ノースロップ・グラマンは米空軍の次世代戦闘機について「入札に参加しない」と表明していたが、米海軍の次世代艦上戦闘機についてBreaking Defenseは4日「ロッキード・マーティンが脱落した」と報じ、F/A-XXはボーイングとノースロップ・グラマンの一騎打ちになった。
参考:EXCLUSIVE: Lockheed out of Navy’s F/A-XX future fighter competition
もちろん受注を優先して固定金額で契約を締結すればKC-46A、MQ-25、T-7Aの二の舞いになるだろう
米空軍が開発を進めている次世代戦闘機プログラム=Next Generation Air Dominanceは有人戦闘機や無人戦闘機などで構成されたファミリーシステムの総称で、有人戦闘機のEMD契約は2024年に締結予定だったものの、アルヴィン参謀総長は「効果的な空軍戦力=NGADとは何なのか根本的に問い直さなければならない」と、ケンドール空軍長官も「設計コンセプトが正しいかどうか検討中だ」と明かし、ウクライナとロシアの戦争も航空優勢(もしくは制空権)という考え方に疑問を生じさせた。

出典:U.S. Air Force photo by Eric Dietrich
ウクライナでは「特性の異なる脅威を単一レイヤーで対処する難しさ=多層式防空システムの重要性」「Shahedのような安価な脅威の登場=低空域で対処すべき目標の増加」「前線に大量投入される小型ドローン=低空の戦いの成立」といった課題を突きつけ、米シンクタンクのAtlantic Councilも「ハイエンドの有人機が制空権を確保できても有人機が飛行する高度と地上の間に広がる“air littoral”の戦いは別ものだ」と指摘。
アルヴィン参謀総長もブルッキングス研究所のイベントで「以前のように航空戦力を増強し『何日も何週間も制空権を維持する』というのはコスト的に無理だ」「必要な時に必要な分だけ『空を支配する』といった現実的で手頃なコストのアプローチが必要だ」「空の心配をすることなく『恒久的に軍事作戦を実施できる』という考え方から転換しなければならない」と、スライフ副参謀総長もミッチェル航空宇宙研究所のイベントで小型で安価な無人機が航空優勢の定義をどのように変えるか再考する必要がある」と主張。

出典:Генеральний штаб ЗСУ
これは小型で安価なドローンが「ハイエンドの有人戦闘機にとってかわる」といった話ではなく「空からのアプローチ全体を再考しなければならない」という意味で、スライフ副参謀総長も「制空権とは実際にどうようなものかという疑問が湧いてくる。1953年の鴨緑江上空3万フィートを飛行しているように見えるのか、それとも手榴弾をぶら下げたクアッドコプターが3,000フィート以下を飛行しているように見えるのか、答えはその両方だ。実際の航空優勢がどの様なものなのか、それをどうやって達成するのか、より広範な定義について考えなければならない」と説明している。
ルトン空軍次官補もブルッキングス研究所のイベントで「国防総省、特に空軍省では歴史的に『量よりも質を重視した能力の優れるプラットホーム構築』に重点を置いてきたが、我々が直面するかもしれない戦場で『如何に侵入するか』『如何に敵を混乱させるか』を考えた場合、量自体に独自の質があるかもしれない」と述べ、これは高価で能力の優れた有人機だけで「空の支配できる時代が終わりを迎えようとしている」という意味で、特に低空域を飛行するドローンは従来システムよりも安価なので「質」ではなく「量」に軍配が上がり、その量を調達して投入できる能力自体が「質」になるという意味だ。

出典:ロッキード・マーティン NGAD
要するに「ステルス性能が優れたNGADがあれば航空優勢を獲得できる」「有人機が飛行する高度の空さえ支配すれ友軍は頭上の心配をすることなく戦える」という時代ではなくなくなったため、米空軍は「1機あたり数億ドル」と見積もられるNGAD開発を「このまま進めていいのか」と躊躇していたのだが、ケンドール空軍長官は昨年12月「年末までに発表予定だったNGADの開発方針を決定しないことにした」と明かし、この課題は来年に誕生するトランプ政権に持ち越されることが確定した。
まだトランプ政権はNGADに何も決定も下しておらず、この入札に参加すると思われていたノースロップ・グラマンは「NGADのプライムには応じない」と表明済みで、仮にNGADがEMD契約に進んでもロッキード・マーティンとボーイングの一騎打ちになる見込みだが、海軍が進めている次世代戦闘機=F/A-XXからロッキード・マーティンが脱落したと報じられいる。

出典:Northrop Grumman NGADのイメージが左端に映っている
ノースロップ・グラマンのトム・ジョーンズ社長はAviation Weekに「同社はF/A-XXの開発を追求している」と明かしているため、F/A-XXの契約はロッキード・マーティン、ボーイング、ノースロップ・グラマンで争われると思われていたものの、Breaking Defenseは4日「F/A-XXの入札でロッキード・マーティンの提案は海軍のニーズを満たすことが出来なかった」「そのためF/A-18とEA-18Gを置き換えるための競争はボーイングとノースロップ・グラマンの一騎打ちになった」と報じた。
米海軍はF/A-XXの取り組みについて秘密主義を貫いているため「NGADとは異なる機体とエンジンを搭載する」「2025年中にF/A-XX契約を締結する」としか分かっておらず、トランプ政権が海軍長官に指名したジョン・フェラン氏もF/A-XXについて「競争環境下で作戦範囲と能力に大幅な進歩をもたらす次世代戦闘機」と表現しただけだ。

出典:Photo by Petty Officer 3rd Class Noah Eidson
兎に角、NGAD契約はッキード・マーティンとボーイング、F/A-XX契約はボーイングとノースロップ・グラマンの間で争われ、ボーイングの提案が「NGADとF/A-XXの両方で生き残っているという点」が大変興味深く、仮にボーイングが両方の契約を手に入れれば第6世代戦闘機の技術を独占することになり、同社の防衛部門は息を吹き返すかもしれない。
もちろん受注を優先して固定金額で契約を締結すればKC-46A、MQ-25、T-7Aの二の舞いになるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Boeing F/A-XX
何にしても今戦争の総括が終わってからでないと意味なくない?
流石にロシアもここから画期的な新兵器(特に空軍で)を投入してくる余裕はないだろうし、一通り戦訓は揃ったのでは?
戦後色々公開はされるだろうけど、大体は指揮統率だの運用に関わる話だろう。ハードがないと検討すら出来ないし、今から開発進めても遅くないんでは?
いきなり本番じゃななくて。
とりあえず、実験機・コンセプト機を3、4種類作って欲しいな。
1種類、5億ドルで作れない会社は、とりあえず失格だ。 そして、誰もいなくなった・・・
ノースロップよ勝ってくれ(心の叫び)
ボ「1週間後もう一度来て下さい、本当の政治力を見せてあげますよ」
YF-23の艦載機バージョンが見たい。いや、デザインは全く違うでしょうけど。
トップ画像がノースロップのなのかな、結構好き
高性能機を作ったのに何故か採用されないというオチが…
いや、気のせいか。
その話にオチも何もありませんよ、高性能だけど整備性は最悪で部品も高いとかなら採用の目はないでしょう。トータルで見て取得するに値するかが1番重要な訳で。
たかが航空機で取得コストも高ければランニングコストも最悪みたいな物は核並のジョーカーでない限りはこれから先の時代に採用されるかも怪しい。
実際F-22はYF-23より生産性/整備性がよかったから採用された、という説はあって、それが事実ならF-23はアレより生産/運用共に高コストになった可能性が高いんですよね。
アメリカでさえも、制空権維持し続けるのが困難という考えが出ているのは、非常に興味深く感じます。
コスト面の指摘となれば、そこそこの性能で数を揃える事・整備運用の容易性など、改めて見直されそうですね。
アメリカが、長期間制空権を維持できないとなれば、どの国ができるのか?という問いを考える必要があるかもしれません。
各国が制空権のない前提で防衛計画を立てていくのであれば、平時の陣地整備・掩体建設など防御設建設の重要性が増しそうですね。
陸自が得意そう
あとはまぁ硫黄島みたいな地下の活用でしょうか
米国が防衛費GDP3%を提言したらしいですが、防衛費で生活インフラ構築すりゃいいなと思いましたね
防衛道路に防衛水道、鉄道、橋、ダム、通信ほ全部防衛名目でw
今なら防衛米づくりすりゃ皆に喜ばれます
仰る通りですね。
地元への雇用対策、金が落ちるようにして色々やっていくのが良策と思います。
ウクライナ支援関連も言われていますが、上手に膨らませて見せるのが得意なようですから、防衛費(基地に付随するインフラ)として説明すれば解決しそうですね。
雇用はもう人がいないんですよね
ローマ軍みたいに平時はインフラ整備に駆り出せばよいのです
重機の扱いには慣れてるのだから
隊員は普段より楽だと喜びそうw
そのためには不要な仕事削ったりしなければなりませんが
一方で今年の全人代で発表された中国の国防費、36兆円超だそうです。それも研究開発費は含まないとか···
嫌でも差を感じますね。それだけの予算を消化する人がいる点も含めて。
F-35Cが立派に運用できるようになってからじゃないと、LMのF/A-XX受注はド顰蹙だったでしょうねえ。
海軍機と空軍機を統合しないとね。
とこが受注し、どんな機体が作られるかは分からないけど、米軍が悲しい顔をする羽目になるだろう未来だけは見える…。
地上戦と海上戦どちらが中心の戦場かで求められるものは変わるしドローン対策なら海の方がやりやすいってのもあるでしょうね(UUVやらはまた別の話)
ゆえに海軍のコンセプトが秘密とはいえ固まっているのは予想しやすい
FA-XXはかなり早いお披露目になりそうね
ASM-3のような大型高速長射程を2発腹に抱いた双発複座デルタを予想
というかX-47Bのスケールアップでベイの拡張
推力足りないならF414双発でいいんでないかな
トランプが計画を白紙にするに一票
トランプがGOサインした計画を次の政権がひっくり返すに一票
ノースロップの営業マン
「海軍機はグラマンの発祥です、ボーイングではありません。
しばし遅れを取りましたが、今や巻き返しの時です」
なお不採用になった場合「I’ll be back」と言いながらグラマン鉄工所の熔鉱炉に沈む模様
そういえば、F-18(YF-17)も元はノースロップでしたよねえ
「気に入ってるのは値段だ」ですね
グラマンもダグラスも海軍機は得意分野ですものね
新型が見られるのは楽しみです
ボーイングは無理な案件貯め込んでるだけなんでは?
原子力空母で運用するから複座の大型ステルス機になるだろうし、ならF-22の経験分だけボーイングが有利に見えなくもないけど、今のボーイングは信用ならないのが….YF-23のノースロップにも一度くらい機会を与えてほしい
>F-22の経験分だけボーイングが有利
…とは?
いちおうFー22はLMとボーイングの共同開発ということになっているからでは?
ボーイングってF-22の外縁部の設計にはほぼ関わってないですよね?
てか「大型ステルス機(戦闘機とは言ってない)」の経験値ならノースロップグラマンが圧倒的なのではw
トランプが復職したんだし、一期時代に推し進めていたデジタルセンチュリー計画を再開してほしいな。有人機ではなく無人機で。
無人機だから低リスクで門戸は開けやすいし、何より現状足りてない。近年の戦争で活躍したハーピー、ランセット、シャヘドサイズのドローンは米国にはない、スイッチブレードは小さすぎ、MQシリーズは大きすぎる。米空軍が低空支配に興味を持つうちは予算が出るし、予算に対する実現性、効果も今の一品主義よりは高いんじゃないかな
性能やコスト抜きの政治的救済だけでボーイングが選ばれる悪寒・・・
T-7Aの開発が未だに終わってないボーイングに参加する資格は無いと思います。
割とマジで
もうこの戦争の戦訓は出尽くしたんじゃないかな
1. 多層防空システムの普及により、戦闘機が上空全域を常時支配し、火力支援を続けることが困難になった。特に非ステルス機には敵防空網突破は無謀
2. 航空支援の限界により、砲兵火力がある程度復権。
3. 大型ドローン(徘徊爆弾)は低リスクで敵防空網に侵入可能なため、近接支援などハイリスクな空軍のタスクを分担できる。
4. 小型ドローン(FPV)は量の優位により、戦場での認知能力の大幅な向上を実現。航空、砲兵双方の有効な火力支援に寄与。
5. 有人機から投下されるスタンドオフ兵器は、母機の撃墜リスクを抑え、かつ砲兵、大小ドローンとは比較にならない機動力と破壊力を実現。
6.多層防空システムは敵有人機の自由な活動を制限出来るが、ドローン等の物量攻撃に対応しきれるかが課題に。
7. 誘導弾、各種ドローンの普及により電波帯域を巡る戦いが再開、EWは有効であるが、敵だけでなく味方の利用帯域への配慮も必須。
待伏せ型小型ドローンやインフラ攻撃用長距離レシプロドローン、地上ドローン、民生輸送車両などの有効性に関しては、戦訓としてまだまだ未知のような気がしています。
トランプさんやイーロンは35(原子力空母も?)が金食い虫だから早期に廃止したがってるみたいだし、シンプルなF15ステルス、FA18ステルスみたいのを出せば喜ぶんでないですかね。
予算がかさむならその分を戦争回避に使うわ!って感じでしょうし。
米国の機動艦隊は強いアメリカの象徴みたいなもんだし、流石のトランプも無くすことは無いと思う
CVN-83 フォード級空母を「ジョージ・W・ブッシュ」から「ドナルド・J・トランプ」に改名したらあっさりフォード級を認めそうな可能性がありそうですね。
ニミッツ級の「ジョージ・H・W・ブッシュ」とフォード級「ジョージ・W・ブッシュ」は並行運用期間が見込まれるため、「運用ミスを防ぐ」もありますが、「オバマより先に命名される」だけでも彼は満足しそうな気がします。
架空戦記なら
「空母トランプを襲った対艦ミサイルは正常に動作した。爆風は瞬く間に複数枚の隔壁を突き破り、弾薬庫へと達した。そして致命的な誘爆が起こると、艦の名前の由来となった大統領が引き起こした数々の分断を象徴するかのように空母は真っ二つに割け、太平洋の奥底へと引きずり込まれていった。
後世の研究では、もしも隔壁に使用されていた鋼材がグリフィス社のものでなくUSスチール社製だった場合、弾薬庫まで爆風が到達することはなかったと言われているが、そもそもUSスチール社自体が空母トランプの建造以前に倒産した事を踏まえると所詮は『もしも』の話なのだろう」
ってなるやーつ
FA18ステルスは既に10年以上前に提案されたものの、スルーされていますね…
リンク
ここまでやってもF-35Cよりも遥かに生存性が低いでしょうし、CFTの採用もいつの間にかなくなったので(改修が難しい不具合があったのではないかという説が濃厚)、作り直すくらいの勢いでないと、これ以上の発展の余裕はないのではないかなと。
F-35はF-35でしか出来ない任務が確実にあるし、全廃出来ないのは当然です。しかし何でもかんでも統合して、馬鹿みたいな多任務機にして、LMに遅延する口実を与え続けるのはどうなのか?
ステルス機が敵防空網に突入しなくても、ランセットやハーピーで十分破壊できる目標はあるし、航空優勢の実態は米国の想定と別物だったと米軍自体が認めている。そんな中で過去のオールステルス化で求められたような膨大なF-35が必要なのか、無闇矢鱈な多目的統合が必要なのかは議論されるべきでしょう。
まあ、米軍はイラクとかで防空網を破壊し尽くしてから、爆撃しまくる経験と、イスラエルが電波妨害しまくってドローンを誘導不可にしてから、好き勝手に爆撃してるのも見てますからね。
ウクライナでも電波妨害合戦で電波を使ったドローンの使用が難しくなり、光ファイバードローンに戻ってますから、結局頼れるのは人になってるのかもしれません。
不満はあるのでしょうけど、スーパーホーネット一機種だけで我慢している米海軍がF-35C一本ではダメだとしているからには、かなりの不都合がF-35Cにはあるんでしょうね。
ノースロップ・グラマンを選ぶなら「B-21で得た知見や開発・承認プロセスを海軍に活用できる」と確信できた時でしょうね。
ノースロップはF/A-18をマクダネル・ダグラスに持っていかれ、グラマンはF-14/A-6以降艦上戦闘・攻撃機の採用がないのですが、B-21が軌道に乗った後の仕事として取るかどうか、だと思います。
NGADと同じ理由でノールスロップがF/A-XXを降りるとボーイング一択になるので海軍も「有人艦上戦闘攻撃機の役割から見直す」と宣言する可能性もありますし。
ボーイングはまず、T-7A納品しようぜマジで・・・。
>多層式防空システムの重要性
これって旧ソ連の防空システムそのものですよね。
ドローンなどの技術の進歩によって先祖返りしているようで興味深いです。
素人がシロウトなりに勝手に考えると。
”多層防空システム”を仮に対空ミサイルの長/中/近/短SAMとするならば。
長/中/近SAMはEWと空軍の物量(十分にあれば)で無力化できるのではないか、と予想します。
短SAMは歩兵が持つのでしょうから、制圧するのは有/無人の近接航空支援機では?。
ひっくり返すと、空軍の作戦期が全てステルス機である必要は無く、
当初の制空戦にはステルス制空戦闘機は必要なのでは?。
近接航空支援機にも、運用単価の安い小型ステルス機が必要では?。
米国にしてみれば、F22を一定数残すこと、F35を削減すること、
A12の後継機種を作ること、F15/16/FA18も一定数残すこと、なのかな、と思ったり。
信頼と実績のボーイング…