米国関連

南シナ海に展開中の米空母でF-35Cが着艦に失敗、機体が海中に転落した可能性も

南シナ海に展開中の空母カール・ヴィンソンでF-35Cが着艦に失敗、パイロットは機体から脱出して生命に異常はないものの甲板要員7人が事故に巻き込まれ負傷したらしい。

参考:F-35C Lightning II has Landing Mishap on USS Carl Vinson

F-35Cの初海外展開で事故、南シナ海の海底に機体が沈んだ可能性も

米海軍の空母カール・ヴィンソンはF-35Cを初めて搭載して南シナ海に展開中だが、24日に通常訓練を終えたF-35Cが着艦に失敗してパイロットが機体から脱出、事故に巻き込まれた甲板要員7人が負傷したらしい。

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Seaman Leon Vonguyen

今のところ死亡者(軽傷の4人は船内で治療中/負傷の具合が明かされていない3人はフィリピンの医療施設に移送)は確認されていないものの、着艦に失敗したF-35Cが甲板上に保持されているのか海中に転落したのかについて米海軍は明かしておらず、仮に南シナ海の海底に沈んでいるなら非常に厄介なことになるだろう。

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Javier Reyes

お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。

ロシアがウクライナ侵攻を選択した場合に課す制裁の中身、SWIFT排除は一先ず除外前のページ

タイフーンを馬鹿げた金額で契約したクウェート、合意金額を上回る契約をエアバスに発行か次のページ

関連記事

  1. 米国関連

    大統領復帰を目指すトランプ氏、米製品を購入しない国から軍を撤退させる

    ホワイトハウスへの復帰を目指すはトランプ前大統領は「米国製品を購入しな…

  2. 米国関連

    米国の155mm砲弾増産、2025会計年度までに月10万発を達成する

    国防総省の調達担当者は「155mm砲弾の増産は予定よりも早く進んでいる…

  3. 米国関連

    米国、ボーイングへの正式発注後も収まりを見せないF-15EX批判

    米国の国防予算は新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ経済を再建するため…

  4. 米国関連

    バイデン政権の対中戦略、軍事力重視から技術力重視に転換か?

    米軍の機関紙「星条旗新聞」は1日、バイデン政権は対中戦略の中心に軍事力…

  5. 米国関連

    GA-ASIがLongShotを受注、第4世代機や空対空ミサイルの交戦範囲を拡張

    ジェネラル・アトミックスがLongShot Programのフェーズ3…

  6. 米国関連

    悪性コードが含まれていないと確認した国防総省、米政府保有のDJI製ドローン使用再開を勧告

    国防総省は政府が使用を停止している中国のDJI製ドローンについて「悪性…

コメント

    • 匿名
    • 2022年 1月 25日

    落ちろ!···落ちたな(確信)

    6
      • 匿名
      • 2022年 1月 25日

      最新鋭戦闘機が墜ちてんだよなぁ!見ろよこれ!この無残な姿をよぉなぁ!

      3
        • OnlineChacker
        • 2022年 1月 25日

        つまらない連投はいらない

        43
      • 匿名
      • 2022年 1月 25日

      日英米もF-35を海ポチャすると後が大変ですよね(中露とか
      そう考えたら韓国はホントにラッキーだなぁ、たとえ胴体がキズだらけになっても機密が海に散乱すること考えたら1000倍マシだぜ?

      33
    • 無印
    • 2022年 1月 25日

    これでABC全タイプ事故を経験した事になるんですかね
    海に落ちてしまったら事故調査の為の回収が難しいし、ほっといて中国に拾われたら大変だ

    21
    • 黒丸
    • 2022年 1月 25日

    場所が南シナ海というのが厄介だな。中国が引き上げに挑戦することは間違いない。

    原因だけど、自動着艦装置がちゃんと機能しなかったのかな?
    それじゃなくてF-35シリーズに共通の問題だと大変だろうな
    米海軍、新人パイロットに課していた空母着艦訓練の廃止を検討
    リンク

    11
    • 幽霊
    • 2022年 1月 25日

    今回は英国海軍みたいに動画や写真の流失が起きるかな?

    5
    • たわけ
    • 2022年 1月 25日

    CNNでは甲板に墜落って書いてありますね

    9
      • G
      • 2022年 1月 25日

      ということは現段階ではパイロットのミスによる高すぎる降下率、ダウンバーストのような下降気流に叩きつけられる自然現象、韓国のF-35Aみたいな降着装置の異常などが考えられますね
      もしF-35系に降着装置の物理的・ソフト的潜在異常があるのでしたら日本・台湾付近における中国と西側の戦力バランスが予想以上に悪化しているということになるため、早急な原因究明と対策が望まれるところ

      7
    • ブルーピーコック
    • 2022年 1月 25日

    事故は起こるさ何にでも。特に運用初期は。

    14
      • 名無しさん
      • 2022年 1月 25日

      そうですね、特に空母への着艦は制御された墜落と呼ばれます
      艦上機でこれまで事故を起こさなかった機体は皆無と言って良い
      ほどですから、重要なのは起きた事よりも、その原因の究明と
      再発防止の方です。

      21
    • 無無
    • 2022年 1月 25日

    逆に中華が拾おうとしないならば、とっくに情報筒抜けという証拠かも、わざわざ手を出すほどもない
    そっちのほうが問題

    3
      • 和泉堺
      • 2022年 1月 25日

      ウクライナ記事のコメントに返信を2本入れています。
      よかったら読んでください。

      1
    • NHG
    • 2022年 1月 25日

    もう戦車回収車みたいな海に墜落したf-35の回収のための専用船を作って配備したほうがいいのでは

    1
      • 南極1号
      • 2022年 1月 25日

      空母打撃陣に一隻加わるといいね

      1
      • バーナーキング
      • 2022年 1月 25日

      いっそ着艦時は空母と左右の随伴艦で回収ネットを展開・曳航するとか。
      何故か艦内食が魚料理ばっかりになりそうだが(´・ω・`)

      4
    • 無明
    • 2022年 1月 25日

    南シナ海だし近くで中国艦が撮影したりしてないのかな

    5
    • 名無しの(´・ω・`)さん
    • 2022年 1月 25日

    落ちてないなら 落ちてないと言うだろう
    引き上げまでの監視と引き上げの算段がついてから発表だな

    5
    • APSF
    • 2022年 1月 25日

    アレスティングワイヤーが掛からなかっただけならタチアンドゴーに移行するだろうし、甲板要員の負傷も考えるとワイヤーが切断してしまったのかな。ワイヤーに1回かかってしまったらエンジン推力はカットされてしまうし、水没は避けられないだろう。

    5
    • no way hope
    • 2022年 1月 25日

    これでA,B,C各型が墜落非処女になったという事でいいのかな…?(言い方ぁ!)
    A型は日米韓が落として、B型は米英が落っことして、米海軍しか運用しないC型が最後になったと

    • 確信犯
    • 2022年 1月 25日

    これは回収のために南シナ海に居座る必要出てきましたねw 仕方ないなぁw

    5
    • 市民の声
    • 2022年 1月 25日

    これはF-35が危険な戦闘機であることを証明する朗報です。日本国内で配備を進めようとしている日本政府やアメリカ軍に対し地域住民の命を脅かす危険性を指摘する最良の証拠となります。

      • LSgt
      • 2022年 1月 27日

      統計的にはF-35 の方がF-15よりも事故率が低く安全だということが証明されている。

      安全性を理由にするなら逆に、日本政府は全てのF-15 をF-35 で置き換えた方が良いということになる。何が「最良の証拠」なんだか。

      3
    • ななし
    • 2022年 1月 25日

    MAGIC CARPET のバグだったりするのかな?

    1
    • うた
    • 2022年 1月 26日

    前から気になってる、人工合成の蜘蛛の糸「QMONOS」という素材。確か航空機を受け止められる程の強度があると言っていた。
    こうした技術と権利を国で保護し、日本独自の着艦ロープなり網を作るべきである。

    • ネコ歩き
    • 2022年 1月 26日

    参考英文記事の”mishap”には「大事故」というニュアンスはないんですが、パイロットは脱出してヘリに救助されたそうですので、どういう状況だったかは発表を待つしかないですね。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
  2. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  3. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
  4. 欧州関連

    トルコのBAYKAR、KızılelmaとAkinciによる編隊飛行を飛行を披露…
  5. 中国関連

    中国は3つの新型エンジン開発を完了、サプライチェーン問題を解決すれば量産開始
PAGE TOP