴びたくない、ということに尽きるんじゃないでしょうか。
米日の力関係と法的枠組み(安保条約第2条は経済条項で、その内実は”米国に従います”)から言って、トランプは”GCAPに使う金があるなら米国に払え”とまたゴリ押しするわな。”米国は売るもんないし”というのもアレな話で、政府J民党は米国が”これを買え”と言えばたとえゴミでも”馬鹿には見えない凄い兵器”※でも言いなりに何でも言い値で買うんだから問題にならない。※前払いしたがいつまで経っても届かない兵器・装備が何百億円分だかある(毎年、会計検査院に指摘される)。修理済み中古部品を送ってきたこともあったとか(ヘリの重要部品で墜落して表沙汰に)。
ま、なんちゃらホークのような金はばかばか食うが使えない兵器でも、御用ウヨミリオタが弾幕張りまくるのでそれを真に受けるミリオタが続出しサヨクガーになってる。イージスアショアもその類。日本の金で米を守るが核標的にはされるという馬鹿げたもの。止まったのは政府J民党議員の地元でこうしたことがバレて大問題になり勘弁してくれとなったから。また、素人を騙すために自衛隊があえて作図を誤魔化して説明しそれが地元紙で暴かれたのも堪えた。で弾道弾対策としての有効性についてはウクライナや中東での実績からますます疑わしいわけで、地上配備計画が潰れたのは残当。そもそも論で言えばレーダーをはじめとするシステムは増加試作品レベルの模様(新イージス艦への採用はされなかった由)。
もっとも、契約は契約だということで護衛艦に積む計画はまだ動いている模様。なんか戦艦クラスの巨艦になるようで更なる金食い虫。国民も社会も衰退著しい中でどうかしているとトッド先生も見ている模様。
長文でウヨだのゴミだのつらつらと……
脳内前提を元に話されても「はぁ」としか言えない。
彼にとってはこれが娯楽なんだろ。優しく見守ってやれ。
トランプが再登板すれば、米国はGCAPを潰す圧力を強め、より高価な米国製戦闘機を押し付けてくる可能性が高い。日本が主体性を持たず従属的な姿勢を続ければ、防衛産業の未来を米国に奪われるだけだ。
>より高価な米国製戦闘機を押し付けてくる
ん?NGAD売るの?
モックアップが公開されたら人気は出てくると思う
まだ何もない状況だからね
戦闘機は現時点でアメリカに売れる機体がないしGCAP潰そうとはしないでしょう
なんだかんだイギリスの存在は大きいし
そもそもトランプ在任期間に売るだの買うだのという実物がないGCAPを潰したところで実績を吹聴するにはインパクトがないのでは
それよりもトマホークやらをいっぱい売りつけたぜ!という流れにしてあげると日本の防衛上も好都合だと思います
数は正義
今年から潜水艦発射型誘導弾の製造が始まりますが、現状は試験レベルですのでVLS研究分として少量生産に留めて潜水艦発射型トマホークを追加購入するとか
現在の防衛施策に合わせて付き合ってもらいたいですね
問題はVLSですな。潜水艦発射型誘導弾は魚雷発射管からの発射を前提として開発されているので海自が保有するどの潜水艦でも使えますがトマホークを乗せるにはVLS改良が必要なのでもう少し先になります。これなら潜水艦発射型誘導弾を多く導入した方がいい。
NGAD売ってくれるならそりゃ買うけど現実問題売ってくれるかどうかも分からないのに(イギリスは将来的に売ってくれる可能性はあると考えてるみたいだが)、GCAPは米国製戦闘機との競争に直面ってどういう状況を想定しているんだろうか
F-35だって別に遅れてるわけではないけど、日本は全機調達出来てないのに
滅茶苦茶な記事だよ
元々ミリタリーへの関心は低く、国産戦闘機ですらミリタリー関係メディアでしか盛り上がらなかった
軍需品の国外移転してんのに今更抵抗感なんてあるわけがない
アメリカ兵器のリスクヘッジとして開発してんのに
一体アメリカの何と競合するというんだろう?
幾らトランプがアメリカの兵器買わせたいとしてもGCAP辞めてオールF-35とかあり得ませんな。
航空産業が盛んなイギリスと弱い日本の違いなんじゃ?
日本にとってはサブ機種の充当にあたる話でメイン機種はF-35の後継でありアメリカの開発も遅い話になってる。
ただ、諸外国の場合は妙な横やりを入れられるのが怖い話なのであまり刺激する様なアピールは控えて欲しいのかもね。
日本はアメリカを軽視している訳でもなくて、アメリカ自身が次世代機の開発で躊躇を見せてるのと、長距離ミサイルなどの調達拡大もやってるのでそれなりに付き合いはある。
逆言うと、ヨーロッパ諸国の場合は長距離攻撃手段でユーロスタイルを選ぶかどうかの問題あるんだよね…
飛行停止問題があるので日本はまず1機種に絞るなんてことはないからねえ…
そもそもF-35の後継を話し合うべき時期になってるのでそっちをメインにやりそう。
F-15の後継、かな?
MSIP機でも古いのはもう機齢40ですからねぇ…。
とはいえその頃調達できる米製戦闘機F-35以外に何があるのやら。
流石にそんな時期にF-15EXやらF-16Vやら売りつけられても困るしなぁ。