New York Timesは30日「ロシア軍の前進を食い止めてきたクラホヴェは数週間以内ではなく数日以内に陥落するだろう」「この苦しい状況はロシアとの交渉開始にウクライナの目を向けさせている」「ゼレンスキー大統領も領土返還なしの停戦も可能と明確に譲歩してきた」と報じた。
参考:Russia Forges Ahead in Eastern Ukraine, Capturing More Villages
ウクライナ南部で大規模な攻勢を開始する条件は整いつつあるのかもしれない
New York Timesは30日「ロシア軍の前進を食い止めてきたクラホヴェは数週間以内ではなく数日以内に陥落するだろう。ロシア軍は重要な兵站拠点であるヴェリカノボシルカにも迫っている。南ドネツクからウクライナ軍を追い出すことで西=ドネツクから東=ザポリージャへの鉄道輸送が自由になり、この兵站上の優位性はザポリージャでの攻勢を可能にするかもしれない」と報じ、この記事の主要部分を要約すると以下のようになる。
“ロシア軍はドネツク方面で急速に前進しているものの、同地域の主要都市に到達していないため状況は壊滅的ではないが、この苦しい状況は「領土割譲を要求するロシアとの交渉開始」にウクライナの目を向けさせている。ゼレンスキー大統領も遠回しに「国際的に認められた国境でウクライナをNATOに加盟させ、第5条適用をウクライナが支配する範囲に限定すれば外交手段で占領地の返還交渉が可能になる」と示唆し、ウクライナにとって「占領地の速やかな返還なしで戦争終結に応じる」というのは明確な譲歩のひとつだ”
“NATO加盟国はウクライナとロシアの争いに巻き込まれることを懸念してウクライナのNATO加盟に反対してきたが、トランプ氏の次期大統領就任が確定したことで「将来のウクライナ支援」にも暗い影を落としている。さらに東部戦線でのロシア軍前進はゼレンスキー大統領の提案、特に第5条の適用範囲についての議論を複雑にさせるだろう。なぜならロシア軍はウクライナが支配する領土を毎日削り取っているからで、ウクライナ人軍事アナリストのイヴァン・ストゥパク氏は「クラホヴェは数週間以内ではなく数日以内に陥落するだろう」と述べた”
“ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEによればロシア軍はクラホヴェの兵站ルートから5マイル以内に陣地を確保しており、街に向かう車輌を無人機や大砲で攻撃できる。イヴァン・ストゥパク氏は「ほぼ包囲状態のクラホヴェに残された時間は少ない」「恐らく数週間以内ではなく数日以内に街を放棄することになるだろう」と述べ、ウクライナのシンクタンク=防衛戦略センターも「昨年夏に実施された反攻作戦の起点の1つで、この地域の重要な兵站拠点であるヴェリカノボシルカにもロシア軍が迫っている」と警告した”
“南ドネツクにおけるロシア軍の前進はウクライナ南部に対する輸送力も改善した。ウクライナ軍の砲撃を線路から遠ざけることで鉄道輸送の拠点=ヴォルノヴァーハを自由に使えるようになり、西=ドネツクから東=ザポリージャに兵士や物資を鉄道で移動させることが出来るようになった。この優位性はウクライナ当局が「新たな攻勢を準備している」と警告するザポリージャ方面の攻勢を支えるものになるかもしれない。シルスキー総司令官は29日に南部戦線を訪問し「敵の攻撃に備えるため追加の兵士、弾薬、武器を送る」と述べている”
“ウクライナにとって明るい話題はクルスクの占領地を維持出来ている点で、ゼレンスキー大統領はロシアとの交渉でクルスクの占領地が取引材料になると考えている”
ウクライナメディアのRBC-Ukraineはヴフレダル陥落直後「この都市はドネツクからヴォルノヴァーハを経由してザポリージャ方面に伸びる鉄道を火力管制下に収めるための重要な拠点だった」「そのためヴフレダルからの圧力が失われるとロシア軍は直ぐに鉄道輸送を再開するだろう」と、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も「敵はヴェリカ・ノボシルカ方向やクラホヴォ方面から押し上げてくるだろうが、もう南ドネツクにヴフレダルほど戦術的利点をもたらす防衛拠点は存在しない」と指摘したことがある。
もしロシア軍がヴォルノヴァーハ経由の鉄道輸送を開通させないまま「消費の激しい大規模攻勢」をザポリージャで開始していれば「クリミア経由の輸送」に依存することになるため対処は比較的簡単(クリミア大橋の破壊)だったが、ロシア軍は前線をヴォルノヴァーハから35km以上も、ポロヒ手前までの線路から30kmも遠ざけており、ウクライナ南部で大規模な攻勢を開始する条件は整いつつあるのかもしれない。
因みにRBC-Ukraineは今月2日「ロシア軍は州都ザポリージャを砲撃圏内に収めるためカミアンスケ~ピャティハトキの地域を攻撃する可能性がある」と報じている。
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※アイキャッチ画像の出典:Президент України
ゼレンスキー「国際的に認められた国境でウクライナをNATOに加盟させ、第5条適用をウクライナが支配する範囲に限定すれば外交手段で占領地の返還交渉が可能になる」
プーチン「お前は何を言ってるんだ?」
いちばん「ゆずれない願い」でしょうに>ウクライナのNATO加盟
正直領土とか二の次でしょ。
そして、トランプがいる限り4年間は絶対に許されない願いでしょうね。
まあ、バイデンであっても許されそうにはないですが。
NATO加盟絶対しないから領土全部返してくれ、のほうがまだ現実味ある。
ウクライナが、ウクライナ戦争に圧勝してる世界線に感じてしまいます…。
迂遠な言い方をしてますが要するにゼレンスキー大統領は
ウクライナがNATOに加盟できれば話し合いで領土が返ってくるって言っているのでしょうか?
なんとも苦しい…言った本人ですら絶対信じてない…
そもそもゼレンスキー氏に交渉権なんてあるのかどうかすら疑わしい
ロシアは、宇大統領の任期が切れて選挙をしなかった時点で見限ってる可能性が高い
どっちにしろ直接交渉を禁止する法律がウクライナにはあるんだから法律を守るのが先決だな
NATOに加盟してしまえば核戦争覚悟じゃない限りは手出しができなくなるので、臥薪嘗胆して何十年後かにロシアを圧倒できるだけの国力・軍事力を(NATO込みで)準備できたら領土を取り返す、とか考えてるのでは?
ここまで追い詰められると当初の理念ともうどうでもよくて、自分の代で無くていいから恨みを晴らすことだけを考えてそうに思えます
それができるなら最初からNATO軍がウクライナに入って防衛に参加してるでしょ、と思わざるをえません。
敗走続きでさすがにヤバいと思ったんでしょうけど、その状態で「NATOに入れてくれれば領土を議題に上げずに停戦してやってもいい。まぁその後NATOの軍事力を使ってロシアに圧力かけて、領土取り返すけどなぁ!」では誰も聞いてくれませんよ……。
暫定大統領に事実認識能力がまだ残っているなら、彼も降伏の地ならしを始めた段階だという認識で発言しているでしょう。停戦の決定権は彼の手からはなれてしまいましたから。公には西側はまだ誰も敗戦を正視していませんが、盤面だけ見るなら最早形勢が決したというのは相当勘が悪くてもわかるはずです。日に10kmペースで侵攻されて相手の言い値で投げ売りするのか、相手の懐が寒くなって手打ちしてもらうかしかないように見えます。一応、黒幕のヘッド交代でTKOの可能性もまだありますが。。
そもそもからしてのロシア側の狙いは「ウクライナの非脅威化」もっと簡単に言えば軍事的な属国もしくは軍事的空白地帯にする事ですから、NATO加盟なんて絶対に許さないのは明白ですから、ロシアに対する交渉条件には絶対成りません。
さらに言えばNATO側としても、ロシアを侮り過ぎて調子に乗った結果が今回の散々たる始末ですから、自己保身の為にそんな火中の栗みたいな核地雷クラスの厄介事を拾う訳が無いですから、NATO側も「トルコのEU加盟問題」同様に耳触りの良い事を口にしながらも、ロシアと裏工作すらしてのらりくらりと拒否し続けるでしょう。
もっともロシア側は外相が「和平交渉は(ブダペスト覚書同様の)ウクライナ再軍備の為の馬関稼ぎに過ぎない」とウクライナ及び欧米への信頼度はゼロになってますから、ロシア側が完全に満足する条件以外は飲まないでしょう。
クリミアとウクライナ東部四州はロシアへの割譲、南部の黒海沿岸はロシアの租借地か自治共和国という傀儡化、それ以外の残りのウクライナは非武装化による軍事的完全中立地帯化、もっと言えばパレスチナ自治区並みの扱い。というのがロシアが軍事的に満足できる条件だと思います。
もちろんロシアへの賠償金と、西側による経済政策特にロシア資産の不正かつ非常識な資金の流用に対する賠償、その他ウクライナによるノルドストリーム破壊への損害賠償などという経済的な条件ももちろん付くでしょうけど。
領土だけ切り取って満足するなら最初から戦争なんかやってないという
ロシア『キミたちさ、今まで何回そうやって停戦反故にしてきた?』
もうさ、ドニエプル川東岸+クリミア半島+ヘルソン州ニコラエフ州オデッサ州をロシアに割譲して、ウクライナはスジャに遷都すればいいよ。(適当)
カミアンスケ地域方面からの突破はウ軍も反転攻勢の際に第128山岳強襲旅団が試みたが数キロ進んで大損害を被って頓挫した。この地域は1年以上にわたってほとんど領土の変更が無い静的な戦場であることから、地雷原と陣地帯が密な一方、防衛戦力は相当手薄になっている可能性はある。
攻勢に当たっての最大の障害は全域に張り巡らされた地雷原と陣地帯だ。露軍が本当に攻勢を準備しているならば相当な戦闘工兵部隊を編成しているはずである。最もそれらをわざわざザポリージャの正面戦闘に投じるよりはトレツクやチャシブ・ヤールの市街戦闘に投じた方が戦果が見込めるとしていたとしても不思議ではない。
>障害は全域に張り巡らされた地雷原と陣地帯だ。
>露軍が本当に攻勢を準備しているならば相当な戦闘工兵部隊を編成しているはず
露軍お得意の各種サーモバリック弾の嵐で地雷原はほぼほぼ誘爆、陣地帯の施設と守備兵の多くも消耗するでしょう。その後は念のためその1で工兵車両で地雷原啓開用のロケットやら導爆索を撃ち込み、念のためその2で地雷ローラーや地雷鋤で道を開け、突破破砕射撃と神風ドローンと共に戦闘工兵の偵察/先導で進軍なんでしょう。
地雷原破壊に対し、この地域のウ軍が多連装ロケットや砲でどれだけ再度の地雷散布が出来るかが勝負なのでしょうが、他のもっと切羽詰まった戦線にそうした弾薬と装備をあらかた送ってしまったんじゃないかな。
ウ軍の現役兵総数が35万なら、この戦線に配備されている兵力はごく薄いのでしょうねえ。先日、この地域で露軍に長駆浸透偵察されていたんじゃなかったっけ?
例えゼレンスキー大統領の「国際的に認められた国境でウクライナをNATOに加盟させ、第5条適用をウクライナが支配する範囲に限定する」という言葉遊びが論理的に可能だとしても、現実的にはあり得ないでしょうね。突然プーチン大統領が外交的にザポロージェ・ヘルソン州をウクライナに返還する可能性といい勝負です。
詳しく述べると、まず第一にプーチン大統領の推定される第一の戦争目的がNATO拡大阻止である点です。ロシアは度々ウクライナやグルジアのNATO加盟はレッドラインであると表明してきました。イスタンブール和平交渉でも最重要の要求であったことは確実な資料によって裏付けられています。
第二に、当然ながらロシア・NATO間の戦争勃発リスクが跳ね上がる点です。これは誰もが避けたい事態です。理由はまあ、自明でしょう。
第三に、そもそもウクライナ自身もNATO加盟は最重要ではないとみなしている節がある点です。イスタンブール和平交渉においてもロシアの要求したNATO不加盟の確約を受け入れていました。それに変わる安全保障の枠組みに合意できなかったことを恐らく最大の原因として和平交渉は決裂し、その後ウクライナ政府は安全保障をNATO加盟に求める方向に舵を切りましたが、現在の極めてNATO加盟が実現困難である情勢を踏まえれば再度の路線変更はごく自然だと考えます。
今のゼレンスキー大統領の話を聞いたら、プーチンは停戦に調印でいない理由を突きつけられたとしか思わないでしょう。
譲歩ではなく、「NATO加盟して介入させるからサインしろ」ですから。
1)NATO加盟しないけどEUから支援得る。ロシアとも回遊魚して戦前に戻る(領土は減る)
2)NATO加盟しないけどロシアの実質傀儡国家となる。今のチェチェンの大きいバージョン
3)NATO加盟しないけどロシアとも距離置く。国際社会から広く支援集める(多分お人好し国家+中国インドから)
4)NATO加盟しないけどトランプに土下座する。それでも何も得られないけど生かさず殺さず。
なお、「NATO加盟する」はプランとしては成り立たない。
NATO加盟しないならドンパス含めて返す意思があったくらいロシアにとっては重要なので。
コメディアンが国民鼓舞や指揮権発動まではいいとして、外交まで握ったのは不味かったですね。
それはロシア側の主張をベースにした考えですね。
西側(リベラル)だと、NATO加盟や民族問題は云々は「口実」であり、プーチンのロシア帝国復活・領土拡大の野望こそが本質です。 そのため、優先順位が西側とロシアで完全に異なり、領土を渡せば、NATOに加盟できると西側(リベラル)は思い込んでいるのかも。
>イスタンブール和平交渉でも最重要の要求であったことは確実な資料によって裏付けられています。
これを認めると、西側の安全保障環境の現状変更や分析ミスがクローズアップされる(戦争を誘発させたと解釈される)ので、西側は認めないでしょうね。
>第三に、そもそもウクライナ自身もNATO加盟は最重要ではない
ChatGPTに聞いた2019年のウクライナ憲法改正。良く判らないな。違反したらどうなるんだろう。
序文の追加: 「ウクライナ国民の欧州的アイデンティティと、ウクライナの欧州および欧州大西洋路線の不可逆性を認識し…」
第102条の修正: 「ウクライナ大統領は、欧州連合および北大西洋条約機構へのウクライナの完全な加盟を目指す国家の戦略的方針の実現を保証する。」
第116条の修正: 「ウクライナ内閣は、欧州連合および北大西洋条約機構へのウクライナの完全な加盟を目指す国家の戦略的方針の実現を確保する。」
ウクライナとジョージアの国民はNATO加盟とEU加盟という餌につられている魚ですね。
「中立国」ソ連の仲介による名誉ある講和を妄想した我らが1945年の大日本帝国と同じで、将来性がないレベルで敗けているウクライナ側(米欧)には降伏に条件を付ける力なんかないわけで。
従って、ロシア側ベースで考えれば概ね良い。米欧が何かをロシアに呑ましたいなら核で自国を蒸発させる覚悟が必要だが、そんな覚悟が必要ならロシアを騙し挑発してウクライナ戦争を引き起こすなんて馬鹿げたことを米欧はやらないわけで。米欧のスタンスは”うちらはあくまでも善意の第3者であって、対ロ戦争の当事者、参戦国ではないしそのつもりもありまっしぇん!経済制裁して軍事支援し兵隊に訓練を付け、偵察衛星他による情報をリアルタイムで供与し、米欧国籍の傭兵が高度な支援していてさえも”だから。バイデンが挑発がてら開戦前に言ったように、全く軍を送る気はない。
結局のところ、ウクライナは日本のように単独で無条件降伏するか、ドイツのようにほぼ全土占領のなかで軍高官辺りが手を上げるのかといった形だろう。つまり、ウクライナがどうにもならず単独でロシアに降伏して区切りがつくだろう。従って米欧日らの制裁などはグズグズと続く。でも特に欧州にとってはセルフ経済制裁になっているからだんだん有名無実化していくだろう。トランプに脅されての欧州の軍拡&ロシアへの緊張昂進は当面続くだろう。欧州は米国が作り出した対露緊張から”俺の戦いではない”と降りてしまえば楽&得なのだが、NATOはもちろんEUすら米国の属国欧州支配の頸木なのでそうはいくまい。一応はOSCE※という冷戦時の危機から生まれた汎欧州の安保機構があるにはあり、米国を追い出して纏まる方がマシだろう。この組織もふざけたことにロシアを事実上追放してしまって「意味ないジャン状態」にあるようだ。※ミンスク合意後の停戦/交戦監視にも参加。もっとも、ウクライナがドンバスを砲撃しても「誰がやったかはわからない」ととぼけていた。ウクライナがザポリージャ原発を攻撃してもIAEAが”誰がやったかわからない”ととぼけていたのと相似形だ。
読んでると目眩が起きる
だけど、これが今の西側の現実ですよね
マジで勘弁して欲しい
>第102条の修正: 「ウクライナ大統領は、欧州連合および北大西洋条約機構へのウクライナの完全な加盟を目指す国家の戦略的方針の実現を保証する。」
>第116条の修正: 「ウクライナ内閣は、欧州連合および北大西洋条約機構へのウクライナの完全な加盟を目指す国家の戦略的方針の実現を確保する。」
正直、こんなものを憲法に明記するってよくわからないですね
憲法っていうのはもっと大枠、国家の有り様とかを体現するものだと思うのですが
これだとなんだか「うちはEUとNATO頼みです(今は半人前)!」と叫んでいるようにも見える
EU(あくまでも欧州の政治的経済的連合)とNATO(アメリカの欧州軍事プレゼンスのツール)が
全然別物であることも区別がついてないし、一本足打法過ぎて柔軟性もない
会社の定款に「弊社代表取締役は、○○ホールディングスへの加盟を目指す!」と
書いてあるようで異物感がすごい
NATO5条は、アメリカのハワイ・グアム、イギリスのフォークランド諸島のように、現加盟国でさえ適用外の地域があります。
ゼレンスキー大統領はNATO5条に言及しているようですが、未加盟かつ戦争中のウクライナに適用するのは、現実的でないですね。
NATO加盟は、加盟国の全会一致が不可欠な訳ですから、そもそも停戦交渉中に簡単にまとまるような内容でもありません(スウェーデンでさえ、クルド人問題で時間がかかっています)。
(2024.03.30 抑止力の欠如、中国がハワイやグアムを攻撃してもNATO第5条の適用外 航空万能論)
この姿勢がまたしても、しょうもないちょっかいを仕掛けるための欺瞞であったならば、もう行き着くところまで行ってください誰も止めませんからってなりますね…
ウクライナが終戦の条件出せるとか交渉出来るとかがそもそも勘違いしている、ロシアの要求を飲むか否かだけで刻一刻とウクライナは不利になっていることを認識すべきで、クルスクが交渉材料とか戯言言ってる様なので残念ながらまだまだ終戦は遠いでしょうね。
ロイターに『ウクライナ、NATO加盟改めて訴え ブダペスト覚書を非難(2024年12月3日午後 4:15)』という記事が上がっていました。
>ゼレンスキー大統領は「ブダペスト覚書はもうたくさん>だ。ミンスク合意はもうたくさんだ。同じ罠に3度はま>るわけにはいかない」と述べている。
と報じています。
私にはゼレンスキー氏が譲歩しているようには見えませんし、ミンスク合意の遵守という公約は一体どこへ?
この状況下で何故火に油を注ぐのか…。
頭の中身と常識を、ワシントン訪問時に捨ててきたんでしょう。
ロシアによるドンバス地域の併合でミンスク合意を亡き者にしたのはロシアだそうです
>ロシア軍はドネツク方面で急速に前進しているものの、同地域の主要都市に到達していないため状況は壊滅的ではないが
悲報、チャシフヤールとトレツクは「主要都市」から降格させられた。
ロシア軍が攻撃中の都市は、不思議と要衝⇒戦略価値の低い大規模集落 へと降格させられてしまう。
ポクロフスクはギリギリまだ主要都市…ですかね。
ブフレダールは人口の少ない小さな小さな町。
今ピンチのヴェリカノヴォシルカも、戦略上重要とは言えない町。っていうのが親ウクライナ・ロシア蔑視の人達の常識。
停戦にはまず自らの退陣が最低限必要でしょうなあ。確かに1945年の大日本帝國はギリギリ助かったのだな。