ロッキード・マーティンは20日に開幕したファーンボロー国際航空ショーで、1機のドローンで50機以上のドローンを無力化することが可能な高出力マイクロ波(HPM)を搭載した対ドローンシステム=MORFIUS(モーフィアス)X-Rotorを発表した。
参考:Lockheed Martin Unveils MORFIUS™ X-Rotor: The New Drone‑Killer Set to Power America’s Fight Against Swarms
参考:Lockheed Martin’s Morfius X-Rotor built to fry 50 enemy drones in one flight
この方法が本当に実用的で現実的なコストで手に入るなら、小型ドローンの迎撃にとってブレークスルーになるかもしれない
ロッキード・マーティンは20日に開幕したファーンボロー国際航空ショーで「パトリオット迎撃ミサイル=PAC-3 MSEの半値以下で調達できるPAC-3 ACEを開発する」と発表したが、今度は1機のドローンで50機以上のドローンを無力化することが可能な高出力マイクロ波(HPM)を搭載した対ドローンシステム=MORFIUS(モーフィアス)X-Rotorを発表した。
The MORFIUS™ X-Rotor is a portable, cost‑effective counter‑drone system that can neutralize up to 50 enemy drones in a single mission. Designed for rapid reuse and rapid deployment. pic.twitter.com/J3tvFrgkuf
— Lockheed Martin (@LockheedMartin) July 20, 2026
“今日の戦場において敵対的な商用ドローンの群れ(スウォーム)は同盟軍に対する最大の脅威へと急速に変貌しつつある。そこで登場したのがMORFIUS X-Rotorだ。これはロッキード・マーティンが新たに発表した「1対多数」の空中発射型高出力マイクロ波(HPM)対ドローンシステムであり、1回の飛行で50機以上の敵ドローンを無力化することが可能だ。前線での回収および再利用を前提に設計されたモーフィアスは1機あたりの撃墜コストを大幅に低く抑え、絶え間ない火力を維持しつつ国防予算の圧迫を防ぐ”
“またモーフィアスは特定のセンサーや指揮統制システムに依存しない。他の空中発射型対ドローンシステムとは異なり、交戦に向けた誘導のための独自センサーも必要としない。この画期的な技術を研究室レベルから最前線へと実戦配備するため、ロッキード・マーティンはモーフィアスおよびHPMペイロードのプロトタイプ生産を加速させている。開発チームはアリゾナ、カリフォルニア、オクラホマで実施された飛行、迎撃、致死性環境における最新の試験実績を基に次なる一連の飛行試験を計画している”

出典:Lockheed Martin
ロッキード・マーティンのランディ・クライツ氏も「モーフィアスは1機あたりの撃墜コストを低く抑えながら高い撃墜率を実現し、対ドローン能力の新たな基準を確立した。軽量で前線において再利用可能な高出力マイクロ波技術を活用することで、我々は現在の市場で最も効果的かつ低コストなソリューションを提供できる。そして米国および同盟国の部隊が要求するスピードで革新的かつ安価な技術を配備するという当社の能力を実証するものだ」と述べた。
もう少し分かりやすい言葉で説明するとモーフィアスは迎撃ドローンの一種だが、迎撃対象=敵ドローンを1対1で直接破壊するのではなく「敵ドローンの電子機器・制御系統を高出力マイクロ波で焼き切ることで無力化し、1回の飛行で高出力マイクロ波を50回以上も照射できる」と言うもので、特定のセンサーや射撃管制レーダーを必要とせず「既存のあらゆる指揮統制システムからの指示のみで運用できる」となり、しかも使い捨てではないため回収できれば再使用できるため、既存の迎撃ドローンとは根本的に敵ドローンの無力化方法が異なる。

出典:RTX Coyote Block2
米陸軍が2029年度までに計6,700発調達するレイセオン製対ドローン迎撃弾=Coyote(コヨーテ)Block2/Block3のうち、Block3は「非運動エフェクターを搭載し1回の飛行で10機のドローンを無力化する」と説明されており、現在も非運動エフェクターの詳細は公開されていないものの「高出力マイクロ波である可能性が高い」というのがもっぱらの予測で、これが正しいのなら「エネルギー効率やHPMの生成技術において飛躍的な進化がある可能性が高い」となり、この方法が本当に実用的で現実的なコストで手に入るなら小型ドローンの迎撃にとってブレークスルーになるかもしれない。
追記:ロッキード・マーティンが公開したモーフィアスの迎撃イメージでは光ファイバー制御のFPVドローンを無力化している。
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※アイキャッチ画像の出典:Lockheed Martin





















そう言う機能をモリモリにするから価格が高騰化して実戦配備が遅れるんじゃないですか?
マイクロ波ユニットの値段が50機より高いかも
それは敵50機による損害と比較する所では
あるいは従来の対抗ドローンが1機1殺する想定?
こういうのは宣伝も兼ねているんで真に受けては受けてはいけないが、実戦に出してフィードバックループにブチ込めばそれなりの物に仕上がっていくとは思う
マイクロ波、レーザー、EMPなど大量のドローンを落とすシステムが続々開発中ですからね。これが実戦で運用され始めたら今のドローン戦争の様相がどう変わるか興味深いですね。
ドローン側も対策してくるでしょうからドローンその物が戦場から無くなることはもうないでしょうけど。
(対策による高額化、部品構成の複雑化、製造工場の限定も狙いに入ってると思います)
もうSFに片足突っ込んでるな。
ここ最近の技術革新が早すぎて、正直ついて行けない。
自分自身の電子回路は焼き切れないのだから、対策はむずかしくないということですね。
日本はホントに遅れてるよね。ドローン開発。
これが実戦配備されるとドローンは電磁波シールドを施す必要に迫られる
そして高額、高性能化のいたちごっこが続き、
そのうち安価な生体コンピューターとアイボールセンサー搭載した
人間と言うユニットが操縦するようになると……アレ?
前々から地上配備のマイクロ波装置が試験されているけど、空中配備型は敵機に接近出来る代わりにさらに出力が低くなるわけで。
仕事柄シールドされた計測器を使うけど、高電界高磁界環境でしっかり働きますので、マイクロ波系にはあまり期待出来ないように思います。