米国関連

ロッキード・マーティン、米空軍にT-50Aを提案するため再び韓国とタッグ

ロッキード・マーティンは米空軍の「高度な戦術訓練機(Advanced Tactical Trainer/ATT)」にT-50Aを提案するため、開発国の韓国航空宇宙産業と正式に契約を締結した。

参考:KAI, Lockheed Martin team up to boost trainer jet sales in U.S.

普段の戦術訓練を第5世代機から引き継ぐ専用機という概念が成立すれば、F-35運用国でもATT導入が浮上するかもしれない

米空軍は次期高等練習機にT-7Aレッドホークの採用を決定したが、次期高等練習機とは役割や概念の異なる「高度な戦術訓練機(Advanced Tactical Trainer/ATT)」を調達するため情報提供依頼書を昨年10月に発行、これにT-50Aで挑戦すると表明していたロッキード・マーティンは韓国航空宇宙産業とATTで協力するため正式な契約を締結した。

出典:Boeing

T-7Aの役割は「パイロット養成」をT-38タロンから引き継ぐことが目的だが、ATTはF-22AやF-35Aを使用して行われる「高度な戦術訓練」を引き継ぐことが目的で、シンプルに言えば「第5世代機でパイロットの訓練を行うとコストが高価なので、飛行コストの安価な専用機を導入して訓練効率を高めながら訓練コストも圧縮する」という意味だ。

A.2020年度運用コストB.適正コストA-B=差額2036年の推定運用数差額の総額
F-35A/空軍780万ドル410万ドル370万ドル1,192機44億ドル
F-35B/海兵隊910万ドル680万ドル230万ドル353機8.12億ドル
F-35C/海兵隊790万ドル680万ドル110万ドル67機0.74億ドル
F-35C/海軍990万ドル750万ドル240万ドル273機6.5億ドル
年間超過額約60億ドル

米空軍が運用してるF-35Aの年間運用コストは1機あたり780万ドル(2020年度実績)で早急に410万ドルまで削減することをロッキード・マーティンに要求しており、米政府説明責任局(GAO/旧会計検査院)は「F-35Aの年間運用コストが現状のまま進行して運用のピーク(推定1,192機のF-35Aが稼働)に達する2036年を迎えると空軍は1年間で93億ドル/約1兆円もの運用コストを負担する必要があり、適正コストとの誤差は約44億ドル/約4,860億円になる」と警告している。

この問題を解決するにはF-35Aの年間運用コストを410万ドルまで落とすことなのだが、米空軍上層部の多くは「コスト削減の目標をロッキード・マーティンが達成できない」と考えており、780万ドルに含まれる訓練飛行のコストをATTに移すことでF-35Aの年間運用コスト削減を実現したいのだろう。

出典:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Codie Trimble

因みに米海軍もATTに相当する代替航空機(Tactical Surrogate Aircraft/TSA)の調達構想を発表しており、米軍で「普段の戦術訓練を第5世代機から引き継ぐ専用機」という概念が成立すれば、F-35運用国でもATT導入が浮上するかもしれない。

関連記事:ロッキード・マーティン、米空軍が採用を検討している戦術訓練機にT-50Aで挑戦
関連記事:ボーイング、米空軍が調達計画している新しい戦術訓練機にT-7Aを提案することが濃厚
関連記事:米空軍に続き米海軍も高度な戦術訓練機の調達を発表、最大の目的はF-35運用時間の削減か

 

※アイキャッチ画像の出典:Lockheed Martin

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コメント

    • 無無
    • 2022年 6月 13日

    アメリカはいいけど、我が国の次期練習機はどうするんだろ

    10
      • samo
      • 2022年 6月 13日

      めちゃくちゃ注目して米空軍選定の行方を見ていると思うよ。

      米空軍に提供されるT-7Aを使った高等教習課程は、その教習課程そのものもボーイングが開発したものになっている。
      機体と教習課程をパッケージングされたもの。

      つまるところ何が言いたいのかというと、T-7Aが輸出された場合、ボーイングが教習課程そのものを担う、つまりは高等練習課程の民間委託の可能性も秘めている。
      実際、防衛省も民間委託の可能性にも言及しているし、実際、イタリア、レオナルドの運営する訓練学校への教習委託が小規模ながら始まっている。
      高等練習以降の課程委託の可能性を、明らかに探り始めている動きなので、将来空自が戦闘飛行隊配備機を除いた、高等練習練習機を持たない可能性がある。

      その教習委託先も、一社だけの留まらず、複数と契約する可能性もあるし、日本にその訓練学校を誘致する可能性だってある。
      個人的には、民間委託かつ誘致が本命のように感じ、仮に誘致が成功した場合、アジア地域の各国パイロットの教習を担う訓練学校になる可能性がある。

      8
        • 無無
        • 2022年 6月 13日

        話が大きくて戸惑うんだが、練習機版のF35みたいな話になるのかね、アメリカ主導の各国を組み込んだ体系的なシステム

        3
          • samo
          • 2022年 6月 13日

          確かに話は大きいけれど、諸外国に目を向けると、多国間訓練学校が開設されつつあるのも事実でも、それがアジア地域に適応されないと見るのもおかしいと感じる。

          T-50Aがもしアメリカで採用されるとなると、そのアジア地域における国際学校の開設場所は韓国になる可能性は十分あり得ると思う。
          それが日本の国益に合うかというと、はっきりいって合わない。

          戦闘機パイロットとなれば、未来の各国空軍の幹部であり、将来的には各々の母国において、政治的発言力または影響力を持つ可能性が高い。
          彼らの価値観には、学んだ地である国際学校の影響は少なからず受けることになる。
          自由主義陣営の中における日本の地位高めるためにも必要なツールとなり得る。
          可能性は追求するべきだろう

          もはや、日本の次期練習機がT-7AだのM346だの国産機だのの小さな次元の話ではなくなってきているのかもしれない

          13
      • あばばばば
      • 2022年 6月 13日

      個人的に最も可能性がありそうなのは、M-346ではないかと思う。
      理由は空自がイタリア空軍と訓練機教育課程の契約を結んでいる為。もちろんこれだけで決まるわけではないが、パイロットなる自衛隊員の多くが乗り、日本人のレビューがダイレクトに届くだろう。

      アメリカは「どうせこれ買うでしょ」感を醸し出してくる可能性があるし、まだ新しい機体だから逆張り的に選ばれないかもしれない。
      T-50系はF-35の開発メーカーという部分が関わっているという部分があるが、日本からすれば韓国という懸念があるから難しいだろう。

      10
    • ido
    • 2022年 6月 13日

    まあ、頑張ってくれ…
    話は変わりますがads–bで、アメリカ上空を見てるとtー38の割合が多くて最初見た時は結構ビビったって同士いる?

    7
      • News
      • 2022年 6月 13日

      > まあ、頑張ってくれ…

      何か含みがある言い方ですが、どうかされたんですか?

      16
      • あばばばば
      • 2022年 6月 13日

      訓練機だしバンバン飛ばして、資格の取得を促すものだろう。
      ましてやT-38は日本でいう初頭訓練から中等訓練の一部を担うものであり、割合が多いのはまあ妥当だろう。

      日本の空だって、5月ごろからおそらく夏の終わり頃まで陸の上空をT-7が飛び回っているでしょう。

      5
        • あばばばば
        • 2022年 6月 13日

        ごめん、なぜかT-38とT-6テキサンIIがごっちゃになってた。

        T-38は高等練習機でありながら、幅広い訓練に対応できるいい子ちゃんだから酷使されやすいのだろう
        T-7急がないとほんとに飛べる機体無くなっちゃうかもだけど

          • 戦略眼
          • 2022年 6月 14日

          T-38の再生産じゃ駄目なのかな?

            • バーナーキング
            • 2022年 6月 14日

            流石に実機との乖離が大き過ぎるんだと思う。
            かと言って今更T-38をFBW&グラスコクピット化して再生産するのもアホらしかろう。

            3
    • はぁ
    • 2022年 6月 13日

    >次期高等練習機とは役割や概念の異なる「高度な戦術訓練機(Advanced Tactical Trainer/ATT)」

    これにT-50が選ばれると、今まで散々FA-50やT-50を馬鹿にしてきた限界右翼も目が覚めるでしょう。
    素直に羨ましいと言っていればいいのに。

    14
      • おっさん
      • 2022年 6月 13日

      普通に言ってT-7じゃ賄えない内容の能力が要求されててT-50が適合するとも思えない。
      それと米空軍案件だからLMでしょう。
      少なくない変更が要求されるのではないかと予想されます。例えばパイロットから見てなるべく通常使用の作戦機(F-35等)に見えなきゃならない。レーダー、fcs,コクピットビュー、機体の飛行特性まで要求するかは知りませんが、一線機での戦闘を訓練できる能力を要求されるとしたら、全く違うモノを提案しなきゃならない気がします。
      エアフレームは同様にしろアビオニクスは別物となるのでは?
      やるのはLMでしょうが。

      13
        • samo
        • 2022年 6月 13日

        事実として、T-7Aは第5世代機以降の戦闘機の性能模擬を、最初から前提とした設計だからね
        そういう意味じゃ、T-50Aは1世代古い練習機なのには違いない
        その古さは当然コストにも跳ね返ってくる

        11
      • ななし
      • 2022年 6月 13日

      限界右翼なんて造語あるんだ、しらんかった。

      それはそうと、空軍はATTにハードポイントを必要としているってなんかの記事を以前みたのでコイン機転用計画はあるにせよT-7だと現状代わりは難しく、FA-50ならその辺の問題は当然ながらクリア出来てるのでLMが挑戦するって流れになったんかな。

      対して、ボーイング/サーブが対抗提案してくるのか否か?

      6
        • ユーリ
        • 2022年 6月 14日

        いや、今回も本命は採用済みのT-7Aの小改良型なので

        9
        • あらら
        • 2023年 6月 21日

        書いた本人の母語だとあるんじゃないかな?
        日本語じゃないね

    • 匿名希望
    • 2022年 6月 13日

    日本の訓練体系もどうなるんだろう?
    初等練習機T-7と中等練習機T-4の後継機、各機体の地上教育システムの取得方法を検討することになっていたが。

    2
      • samo
      • 2022年 6月 13日

      民間委託の可能性を検討しているとのこと。
      その検討なのか、イタリア、レオナルドが運営する訓練学校に委託を小規模ながら始めた。

      練習機の国産開発といった話に留まるものではなく、防衛省はそれよりももっと大きな成果を欲している可能性もあります。
      イタリアへの委託も、訓練のノウハウではなく、国際訓練学校のノウハウそのものがほしいのではないか、と推測しています。
      国際訓練学校を日本に誘致し、各国の練習機とプログラムそのものを委託させたいのかもしれません。
      その場合、日本が国産機を作るメリットがなく、むしろ各練習機を一堂に集め、アジア太平洋地域の国々のパイロット候補生たちが教練する一大拠点化を目指しているのかも。

      9
      • ネコ歩き
      • 2022年 6月 14日

      現在の空自における戦闘機パイロット養成課程は、基本操縦課程までは国内と米空軍委託の2本立てです。
      国内; T-7 → T-4、 米空軍委託; T-6 → T-38
      基本操縦課程修了後は次のように分かれます。
      F-15DJ (機種転換課程及び基礎戦技訓練 ; 入田原)→ F-15J
      F-2B(機種転換課程及び基礎戦技訓練 ; 松島)→ F-2A
      (F-35Aは、当面F-15J及びF-2A現役より機種転換;三沢)
      米空軍がT-7A導入後の新訓練体系に移行すれば、基本操縦課程所用時間の差が広がるのかもしれません。
      (現状は、国内課程 16ヶ月、米空軍委託課程 15ヶ月)

      民間委託も含め、空自が将来の訓練体系をどう構想しているのかは別として、
      空自がT-7Aを導入したと仮定すれば、少なくとも機種転換課程への導入がスムーズになり訓練の効率化が図れます。
      空自用にカスタマイズしたFTTが導入できれば、F-15DJ とF-2Bを代替しFTTに一本化できるようになるのかもしれません。

      1
        • ネコ歩き
        • 2022年 6月 14日

        (訂正)
        3行目; 国内; T-4、 米空軍委託; T-6 → T-38

        T-7は初級操縦課程で使用され、その後に国内と米委託にコースが分かれます。
        うっかりしました。

        1
    • 新・にわかミリオタ
    • 2022年 6月 13日

    自民党が防衛研究費を一兆円にする提言や、防衛省が国内防衛産業の保護に関する提言を出しているので、日本の未来も少しは明るくなるかもしれません。
    まず何より輸出を前提とした防衛装備品の開発or国際共同開発を進めなければ、後々自らの首を絞めることになります。
    次期戦闘機、次期水陸両用車、、、
    このままいくと国が独自の工廠を持たなければならないところまで行くかもしれません。
    早急な対応を期待します。

    21
      • バーナーキング
      • 2022年 6月 13日

      むしろ国営工廠は色んな問題に対する解決策になると思うけどな。
      反発は強かろうけど。

      18
        • 新・にわかミリオタ
        • 2022年 6月 13日

        あまり言いたくはありませんが、不正や癒着が横行しそうで怖いんですよねぇ。
        杞憂かもしれませんが。

        8
          • 伝説のハムスター☆☆☆
          • 2022年 6月 13日

          不正と癒着は現時点でも起きてるから、国営にすればよりマスコミや議会、財務省のチェックが厳しくなるから逆に減ると思う

          7
          • STIH
          • 2022年 6月 13日

          正直不正は絶対起こるから置いとくとして、それ以上に
          1.調達プロセスが煩雑で時間がかかる
          2.予算が単年度制で、大量調達によるコストカットができない
          3.安全対策を重視しすぎて試行錯誤がつめない(アメリカの極超音速ミサイル開発の遅れの原因)
          4.人事システムの硬直化
          といった、行政組織に内在する非効率性の影響を強く受けることが問題かと。
          いずれも行政の公平性を担保するがための仕組みが原因であり、下手に緩和すればそれこそ汚職の温床になりかねないのが難しいところです。

          10
            • 匿名11号
            • 2022年 6月 13日

            ただ、それらの問題は民営企業にアウトソーシングしたところで解決するわけではないからなあ。

            どちらがよいということではなく、国営工廠にしろ外注にしろ、極端に全振りすることの方が問題は大きいということでは。

            3
    • hogehoge
    • 2022年 6月 13日

    今後、高度な訓練というのはシミュレーターとの比較になると思われるので、正直、ATTとやらの必要性自体どうなんでしょうか。
    T7Aもあるわけですし、「T7A、シミュレーター、実機」の三本立てで十分な気がします。

    9
      • 晩酌
      • 2022年 6月 13日

      米軍のパイロット養成や訓練に関する管理人さんの記事を読むとATTとシミュレーターが別のもだとわかるよ。

      4
      • samo
      • 2022年 6月 13日

      今回のATTは、いわば空飛ぶシミュレーター。
      シミュレーターでは再現できない機動や、重力、その衝撃を、シミュレーターそのものを空に飛ばして、可能な限り実戦機に近づけ再現する。
      それによって実戦機を使った教習課程を削減しようという目論見

      戦闘機を使った教習そのものは完全にはなくせないけれど、削減できる
      貴重な戦闘機を練習機に割り当てる数が減らせれば、その分を実戦配備に回せる

      7
    • 匿名
    • 2022年 6月 13日

    T-7はF/A-18みたいなV字尾翼への過流問題が起きてるとか読んだような…?

    • ウーン
    • 2022年 6月 13日

    >ATTはF-22AやF-35Aを使用して行われる「高度な戦術訓練」を引き継ぐことが目的

    T-50Aがこれに適していて、もしアメリカで採用されれば、本邦でも次期練習機として検討されるだろうなぁ。
    本邦で採用されたら、YouTube嫌韓ミリオタ界隈の人はどうするんだろうか?
    それはさておき、昨今の韓国防衛産業の躍進はすごいですね。
    色々な海外の軍事情報紙に頻繁に取り上げられてます。
    日本では一面のニュースになるような、〜からレーダーを受注したとかって話も、対して話題になってません。
    まったくもって羨ましい限りです。
    国内防衛産業が死ぬ前に、某A省にはなんとかしてほしいものです。

    11
      • 伝説のハムスター☆☆☆
      • 2022年 6月 13日

      その時はサムスンの件みたいに手のひらをくるくる返すから大丈夫でしょ

      4
        • ナカヤマきんにくん
        • 2022年 6月 16日

        ゴメン、ちょっと意味が分からない。

        もう少し、具体的に説明してほしい。

    • おっさん
    • 2022年 6月 13日

    目的から察するに、この機体は第一線の作戦機をエミュレートできることが望まれている。
    同時に運用コストの低廉さも要求されている。
    有り体に言えばF-35のマネをできる安い機体なわけで、練習機ベースとしてもアビオニクスとコックピットはこれ仕様であつらえるんでしょうね。レーダーとかもあったほうがいいよとか関係者も言ってたみたいですし、まあ大改造ですね。
    面白そうな機体です。

    5
    • ネコ歩き
    • 2022年 6月 13日

    昨年10月に米空軍はFTTの情報要求を発表しています。
    GlobalSecurity.org 記事
    リンク
    要求飛行性能はT-7Aベース機でもクリヤできそうです。(最大水平速度マッハ0.9以上等)
    主用途は、①初期戦術訓練、②アグレッサー、③)既存及び将来空軍戦闘機の代用訓練
    FTT導入により、経験豊富な戦闘機パイロットを輩出するために必要な時間とリソースを削減する、としています。

    最終的にどこの提案が採用されるか分かりませんが、個人的にはT-7Aベース機が合理的なんだろうなと思っています。

    13
    • ごめんなすって。
    • 2022年 6月 13日

    吹き上がってる皆さん、どうか落ち着いて!

    韓国系ペーパーにありがちな、願望と妄想を除外して、内容を整理してみました。

    1、6月9日にLMとKAIは、協力合意書(Teaming Agreement)に署名した。
    2、協力水準を戦略的関係に引き上げ、T-50系列1,000台以上の販売に協力する。

    元ネタの元ソースの中身を確認しましたが、これが全てです。

    状況は、12月の航空万能論の関連記事時点と、それほど変わってはいませんよ。

    7
      • ごめんなすって
      • 2022年 6月 13日

      管理人さんの提示したソース(聯合ニュース)を元に。

      検索するといくつかヒットしますが、どれも韓国メディアばかり。
      中身を確認した所、どのメディアもほぼ同一のテキスト。
      ここまで同じという事は、韓国メディア共通の元ネタがある筈。
      多分、同じペーパーがこれらの元と予想される。

      とりあえずKAIのニュースリリースを確認してみる。

      ありました。これです。韓国メディアが流してるのと、まさに同じ文章。

      (リンクは、KAI公式サイト内の当該ニュースリリース)
      リンク

      例によって。
      韓国系ペーパーによくある、願望山盛りの妄想コミコミなリリースです。

      内容をよく読めばわかります。

      「LMとKAIがTeaming Agreementに署名したよ」

      ってだけの、ニュースリリースです。

      6
        • 聯合
        • 2022年 6月 14日

        必死なんですね。

        8
      • 2022年 6月 13日

      別に将来性を口にするのは悪いことではないし、ロッキードマーティンから声が掛かってるのは事実でしょ?

      無駄に日本を上げたり下げたりするのも必要無いけど、韓国だからという色眼鏡で場をかき乱すのもやめてくれ。

      こっちは情報を淡々と追って行きたんだ。

      13
      • はぁ
      • 2022年 6月 14日

      >T-50系列1,000台以上の販売に協力する

      こりゃまた凄いな

      4
    • ユーリ
    • 2022年 6月 14日

    将来的には記事のような現役戦闘機パイロットの訓練コスト低下にも使うのでしょうが、
    まず充当されるのは新設される初期戦術訓練課程なので、
    日本もアメリカも現在は単座や複座の戦闘機でやっている訓練課程相当で使う機体になります

    その直前のウィングマーク取得までの段階でT-7Aが採用済みなので
    T-7A派生型が有利でしょうが、機体数多いし前回敗退した陣営も応募するという元記事かと

    5
    • 戦略眼
    • 2022年 6月 14日

    F-16Dベースじゃ駄目なのかな?
    F-20ベースだと夢があるのになあ。

    2
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