Washington Postは「東部戦線にロシア軍が改善してきた戦術と優れた火力に屈した」「敵に与えた多くの損害も『ロシア軍が前進している』という事実の前では霞んでしまう」と報じたが、New York Timesも5日「ロシア軍を消耗させる戦略が成功するかどうかわからない」と報じた。
参考:Ukraine’s Donbas Strategy: Retreat Slowly and Maximize Russia’s Losses
ウクライナは土地と損失の交換で(容認可能な停戦内容をロシア側から引き出し)戦争を止めることが出来るだろうか
Washington Postは「東部戦線にロシア軍が改善してきた戦術と優れた火力に屈した」「どれだけ敵に損害を与えても後退を強いられる」「敵に与えた多くの損害も『ロシア軍が前進している』という事実の前では霞んでしまう」と、外交政策研究所のロブ・リー氏も「この戦いは損害を補充する能力で相手を上回った方が勝者になる可能性が高い。どの時点で戦いの継続が不可能になるのか、もしくは政治的問題に発展するのか、それが自体が戦略的な問題になる」と指摘したが、New York Timesも「ロシア軍を消耗させる戦略が成功するかどうかわからない」と報じた。
“ドネツクでは1月にマリンカが、2月にアウディーイウカが、そして数日前にはヴフレダルが陥落した。ロシア軍は人員と火力の強みを生かして戦場で圧倒的優位に立ち、ウクライナ軍に着実な撤退を強いる様子は「戦争が終盤に差し掛かっている」と映るかもしれない。この見方について異議を唱えるウクライナ軍指揮官やアナリストらは「領土の損失よりも重要な戦いが繰り広げられている」「この戦争は消耗戦で両陣営とも最大限の損失を与え、敵を疲弊させ、戦争継続への意思を断ち切ろうとしている」と主張する”
“ウクライナの国力や人口はロシアの数分の1しかないため前線に送り込める兵力も少なく、西側諸国から軍事援助を受けてもほぼ全ての戦場で劣勢だ。これについて国立戦略研究所のミコラ・ビエリスコフ氏は「敵の損失と領土を交換する以外の選択肢がない」と、国際戦略研究所のフランツ・ステファン・ガディ氏も「重要なのは前線の町や都市をどちらが支配するのかではなく、この過程で生じたウクライナ軍の損失がロシア軍の損失よりも少ないかどうかだ」と、ポクロウシク方面で戦うウクライナ軍兵士も「問題はどれだけの損失を被れば戦いが無益だと敵が感じるかだ」と述べた”

出典:82 окрема десантно-штурмова Буковинська бригада
“今のところロシアは「兵士増員や武器生産の強化によって前線で生じた損失を吸収できる」と証明しており、この状況をさらに悪化させているのはウクライナがクルスクに侵攻したことだ。本来なら東部戦線に向うはずの戦力をクルスクに投入したためウクライナ軍は薄く引き伸ばされてしまい、ドネツクの前線を崩壊させることなく「統制のとれた撤退を行う能力」が脅かされている”
“ヴフレダルを約2年間も防衛してきた第72機械化旅団のある指揮官は「ロシア軍が特定地域に戦力を集中させれば我々を圧倒できる」「ヴフレダル周辺の砲兵戦力は夏の終わりまでに格差が1対10になっていた」「大砲1つで10倍の敵砲兵戦力とどうやって戦えばいいのか」と述べ、ウクライナの医療関係者は「ヴフレダルでは毎日数十人の兵士が負傷した」と、ウクライナ軍も「街を守る部隊が疲弊した」と明かし、第72機械化旅団はヴフレダルから撤退するまで相当の損失を被った”

出典:President of Ukraine
“ウクライナは結局のところ「自身の継戦能力が尽きる前にロシアが損失に耐えかねて戦争を停止すること」を望んでおり、ゼレンスキー大統領も水曜日の演説で「敵を疲弊させることが最も重要だ」と述べたが、この戦略は果たしてどれほど現実的なものなのだろうか?プーチン大統領は戦いを止める素振りが一切なく、戦争に対するロシア国民の支持も揺るぎないように見える。一方でロシア軍が被った損失、現在の消耗率から計算されたリソース不足の発生時期などを根拠に「来年の反撃が可能」と主張するアナリストらもいる”
“逆にウクライナ軍はクルスクで200以上の装備を失い「これは同時期にロシア軍がポクロウシク方面で失った装備の数とほぼ同数だ」と指摘するアナリストもいる。ドンバスで戦うウクライナ軍兵士の間でもクルスク侵攻作戦に対する評価は様々で「東部戦線から一部の戦力転用を余儀なくさせた」と考える者もいれば「弾薬の配給制」に不満を述べる者もいる。トレツク方面で戦う兵士はNew York Timesの取材に「ドンバスはあらゆる手段を尽くして敵を消耗させる戦場だ」と語った”

出典:ArmyInform/CC BY 4.0
New York Timesはウクライナの戦略(ロシアが損失に耐えかねて戦争を停止すること)について「成功するかどうかわからない」という立場だが、ザルジニー総司令官は反攻作戦を総括した中で「ロシア軍を消耗させればプーチンを止められるという思い込みは間違いだった」「普通の国なら戦争を止めるレベルの損失が発生しているが、プーチンが想定している(消耗戦の規模)は数千万人を失った世界大戦レベルだった」と述べ、ロシア軍が覚悟している消耗戦の規模を見誤ったと示唆したことがある。
果たしてウクライナは土地と損失の交換で(容認可能な停戦内容をロシア側から引き出し)戦争を止めることが出来るだろうか?
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
オープンソースの情報だとロシアとウクライナの人的損失の推定数はほぼ互角なんだよな。(約10~15万死亡)
自分もこの数字が現実性があると見てる。
卍さんの言うことも、西側の報道の幾つかの数字を検討すれば、損害は互角という推測もありだと思います。ロシア側の報道の数字は、また違うと思いますが。
しかし、砲爆撃の差や捕虜の数の差からすれば、ウクライナ兵の損失の方が格段に大きいのではないかと私は思います。
動員についてもロシアの方はまだ契約兵中心ですからね。ウクライナの方は強制的な動員をやり過ぎて、副作用がでている状況です。
と言っても一方的ではなく、ウクライナ軍のベテラン兵士はよく戦っているし、ロシア軍の方も兵力がもともと潤沢ではなく、果敢な攻撃や決定的な追撃等はできない状況ですからね。
それとこの記事関してですが、きつい状況の現場の軍人たちは、「我々はたくさん敵をやっつけているが、敵は数が多い」というニュアンスの発言をしがちです。
ウクライナの損失がその程度のはずがない。
戦争初期には100万人以上動員して、ローテーションもしてない癖に現在兵力が不足してるんだ。
最低でも50万は修復不可能な損害を負ってるはず。
火力で5倍差をつけられてるのに五分五分ってのはちょっと想像できない。
シルスキーは、昨年ザルジニーから総司令官を引き継いだ直後に、
「我が軍の兵力は、これまでの動員と徴兵によって累積100万人に達しているはずだが、現状30万人しか残っていない」
と言っていました。
ザルジニーは、総司令官を退任する前に、
「追加の動員と徴兵によって50万人を確保する必要がある、さもなくば戦線を維持できなくなる」
と言っていました。
今年春に議会で可決された「追加の動員と徴兵のための改正法案」は、「50万人は過剰、もっと少なくても足りる」という前提になっています。
実際、現状で兵力足りてるのか、と・・・。
損失数に加えて、質の問題も大きいでしょう。
高い能力と愛国心を有し国家繁栄に寄与しうるような者の損失と、犯罪者・能力の低い者・反乱予備軍・傭兵など元々平時の社会貢献度が低い者の損失では、同じ人間ではあるものの損失の価値が随分違うと考えられます。
露はその辺りを上手く使い分け、高い継戦能力を発揮していると思います。囚人兵による突撃など、最たる例でしょう。
互角はあり得ませんよ。
双方の火力差は砲撃は時期と場所によって変動しますが3~15倍、平均して10倍くらい。
空爆はロシアはいまだに毎日百回ほどだが、ウクライナ側はもう0に等しく初期でも何倍もあった。
戦車などの車両もロシア側は10倍くらい保有して攻撃しており歩兵主体のウクライナとは違う。
ドローンもすでにロシア側のほうが何倍も飛ばしているとウクライナ側も認めておりかなり不利
ミサイルなどによる攻撃もロシア側が圧倒的に多く後方でもウクライナ側の損失は大きい
陣地構築能力もロシアのほうが勝っており、ウクライナ側は塹壕も浅くろくに作られていない事もある。
歩兵の訓練期間もウクライナ側は一月切っている、ロシア側は数か月から半年はしごかれる。日本の志願した元自衛官は半年も戦場には出してもらえなかった。(それでも戦場でロシア語が聞き取れず伏せるのが遅れて砲弾ですぐに戦死しました)
これでずっと守っているならいいけど結構逆襲を何度も仕掛けている。陣地攻略も車両砲撃足りないから歩兵主体
初期の兵力差でウクライナ側が上回っていた事以外すべての面でロシア側が有利であり、これで消耗戦をしてロシア側と互角の被害のわけがない。
100万いたウクライナ軍は今は前線の兵力差が七倍とかいっている。
キルレートは10倍に達していてもなんらおかしくない、ロシアの発表する戦果は爆撃など戦果確認が難しいものは入っていないといわれているしね。
互角の消耗戦ではウクライナの負けなんですよねキルレシオ的に。
ロシアと西側との覚悟の差でしか無いから、結局西側が何処までウクライナに付き合うのかだよね、
西側はもう少し、本腰入れてウクライナ支援すればいいのにね。
すぐに兵器の増産は無理だから、せめて長距離兵器を解禁・提供するぐらいすればいいのに。
イランによるイスラエル航空基地攻撃の戦果衛星画像を見ましたか?
結局、長距離兵器を一度に180発撃っても、あの程度のショボい内容しか被害が出せないんですよ。
「NATOが、ウクライナを走狗として、ロシア本土攻撃を実施した。」
「NATO側が、宣戦布告無く、ロシアへの先制攻撃を行った側。(真珠湾攻撃で言う日本側。)」
という公式認定を受ける代償としては、あまりにも、あまりにも、効果がショボすぎませんか?
西側としての費用対効果として。
追記。
ウクライナとNATOは別物だから。と強弁する者は、もし、ベラルーシがポーランドにすごい勢いでミサイル攻撃仕掛けたら、
その攻撃にはロシアは関与してないから、ロシアは無罪。と理解を示せるの?
そのケースでロシアが有罪になる国際法上の根拠って何?
それがあれば有罪だし、なければ無罪なだけ。
感情論の話にはならない。
民間人の98%は国際法の内容なんて眼中にないですよ。
そして、政治も大統領選挙も、感情論ばかりで進んでいる。
インテリぶって国際法を妄信すれば、衆愚政治に足元をすくわれます。
これだから民主主義は嫌なんだよ、となりがちな昨今。衆愚政治のバグを取るにはどうしたらいいんですかね我々は。
バグと言われればAIの開発が盛んですが
そういった高度に発達するであろう機械の知性と人間の知性の差はどこにあるかという話で
そもそも機械の電子回路は同じ信号を与えれば毎回同じ信号を返す物ですが、生物の脳は同じ刺激(信号)に対して毎回強弱の違う反応(信号を出す)をもので、これが動物や人間の感情の原点と言われてるそうです。
もし計算機が同じ値で計算してるのに違う結果を出して来たら、それこそがバグというものです。
あまり関係のない話だったかもしれませんが、政治に関して言えば民主主義がただ一つの正解でありつづけることはできないのかもしれません。
2001年の米国同時多発テロ事件はテロ組織アルカイダの犯行であり、アフガニスタンの政府・軍は無関係でしたが、アメリカは「アフガニスタンのタリバン政権も同罪」と称してアフガニスタンに攻め込みました。
ウクライナ軍がNATOから供与された兵器で、ベルゴロド州やクルスク州のように元からロシア領土だった土地を攻撃したら、「NATOも同罪、共謀・共犯者」とみなされても仕方ないでしょうね。
国を持たないテロ組織を匿って支援してたという面では同一視されても仕方ないとおもう
無罪に決まってるじゃん
逆にどうすればロシアの責任・罪になるのか聞きたい(”こんな釣り針につられクマー(AA略”案件か?
イスラエルが西側兵器使ってガザ攻撃しても攻撃の責任は100%イスラエル
ロシアが中国(民間)から買ったドローンや部品が使われた兵器でウクライナを攻撃しても100%ロシアの責任
ロシアが北朝鮮から買った砲弾やロケット砲でウクライナを攻撃しても100%ロシアの責任
スーパーで買った包丁が犯罪に使われたらスーパーや包丁製造メーカーが罪に問われるのかという問答と一緒で、提供した側の責任は一筋縄では問えないと思う
あとウクライナの継戦(ロシアの支配にあらがう)意思は、西側から半ば見捨てられてた2022年2月の開戦このかた一貫してるので、西側によって戦わされてるという誘導は辻褄が合わないんじゃないかなと思うところ
>>ロシアが北朝鮮から買った砲弾やロケット砲でウクライナを攻撃しても100%ロシアの責任
これに関しては違うんじゃないか?
イランも同様既に経済制裁を受けているので。
中国も兵器じゃないけど銀行が地味な制裁受けているし。
イスラエルに関してもマクロンが各国に(アメリカに)イスラエルに弾薬を供給するなと言っていたよ。
供給元の責任は100%ないと思いたいだけの話でロシアが許せないと思ったらアメリカの都市が数か所壊滅するだけの話で。
話はロシアが有罪(ベラルーシの黒幕としてNATOの攻撃を受けるかどうか)なので・・
イスラエルに関してはフランスのみならずアメリカも都市攻撃するなと言ってはいるのは、イスラエルと西側を完全に同一視できないポイントではあると思う
>供給元の責任は100%ないと思いたいだけの話でロシアが許せないと思ったらアメリカの都市が数か所壊滅するだけの話で。
(数日前の別の記事の話になるけど)この「思う」だけじゃなく、「レッドライン」と言ってたことがレッドラインではないことを自分で証明しないといけないのがウクライナが不憫だと思う理由
イランの攻撃は事前予告ありの攻撃だからなあ。
被害を最大化する気がない。
ロシア唯一の戦車工場はトマホークの推定射程でもギリギリなのでロシアの防空網を突破できるかはなんともいえないけど、滑空爆弾の基地の設備ぐらいは叩けるだろう。
あと「せめて」に対して期待が過剰だなあ。
戦争の終わりを決めるものとは何かと問われた時、「残存兵力」「土地の有無」「経済が持つか」等色んな条件があると思いますが
結局は根本的なものとして、人の意思が重要なんですよね…
極端な話、銃火器を全て失っても、火炎瓶なんかを作って最後の最後までゲリラで抵抗し、敵が嫌になって帰っていくかもしれません。
国民の多数(政治家軍人民間人問わず)が、この戦争はもう無理だ諦めようと、先に思う様になった国が負けます。
その点、ロシアがこの戦争は無理だ諦めようと思う閾値は、西側よりずっと高いと思うので、ウクライナがそこまで耐え切れるかというとかなり困難と思わざるをえません
戦争を諦めさせるには現場のウクライナ兵が無茶苦茶をやりすぎた
緒戦で遺族に電話煽りは戦争やめさせる気ゼロだろさすがに
ウクライナが、ロシア軍に消耗を強要し続ける戦略のようには見えないんですよね。
アウディーイウカ陥落後、ウクライナスクなど南ドネツク周辺、クルスク攻勢を見れば分かりやすいかなと。
ウクライナ上層部は、土地に固執しており、消耗の強要が不徹底に見えます。
政治的な判断と思いますが、(国力差を考えれば)欲をかいているのではないかなと。
ウクライナ支援は、他国の内政に左右されますから、支援継続の前提で消耗戦に付き合うべきではないと考えています。
ウクライナはずっと土地に固執して、人やモノ消耗してましたもんね。
後成功体験があるからかロシアを舐めて、守るべきとこでも攻勢気味なの抑えられず、損耗するパターンもよくあった気が。
ロシアは土地捨てて有利な地点まで下がったりと余り執着してないというか、時間が味方なのもあってウクライナ軍を狙ったり継戦能力を削ごうとしてる印象がありますし。
ワシントンポストは、仰る事例のように、記事の前提が間違っているんですよね。
3年目の戦争なので、局面ごとに展開の異なる面はあると思うのですが。
ヘルソン撤退(ドニエプル川対岸撤退)=スロヴィキンライン構築=ウクライナ軍の南部反転攻勢撃退、これは土地固執とは程遠い流れに感じます。
プーチン大統領レベルの政治決定がなければ決断不可能であり、ロシアが土地に必ずしも固執し続けない事が事実だなと。
まあ、ロシアからしたらウクライナが戦えなくなれば、土地なんて後で悠々と手に入るってのもあるんでしょうね。
ウクライナは逆に自国領土もあって退けば負けてるって印象が内外で大きくなるでしょうし、そんなのは政治的にもできないんでしょうね
クルスクから撤退できないのも、れだけ宣伝した手前、何の成果も得られないってなるのは受け入れられないからでしょうし。
ウクライナに関しては、仰る通り、政治的な作戦介入が先行しているように感じます。
ウクライナが、海外支援に依存して戦争を続けているため、アピールのためにもう仕方ないのでしょうね…。
2022年秋のヘルソン方面もハリコフ方面も、ロシア軍は、現地の不利な地形や手薄な兵力を考慮して、死守しようとはせず戦力温存に努めました。
ロシア軍が部分動員を開始したのも、2022年秋でしたし。「後で取り返せばよい」という合理的で柔軟な判断をした訳です。
ウクライナ軍の方が、現地の状況にそぐわない無謀な死守や突撃を繰り返して、自分自身の消耗を早めています。
太平洋戦争時(ガダルカナル攻防以降)の日本軍のように。
ウクライナ=ロシア、戦術差・国力差が、南ドネツクを中心に前線の戦力比にも現れてきているのを感じます。
2025年も戦争が続くでしょうから、ウクライナにとってかなり厳しい年になるかもしれないなと予想しています。
そりゃロシアにとっては他人様の土地だからね
それに国力差を考えてるからこそ、少しでも有利な土地や拠点を最大限活かして抵抗するしか時間稼ぎできないと考えてるととらえたほうが自然な気がする
>ウクライナが、ロシア軍に消耗を強要し続ける戦略のようには見えない
仰る点、よくわかります。
ロシアとしてはウクライナが領土に固執せざるおえない状況の中、支援国にアピールするような戦術しか取れないってことを重々理解して自身の戦術・戦略を組み立てているように思います。
そういう意味で、足元を見られてしまったウクライナはロシアのコンボにまんまとはまってしまったと。
なんか、支援さえあればというような論調もありますが、個人的にはもう支援でどうにかなるラインは超えてしまっているようにも見えますね。
まあ十倍砲撃してくれば十倍死ぬよね
この期に及んでまだ、こんな事を言っているのですね。
昨年の反転攻勢から現在に至る状況は、露側の人的、物的リソースを見誤った事が大きな要因の一つと考えます。
いい加減、露側を消耗させれば優位、あるいは対等な立場に立てるとの考えを捨てない限り、今後も後退を重なる事になると危惧しています。
ウクライナ軍部隊は、体力気力の漲る青年男性の兵士が激減し、中高年男性や女性の兵士で代替し数合わせをしている。すなわち、ウクライナ軍の方がよっぽど消耗している。
・・・という現状を直視しないで、「ロシア軍を消耗させる」などと言うのは、夢と希望に満ちたおめでたい分析ごっこですよね。
大祖国戦争といえば、ウクライナも経験しているんだよな。
つまるのところ、ウクライナも「ここから少し損失が増えた程度で膝を折るとは到底考えられない」
1943年7月のクルスクの戦い後、主導権は赤軍にわたり、8月にハリコフ、11月にキエフを奪回した赤軍は、冬の泥濘期で攻勢は終息するだろうというドイツ軍側の期待を覆し、1943年末から1944年5月にかけて攻勢は続いた。(Wikipedia)
ウクライナとベラルーシはバルバロッサですぐ占領されたのでちょっと違うかな
前にも書きましたが、ロシア人の大半はウクライナ紛争を、
・キエフ中央政府が東部ロシア系住民に長年してきた迫害
からの解放及び報復
・NATOが東に拡大を続け脅威が迫って来ているという祖国
防衛戦争
具体的目標は彼らが何度も言っているように、
・ドンバス4州の完全制圧及び緩衝地帯を削り取る
・ウクライナのNATO加盟阻止
・ウクライナ軍の軍事的無力化
という意識を持っていますな
従ってこれらの目標が達成されなければ、彼らが侵攻を止める
ことはないです。損害が大きくなれば、プーチンがいなくなれば
終わる、という想定は甘いと言わざるをえない
あとついでに加えるなら、西側陣営が勝手に差し押さえをした「ロシアの海外資産(約50兆円)」の返還と、ウクライナ侵攻に対しての賠償金の獲得も目標だと思います。
「ロシア軍に消耗を強要し続ける戦略」とは言っても、それだけ賠償しないといけない額が加算する事になるだけですので、これでウクライナが負けた場合ロシアへの賠償金がエグい額になり、ロシアの海外資産プラス勝手に使用した慰謝料に加えロシアへの諸々の賠償金と考えたら場合、おそらくウクライナ側は最低でも100兆円を超える額を用意しないといけなくなると思います。
仮にプーチン氏がいなくなっても、プーチン氏の後継者がこれらの巨額な賠償金が得られる機会をみすみす逃すとは考えづらいですね。
ロシアがウクライナを占領した後は元ウクライナ人には重税が課されるわけね。
かわいそうに。
自らの意思で占領地に残って「ロシア人」になれば対象外だと思いますがね?そこまでしてウクライナ人として居残るメリットも無いでしょうし・・・
ロシア側も占領地内の住民の分離政策の一環として、重税を課されるのを嫌がるウクライナ人に対して「ロシア人化」を推し進めると思いますよ?
国外ロシア資産凍結の報復で、ウクライナ国内の西側資産(主に農地とか鉱山。今回の戦争でウクライナが拵えた莫大な借金のカタでもある)をロシアが全部接収するか、ウクライナに助命と引き換えにそれらを全部踏み倒すように裏で取引持ちかけそう。
ロシア側が提示する賠償額と釣り合えば良いでしょうけども、ウクライナ国内の資産がこれらと釣り合うかどうかですよね・・・
ウクライナは金がないので、賠償は土地や資源を差し出すことになるでしょう。
虚業に重きを置く資本主義国家ではあるまいし、東側は現物資産派ではないですかね。借金させるのはあくまで借金のカタが欲しいからで。今回の紛争で割れた通り、基本的に彼らは有事に価値を減じる資本の価値に対して懐疑的であるように思います。
『プーチンがいなくなれば終わるという想定は甘い』という仰る点、自分も感じています。
プーチン大統領と側近が、亡くなった後の権力闘争を考えて、子息・側近を引き上げて準備しているからです。
プーチン大統領が今亡くなったとしても、プーチン政権の路線がすぐに変わらないと見た方が、政治家の任用オープンソースから見える範囲でも現実的でしょうね。
消耗させると言うなら領土にこだわるよりむしろ神出鬼没のゲリラ的戦術を駆使するのが最上だろう。
と言うだけなら簡単だが···
そのような用兵術を持った指揮官層(一人二人では意味がない)という人材上の問題もあるし
前線をすぐさま鉄壁化するノウハウに長けたロシアという敵にどこまで有効かも疑わしい
やはり微妙か···
ゲリラ戦は民意必須ですからね…
反露感情強い西部ガリツィアが戦場になったならワンチャンありますが、東部親露派地域でどれだけ展開できるかと言うと
みんなゲリラ戦ゲリラ戦って簡単に言うけど、聖域がないと長期的なゲリラ戦は無理だよ…
昔の発言に対して言うのもあれですが、「普通の国なら戦争を止めるレベルの損失が発生している」という言説も、ようするに長期戦への備えが足りなかったことを誤魔化すためのものでしかない雑な「普通」による普遍化ですね。
WW2を持ち出すまでもなく、イライラ戦争や中東の春の各戦争を始め一国の存亡に関わる全面戦争は同等の被害を出してます。
ようするにここで言う普通の国はただの西側であって、大半は小国への侵攻か、干渉戦争で自国の兵は後方メインか、あるいは空爆だけして終わるのですから、誤魔化しにしても比較するに値しない酷いものです。
さいごのほうあまり理解せず書くけど、ロシアは仮にもG7+1だった先進国だからね
しかも少子化も進んでるとなると「大きな損害を出せば撤退する」と考えるのは(ロシアを低く見てるとかじゃなく)当然の結論だと思う
ソ連がアフガン侵攻で撤退したと言っても、なんだかんだあのときも10年は戦い続けたからなぁ。人が畑から取れるとはまさにこの事。
しかし砲火力でウクライナを圧倒してるのに、そんなにロシアに損害が出るものなのか?火力の優位は死者数の軽減に直結するはずなのだが。
今のロシア軍人は畑からは取れないよ。基本志願兵メインだし、限定戦争(特別軍事作戦)だから徴兵しない。ウクライナ軍はハイエースで拉致して兵士をかき集めてるけどね。人手不足を火力で補ってるのがロシア軍。
しかもちゃんとローテ・休息取って部隊ごとに経験積ませてますし。ウクライナ側はこの2年ずっと休暇取れずに拠点から離れられない・精鋭部隊は各戦線たらい回しとかいうヤバイ話を頻繁に聞きますが
人間って休まないとパフォーマンス落ちるもんだから、ローテも休息も無いと過労とかでミスとか増えるもんですよね。
まあ、休暇取れたら取れたで、そのまま帰って来ないってのも問題になってるそうですけど、そんな過酷なら逃げるのも分からなくもないというか。
ドラゴンボールのサイバイマンの情報を集英社がロシアに流出させたので、ウクライナは集英社を戦犯として国際刑事裁判所に訴える予定です。
おや、そういえばクルスク侵攻()で一発大逆転は?あと、夏にF16本格投入でウクライナ勝利は?
この手のストローマン論法にすらなってない煽り投稿なんとかできないんでしょうか…
ハートを押してる人達も何を考えているのか。
ザルジニーがロシア軍が覚悟している消耗戦の規模を見誤ったと示唆したことがある、とあるけど本当にその通りだと思う。
最悪核戦争も辞さず国家の存亡危機という覚悟のロシアと、世論だ正義だ民主主義の防衛だ等の建前でウクライナを前面に立たせ支援のみする西側ではそもそもの気合いの入り方から違うし、最初から勝てないがさらに強大化してしまったロシア軍相手に当然に勝てるわけが無い。
またイスラエルの動いたタイミングもウクライナは運が無かったですね、西側の欺瞞をこれでもかと世界中に西側が全力アピール中ですから酷いものです。
バイデン副大統領時代に、ウクライナ革命が起きて、アラブの春も起きて、イスラム国も大暴れしているからな。この人放火魔なんだよ。
バイデンが大統領やってて、何も起きない方が不思議。
>世論だ正義だ民主主義の防衛だ等の建前で
結局、ウクライナの守りたいものってなんなんでしょうね。まず主権が侵されたってのはあるでしょう。しかし、戦争で数万人を犠牲にしなければいけないほどの必要があったのかというとちょっと疑問です。主権のため?復讐?民主主義?自由?ロシアに占領されたら悪夢のようなジェノサイドが待っているのでしょうか?いや、それも非現実的だし(ここは人によって意見が割れるかも?)。
もちろん、ロシアの侵略は間違っているとは思うのですが、にしてもウクライナの前のめりな継戦支援アピールを見ながら、かたや徴兵から逃げ回るウクライナ人の報道や、せっかくの支援や兵員を無駄に浪費するような戦い方などを目にするに、いったいウクライナは誰のために戦っているのか分からなくなります。
どう見てもウクライナ(と西側)のが消耗してない?対してロシアは無傷とかノーダメとか言う気も更々無いけど。
「ロシア軍を消耗させる戦略」なるものが実際に立案されて存在している訳ではなく、単に兵員不足その他の理由によって攻勢はおろか防戦一方で毎日のように後退を強いられている状況を言い繕ってるだけじゃないですかね。
仮にロシア軍を消耗させたとしても、ウクライナ軍も同等かそれ以上に消耗するようでは全く意味がなく、本当にキルレ7:1くらいで戦う必要があると思いますがね。
人口だけ考えても3:1でやっとイーブンですしね。
常々誰もが「ウクライナは消耗戦に付き合ってはならない」と言っているのに西側の支援は消耗戦にしか対応しておらず、最初から勝たせる気が無い。
機動戦vs消耗戦という対立軸はポスト冷戦時代に軍学の主流をなしたテーマですが、昨今の議論によって最も批判に晒されているテーマでもあります
西側の支援は消耗戦にしか対応していないと言われても、これ以上どうしろと?というレベルの支援は十分に行われてきましたよ
消耗戦を避けられるのは相手を圧倒する物量を持っている時だけです、そしてそんな物量の優越はウクライナに対するロシアにだってありません
未だにこんな弱小国にも勝てない雑魚ロシアw
とか、日本では未だに言われ続けているけど、ウクライナ自体は元から人口も兵力もロシア除けば東欧随一(旧ソ連ではロシアに次ぐ2位)かつ、資源も食料も豊富で自前の軍事産業もある(もちろんロシア除けば)バリッバリの軍事大国・地域大国ですが?
4,159万人(クリミアを除く)のウクライナに苦戦するぐらいだから、4億4700万人のEUは安心していい。
ヨーロッパの国がウクライナみたいに戦えるとは思えない。ポーランドを除けばウクライナより強い陸軍を持った国は存在しないだろう。
そもそもプーチンにヨーロッパ侵攻の意図はないから被害妄想だが。
仮にドイツとフランスが戦争になった場合、EUは安心できるのですか?
歴史上飽きるほどあの二国だけでも領土紛争を繰り返しましたし、バルカン半島やバルセロナなど火種はどこにでもある。
これは度々言われることですが重要なのは損耗の絶対数ではなくて損耗が補充を上回ったかどうかなんですよね。そしてロシアは損耗以上の兵士を補充することに成功し続けているわけで、その時点でウクライナの消耗戦略は失敗しているわけです。しかもウクライナがハイエースしてきた民間人なのに対し、ロシアは契約兵で補充できてますからね。
未だに世論レベルでもウクライナがロシアに勝てる!と思ってるのは世界でもとっくに日本ぐらい説。割と真面目に。
欧米はもうウクライナよりもイスラエル・イランに関心が移ってるでしょ。
次は東アジアだ!云うけど、中国は台湾や日本侵攻どころか、ここ数年は国内の水害や失業問題で手一杯なんだよな。だからこのまま中国崩壊!とか甘く見る気も無いけど。
多分、「国民の僕」を見てないからですね。
記念すべきゼレンスキー氏のメモリアルであるドラマ。あんなにゼレンスキー氏が大好きなNHKが何故か絶対放映しようとしないドラマ。
一発目から日本disってるって知ったらゼレンスキー氏に対する百年の恋も醒めるかも知れません。
目を醒ます為にも現状と照らし合わせた上であれを見るといいと思うんですけどねぇ。
NHKも日本語訳を放送するべきですよ。ウクライナの宣伝になるのに何故しないのか!
そもそも台湾は中国の内政問題なので、
我が国が首突っ込む理由は皆無なのですよ
「民主主義を守るため」とか「シーレーン」とか
もっともらしいことをアメリカが言って煽ってます
ウクライナも台湾も、我が国が首突っ込んでも
国益には何もつながらないのですわ
尖閣も北方領土も竹島も一歩も譲る必要はないですが
領土問題=敵国という認識は我が国も改めた方がいい
どの国も、隣国とは大なり小なり領土問題を抱えている
北朝鮮と韓国も「朝鮮の内政問題」でしょうか…?
一度内戦は終わったと考えた方がいいと思いますけどね。
北朝鮮と韓国はそれぞれ別の国家ですな
休戦状態ですが今も戦争継続中です
それをどう解決するかは彼らが決める事です
国際情勢で危機を煽るのは、国内に抱える問題に対して目眩ましの効果も期待してでしょう。
その点、ウクライナは地理的にも歴史的にも経済的にも遠く離れており、ロシアとの北方領土問題もあって“敵の敵は味方”という雰囲気を出しやすい国でしょう。関わりが薄いほど目眩まし利用がし易いという考え方です。
ただ、その割にチェチェンやアフガニスタンでは冷淡だったような気もしますが…その頃より国内問題が手に負えないほど深刻という解釈をしています。
日本人が、小学生社会科レベルを理解できておらず、どうやって生活しているのか分かっていないのを疑っています(社会が今まで上手く回ってきたということなのでしょうね…)。
日本の資源輸入は、中東から石油が9割・天然ガス約20%、ヨーロッパ・アフリカに至る交易路を考えれば、イスラエル・イラン動向の方が圧倒的に重要なんですよね…
(エネルギー白書 令和4年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2023) 第3節一次エネルギーの動向 資源エネルギー庁)
これ私の周辺の問題かわからないんですけど、ウクライナ勝てると思ってる人のがよほど少なくないですか
sns見てると「ウクライナ支持」や「支援継続」を訴える人は結構見ますし「〇〇撃沈!」みたいな戦術的勝利を称える人もそれなりに見ますけど、ウクライナの最終的勝利や領土全域回復を現実的だと考える人はほとんどいないんじゃないかと
まあ世論なんて話をするなら、大抵の人は「ウクライナと中東で揉めている」程度の認識かと思いますよ
そもそも対ロシアで消耗を狙う戦略などウクライナは「取れていない」のだから成功など天災でも起きねば不可能でしょう
派手な宣伝の為に23夏反攻やクルスク侵攻でキルレ落として、本当にロシアの消耗狙っているのならば我慢と一貫性が足りないとしか
少し前にゼレンスキーのスター性だかカリスマ性喪失とかいう記事がこのサイトであったけど、日本だと未だにあれを脳内で勝手にヘルシングのペンウッド卿とかと重ね合わせてる奴が多い薄ら寒さよ。
ゼレンスキー政権及び軍部が、ニューヨークタイムズが言うところのrope-a-dope作戦(じりじり撤退しながら、露軍に損耗を強いる)を意図して行っているのであれば、クルスク侵攻は撤退戦略がうまく行っていないことの証明のようなものだと思います。
東部で撤退戦略が成功しているのであれば、わざわざリスクの高いクルスク侵攻などの危険を冒す必要はなく、じっと作戦を継続していれば、ロシアの継戦能力を削ぐことが出来、自らは戦力を温存することにより、チャンスが巡ってくるからです。
作戦がうまくいっていない(おそらく自らの損耗が相当なものなのでしょう)からこぞ、じり貧の状況を一撃で打開すべく、クルスク侵攻という賭けに出たとしか考えられません。
西側の支援が足りないせいとか、もっと本腰入れて支援しろ云うけど、その西側諸国はここ数ヶ月でどの国も民意がウクライナへの支援に揃ってNO!を突き付けてるんだどね。
いまだにクルスクで謎攻勢かけて謎消耗してるのに「ロシアを消耗させてる」とかいやー冗談キツいっす
すみません嘘つくのやめてもらっていいですかね
「ウクライナは土地と損失の交換で(容認可能な停戦内容をロシア側から引き出し)戦争を止めることが出来るだろうか?」という問いに対しては、成功すれば戦争は止まるし、失敗すればウクライナは継戦能力を喪失してやはり戦争は止まる、というのが答えになりますね。どちらにしても戦争は止まります。できれば前者であって欲しいですね。
前記事で出ていたけど、そもそも4人程度の小グループで分散攻撃を仕掛けてくる相手に「真っ黒な死体の山」を築くことなんてできるもんだろうか。あれはいわゆる人海戦術の対極にある、目立った動きがあるとすぐ自爆ドローンや砲弾が飛んでくる戦場で被害を最小化するために最適化した戦術ではないのだろうか。
小グループによる分散攻撃の前提となるのは、通信システムの改良と並んで臨機応変の進退を自主的に判断できる経験値の高い兵士だと思うけど、2年半にわたる戦争を通じて西側が肉の嵐なんぞと浮かれている間に、ロシア軍は単に損害を補充できる体制を作っただけではなく、そのような古兵を温存育成する方向に洗練されてきたんじゃあないだろうか。
たしかに人の命の価値は西側の軍隊に比べてロシア軍の方が低いと言えるのかもしれないけど、戦争資源としての兵士の命を大切にする、つまり無駄弾を避けるのと同じ感覚で極力兵士が無駄死をしないような戦術を開発するのが、ロシア流の合理主義なんじゃあないかと思うよ。
それもウンザリする話だけどね。
そもそも消耗しているのですか?
兵器の損失は増産量で賄えてるなら減っていないのですが
囚人兵や傭兵はいくら死んでもロシア軍の損失にはならない。
古い兵器を消費して、新しい兵器を増産しているなら戦力はむしろ上がっている可能性がある。
西側兵器への対応力も上がっていくのでどんどんしぶとく強くなっていく。
消耗させる戦略の根幹に関わる部分ですね。消耗を目的とした戦略に基づく行動が、消耗どころか強化に繋がるのであれば目も当てられません。
また、国家の総合力を消耗し低下させたとしても、国民の戦意や軍事力など軍事関連だけは偏って強化され、軍事行動の継続に依存した社会経済に移行する恐れもあるでしょう。
軽い?言い方をしますが。2021年のデータで。
ウクライナとロシアはGDPで1:9、人口比で1:3.5だそうです。
ウクライナ単独でロシアに立向うには、損害比が1:9以上必要でしょう。
ここで西側の援助が入って防衛支出(≒GDP)が1:3.5程度となれば、
必要な損害比は1:3.5以上に下がるのでしょう。
当然、ウクライナは財政(軍事費/他費用)支援の取付に必死ですね。
実際の損害比(≒人的損害比)は幾つなのか判りませんが、
損害比1:3.5以上ならば西側(非ロシア)の目標?は達成されるだろうし、
援助の意味?はあるのでは。それは実現可能な金額と想像します。
まさしくそれが緒戦でウクライナ側が善戦できた要因なんでしょうね。非対称戦に近い想定で消耗戦の構えをまだしていなかったロシア側に対して、防衛用途に偏っていたとはいえ西側供与の潤沢な装備と戦意旺盛な兵士を惜しみなく投入したウクライナ側が前線への投入資源では質・量ともに上回っていた段階だからこそ少なくとも戦術的には勝てていた。
ウクライナと西側の失敗は、自分たちがスプリンターであることを忘れて、マラソンランナー相手に最初の100mで勝ったことに喜んでしまったことですね。
イスタンブール合意が成立していればまさに理想的な一撃講和だったはずなのに、相手を軽く見て欲を出してしまった。
近々、ラムシュタインで会議が行われ。
ゼレンスキー大統領の”勝利計画”が開示されるとのこと。
そこで、西側首脳がどう判断するか、見てみることでしょうか。
米国大統領選前だし、既存路線(そこそこの援助)の継続でしょうか。
バイデン大統領は再選されず、カマラ副大統領はなんだか評判悪いし、
トランプ候補はまだ決定打を出していないようですし。
本筋とはズレるがロシアのドローンS-70が撃墜されたそうな
なんでもロシアが主張しているステルス技術を始めとしたものは搭載されていなかったそうだが…
Youtubeで”Su-57がドンバスでS-70オホートニク無人機を撃墜”って動画見たけどそれかな?
何でも制御できなくなった機体を撃墜したとか。
機体の形状は。捕獲されモデルになった
”RQ-170 センチネル”の形状をなぞっていますね。
ステルス性能を求めた結果、と思うのですが。
どうなのでしょう。
昔、B-29をコピーしてTu-4を作ったように
形状のみならず材質も極力コピーしたものと想像します。
単に無人機なら、例えば”Mig-21”の用廃機でも良いと思います。
実際、標的用として作っていましたから。
ゼレンスキー氏が伍長ムーブしてて西側がそれを民主主義の砦として支援する。本当に国際情勢は複雑怪奇ですよ。
時々ロシアから侵攻開始後数十万が脱出した、ロシアは労働人口が減って終わりみたいな記事が出回るがロシア政府は国民がロシアから去る自由を認めているんですね
ウクライナは逆に政府が60歳以下の成人男性の出国を許可しません、議員の選挙も大統領選挙もしていません
このウクライナを自由と民主主義の一員扱いには本当に薄ら寒いものを感じます
根本的な問題としてロシア側の兵力、航空力、砲と弾数、そしていくら部隊が壊滅しても気にせず一日に夥しい数の攻勢をさせ続けるという状況は「これで勝てなきゃ相当な間抜けだ」という様な代物であって巧みな作戦のお陰で前進とかそういうレベルな差の話ではないかと。
そもそもそうした圧倒的戦力差にも関わらずバフムトを落としたら更に先へとどんどん突き進んでドニプロへ到達し、そこから南を全て包囲してあっという間に制圧!みたいなかつて歌い上げられていた楽天的プランが断念された状況で末端を整理し出来るだけ最前線を押し上げろという地道な策にまで巻き戻ってしまっている話でもあったりする。
その上で、アメリカ大統領選でもしトランプが勝てばもしくは民主党陣営が勝って長続きするならば…という想定で作戦が猛プッシュされる状況でもある。したがって、この暫くはロシア軍の部隊がどんなにやられようとも関係なく連続攻勢を行い続け、砲撃も敵がいるかいないか関係なく建物と見れば潰すレベルで航空機損害もお構いなしに航空爆撃もガンガンやってとにかく敵を下がらせ距離を喧伝する感じになってるので、そんなに簡単に停止させたり更には押し戻すという様なのはなかなか出来るものではないかと。なんだか一部を見てると簡単にどうにか出来たのにみたいな人が散見される様に見える。
ロシア軍に対して死傷病者の増加や装備の浪費、備蓄拠点の破壊などは出来るが、結局の所はどれだけ損失を抑えられるか抵抗を長引かせるか、他の戦線の為に戦力を誘引出来るかという話にしかならない。そこらを失敗と指定する成功とは認めないだの言ってるのはなんだか妙な感じもするかな。ロシア軍の脅威を一体どうみてるのかちょっと理解に苦しむ。私の思った通りにやればロシア軍を撃破して大勝利だ!とか簡単な話に見えているのだろうか。
結局は圧倒的なロシアの物量と損失を無視した苛烈な作戦をどう抑えられるかと、苛烈が故に効率的とも言い難いお陰で各国の軍部が指摘する様に「数か月前に予想されたより意外と進まなかった」「ウクライナ側も適切な行動を出来ているとは言い難い問題が目立つ」という双方共に戦いの進め方に問題の指摘が出ているみたいなという話に過ぎないんだよ。あとクルスク方面の全軍を東に充てるなんて話も絵空事だから。北方方面も各集落を落とされまくってた話だからね。言う程の戦力は引き抜けないよ。