米国関連

ポクロウシク市軍政長官、街を守る最後の希望だった敵戦力移動は叶わず

New York Timesは1日「ウクライナはクルスクに侵攻することでポクロウシク方面からロシア軍を引き剥がせることに賭けたが実現しなかった」と指摘し、ポクロウシク市のドブリャク軍政長官も「それが最後の希望だった」「何れロシア軍は大砲を持ってきて街を破壊するだろう」と述べた。

参考:With Russia on Its Doorstep, a Ukrainian Town Packs Its Bags

目的達成の機会を失いつつあるクルスク侵攻を継続すれば「数で劣るウクライナ軍が薄く引き伸ばされるだけ」という結果になるかもしれない

New York Timesは1日「この戦争中にウクライナ軍が仕掛けた奇襲作戦は最も大胆な賭けの1つで、迅速な敵領土と捕虜の獲得をもたらしたが、数百マイル離れたポクロウシクでは全住民の避難が進んでおり、これはクルスク侵攻作戦のリスクを証明している」「ウクライナ軍はドンバス方面の敵戦力をクルスク方面に移動させるという目的を達成できなかった」「もう敵の砲撃からポクロウシクを守るには遅すぎる」と報じた。

出典:Покровськ Online / Покровська МВА

ポクロウシク市のセルヒー・ドブリャク軍政長官はNew York Timesの取材に「ポクロウシク市の東にあった5本の防衛ラインは残り2本になってしまった」「クルスク侵攻による敵戦力の移動が最後の希望だった」「何れロシア軍は大砲を移動させて(バフムートやアウディーイウカと同じように)街を破壊するだろう」と、ポクロウシク市で文房具店を経営するウクライナ人男性も「クルスク侵攻が街への前進を鈍らせるという軍の賭け」について尋ねられると「価値のある試みで上手く行くことを期待していたがそうならなかった」と述べた。

ウクライナ西部で暮らす娘の元に避難する71歳の女性は「例え街を救えなかったとしても軍は最善を尽くしたと思う」「私は彼らに感謝し勝利を信じている」と語ったが、15歳の息子と一緒に避難を余儀なくされた39歳の女性は「貴重な戦力でクルスクを攻撃するのではなく街の東にある塹壕を守る方が効果的だったかもしれない」「何れ彼らは街を見捨てて撤退するだろう」「これこそ我々が最も恐れている事態だ」「これは全住民の意見だ」と述べ、第15特務旅団の砲兵は「今は5日前まで我々の拠点だったテリコン付近の敵陣地を攻撃している」「とにかく人手が足りない」と話している。

出典:President of Ukraine

もうクルスク侵攻に最も期待されていたのは「ドンバス方面からの敵戦力移動」で間違いないと思われ、これが実現しなかったのは「予定されていた前進を達成したもののインパクが弱かったか」「危機感をもたらすほど前進できなかったか」のどちらかで、ロシア軍の対応や戦力集結の遅さは時間の経過と共に解消されていく可能性が高いため、目的達成の機会を失いつつあるクルスク侵攻を継続すれば「数で劣るウクライナ軍が薄く引き伸ばされるだけ」という結果になるかもしれない。

因みにゼレンスキー大統領は「クルスク侵攻作戦には公表されている以上の目的がある」とも述べているため、何れ「東部地域を犠牲にするだけの価値があった」と説明する時がやって来るだろう。

関連記事:ロシア軍がセリダブ市内に侵入、軍人や専門家はゼレンスキー大統領を批判
関連記事:侵攻919日目、ロシア軍がポクロウシク方面で最大4kmも前進を遂げる
関連記事:侵攻918日目、ロシア軍がクルスク州コレネヴォでウクライナ軍を押し戻す
関連記事:DEEP STATE、セリダブ郊外で戦闘が始まり状況は困難で制御不可能
関連記事:ウクライナ人ジャーナリスト、ポクロウシク方面の状況は壊滅的だ
関連記事:ポクロウシク方面の戦い、ウクライナ軍の防衛ライン崩壊が止まらない
関連記事:ポクロウシク方面の戦い、ロシア軍がノヴォホロディフカ全体をほぼ占領
関連記事:ゼレンスキーの謎認識、クルスク侵攻でポクロウシクへの敵前進が鈍化?
関連記事:ポクロフスク方面の防衛はボロボロ、ロシア軍がkm単位の前進を続ける
関連記事:ポクロフスク方面の戦い、ロシア軍がノヴォホロディフカ市内中心部に到達

 

※アイキャッチ画像の出典:Покровськ Online/Покровська МВА

ドネツク州ヴフレダル周辺で状況が悪化、ロシア軍が8日間で10km前進前のページ

ウクライナメディア、ドンバスからの敵戦力撤退は達成出来なかった次のページ

関連記事

  1. 米国関連

    2日連続で艦内火災、今度は建造中の強襲揚陸艦ブーゲンビルで火災が発生

    米海軍の空母リンカーンで6月28日に艦内火災が発生して注目を集めていた…

  2. 米国関連

    米太平洋空軍、E-3は味方を有利にするほどJ-20を遠距離で検出できない

    米太平洋空軍司令官はミッチェル航空宇宙研究所との対談で「E-3は味方に…

  3. 米国関連

    装甲変更に時間がかかるエイブラムス、ウクライナ提供は早くても年末?

    米国が発表したウクライナへのエイブラムス提供は米軍備蓄からの引き出しで…

  4. 米国関連

    本当にF-15EXを買えるのか? 米空軍、議会が「F-15EX」調達を妨害していると訴える

    米空軍は、2020会計年度の予算が成立せず、連邦政府機関の閉鎖を回避す…

  5. 米国関連

    米空軍は爆撃機戦力の40%を失う?任務遂行可能なB-1B爆撃機がほとんど無い

    米国下院議会の委員会は「現時点で、作戦任務を完全に遂行可能なB-1Bの…

  6. 米国関連

    世界初の空中消耗戦に挑むウクライナ、戦闘機提供は勝利の助けにはならない

    NATOが西側製戦車の提供に踏み切ったため「次は戦闘機だ」という声が増…

コメント

    • たむごん
    • 2024年 9月 03日

    ポクロウシクは、ロシア軍の最前線から8kmの距離しかないですから、榴弾砲の射程内ですよね…

    ドニプロやザポリージャ〜南北ドネツクの分岐点になる最重要拠点ですからね。

    ポクロウシクが圧迫されれば、ヴクレダルなどの末端、コンスタンチノフカ=オチェレティネなども苦しくなります。

    26
      • NIVEA万能論
      • 2024年 9月 03日

      「5本の防衛ラインは残り2本になってしまった」と言ってるけど防衛線あったんですかね。

      32
        • たむごん
        • 2024年 9月 03日

        仰る通り、不思議な表現に感じていました。

        プロレス近辺から、カウントなのでしょうか?

        12
        • らっく
        • 2024年 9月 03日

        ウクライナ軍将校「このささやかな防衛線を、ロシア人は防衛線だときづいてくれただろうか?」

        28
      • らっく
      • 2024年 9月 03日

      十キロもないなら、モノによっては迫撃砲でも届きそう。

      20
        • たむごん
        • 2024年 9月 03日

        チュリパン重迫撃砲なんかも、ウクライナ戦争で見かけますから、仰る通り有り得そうですね。

        9
    • えん
    • 2024年 9月 03日

    ポクロウシク方面はE-50を確保しながらの進軍だから2ヶ月くらい先になりそうだけどトレツクでは工業地帯まで侵入されてるみたいだな。ウグレダールもヤバそうだしもう限界超えてるよね

    31
    • 暇な人
    • 2024年 9月 03日

    ひょっとして囲魏救趙の計だったのか?

    12
      • DEEPBLUE
      • 2024年 9月 03日

      だったらクルスク程度ではなくモスクワに向かわないと・・・

      14
    • aa
    • 2024年 9月 03日

    ロシア人の捕虜をいくら捕えたかはわからないけど、数万人の市民を守ることを優先する良識があって欲しかった。
    今年の冬はウクライナに厳しくなるだろうし、軍事はもうどうにもならないけど生活の備えが出来てれば良いんだけど…大丈夫かな。

    18
      • 無名
      • 2024年 9月 03日

      最初は捕虜2千人って言われてたけど、最近では600人ほどって意見が多いです。
      冬の備えは・・・暖冬を祈るしか

      19
        • NIVEA万能論
        • 2024年 9月 03日

        最近シルスキーが594人と発表してますね。流石に2000人だとあまりにも非現実的なため下方修正したのでしょう。

        41
        • 2024年 9月 03日

        シルスキーの発表594人。
        ウクライナの捕虜収容所関係者がインタビューで答えたのが340人。
        独立系メディアの調査で確認できたのは274人。

        44
          • 2024年 9月 03日

          ウクライナのロシア軍(損害を与えた発表の10倍の法則。

          17
        • 航空万能論万歳
        • 2024年 9月 03日

        プロパガンダ3倍盛りの法則は健在ぽいな

        35
          • ポンジスキー
          • 2024年 9月 03日

          セイム川南岸に3000人のロシア兵を追い込んだ!とウクライナ軍が発表していますが、恐らく相当盛った数なんでしょうね…って感じます。
          橋が必要な重装備はともかく、セイム川は人員だけなら簡単な装備で渡れる川幅ですし、恐らく殆ど捕虜は出ないと思われます。
          まぁ盛りに盛った数字を出してくるんでしょうが。

          30
            • ポンポコ
            • 2024年 9月 03日

            クルスクのセイム川の橋の破壊は注目していましたが、内側のロシア軍がまだ撤退しないところを見ると、おっしゃるように補給が可能なんでしようね。

            捕虜に関しては、さっそく100名の捕虜交換が行われましたね。ロシア側にはウクライナ兵捕虜がたくさん溜まっているので、何かでロシア兵捕虜が出ると交換が行われます。捕虜交換に注目してもいいかもしれません。

            ついでにポスロウシク方面のウクライナ軍に関してですが、増援が来ていますね。この記事に出ていた第15特務旅団もそのひとつですね。内務省管轄の国家親衛隊の南部管区の攻撃旅団です。2個大隊しかありませんが、兵士の数はフルで揃っていると思います。
             
            ただ、元々は国内治安用の部隊なので戦闘力はさほどではないと思います。(例えば第3突撃旅団(アゾフ)も宣伝は凄いけど、結果は今一だと私は見ています)ウクライナ軍の部隊は複雑だし実態が分かりにくいですね。

            1
            • NIVEA万能論
            • 2024年 9月 03日

            1000平方キロメートルを制圧したとか2000人の捕虜とか「とにかくキリのいい数字を言える時に言っておけ」という感じですね。

            32
    • lang
    • 2024年 9月 03日

    逆侵攻は侵攻時から世紀の大失敗と感じてましたが・・・・

    うーん、結局のところ軍事財政支援じゃウクライナがロシアの国力差を埋めるのは難しいってのは、戦争がはじまったときからウクライナ首脳部もわかってたでしょう
    NATOが介入してくれるのはほぼゼロ でもエスカレーションしていけばどうなるか・・・
    なぜ戦争しかけてくるロシアじゃなくウクライナを警戒すべきってのは、自分たちだけが負けるなら第三次世界大戦が起きたほうがマシだって考えてそうなとこですかね
    イスラエルのネタニヤフなんて、欧米の武器で堂々と民間人殺害して共犯のような関係を作り出し、欧米を抜け出せない沼にはめてますが、
    ウクライナも同じようなことをこれからやりだすかもしれないですね
    欧米からもらった装備でロシア領行ってますし

    51
      • たむごん
      • 2024年 9月 03日

      対イスラエル外交、欧米の失敗は、仰る通り感じています。
      日本は、得られる権益が特に何もないわけですから、適度に距離を置くのは正解だったなと。

      『米騒動』が令和でも話題になりましたが、中東から石油・天然ガスを得られなければ、とてつもない混乱が容易に想像がつきますし…。

      36
      • ヤギ
      • 2024年 9月 03日

      支援だけ、とおっしゃいますがかなりの量を供給されてました。それを懐に入れて国民も軍人の命も守るつもりもない屑連中がいなければここまで不利になっていないです。
      ロシアも汚職は酷いですが国家存亡に関わっているウクライナ側がしていいことではないです。個人的な意見ですが国力以前の問題だと思います。
      そんなところにNATOが介入することはないです。

      23
      • kitty
      • 2024年 9月 04日

      沼と言えば

      ゼレ「ピコーン!そうだ台の攻略が難しければ、ビルを傾ければいいじゃない!」

      とばかりに「核でも使ってくれないかなあ」とか思っていたり。
      まあカイジの沼攻略も建築関係者に言わせれば有り得ないという総ツッコミでしたが。

      2
    • NIVEA万能論
    • 2024年 9月 03日

    「クルスク侵攻作戦には公表されている以上の目的がある」などと大口叩いておいてどうせ何も出てこないんだろうね、ゼレンスキー先生。

    53
      • もへもへ
      • 2024年 9月 03日

      乾坤一擲のクリミア上陸作戦か、サポリージャ原発奪還作戦でしょ。きっと。

      35
        • baka
        • 2024年 9月 03日

        戦況図の方がその予測をしてました、実際に兵を移動してたとも

        6
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2024年 9月 03日

      目的は戦略目標で無いと成立しないのでやっぱりクルスク原発狙いか、あるいは別戦線での突撃かでしょうけどもう遅きに逸した感がどうしようもなく思えます
      ロシア軍の対応を見てから作戦行動の可否を決めるにしても、もうクルスク攻勢を初めてから1ヶ月になってしまいます

      まさかとは思いますが、「越境攻撃で支援兵器を使った事によるなし崩しでのロシア領土への支援兵器の使用可否」が「公表されている以上の目的」なのだとしたら付ける薬がないので考えたくもないです

      37
        • NIVEA万能論
        • 2024年 9月 03日

        「ウクライナ軍が原発の占領を狙っている」というのはロシア側の主張で(彼らは割と本気でそう思っているようでFighterBomber氏なども言及している)、現実的に考えて地上部隊だけで敵地を80㎞も突進して原発に到達するような荒唐無稽な作戦をウクライナ側が立案するかは疑問なんですよね。
        いくら何でもそこまでお花畑ではないだろう…と思いたいですが。

        7
        • ak
        • 2024年 9月 03日

        いや、「西側からの供与兵器を使ってのロシア侵攻」の時点で、なし崩し的にそれを目論んでいるのは明白でしたから。
        NATO議長も「ロシア領侵攻はウクライナの自衛権の範疇」とか声明出してますから、ハードルが下がったのは確かです。

        むしろアメリカがハイマースやストームシャドウの使用を認めない、とバイデン政権が言った事の方が遥かにオドロキです。
        ドイツも資金援助はともかく、追加の兵器供与については何となく言葉を濁している状態ですし。
        やはりロシアとの直接戦闘行為になるような要素は極力避けたい、という一線は超えたくないんでしょうねぇ。逆にウクライナにとってはNATO参戦が唯一の逆転ヘの希望なので、どんな手を使ってでも抱き付き心中する気満々なんでしょうけど。

        26
      • ポッポッポ
      • 2024年 9月 03日

      本邦の元総理を思い出しますなぁ
      「腹案がある」とか「トラストミー」とか言ってた人

      11
    • 宇宙犬
    • 2024年 9月 03日

    ・あわよくば原発か州都を確保ないし脅かして交渉材料にしたかった
    ・なし崩し的に西側兵器の使用制限をうやむやにしたい
    ・核でも使ってくれればNATOを直接戦争に引きずり込める
    みたいな思惑があったんじゃないですかね。
    概ねちょっとした兵力移動で対処されたし、別に死守してくれるわけでもなく現ラインからの後退も許容範囲で後方固められてるんでどうしようもなさげだけど

    58
      • 田舎者
      • 2024年 9月 03日

      東部4州を渡さざるを得ない状況に至らせ、更にクルスク占領地返還も合わせて、将来的にロシアが納得出来る停戦又は敗戦に持ち込みたいという思惑ではないか?と予想しています。一部国民を見捨てる政治的判断ですので、政府は公式発表しないでしょう。しかし、住民に避難を呼びかけ、前線守備隊が撤退しているなら、思惑が透けていると解釈可能です。

      クルスク侵攻に使われた2万を守備兵として使われたとしても、東部の苦境が覆されたでしょうか。精々数ヶ月の遅延効果しかない上に、結局は何も得られるものが無いまま精兵を磨り潰すことになったと思われます。そして激戦の結果、残るのはより復興困難な不発弾・地雷・塹壕・その他汚物だらけで街は廃墟の荒廃した土地でしょう。粘る価値があるかどうか疑問です。

      戦況は変化し続けているのですから、ウクライナ首脳部が敗戦を見据えた戦略に切替えていても不思議では無いと想像しています。

      14
        • toto
        • 2024年 9月 03日

        >ウクライナ首脳部が敗戦を見据えた戦略に切替えていても不思議では無い
        問題はその戦略の中に、「自分達が敗戦の責任を取る」がちゃんと入っているかでしょうか。
        もし、「自分達が責任を取る立場にならないため」の、東部で敗退した者達に責任を押し付けるための戦略切り替えならば、ウクライナには悲惨な未来しかないと思われます。

        28
          • 田舎者
          • 2024年 9月 03日

          責任を取る思考はサラサラ無いと想像しています。

          ゼレンスキーという明瞭な責任押し付け対象が存在していますので、サッと首を挿げ替えて何食わぬ顔で支配層は存続すると思います。

          大抵の国では、メディアに主に登場する存在は張子の虎であって、政策立案や実行、国家運用に伴う膨大な利益を甘受するグループは別でしょう。そういう考え方なので、敢えて”ウクライナ首脳部“という表現にしました。

          また、事前に敗戦の可能性を考慮し責任を感じるような首脳部なら、戦争という事態は全力回避に努めているでしょう。戦後に起こるであろう、露による粛清は恐れているかもしれません。

          16
            • 通りがかりさん
            • 2024年 9月 04日

            首変えで済むほど小さな話ではないでしょう。少なくとも政権メンバーは吊し上げられると思いますよ。後は個々の議員と市民の動き次第で何処まで広がるか、かと。

            4
              • 田舎者
              • 2024年 9月 04日

              決定的な敗戦となった際、トップとされる目立つ存在は、吊し上げ対象の範囲の抑制に効果的だと思います。ゼレンスキーという強烈な人材が泳がされているのも、そういった理由があると考えています。

              現政権メンバーであっても、変り身の早い人物や国家運営に有益な人物は、それなりの地位を与えられて活動すると思います。

              これが革命思想や宗教の要素がメインの戦争であれば、違ってくるでしょうけど。

              4
                • 通りがかりさん
                • 2024年 9月 04日

                確かに、変わり身のすごい速い人とかは出てきてもおかしくないですね。
                革命で倒れるか、少なくとも市民の怒りで倒れそうなので結構強烈になりそうかなと思ってます。

                2
                  • 田舎者
                  • 2024年 9月 04日

                  こういう話題をしていたら、閣僚辞任騒ぎになっていましたね。やはり泥舟と判明したら、早々に逃げ出すのが順当な判断です。

                  敗戦後の親露政権で、何食わぬ顔をして閣僚に任命されてるかもしれません。

                  1
      • ポンポコ
      • 2024年 9月 03日

      そうですね。クルシク侵攻は疑問でしたね。

      飛躍しすぎかもしれませんが、このままでは巨大なクリンキーみたいになってしまうかもしれませんね。

      1
    • paxai
    • 2024年 9月 03日

    ここ最近のウクライナの苦しみはロシアがイスカンデルをポンポコ発射してるのもあると思うなあ。
    露ミルブロガーが主張するハイマースなどの高価値目標の撃破報告が本当なのかは分からん。(デコイや誤認も多いと思う)
    でも発射自体は事実だろう。頻度的に月産50発は超えてそうなんだよねえ。(昨年末頃にウクライナ側が30と予想してたはず)
    ロステックは66万人以上を雇用してるって話だからミサイル生産量が異様に多くても不思議ではないのだけれど。

    色々考察するとゼレンスキーの長距離兵器や防空システムを切望する事に納得がいく。ただイスカンデルの射程はATACMSを上回ってるしパトリオット迎撃弾はやっぱり足りんでしょう。
    ロシアの生産設備叩くために超長距離ドローンの生産に力を入れるのも合理的判断だと思うがどの程度効く事やら。

    31
    • ななし
    • 2024年 9月 03日

    2022年夏頃、ロシア首脳陣が
    「欧米の支援は紛争を長期化させるだけ」
    「我々は短期間での解決を想定していない」
    「長期化すれば最低でも5年はかかるが、我々は
    それに耐えうる力を持っている」

    と口々に言っていましたね。
    欧米我が国は「強がり・虚勢」と散々嘲笑しましたが
    戦況を見るにロシアの方が現実を直視していたとしか

    71
      • 資源
      • 2024年 9月 03日

      第二次大戦末期のように日本ドイツの生産資源エネルギーが枯渇して戦線
      が崩壊するなど現ロシアでは起こらないだろ
      逆にウクライナは東部鉱工業地帯と発電インフラが破壊され経済破綻し
      兵士消耗でとっくに降伏しておかしくないが米欧NATO諸国から軍事経
      済支援で生命維持、米国はクルスク侵攻失敗でゼレンスキー政権の失脚
      を望んでる(N.T.の深読み)

      23
      • ふむ
      • 2024年 9月 03日

      あるいは西側首脳陣も知ってはいたが国民には知らせず騙したか、ですね…
      どちらにせよ西側政府の言動が信用できないのは民主主義国家としてどうなのか…

      37
      • 急ぐことはない
      • 2024年 9月 03日

      戦争が終わるまで待ってから評価しても遅くないんじゃね?
      あと10年ぐらいしたら、結果が出るかもしれない。

      1
    • ポンジスキー
    • 2024年 9月 03日

    「ATACMSの補充はもはや難しい」と米政府高官から言われてるようですし、長距離兵器が無くなったウクライナに取れる手段はもうほぼ残されてないと思います。
    ISWはATACMSで撃破できる目標が○○箇所ある!と煽ってますが、弾が無ければどうにもなりません。
    最後の頼みの綱の遠距離ドローンも、ロシア側はどんどん防空を厚くしていくことは確実で、ドローンやそのパーツを買う資金が枯渇しているウクライナは最後の決断をすべきではないでしょうか?

    31
      • ののの
      • 2024年 9月 03日

      >>ドローンやそのパーツを買う資金が枯渇している

      その程度、西側が支援すればいいだけの話なのでは?バカ高い戦術弾道ミサイルや巡航ミサイルを供与するのに比べたら遥かに安価で、ロシアの高価な防空ミサイルを消耗させられます。
      そもそも仮にATACMSの補充が潤沢だったとしても、たかが射程300kmの越境攻撃にどれほどの効果があるものか…1番叩きたい敵の航空機は、すでに展開先を射程圏外の飛行場に変更してますから、守勢一方の今ではせいぜい一時的に兵站を破壊するくらいしか出来んでしょう。

      3
        • lkk
        • 2024年 9月 04日

        ドローン攻撃してもまたロシアの報復攻撃で結局体力のないウクライナはじり貧
        しかも後方のウラル地方に大規模ドローン工場が完成されており優位であったドローン戦でも負けつつある

        3
    • もへもへ
    • 2024年 9月 03日

    そういえば2年くらい前は2年経てば再起動した西側の生産力がロシアを凌駕することができるってずっと言われたましたが、結局西側の生産力は再起動して凌駕できたんでしょうか。

    私にはそうとは思えないですが。

    46
      • よもぎ
      • 2024年 9月 03日

      無い袖は振れないって事でしょうね

      26
      • たむごん
      • 2024年 9月 03日

      ロシアは、中国から大量の民生品、工作機械・半導体・ドローンなどを輸入してまして。
      それに対する、西側・主にヨーロッパの生産力と考えるとなのですが。

      鉄鋼生産量が、基礎工業力の1つの指標になると考えれば、そもそもの生産力が微妙だなと。

      ロシア71.6百万トン、ウクライナ20.6百万トン(マリウポリの鉄工所を喪失前)です。
      英(7.1)・仏(11.6)・伊(20.4)の鉄鋼生産量、2021年の段階でウクライナよりも少ないくらいでして…(米72.7百万トン・独35.7百万トン)

      中国1064.7百万トンまで考えれば、西側諸国(欧米)が多少増産した所で、仰る通りどうにもならないのが現実だなと。

      (主要国の粗鋼生産量 日本製鉄ファクトブック 2021 NIPPON STEEL)

      24
        • NIVEA万能論
        • 2024年 9月 03日

        恐ろしい事に、あのアメリカの鉄鋼生産量が今は日本以下なんですよね…
        世界の鉄鋼生産量のグラフ見て衝撃を受けて「これはダメだ」と思いましたよ。

        30
          • たむごん
          • 2024年 9月 03日

          仰る通りです。

          太平洋戦争で、日本を圧倒していたことを考えれば、時代の変化を感じますよね。

          18
      • 田舎者
      • 2024年 9月 03日

      西側の大半にとってのウクライナ戦争は、少子高齢化や移民問題に比べたら対岸の火事レベルなので、本気を出して戦時体制に移行する必要性は無いと判断しているのでしょう。軍需産業ですら増産に二の足を踏む場面があるような舐めた状況で、本気モードの軍事大国を凌駕出来るはずかないと思います。

      ただ、日本に技術力がソコソコ以上ある斜陽の町工場は大量にありますので、政府が高額発注しまくれば…どうかな?

      7
      • ののの
      • 2024年 9月 03日

      そもそも再起動すらしていません。自国の経済や民需に負担をかけない程度に軍需拡大を行っている西側と、なりふり構わず本気で戦時体制に入ったロシアとでは格が違います。
      そりゃ、米英仏が本気で総動員を発して国民生活をズタズタにして軍備に予算を振れば数年でロシアを凌駕するでしょうが、自国が攻撃されてもいないのにそんなこと出来ませんよ。

      27
    • gepard
    • 2024年 9月 03日

    セオリー通りならアウディーウカ北部を起点にポクロウシク攻勢軸の側面から数個旅団による奇襲攻撃を行えば、ポクロウシク方面の攻勢を反らすことはできただろう。
    セオリーから外れることをすれば一時的に意表を突けるかもしれないが長期化すれば消耗する戦線が増えるだけである。

    1
    • うくらいだ
    • 2024年 9月 03日

    ゼレ大のクルスク侵攻決断した時点でも分かるとおり普通の指導者じゃないね
    戦争前のドンパスでの戦闘しかり
    ミンスク合意の破棄を求めるのも
    クリミア半島の奪還を宣言するのも
    普通はどこかで遠慮しそうだけど
    人気取りのためにそういうのをしたがる人かと思ってたけど、最近結構もともとクレイジーなやつだったのではないかと思い始めた。普通の枠に当てはめるからクルスク侵攻が理解できない。そう、ひとえに彼はクレイジーなのです。その前提ならクルスク侵攻も理解が早まります!

    43
      • toto
      • 2024年 9月 03日

      私はむしろ、元は普通に優秀な俳優でしかなかった人が、権力者の座に祀り上げられ、権力と責任の重さに狂っていったのではないかと思います。ゼレンスキー本人には国の舵取りを誤った責任がありますが、彼を祀り上げた者達の罪はそれ以上ではないかと。
      ただ、今更彼一人が首を吊ったところで、前線で無意味な作戦(クリンキーなど)で死んでいったウクライナ兵の命の数と重さに釣り合うとも思えませんが。

      29
      • 謎菜史
      • 2024年 9月 03日

      ゼレンスキ―は狂っている説ですか、最近の行動を見ると説得力があるのが困ったものです。
      ロシアの核攻撃でさえNATO介入に利用しようとする、クルスク侵攻は核爆弾の上でタップダンスを踊る様なモノで正気ではありません。
      対するプーチン大統領は冷静な対応をしており、指導者としての器の違いを見せつけられます。
      プーチン大統領余命僅か説、狂った説、パーキンソン病説などの英国発の怪情報が戦争初期には飛び交っていましたが、
      現実は逆だったみたいですね。

      27
    • 最期のn日
    • 2024年 9月 03日

    (戦力もクルスクの誘引効果も)足らんかったー!

    18
    • 無名
    • 2024年 9月 03日

    住民から、軍が自分達を見捨てて撤退する。なんて声がで出したなら信頼関係に亀裂が入ってますね。

    28
    • nmb
    • 2024年 9月 03日

    ノボフロドフカを中心にここ最近ロシア軍が迅速に解放している集落はウクライナ軍の抵抗力が枯渇した影響で街自体はほとんど破壊されずに残っているとジュリアン・レプケ氏も指摘していました。
    実際この方面の戦闘の映像を見ていても街自体はほぼまっさらの状態で残っていることが確認できます。

    結局のところ街が廃墟になるかどうかはウクライナ軍が兵士や拠点を街中にどれだけ置いているかに掛かっていて、ロシア軍はそれに応じて対応しているに過ぎないということがここ最近のポクロウシク方面の趨勢でよく分かりました。
    流石にポクロウシクはウクライナ軍もリソースを割いて防衛するでしょうからそれ相応に街も破壊されると思いますが、まるでロシア軍が意図的に何の意味もなく全てのウクライナの街を廃墟にしているかのような論調には疑問を感じますね。
    街の破壊がウクライナ軍戦力の破壊に付随して起こっているという現実を隠すには良い手段ではありますが。

    43
      • ののの
      • 2024年 9月 03日

      そもそもロシアが攻めてこなければ多くの市民が平和に暮らす無傷の街だったのだがな。あなたの意見は、ともすれば「ウクライナ軍が守ってるから街が壊される」と捉えられかねず、大変危険な考えです。ロシアが撤退すれば済むだけの話に、これ以上の議論の余地はありません。

      3
        • toto
        • 2024年 9月 03日

        >そもそもロシアが攻めてこなければ多くの市民が平和に暮らす無傷の街だった
        ドネツク州は2014年からドネツク人民共和国の分離独立戦争の場であり、アウディーイウカなどはその頃から最前線の要塞でした。無論、ポクロウシク周辺は“前線から40㎞は離れた街”でしたが。
        そして、ドネツク人民共和国の多くの市民に、ウクライナ軍の攻撃で犠牲者が出ていたのは事実です。これもまた、逆もまた然りなのでそのこと自体に善悪を問うことに大きな意味はありません。
        ですが、始まりはウクライナの内紛である以上「ロシアが撤退すれば済むだけの話」ではなく、また、「これ以上の議論の余地はありません」という言葉は、ロシアとの停戦を頑なに拒否する今のゼレンスキーの態度と同質の排他的思想に繋がりかねません。
        【自分の主張だけが正しい】、【これ以上議論の余地はない】とイスラエルのネタニヤフ首相などもよく言いますが、それは戦争を長引かせ、終戦を遠くする大変危険な考えではないかと。

        66
    • ののの
    • 2024年 9月 03日

    そんなもの…ないよ

    14
    • nk
    • 2024年 9月 03日

    今日もウクライナは元気一杯にクルスクで頑張っている様子で何よりなことです、クルスク占拠はウクライナ崩壊間際まで戦力投入しそうな予感がしますがこれから起こる可能性の高い事でいうとクピャンスク方面オスキル川を背に包囲され玉砕と降伏の連鎖、ポクロウシク陥落ロシアの突破を許し東部戦線終了、ブフレダール陥落ロシアの突破を許し南東部終了のお知らせをそう遠くない未来聞くことになりそうだ。
    まあウクライナにはクルスク占拠地域が少しばかしあるから前向きに頑張って欲しいが、日本からはこれ以上金取るの辞めて欲しいというだけですね。

    33
    • たら
    • 2024年 9月 03日

    クルスクへ回した戦力をポクロウシク防衛に回しても、ポクロウシクを守りきるのに十分な戦力にならないということなら、只すりつぶされるより、一発逆転を狙ったクルスク侵攻にも合理性があったのでは?

    3
      • にほんへ
      • 2024年 9月 04日

      逆転するにはどう考えても戦力不足という点と、実質的に見放された現地住民からの不満を考えれば如何なものかと思うけどなぁ

      ウクライナ軍の中には当然東部出身の軍人も居るのに、「お前らの故郷見捨ててワンチャン賭けるわw」って言われたらどう思うんだろうな

      2
  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. インド太平洋関連

    米英豪が豪州の原潜取得に関する合意を発表、米戦闘システムを採用するAUKUS級を…
  2. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  3. 欧州関連

    トルコのBAYKAR、KızılelmaとAkinciによる編隊飛行を飛行を披露…
  4. 軍事的雑学

    4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト
  5. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
PAGE TOP