New York Timesは米軍の航空作戦がフーシ派の初歩的な防空能力によって制限され「F-16とF-35に撃墜されそうになった」と報じ、War Zoneは14日「神出鬼没の移動式防空システムが、特に赤外線センサーを備えたシステムがステルス機の真の脅威になり得ると実証された」と指摘した。
参考:How The Houthis’ Rickety Air Defenses Threaten Even The F-35
まだ推測段階に過ぎないとしても、War Zoneの分析は一読する価値があるだろう
トランプ大統領は6日「もう戦いたくないとフーシ派が宣言した。これを尊重して我々は空爆を停止する。彼らは降伏したのだ」と勝利を宣言し、米国とフーシ派の交渉を仲介していたオマーンも「緊張緩和を目的にした協議の結果、両者は停戦することで合意した。どちらの側も相手を攻撃することなく、紅海における航行の自由と円滑な物流の流れが確保される」と発表したが、フーシ派は特に声明を発表せず「イスラエルへの攻撃を継続する」と主張しており、New York Timesは唐突な勝利宣言の裏側について「軍事力で解決できない費用が嵩むだけの作戦にトランプ大統領は我慢できなかった」と指摘。

出典:U.S. Navy Photo by Petty Officer 2nd Class Nicholas Russell
この記事の中でNew York Timesは「トランプ大統領はフーシ派空爆を承認した際『30日以内に結果を出したい』と考えていたが成果は得られなかった。米軍はフーシ派支配地域での制空権すら確保できず、軍事力で解決できない費用が嵩むだけの作戦だった。米軍はフーシ派の防空能力を過小評価していたため最初の30日間でMQ-9を6機失い、先月初めには7機目の損失が確認され、複数の国防当局者らはF-16とF-35がフーシ派の防空システムに撃墜されそうになったと証言した」と指摘したため大きな注目を集めた。
War Zoneも13日「我々の取材に国防当局者は『フーシ派の地対空ミサイルを避けるためF-35は回避行動を余儀なくされた』と証言し、New York Timesの報道内容を裏付ける結果になった。初歩的な防空能力しか持っていないフーシ派でさせ『米軍機による直接攻撃の制限』に成功し、高価なスタンドオフ兵器やステルス機に頼らざるを得なかったという事実が重要な意味を持っているのは間違いない。これを今後の記事で掘り下げていく」と述べていたが、フーシ派の初歩的な防空能力が如何に侮れないかについて掘り下げた記事を14日に公開。

出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Alexander Cook
“未だに詳細は不明だが、フーシ派に対する空爆作戦の中で複数のF-16C/D、1機のF-35(バージョンは不明)が撃墜される寸前まで追い詰められたと報じられている。フーシ派の防空能力は初歩的なものだが、それ故に米軍の戦闘機にとってユニークで厄介な挑戦となる。フーシ派の防空能力は主に移動式システムで構成されているため、事実上どこにでも出現し、綿密に練られた攻撃作戦を混乱させる可能性がある。さらに大半のシステムはパッシブ方式の赤外線センサーや空対空ミサイルを流用した即席のもので、この脅威を事前に察知することも、脅威の接近を警告する手段もほとんどない”
“F-35はプラットホーム自体のステルス設計に加え、AN/APG-81、主翼及び操縦翼面の縁部、機体下部に埋め込まれたアンテナと高度に統合された電子戦システム=AN/ASQ-239を活用し、作戦目標まで自機をセルフエスコートし、安全な距離が十分保てない敵放射源を電子的に攻撃することも可能で、F-35のパイロットは搭載された高度なセンサーと電子戦システムのおかげで生存性に関する決定を迅速に下すことが出来る。この能力は低観測性設計への依存を相殺するのに役立ち、特にF-35の後部はXバンドに対するレーダー反射断面積が大きく、この方からのレーダー探知や交戦に電子戦システムなしでは脆弱だ”

出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Jasmyne Bridgers-Matos
“F-35は最もステルス性能が高いミッション構成でも、空対空ミサイルや空対地兵器を使用するためウェポンベイを開く必要があり、この瞬間だけは敵に遠距離からの探知を可能にする機会を与えるが、フーシ派が過去10年間で作り上げた防空網の中心要素は、目標の検出、追尾、指示に赤外線センサーを使用していることだ。フーシ派はR-73及びR-27を地上発射用に改造したThaqib-1とThaqib-2、小型ジェットエンジンを搭載する徘徊型の対空ミサイルも保有しており、このユニークな兵器は戦闘機を危険に陥れる能力を実戦で証明している”
“つまりF-35のような第5世代機は電子的な脅威に対して効果的でも、赤外線センサーによる探知から逃れることは出来ず、これに捕捉され追尾されていることも、赤外線誘導方式のミサイルに狙われていることも気づくことはなく、F-35は機体に設置された6台の赤外線センサー=AN/AAQ-37で飛来するミサイルを検出できるものの、それでもパイロットに与えられる対処時間は短く、飛来するミサイルから回避できるかどうかは本当に一瞬の出来事だ”
#Yemen’s #Houthis may have downed the #US 🇺🇸 MQ-9 drone with a modified SA-6’s 3M9M4 surface-to-air missile, sourced from Republican Guard arsenal, specifically the Barq-1 and Barq-2 variants, with an approximate range of 70 kilometers and an altitude capability of 20 kilometers pic.twitter.com/7KJHg3yRJw
— Basha باشا (@BashaReport) November 8, 2023
“さらに問題を複雑化させているのはフーシ派が赤外線センサーとレーダー誘導方式の地対空ミサイルを組み合わせて運用していることで、このユニークなアプローチはミサイル誘導のための電波照射時間を限定なものに、電波照射によるシステム暴露の可能性を低減させ、狙われたパイロットが反応できる時間も短くすることが出来る。その上、赤外線センサーの有無に関わらず移動式防空システムは神出鬼没で追加の難題を突きつけ、最も効果的かつ安全なミッションルートを計画することが困難なり、特にF-35がもつ優位性を損なわせる”
“ステルス機は敵防空網に対して見ない存在や無敵の存在ではなく、セルビア軍は時代遅れだった旧ソ連製の地対空ミサイルを使用してF-117を撃墜し、レーダー反射断面積を減らす低観測性設計が任務中のリスクを完全に排除するわけではないと証明した。当時のF-117はEF-111やEA-6の支援を受けて空爆任務を遂行していたものの、注目すべきはF-117が撃墜された夜にEF-111やEA-6の支援が存在しなかったことで、さらにセルビア軍はF-117による攻撃を事前に警告され、米空軍も同じ攻撃ルートを繰り返し使用したため待ち伏せ攻撃を行うのは容易だった”

出典:U.S. Air Force photo by Capt. Nathan Poblete
“F-35の飛行ルートもミッションプランニングサポートの支援を受け、敵防衛体制に関する詳細なデータ、機体のシグネチャー、防空システムの技術的特性など考慮しながら最適なルートを計算しており、これらの全要素が生存性と任務全体の成功率を最大化するブルーラインルートに織り込まれるが、このルート上に神出鬼没の移動式防空システムや赤外線センサーが存在すると生存性と任務全体の成功率は低下してしまう。もし想定外のリスク発生や幸運が重なってフーシ派にF-35が撃墜もしは損傷させられると米国にとって屈辱的な出来事、さらにパイロットが死亡もしくは捕虜になればもっと痛ましい事件になるだろう”
“この問題はF-35やフーシ派を越えて米軍に深刻な影響をもたらす。フーシ派が使用しているものより先進的な赤外線センサーが航空機の検出、長射程空対空ミサイル、地上センサー網の一部として一般的になりつつあり、これが大規模で高度にネットワーク化さた統合防空システムと連携し始めれば、ステルス能力の高い標的への誘導に活用されるはずだ。有人もしくは無人のステルス機やミサイルが普及すればするほど、パッシブセンサーの能力強化が加速していき、この種の技術から航空機を保護する能力が空中優位性を達成するに重要になるだろう”

出典:U.S. Air Force photo by 1st Lt Savanah Bra
“現時点でフーシ派がF-35やF-16をどれほど追い詰めたのか不明で、その状況が今後明らかになるかもしれないが、一つだけ言えるのは神出鬼没の移動式防空システムが、特に赤外線センサーによる探知・追尾機能を備えたシステムが「先進的なステルス機の真の脅威になり得る」と実証されたことだ”
ステルス機を検出するのに赤外線センサーが有効という話は目新しいものではないが、フーシ派が構築した即席のシステムでもF-35を検出できる可能性、赤外線センサーとレーダー誘導方式の地対空ミサイルを組み合わせて運用しているユニークさ、これが効果的かつ安全なミッションルートに予想外のリクスを引き起こすというのは非常に興味深く、まだ推測段階に過ぎないとしても一読する価値があるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Zeeshan Naeem
アメリカはロシアと違いIRSTを軽視していました。
そのツケがきた感じです。
電波は乱反射できても熱源を拡散させるのは容易ではありません。
赤外線以外でもAIを活用した画像認識方式の進歩も考えられます。
ステルス機が威力を発揮できる領域や期間は狭く・短くなることはあっても逆はないでしょう。
地上戦に続き航空戦もある程度の損失を覚悟した「戦いは数だよ。兄貴!」の時代になりつつあるのかもしれません。
一点豪華型兵器では対応できません。
電波を乱反射させちゃダメでしょう…
吸収できない電波は発信源であるレーダーへ戻さないように反射させるしかないと思いますが?
乱反射の前に制御された、特定の方向へ、打ち消しあうようななどと追記していれば良かったでしょうか?
言葉足らずで失礼いたしました。
極端な話、完全に電波を吸収できれば機体形状はステルス形状でなくてもよくなってしまいます。
ステルス機に反射された電波を捉えるために作られたバイスタティック・レーダーやマルチスタティック・レーダーってのがありましてぇ。長くなるので詳しくはwebで
まず乱反射の意味を調べたほうがいいのでは…
>乱反射の前に「制御された、特定の方向へ、打ち消しあうような」などと追記していれば良かったでしょうか?
それを「乱反射」とは言わないのです。
こういう見解もあるようです。
日本機械学会 機械工学事典
ステルス機
リンク
「この機体の外形としては,電波の反射を少なくするために,突起物を減らし,曲面を多くして乱反射となるようにする.」
ステルス技術の基礎である『エッジ・マネージメント』にも触れていない様な解説文ですね。
著者の意図も読み難いけど、正反射や鏡反射の対義語的な感覚で使っているのではないかな? >乱反射云々を使用した説明
ちなみに、レーダー波形を受けて電波を反射する被写体?の事を、散乱体とか電波散乱体と呼びます。
反射の方向性を特定方向にコントロールしていてもです。
専門家が用いる用語って、一般感覚と一致しているとは限りません。
学術的な話しをする場合は専門用語に拘るべきですが、雑談とかをする分には一般感覚に沿った方が無難だと思います。
そして『エッジ・マネージメント』の様に、主たる反射方向をコントロールしている状況を『乱反射』と評するのは、違和感を抱かれても仕方ないと思います。
乱反射だと、反射方向のコントロールを行っていなかった旧世代を連想させるので、仰るように反射方向を制御云々を付けた方が良かったと思います。
なお非ステルスも含めてですが、戦闘機のRCSは機体サイズの割に小さいです。
例えば金属球のRCSは、Xバンドとかそれ以外の周波数帯だと、断面積付近に成っています。
周波数により少し増減していますが、高い周波数程その振幅は減少し、最後は断面積に収束します。
正面方向でRCS 1㎡前後の戦闘機でさえ、断面積1㎡の金属球並みですから、機体サイズの割にRCSが小さいと評した次第です。
元々戦闘機は、正面方向に正対した面が殆ど無く、仰るような乱反射の効果で機体サイズの割にRCSが小さいのです。
>例えば金属球のRCSは、Xバンドとかそれ以外の周波数帯だと、断面積付近に成っています。
「それ以外の周波数」→「それ以上の周波数」の誤りです。
対ステルスレーダーを使わずとも移動が簡単な赤外線探知装置で対策とれるのは脅威だよなぁ…
高価なステルス機一機落とされるだけで大損失だし
・・・でも激安自爆ドローンを腐るほど飛ばしてミサイルを枯渇させよう作戦がフーシ派相手にも有用だよね
資金力もそこまでじゃなさそうだし嫌がらせ重視で数飛ばすのが最適解な気がしてきた
つまり・・・ロシア・イランのやり方が世界最先端だったんだよ・・・!!!111
ってこと・・・?
赤外線センサーによる防空監視網は覆域が狭いので、攻撃を受けるのは覚悟の上で「一矢を報いる」のには有効でしょうが「まともに国土を守る」のが目的なら力不足かと。
米国のような命と装備の損失ダメージが大きい国にとっては有効な対策になりそうですね。一方で相手が中国やロシアなら効果は低減しそうですが。
ある程度の損失を許容して戦うなら意味がない・効果が薄いってなるけど
今回はフーシ派相手でそこまでガチじゃないわけですからね
今回のようなことが続けば近接して安い滑空兵器での空爆って選択を取りがたくなるのでは?と
ようは殆ど当たらないけど地雷があるところを歩けって言われるようなもんですからね
軽視どころかF-35に載ってるEOTSはIRTSのことだよ…
ウクライナ軍のフランケンSAMも効果的という事にもなりますね。
興味深いお話。
ウクライナ軍が水上(水中?)ドローンにR-73だかAIM-9だかの発射機能を付けてロシア軍のSu-30を撃墜したという実績がありますし、近距離で予想しないタイミングで対空ミサイルをぶっ放せれば、F-35にとってすら脅威なのでしょう
NGADの要求要件は立ち上がり初期からつい最近まで一貫して「敵の防空網を貫通できる事」だったしな
裏を返せば既存機ではそういう事はできないって意味だしね
NGADの要求要件は初期からつい最近まで一貫して「敵の防空網を貫通できる事」だったしな
裏を返せば既存機でそれはできないって意味だしね
フーシ派が構築した対空システムは誰の入れ知恵だろうか。
イランでは考えつかなさそうだし、ロシア辺りが教えているのだろうか。
独自に編み出したか、ユーゴ空爆の時のようにアメリカ軍が舐めプして昼間に低空で飛んでたか・・・まあ数年後、忘れた頃に明かされるでしょう。
「その程度のシステムで充分に機能した」時点でアメリカの兵器の信頼性がガタ落ちですね。もっともWW2で恐れられた米帝プレイ時も性能や信頼性ではなく量と整備性で勝負していたわけで性能極振りという広告がおかしかったと言えばそれまでですが
誰かの「入れ知恵」で無ければ防空システムが構築出来ない、というのが恐らく偏見。
フーシ派もイランのアドバイザーもサウジの空爆に何年も対抗して来たわけで、ローテクな監視網も含めて手持ちのリソースで西側戦闘機に対抗する術は練り上げているでしょう。
こういう記事を見るとやっぱウクライナの防空網ってめちゃくちゃ強いんだなと実感します。
S300/Buk/Torの防空アセットに加えて近距離のツングースカ/osa/strera10なども大量に配備されているようです。
S300のランチャーだけで250両配備し、数千発の迎撃弾もストックしてたでしょう
これアメリカが攻めてたとしても大損害だったんじゃ無いですかね、、、
忘れられがちですがウクライナの防空コンプレックスってソ連が当時アメリカ、NATOとガチガチにやり合うために作り出したレガシーですからね…
日本のミリオタは、華やかで見た目にも分かりやすい単純な戦闘機の戦力にしか目が行かなかったりするので「たかがウクライナから制空権を取れないロシアww」とか言いがちですがウクライナの防空能力は疑いようもなく高いです
確かに戦闘機の配備数で見ると欧州各国や日本などと比較すると大分少ない機数が配備されているとされていますがoryxにカウントされてあるだけで戦闘機、爆撃機あわせて90機程度が破壊されていると確認されています。
しかしそれでも尚ウクライナ空軍は供与されたF16やmigを除いても十分な戦力を未だ保持してるので戦闘機戦力のみを考慮しても十分強いはずなんですよね
ただそれよりも圧倒的にロシア空軍が優勢であっただけだと思います。
まさに仰る通りです。
ウクライナ軍は非常に強く、陸軍はヨーロッパ最強クラス・損害許容度も極めて高く、西側国家で比較してもアメリカの次くらいに強い陸軍と思います。
欧州のウクライナ平和維持軍の議論で、英仏の陸軍が弱い事も露呈したので、比較すると尚更だなと…
防空兵器もソ連時代の遺産があったうえに、世界中から新旧かき集めていましたから、とんでもない量だったなと。
ロシアが弱いわけではなく、ウクライナの軍事力が凄まじかったうえに、ロシアの物量も防空兵器を枯渇させるくらいなので桁外れなんですよね…
戦車だけで千両近く失って尚継戦してるウクライナ軍は化け物だと思います。
欧州各国が使える戦車がちょっとしか無い(>_<)と言っている事とは雲泥の差と感じます。
継戦能力という点で十分強いウクライナ軍の防空網を時間がかかったとはいえ突破したロシア軍側がやはりバケモノと言えるでしょう
2022後半頃にネタにされてたロシア空軍はニート集団と言うのは結論全くの間違いでした
陸上自衛隊の戦車生産台数が年間10台くらい・欧州イギリスの稼働数50台ないくらいと言われてますから、1000両喪失で戦ってるのは化け物国家ですよね…
ロシアを下に見る所から初めるから、仰る通り変になるうえに、ウクライナ軍を下げることにも繋がると常々思っています。
近年の戦史などと比較して、(推測もありますが)両国ともに投入戦力・損害・戦線の長さなど数字ベースで見れば、とんでもない規模間だなと。
戦争に耐えられる国家体制があり、両軍強いというのが現実であり、まさに仰る通りと思います。
先の大戦の反省からか、自衛隊の防空コンプレックスも相応と思うのですが、迎撃弾のストックが潤沢なイメージが湧かず不安です。
ウクライナでも示されていると思いますが、この手のストックが大事な季節に回帰した感じですね。
他方で敵のSAMも有限で、しかもモビリティを重視しているなら弾数も防護も脆弱なはずで。
接近拒否を否定しようと思えば損害を担当し、かつ敵方の存在と射撃位置を暴露させるCCAが必須になる……ということかな。
本質的に脆弱な航空機の側が先に一撃受ける前提が必要であると。
ロシアがやったように安価なドローンを投射しまくってSAMを損耗させ、戦闘機は滑空爆弾を投げる……というのも一つの解ですね。
一方的に殴る事が出来なくて萎え落ちしているいつものアメリカ……。
小型ジェットエンジンを有する対空ミサイルとはどのような物か気になる。
プロペラ無人機ならジェットエンジンミサイルでも当たりそうですね、なるほど
燃費が良いからロックオン前に相手の進路に置いておけるのかな
煙が見えづらそう
ジェットエンジンだと排気温度が低くてF35の赤外線センサで見えづらいのかな
IRSTにしろFLIRにしろ赤外線探知はあくまでもパッシブでカメラ向けた方向から赤外線飛んでこないと反応しない
EOTSも攻撃の補助用途で前方向けて搭載してるだけだから赤外線追尾のミサイルが飛んできててもわからないよ
これが自分からレーダーを照射して飛んでくる普通のミサイルならAESAでそれをキャッチして自分が狙われてるのわかるけどね
記事本文に、「F-35は機体に設置された6台の赤外線センサー=AN/AAQ-37で飛来するミサイルを検出できるものの、」と書いてありませんか
日本にとって、北朝鮮の移動式弾道ミサイルが馴染みあるわけですが、対空ミサイルの方が車体も小さいうえに露朝が蜜月ですから運用してくる前提で考えるべきと思います。
F-35は、製造~実戦の各任務ごと~メンテナンス~アップグレードなど、それぞれの前提条件を細かく分析して、無敵のような先入観は捨て去るべきと思うんですよね。
紅海・バブ・エル・マンデブ海峡は特に狭いですから、南側からの攻撃が多かったのか、米軍機の飛行ルート・空母打撃軍の遊弋海域などの諸条件も少し気になっています(F-16がどこから発進したのかも気になりますね)。
追記です。
北朝鮮の軍事支援による経済効果が3兆円と分析されています。
北朝鮮はGDP1年分も得たうえに、さらにロシアから有償無償の技術支援も見込めます。
イエメンでの戦訓を、取り入れられる基盤を得られているわけですから、日本目線で見ても非常に厄介だなと…
(2025.5.17 北朝鮮の経済効果3兆円 ロシア軍事支援で、韓国推計 共同通信)
一部でステルス無能論が湧き上がりそうな予感
実際はステルス機でも危険ってだけで非ステルスだとそれこそ自殺行為になるだけですからね……
いや、非ステルス機はスタンドオフという現状のF-35には取れないアプローチができるので全く自殺行為じゃないです
遠く離れたところからスタンドオフミサイルを投げてケツまくればいいだけなので
もちろん目標から距離が離れれば離れるほど攻撃の正確性は下がるし、目標が移動目標であれば撃破は非現実的になるのでスタンドオフアプローチが最高と言うつもりはありませんが
>非ステルス機はスタンドオフという現状のF-35には取れないアプローチができる
F-35にできないことがF-16ならできるんです?
「F-15Eならできる」ならステルスがどうこうっていうより単発双発の差異だろうし。
現状のF-35はJSOWもJASSMもJSMも統合できていません
つまりはF-16やF-15Eが今できている事すら出来ないと言えます
スタンドオフアプローチもできないし、スタンドインアプローチにしてもリスクがあるのがこの記事における今現在のF-35という事になります
JSOWに関しては流石に統合済みでは?
2018年にF-35CへのJSOW統合完了のニュースがあったし、
2021年のフィンランドへの売り込みに関する記事では、F-35Aの武器パッケージの中に『200発のAGM-154 JSOW』も入っているとされてたし。
「現状で」という話なんですね。
であればツリー元の「ステルス無能論」とはあまり関係ない様に思います。
いや、非ステルス機はスタンドオフという現状のF-35が取れないアプローチが出来るので全く自殺行為じゃないです
遠く離れたところからスタンドオフミサイルをぶん投げてケツをまくればいいだけなので
もちろん目標までの距離が離れれば離れるほど攻撃の正確性は下がるし、移動目標に対しては撃破が非現実的になってくるのでスタンドオフアプローチこそ最高と言うつもりはありませんが
あれ、F-35でもスタンドオフ兵器を使えるのでは?
統合の問題から、現時点だと選択枠が少ない(緩和されるのも牛歩の如し)、とならば判りますが。
スタンドオフ兵器の選択枠が乏しい事への批判の他に、
スタンドインが売りな筈のF-35が、スタンドオフ兵器に頼る事に批判する方向性でも判りますが、
F-35が一切スタンドオフ兵器運用出来ないみたいな記述には、疑問符がつきます。
F-35でもいつものようにJASSMをハードポイントに下げるのもblock40からなんですよ。
使えるなら遠方から撃って逃げるときの生存性はステルスが有効なんで意味はあるんですが。
ありがとうございます。
JASSMやJSMは、まだ運用開始していないのでしたっけ?
そうなると、現時点ではF-35がスタンドオフ兵器運用が出来ていない、の批判の方が正当ですね。
失礼しました。
ただし、MANPADSやSRAAMベースが相手だと、射程的にはJSOWあたりでも十分な気もしますが。
このツリーの話題は「ステルス」無能論ですので「F-35の現状での選択肢」は根拠にならないでしょう。
なおステルス機の喪失を恐れるあまり本当に危険な空域にはステルス機は飛ばせない模様
維持メンテのコストとペイロードの少なさ、結局スタンドオフ兵器を使うならば、ペイロードが大きくて維持費が安いほうがよいのでは、と疑問符を投げられてもしかたがないのでは…
スタンドオフ兵器はコストも生産ペースも桁違いなのであまり多用するとまずいんじゃないか?
例として
JDAMは2.5万~8.4万ドルで4500発/月。
AGM-158は300万ドル~で45発/月。
2020年から2024年ごろのデータの寄せ集めですが傾向としては正しいかと。
F-15EX、生産加速 26年末までに月産2機へという記事が出てました
非ステルス機でさえもこんなものか、米国の生産力落ちてるなあって感想です
リソースは限られてるので今更非ステルスに全振りする訳にはいかないでしょう。
アビオニクスは同等水準ですし、機体は大きいしエンジンは2発。
「F-15EXだから早く生産できる」要素が見当たりません。
ミレニアムチャレンジ2002でイラン相手にも初手空爆が上手く決まらないと勝てないと演習結果が出て、危惧自体は早くからされていましたが…
フーシ独力で辿り着いたにせよ、東側にフーシのような小勢力にまで手厚く防空配備できる地力が付いてきたによ、どちらでも中々に危機的ですね
アメリカ覇権の行方や如何に
赤外線を放射する安価なダミードローンを飛ばして、釣り出すという手もあるね。
これを台湾や南西諸島防衛に流用できないか。どうせ人民解放軍が空爆してくる場所なんて当たりがつくのだから、この手の防空システムを事前に配備しておけば雲霞の如く飛んでくるJ-20を牽制できる
しかしフーシ派はどうやって接近してくるF-35を早期探知して待ち構えたんだ?赤外線探知なんて探知距離が短いから、火器管制や終末誘導には使えても、早期警戒にはさっぱり役にたたないはずだ。せっかくミサイルがあっても、接近してくるF-35の侵攻方向くらい捉えてなければ、待ち伏せすらままならないはずだ。赤外線探知システムに引っかかったのは良いが、探知から飛来まで時間が無くて撃つのが間に合わず一撃離脱されました、なんてことも結構あったのでは。
案外監視哨の目視と音響と電話回線の組み合わせかもしれんよ?
アレは結構侮れなかったはず。
そのうち音響ステルスとか言い出したり。
ブルーサンダーでウィスパーモードでビルの盗聴したりするシーンがありましたが。
大戦時に使用された空中聴音機の復活ですかね。
沖縄周辺はペトリも03式も集中配備されてますよ
在日米軍も加えると相当な密度だと思う
それでも弾道ミサイル、戦闘機、巡行ミサイル、徘徊型弾薬と多彩な攻撃が想定されるので大変だなという感じ
>フーシ派が過去10年間で作り上げた防空網の中心要素は、「目標の検出」、追尾、指示に「赤外線センサーを使用している」ことだ。
と書いてありますね。探知距離が短くとも数を配置すれば目標の航跡は追えるでしょう。
もちろん「早期」警戒は難しいでしょうが、攻撃を受けるのは受容して「一矢報いる」運用なら十分可能なんじゃないですかね。
日本は、レーダ・ESM・IRSTを統合処理した先進統合センサ・システムを試作し、ステルス機の探知距離の増大に取り組んでいます。
ESMやIRSTである程度当たりを付けることで、ゴーストに対処する必要性が低下するので、
レーダーの判定閾値を引き下げる事が出来、レーダーの探知距離も伸びるみたい。
そんな技術が既にあるのだから、防空コンプレックスの能力向上に、先進統合センサ・システムのノウハウを活かして欲しいと思っています。
すいません、私のコメントは
> しかしフーシ派はどうやって
以降へのアンサーなので。
元々は、一つ上のイーロンマスクに返信しようとしていましたが、書き込む際に何故かズレてしまいました。
失礼しました。
あ、イーロンマスクさんと書こうとしてのに、呼び捨てな形になってしまいました。
ごめんなさい >イーロンマスクさん
あと、元々の文章は議論の類ではなく雑談で話題を広げた程度の意味合いで記しています。
了解です。
何か時々返信ズレ、外れありますよねぇ…
日本は、81式短距離地対空誘導弾の頃から、レーダーが使えないケースに備えて目視照準具もシステムに組み込んでいます。
更に、基地防空用地対空誘導弾(改)および新近距離地対空誘導弾では、MANPADSベースにLOALの能力を付与する事で、取得性の向上と共に見通し線外射撃能力との両立を目指しています。
更に、小型・低熱源目標抽出技術により、超低高度で飛翔する低シグネチャの目標を識別して追跡する能力も得ることで、
MANPADSベースのミサイルに、見通し線外を低空飛翔する巡航ミサイルへの対処能力付与を考えているみたい。
取得性向上と対応脅威の拡充を両立する事で、島嶼等防衛における各種経空脅威対応能力の底上げを計っているみたい。
あと、これは個人的な願望だけど、小型・低熱源目標抽出技術の更なる向上により、低空を徘徊する中型UAVへの対応もして欲しいです。
今回の空爆における最前線は海岸線なんで、フーシ派は海岸から内陸にかけて各種探知システムの縦深を構築できます。
各システム間の通信が確保されるなら、内陸要衝に対する早期警戒システムとして機能するかもです。
アメリカならF-35一機脅かせば止まるだろうけどJ-20を10機や20機落としたところで中国は歯牙にもかけないんじゃないかなあ。
技術的な知識は管理人さんとミリオタニキに任せるとして
フーシ派と言われていますが、事実上イエメン国軍であり
イエメン国民の圧倒的な支持を受けているわけです
隣国サウジアラビアはイエメン内戦に干渉しましたが、
フーシ派はサウジの猛烈な空爆のみならず、陸軍の侵攻も
ゲリラ戦で対抗して結果、サウジは事実上敗北しました
アメリカ謹製の兵器をありったけぶち込んだにもかかわらず
期限をやたらと切りたがるトラブル(トランプ)が何をもって
フーシ派が「根をあげた」と言っているのか不思議です
フーシ派・ハマス・ヒズボラと言った現地の民衆に根付いた
抵抗運動は、それこそ現地住民を皆◯しにしなければ鎮圧は
不可能ですな。
フーシ派がやっていることは、弱者が強者をいかに限られた
リソースで苦しめるか、ということを突き詰めているのでしょう
というかサウジとUAEが数兆円かけても失敗してるのになぜうまく行くと思ったんでしょうね
アメリカ・サウジ・UAE「3人に勝てる訳無いだろ」
イエメンフーシ派「カスが効かねえんだよ」
フーシ派といかにも武装勢力然とした呼ばれ方をする一方、事実上イエメン政府だし、記者会見もちゃんとしている・・・
実際の政情はどんなものなのかとgooglemapで覗いて見たことがあります。普通にビルがあって都内にあるようなショッピングモールがあって、と中々栄えている様子でして。
住民の支持はもちろん、結構強力な正規軍があると見ても良いのかと思います。
大統領派とフーシ派(旧王党派がルーツ)が対立してたのをサウジが仲介して副大統領を大統領にしたんだけど
それが無能だったために旧大統領派とフーシ派が組んで追い出して
その時に旧国軍とフーシ派の部隊は統合されてるからな。
その後旧大統領はフーシ派と決裂してサウジに近付いたけど
旧国軍からはほとんど追従者が出なくてそのまま居るとか。
これはF-35が使えないって話ではなくてトランプが拙速に使ったから墜とされかけたって話しですかね
我が国としてはF-35精強であってもらわなくては困るから
墜とされなくてよかった
まさに仰る通りです。
国内で、無駄遣い論争が沸き上がるかもしれませんし、抑止力もダダ下がりしますよね…
トランプて現場の戦闘機運用まで細かく口出してるのか
凄いな
期限を切って早くやれは、充分有り得る気がしますね。
2年目の中間選挙を見据えて動いているわけですから、その候補者選定~キャンペーン、後処理まで含めれば思ったよりも時間ないんですよね。
実態はどうあれ一応これでメンツは立ったからイーロン・マスクは喜んでると思う
特にチェックしてないけどXでなんか言ってそう
この記事から言えることは、F-35のようなステルス機でも探知手段があり、SAMの性能によっては撃墜の可能性があるということでしょう。
今回のフーシ派空爆では7機のMQ-9が撃墜されていますが、脅威度の高い空域の作戦に投入された故かもです。一方で有人機は計画された「最も効果的かつ安全なミッションルート」で侵攻しているわけですが、「フーシ派の防空能力は主に移動式システムで構成されている」ことで、結果的に『米軍機による直接攻撃の制限』つまり一定のミッションキルに成功し、その中で2機のF-16C/Dと1機のF-35をあわや撃墜の危機に晒したわけです。
F-16等非ステルス機とF-35の生存性に大きな差がある事実は変わりません。ただし対抗手段はあり、将来的に敵SAM防空圏内での生存性が大幅に低下する可能性があるわけです。一定の消耗が許容される無人機群の司令塔役として次世代戦闘機システムが構想・開発されている理由でもあると思います。
空自F-35Aに期待されているのは主に空対空戦闘です。その意味で、今回のフーシ派空爆の結果は「当分の間は」その存在意義に大きな影響は出ないと思いますよ。
やっぱ徘徊型弾薬を大量にばら撒くのがいいんじゃないかな
千発の巡行ミサイルより数万発のシャヘド
レシプロなら排熱も少ないしプロペラで散らせる
米軍もその方向に進んでるとは思うが
シャヘドばらまく母艦と駆逐艦の組合せでフーシ派を封じれたりして
徘徊兵器もある程度の性能持たせようとすると、金がかかるのと破壊力不足と移動目標に使うのが怪しいですからね。例えばシャヘド136も1発当たり13万ドル位しますので、APKWSで撃ち落とすと3〜5万ドル位なので元取れますし。
13万は大袈裟だろ
私が見たいくつかの説によると、コストは1~3万ドル
イラク戦争だとイラク兵に補足されたアパッチの部隊が、携帯電話による伝達リレーで待ち伏せされてボロボロにされたってのがあったな。ローテクはローテクで侮りがたいので、足並み揃えるのが難しくはあるけど地上軍と連携が必要だよな。
戦車に戦闘機。実戦では使えなくなった装備いっぱいだね。軍事装備一式総入れ替えの時代?
ステルス機に対して赤外線センサーの有効性が改めて示されたのですか。
ステルス機絶対殺すマンを目指している空自が、ステルス機の探知を目指して、レーダ・ESM・IRSTを統合処理した先進統合センサ・システムを開発してたのは、方向性として正しかった様ですね。
おそらくレーダー式で中、高高度を担当、赤外線で低高度を担当したと思われますが、素人の考えだとワイルドウェーゼルを飛ばしてSAMハントしつつ、高高度から侵入すれば比較的安全にやれるのではないかと思いました。
結論から言えば地上軍送って「神出鬼没の移動式防空システム」の行動を制限せよ。見つけて破壊せよ。と。
地上軍送ると戦費が爆上がりになるけどね。
記事を拝読する限り、F-35が撃墜に至らなかった最大の理由は米軍パイロットの優秀さ、ですかね。
初歩的な防空システムに対し、ステルス機がさほどに優位性を保てないなら、最後は赤外線センサーの兵器群を以下に短時間で察知し、効果的な回避行動を取れるかという操縦技能にかかってくる。兵器供給の効率や議会予算などでは色々迷走が謳われる米軍ですが、一線級パイロットの人的資源の豊富さについては、未だに世界一の軍隊という地位を維持しているのではと思います。
弱者が強者を苦しめる戦い方は存在する。ただそれは、米軍が強者ではなくなったことを即座に意味するものではない。防空システムを過信し、米軍を侮ることもまた、非常に危険なのでしょうね。
IRSTは受動的なので、厄介ですね。
WIKIでMig29のアビオニクスの項目を見ると,
レーザー距離計付きで探知距離15kmとなっています。
高空に逃げても、あまり意味はないのかな。
ウクライナのしている携帯電話の音響探知とこのIRSSTを
組み合わせれば、有効に思えます。
携帯電話は、GPIで位自己置測定が標高を含めてできるだろうし。
Mig29のIRSTのセンサーは、写真では、レーダーよりずっと小さいし。
電源を含めた一式を軽トラに載せて、大量配備も良いかもですね。
米軍は、イエメンで、”舐めプ”をしていたのでは?、と思わされます。
>期限をやたらと切りたがるトラブル(トランプ)が何をもって
>フーシ派が「根をあげた」と言っているのか不思議です
映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』では、ロイ・コーンが気弱な青年に『勝利への3つのルール』を刷り込み、怪物ドナルド・トランプを生んだとしている様です。
そこで語られた『勝利への3つのルール』
1.攻撃 攻撃 攻撃
2.非を絶対に認めるな
3.勝利を主張し続けろ
上記のうち、『3.勝利を主張し続けろ』のモードが発動した感じですね。
(刷り込みから生じた)条件反射みたいなモノだから、根拠など無いでしょう。
IRST、減衰の少ない航空なら50~90kmで初期探知できるけど減衰の大きい地上でそんなに簡単に検知できるのか?
待機透過率的にせいぜい20kmくらいだろう、追尾するならその8割
半径20kmのシリンダの真ん中突っ切るにはM1でも2分掛かりますから(迎撃ウィンドウはそれよりかなり狭くなるにしても)事前に備えてれば十分対処可能でしょう。
そして「あっち方面からそっち向かうから準備しろ」程度の情報なら何なら携帯電話でも伝達、共有できるでしょう。
もちろんそんな体制で「まともな防空」は成立しないでしょうが「舐めプF-35に向かってミサイル撃てたら墜とせなくても大ニュース」ですからね。
それだと結局F-35やIRSTがどうこうではなく結局F-117の時と同じですね…
やっぱ準備期間が1ヶ月しかなかったのが原因だって!
2011〜2013年に行われた「2波長赤外線センサ技術・研究試作(その4)」の成果として、海から市街地越しに見た、10km以上遠方の離着陸する民間機の検知例が紹介された事があります。
防衛装備庁技術シンポジウムで、探知限界が距離の数値付きで公表されるとも思えないので、探知限界はもっと遠方なのでしょう。
とは言え、100kmオーダーとも思えないので、20~30kmといった所でしょうか?
そして、それは大気の濃い水平線方向で且つ市街地などのノイズ熱源有りの条件。
大気が徐々に薄くなり且つノイズ熱源が乏しい上空方向なら、探知限界はもっと伸びるかも。
そうは言っても、仰るように上空同士での探知距離並とも思えません。
探知距離はそこそこで、それが「F-16とF-35が撃墜されそうになった」例の少なさ(F-16が2例?・F-35は1例)に繋がっているのですかね?
撃墜の危険性まで至らなくても、ミッションキルになった例はもっと多いかもしれないけど。
>海から市街地越しに見た、10km以上遠方の離着陸する民間機
海 > 市街地 > 丘陵 > 民間機 と画面手前から写っているから、「離着陸する民間機」は誤りかも?
「海から市街地越しに見た、10km以上遠方を飛行する民間機」に修正します。
こういう対航空機用赤外線探知システムって人工衛星からでも使えるのかしら?
衛星軌道上から厚い雲越しでも探知できるなら人工衛星をいっぱい打ち上げて監視網を作っておけば
ステルス機でも離陸直後から発見できますよね
DSP衛星が赤外線センサーを利用して弾道ミサイルの発射検知の実績があるようです。
航空機は弾道ミサイルに比べて検知しにくいでしょうけど膨大なコストを支払う覚悟があれば可能に思えます。
防衛省は「ミサイル防衛のための衛星コンステレーション」や「高感度広帯域な赤外線検知素子の研究」等として既に取り組んでいますし米国他世界各国で類似の研究、開発は行われています。
ただ可視光・赤外線センサーで雲の下は観測できませんし弾道弾に比べると低空を低温少量の排気で飛行するステルス機を検知するのは容易ではないでしょう(だからこそ「高感度広帯域な赤外線検知素子の研究」
で「探知距離の延伸や高精細な赤外線映像の取得」を求められている)。
同研究等の技術向上で可能になるかもしれませんが、彼側も赤外シグネチャを低減してくるでしょうから例によって探知と隠蔽のイタチごっこになると思われます。
Warzoneのこれは、なんだかよく分からない記事。
赤外線パッシブミサイルを検知することは可能です。でないとDIRCMとか機能しようがない。そしてF-35のDASでも検知は可能でしょう。
そしてフーシが保有する赤外誘導ミサイルは、おそらく赤外画像誘導式でさえない旧式のものでしょう。そのようなもので現代の戦闘機を撃墜することは容易ではないでしょう。
ウェポンベイ云々、後方ステルス云々も当然かつ些末なことを挙げているだけだし、そもそもどの程度”撃墜されそうになった”のかもあやふやで、鵜呑みにはできません。
IRSTのこと調べてたら、なんとF-22には搭載予定だったのに、予算不足で載せられなかったんですね。
まあ、制空戦闘機が赤外線ミサイルで狙われる事は無いだろうという割り切りだったのかもしれませんが・・・。
あとDIRCMはサイズの問題で大型機にしか載っていないですな。戦闘機にも必須装備になっていくのかな。そこまで行くと迎撃レーザーになりそう。
F-35のノズル周りはF-16と似た構造なので、地上や空中の赤外線センサー対策にはなっていない可能性が高そうですね。
管理人さんの過去記事でもありましたが、X-32のノズルは扁平になっていてF-35がこの構造になっていたら改善されていたかもしれません。
リンク
YF-23も推力偏向は(少なくとも)片方向は捨てて冷却空間を設けているため、空中はともかく地上からの赤外線センサー対策になった可能性が高いです。