オーストラリアが希望していたステルス爆撃機「B-21レイダー」導入がにわかに現実味を帯びてきた。
参考:CSBA CEO calls for serious US consideration of Aussie B-21 collaboration
米国のシンクタンクが言い出したB-21輸出解禁は本当に実現するのか?
豪州は最大15トンの兵器搭載能力に加え無給油で4,000km以上飛べた戦闘爆撃機F-111Cの後継機としてF/A-18E/Fを導入したため航空戦力による長距離攻撃手段を失うことになったのだが、当時は冷戦終結後に訪れた米国1強時代だったため大きな問題にならなかったが、中国台頭で危機感を覚えた豪州は長距離攻撃手段の再獲得を真剣に検討しており、次期潜水艦アタック級に長距離哨戒能力と巡航ミサイル搭載を要求したのは失った長距離攻撃手段を再獲得する一環だと言われている。
ただ潜水艦による長距離攻撃は展開速度と攻撃の反復性に難があるため、豪戦略政策研究所は米空軍が開発中のステルス爆撃機「B-21レイダー」を導入すべきだと主張し、これに乗っかる形で地元豪メディアも米国のロス商務長官が豪州へのB-21販売の可能性を否定(※1)しなかったと報じ「もしかしたら米国が豪州にB-21を売るかもしれない」と期待を寄せているが、米国はB-29以降に開発した大型爆撃機を一度も輸出したことがなく機密の塊であるB-21輸出を許可するとは到底考えにくく実現の可能性は限りなく「0」だと思われていた。
※1補足:長距離攻撃手段の確保のため「新しい攻撃機」を購入したいとオーストラリアのレイノルズ国防大臣が話し、米国のロス商務長官は「米国もオーストラリアにもっと多くの航空機を販売したい」と答えただけでB-21販売に言及したわけではない。しかし逆を言えばB-21販売を否定していないと受け取ろうと思えば受け取れる。
しかし地元豪メディアは27日、米ワシントンD.C.に拠点を置く独立系非営利のシンクタンク「戦略予算評価センター(CSBA)」がF-22の失敗を引き合いに出して「豪州がB-21導入を望むなら真剣に検討すべきだ」と主張したと報じた。
これはCSBAのCEOでもあるトーマス・マーケン氏がDefense Newsに寄稿した記事の中で主張した内容で、該当部分の記事内容を簡単にまとめると以下の通りなる。
次世代プラットフォーム(B-21や第6世代戦闘機などのこと)研究開発費は装備調達予算を圧迫するレベルに達している。そのため装備調達の規模が抑制されるとユニットコストは上昇し、再び調達装備の削減→再びユニットコスト上昇→という悪循環を招くと警告している。
これはF-22、B-2、シーウルフ級原潜で経験した失敗と同じで、どんなに優れた性能を備えていても十分な量を揃わなければ戦力として意味がなく、この悪循環から抜け出すためには研究開発費の分散が不可欠だと主張しており、特定兵器(恐らく核兵器のこと)以外は輸出を前提に開発を行うべきで豪州がB-21導入を希望しているのは米国にとって「絶好のチャンス」だと捉えている。
要するに米国は豪州の希望を真剣に検討して、親密な同盟国へのB-21輸出を解禁するべきたと言っているのだ。
ただこれはシンクタンクの主張であって米国政府や米軍関係者の主張ではないが、米国でも増え続ける研究開発費やユニットコストを抑制するためには、これまで輸出を制限してきた最先端兵器に関して輸出もやむなしと考えていると捉えることができ、輸出をしないと言っている第6世代戦闘機に関しても将来的に輸出が解禁されるかもしれない。
果たして、米国は本当にB-21輸出を許可するのだろうか?
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force Courtesy graphic by Northrop Grumman
潜水艦の件といい、オーストラリアよ、
お前はどこに行きたいのか
どうなるんでしょうねー。
今のところは購入とのことですが、突如国内生産に舵を切ったりして。
お金の定義や国民経済を取り違えてる人はだいたいこういう発想になるよなぁ
それら自体は能力が伴っているから失敗って程じゃないだろうに
失敗と認定してからの最近の炎上祭りに繋がってるわけだけど気づいてるのかな
腐ってもファイブアイズだからなぁ…
にしても、F15Eで充分かと思うんだがね。
そのファイブアイズさんが潜水艦でアメリカをはじめとするフランス以外の西側を失望させることになるんだから枠に入れるかどうかはそいつの理性や判断力を保証しているわけではないということだ罠
失望したのは日本だけだろ
勝手に西側の総意みたいに解釈するのはおかしい
大体、旧式のコリンズ級にも劣る航続距離のそうりゅう型なんか話にならないし、対地攻撃を重視しているのに巡航ミサイル発射能力もない
おまけに技術移転と現地雇用にも消極的で、決まった訳でもないのに豪州に売ると中国に情報が漏れるだとか、失礼な事も平気で言ってしまう様な信頼性皆無の素人から潜水艦を購入するのはリスクでしかないからな
は?
突然アボットから「蒼龍型欲しい!輸出してくれ!」が発端だろ。それもまだ数年前の事だ。北京に住んでいたのか?ソウルかな?(笑)
米国から、豪州の欲する小型水中艇搭載、垂直発射装置と管制システムは米国海軍が技術提供する。その代わり神秘の静寂技術を見てみたい。と三者→太平洋の全ての西側諸国がwin winだったのが豪州の政変で新中政権になり、現地生産だ!とか値下げの為に仏独を当て馬に参加させてきた。日本メーカは現説に参加しなくて無能バカ通産省が無理やり渡豪州させたの知らないか?
あ
北京?ソウルだったね(笑)
このままだとアメリカの原潜より遥かに高価格な通常動力潜水艦を購入する事になってしまうのだけど。
ドイツ丸投げの潜水艦を装備している国のシンパがそうりゅう型をディスるのも滑稽だと思う。
他ならぬオーストラリアが一番失望してるだろwww
バラクーダ級はもはや配備困難だが、これこそオーストラリア海軍の願い通り。
はなかっら原潜が欲しい。
フランスは長いことオーストラリアと仲良しだし、反中国家でもある。
ドイツやアメリカが台湾に武器を売り渋る中ミラージュやラファイエットを売っていた。
それにオーストラリアがアメリカ外交を説得あるいは反論するのは力関係から不可能だがフランスは最悪無視出来るアメリカ相手じゃないから上下関係にない。
一番失望してるのはアメリカらしいがね?
何せ、戦力としてまともにカウントできなくなってるんだから。
こんな費用の掛かる機体を購入して維持できるのかな。
飛行場や整備施設を提供する代わりにオーストラリア国内に前進配備してもらうのが安上がりでは?
メンテナンスも共同で行うようにすれば技量は上がってくるでしょうし。
もちろんニュークリアシェアリングのような使用権も得る方向で。
オーストラリアは腐ってもF-35の重整備拠点だぞ
B-21もF135を搭載してることを考えればむしろメンテナンス関連のハードルは低い
なるほど同じエンジンということですね。
勉強になりました。
航続距離12,000kmの機体でニュークリアシェアリングはナシでしょう。
いくら米軍が核兵器をコントロールしているとはいえ、オーストラリアがアジア・太平洋地域の好きな場所に自由落下核爆弾のB61を投下できるようなマネをさせるのはありえません。
>ニュークリアシェアリングはナシでしょう。
書き方が悪かったようです。
以下捕捉します。
>ニュークリアシェアリングのような使用権・・・
とはあくまでも「ような」ということで核のことではなく機体(B-21)のことです。
つまり借りものだけれど使用権も担保するという意味です。
表現方法が悪くて申し訳なし。
欲しいのはいいとして、1機600億になるんじゃないかって言われてるB-21を買えるのか?
B-21じゃエアショーでトーチング出来ないでしょ
しっかりしろよオーストラリア
管理人さん初めまして、HYです。テレビや新聞では見れないミリタリーニュースをありがとうございます。参考になります。
今日の記事ですが、私は輸出されることはないと思います。今の豪州は嫌中ですが親中だった時期もありますからね。ただでさえ軍事機密情報が狙われるこの時代、リスクの高い装備提供は米国議会に差し止められるでしょう。
豪ちゃんステレス爆撃機が必要になるような戦略を考えているんですかねえ?
まあ代わりになるような機体がいまいち無いのが現実なのですが(B-57、B-1はちょっとちがう)
私的にはオホトニクみたいなやつを装備するのもありかなと愚考してます。
豪州はロッキードと共同でFB22を開発すれば良いと思う。
こんな高額で維持費も高い代物を導入してしまったら、
豪州空軍から戦闘機部隊がいなくなってしまいそう
まぁSACがグアムのアンダーセンからオーストラリア北部の基地に移転する計画があるので、
それに相乗りできるんなら膨大になると思われる維持経費も多少は減額できるかもしれないが。
日本のF-3が戦闘機としては鈍重で失敗し爆撃機として生まれ変わる
F-111の正当な後継者となるだろう
それいいですね。
足は長いしからうってつけ・・だといいですね。
でもF-3は成功してほしいです。
F-3は数字的にはF-35より鈍重になる要素はないからな。
ステルス戦闘機として必要最低限は満たしてるだろう。
一方で戦爆としての可能性も持ってるのも確か。
まあ国内で戦爆として生産して輸出するのはグダグダうるさいのがいて難しそうだけど。
お前の鈍重な頭ではその程度のことしか考えられないだろうなw
KFXは試作機も完成出来ずプラモデルでしか存在しなかったF-19の正当後継者となるだろう。
寧ろアメリカの第六世代機までも輸出可能になってNGFの存在そのものが否定されそうだが。
アメリカ空軍には対中国への爆撃機の基地としてはティンダル空軍基地(オーストラリア北部 整備中だけどね)がある・・・けど
これとの引き換えに最新のB-21ってのはアメリカにとってはバランスが悪すぎかもね。
豪州空軍は何故にF-111Cの代替えとししてFA-18E/Fを導入したんだろう? 決定当時にはF-15Eはあったんだろうに。
移動したのか?後退させられたのか?米爆撃機のグアム前方配備中止が意味するもの (航空万能論)
リンク
当時としてはレーダー性能が最も高く同時交戦能力にたけていたから
移動式の長距離ミサイル発射装置でも買えば良いでしょう。
オーストラリアぐらい広い土地を移動してれいれば、捕捉は難しいし。
多分、安上がり。
中東に派遣出来ん
オーストラリアは地理的に微妙な位置だし、国力も無い
何より信用できない、これに尽きる
B-29でさえ他国に販売したことが無いのに
お前なんかに売るわけねえだろ
流刑植民地が出しゃばるな!
いや、歴史的背景を持ち出しちゃうと…敗戦国が出しゃばるな!って言われちゃうので〜そこは止めましょうよ。汗
前回の戦闘機選定の際にオージーと一緒にF22輸出をアメリカを説得出来てれば〜今よりも早くF3の基礎を築けたかもしれない…まあ、全ては願望に過ぎないですけどね。
敗戦国云々何ていうのは韓国ぐらいだろうに。
あとF-22導入してたらF-3の研究予算などはまず通らなかったと思うが?
それも騙し討ちで開戦を仕掛けた「卑怯者国家」だからな
それで負けてりゃ世話がないが(苦笑)
喧嘩売りますね~。
読者の皆様ご存知の通り、B-21レイダーも例にならって毎飛行毎に必要なステルス塗装のためのメンテナンス、ステルス機ならではの機体精度維持のため、機密を保持できるメーカーの施設が国内に必要というのは論を待たないと考えます。
中国の影響力が取り沙汰されるオーストラリアですが、上の条件を度外視して、米国シンクタンクが記事にしたのは裏があると考えるべきと思います。その背景とは以下と思われます。
1.オーストラリア政府のB-21導入の本気度を見るため
2.アメリカ国内タカ派にB-21海外版売のアレルギーがどれ位か探りをいれるため
いわゆる「観測気球」というやつで、出所はアメリカ国内の輸出推進派で、各方面の反応を見ている段階と見られます。
反応が悪くなければ次に誰かが具体的なプランを持ち出してくるということになります。
なるほど、アメリカではよくある事例ですね。
冷静な分析と解説は勉強になりました。
なんやこれ。
独立系非営利のシンクタンク「戦略予算評価センター(CSBA)」が、「豪州がB-21導入を望むなら真剣に検討すべきだ」と主張した」 というだけの話で、政府も議会もなあんも関係ないじゃないか。
実現性ゼロや。
まあ、いろいろいますよ。
国家運営に失敗し併合され一緒になって戦争しておきながら敗戦後は手のひらを返したように戦勝国入りしようとする国(民族)もおられるようです。
ステルス爆撃機「B-21レイダー」も中国に筒抜けになるのか
整備なんか中国企業が支配している国だよ
こんな戦略的兵器を配備しても反って地域の緊張を高めて、近隣のニューギニアやインドネシアを中露に引き寄せかねない
ので米は売らないし、オーストラリアには色んな意味で無理だからね