米国関連

ウクライナ軍兵士10万人以上が部隊から脱走、20万人に達する可能性も

Defense Newsは30日「これまでに10万人以上のウクライナ軍兵士が無断離脱や脱走で起訴されている」「実際の脱走兵は20万人に達しているかもしれないとウクライナ人議員が述べた」と報じ、主な脱走原因は戦いへの疲れ、戦意の喪失、戦争指導に対する怒り、勝利がおぼつかないことへの苛立ちなどだ。

参考:Desertion threatens to starve Ukraine’s forces at a crucial time
参考:“Ми повинні зробити все, щоб наступного року війна закінчилась”. Ексклюзивне інтерв’ю президента Зеленського

全ての状況を好転させるためには細かいこと抜きで「画期的な軍事的勝利」が必要

ゼレンスキー大統領はロシア軍の侵攻に対応するため戒厳令を発令、この枠組みの中で18歳~60歳までの国民を動員しており、18歳以上の男女は自らの意志で軍に参加することも出来るが、25歳から60歳までの男性は強制的な動員対象となり、現在の動員法案には「服務期間」が定められていないため「戒厳令の解除=戦争の終結」もしくは「任務を遂行できない健康状態などの特定条件を満たす場合」のどちらかの場合でないと動員解除=復員が認められず、多くのウクライナ人は無期限の動員について「戦場への片道切符に等しい」と恐れている。

出典:hromadske 動員解除を訴える足を失った元ウクライナ軍兵士

昨年の反攻作戦が失敗に終わったことで「戦争の早期終結に対する期待感」が萎み、ウクライナ国内では兵士の親族らが「他の人間が戦争に行く時が来た」「勝利の責任(負担)は平等であるべきだ」「軍人にも家族がいる」「1人だけで戦争に勝つことはできない」と抗議し始め、ゼレンスキー大統領も政府や軍に復員を指示し、政府が提出した動員法改正案には当初「動員から36ヶ月間が経過した兵士を交代させる復員規定」が盛り込まれていたものの、この規定はウメロフ国防相やシルスキー総司令官の要請で削除されてしまう。

最高議会は動員法改正案から復員規定を削除する代わりに「交代と動員を直接関連づけた新しい法律を8ヶ月以内に作成しろ」と国防省に義務付けていたが、ステファンチュク議長は6月「私は戦時中に復員を行うような国を知らない。唯一の例は1919年のウクライナ人民共和国だけだ。そして1919年に何が起ったかを説明する必要はないだろう。私にとって中央ラーダの過ちを繰り返さないことが非常に重要だ」と言及。

出典:Сергій Гнезділов 脱走の事実を公開したセルヒー・フネズディロフ氏

この発言は「戦時中の動員解除は行われない」と強く示唆しており、ウクライナ人兵士のセルヒー・フネズディロフ氏(24歳)は「戦いに疲れ果てた部隊の兵士を新兵で交換すべきだ」と訴えても変化がないことに業を煮やし、この問題に世間の関心を集めるため自ら部隊を脱走して「この事実」をSNS上で投稿、New York Timesの取材にも「兵士交代の協議を強制するにはこうするしかなかった」と、キーウ経済大学の学長も「これまでプライベートな場で議論されてきたデリケートな問題に多くの人々が衝撃を受けた」と述べて注目を集めたが、既に兵士の脱走問題は手に負えないほど大きな問題になっている。

Radio Ukraineは今月16日、ゼレンスキー大統領へのインタビュー中に「この半年で所属部隊からの無断離脱に関する刑事訴訟が3万件以上、所属部隊からの脱走に関する刑事訴訟が1.8万件以上も登録されている。これは『いつまで耐え難い状況で服務しなければならないのか』という現実に関係があると分かっているのか?」と質問、これに大統領は「理想的な状況の旅団でも無断離脱や脱走が発生している。一般的に戦争は耐え難いものだが、無断離脱や脱走の原因を一括りにしたくない。そこには様々な理由がある」と回答したが、脱走が半年で5万人以上(2023年の2倍以上)も発生したという部分は否定しなかった。

ウクライナメディアも海外メディアも「ウクライナ軍兵士の脱走問題」を取り上げてきたものの、ロシア軍の攻勢やウクライナ軍の人員不足を伝える記事の中で「触れる程度の扱い」に過ぎなかったが、米ディフェンスメディアのDefense Newsは30日「ウクライナ軍兵士の脱走問題」を深く掘り下げた記事の中で「約3年の戦争期間中に10万人以上の兵士が無断離脱や脱走で起訴されている」「部隊全体が持ち場を放棄する場合もある」「この問題は非常に深刻で悪化する一方だ」と報じ、脱走問題を認知していた管理人が読んでも非常にショッキングな内容だ。

“ウクライナ検察によれば2022年2月以降、10万人以上の兵士が無断離脱や脱走で起訴されている。人員不足に対応するため改正法に基づく積極的な動員作戦を開始したが、政府や軍の関係者は本取り組みの大部分が失敗したと認めている。軍事分野に詳しいウクライナ人議員も「実際の脱走兵は20万人に達しているかもしれない」と述べ、脱走の主な理由は約3年も続く戦いへの疲れ、戦意の喪失、戦争指導に対する怒り、勝利がおぼつかないことへの苛立ちなどだ”

出典:24 ОМБр імені короля Данила

“脱走した事実をSNSに投稿したフネズディロフ氏もAP通信の取材に「我々の気持ちを理解するには砲弾を浴びている状況を想像すればいい。ロシア側からは50発の砲弾が飛んでくるのに我々側からは1発だけだ。そしてバラバラに仲間が引き裂かれるの見て『同じことが自分に起っても不思議ではない』と気がつく」「その一方で指揮官は10km離れたところから無線機で『前に進め』『全て上手く』と命令してくる」「動員者に対する服務期限がなければ刑務所と同じだ」「この状況で国を守る理由を見つけるのは心理的に難しい」「政治的意志の欠如、特に適切な歩兵部隊の管理を欠いているため防衛作戦が上手く機能してない」と述べた”

“ウクライナ人議員も「戦闘中の死傷者や脱走が原因で9月に4000人の人員不足が発生した」「脱走する兵士の殆どは入隊したばかりの新兵だ」と述べ、ある旅団の法務部門で脱走兵の処理と法執行機関への手続きを担当する責任者も「脱走が引き起こす最大の問題は戦闘中に無断で陣地を離れて仲間が死ぬことだ」「部隊が丸ごと逃げ出すことも何度かあった」「ロシア軍は無防備になった側面から味方陣地に接近して仲間を殺す」「なぜなら自分たちの側面を守っていた陣地に誰もいないと知らないからだ」と証言”

出典:Воин DV ヴフレダルの建物に赤旗を掲げるロシア軍兵士

“ヴフレダルから最後に撤退した第72機械化旅団の将校も「陥落の数週間前からヴフレダルの戦力は手薄になっていた。最後まで街を守っていたのは機械化大隊と2つの小銃大隊のみで、大隊を構成する各中隊には120人の兵士がいるはずだったが、戦死、負傷、脱走が原因で中隊の規模は10人まで減っていた。最終的に行方不明になった兵士の約20%は脱走が原因で、この割合は月を追うごとに増加している」「司令部はロシア軍の攻撃に合わせて増援を派遣したが直ぐに撤退し、我々が撤退するとき何の支援も得られなかった」「私は脱走した兵士を非難する気にはなれない」「本当に誰もが疲れ果てているからだ」と語った”

“検察と軍は所属部隊に復帰するよう脱走兵を説得し「これに応じなかった者」のみ起訴する方針だが、所属部隊に復帰しても再び脱走する兵士がいる。こうした事件を担当するウクライナ人弁護士らは「心理的な問題に焦点をあてる」と述べたが、同時に「心理的な問題で(脱走が)無罪なれば危険な前例を作ることになる」「何故なら歩兵部隊に問題を抱えていない兵士は殆どいないからだ」と付け加えており、Defense Newsは「脱走が兵力を枯渇させ防衛作戦を台無しにしており、今後の停戦交渉でウクライナが不利な立場に立たされるかもしれない」と指摘した”

出典:СИРСЬКИЙ

無断離脱や脱走したウクライナ人兵士の累計数が10万人以上というのは「起訴された分」で、実際の脱走兵は20万人に達しているかもしれないという言及は「手続きに必要な書類や証言が揃わず起訴が有耶無耶になった者」「脱走後に行方不明になった者」などを合わせた場合の話だと思われるが、それでも「全戦力の10%~15%(動員が100万人~150万人の場合)ぐらいが脱走で失われている」というのは初めて聞く話だ。

さらに興味深いのは「積極的な動員作戦の大部分が失敗に終わった」という点で、今年5月に始まった改正法に基づく動員アプローチについて安全保障委員会のコステンコ議員は6月「参謀本部は予想を上回る動員ペース(New York Times曰くロシアと同じ月3万人ペース)に満足している」と言及したが、Economistは今月24日「ウクライナの動員キャンペーンは目標の2/3しか達成できていない」と報じ、恐らく動員した兵士も「高齢化問題」と「脱走問題」で効果的な戦力補充に繋がらなかったのだろう。

出典:68 окрема єгерська бригада ім. Олекси Довбуша

ゼレンスキー大統領は人員不足の原因について「約束された武器の到着が遅れているため」と説明しているが、本当の原因は戦場で結果を示せないため兵士の士気が下がり、士気が下がるので脱走兵が増加し、脱走兵が増加するので残った兵士の負担と死傷者が増え、脱走兵と死傷者の増加は前線の補充ニーズを大きくし、これに応えるため動員ニーズがどんどん大きくなって高齢化していくという点にあり、全ての状況を好転させるためには細かいこと抜きで「画期的な軍事的勝利」が必要だ。

こういう事を言い始めること自体「追い詰められている」と認識している証拠で、それが現在のウクライナ軍に出来るかどうかは言いたくないが、昨年夏の反攻作戦に失敗し、1年以上も戦場で負け続けている状況は如何ともしがたい。

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※アイキャッチ画像の出典:24 ОМБр імені короля Данила

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コメント

    • kame
    • 2024年 11月 30日

     どれだけ愛国心を煽っても限界はありますからね。昔と違ってネットが誰でも使える時代ですし、自分は戦場の真っ只中で砲弾と銃弾の嵐の中、数秒後にも死んでるかもしれないのに少し離れた別の国では幸せそうにしている人間がいる現実を知れてしまう。犠牲が出ても勝ってるならまだ良いですが、実際はウクライナ軍は押し込まれ、領土は奪われ続けている。前線の人間にとっては「あと数年もすればロシア崩壊」などという謳い文句は戦意を奮い立たせるキーワード成り得ない。
     振り返れば反転攻勢が失敗した時点で、ゼレンスキー大統領は不利な条件を飲んででも諦めるべきだったのでしょう。
     

    66
      • 今はベトナム戦争時の北ベトナムみたいな戦いは難しい
      • 2024年 11月 30日

      アメリカ人兵士の100倍〜200倍もの犠牲を出した末に、
      ベトナム人がアメリカを根負けさせて撤退させたのがベトナム戦争でした。

      朝鮮戦争でも3万人のアメリカ人兵士に比べて、南北朝鮮と人民解放軍の数百万人が亡くなっています。
      二次大戦以降も、先進国以外の兵士は愛国心で先進国兵士の何百倍も亡くなるような戦い方をしていましたが、
      ただそんな愛国心のから元気で頑張れるのは、それも情報が入り辛かった20世紀まででしょう。

      計算高く戦後を見据えながら生きているような他人が沢山周囲にいる中で、死地に赴き身を置けるのか。
      今時そんな人がいるのだとすれば、それはむしろ全てを失ったローンウルフ型の無敵の人が多いのかもしれません。

      ただ、戦争等が原因でそういう全てを失った人が増えていくと、それもまたやけっぱちの戦争志願動機にもなり得るという悪循環も生まれますね。

      38
        • MK
        • 2024年 11月 30日

        SNSで他人のキラキラ生活見て絶望の究極ですもんね、SNSのある世界は愛国とか忠誠で人を縛れない。

        34
          •          
          • 2024年 11月 30日

          う~ん、別の意味で、分析ミスしそうな感じだな。
          >ただそんな愛国心のから元気で頑張れるのは、それも情報が入り辛かった20世紀まででしょう。
          「だから、大した抵抗はないよw」とか分析し始めたら怖い。
          アメリカ人は贅沢になれて根性がない、脅したらすぐに折れると分析した国もあったような。

          >SNSで他人のキラキラ生活見て絶望の究極ですもんね、SNSのある世界は愛国とか忠誠で人を縛れない。
          強制はできないけど、自主的はあり得るかな。SNSで憎悪、恐怖や愛国心を煽ることは可能なような気がする。都合の悪いことはフェイクで信者を作ることは可能なわけだし。

          17
        • BAKA
        • 2024年 11月 30日

        西側の損害データ何で実際はそんなに損害に差が出てたらアメリカは
        撤退をしてないと思います。今回もウクライナの発表でロシアの戦争継続意欲を
        なくせないのは、事実が異なってる事が原因では?

        9
        • かぼ
        • 2024年 11月 30日

        アフガニスタンからの米軍撤退もアフガニスタン人は数百倍の死者を出しながらの根競べでの勝利ですからね
        勝利といっても被害の大きさはとんでもないものがあります
        ベトナム戦争と似た部分がありますね

        15
        • nachteule
        • 2024年 11月 30日

         情報が入りづらい環境でないと士気を維持出来ないならあちこちで戦闘して情報が比較的手に入る米軍が崩壊してないとおかしいでしょう。

         長期に渡る戦争を続けるには政治的・文化的忍耐力が求められるのは昔から言われている事です。閉鎖された国であろうが人づてに情報なんかは伝播する物で遮断なんて難しいでしょう。
         どんな情報を知っても献身的に戦う人はいますし、どんな情報があろうが上が目に見える形で勝利を確信させるような環境を提供出来ないのが問題だと思いますね。支援がしっかりされて自分達は見捨てられていないとか自分の犠牲が明るい将来に繋がるとか無いならやる気も削がれる。

        2
      • 暇な人
      • 2024年 11月 30日

      そう考えるとアフガンやハマスやヒズボラは凄い
      徴兵もなしで志願者のみで何年も戦い続けている。

      ウクライナでもそういう熱狂的な人はいるのでしょうが、そういう人は勇敢に戦って戦死するか後方で煽っているだけなのでしょう、前線からはいなくなってしまった。

      ロシアの支配に抵抗するという盛り上がりがウクライナから消えてしまったのが原因でしょうね。

      22
        • かぼ
        • 2024年 11月 30日

        >そう考えるとアフガンやハマスやヒズボラは凄い

        それらの相手の敵勢力が理不尽の塊ですからね
        実際問題として戦う以外に選択肢が無いのが現実でしょう
        民族浄化を目的にしてる相手とか、話し合いも無しで延々と空爆をしかけてくる軍隊とか
        そんなの戦う以外に方法が無い

        29
        • なんとも
        • 2024年 11月 30日

        本質はそこですよね。実際にタリバンやクルド人、ミャンマーの反政府派、ヒズボラ、ハマスはずっと志願兵で戦い続けてますよね。

        端的に彼らが戦えるのは守るべきものと戦い続けるだけの強度がある信念を持っているからです。
        逆に西側の価値観が浸透していると戦うことを避けるようになるという論法はいかがなものかと感じます。

        少なくともヨーロッパにかつていたレジスタンス達は命がけで戦っていました。西側かどうかは関係ないと思います。あえて言うなら、その国家や共同体が命をかけて守るに値すると信じられるかどうかでしょう。

        とはいえ、一点だけ西側の価値観に侵食されるとと戦う気が薄れると言えることはあります。
        西側はユーゴ空爆とかもそうですが、自分たちが虐殺し弱い者イジメできる時だけはやる気になる傾向があります。恐らく、キーウ市民は虐殺や一方的蹂躙だけをやりたいという筋金入りのサディストになってしまったのでしょう。
        西側の価値観によって。

        8
      •       
      • 2024年 11月 30日

      ウクライナは戦死者なのか、脱走兵なのか、本当に切り分けが付いているのかな。
      旧日本軍の南方の場合、未だに病死なのか戦死なのかの切り分けが難しい。病死・餓死するくらいな突撃のパターンもある。

      愛国心は、本来、政府支持とは別物だからね。どうも日本語だとグチャグチャだけど(私は郷土愛の方が好き)。
      愛国心のなさが原因というよりも、「家族、恋人を侵略者から守るために頑張る」じゃなくて、「頑張ったところで、守られるのは腐った利権・体制」だからでしょう。
      そもそも、マイダン革命直後のロシア軍侵攻の際は、ウクライナ軍は革命政府の正統性・信頼度の低さと寝返りが原因で、ほぼ無抵抗だった。

      ロシア軍は南部と東部を占領しているけど、ウクライナ側のゲリラ活動はあまり活発ではない。反ロシアの人は逃げ出し少ないか、ロシア人協力者が多く、刈られてしまうのだろう。 また、西側・ウクライナ政府への失望など複雑な感情がありそう。

      21
        • なんとも
        • 2024年 11月 30日

        腐った体制のために戦いたくないというのはあるかと思います。自分の祖父も従軍経験者ですが、大本営発表について知って、国に絶望したと話してました。(後に共産党にも絶望した筋金入りのニヒリストになりました)

        大本営発表を聞いて、実態との齟齬を感じている人たちも不信感が募るでしょうね。ロシア軍はたくさんの犠牲を出しているって発表が末期日本軍です。これは西側もそうですが、嘘を維持するために嘘をつくという地獄ループを繰り返してます。これでは勝てませんよ。

        5
      • nk
      • 2024年 11月 30日

      拉致徴兵されたらそりゃこうなるし、そもそも勝ち目が全く無い戦争で前線は地獄絵図の状況だろうから当然こうなるとしか言いようも無い。
      西側がロシアへ譲歩するのも仕方無いの下地作りに入ったのかな。

      17
        • みー
        • 2024年 11月 30日

        プーチン氏との停戦に向けた交渉は「不可能」だと明記した法令に署名・施行です。
        ゼレンスキー氏は「停戦交渉をするのは別の大統領」と発言していますが、ロシアの大統領交代は当面無い上に、後ろに控えているのは強硬派なので、ウクライナ側が更に不利になるだけ。自分で自分の首を絞めていますね。

        19
    • 納屋の戸
    • 2024年 11月 30日

    一撃講和再び
    ツィタデレ作戦も失敗したしラインの護り作戦でもしますか?

    26
    • イーロンマスク
    • 2024年 11月 30日

    SNSの影響が大きいと思う
    兵士になって砲弾の嵐を食らう自分と今まで通りの日常を過ごす他人との落差に耐えられない
    仮に情報のやり取りがWWⅡ並みに手紙だけならここまで脱走は増えなかっただろう

    26
    • 匿名希望
    • 2024年 11月 30日

    現場を責める気にはなれませんね
    そりゃこんなガタガタな戦場に何ヶ月も居たら逃げますよ…
    決定的な敗北の前に講和の準備をすべきですが、停戦交渉の議論したら法律違反なんでしたっけ?
    もうダメぽ

    51
    • 匿名
    • 2024年 11月 30日

    行方不明って実はロシアに寝返ってたりして…
    特に編入した4州出身者ならロシアとしても”自国民”なので保護しないわけにもいかないでしょうし

    44
      • MK
      • 2024年 11月 30日

      そもそも戦う気ない場合気に入らない上官の首や西側兵器を手土産に寝返ったり投降したりもありそうですね。

      43
        • かぼ
        • 2024年 11月 30日

        ウクライナ兵が武器満載のトラックに乗ってロシア側に投降の動画とかが既に出てますね
        このウクライナ兵は、ロシア語を話していたようです
        東側4州やオデッサの出身なら心情的に親露な事も多いでしょうし当然の成り行きでしょう

        50
          • 田舎者
          • 2024年 11月 30日

          重要な現地情報ですね。これらが拡散し、逃亡や寝返りの連鎖に繋がって戦力差の拡大に寄与していそうです。

          30
          • cosine
          • 2024年 11月 30日

          そんなことになっているならば、ロシア兵達は「我等紛うことなき解放者なり」のテンションでしょうね。
          もちろん、東部出身者ならば間違いないなくその通りですが。

          32
            • かぼ
            • 2024年 11月 30日

            紛争の初期から住民の為にパン焼きトラックを送ったり医療チームを派遣したりと積極的にロシア軍は動いていましたからね
            ロシア系住民からしたら普通に解放者でしょう
            この紛争は軍事力以外の部分でも西側がボロ負けしてるのがボディーブローのように効いてるのが敗因の一つだと思います
            いやぁ、パン焼きトラックを西側報道陣が、「虐殺遺体を焼く為のトラックだー!」って報道してたのが懐かしい・・・

            27
          • 無名
          • 2024年 11月 30日

          ロシア語を理解できないウクライナ人は実は少数派です。
          自身はウクライナ語を話していても、周りにはウクライナ語が不自由な人がいる。という状況は東南部四州に限りません。

          19
            • 匿名
            • 2024年 11月 30日

            つか、元々同じ東スラヴ系の言語同士だから互いに方言程度の差異しかないですし

            8
      • BAKA
      • 2024年 11月 30日

      捕虜がロシア兵に志願してました、ネットではロシアが無理やり
      突撃兵を作ってると言ってましたが

      13
        • かぼ
        • 2024年 11月 30日

        前線で信用出来ない味方なんて厄介すぎますからね
        普通はそんなの受け入れない
        そんな情報が出てきてる時点でウクライナ軍の士気の低さというか恨まれ方がヤバいのでしょうね
        マジで終わってる感じ

        10
    • ななし
    • 2024年 11月 30日

    ローテーション組んで前線の兵士を定期的に入れ替え、後方で休養させてリフレッシュできたら少しは違ってたんだろうけど
    兵士が足りなくて、ローテーションが組めず、その結果ずっと前線勤務ならそりゃ嫌になるわな
    オマケに負け戦だし

    41
    • Dr.Strangelove
    • 2024年 11月 30日

    ウクライナ軍の状況は末期的ですが、ロシア軍からは(少なくとも信頼できる情報源からは)脱走等の問題は聞こえてきませんね。勿論脱走した場合の処罰は厳しいのでしょうが、ウクライナ軍より待遇が良いのでしょう。使い捨ての部隊でもローテーションはしてもらえるそうですね。あとは粘り強さや勇気と言ったロシア人の国民性の問題もあるかもしれません。

    >>ロシア軍は(部隊の脱走で)無防備になった側面から味方陣地に接近して仲間を殺す
    第一次世界大戦でフランス軍は二ヴェル攻勢後の士気低下から脱走が多発しましたが、それにドイツ軍は気づけなかったため戦線は崩壊しませんでした。当時から偵察が比較にならないほど向上したとはいえ、簡単に穴をロシア軍に突かれているということは、脱走兵がロシア軍に投降しているかウクライナ軍内部に多数のスパイがいるのでは?どちらにしろウクライナ軍にとっての災厄ですね。

    >>最後まで街を守っていたのは機械化大隊と2つの小銃大隊のみで、大隊を構成する各中隊には120人の兵士がいるはずだったが、戦死、負傷、脱走が原因で中隊の規模は10人まで減っていた
    こんな状況になった軍隊の話を聞いたことがあります。1945年のドイツ国防軍でした。ウクライナ軍には猟兵旅団(Jager Brigade)もいますしそっくりですね。一発逆転の発想もバルジの戦いを思い起こさせます。

    また、ウクライナ軍の編制はよく知りませんが大隊が4個中隊で構成されるならウグレダルに最後まで止まっていたのは単純計算で120人、中隊レベルです。私の主観ではアウディーイウカ陥落時に比べ捕虜等が少ないと思っていましたが単純に兵士がいなかっただけなのかもしれません。

    34
      • gyuteho
      • 2024年 11月 30日

      ロシア軍からは脱走の話は聞こえてこない云々に関して、北朝鮮の兵も含めて脱走事例は結構報告されてはいるが、まあロシア軍側としては優勢で各部隊で戦果が上がっているはずだから、大量に脱走して前線維持に問題があるとかそういうレベルでは起こっておらず、現場の士気は低くないんじゃないかなと思う。やっぱり戦況が兵士(特に元々の愛国心がそこまでない兵士)の士気に大きく影響すると思うんだよね。

      10
    • 2024年 11月 30日

    旧アフガニスタン政府軍みたいになってきたな

    34
      • かぼ
      • 2024年 11月 30日

      アフガニスタンの米軍は、実際には基地から殆ど出る事も出来ず、現地の事はやる気の無い北部同盟にまかせっきり
      殆ど山賊みたいな北部同盟なので現地人には評判最悪、武器横流しに横領ばかりで統治失敗
      米軍は空爆等を無差別に行い民間人をどんどん敵に回してどこでも孤立
      そうやって大量に民間人を殺した挙句のぶざまな撤退劇
      今の西側の軍指導層の質の低下は甚だしいものが有るみたいです
      軍隊がハイヒール履いて訓練、行軍してLGBTQ理解推進とかやってるとダメになる見本かと
      ポリコレなんて共産圏の思想なのにね

      43
        •  
        • 2024年 11月 30日

        何か事実と誇張や間違った情報とご自身の思想をごちゃ混ぜにして書かれていますね

        23
    • 理想はこの翼では届かない
    • 2024年 11月 30日

    〉全ての状況を好転させるためには細かいこと抜きで「画期的な軍事的勝利」が必要だ

    士気を上げなければならないのが、無謀としか思えないクルスク攻勢を決断する一因だったのかもしれないですね
    「反撃してロシア領を占拠した」「我々は勝てるのだ」というアピールには最適ですから
    ただ、その結果としてドネツク方面は防衛線が崩壊して度重なる突破を許しているので、士気を上げるという観点でも一時的なカンフル剤にしかなってないように思えますが
    いやほんとどうするのでしょうね?

    36
    • 匿名
    • 2024年 11月 30日

    ”我々の気持ちを理解するには砲弾を浴びている状況を想像すればいい。ロシア側からは50発の砲弾が飛んでくるのに我々側からは1発だけだ。”

    詰まる所、ロシア側とウクライナ側の火力差は覆るどころか開いていくばかりで、ウクライナ側において人員不足による需要低下になっても十分な供給が出来ていなかったという事でしょうか。
    あくまで、フネズディロフ氏の経験と所属環境という局所的な観測に過ぎませんが、供給体制がロシア側よりも大きく劣っているのは確かの様に感じます。

    27
      • かぼ
      • 2024年 11月 30日

      初期の1:5から1:10に、そしてついに1:50ですか・・・どんどん差が開いてますね
      空爆やドローンまで含めたらそんな感じの差になってるのかな?
      前線の兵隊さん可哀想、そりゃ逃げるわ

      28
        • 通りすがり
        • 2024年 11月 30日

        クルスク1:1、ボルチャンスク1:3、チャシフヤール1:5、ポクロフスク1:10、クラホヴェ1:50、みたいな感じで、キエフから遠い激戦地ほど差が広がるイメージ。少なくとも、激戦地からは後方に逃げたくなる。

        17
          • かぼ
          • 2024年 11月 30日

          クルスク部隊優先なのがそんな数字になってるのですね
          情報ありがとうございます
          思っていた以上にウクライナ軍の内部はヤバそう・・・

          11
          • たむごん
          • 2024年 11月 30日

          ウクライナ補給の起点・流れは、西から東、補給物資の奪い合いがおきているわけですからね。

          クルスク侵攻が、ウクライナの前線バランス・ロジスティクスを崩壊させてしまったなと、仰る点でも感じています。

          9
      • 通りすがり
      • 2024年 11月 30日

      書面上の砲弾は同数。ウクライナの国境を超えたまでで1/2。東部戦線まで届く数は1/10。
      ってとこですかね。汚職で消えるもの、輸送能力の低下で送れないもの、敵の砲火で破壊されるもの、送るはずだった前線が奪われてしまい次の送り先が決まらないもの。様々ありそうです。

      30
    • cosine
    • 2024年 11月 30日

    これもまた、ロシアの方が人の「管理」はしっかりできているということの1つの面でしょうね。
    冷厳に粛々とではありますが。

    「カウントに基づく推定死者数」が今現在ロシアの方が多いとされているのも、同様の実情によるのでしょう。

    24
    • 通りすがり
    • 2024年 11月 30日

    >昨年夏の反攻作戦に失敗し、1年以上も戦場で負け続けている
    残った精鋭はクルスクで厳冬期に棒立ち中。ここの戦線には北朝鮮軍まで加わった。味方は減る一方、敵は増える一方、領土は奪われ続ける、兵站拠点を失い補給はさらに滞る。これで「画期的な軍事的勝利」を出来るはずもなく、完璧に詰んでいますね。
    士気も含めて考えると、ロシアが無理押ししないことは【局所的な画期的勝利】というウクライナの最後の光明を冷徹に封じているのですね。おそロシア。

    27
      • かぼ
      • 2024年 11月 30日

      機甲部隊中心の精鋭部隊、対するはホームグラウンドで迎え撃つロシア軍
      補給戦が切れかけてるウクライナ軍、防衛体制が充実してきてるロシア軍(冬に馴れてる北軍も加勢)
      そしてこれから厳寒期
      何やら独ソ戦の冬みたいな流れですね
      嫌な予感がするのは私だけじゃないはず

      16
      • 1.44スキー
      • 2024年 12月 01日

      これ見たら完璧に詰んでる感がすごい。
      巻き返しなんてもう図れないのではとみ見える。

      せめてクルスク進攻なんてしなければ…。

      4
    • 2024年 11月 30日

    米国のトランプ氏やゼレンスキー大統領の情報発信を見るに、停戦間近の流れなのもマイナスになりそう
    誰だって結果の分かっている物に生命を掛けたくはならないでしょう

    24
    • yamabuki
    • 2024年 11月 30日

    十万以上の兵士が脱走する軍隊ですか…。私も以前から話は聞いていたとはいえ「ロシア側のプロパガンダで盛っている部分も相当あるのだろう」と呑気に受け止めていたのでかなりの驚きです。それにしても、我が国の各種メディアに出てくる「国際政治学者」の皆さんからは「キーウの市民に話を聞くと『ウクライナにとって公正な和平を実現させてプーチンをはじめとした戦争犯罪者を裁き、その後の安全保障を確約されなければ停戦は出来ない』と皆さんおっしゃる」などというコメントが今でも出てくるのですが、この落差はなんですかね?

    34
      • cosine
      • 2024年 11月 30日

      先人の努力や犠牲を理解もせず、現代の者が果たすべき義務や代償も尽くそうともせず、自由も平和もあたかも空気のごとく当たり前に享受できるものとの認識になってしまっているから、でしょうかね。

      27
      • 朴秀
      • 2024年 11月 30日

      英国国防省
      米国戦争研究所
      防衛研究所ほか自衛隊OB…

      我々にできることは
      無様を晒した方々の名前を控えておくことですね

      53
        • かぼ
        • 2024年 11月 30日

        イラク軍による原油流出での環境被害、水鳥被害のテロ行為非難、この辺りの情報もその辺りが出してましたね
        結局は自作自演なのが後でバレましたが

        34
        • たむごん
        • 2024年 11月 30日

        全てのテレビ新聞ラジオ週刊誌が引用しててため、付け加えたいなと…。

        大規模国家間紛争に、日本が巻き込まれなくてよかったなと、メディアコントロールと仰る名前を見ながら考えてしまいます。

        16
        •          
        • 2024年 11月 30日

        この人たちは、対ロシアだけではなく、対中国、中東、北朝鮮も分析しているけど。
        そっちは当たっているんだよね。   外れているのはロシアだけだよね。

        7
          • なんとも
          • 2024年 11月 30日

          ロシアだけ外しているとしても、学習能力がない。歴史を知らないで済む話ですね。

          ナポレオンやナチスの顛末を知らない。日中戦争での毛沢東の戦術を知らない。アフガンやイラク、ベトナムでの教訓を学んでいない。ついでに、WW1、WW2も研究していないと評価するほかないです。
          民間人でもロシアの強みに関して何十年も前に分析していましたよ。堺屋太一ですが。

          その分析を適用すれば、現在の状況も予見できます。(自分は堺屋の分析を愚直に信じて、こうなると思ってました)
          極端にそこらへんが無能とは思いませんが、民間人以下の分析力ではお話になりません。

          7
    •  
    • 2024年 11月 30日

    最近は当のゼレですら暗に「領土を保障してくれるなら停戦したい」みたいな弱音を吐いてたりしますらね…

    18
    • 匿名
    • 2024年 11月 30日

    あれ?日本のテレビや新聞では大量戦死も大量脱走も大量寝返りもみんなロシアと北朝鮮がしてる事の筈なのにおかしいぞ?(棒)

    40
    • たむごん
    • 2024年 11月 30日

    脱走した兵士を追い込めば、国内テロのリスクがあります。

    脱走の時に、武器をどうしたのかも分からない訳ですから、そういった国に住みたくないなと感じます。

    ウクライナは、ドンドン貧乏になる素地ができているわけですが、戦後悲惨な事になるかもしれませんね(戦時中は、経済支援が民間に回り税金回収しているようですが…)。

    13
      • たむごん
      • 2024年 11月 30日

      追記です。
      ブラック企業の精神論みたいに、感じる部分があります…

      (ウクライナ上層部も同じような考えでない事を願いますが)この分析は致命的に間違っていて、こうなる前に停戦する事が上層部の仕事なわけです。

      →Defense Newsは「脱走が兵力を枯渇させ防衛作戦を台無しにしており、今後の停戦交渉でウクライナが不利な立場に立たされるかもしれない」

      9
    •  
    • 2024年 11月 30日

    捕虜になった兵士も脱走にカウントされてそう

    4
    • 傍観者
    • 2024年 11月 30日

    勝ち目のない戦争に狩りだされ劣悪な状況で死ぬまで戦わせられるとなれば正気が残っていれば脱走もする。脱走兵が10万人20万人となると多すぎてすでにキエフ政権の手には負えない。脱走兵に結集軸が出現すればあっという間に反政府軍が出来上がる。悲惨な内情が外に出てきているのはウクライナ軍とキエフ政権の末期症状の証。すでにウクライナ軍は崩壊状態戦争が終わるのは遠くはない。ゼレンスキーはあらゆる手段でNATOを戦争に引きずり込もうとしている。ゼレンスキー達が生きのこる道は第三次世界大戦しかなくなっている。西側の首脳たちはそのことを理解しているのだろうか?いまだに露は勝ってはならないなどと言うのだろうか?日本の専門家達のようにノー天気でないことを願うのみ。

    22
    • DEEPBLUE
    • 2024年 11月 30日

    やっぱりクルスクに突っ込んだ精鋭を東部か南部に当てるべきだったと思うんですよ。もう条件付き敗戦が近いのに無駄死にしたくないですよねそりゃ

    11
    • 帝国
    • 2024年 11月 30日

     マイダンクーデター後でさえ、(1)クリミア半島が丸ごとロシア連邦に逃亡、現地にいたウク兵のあらかたがロシア兵に鞍替えて残り(2)ドンバス戦争ではキエフ政権は動員を掛けたが応召するものはどんどん減って最後は8割が拒否、ドンバスに送り込んだ部隊は装備ごとドネツク人民軍やらルガンスク人民軍やらに寝返り多数、あるいは装備と弾薬を渡し片八百長で敗けて逃げ帰るといったことが目立ったと言います。
     で、ミンスク合意1も2もキエフ政権側が押されて負けている時に結んだもの(キエフ政権の時間稼ぎ)というし。で、ゼレンスキーは大統領選挙の公約が”ミンスク合意履行で平和を取り戻す”で75%の得票率で当選と、徹頭徹尾、大方のウク民には端から戦意なんかない。
     ”士気の高いウク民”自体が内外への”プロパガンダによる虚像”ということ。
     自分らの戦争ではなく、米欧によるクーデターによる米欧の傀儡政権による米欧のための代理戦争でウク民の損にしかならないんだから、そりゃあ士気は下がるし逃げもするでしょう。さらに言うなら、一人頭GDPが日本の9割の経済大国ロシアに負けて併合された方がウク民には経済的にも遥かに得まであるんだし。で、キエフ政権下に「自由」があるのか「民主主義」があるのか問えば、最善でもロシア並みでしかなく、恐らくロシアの方がマシでしょう。
     要するに「敗けた方がマシ」という点で我らが大日本帝国臣民並みです(敗戦前の特高月報には、列車内で”勝てばうれしいが負けても得まである”という会話をしていた人々の報告が載っている由)。
     少し前に”米選挙の結果が出るまでは絶対死にたくない”というウク兵の気分が話題でしたが、トランプ勝利ですからウク兵は”終戦間近だから絶対絶対絶対に死にたくない”でしょ。

    16
    • nachteule
    • 2024年 11月 30日

     戦争では大きな区分けで除隊・脱走・病気怪我で兵員が減るけど、今回はその中の一つだけが出ているのみ。全ての減少要因を加えたらこれ以上になるので実際の数値はもっと大きい事は考慮の必要がある。

     時間的な隙を与えればどんな物であれ対策する機会を敵に与える事になるのは昔からで、このまま現状維持でロシアが根を上げるまでウクライナが耐えられるって思っているんだろうか。

    2
    • Poles
    • 2024年 12月 01日

    ウクライナみたいな失敗国家と、なんだかんだ団結して最後まで戦い抜き、流石に原爆はやばいと降伏する知性のある末期の日本と比べないで欲しい

    4
    • おっさん
    • 2024年 12月 01日

    「軍からの脱走が、死刑」でなければ、そもそも軍というものは維持できないのでは?

    「軍からの脱走が懲役刑」では、「脱走した方が、お得・まだまし」と、多くが思うだろうから、
    これは、仕方ない現象のような。

    そのうち、死刑を廃止した国でも気づく日がくるかもしれんが、
    さすがに、軍からの脱走を死刑にしないと、命を捨てて戦う人は少ないことに気づくべきでは?。
    (ま、全員死刑は難しいだろうが、ローマ軍の1/10刑のように、一定割合の死刑にしないと割に合わないのでは)

    4
      • ras
      • 2024年 12月 01日

      ロシア革命期の干渉戦争で圧倒的劣勢だった赤軍が建て直せたのは、トロツキーが指揮統制と演説による士気高揚によるものでした。そのトロツキーが混乱するペトログラード第二連隊に、恐怖と血の高揚をもたらすためにまさに十分の一刑を下したという説もありますね(2019年のトロツキーと言うテレビシリーズでも描かれてました)
      ともかく、士気がない軍を奮い立たせる優秀な前線指揮官・演説家が求められているのでしょう。はじめはそれがゼレンスキーだったのですが、今やゼレンスキーは皮肉をもって前線に迎えられるようで。
      本来であればこの役目をザルジニーができたらよかったのでしょうね。

      1
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