米国関連

米国のウクライナ支援、Mi-17、榴弾砲、装甲車、無人水上艦などを提供

バイデン政権は13日、Mi-17、155mm口径の榴弾砲、数百輌の装甲車、無人水上艦などが含まれた8億ドル規模のウクライナ支援パッケージを発表した。

参考:US unveils $800 million in weapons and equipment, plus training, for Ukraine

遂にUSVを実戦投入、ウクライナ支援パッケージに米海軍が提供する無人水上艦が含まれる

米DefenseNewsの説明によればバイデン政権の支援パッケージにはアフガニスタンに提供する予定だったMi-17×11機、牽引式の155mm口径の榴弾砲(恐らくM777)×18門、155mm口径の砲弾×4万発、M113×200輌、HMMWV×100輌、AN/TPQ-36×10基、AN/MPQ-64×2基、スイッチブレード×300機、ジャベリン×500発、NBC防護服×30セット、光学センサーとレーザー計測機×2000個以上、対人地雷、そして米海軍が提供する「無人沿岸防衛艦」が含まれるらしい。

出典:U.S. Army Europe photo by Spc. Joshua Leonard

つまりThe Washington Post紙が事前に報じていた「沿岸防衛用の無人機」とは米空軍が提供する無人航空機(UAV/UCAV)ではなく、米海軍が提供する無人水上艦(USV)だったという意味だ。

この無人沿岸防衛艦が何なのかについてはDefenseNewsも詳細を掴んでいないと言っているが、国防総省のカービー報道官は「様々な沿岸海域での防衛任務に使用できる水上艦で必ず機能する」と述べており、もしかすると米海兵隊が調達を予定している長距離無人水上艦「LRUSV(メタルシャーク製)」をウクライナに提供するのかもしれない。

LRUSVは完全な自立運用(オプションで有人運用も可能)が可能な小型の無人水上艇で、搭載センサーによる情報収集・監視・偵察(ISR)や徘徊型UAVによるスウォーム攻撃に対応(海兵隊がHero-120の統合を発表済み)しており、これを黒海沿岸に配備すればロシア海軍の艦艇(特に無防備な揚陸艦や上陸用舟艇など)も不用意にオデーサへ近づけなくなるはずだ。

まぁ手の内をロシアに知られるのを防ぐため伏せられている部分も多いと思うが、遂にUSVが実戦投入されるという部分は非常に興味深い。

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Alex Perlman 超小型無人水上艦「ADARO」

追記:米海軍は超小型のUSVを幾つも保有して運用をしているのを後から思い出した、、、ウクライナに提供するならこっちかな、、、

関連記事:米国、まもなく発表するウクライナ支援に榴弾砲やMQ-9が含まれる可能性
関連記事:米海兵隊、水陸両用戦闘車や無人水上艇にイスラエル製のカミカゼドローンを統合

 

※アイキャッチ画像の出典:Jonathan Mallard / CC BY 2.0

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コメント

    • 無無
    • 2022年 4月 14日

    バイデンのケチ
    戦車と自走砲を出せよ、アメリカが自制したってロシアの方針は変わらないから

    5
      • STIH
      • 2022年 4月 14日

      アメリカもM1戦車を供与できるほど数がないでしょう。それにM1戦車って絶望的に燃費が悪いから、兵站の整備が進まないとロシアみたいに道端にM1戦車がころがる事になりかねないのでは。
      また今西側に、供与できるほどの戦車を持ってる国が無いのでは、という気がします。一番の戦車大国だったドイツが全く役に立たないし、韓国もパットン戦車を退役させないといけないから。

      31
        • 名無しさん
        • 2022年 4月 14日

        海兵隊が手放すM1A1 (403両)、州兵や予備役用のM1IP(2,385両)のストック(Wiki調べ)
        がある筈です、又、ポーランドが導入する250両の契約分もありますから「無い」って事は
        無いでしょう。
        ただM1は燃費の問題や、ロシア系戦車を使用して来たウクライナでは系統の違う西側戦車
        は使いこなすのに時間がかかるので、現実的では無いのでしょう。

        22
          • 無無
          • 2022年 4月 14日

          アメリカ自身が戦争の長期化を前提にしてるのに、いまさら習熟期間を気にする意味がわかんない
          いま停戦に至っても、これからのためにウクライナには戦車が必要

          1
            • STIH
            • 2022年 4月 14日

            それにしたってM1エイブラムスじゃないと思うが 。
            でも西側で他にあるかって言ったらなあ。レオパルド2は自国配備で精一杯だろうし、ルクレールは当のフランスがヤル気がなさそう。じゃあチャレンジャー2あたり?
            てかもしかして新規生産中の西側戦車って10式とK2くらい?本当戦車って流行ってないんだな。

            5
    • や、やめろー
    • 2022年 4月 14日

    ついにUSVが実戦投入ですか。アメリカが試したいってのもあるかもですね。というか、これの戦果次第でトルコも開発急ぎそうだなぁ。あと、これから戦車戦が行われるんならジャベリンも大切

    17
    • えぞ
    • 2022年 4月 14日

    パラディン自走砲がポーランドからウクライナへ向けて列車輸送されている動画があったんですが、含まれてないのかな?

    というか、モスクワ撃沈ってマジですか……!?

    6
      • zerotester
      • 2022年 4月 14日

      私も思いましたが、あれはウクライナ向けではないということですかね?
      でもポーランド防衛のために送ったという話も聞かないし、公表しないだけで送ってるのではという気はします。

      13
        • perorin
        • 2022年 4月 14日

        今日、BSで放送してた、米国PBSの米国防総省カービー報道官へのインタビュー

        軍用機をなんで送らないのか聞かれて、「固定翼機を送っている国もありますし、ゼレンスキー大統領は数週間前よりも多くの軍用機を利用できるようになっています。全ての国民国家はそれぞれの条件下で支援をしています。それについて話すか話さないかは彼らの判断で我々はそれを尊重します。しかし戦争が進行する中で大統領はより多くの軍用機を使えるようになっています。」

        なんか内緒で戦闘機も送ってるみたいな話だったよ。

        2
        • zerotester
        • 2022年 4月 14日

        「どこからかは言えないけどウクライナは戦闘機を入手してる」と。MIG29を送る送らないでうやむやになってましたが、公言しないだけで送ってるというのはありそうな話ですね。

    • らんらんるー
    • 2022年 4月 14日

    USVに積まれる電子部品って数はどれくらいなんだろう?スマホより多いですよね
    RLCの数も色々あるのでしょうね

    • AAA
    • 2022年 4月 14日

    毎回思うがすごい数だよな
    というかレンドリース法って下院で可決してないからこれでもまだ発行してない状態なんだよな

    19
      • zerotester
      • 2022年 4月 14日

      本気のレンドリースならこんなもんではないんじゃないですか。第二次大戦ではロシア向けにトラックを37万台とか送ってますからね。どういう物流だよと。

      9
        • STIH
        • 2022年 4月 14日

        相変わらずアメリカっていう国は、やることが派手だなと。
        ただここのコメントでもありましたけど、第二次世界大戦ではアメリカ自身に圧倒的な生産能力がありましたが今は殆ど無いので、その量に限界はあります。
        日本がそこの隙間、完成品だけでなく部品レベルの供与に食い込めれば良いのですが。

        7
        • samo
        • 2022年 4月 14日

        日本にも輸送の支援要請が来るかも
        実際に法律が復活し施行した場合、世界的な装備の変動、それにより偏りが大規模に発生することになるだろうから。
        均すための装備輸送が必要で、輸送機、輸送艦はいくらあっても足りないぐらい必要だろう
        国内にとどまるのか、国外への輸送または国外からの米軍装備の輸送を自衛隊が請け負うことは有り得そう
        もちろん、単純に在日米軍および周辺からの装備輸送を自衛隊機がやる可能性も

        3
          • zerotester
          • 2022年 4月 14日

          輸送は手伝えるでしょうね。輸送機を派遣するという案も政権内で出ているようですし。
          長期戦を見据えて大量に送るならはやり船で、船団の護衛もあるかもしれないですね。

          1
    • 2022年 4月 14日

    旧ワルシャワ条約機構で現NATOの国に現行装備を供与
    捻出した旧ソ連製兵器をウクライナ移転
    という回りくどい手法から派手に舵を切ったか……

    兵隊を派遣する以外なら何でもあり になりつつある?

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