米国関連

米空軍が開発中の新型ステルス爆撃機B-21、12月上旬にロールアウト

米空軍のハンター次官補は20日、B-1BやB-2Aの後継機として開発を進めている新型ステルス爆撃機「B-21」について12月上旬に公開すると明かした。

参考:A first look at the B-21 Raider bomber is coming soon

謎のベールに包まれたB-21をもうすぐ公開すると明かした米空軍、但し初飛行は2023年にずれ込む

米空軍はB-1BやB-2Aの後継機をノースロップ・グラマンに発注、カリフォルニア州パームデールにあるプラント42で開発作業とプロトタイプ製造が進められており、同社のトム・ジョーンズ氏は今年3月「6号機の組み立て作業と初号機の地上試験が始まっている」と、ブラウン参謀総長も「B-21のロールアウトで何か特別なことを行うかもしれない」と述べていたが、12月上旬にB-21がロールアウトすると報じられている。

出典:U.S. Air Force Courtesy graphic by Northrop Grumman

空軍調達・兵站部門のハンター次官補は出席した米空軍協会主催のカンファレンスで「12月の第1週にB-21のロールアウトを行う」と発言、ノースロップ・グラマンも12月上旬のロールアウトが事実であると認め「プラント42で行われるロールアウトは招待制の式典になる」と述べているらしい。

因みに年内に予定されていたB-21の初飛行は2023年に延期されており、ノースロップ・グラマンは初飛行の時期について「地上試験の結果次第」としか明かしていない。

関連記事:ノースロップ・グラマン、B-21の初号機が地上試験に入ったと発表
関連記事:米空軍、現時点でB-21のプロトタイプは6機存在すると明かす

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force graphic

21日にプーチン大統領が演説予定、ロシア人は国を離れる方法に関心を示す前のページ

ウクライナ領併合が急加速、占領地の政治的ムードと民間人動員が関係か次のページ

関連記事

  1. 米国関連

    米国、新たな攻撃を計画を企てていたテロ勢力の人物をMQ-9による攻撃で殺害

    米国はカーブル空港付近での爆弾テロを実行したイラク・シリア・イスラム国…

  2. 米国関連

    削減額は10兆円以上、民主党議員が10%以上の国防予算削減を大統領に要請

    連邦議会の民主党議員50人は今月16日、国防予算削減を求める書簡をバイ…

  3. 米国関連

    同一機種「F-35」採用から一転、米海空軍が別々に「第6世代戦闘機」を開発する理由

    米国、海空軍で実現した同一機種、ステルス戦闘機F-35の採用が、次世代…

  4. 米国関連

    米空軍トップがE-7導入へ前向きな発言、但し本命はレーダー衛星を活用した分散型ネットワーク

    E-7導入に否定的だった米空軍のブラウン参謀総長が今月20日に開幕した…

  5. 米国関連

    米国が過去最大のウクライナ支援パッケージを発表、最後のサプライズはM109A6

    米国は過去最大となる37億5,700万ドル相当のウクライナ支援パッケー…

  6. 米国関連

    米国によるインド制裁の行方、原則を優先するか?クアッドを優先するか?

    バイデン大統領に制裁調整官候補に指名されたジェームス・オブライエン氏は…

コメント

    • 戦略眼
    • 2022年 9月 21日

    B-1Bの寿命が尽き掛けているから、早く完成させて欲しい。
    もう、何時中露と戦争になるか分からないからね。

    36
    • 念仏の鉄
    • 2022年 9月 21日

    結構早かったなぁ

    24
    • そそ
    • 2022年 9月 21日

    B-2よりもステルス性能が高くなるなんてどんな形状なんだろうか。楽しみすぎて待ちきれない。

    19
      • TA
      • 2022年 9月 21日

      私も楽しみすぎて夜しか眠れない

      40
    • 半蔵
    • 2022年 9月 21日

    寸前で間に合わせちゃったよ。核運搬能力有する爆撃機の優先度を上げたのね。てことはマジで逃げた東部に戦術核使うのかもロシア。

    6
      • ナイトアウル
      • 2022年 9月 21日

       ウクライナに核使ったとして何で米国の核戦力の出番が出てくるのか?原子炉の件で警告している通りNATO諸国に深刻な核被害が起きるならあり得るかもしれないが自国国境に近い所で盛大な打ち上げ花火上げるのはいくら何でもあり得ないだろう。

       仮に使用するとしても限定された威力の核だと思うし、ベラルーシやドネツクから離れて近くに大きな川がなく隣国から遠いウクライナ中部よりの交通の要衝辺りじゃないかと思う。最近米国が核使用に関して警告はしているけど核反撃と言うよりは武力を使用しない制裁レベルの話だろう。流石に何発も使うならば対応は変わってくると思うが。

      1
    • トーリスガーリン
    • 2022年 9月 21日

    近年の米軍の大型開発案件としては非常に順調かつスピーディに進んでる感じがする
    もちろん実際に飛ばし始めたら色々問題は出てくるんでしょうけど、このまま順調に配備まで進んでほしいところ
    外見とか出てくるのはいつ頃になりますかねぇ、楽しみですわ

    15
    • 名無し2
    • 2022年 9月 21日

    B-2と同じような形状だがVHF/UHFレーダーへのステルスも対応というのはどういう仕組みなのだろう
    ワクワクが止まらない

    4
      • 干物
      • 2022年 9月 21日

      同じく多周波帯域ステルスを掲げるNGADの全体像を紐解くヒントになるかもしれませんね。

    • シリウス
    • 2022年 9月 21日

    こんな形でどうして離着陸できるのか?垂直尾翼無しで安定制御出来るのか?未だに不思議
    やっぱ米軍の爆撃機は突出してる

    1
    • 通りすがりのななし犬
    • 2022年 9月 21日

    この手の戦闘爆撃機を最初に開発しようとしたのは、敗戦間際のナチスドイツではなかっただろうか? ホルテン Ho229とかいう当時としては図抜けて最先端の発想の機体。

    3
  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 中国関連

    中国、量産中の052DL型駆逐艦が進水間近、055型駆逐艦7番艦が初期作戦能力を…
  2. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
  3. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
  4. 米国関連

    米空軍の2023年調達コスト、F-35Aは1.06億ドル、F-15EXは1.01…
  5. 欧州関連

    アルメニア首相、ナゴルノ・カラバフはアゼル領と認識しながら口を噤んだ
PAGE TOP