New York Timesは27日「ロシア軍は滑空爆弾の効果的な破壊力で東部戦線の均衡を崩し、特にドネツク地域で着実な前進を、かつてない速さで街を廃墟することを可能にした」「ロシア人は前線上空をドローンで埋め尽くすためMANPADSでの敵機撃墜は困難だ」と報じた。
参考:In Eastern Ukraine, Terrifying Bombardment and Near Total Destruction
参考:Зеленский назвал три цели, которых Украина достигла благодаря Курской операции
参考:Zelensky to present US with victory plan in September
参考:Ukraine tests its first ballistic missile, Zelensky says
参考:Зеленский заявил об успешном испытании украинской баллистической ракеты
現時点で「東部戦線からの戦力移動」を引き出せなかったことは誰の目にも明らか
New York Timesは27日「ロシア軍の滑空爆弾はかつてない速さで街を廃墟に変えており、この能力はウクライナ軍を堅牢な陣地から追い出すのに決定的な役割を果たしている」「ロシア軍機をMANPADSで撃ち落とすには目標を目視で8秒間捉え続ける必要があるものの、ロシア軍は滑空爆弾による攻撃を行う前線上空を監視・攻撃用ドローンで埋め尽くす」「あるウクライナ人兵士は『野外での8秒間は永遠だ』『敵機の接近を確認できてもドローンの脅威のため何もできない』と語った」と報じた。
“ウクライナとロシアの戦争において敵を攻撃する方法は沢山あるが、ウクライナ人兵士は「最も滑空爆弾が恐ろしい」と言う。ロシア軍が毎日何千発も発射する152mm砲弾には13ポンド強の炸薬が詰め込まれているが、滑空爆弾(FAB-1500)には1,300ポンド以上の炸薬が詰め込まれており、1回の攻撃でコンクリート製の建造物や要塞を破壊することができる。ロシア軍は滑空爆弾の効果的な破壊力で東部戦線の均衡を崩し、特にドネツク地域で着実な前進を、かつてない速さで街を廃墟することを可能にした”
“New York Timesは真夏の戦闘が続くトレツクに入ることが許された。ウクライナ軍は二ューヨークから完全に追い出されたため、鉱山で有名だったトレツクを巡る戦いが進行中だ。こことドネツク州西部の重要な兵站拠点=ポクロフスクへの攻撃はドネツク州全体の防衛を弱体化させる恐れがある。第32機械化旅団のドローン小隊を指揮するジャクソン軍曹(本名ではなくコールサイン)は「毎日同じことの繰り返しだ」「敵は陣地に入った我々を滑空爆弾で攻撃し、我々は脳震盪を起こさないよう耳を塞いで口を開けるだけ」と語った”
“この地域で戦うウクライナ軍兵士らは「ロシア軍に対して人員と武器で圧倒的に劣勢だ」「特にロシア軍の空爆が我々を堅牢な陣地から追い出すのに決定的な役割を果たしている」と述べた。滑空爆弾の脅威に対する対抗策は依然として見つかっておらず、ウクライナはクルスク侵攻が東部戦線からの戦力移動を引き起こし「軍事的圧力の軽減」を期待していたが、今のところロシアは東部戦線での攻勢を維持する方針で執拗な攻撃が続いている”
“ウクライナは独自開発した長距離攻撃能力でロシア領内の飛行場を叩いているものの、ゼレンスキー大統領は「8月の1週間だけでロシア軍は約750発の滑空爆弾を発射した」と明かし、ウクライナ軍兵士も「滑空爆弾を運搬するロシア軍機を撃ち落とすのは難しい」「これをMANPADSで撃ち落とすには目標を目視で8秒間捉え続けなければならない」「ロシア人はMANPADSを構える我々を排除するため監視・攻撃用ドローンで上空を埋め尽くし滑空爆弾を運搬する戦闘機を守る」「野外での8秒間は永遠だ」「敵機の接近を確認できてもドローンの脅威のため何もできない」と述べた”
“7月末までに6万人以上の住民が暮らしていたトレツクの人口は3,500人以下に減少し、現在も街に残る住民の大半は地下での生活を余儀なくされている。行政庁舎、警察署、消防署といった主要な建物は全て破壊され、数え切れないほどの破壊を目撃してきた兵士でも「都市がリアルタイムで消滅する様子」に衝撃を受けている。第32機械化旅団のスタニスラフ軍曹も「廃墟になった街を車で走っていると絶望的な気分になる」と述べたが、この取材の数時間後に彼の部隊の地下シェルターが攻撃を受けた。幸いにも全員の負傷は軽症で現在も別の場所で戦い続けている”
因みにゼレンスキー大統領は独立記念日の演説の中でクルスク侵攻作戦の成果について「全てを話ことは出来ない」「捕虜交換のため対価を補充出来たことは重要だ」「ロシアが目論んでいたスームィ占領を予防的攻撃で阻止した」と述べたが、さらに「クルスク侵攻作戦は長距離攻撃の射程不足を補うもの」「ハルキウ州への侵攻を停止させた」「敵が創設しようとした緩衝地帯にはスームィ地域とチェルニーヒウ地域が含まれている可能性があった」と付け加えている。
もしドネツク州でのロシア軍前進を食い止めつつ「上記の成果」を達成できていたなら「クルスク侵攻」の評価はもっと高かったと思われるものの、クルスク侵攻と引き換えにドネツク州での領土喪失は目に見える形で早くなっており、現時点で「東部戦線からの戦力移動」を引き出せなかったことは誰の目にも明らかだ。
勿論、ロシアにとってもウクライナ軍に連邦領を占領されている状況は無視できるものではなく、クルスク方面への戦力投入と兵站構築は予定外の負担になるが、ポクロフスク方面とトレツク方面への前進が止まらないためゼレンスキー大統領は「クルスク侵攻の継続」か「自国領の防衛強化」かを決断しなければならないだろう。
何故ならウクライナに両方のニーズを満たす戦力がないからで、仮にクルスク侵攻が軍事戦略上どれだけ正しくても東部地域の住民は「目の前の脅威に対応してくれなかった」と受け止める可能性があり、Washington Postも「ポクロウシクから避難民の中には東部を犠牲にしてまでロシアを攻撃する必要性が理解できないと述べる者もいる」と報じている。
ウクライナ側がクルスク侵攻の作戦意図を明確に提示しないため評価を下すのは困難だが、このまま行くと「何をやろうとしたのか謎のまま終わったクリンキー上陸作戦」の二の舞いになるかもしれない。
追記:ゼレンスキー大統領は27日「9月に予定されているバイデン大統領との会談で勝利に向けた計画を提示する」「クルスク侵攻計画は勝利計画の一環である」と明かし、バイデン大統領に提示する勝利計画は大統領選挙の両候補に提示されるらしい。
さらにゼレンスキー大統領は「ウクライナ初の弾道ミサイルテストが成功した」と明かしたが「この情報を公表するのはまだ早いと思ったものの、防衛産業界で懸命に働く人々への正当な評価を必要としていたため情報を皆さんと共有したい」と付け加えており、噂されてきたGrom-2かVilkha-Mである可能性が高いものの量産に移行できるのかどうかは不明だ。
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※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России
滑空爆弾が実戦投入されてからウクライナ軍の強固な陣地が陥落することが増えましたもんね。
ドローンと並ぶこの戦争のゲームチェンジャーと言っても良いんじゃないでしょうか。
命中精度が悪いとか、制裁の影響で精密部品が手に入らないから苦し紛れで作ったもの。とか散々馬鹿にされていた物が今では最大の脅威とは、やっぱり敵を侮るのは命取りですね。
滑空爆弾の事を「無誘導爆弾」だと思っていた日本人が多かったのには頭抱えてしまいましたね。
「無誘導」のグライダー爆弾を数十キロ先の目標に命中させられるなんて「出来るはずがない」なんてことは少し考えたら分かる事なのに。
ロシア人を「未開の野蛮人」だと差別している日本人は、こんなとんでもない説も簡単に信じてしまうんだから困ったものです。
そちらのパラレルワールドでは、ウクライナは未だに連戦連勝、ロシア崩壊待った無しで、プーチンは涙目状態です。どのようにすればロシアが立ち直れるのか見当もつかないですね。
あ~、ロシアの大規模ミサイル攻撃について9割撃墜。ロシアは千億円以上を無駄にした。みたいな表現してる所ありましたね。
15%の撃墜できなかったミサイル、ドローンによる被害はどのくらいの額になるかや、撃墜するのに費やした費用に関しては触れずに。
(キエフに着弾分は)9割撃墜。
ウクライナ全体では過去25%程度しか撃墜できていないと統計データが出たとのこと。現在は10%か?
クルスク制圧は本当に勝利なのか? 数字が示す現実とその後の課題をウクライナ視点から解説していきます。
BOGDAN in Ukraine
ロシアはローテク?でコスパの良い兵器を作るのが上手だな。 なぜこの才能を家電や自家用車に使えないかは、謎だけど。タフなトラックは作れるのに。
やっぱり、物理的な投射重量は圧倒的なパワーだった、的なやつですね。
投射重量的には最も能力が低いドローンと協調してるのも、また面白い。
というか、滑空爆弾は射程何十キロかあるかと思いますが、実際にはMANPADSが届く範囲であると承知したうえで、万全のMANPADS対策を実施して射程内で爆撃してるってことですよね。これ。
40〜70キロの射程のある滑空爆弾を2〜3キロまで近づいて投下する意味がわからない。
その射程を達成するためには高空から投下する必要があります
しかしHIMADの射程は数百キロありますから滑空爆弾の発射母機が危険に晒され本末転倒です
もしそうならそもそもロシア軍は比較的高価な滑空爆弾など使わないでしょう。
ロシア軍機がMANPADSの射程まで接近しているのは、東部ポクロフスクのロシア軍突出部への攻撃だからではないかと思います。
UMPKは安価ですよ
そもそも無誘導爆弾ですしINSもGLONASSチップも非常に安価です
単なるレーザー誘導爆弾の代替として使ってるんでしょう。
ロシアは逆にレーザー誘導爆弾あんまり持ってないから。
亜音速ギリギリの800㎞/hまで加速させてもエネルギーは2500mの位置エネルギーと同等なので、最大射程は1万m+800㎞/hで5倍のエネルギーを加えているのでは。そうすると低空侵入モードだと8~14㎞の射程でMANPADSの範囲に入ってしまうと。
まさかのドローンの群れでのバリア。色々と考えますね。
戦争当初に言われてた、高度な防空ミサイルによる接近拒否で制空権は確保できないことはどうなんだろう?ドローンと滑空爆弾とを組み合わせることで空爆が再び重要になってるのでしょうか?空爆は依然として戦場で中心的なもので、滑空爆弾は従来の空爆よりは威力が大きいんですね。同様の作戦がウクライナもとれると良いですね。
もちろんパトリオットやアスターがあれば接近する露軍戦闘爆撃機を拒否することは容易です。が、これらの限られた超距離防空アセットは、キエフやハリコフなどの都市防空や、修理中の火力発電所の防衛、クルスク侵攻部隊の対空防御などに駆り出されて払底しており、東部戦線にはまるで数が揃っておりません。
そもそも前線近くにパトリオットを出すと、気がついたロシア軍がイスカンデルや対地転用S-300などの短距離弾道弾をつるべ打ちして破壊を試みてくるという難点もあり、中々おいそれと前線に出すことは出来ないのです。貴重な長SAMを危険な前線に持っていての待ち伏せ作戦(いわゆるSAMBUSH)は、それこそ露軍早期警戒管制機A-50の撃墜といった余程の高価値目標でも無ければやりたくても出来ません。
S-300は無誘導だから、まず当たらないと思う。
HIMARSに狩られるし。
最近の対地で使う場合はGLONASS誘導ですよ
まあ終末誘導はありませんが
滑空爆弾の最も恐ろしい所はその射程です。地対空兵器の発達で航空戦力で遥かに勝るロシア軍は制空権を確保出来ません。しかし滑空爆弾はその大質量を西側の大半の対空兵器の射程外から投射できるのです。
従来の空爆の方が威力は大きいですよ
そもそも滑空爆弾は従来の無誘導爆弾にキットを取り付けて滑空能力とGLONASS+INS誘導能力を付加したものですから、単純な威力で物理的にほぼ同じものです(運動エネルギーの差は多少あります)
ただし滑空爆弾は文字通り滑空するが故に風の影響を強く受けてCEPが大きく、効果でいえばJDAMやレーザー誘導や急降下爆撃で投射される無誘導爆弾に劣ります
また、誘導を衛星測位に頼る全ての兵器に言えることですが電子戦システムに対して非常に脆弱です
仮に滑空爆弾が従来の空爆と同じ威力があればウクライナ軍はとっくに粉砕されているでしょう
この記事で重要なのは「MANPADSで届くほど前線近くの低高度を滑空爆弾の投射機が飛んでいる」という部分です
つまりロシア空軍であれど高空を飛べばS-300などの地対空ミサイルに捕まる危険性があるということで、開戦初期から言われていた接近拒否は依然として成立していることがわかります
また、当然ですが滑空爆弾は本質的にグライダーなので低空を飛べば射程は短くなります
滑空爆弾の最大射程は高空から投下した場合でも70kmほどと言われていますから、低空から投下するなら本当にアウディーイウカより前まで飛んできていることになり、MANPADSでの迎撃の話が出てくるのも頷けます(ちなみにHIMADの射程は数百キロあるわけですから滑空爆弾を高空から投下しづらい理由は一目瞭然です)
つまり敵の構築する対空コンプレックスに対してロシア軍は滑空爆弾で応じ、実戦の中で被撃墜を出しながらもその運用法をブラッシュアップし、 HIMADのカバーできない低空からの投下が効果的だという結論に至ったのでしょう(HIMAD対策を制空の基本とする西側空軍とは逆のアプローチですね)
言うのは簡単ですが、低空を飛ぶ場合の最大の敵であるSHORADとMANPADSにドローンで蓋をしてもらうとなれば陸軍と空軍の間に相当に緊密な調整が必要になるはずです
ドローンも滑空爆弾もありふれた装備ですから機材的にはウクライナ軍にも可能ですが、この組織システム面でのハードルをクリアするのはなかなか難しいと思います
また、低空を飛ぶ低エネルギーの戦闘機は去年や一昨年にそうだったようにロシア軍戦闘機が長距離から撃ち込んでくるR-37の格好の餌食になってしまうでしょう
それは逆にロシア軍の滑空爆弾投射機にも当てはまるわけですが、AIM-174はこの戦争に間に合わないでしょうね
低空でもトス投射なら多少の射程延長は期待できるんじゃないの
高々数キロ射程のMANPADSを凌ぐのには効果がありそう
トス爆撃で稼げる射程はたかが知れてますから、個人的にはそれによってSHORADからの迎撃を受ける危険性とは釣り合わないかなと
米軍(陸軍)では、MANPADSはSHORADの一部であり並列で記載されることはない
英国ではMANPADSはSHORADに含まれないので、並列して記載されるがHIMADという区分は存在しない
基本的に中長距離SAMの射程外から投下している物だと思ったけれど、防空網の弱体化に伴いMANPADSの射程内にまで投弾しに入ってきていると言うことですかね。
おそらく東戦線の突出部の話かなと。
途中で送信してしまった
東戦線の突出部の先端付近に滑空爆弾を投射するには、ウクライナ軍が以前として制圧している地域をかすめて飛んでいかねばならないわけです。
そこにManpadsを持ってるウクライナ兵がいたら本来は大金星のチャンスなんですが、それを防ぐためにロシア軍側はドローンで徹底して歩兵の頭を抑えつけている、ということですね。
これも一種の制空権と言えますね。
Su-34じゃなくてSu-25の話なのかな?MANPADSの射程内からFAB叩き込まれてるなら地獄の極みだけど滑空爆弾だからそんなことも無いだろうし・・・うーん。
@romanov_92がUMPK無し爆弾の投下が決定された(批判的)と8日に書いてるから無誘導爆弾を反撃を受けずに投下する事に成功しつつあるのか?
今度はベルゴロド州の国境検問所2箇所をウクライナ軍が攻撃してるって情報が出てますけど、うまく行くんですかね。
クルスク侵攻もクリンキの水遊びも、どちらもイギリス軍情報部の関与が言われていますが、イスタンブール合意の蹴り飛ばしと言い、イギリスがやるとロクな結果にはならないという証拠なんでしょうかねぇ?
第二次中東戦争(スエズ動乱)のやらかしが未だに全く反省されていない、希望に基づく都合の良い計画を立てるのが相変わらずなんでしょうか。
逆にロシア側はベラルーシに協力させてベラルーシ軍を国境付近に動かし、ウクライナがベラルーシ国境付近にも兵力を集めざるを得ない状況にして少ない戦力をさらに少なくさせ、もしそれを嫌ってベラルーシ軍を攻撃なんていうトチ狂ったマネを始めれば、「ウクライナは無関係な第三国ヘの侵略者である」という正式な侵略者のレッテルを張る事も出来る、一挙両得の行為をしているようですし。
ベラルーシ軍と共に元ワグネル兵もウクライナ国境付近に配備されてるみたいです。
ワグネルに恨みを持つ部隊が暴走とかしないと良いのですが。
ロシアの資金源を断つためかワグネル憎しのせいかイスラム過激派に支援して断交に至った前例もありますし。
そもそも、ノルドストリーム爆破に関しても、関与の噂はありますし、仮に関与がなかったとしても、疑われて仕方がないぐらいの実績はありますよね。個人的には、こういうやり方は過去を見ても黒に近いと思ってしまいますね。戦争の継続がスムーズに移行した件に関しては、明らかに英国の関与がありますし。
当然、ロシア側は、何か変則的な動きがあれば、英国を疑うでしょうね。そう思わせる時点で、既に混乱は始まってますしね。
ベラルーシに国境から兵を引くように呼び掛けてるようですね
聴いてもらえるか解らないですけど
イギリスはウクライナのためと言いつつも、ロシアへのダメージを与える事のみを考えていると疑っています。ストームシャドーの領内攻撃を事実上許可、初の戦車供与、初の操縦士訓練、ドローン供与など支援においても減速が見られるとテコ入れをしているように見受けられます。情報面でも一貫して景気が良い事を言っていたり。此処までくれば疑っても良いと思うのですが、逆に言うとそれ以上ではないんですよね。
一時期スティンガー担いだ歩兵にロシア軍のヘリが落とされまくって、戦闘ヘリ不要論も囁かれましたがこの戦法でまた復権するんですかねえ。
イギリスが昔からカスなのは完全に同意するが、イスタンブール合意に関しては、あなたの意見はおかしい。間違っている。
あの合意は、ウクライナの独立を米英露その他各国で保証するというものだったが、ウクライナが他国に攻められた場合は条約調印国の同意がなければ介入できない=ロシアが調印国なので再びロシアがウクライナを攻めたらロシアが介入を拒否するので誰もウクライナを助けられない、という欠陥まみれの和平提案だった。
あれを蹴り飛ばしたウクライナの判断は正しいに決まってる。イギリスが余計なことしかしないのは100%同意だが、イギリスを批判するなら正しい情報に基づいて批判するべきだ。今回の事例なら、わざわざ欠陥まみれのイスタンブール合意を持ち出す必要などない。「ウクライナの貴重な予備兵力を摩耗するよう唆したイギリスはクソ」の一言で事足りるではないか。
少なくともイスタンブール合意を受け入れていれば「今のような状況にはなっていなかった」
数十万人が死傷する事も、ウクライナの国内人口が半減する事も、何より国境線が動くことも無かった。
という点だけでも、イギリスが「協力は惜しま無いから、ロシアと戦え」と唆して合意を蹴り飛ばさせたことは、自分の手を汚さずに済む米英の利益の為でしかない、極めて卑劣で利己的な行為、だというのは同意していただけると思いますが。
あと合意文書には、
「ウクライナの安全保障と中立の保証国は、英国、中国、ロシア、米国、フランスの5か国が務める」
「ウクライナは永世中立を維持し、保証国や第三国の側で参戦してはならない」
「保証国は、ウクライナとの軍事同盟の締結、ウクライナへの内政干渉、ウクライナ領における軍隊の展開を行ってはならない」
という文言が有るようですよ。
ベラルーシの活用、仰る通り絶妙に感じます。
ルカシェンコ大統領個人の資質かもしれませんが、ワグネルの仲裁も、モスクワ突入手前の絶妙な所で成功させていますし。
イギリスは、中東の歴史・今のガザを見て、本当にうーんという気分になります。
ジョンソン首相が、イスタンブール合意を蹴らせたと言われており、(蹴らせたとすれば)大英帝国から軍事・経済両面で大幅に国力低下してるのに何の自信なんだろうなと…
戦略的にウクライナは何をしたいのか、すべきかもはや己でも迷子になっているんでしょう。シー!からの南部攻勢は地雷原で止まり砲爆撃で当然の如く大損害撤退、クリミア打通の橋頭堡だとクリンキーで水遊びして死屍累々撤退、ドネツク州危機なのにドネツクから兵員物資抜いた挙げ句最後の戦略予備と共にクルスク侵攻しすでに停滞敵陣キャンプ中と、全て政治主導でプロパガンダの為という理由が大きそうだが損失とまるで見合って無い。
ポクロウシク方面もどこでロシア止める算段か不明だし、戦争に負けるにしても良い負け方というものはあると思うがウクライナは悉く己を不利にしていっている様に見える、もう敗戦の場合はウクライナは無条件降伏レベルだろうし西側もロシアに頭下げることになり世界の覇権と秩序が西側覇権の現状から変更されることになりそうだ。
実はポクロフスクが高度に要塞化されていて、そっから先に露軍の進行を一切許さないくらいの防備が固められている…なんてこともないのでしょうね。未だに一般人が残って生活しているようでは郊外の陣地化が精一杯なのでしょう。悲しすぎる。
一体ウクライナは東部の後退をどこで食い止める気なのかさっぱり分かりません。NATO参戦なんてロシアの核攻撃でもない限り絶対ありえないですし、クルスクで博打を打ったせいで本当にもう取り返しのつかないことになってしまった。なんたることだ。
これ、本気で軍事力だけで露軍を阻止するとなると、どれだけ大変なのだろう。もう東部は土地を犠牲に時間を稼ぐ遅滞戦術にすっぱり切り替えて、その間に強制徴募でもなんでもやって人的資源を捻出。NATO各国で半年くらい(自衛隊の新人陸曹陸士の教育期間がそれくらい)ガチガチに訓練を施して、軍団規模の新兵力を生み出して疲弊しきった前線部隊と入れ替える。必要な装備弾薬は西側諸国が血を吐いてでも用意する。もはやこんくらいのウルトラCかまさないと、露軍はとまらんぞ。このカシオミニを掛けてもいい。
両方をやるリソースも戦力もない中両方やって、戦力に物資を消耗しクルスクから追い出されるか撤退するしかなくなり、自国領は更に奪われたとかになったら最悪ですしね。
ただどちらかを切り捨てたとして上手くいく保証もないし、決断するのもつらいとこがありそうな。
クルスク攻勢に、対空兵器を野戦防空として駆り出して、撃破の報告がありますし。
(その影響か不明ですが)インフラ攻撃により、ミサイルや無人機が着弾して、停電していますからね。
滑空誘導爆弾は、威力・精密性を兼ね備えていますから、堅牢な陣地が必要だなと。
トレツク・ウクレダールは、戦争初期から最前線で耐えているのは、堅牢な陣地だからだと感じています。
アウディーイウカ陥落後を考えると、その後方に同じ防御力の陣地があるとは期待しにくく、陥落すれば戦線が大きく動く懸念があります。
(2024年8月27日 ロシア軍が大規模攻撃、ウクライナ全土の都市や電力網狙う CNN)
そもそも、MANPADって精々射程距離が5、6kmしか無いので、滑空爆撃する戦闘爆撃機の迎撃に使える様な兵器でしたっけ?
戦闘ヘリやCASが活躍できる一部の戦線の話でしょう。
これほどドローンが跋扈する前の戦争初期ではヘリがMANPADSで落とされていましたし。
ゼレンスキーがバイデンやトランプに示す「勝利計画」の内容が、とても気になりますね。
クルスク作戦に「大統領選の両陣営とも納得してくれる確実な勝利への道すじ」などあり得ない以上、その内容は「納得」=同意を求めるものではなく、両陣営とも「受け入れざるを得ない」もの=恫喝的なものになるはずですので。
たとえば、供与兵器によるクルスク原発への直接攻撃(占拠するほど近づけないのでミサイルによる破壊)など、事態の決定的な悪化につながるプランを示してビビらせ、何らかの援助や譲歩を引き出すというのが考えられます。
追い込まれると何をするかわからないと理解させ、暴発されるよりはマシ、と大規模な援助・譲歩を引き出す。
その点、クルスク侵攻は「ウクライナはアメリカの同意なしに暴発することがあり得る」という先例を示したところに、一つの意義があったといえるでしょう。
事態を勝手にエスカレートさせられてはたまらんので、援助拡大・熟練兵の不足を補うPMCの派遣増大ぐらいは引き出せるでしょうし、最悪の事態を迎えた際の政権の安全の保証に向けた策なども、ウクライナ側の要求事項には入ってくると思われます。
もちろん、公表される時には恫喝部分はオモテには出ないでしょうが。
暴走をちらつかせた恫喝に及ぶ可能性は低いでしょう
そのような要求を一度でも受け入れたらどんどんエスカレートすることは明白
つまりウクライナに手駒としての利用価値がなくなることを意味しますからアメリカはウクライナから支援を引き揚げ、ロシアに対してもその旨伝えるだけでしょう
原発吹き飛ばされてもウクライナ支援が絶たれるのと引き換えであればロシアも核報復を我慢するでしょうし
現地取材とはいえ話が盛られている可能性があるのである程度は割り引いて受け止める必要がありますが、この記事で地味に重要なのは低空域でのドローン戦においてもロシア軍が優勢であるという証言だと言える事です
「ウクライナ軍は大量のドローンを生産してロシア軍に対して優位」「ドローンで着実にロシア軍に対して損失を与えている」といった主張が見られていましたが、この記事の証言を見る限りドネツクにおいてはそういった主張を信じるのは難しいと言えます
勿論、全く反撃が出来ていない訳でもドローンを飛ばせない訳でも無いでしょうが、ウクライナ軍がドローンでロシア軍に対抗できているという話は眉唾だと言わざるを得ないと思います
カウンタードローンは双方そんなに配備できてないから、ロシアと同数のドローンが同じ場所にいても、同じ状況はありうると思うけど。
滑空爆弾の投下機は優先して守らないといけないから、ドローンを集中投入している可能性もあるし。
いすれにしても局地的な話を根拠に全体を語るのはどうかと思う。
FABを毎日100発程度投下しててそれがウクライナ軍にとって恐怖の対象であるのは理解してるんだが・・・
その割には効き目が薄く感じるんだよね。ターゲット選別が甘いのか命中率が足りんのかウ軍の補充力が凄いのか分からないが。
ウクライナ側も電子戦で対抗していますからね
妨害しやすい衛星測位システムが機能しなければ風の影響をモロに受けるグライダーです
HIMADの迎撃を避けるのに加えてその影響を最小限にする効果も狙ってのMANPADS射程に入る低空侵入なのでしょう
>ウクライナ初の弾道ミサイルテストが成功した
V1もどきに続いてV2相当が登場ですか
V3もどきを作ってセヴァストポリ砲撃しないとな
トルコからTayfunミサイル二つ貰ってくっつけりゃダブルのタイフーン!(ネタが昭和)
投射量=炸薬投射量ということなのでしょうね。
大きいに越した事はないのでしょう。滑空爆弾の威力が改めてわかる気がします。
ロシアがドローンで空を埋める?なら、対策が必要ですね。
砲迫レーダーのように、ロシア側のドローン操作部隊を探知はできないかな。
MAVICのドローンに限れば、ドローンおよびその捜査員をマッピング出来る装置があると聞いたことがあります。
そうした物で探知し、その場所をMRLで射撃し、操作員を排除する。
今のドローン部隊に加えて、現在開発中のドローン撃墜用のFPVドローンを前線配備する。
実験段階ではクアッドタイプでありながら、時速264km/hを出したとのこと。
低速飛行中のヘリを含めて標的にできると想像します。。
将来的には、各国で開発中の対ドローンレーザーが必要でしょうか。
可能であるならば無誘導爆弾で絨毯爆撃という古来からの戦法が一番手っ取り早いが敵がそれを許さないから今の戦場があるだけなので、ウクライナの防空手段をクリアしていけば行くほどWW2に近づいていく。正直相手の抵抗を無視できる条件での最もよい殺戮の手段はWW1-2で全て出尽くしたのではないだろうか。もちろん核兵器も含めて。ww2以降の戦術や兵器の発展は基本的に既存の概念で敵のカウンターにいかに対処するかでしかないような。
肩撃ちで航空爆弾をヘッドオンできうる小型ミサイルと遠隔で連動する弾道観測レーダーとかですかね。
でもこれ完全に非対称側の対策テクノロジーなので西側にはこの分野そのものが存在しないとは思う。
しかし戦場で対砲CRAMが実用されて既に20年ですし、なんとかなる?