米国関連

イランの攻撃を受ける中東諸国、米国製迎撃ミサイルを3日間で約800発消耗

Euronewsは6日「中東地域では3日間で約800発も米国製の迎撃ミサイルが消耗された」「これはウクライナが冬の4ヶ月間に必要としていた量(約700発)よりも多い」「米国は十分な数の迎撃ミサイルを供給できない」と報じ、FMSを通じた米国製兵器の調達は遅延リスクが高まっている。

参考:Europe must urgently boost missile production, EU defence chief warns, as global demand soars
参考:‘Race of attrition’: US military’s finite interceptor stockpile is being tested
参考:The Depleting Missile Defense Interceptor Inventory
参考:오산 착륙 美수송기들 줄줄이 한국 떠나…패트리엇 차출 가능성

イランとの戦いが長引けば長引くほど限られたPAC-3 MSEの供給量は米軍へ優先的に割り当てられ、同盟国向けの納入は遅れていくだろう

パトリオットシステムで使用する迎撃弾はRTXが製造を手掛けるPAC-2 GEM-T(年240発)と、Lockheed Martinが製造を手掛けるPAC-3 MSE(年350発)があり、後者はウクライナ侵攻前から年500発への増産に取り組んでいたが、ウクライナとロシアの戦争が勃発したことで需要が急増。2022年11月にRTXとMBDAは「GEM-Tをドイツで生産する」と、NATO支援調達庁も2024年1月「ドイツ、オランダ、ルーマニア、スペインを含むNATO加盟国を支援して1,000発のGEM-T弾調達契約を締結する」と発表し、GEM-Tの生産率は2027年までにドイツ生産分と合わせて年420発になる見込みだ。

出典:NATO Support and Procurement Agency (NSPA)

Lockheed Martinも需要増を受けて「2027年までPAC-3 MSEの生産量を年650発まで引き上げる」と約束し、2025年8月にアラバマ州ハンツビルで開催されたシンポジウムで「過去3ヶ月間の生産率に基づくと年650発の生産目標を達成した」「しかしPAC-3 MSEに対する需要は年650発を越えており、我々は年2,000発の生産を検討するよう求められている」と明かし、Lockheed Martinは2月「PAC-3 MSEの生産と納入を加速するため国防総省と画期的な枠組み協定を締結した」「7年間の契約で年間生産能力を約600発から2,000発に増強する」と発表した。

これは7年間の生産率が年2,000発に増えるのではなく「7年後までに生産率が年600発から年2,000発に増強される」という意味で、これを達成するためには主要サプライヤーの部品供給能力も引き上げる必要があり、生産設備の拡張、新工場の建設、人員の雇用と訓練も必要になるため、短期的にPAC-3 MSEの供給量が大きく増えることはない。

出典:Lockheed Martin

Euronewsは6日「ゼレンスキー大統領が木曜の会見で『米軍はイランのミサイルやドローンを迎撃するため過去3日間だけ800発以上の迎撃ミサイルを使用した』『これだけの迎撃ミサイルを我々は保有したことがない』と語った」「欧州委員会のアンドリュス・クビリウス国防担当委員は金曜に『ウクライナ支援の最優先事項はミサイル、ドローン、155mm砲弾の供給だ』『ウクライナは2025年に約900発の弾道ミサイルを含む計2,000発近いミサイル攻撃に直面した』『弾道ミサイル1発の迎撃には複数のミサイルが必要になるため、ウクライナは冬の4ヶ月間だけで約700発のPAC-3 MSEを必要としていた』と述べた」と報じている。

ゼレンスキー大統領やクビリウス国防担当委員が言及した数字は大まかなものだが、Euronewsは国防担当委員の言葉を引用して「ウクライナのニーズだけでLockheed Martinの供給能力(年600発)を超えている」「米国は自軍、中東諸国、ウクライナに対して十分な数の迎撃ミサイルを提供することはできないだろう」「状況は本当に危機的だ」「我々は非常に緊急かつ迅速な方法でミサイル生産を拡大しなければならない」「欧州当局者は『最近の中東危機が外部サプライヤーに依存することの脆弱性をさらに露呈させた』と主張している」と指摘。

出典:U.S. Army photo by Capt. Alec Watkins

外部サプライヤーに依存することの脆弱性とは「PAC-3 MSEの供給順位」のことで、米国はFMS契約の権利(自国の安全保障に影響を及ぼす事情があれば合意された武器取引の条件から逸脱することができる)を行使すれば契約上の納期や供給順位を変更することができ、トランプ政権は2025年7月「スイスが発注していたパトリオットシステムの納入を延期し、これをウクライナもしくはウクライナを支援している国に優先供給する」と発表し、スイスへのパトリオットシステム納入は4年~5年遅れになって取得コストも大幅に上昇する可能性がある。

クビリウス国防担当委員と会談したポーランドのヴワディスワフ・コシニャク=カミシュ国防相も「欧州における兵器生産の独立性と安全なサプライチェーンの確保は重要性を増している」「米企業が自国および湾岸諸国の弾薬補充を優先する可能性がある」「もし中東の紛争が続くようであれば納入遅延のリスクは存在する」と述べ、ポーランドもFMS契約で米国製兵器を調達しているため中東の紛争が納入遅延に繋がるか注視しているという意味だ。

出典:Khamenei.ir/CC BY 4.0

とにかく、米軍や中東諸国はイランの自爆型無人機まで高価なミサイルで迎撃しており、ヘグセス国防長官やケイン大将は議会で行われた非公開のブリーフィングで「イランのShahed-136が国防総省の予想以上に戦場で戦術的混乱を引き起こしている」「対ドローン技術の欠陥で米軍部隊や資産がますます脆弱になる恐れがある」「(Shahed-136の脅威に対する)我々の備えは不十分だった」「イランのShahed-136は低高度を飛行し防空システムを回避できる」と警告。

戦略国際問題研究所も「イランは航空戦力やミサイル戦力で米国や湾岸諸国に対抗できないことを知っている」「それでもイランはドローンによって実力以上の力を発揮し、敵を翻弄して最小限のコストで地域全体に力を誇示することができるため紛争の経済性を変えることはできる」と、米シンクタンクの中東研究所も「問題はどちらの時計が先に止まるかだ」と、Atlantic Councilも「迎撃ミサイルの備蓄に対する負荷は最終的な着地点を左右する」「これは先にゴールラインを越えられるかを競う消耗戦だ」と指摘した。

出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Adam Enbal

要するに「戦場の需要を満たすには中東地域以外に配備・備蓄しているパトリオットシステムや迎撃ミサイルをもってくるしかない」となり、韓国メディアは8日「米軍が韓国に配備していたパトリオットシステムをC-5で国外に持ち去った。9日から始まる演習に関連した動きかもしれないが、イランとの戦争が長引けば在韓米軍の戦力移転は時間の問題で対北朝鮮態勢にも影響を及ぼす」と報じている。

因みに戦略国際​​問題研究所の試算によれば、米軍が2025年12月時点で保有しているSM-3は414発、THAADは534発で、PAC-3 MSEは2015年以降に毎年約270発しか受け取っておらず、米軍は全ての備蓄を中東で消耗するわけにはいかないため、そのレッドライン内で戦略的目標(恐らくイランの政権転覆と親米政権の樹立)を達成しなければならず、この戦いが長引けば長引くほど限られたPAC-3 MSEの供給量は米軍へ優先的に割り当てられ、同盟国向けの納入は遅れていくだろう。

出典:外務省

追記:三菱重工業はパトリオットシステムで使用する迎撃弾を自衛隊向けにライセンス生産しており、米国はウクライナに供給している迎撃弾の在庫を補填するため日本に輸出を打診、これを受けて日本政府は2023年12月「国内で生産したパトリオットミサイルの米国輸出を認めた」と発表したが、Reutersは「三菱重工業のPAC-3 MSE生産は年30発」「米国輸出に向けて年60発まで生産を拡大する可能性がある」「この生産拡大はボーイングのシーカー供給量が増えないと不可能」「三菱重工業の生産拡大には数年かかる」と報じている。

つまり「自衛隊はPAC-3 MSEを年30発しか調達できていない」となり、ボーイングはシーカー生産量を30%引き上げるため工場を拡張中で、追加の生産ラインが稼働するのも2027年の話なので「PAC-3 MSEの米国輸出は始まっていない、仮に自衛隊向けに生産しているPAC-3 MSE(年30発)を米国輸出に転用しても数が知れているため大した助けにはなっていない」と解釈するのが妥当だろう。

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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo by Staff Sgt. Clara Harty

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コメント

  • コメント (27)

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    •  
    • 2026年 3月 08日

    迎撃手段の大半が既存のミサイルなら消耗も激しいでしょうね。米国製の納期に対する不信感が積もれば、どこの国だって軍事インフラの国産化や米国離れを考えるのは当然ですね。本邦もAndurilを始めとした新興企業や国内中小企業に防衛リソースを割いて良い頃合いでは。妙にハイエンド志向と老舗大手志向が燻ってる感がありますが…

    17
    • AKI
    • 2026年 3月 08日

    日本も中SAM改能力向上型ランチャー200両分ぐらい増産してほしいところ。

    19
      • たむごん
      • 2026年 3月 08日

      ドンドンお金かけて、備えて欲しいですね。

      それでも無理だとなれば、避難シェルターも必要だという機運も生まれるでしょうし。

      7
      • 中村
      • 2026年 3月 08日

       中間指令誘導は地上側に依存するとしても、終末シーカーを回収出来なければコストが引き合う見込みは無いと思います。

       HPMか指向性散弾を搭載した無人機が結論じゃないかと。あるいはAC-130にレーザー搭載したような空中砲台ですかね。

      2
    • せい
    • 2026年 3月 08日

    対空ミサイルの不足は何とかしたいところ
    例え憲法を変えても先制攻撃はしないであろう日本は、数万発は常時貯めとかないとどうしようも無い

    23
    • nachteule
    • 2026年 3月 08日

     なんか現状アメリカの防空装備が現状にマッチしてない感じだな。シャヘドみたいな低価格目標のミドルレンジ防空に高価な弾道ミサイル迎撃能力を持つ貴重なPAC-3MSE使用してるんじゃどうしようもない。

     米軍なら機動力を付与したNASAMS 3辺りを使用すれば少しでも費用が低減出来て弾道弾迎撃能力を持つミサイルの使用が抑えられる。米陸軍のLIDSがまだ試験段階なのもあるし、地上発射型の防空に関してすぐにでも劇的に改善しろって話が出てくるんじゃないだろうか。

     日本も地上発射型AAM-4Bぐらい作ってミサイルの価格とか下げて防空能力も上げるみたいな事しても良いと思うんだけどなぁ。SAMだとより高性能能に割り振った03式と射程10km位の短SAMの開発しか進んでないし、安価で機動性に優れた射程40~50kmのアクティブ・レーダー・ホーミングSAMが有っても良いと思うが。

    20
    • たむごん
    • 2026年 3月 08日

    ウクライナ戦争で、自走対空機関砲(ゲパルトなど)が見直されましたが、中東諸国でも同じことになるのか気になります。
    湾岸諸国は、海(ペルシャ湾)からイランの攻撃がくるため、どうしても発見が遅れやすいのが、なかなか難しいところだなあと。

    アメリカでさえも物量が足りないというのは難しい所ですが、他国が全て生産して代替するわけにもいかないため、本当に難しいなと…。
    ウクライナにとっても防空ミサイル消耗厳しいでしょうから、米国・サウジアラビア・UAEなどに、シャヘドの迎撃について(対ドローン兵器含め?)協力する話しがでてましたね。

    2
    • 匿名
    • 2026年 3月 08日

    自爆ドローンの迎撃が難しいから
    アメリカイスラエルに攻撃やめろという圧力が強まるかというと
    むしろ逆だと感じています

    今は周辺諸国は基本的に攻撃を受けつつも様子を見ていますが
    攻撃が続くならばイランの攻撃に対処するためのもう一つの方法である
    「イランを袋叩きにする」という選択を取る可能性が高いです

    そして、その袋叩きを回避するために
    イランは近隣諸国へ謝罪する声明を出しています
    よって、少なくとも今後暫くは周辺諸国は攻撃の対象とはならないと思われます

    アメリカイスラエルも飛来するドローンの迎撃に注力するのではなく
    制空権を確保しましたので、さらなる攻撃でイラクの攻撃能力を削ぐ事に力を注ぐでしょう
    また、周辺諸国や民間施設を狙うのであればドローン攻撃は効果があるかもしれませんが
    軍事施設に対してはあまり効果はあがらないように思います

    9
      • たむごん
      • 2026年 3月 08日

      自分も仰る通りと思います。
      イラン大統領の謝罪、その続報がありまして…。

      イランの大統領が謝罪→謝罪前後も攻撃してるなあと思ったら→謝罪撤回の謎ムーブ。
      あれ見てると、しばらく交渉できない相手という事で、仰る通り厳しい事になるかもなと…。

      イラン制空権なくなってるので、テヘランの石油施設燃えたりしてますが、イラン人の戦後の生活のために早期停戦した方がいいと思うのですが八方塞がりなのでしょうかね。

      9
        • ふむ
        • 2026年 3月 08日

        恐らく切り取り報道なんでしょうな、謝罪対象をカットした
        「巻き込まれた」者へは不本意だったと謝罪しても、「米軍に与する者」は正当なターゲットとして認識してそうです
        全文はどこかで報道されているんでしょうかね?

        10
          • NHG
          • 2026年 3月 08日

          軍が政府の統率を受けてないみたいだから、そのへんの行き違いはイラン政府内にもあるのでは

          1
            • ふむ
            • 2026年 3月 08日

            その可能性も勿論ありますね
            先入観と偏見は誤断の素、並行して追いましょ

            1
              • たむごん
              • 2026年 3月 09日

              強硬派から反発と、報道でてますよ。

              2
    • 名無し
    • 2026年 3月 08日

    米中央軍が9月まで続く事を示唆してますね
    大丈夫なん?これ

    7
      • NIVEA万能論
      • 2026年 3月 08日

      ホルムズ海峡の封鎖あるいは通航に支障がある状態が9月まで続くようなら日本は確実にアウトですね。
      それ以前にガソリン価格が高騰すれば米国民の不満の矛先は一斉にトランプ政権に向かいそうですが。

      7
    • ふむ
    • 2026年 3月 08日

    イランの攻撃対象は主に「イランを攻撃したアメリカ(とイスラエル)の軍事資産」なので、理論的にはトマホーク攻撃した米軍艦群の母港のひとつである横須賀も攻撃対象になり得るのですよね
    恒常的な攻撃はコスパ的にあり得ませんが、船で来て半潜水ドローン爆発の一発でもさせれば臨検やら保険料高騰やらで十二分に効果的です
    散発的な行いならそこまで弾数も要らないでしょうし

    果たしていつまで蚊帳の外で済むのやら…

    8
      • ななしのシロウト
      • 2026年 3月 08日

      旧日本海軍は特殊潜航艇でオーストラリアのシドニー港を攻撃しましたが、イラン海軍が横須賀まで来るのかどうか…

      3
        • ふむ
        • 2026年 3月 08日

        来ないまま終わればラッキー
        来てしまったのなら想定外でしたでは済まされない

        学術的には面白くとも、当事者になるのはうんざりですなぁ戦争は
        可能性が生まれた時点で神経ゴリゴリ削られる

        7
    • SB
    • 2026年 3月 08日

    コヨーテとかAPKWSあるのになんでシャヘドにパトリオット使ってるんだろう…

    • YF
    • 2026年 3月 08日

    対ドローン戦術の抜本的な見直しが必要ですよね。本来戦闘機、弾道ミサイル、巡航ミサイルを墜とす兵器使ってたらいくら数あっても足りないです。
    電子戦、実体弾、レーザー等迎撃コストが安くてかつ数が撃ててどこでも容易に設置出来る防空システムの開発が急がれますね。
    SeaRAMの車両搭載型とか作れないもんですかね。これも1発高いですけどパトリオットよりは大分安上がりですから。

    1
    • 月虹
    • 2026年 3月 08日

    アラブ首長国連邦(UAE)への輸出と今回のアメリカ・イスラエルによるイラン攻撃に伴うイランからの報復のドローン・弾道ミサイル攻撃に対する実戦経験を積んだ韓国の「天弓2」ですが早くもUAE側から迎撃ミサイルの追加発注と発注済みの天弓2の早期引き渡しを韓国側に求めているようです

    東亜日報の報道によると3/8~9日に天弓2の迎撃ミサイル30発をUAE側の緊急要請を受けて引き渡すとのこと。なおUAEまでの輸送についてはUAE側の輸送機で運ぶ模様。また天弓システムの契約分の早期引き渡しについては韓国政府は同システムの生産工程を理由に困難との立場を示しているとのこと。

    流石の韓国でもミサイルやドローンを探知する多機能レーダーやコントロールセンター車両など大量の電子部品を使用している精密誘導兵器については自走砲や戦車の様に簡単に増産体制を組めないみたいです。なおUAE国防相によると同国軍の中距離ミサイル防衛網はアメリカ製パトリオット、イスラエル製アロー、韓国製天弓2などで構成されイランの弾道ミサイルとドローンの迎撃率は90%を超えているとのこと。

    10
    • 特盛
    • 2026年 3月 08日

    ドローン迎撃にパトリオット使ってるのか…
    そりゃコストに見合う訳ないし補給も間に合わないし格下相手に財政負担で疲弊するでしょうな。

    本邦軍事クラスタではアメリカの攻撃は擁護できるかで論争起きてるけど、正当性以前にそんなことしてたらウクライナと東アジアに割けるリソース減るから日本の国益から考えてで完全に迷惑案件では。

    9
      • NIVEA万能論
      • 2026年 3月 08日

      向こう半年から1年くらいの間に台湾有事が起これば米軍は防空ミサイルはじめ弾薬の在庫がスッカスカの状態で戦う事になる訳で、日本も米国からの弾薬供給は期待出来ないため迷惑案件というのは仰る通りですね。
      それと中東で戦闘が続く限りガソリン価格の高騰も続くため、日本に限らず世界にとって迷惑案件であると言えるでしょうね。

      10
    • NHG
    • 2026年 3月 08日

    ウクライナが日本に防空ミサイル分野でパートナーになれると言ってるけど、日本の防衛を考えたら渡りに船だと思うんだけどな
    年30や60(中SAMはもっと多いにしてもそう多くはないだろう)の生産数では屁のつっぱりにもならないし

    8
      • 病まんと
      • 2026年 3月 08日

      一応比較的最近開発・日本でも採用されたMSEの生産が年30発という意味なので……
      実際の所、それ以前の従来型PAC3弾、PAC2弾の生産ラインとかはどうなってるんでしょう……?

      4
    • 2026年 3月 08日

    頭の痛い問題だ、SFにありがちなバリアが欲しくなる、点で点を落とせないなら面で捉えるしかない
    まあそれは無理なので現状はレーザー防空兵器がどれくらい戦果を上げられるかだな

    1
    • N
    • 2026年 3月 09日

    7年後に年産2000発のインフラは無駄になりそうですな
    軍需産業に無駄なストックが残ることになる公算大
    戦争は蓋し最終経済

    2

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