バイデン大統領はプーチン大統領と会うことに同意、果たして今回の外交交渉で行き詰まりを見せているウクライナ危機を打開することはできるのだろうか?
参考:Biden agrees to meet with Putin ‘in principle’ if Russia does not invade Ukraine
参考:Ukrainian Foreign Minister pushes back on Russian demands, says ‘Ukraine is seeking membership in NATO’
参考:Zelensky initiates consultations on Budapest Memorandum
米国もロシアもウクライナも基本的立場に対する譲歩が見込めない中で、果たしてバイデン大統領とプーチン大統領は何を語るのか?
米国のバイデン大統領は「ウクライナ侵攻」が発生ていない場合に限りロシアのプーチン大統領と会うことに同意、恐らく今回の外交交渉が戦争回避のラストチャンスになると思われるが、果たして争点の「ウクライナNATO加盟問題」でバイデン大統領は一時的にでも平和を取り戻すためロシアの要求を呑むのか、それとも西側が脅しに屈しないと判断してプーチン大統領が要求を一旦引っ込めるのか、結局互いに主張を譲らず再び物別れに終わってしまうのか世界中が交渉の成り行き注目している。
ただバイデン大統領もプーチン大統領も自身の主張を曲げれば互いの陣営に対する面子と信頼が失われるため、ウクライナ自身が「NATO加盟を申請しない」と言い出さない限り収集がつないというのが実際のところで、米露会談が決まると直ぐにクレバ外相は「ウクライナ人の大多数はNATOの一員になることを望んでいる、我々が成功を収めてロシアが後退すれば民主主義全体がより安全になるだろう」と発言して米国とロシアを牽制しており、行き詰まった事態を打開する活路はまだ見えてこない。
更にプーチン大統領が再三要求しているミンスク合意履行についても大半のウクライナ人が「分離独立を主張する親ロシア勢力の支配地域に自治権を認めればロシアが合法的に内政・外交に干渉してくる」と危惧して反対の立場を示しており、そもそもロシアもドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の市民約70万人にロシア市民権を与えてしまっているため合意内容は破綻していると言うのが一般的な認識なので「ウクライナだけ合意内容を履行しろ」と迫るのは余りにも理不尽だ。
因みにバイデン大統領が「今国を離れるべきではない」と忠告したにも関わらずゼレンスキー大統領がドイツに向かったのはミュンヘン安全保障会議でブダペスト覚書に疑念が生じたことをアピールするためで「核兵器放棄に応じることで署名国(米国、英国、ロシア)から安全保障の提供を約束されたはずなのに武器もなく、安全もなく、領土の一部を失い、覚書に疑念が生じた際に要求できる協議に署名国は過去3回応じなかった。現在4回目の協議を要求している。今回も協議が不成立に終わるか望ましい結果が得られなければブダペスト覚書が機能していないと考える」と発言。
これについて露メディアは「放棄した核兵器保有国の地位を回復させる可能性をウクライナは示唆した」と報じているが、恐らくゼレンスキー大統領はブダペスト覚書を引き合いに出して「NATOとロシアの犠牲になる見返りを提示されても絶対に信用しない=NATO加盟を申請する権利は絶対に手放さない」と米国とロシアに言いたかったのではないだろうか?
米国もロシアもウクライナも基本的立場に対する譲歩が見込めない中で、果たしてバイデン大統領とプーチン大統領は何を語り事態をどう打開する気なのだろうか?
関連記事:ウクライナを取り巻く状況は数時間で一気に悪化、雰囲気はまるで侵攻前夜
※アイキャッチ画像の出典:President of Russia/DoD News photo by EJ Hersom
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NATO加盟を見送る代わりに宇核武装
投射手段は短距離弾道弾に限る
これが安パイではなかろうか
ロシア激怒不回避😇
モスクワに迎撃不可能なミサイルが届くからロシアが怒ってるんだよ?
核武装とか‥ロシアのレッドラインを飛び越えて地雷原の上でタップダンスするようなもんだよ😣
えっと、、もうタイムアウトでしょ。
そもそも、今更話し合いで解決できる状況にない。
要するに、
ロシアは、これだけ軍動かしている手前、後には引けない。
ウクライナは、ロシアに譲歩すれば政権が崩壊する。
アメリカは、中間選挙があるから、ロシアに譲歩なんて出来ない。
NATOは、内部分裂してて、意思統一は困難。
三方どちらも引けない、正にメキシカン・スタンドオフ状態ですね
話し合ったからといって妥協点が見つかる訳でもないでしょうし…
ただいくらウクライナが突っ張った所でその命運が米露二者が決めかねないという歯痒い状況にゼレンスキーは苦悶の表情を浮かべてるんじゃないでしょうか?
強いて言えば、ウクライナのNATO加盟で譲歩する代わりに、ロシアから何かを引き出さないとアメリカの敗け
ウクライナの意思を抜きにして大国での取引
しかしロシアから引き出せるものが何かあるかな
自分はゼレンスキー大統領が理由をつけて離れたかったんじゃないか説に一票。
ぶっちゃけ戦争回避出来ないって一番大統領がわかってる。
折角理由をつけて脱出をしたのにプーチンが侵攻のタイミングを送らせたお陰で亡命の予定が狂って困ってるとかなきにしもあらずだと思うんだよなぁ。
クレムリンはプーチンとバイデンが会うのは時期尚早と言ってるらしいですね
ずっと20万人近くの戦力を国境に貼り付けたままでいられるわけがない
本当はロシアが一番追い詰められているのではなかろうか
現在ロシアはコロナ新規感染平均報告数で世界最多。世界で報告される1日の新規感染者数の約10人に1人がロシア。
ピーク時より少し減ったとはいえ、1日平均約18万人前後の新規感染者数。(ロイター通信より)
20万もの軍隊を展開したら、どんなに防疫しても感染者が出るのを防げない気がするのですが(-_-;)
今更交渉で全員が飲める譲歩案なんて出てくるわけもない。
それでも会談に同意したのは「最後まで外交交渉を諦めなかった」というアリバイ作りのためだろう。
ただの時間稼ぎにしかならないがその時間で何かすることあるのか?何もないなら遅延行為でしかない。
この場でプーチンが、ウクライナによるロシア系民族ジェノサイドの疑いとかの理由で
バイデンにウクライナの武装解除とか、黒海沿岸国以外のNATO艦船と軍用航空機の黒海侵入永久禁止のような
NATO側受諾不能な追加要求を突き付けて
それが無理ならロシアは自衛のための行動を行う、と宣言して戦争開始する可能性があるかと
この会談に関しては西側の譲歩余地が僅かでもあるのか?という意見が多いですが、一応としては「西側の手でウクライナへのミンスク合意履行を強制し監視させる体制を構築」というあたりが落とし所になるのではという分析もあるそうです。
ですが実際、ウクライナに履行を促すためだけに全軍で国境を包囲するか?とか、今や国民の全てが露の脅威を認識してしまったウクライナをこのまま放っといて帰っちゃっていいのか?という疑問もあり、やはり侵攻ありきの可能性も捨てきれないですよね。
実際、会談を開くだけ開いて(西側としても受容不可能なほど過大な)要求を並べられるだけ並べ立てて閉幕、それから侵攻なんて事になりそうな気もします…。プーチンの「本気を出してしまった露を見て這いつくばって撤兵を懇願しに来た西側の指導者たちを頑として突っぱね、強い意思で祖国防衛の信念を新たにする指導者プーチン」みたいな国内向けストーリーの補強材に使われるくらいなら、西側から何かふっかけて壊してしまえと思わなくもないですが、出せる弾がないのはつらいですね。