バイデン政権は25日に「大統領権限経由による3.75億ドル相当のウクライナ支援パッケージ」を発表したばかりだが、26日に「大統領権限経由と安全保障支援イニシアチブ経由を合わせた計80億ドルの支援実行」と「Joint Standoff Weapon=AGM-154 JSOWの提供」を発表した。
参考:Statement from President Joe Biden on U.S. Support for Ukraine
ATACMSやストームシャドウの使用制限については今のところ言及がない
バイデン政権は大統領権限(PDA)経由で空対地弾薬、HIMARS向け弾薬、155mm砲弾、105mm砲弾、TOW、AT-4、M1117、MRAP、戦術車輌、架橋システム、小口径火器などを含む3.75億ドル相当のウクライナ支援パッケージを25日に発表、さらにゼレンスキー大統領との会談に合わせてPDA経由と安全保障支援イニシアチブ(USAI)経由を合わせた計80億ドルの支援実行を発表。
バイデン政権は議会が承認したウクライナ支援資金の執行権限が会計年度末に失効するため、9月30日までに残りの56億ドルを「米軍備蓄から引き出すPDA支援」に割り当てるよう指示し、さらに国防総省も「米企業に発注して提供するUSAI支援=24億ドル分」を発表したため「計80億ドルの支援を実行する」という意味になり、この大型パッケージにはパトリオットシステム、パトリオットシステムで使用する迎撃弾、AMRAAM、無人機、ウクライナ防衛産業界への投資、ウクライナ人パイロットの訓練費用などが含まれている。
追加のパトリオットシステムは以前の決定(2基目)に基づくものなのか、新たに3基目のパトリオットシステムを提供するのか不明だが、バイデン大統領は「今後1年間で数百発のパトリオットシステムで使用する迎撃弾とAMRAAMを追加提供する」「ウクライナの長距離攻撃能力を強化するためJoint Standoff Weapon(AGM-154 JSOW)の提供を決断した」「ウクライナ空軍の能力を強化するためウクライナ人パイロットの訓練支援(2025年の受け入れ人数18名)を強化するよう指示した」と述べており、期待されたJASSM提供は発表されなかった。
ATACMSやストームシャドウの使用制限については今のところ言及がなく、ゼレンスキー大統領との会談後に何らかの追加発表があるかもしれない。
因みにバイデン政権は「大統領権限(PDA)に割り当てられた資金の執行権限を延長して2025会計年度に持ち越す」のではなく「9月30日までに使い切る」を選択したため、新たな支援を行うには「議会からの支援資金割り当て」が必要で、現実的には大統領選挙の結果が出た後でないと「新たな支援資金の獲得」は不可能に近い。
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※アイキャッチ画像の出典:The White House
遅すぎる!
ふざけてるのかこの爺さんは!
日本も何をやっているのやら、追加支援の話をさっさと国会で議論しなさい。
そしてウクライナの権力者を太らせるので?随分高尚な趣味をお持ちですね。
ほんとにそうですね。
汚職祭りが絶えないウクライナに資金援助なんてしようものなら
彼らの懐が温まるだけですし…
まともに使われるのは兵器だけでしょうな。
日本はウクライナへの追加支援等本来は必要一切無し、属国故アメリカへの義理立てで最小限に押さえて支援してる感出せば十分。
日本は他国へ支援している余裕一切無し、国力厳しいのに無駄金使ってる場合では無い、融資だからだの国内で使用出来ないからだのも使う用途を間違え無いで頂きたい。
融資であるならウクライナはすでに破綻しているし戦後返せる見込みは皆無であり、ロシアの差し押さえ資産はロシア勝利の際の返還が当然の終戦条件だろうし使い込んだ利子も合わせて請求されるのが見えている。
そして国内で使えない金ならウクライナ以外でお願いしたいウクライナへの金だと道端捨てるのと同義、ガザ支援等に使った方が遥かに良い。
ガザ支援こそ道端に捨てるようなものでしょう。どうせ消え去るような連中に金を与える必要はないです。もちろんウクライナもですが。
ロシアが偉そうに請求できる立場だと思ってんのかよ
なんで上から目線なんだ?
来年度予算も通らず八方塞がり、
来年にはロシアへ全面降伏かな。
日本は露との国交の修復を急いだ方が良い。露は隣の国だ。長期的に見て露のエネルギー、漁業資源、木材、金属資源は必要だ。日本から輸出できるものも多い。米国との関係で不自由な部分が多いがそろそろウクライナ戦争終結後を睨んで態勢を立て直していくべきだ。善隣友好。日本はウクライナ支援につんのめり過ぎたが変わり身を早くするのが中小規模国家の生きる道。
そう思う。
まあ気持ちはわかりますが、ロシアとしては日本から輸出できるものはもはや中国からすべて手に入ります。ここまでウクライナに肩入れされた以上、ちょっとやそっとで国交修復などというのは虫が良すぎるというものです。それなりの「誠意」があれば考えるでしょうが、30年前ならいざ知らず、今の貧乏国家の日本にそんなカネがあるはずもなく。現実見ましょうぜ。
でもロシアとしても中国に依存しすぎはよくないと思ってるだろうし、鈴木宗男議員には期待しています。
批判されがちですけど、こういう時特定国とパイプ持ってる議員は貴重だなと
結果的には国賊と罵られたいた鈴木宗男や鳩山が正しいこと言ってたことになる
日本のマスゴミネット&世論なんてつくづく当てにならんことがわかった
鳩山さんは金持ちな上にもの凄く頭いいですからね
発言を一つ一つ精査すると特に変な事言ってないですし、膨大なファっキューマネーもある
相手の顔色を伺うような奴らが束になっても勝てませんよ
頭が良くても結局辞めたしなあ。敗者は何言っても意味ないよ。あとロシアと関係修復とか今更無理なんで諦めろ。残された道は断交のみ。結果日本が滅びようが知ったことじゃない。
そのような姿勢は8964の天安門事件の後の日本外交のようなもので
中長期的に独裁的国家の延命につながり、
最終的に今の日中関係のように日本にとって非利益をもたらすのでは
>中長期的に独裁的国家の延命につながり
それを懸念する必要はないでしょう。先に民主的国家の寿命がくる可能性が高い。
大日本帝国が滅びたように、民主的な日本が行き詰まり、また天皇家へ大政奉還する日が15年後には来るやもしれません。幕末が15年間で終わったように。
そして、独裁的国家が隣国として危険とも限らず、選挙のことしか考えない民主的国家が無謀な侵略をすることもあります。私は、中国が民主的な体制になったときの方が怖いです。15億人の衆愚政治など隣国に喧嘩売る未来しか見えない。
日本が中小規模国家なら大国は米中だけですな
まぁドイツが痺れを切らしてロシアとの友好関係を戻そうとするだろうからその後でいいんじゃって気もする
賛成です。外交戦略の鉄則は「敵は一方向に限定すべき」です。二方向以上に敵を持つことは外交上絶対にやってはいけないことです。中国とロシアとどちらとも敵対することは絶対にやってはいけないことです。日本に二正面作戦をする能力はありません。米国もありません(オバマ大統領の時に米国に二正面作戦をする能力は無いと認めました)。中国とロシアとどちらが脅威かと言えば中国です。ですから日本は対中国に専念すべきでありロシアと敵対してはいけないのです。戦国時代、尾張の織田信勝は美濃の斎藤道三と争っていましたが、駿河の今川義元が甲斐の武田、相模の北条と同盟を結ぶと斎藤道三と和睦し、同盟を結びました。同盟の証として息子の信長と斎藤道三の娘の濃姫を結婚させました。今川が武田、北条と同盟を組んだと言うことは今川の勢力拡大の方向は西。三河の松平はさっさと今川義元に下ったので、織田信勝は今川義元の矢面に立つことになりました。織田信勝でも斎藤道三、今川義元との二正面作戦は出来なかったのです。そのため織田信勝は斎藤道三と和睦し、対今川シフトを敷いたのです。それが外交というものです。中国という敵を抱えながらロシアのウクライナ侵攻に激怒し、ロシアまで敵にするのはおよそ外交とは言えません。ロシアがウクライナを占領したところで日本の安全を危険にさらすことはありません。ソ連時代ウクライナはソ連でしたしソ連時代の前はロシアでしたから。トランプが大統領になるころから(早ければトランプが大統領選挙に勝ったらすぐ)ロシアとの関係改善をすべきです。ロシアも日本との関係改善を受け入れるでしょう。プーチン大統領は北朝鮮を訪問し同盟を締結し、ベトナムを訪問しインドのモディ首相をモスクワへ招待しています。つまり対中包囲網を形成しているわけです。もちろん口では言いませんが・・・。ロシアにとっても中国は安全保障上の脅威であると言うことです。「右手で握手しながら左手で牽制する」のが外交です。ロシアは習近平をモスクワへ招待しつつ、一方で対中包囲網を形成しているわけです。ですからロシアにとっても日本との関係改善は国益にかなうわけです。もちろんロシアが100%日本の味方になるわけではありません。ロシアとしては日本と中国の勢力均衡をとろうとするかな、と思います。どちらも勝たせず、どちらも負けさせず。オーストリアとプロイセンの勢力均衡をとったように。でもそれで十分だと思います。ロシアを敵にまわし、二正面作戦をするよりは遥かにマシなので。日本はフランス、ロシアを敵にまわし、第一次大戦で破れたドイツの失敗から学ぶべきです。第二次大戦でもドイツはイギリス、ソ連を敵にまわし(後に米国も)、敗れました。
二正面作戦を避ける外交は先の大戦でもソ連相手にしたけれど、中立条約を破られたのはソ連に対する誠意が足りなかったというのかな?
ひと昔前まで中国に巨額の援助をしていたのは、ソ連と中国の接近を防ぐ戦略的投資だったと記憶しているが、その結果はどうなった?
戦国時代のことはよく分からないが、現代なら昔からの同盟国との信義は重んじるべきだし、国力養って隙を見せず、リスクの高い海外投資は慎重にすることに尽きると思う。
これ米国民はどう受け止めるんでしょうかね?
主要メディアは揃ってトランプさんを酷評していますが、前回の大統領選挙でも明らかなように、米国民の半分近くはトランプさんを支持しているわけです。
この支持者の多くはウクライナ支援に消極的で、現実的なラインでの停戦を望む可能性が高いと思います。さらにアメリカは大手紙がウクライナの現状を比較的ちゃんと伝えているので、民主党支持者の中にもウクライナ支援に疑問を持つ人が増えているのではと推測します。
そもそも、民主党左派って兵器輸出の拡大には慎重な立場ですし、今回の支援パッケージが米国内で両手を挙げて歓迎されるイメージが全然湧かないんですよね。
ゼレンスキーが来たことを苦々しく思って逆恨みしてそう
たぶんブッシュJrのようにこき下ろされる元大統領になるんじゃないかな
あっちはイラク戦争、こっちはウクライナ戦争
どうせ日本のメディアは金額ばかり報道して実現可能性にはほとんど言及しないだろう
先日のEUのロシア資産の運用益と同じで
クルスク侵攻、アメリカに相談なしだったと言われてますからね。
武器の使用制限が続くのであれば、クルスク侵攻の事前通知なしが影響したのか気になります。
>「西側諸国にもクルスク侵攻作戦やその意図について意図的に通知しなかった」
>「今回は通知する情報を制限することでロシアが事態を察知する前に攻撃を開始することが出来た」
>「ロシア人は何かが進行中だと気づいてものの大胆な作戦は米国の承認が必要だと考えていた」
(2024.08.20 クルスク侵攻は本戦争の転換点、どちらが利益を上げるかは予測不可能 航空万能論)
決着を着けさせずにダラダラと戦争を延長させようとしている様にしか見えない。
想定している戦争形態の差でしょう
アメリカとしては祖国防衛を戦うウクライナが自国領内で敵を撃退するという形でロシアの根負けを誘い、多少の譲歩はあるにせよ比較的穏やかに停戦への道筋を付けたい
ウクライナとしては自分一人負けが嫌なので状況をエスカレートさせ交戦レベルの拡大とロシア挑発からのNATO参戦を誘発すべく危険な賭けを繰り返す…
アメリカもドイツも慎重な姿勢を示していることからもわかるようにこんなやり口に乗っていい道理がある筈がないのです
ウクライナの勝ち筋は、WW2でのフランス方式しか無いですからね。
ドイツにボロ負けして首都まで占領されたが、イギリスとアメリカとソ連が代わりに戦ってくれて結果として戦勝国クラブ入りを果たしたという。
今回で言えば、ウクライナとしては第三次世界大戦を引き起こすことが出来れば戦略的勝利と言えますね。
世界大戦勃発は、現政権限定の勝ち筋では?
無条件降伏を受入れて後に世界2位の経済大国に発展した本邦は、中長期的には戦略的勝利と言えるでしょう。
そして、理を無視して大戦では戦勝国の振る舞いをして、米の援助でアコーディオン戦争をギリギリ生き残り、資源の少ない半島南側なのに露と同等の経済規模に至った隣国の例もあります。こちらも国家としては大勝利だと思います。
”勝ち“の形は多様だとつくづく考えさせられます。
9月中に予算を使い切ると言うことは。
選挙(大統領選・他)が終わって新体制が出来るまで、次の援助の議論さえできないと言うことでしょう。
発注内容によりますが、悪くすると、ウクライナに物資が届くのは、数年後になったりするのでは。
先日の米下院での騒動の、ある意味、二の舞になるのでは。
全てがPDAということはないでしょうけれど、出来れば即時に届く物にしては、と思います。
弾薬類とか、替えの砲身類とか、保守部品類とか。