米国関連

レイセオン、AIM-120C-7よりも射程距離が50%向上したAMRAAM-ERのF-35A統合を検討

米国のレイセオンはノルウェーのコングスバーグと共同で防空システム「NASAMS」に使用されるAIM-120の射程延長版「AMRAAM-ER」開発を進めており、レイセオンは「AMRAAM-ERをF-35Aのウェポンベイに組み込むことを検討している」と明かして注目を集めている。

参考:Raytheon looks at integrating AMRAAM-ER in F-35A internal carriage

ロッキード・マーチンのAIM-260に対抗するため既存のミサイルを空対空ミサイルに転用するレイセオン

当初NASAMSは戦闘機が搭載しているAIM-120 AMRAAMを使用していたが、現在はAIM-120C-7のシーカー、RIM-162ESSMのロケットモーターと制御ソフトを組み合わせたAIM-120の射程延長版(SL-AMRAAM)を使用しており、レイセオンとコングスバーグは射程をさらに拡張するため共同でAMRAAM-ERの開発を進めており今月上旬にノルウェーで試射に成功した。

この新AMRAAM-ERはAIM-120C-8のシーカー、ノルウェー企業のナーモが開発したロケットモーター、コングスバーグが開発した制御ソフトを組み合わせたもので、AIM-120AMRAAMと比較して全長が40.6cm延長され直径は7.6cm太くなっておりコングスバーグは「NASAMSから発射すればAIM-120C-7と比較して射程距離が50%/高度が70%向上する」と明かしたが、レイセオンは「AMRAAM-ERをF-35Aのウェポンベイに組み込むことを検討している」と明かして注目を集めている。

補足:AIM-120の射程は戦闘機の交戦範囲に直結するため正確な数値は公開されていないが空中で発射されたAIM-120C-7の射程距離は推定100km、AIM-120D(以前はC-8と呼ばれていた)の射程距離は推定160kmと言われている。因みにAIM-120DはF-22AやF-35に統合されていないためAIM-120C-7を使用している。

果たしてAMRAAM-ERを飛行中のF-35Aが発射すると射程距離がどの程度になるのかは不明だが、レイセオンはAMRAAM-ERをF-35Aのウェポンベイに計2基搭載(AIM-120C-7なら4基)できると言っているのでC-8並かそれ以上の射程距離を実現できるのかもしれない。

出典:emperornie / CC BY-SA 2.0 J-20のウェポンベイに搭載された空対空ミサイル(搭載されているのがPL-15なのかは不明)

米国は中国空軍が使用するPL-15(推定射程200km以上)に対抗するためロッキード・マーチンが長射程の新型空対空ミサイル「AIM-260 JATM(推定射程200km)」の開発を進めており、レイセオンのAIM-120は米空軍の需要を失う可能性に直面している=つまり地対空ミサイルとして開発したAMRAAM-ERを空対空ミサイルとしてF-35Aに統合できればAIM-120の延命を図れると計算しているのだろう。

ただ米空軍は議会に提出する資料の中でF-15EXを「特大のウエポントラック」だと表現して開発を進めてる極超音速空対地ミサイル「AGM-183A ARRW」や特大の空対空ミサイルが搭載できると説明しており、もしかすると「特大の空対空ミサイル」とはレイセオンのAMRAAM-ERのことを指しているかもしれないので、そうなると米空軍はAIM-260の保険としてAMRAAM-ERにも一定の期待をかけているといえる。

出典:Raytheon Missiles&Defense AMRAAM-ER

特に第4.5世代戦闘機の場合は機外に搭載品を携行するためサイズの制約が少なく、どちらかというとAMRAAM-ERはF-35AよりもF-15EXやF-16C/D向きな兵器かもしれない。

米国では現在ロッキード・マーチンが開発を進める長射程の新型空対空ミサイル「AIM-260」、レイセオンが開発を進めているAIM-120と同等の性能を備えながらサイズを約半分にした「Peregrine/ペレグリン」、NASAMS向けに開発していた地対空ミサイル「AMRAAM-ER」の空対空ミサイルへの転用、艦対空ミサイルSM-6の空対空ミサイルへの転用計画が確認されており、AIM-260に対抗するためレイセオンが知恵を絞っている様子が良く分かる構図だ。

関連記事:米空軍はF-15EXに特大の空対空ミサイル搭載を検討、米海軍はF/A-18FにSM-6を搭載してテスト中

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※アイキャッチ画像の出典:Raytheon Missiles&Defense

ロシア空軍、タキシング中だったSu-30SMからパイロット2人が機外に放り出される前のページ

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コメント

    • 匿名
    • 2021年 5月 24日

    末尾にERって旅客機みたいだな
    そのうちLRとかULRとか出てきそう

    2
      • 匿名
      • 2021年 5月 24日

      そもそもボーイング社製旅客機の末尾に付いているERと言うのが「Extended Range」、つまり航続距離延長型と言う意味の略号なので、AMRAAM-ERと言う名称も「AMRAAMの射程延長型」と言う意味だから、どっちも言わんとしている内容は同じだよ
      因みに、LRは「Longer Range」、シンガポール航空がエアバスに特注したA350-900ULRのULRは「Ultra Long Range」の略なので、もしかしたらミサイルの世界にも登場するかも

      10
      • 匿名
      • 2021年 5月 24日

      レンタル用のURとか、笑いを提供してくれる130Rとか

    • 匿名
    • 2021年 5月 24日

    ところで日英共同開発のミーティアは順調なのだろうか?続報が聞こえてこないが。

    11
      • 匿名
      • 2021年 5月 24日

      確か2022年を目途に試作と試験に入ったはずでは。昨年末に研究費10億を追加計上する記事を見た。

      15
        • 匿名
        • 2021年 5月 24日

        年度内に試作機製作、来年度内に試射含む研究試作完了、
        再来年度に所内試験完了、の予定通りに進捗してる感じですよね。

        16
      • 匿名
      • 2021年 5月 24日

      深化する日英の防衛協力――戦闘機用の空対空ミサイルに続き、高機能レーダー技術も共同研究へ
      リンク

      2022年度中には研究試作が終わって2023年にはこの日英共同のミサイル研究プロジェクトが終わるとの事
      なお、記事中にもある通り日英共同研究の高機能レーダーの研究も予算が計上されてるので、件の航空機搭載用エレメントレベルDBF空中線技術についても同じように進んでいくと思われる

      14
    • 匿名
    • 2021年 5月 24日

    空自のAAM-4は直径が1in大きいのでF-35のウェポンベイに組み込むのは難しい、なんて話があったが、3in大きくても大丈夫みたい。
     まぁインテグレーションは相当な手間がかかることでしょうけど。

    5
      • 匿名
      • 2021年 5月 24日

      あれはLMは1インチくらい大きくてもウェポンベイには入るで
      って否定してたでしょ

      結局ネックになったのはAAM-4を使うためのJ/ARG-1を組み込むのが無理ゲーってところだったかと

      25
        • 匿名
        • 2021年 5月 25日

        >J/ARG-1

        AAM-4に﹙逆探困難で﹚サプライズ・アタックの能力を提供する一方で、AAM-4運用に制約を設けてる存在ですね。
        ただ、F-35搭載をすっぱり諦めさせ、JNAAMへの道筋を間接的に用意したと思えば、まぁ良いかな?

      • 匿名
      • 2021年 5月 24日

      AAM-4の場合、F35に誘導装置を載せるスペースが無いのが致命的だからね

      11
      • 匿名
      • 2021年 5月 24日

      AAM-4の話は4基搭載が前提では。AMRAAM-ERの径では4基搭載を諦める前提のようですよ。
      >レイセオンはAMRAAM-ERをF-35Aのウェポンベイに計2基搭載(AIM-120C-7なら4基)できると言っている

      8
      • 匿名
      • 2021年 5月 24日

      余裕がないと言われていたF-2でもARG-1は搭載できたからハードは詰め込めても、ソフトウェアの化け物みたいなF-35に組み込んで、さらにはソフトのアップグレードにまで対応させるのは無理か。
       米国がAAM-4の利点(直径が大きいから射程を伸ばせそうとか、FCSとは別個に指令波送信機がある)を認めてF-35の併走に組み込んでもらうなんてのは夢物語かな。

        • 匿名
        • 2021年 5月 24日

        JNAAMの件も含めて考えると多分そのまま兵装に組み込んでもらうのは無理って言われると思うけどなぁ
        今から開発プログラムに参加するのは無理って去年だったかに米国から返答もらってるし

        6
    • 匿名
    • 2021年 5月 24日

    PL15バケモンだなホント
    空対空ミサイルでアメリカが後塵を拝する事になるなんてな

    10
      • 匿名
      • 2021年 5月 24日

      AMRAAMで弾体細くしちゃったから数は積めても射程が伸ばせなくなってしまった。
      ステルス化で交戦距離が短くても見つからず一方的に攻撃できる。というコンセプトだったけど高価で機体が揃えられず、やっぱり射程が必要になって開発が後手に回るというグダグダ。非ステルス機在るうちは長射程ミサイル要るはずなのにねえ。

      13
        • 匿名
        • 2021年 5月 24日

        AMRAAMはAIM-9のランチャーにでも搭載できるように細身に軽量にしたと思った。おかげでF-16でも充分制空任務を果たせるようになった。もっとも多くの機体に搭載できるようにするためのマッチングなどかなり手間取ったようだが。
         これだけ超長射程のAAMが出てくるとは開発当時は思いもよらなかっただろうけど。

        9
      • 匿名
      • 2021年 5月 24日

      まさか、射程が伸びれば命中率も上がると勘違いしてないか?

      3
        • 匿名
        • 2021年 5月 24日

        PL-15は双方向データリンクやAESAを搭載しているので、探知範囲、精度及び対ECM能力
        は従来より向上している。
        また、早期警戒機等とデータリンクすることにより、PL-15は飛翔中に目標やコースを変更することができる。
        普通にJNAAMレベルの性能を有しているので、PL-15の命中率ら高いと思いますよ。

        14
        • 匿名
        • 2021年 5月 24日

        同じ距離で撃ち合ったとき、射程以外の能力が同じなら当然射程が長い方が命中しやすいな

        5
          • 匿名
          • 2021年 5月 24日

          能力がおなじなら、ね!

          4
        • 匿名
        • 2021年 5月 25日

        射程の短い方は当たる以前に攻撃させてもらえない。

        6
    • 匿名
    • 2021年 5月 24日

    時間が掛かるFMSで誘導弾買っても、すぐにアプデされるんで、弾は自前じゃないとキツイけどお金も人もない

      • 匿名
      • 2021年 5月 24日

      自前で作るミサイルを搭載する権利がありませぬ
      じゃけん英国に頼みましょうねぇ・・・

      14
        • 匿名
        • 2021年 5月 24日

        んー、ないのは統合する権利であって、搭載は出来るでしょ?
        少なくとも「日本で量産したJNAAM」は搭載できるでしょうし、
        その改良型(外形とI/Fの互換性を維持すれば)も搭載できるのでは。

        3
          • 匿名
          • 2021年 5月 25日

          統合されず実質使えないモノを搭載しても﹙困惑﹚。
          ただの錘として使用します?

          6
          • 匿名
          • 2021年 5月 25日

          だから「統合」するために「開発」はイギリスと共同でしてるでしょ?
          自前で作るミサイルを「搭載」する権利がない、というから
          「(イギリスと共同開発してF-35に統合済みのミサイルを)日本で生産して搭載する権利」はあるよ、と言ってるだけ。

          元の話は
          >弾は自前じゃないとキツイ
          だから、共同開発・自国生産できてるなら十分でしょ。

            • 匿名
            • 2021年 5月 26日

            JNAAMですら、F-35への統合は可能性でしか無い点が辛い。

        • 匿名
        • 2021年 5月 24日

        上の方が言うように日英共同開発のJNAAMを日本で製造・運用・改良する権利を得るのは事業の前提条件でしょう。
        勿論改修の自由を有するF-2やF-Xに統合し運用することに何ら問題は無し。
        ただしF-35やF-15Jに統合するには日本独自に米の認可が必要になるでしょうね。

        7
          • 匿名
          • 2021年 5月 24日

          >英共同開発のJNAAMを日本で製造・運用・改良する権利を得るのは事業の前提条件でしょう。勿論改修の自由を有するF-2やF-Xに統合し運用することに何ら問題は無し。

          日本はシーカー部分の技術しか提供しないのにBVRAAMがダクテッドロケット部分を日本に改良する権利を与えるとは思えない。

          そもそもミーティアの権利はフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スウェーデン、英国が保有しているから英国の一存でどうにかなる問題じゃないよ。

          逆に日本は提供したシーカー部分の技術をフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スウェーデン、英国が勝手に改良していいと認める?事前に改良する権利を得てるな別だけどそんなソースはないでしょ?

          >ただしF-35やF-15Jに統合するには日本独自に米の認可が必要になるでしょうね。

          F-15Jに統合するなら日本が独自に米国から許可をとる必要があるけど、JNAAMはF-35プログラム出資国で共同開発のパートナーである英国の力を借りないとF-35への統合は無理だよ。

          F-35プログラムは米国ではなく出資国で構成されたF-35ジョイントプログラムオフィスが管理しているから出資国以外がF-35の装備品をもちこんで統合してくれと言っても無理。

          日本が英国と組んだ最大の理由は正にここ。

          たぶん英国と日本は対等に見えてもJNAAMのF-35統合権利を持っている英国の方が主で日本は従だろうね。

          あとJNAAMは今のところ日本しか採用する予定がなくて、英国はイタリアと共同でF-35Bのウェポンベイにも収まるミーティアを2024年までに開発してBlock4に統合する予定だよ。

          20
            • 匿名
            • 2021年 5月 24日

            >日本はシーカー部分の技術しか提供しないのにBVRAAMがダクテッドロケット部分を日本に改良する権利を与えるとは思えない。
            共同開発はギブ・アンド・テイクが基本ですよ?
            それを前提にしないなら日本は大馬鹿者。日本側にはシーカーの英側使用を認めない権利もありますが。
            >そんなソースはないでしょ?
            貴方の意見のソースは?英は信用できないと思うから「思えない」だけ?

            3
              • 匿名
              • 2021年 5月 24日

              こういう人が勝手に期待して後で裏切られたとか、騙されたとか騒ぐんだろうね。

              15
              • 匿名
              • 2021年 5月 24日

              F-35への統合が英国頼みなのにギブ・アンド・テイクじゃないだろw

              20
                • 匿名
                • 2021年 5月 24日

                F-35への統合自体がギブなので成立してるんだよなぁ

                7
                  • 匿名
                  • 2021年 5月 25日

                  そこは確定していないのでは?
                  F-35への統合を予定しているのはJNAAMとは別口。

                  2
              • 匿名
              • 2021年 5月 26日

              JNAAMの共同試作研究は、防衛省側が「コスト、ワークシェア、インテグレーション、日英の研究開発要領の違い等による開発事業のリスクが高いレベルにある」と述べていた案件で、
              リスク軽減のため、「取得までを前提とした開発事業着手」を先伸ばしして段階的に共同研究事業を進める方針になりました。

              その助走期間を通じて、防衛省側は
              ・日英の研究開発要領の相互理解
              ・日英の信頼関係構築による将来の共同事業の可能性拡大
              ・METEORパートナー国との段階的な信頼関係構築
              と言ったものを得た感触を持った様です。

              JNAAMでは、上記程度の事すら「前提」ではなく「成果」なのは残念ですが、今後に期待と言うことでしょう。
              その意味でJNAAMの経験は、F-3など次世代向けの各種共同開発で活きて来そうです。

            • 匿名
            • 2021年 5月 24日

            えーとつまり

            JNAAMは恐らくF-35に統合は出来るし日本国内で製造も出来るけど、改良に関しては日本の裁量はシーカー部分だけでミサイルのダクテッドロケット等の改良はMBDAと交渉してねって事?

            最悪MBDAが改良してくれるならその後もしばらくはJNAAMでいいけどそこで頓挫するならその次のミサイルの更新にはちょっとひと手間掛かりそうだね

            4
              • 匿名
              • 2021年 5月 24日

              戦闘機に例えるなら日本がレーダーを出して英国が機体とエンジンを出すから、機体とエンジンは日本の自由にはならないってこと?

                • 匿名
                • 2021年 5月 24日

                ちょっと違うかも
                多分その例えで言うなら、そもそも英国が出してきた機体とエンジンには英国以外の国も開発に絡んでたってパターン

                なので英国単独では勝手に改良の許可を出せないしそういう契約が出来ない(開発に絡んでた他の国がダメって言ったらそれで終わり)

                8
                • 匿名
                • 2021年 5月 25日

                戦闘機に置き換えて考えるなら、タイフーンでイメージしたら良いかと。

              • 匿名
              • 2021年 5月 24日

              JNAAMを日本国内で製造できるって確かな情報なの?

                • 匿名
                • 2021年 5月 24日

                いや、そこは確かな情報じゃないよ
                俺も上の人に「えーっと、つまりこういう事?」って聞いてる状態
                例えで出しただけで別にそこは確定ソースで何か言ってるわけじゃない

                • 匿名
                • 2021年 5月 26日

                JNAAM自体の位置付けは実証実験機だから、量産とかは未だ考えていない筈です。

                JNAAMの計画は1~3段階に別れているけど、
                1~2段階が「共同による新たな空対空ミサイルの実現可能性に係わる日英共同研究」
                3段階目が「共同による新たな空対空ミサイルの実証に係わる日英共同研究」
                と銘打たれています。

                そして3段階目を経て「JNAAM能力の実証及びJNAAMの能力を把握した上での次ステップの適切な判断」を将来行う予定の様です。
                国内製造云々は、次のステップで出てくる課題でしょうね。

            • 匿名
            • 2021年 5月 24日

            基本的に出資国にしかF-35に関する権利はないから出資国でもない日本はどこまで行っても部品屋以上の立場にはなれないな

            2
              • 匿名
              • 2021年 5月 24日

              まぁ開発に参加してなかった以上はね・・・
              米国が(他の参加国への説明や許可諸々含めて)無理って明言してるし
              F-35に関して今後何か装備に噛みたい時は開発参加国、それもアクセス権が強い国とやっていくしかないさ

              9
                • 匿名
                • 2021年 5月 25日

                その反省から共同開発への道が開いたので、次世代以降は同じ失敗を避けたいですね。

                1
            • 匿名
            • 2021年 5月 24日

            > 英国はイタリアと共同でF-35Bのウェポンベイにも収まるミーティアを2024年までに開発してBlock4に統合する予定

            それイタリアと共同、ってのはどこかにソースあるのかな。
            MBDAがイギリスから受注した、ってリリースは見つけたけど、
            イタリアの名前は見当たらなかった。
            MBDA自体にレオナルドが…って話であれば「共同で」とは言わないよね?

            リンク

    • 匿名
    • 2021年 5月 24日

    JNAAMが日本の武器輸出の突破口になる可能性もある、ヨーロッパ機はJNAMMを積まないと東側の機体とは勝負にならないんだから結構売れそうな予感。
    もちろん輸出するのは英国だがその性能が認められる効果は大きい。
    当然F-35やF-3も搭載するから相手国は空自機の半径300Km以内には近づけないし、その機体がどこにいるかもわからないからパイロットはいつ撃墜されても不思議ではないという心理状態になってまともに戦えなくなる。

    8
    • 匿名
    • 2021年 5月 24日

    JNAAMの射程距離ってどのくらいなんでしょうかね?

    2
      • 匿名
      • 2021年 5月 25日

      ミーティアに日本製シーカーを載せたような代物なので、射程自体はミーティアのままでしょうが
      ミーティアの射程自体は幾らなのでしょうね?

        • 匿名
        • 2021年 5月 25日

        ミーティアの推進方式はダクテッドロケットなので他のロケットモーターを採用したAAMよりはるかに射程が長い。
        一般的なロケットは固体燃料に酸素が含まれていてそれで推進剤を燃やすが、ダクテッドロケットはラム圧で圧縮された空気で燃料を燃やすので酸素を積まない分だけ燃料が増やせる。
        スロットリンガが可能で普通のロケットの2~4倍の射程と言われている。
        普通のロケットでは射程ギリギリになると噴射が終わり慣性で飛ぶだけだから急激な進路変更には追随できないが、ダクテッドロケットだと終末段階まで噴射が続くから目標が高機動しても余裕で追尾する。
        さらに命中率100%の日本製シーカーを積んでいるから、相手としてはヘビに睨まれたれたカエル状態になる

        2
          • 匿名
          • 2021年 5月 25日

          Wikipedia英語版によると、ミーティアの射程は100km(54nmi)超、ノーエスケープゾーンが60km(32nmi)、Wikipedia日本語版では射程100km以上と書かれているので、PL-15やAIM-260 JATMに比べると劣るような気がするけど、どうなんでしょうかねえ。

          1
            • 匿名
            • 2021年 5月 25日

            その値、ノーエスケープゾーンの事はわからないけど、射程の額面はAIM-120やAAM-4と大差なさそうですよね?
            方式の割にその程度というのは、正直違和感があります。

            • 匿名
            • 2021年 5月 25日

            一応300kmという推定値は出てますね。
            リンク
            まあ「関係筋の推定」という由来の胡散臭さに加えて
            数字的にも「ラムジェットの比推力が通常のロケットモーターの3倍!」のウォーズマン理論の匂いもするのであんまり信憑性はありませんが、
            100kmや120km、って事はないんじゃないですかね。

            • 匿名
            • 2021年 5月 26日

            ミサイル射程競争になっているのなら、そのうち一基でF-35のウェポンベイをほぼ専有する超大型特殊ミサイルとか出てこないかな?
            相手の早期警戒管制機や給油機への奇襲用みたいな感じで…

              • 匿名
              • 2021年 5月 26日

              AMRAAM-ERは、ウェポンベイに1基づつなので、
              これの搭載を行えば仰る代物になりそうですね。

    • 匿名
    • 2021年 5月 24日

    まだ正式採用前とは言え台湾のF-16Vにこれらの長射程AAMを輸出する可能性はあるのかな?

      • 匿名
      • 2021年 5月 26日

      AMRAAM-ERのF-16への統合に開発費を出して、
      F-16Vの時のような利権を得る二匹目のドジョウを狙ったりして >台湾

    • 匿名
    • 2021年 5月 25日

    レイセオンのミサイルといえば「ペレグリン」はどうなったんだろ
    無数に飛来するかもしれないUAVには沢山積めるミサイルも重要だと思うんだが

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