KratosのXQ-58Aは「米海兵隊の公式プログラム指定」「ドイツ空軍への提案を想定したAirbusとの提携」で勢いに乗っており、13日にはXQ-58Aに搭載可能な低コスト巡航ミサイル=ラグナロクを発表し、1発あたりの価格も15万ドル(100発発注)と比較的安価で注目を集めている。
参考:Kratos Unveils Revolutionary Low-Cost Cruise Missile System, “Ragnarök”
参考:Ragnarok Mini-Cruise Missile With Big Range Targets $150K Price Tag
もう世界的なトレンドになりつつある低コスト巡航ミサイルにKratosも本格参戦してきた格好だ
空軍研究所とKratosが開発したXQ-58Aは技術検証の性格が強く、空軍、海軍、海兵隊のウイングマン研究・開発に活用され、正式採用されないまま2023年に低率初期生産が始まり、XQ-58Aのバージョンも潜在的な顧客の要望を取り入れながらBlock1→Block2→Block2Bへと進化し、2025年7月には「Airbus製ミッションシステムを組み込んだドイツ空軍向けのXQ-58Aを開発する」と発表、さらに同社のデマルコ最高経営責任者は8月「XQ-58Aが海兵隊の公式プログラムに指定された」「新しいバージョンのXQ-58Aは海兵隊が初めて取得する無人戦闘機になる」と明かして注目を集めた。

出典:U.S. Air Force photo by Master Sgt. John McRell
Kratosは台湾の国家中山科学研究院ともMQM-178ベースの長距離攻撃兵器を共同開発しており、極秘プログラム扱いでXQ-58Aよりもステルスを重視したタナトス、僚機への空中給油能力を備えたクローン・レンジャーの開発も進めているが、今度は空中発射型の低コスト巡航ミサイル=ラグナロクを発表。
Kratosは13日「戦術的攻撃能力における重要な進歩を示す革新的な低コスト巡航ミサイル=ラグナロク(Ragnarök LCCM)を発表する」「ラグナロクは36kgのペイロードを搭載しながら926kmの航続距離を誇り、様々な作戦シナリオの精密攻撃ミッションに最適なシステムだ」「ラグナロクは自社資金で迅速に開発され生産準備が整っている」と発表し、XQ-58Aはラグナロクをウェポンベイに2発、主翼下に2発携行できるらしい。

出典:Kratos
War Zoneも「Kratosが発表したラグナロクの性能(射程926km、ペイロード36kg、巡航速度M0.7、最大高度10,600m)は非常に印象的が、価格はそれ以上かもしれない。Kratosはラグナロクの価格について「100発生産で1発15万ドル」と説明しているが、購入規模が増えれば価格はもっと下がるだろう。ラグナロクの性能と価格は米空軍の低コスト巡航ミサイルが追求している数値に一致している上、明らかにXQ-58Aを母機として設計されているものKratosにとってメリットの1つだろう」と述べており、もう世界的なトレンドになりつつある低コスト巡航ミサイルにKratosも本格参戦してきた格好だ。
XQ-58Aとラグナロクの組み合わせに潜在的な顧客を確保できているのかは不明だが、最も可能性が高いのは公式プログラムに指定した米海兵隊だろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Kratos





















この手の低コストが実現した事ってあるんだろうか…。
毎度コスト上昇でとんでもない単価になってる物ばかりだ。
この手の低コストが実現した事ってあるんだろうか…。
毎度コスト上昇でとんでもない単価になってる物ばかりだ。
なんか日々夢のような新兵器がプレゼンされるけど本当に実現されるんだろうか
F35もそんな感じだったと思うんだけど
ウクライナから数千kmも遠いロシア戦略空軍基地が手持ちサイズの大量の小型無人機がトラックの屋根から出撃して同時多発的に奇襲された上に爆撃機や早期警戒機が次々に爆発炎上なんて5年前に話したら妄想扱いされたと思う
過去には4000万ドルはかかる上に人的損害不可避のヘリボーン作戦も今なら無人機だけで数十分の1でできる任務もあると思う
たった10年で、単なるオモチャから戦場の主役へと駆け登ったドローンを、このサイトの管理人さんはどう思ってるんでしょうかね
色んな兵器が時代遅れになって、戦争の常識も美学もひっくり返りつつあります
機関銃が普及し始めて、勇気と武勇が形骸化した貴族将校の気分を、まさに味わっていると思うのですが
ラグナロクとはまた厨二臭い名前付けたもんだなあ、北欧神話好きが命名したのかなw
まあでも1発15万ドルが本当に実現できるのなら確かに魅力的な商材になるかもしれませんね。
参考までに、2年前のJSF氏の記事で空自が調達予定のJASSM-ERが諸経費込みで1発あたり208万ドル(約3億円)と書かれていたので、同じ射程の巡航ミサイルが十分の一以下の値段で手に入るのならそりゃあ結構な注目を浴びるのも納得な話ですよ。
以前から指摘されていたことだが、アパッチやライトニング2を投じらた任務の過半は別にアパッチやライトニング2の性能が必要だった訳では無い証明されたので、今後は必要充分程度のペイロードや性能のヴィークルが投入されると思われる
ペイロード36kgって言うとシースクア(弾頭35kg)と同じ位の破壊か・・。
それを言ったらドローンも、ドローン以前に開発された多くの兵器もそれが実現される前は夢の兵器、正式配備されるまでは当時の軍事的常識では現実的ではないってものも幾らでもあるでしょうし……
兵器に限らず、魔の川・死の谷・ダーウィンの海という概念がある
良いアイディアから良い実装までは遠い