米国関連

F-16がウクライナにもたらす違い、供給される武器や照準ポッド次第

ウクライナに待望のF-16が到着したものの、少数のF-16が戦場に何をもたらすのかは不明のままで、Air&Space Forces Magazineは「ウクライナ向けF-16の維持と武装に関する計画は明らかになっていない」「先進的な照準ポッドが提供されるかは不明だ」と報じた。

参考:F-16s Not a ‘Golden Bullet’ for Ukraine, But They Are an Upgrade, USAFE’s Hecker Says

AN/ASQ-213が提供されなければF-16とHARMの組み合わせは「ロシア製戦闘機とHARMの組み合わせ」と大きな違いはない

オランダのオロングレン国防相は今年3月「ウクライナへのF-16納入を夏に開始できると確信している」と述べていたが、Bloombergは31日「NATO加盟国からウクライナにF-16が到着した」「この件に詳しい匿名の関係者はウクライナへの移送期限は7月下旬で約束は守られたと述べた」と、Timesは「オランダから6機のF-16が供給された」「デンマークからもF-16が近々供給される予定」と報じ、エストニアのランズベルギス外相も「ウクライナのF-16、不可能が可能になったと判明した」と述べた。

出典:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Antwain Hanks

Bloombergは今月12日「今夏にF-16がウクライナに到着して飛行を始めるが、その数は当初の期待よりも遥かに少ない」「ある関係者は年末までに1個飛行隊分(15機~24機)のF-16を配備できるようになるかもしれないと述べた」「別の関係者は夏に6機、年末までに最大20機のF-16をウクライナは受領する予定だ」と報じたが、Timesも「今後1年間でウクライナは1個飛行隊を編成するのに十分な量=約20機を受け取る」と述べているため、まとまった数のF-16が手に入るのは相当先の話になるのだろう。

Air&Space Forces Magazineは「ウクライナ向けF-16の維持と武装に関する計画は明らかになっていない」「WSJはAIM-120、AIM-9X、AGM-88HARM、JADM、小直径爆弾が供給されると報じた」「ウクライナはHARMをロシア製戦闘機で使用しているため能動的に目標を変更する機能が使用できない」「F-16に先進的な照準ポッドを搭載すればHARMをより柔軟に使用することができるものの、そのような照準ポッドがウクライナに供給されるかどうかは不明だ」と報じており、提供されたF-16で何が出来るのかは未知数だ。

出典:Public Domain AN/ASQ-213

F-16にHARMを搭載しただけでは設定された周波数を放射する電波源=レーダーしか攻撃(Target Of Opportunityモード)出来ないが、外部パイロンにAN/ASQ-213 HTSを携行すればより効果的なPre-Briefedモードでの運用が可能になるものの、AN/ASQ-213が提供されなければF-16とHARMの組み合わせは「ロシア製戦闘機とHARMの組み合わせ」と大きな違いがなく、米国がウクライナに課している長距離攻撃兵器の射程制限を加味するとJSOWやJASSMの提供も望み薄だろう。

因みに米空軍は約900機保有するF-16C/Dの内、Block40/42とBlock50/52のアップグレード(AN/APG-68からAN/APG-83への換装、AN/APG-83の能力を妨げないAN/ALQ-131の統合、コックピットディスプレイ、プログラマブルクロックジェネレータ、ミッションコンピューター、Link16を含む通信システムの刷新など)を進めており、米空軍関係者はアップグレードされたF-16C/Dについて「AN/APG-68では1度に2つ以上の移動目標を追尾するのは不可能で、敵が使用する巡航ミサイルの検出能力も0に等しかったかった」と述べている。

出典:U.S. Air National Guard photo by Staff Sgt. Sarah M. McClanahan アップグレードを終えたF-16のレーダー

要するにAN/APG-68を装備したF-16C/Dでは「外部センサーの支援なしに巡航ミサイルの追尾が難しい」という意味だが、実際の戦場では単独で戦う必要はなく、目標近くまで誘導されれば巡航ミサイルを迎撃することは可能だろう。

因みに米空軍のF-16C/DアップグレードパッケージとF-16Vへのアップグレードパッケージは別物(AN/APG-83への換装など重複する部分もある)だ。

関連記事:提供決定から約1年、待望のF-16がウクライナに到着
関連記事:ウクライナはF-16を何機受け取るのか? 夏に6機、年末までに最大20機
関連記事:F-16は魔法の杖ではない、2025年まで大きな期待は抱かない方がいい
関連記事:ウクライナのF-16導入、パイロット養成が機体の提供数に追いついていない
関連記事:ウクライナ人パイロットは数ヶ月でF-16を飛ばせる、但し飛ばせるだけ実戦は別

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Cedrique Oldaker

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コメント

    • kitty
    • 2024年 8月 02日

    AN/ASQ-213を調べてたら、
    航空軍事用語辞典++様

    >このポッドはレーダー波を検知し、機上でAGM-88をどの電波源に対して発射するかを制御することができる。
    >また、データリンクによって他機と情報を共有できる。
    >しかし、それでもF-4Gに搭載されるAN/APR-38/47″RHAWS*1″と比べ、警戒範囲が前方180度前後に限られるなど、その能力は限定的なものである。

    F-4Gさんより限定的ってあり得るのか?!まあ戦術の変化などもあるのかもしれないが。

    3
      • とおりすがり
      • 2024年 8月 02日

      F-4Gはバルカン降ろした重量スペースにAN/APR-47ELSつっこんだり機体の各所にアンテナ仕込んだSEAD専用機&電子戦士官も1名いるわけで
      それを限定的といえポッド載せた通常の機体にP1名で出来るだけ十分だと思うの

      25
    • ななし
    • 2024年 8月 02日

    >AN/ASQ-213が提供されなければF-16とHARMの組み合わせは
    「ロシア製戦闘機とHARMの組み合わせ」と大きな違いがなく

    酷い話。ミリオタ界隈で言われていたようにNATOはウクライナ
    を勝たせるつもりは微塵もなく、スラブ人同士で殺しあってロシア
    の国力削れればオケ、なんだろうな。

    我が国のロシアアレルギー持ちの人もこんなこと言うけど、
    10万人の犠牲と引き換えにロシアはバーターで何を得ているのか?
    冷静に考えた方がいいと思うよ
    個人的には、ロシアは人的犠牲と引き換えにお釣りがくるほど対価を
    得てると思う

    37
      • たむごん
      • 2024年 8月 02日

      ソ連の中心国同士・スラブ人同士を、仰る通り、削り合わせてるだけに見えるんですよね。
      英米のナショナルアイデンティティが、地域1番国・2番国を、ぶつけ合わせるのは定石だなと。

      ロシアの得たもの、鉱山などの各種資源は指摘されていますね。

      ウクライナが失った、発電設備・石油ガスのお友達価格・各種インフラ、西側諸国が無償補填するわけないですからどうやっていくんでしょうね。

      30
        • Easy
        • 2024年 8月 02日

        実質的には、日本の明治維新と同じスキームなんですよね。
        日本人を2つに分けて殺し合わせる。
        どっちが勝っても、戦乱で弱体化したところを支配するわけです。
        その戦略を素早く読み取ってさっさと大政奉還して日本人同士の不毛な内乱を終わらせようとした慶喜のセンスはもうちょっと高く評価されるべきだと思いますね。

        25
          • 戦略眼
          • 2024年 8月 03日

          明治維新では、たまたま英仏戦争で忙しかったから日本は上手くやれただけで、暇な時期に内戦やってたら日本だってどうなったか分からんよ。

          13
          • たむごん
          • 2024年 8月 03日

          徳川慶喜の評価、本当に仰る通りで内戦介入を最小化させたと思います。
          江戸城攻防戦になっていれば、長期戦になりますから、新政府軍も兵站の観点からどうなっていたのか分からないなと。

          日本が東西に分かれて、香港・ハノイ・シンガポールのような外国の飛び地が、各地にできていた可能性もあったでしょうし。
          国内資源、東西の有効活用もできないわけですから、明治期の急速な発展も見込めませんね。

          6
      • ふむ
      • 2024年 8月 02日

      露の得た戦訓も大きければ、西側の失ったものも大きいのですよね…
      相対的に中印は大きく伸びますし、プーチンの唱える多極世界化は実現しつつあるように思います

      イスラエルなんかも大使館攻撃とか見るに、西側が沈没する前に米欧の戦争資源使いたいから急いでいるんじゃないかと思うような前のめりっぷりで西側覇権喪失加速させそうですし

      日本としてはどう立ち回るのか
      戦後以来最大の正念場も近いのでは

      35
      • れんちゃ
      • 2024年 8月 03日

      提供されるかはまだわかんないってだけでしょう。実際にはエイブラムズは提供されたしF-16も提供されたし、ATACMSも提供されたし…あまり意味がない話。
      どうしても必要だとなればそこで俎上に上るだけの話だし、任務に失敗するとしてもどうして失敗したのかの分析が重要なので同じではないんだけど、そこらを考える人が何故か少ない。

      10
      • れんちゃ
      • 2024年 8月 03日

      ロシアの利益は政治体制の引き締め直しと死ぬ前の名誉みたいなもんなんで…そんな高尚なものではないかと。
      そんなに計画的ならあんな杜撰で悲惨な侵攻計画は立てなかったと思う。戦術支援ユニットまで丸ごと置き去りでロシアの機密の多くがそのまま持って帰られちゃったし…
      あとはそのご乱行の中でなにかめぼしいものが得られないかみたいなお寒い状況だよ。当初は東欧を手に入れて東ドイツにまで至るって言ってたのに。

      9
        • 通りがかりさん
        • 2024年 8月 03日

        東ドイツとか誰が一体そんな妄言を?と思いましたがロシア大衆紙とかはわりと過激なのを思い出しました。
        プーチンはNATOと交戦する気はない、で一貫していますね。

        6
          • れんちゃ
          • 2024年 8月 07日

          プーチンも当初は目に見ていろとかそこはロシアだとかやってたよ。ただまあ、現実から目を背けた話ばかりだったし、どんどん欧州が硬化していくだけだったのでそんなことを言った事はないって感じでしらばっくれてるのが現在。
          当初の欧州はロシアに遠慮して支援も遠慮がちだったが、現在の様になったのは当時のプーチン政権の態度にある。彼らはウクライナを信じたのではないロシアを信じられなくなったんだ。プーチン達は欧州を恫喝で追い込みすぎちゃったので臆病者ですらやるしかないって思っちゃった状態なのが現在。
          我々がどう言おうと、バルト三国やポーランドの回廊は急襲され、モルドバも制圧されて河を超えルーマニア経由で地中海まで突き抜け、フィンランドも平らげ様とするなんていう恐怖心に見舞われてしまっている状況はしばらくの間どうしようもない。ルーシ主義やロシア言語圏構想がそうなっちゃってるので…そういうお遊びなロシア版ネオナチごっこみたいなお題目がロシアの戦争に悪影響を及ぼしてしまった訳だね。

      • みかん
      • 2024年 8月 03日

      勝手におまえの政治思想をミリオタ界隈の話にするなよ

      14
        • 通りがかりさん
        • 2024年 8月 03日

        一応。英語圏のネットではそこそこ見かける意見ですよ。
        日本ミリオタ界隈は知りませんが。

        2
          • バーナーキング
          • 2024年 8月 03日

          「ネットでそこそこ見かける(しかも英語圏限定?)」と「ミリオタ界隈」じゃ全然別モンでしょう。

          8
      • 匿名11号
      • 2024年 8月 03日

      >個人的には、ロシアは人的犠牲と引き換えにお釣りがくるほど対価を得てると思う

      はて、個人的主観にしろ、「捕らぬ狸の皮算用」以外の現時点で確定した対価と主張できるものがありましたっけ。「10万人の人的犠牲」と引き替えにできるほどの対価ですよ。

      4
    • Dr.Strangelove
    • 2024年 8月 02日

    HARMミサイルは相当前からウクライナに提供されていましたが、目立った戦果を上げたことがありましたっけ?AN/ASQ-213が積まれないF-16ならばそれとほぼ同じ戦果でしょうね。

    まあ、何かの要因で緒戦に大きな戦果を上げたとしても、HIMARS、ATACMSなどと同じくロシアは適応してくるでしょうね。また、

    F-16が活躍できても役立たずでも、撃破されて評判を落とすのは確実でしょう。一部撃破されるのは織り込み済みだと思いますが、西側製戦車のようにかなりの数が撃破されるような気がします。戦車と違って飛行場にいるわけなので向上したロシア軍のキルチェーンによって、地上でイスカンデルやランセットに撃破される可能性が高いかと。

    19
      • れんちゃ
      • 2024年 8月 03日

      ウクライナはいくつかの主要なロシア防空システムを破壊してますよ。ただ、その詳細が語られる事は少ないので詳しい比率は分からないですね。
      一部ではHARMの戦果に不満があって何とかできないか、また本当の技術的問題がどこにあるのか探るべきではないかと考えてるなんて話もあるそうだが…実際の所はなんとも言えないですね。

      4
      • れんちゃ
      • 2024年 8月 03日

      あとまあ、F-16も結局はたかがF-16ですよ。米軍や一部先進国の採用する最新型という訳でもなく…そもそも最新型にしても撃破されない無敵の戦闘機なんかありませんよロシアの戦闘機だって大型機だってガンガン落とされているというのに。まあ、騒ぎすぎという奴ですね。

      16
    • たむごん
    • 2024年 8月 02日

    ロジスティクスの問題は、F16、解決したのでしょうかね?

    稼働率などの整備面、様子を見たいと思います。

    10
      • れんちゃ
      • 2024年 8月 03日

      不思議な話なんだけども、それこそ導入してみないとそこらは進まないですよ。
      パイロット育成は数年とか言いながら受け入れ態勢を構築する期間はスルーされる事が多いのはなんか違和感が…
      いきなり128機をいきなり丸ごと受け入れろって方がかなり無茶苦茶な話だと思うんだけど、何故かそこらを語る人は少ないんですよね。で、逆に少ないから意味がない筈だ大量じゃないから意味が薄いんだみたいな…それは何か別の思惑があってそれに使える材料を探してるみたいな趣もありますよね。
      最初は小規模で導入して問題点を出していかなきゃ、大量導入なんか到底無理なのにね。防護体制だって更に工夫していく必要があるし。あと、HARMミッションの実戦テストなら小規模でも間に合うからね。F-16なら旧ソ連機と比べて実際にどれくらいの事が出来て、更にどんな装備を追加する必要があるのかを知る為の初動ですよねこれ。何故かやる前からわかると豪語する人もいますが…専門の技術者でもわからん様な事なのに。そもそも、外野からは同じなように見えたとしても機能分析的には全然話が違うからね。彼らが知りたいのは何がどうなって、そうなるのかの詳細な技術的過程なんですよ。

      11
        • たむごん
        • 2024年 8月 03日

        まさに仰る通りなんですよね。
        (物凄いロマンはあるのですが)戦闘機だから、特別に神聖な訳ではなく、大きな機械なんですよね。

        ウクライナ国内で、まず使って運用してみないと、何でもそうですが問題点すら分からないわけで…
        戦時中な訳ですから、人員・資材の余力も実際やってみないと、能力すら分からないなと感じています。

        どの分野でもそうですが、専門の技術者の観点は仰る通りで、まずやってみないと問題点すら分からないと言われそうですよね。

        2
    • Masari
    • 2024年 8月 02日

    AN/ASQ-213で使えるのはPBモードじゃなくてEOMモードじゃない?
    まあEOMモードもPBモードの一種だけど、Pre-Briefed(事前設定)の名の通り事前に目標の位置を設定しておくモードだから別にAN/ASQ-213は必要ない。
    あとRWRと連動したSPモードも使えるはずだから、流石に『ロシア製戦闘機とHARMの組み合わせと大きな違いはない』ことはないんじゃないか。

    まあ、知られてないだけで何らかの方法(iPad使ってるんだっけ?)でMig-29もPBモード使えるなら確かに大した違いは無いかもだけど。

    11
      • kasugi
      • 2024年 8月 04日

      理論上はそのとおりですが、ではPBモードの運用の前提となる敵SAMの正確な位置はどのように測定するのかというお話で
      衛星でも使うのなら他に手段はいくらでもありますし

      敵の電波放射に対し速やかに反撃できるというAGM-88の能力を活かすには、結局HTSポッドによる精密な電子偵察が不可欠です

      F-16のRWRは視野こそ広いですがAGM-88のシーカーと比べて感度が良いわけではなく、SPモードがTOOモードと比べて戦術的に大きな利点を生むわけではないです

        • Masari
        • 2024年 8月 05日

        いやRWRがガンガンなってる時点で正確な位置の特定なんて必要ないでしょ
        そもそも3機以上いないと場所の特定出来ないし、自動的にHARMが発射されて照射源に飛んでいくだけだよ

          • kasugi
          • 2024年 8月 06日

          F-16のRWRでは敵の方向しかわからず、SPモードで発射されたHARMは単純な比例航法しか取れずに射程が半減するわけで
          PBモードの利点は弾道飛行により射程を大幅に延伸できることであり、そのためには敵までの距離が判明していなければなりません

          3機以上いないと場所の特定ができないとは?
          HTSポッドは単機でも三角測量できますけども(連携したほうがいいのは確かですが)

    • 58式素人
    • 2024年 8月 02日

    ”F-16がウクライナにもたらす違い、供給される武器や照準ポッド次第”
    これに付け加えて、スウェーデンから供給されるAEW/C機との統合もあるのでは。
    機体はF16に限ったことではないと思いますが。
    戦闘機単体では不足するかもしれないセンサーと管制機能があるでしょう。

    10
      • 戦闘機
      • 2024年 8月 02日

      黒海上空だと、普通にNATO側のE-3や無人偵察機は飛んでるので、ミサイルの最終誘導は無理でも、警戒の為に探知範囲に飛んでくるロシア機の事前情報を渡すくらいはやりますかね?

      7
        • Easy
        • 2024年 8月 02日

        理論上はそうなんですが。
        伝え聞くスペックの低さを見るに、 ATO側のAEWの吐き出す戦場データをちゃんと受け取ることが出来るんでしょうかね?
        多分出動空域には、味方の戦闘機が2-3機飛びつつ、シャヘドが20機に本命の巡航ミサイルが3-4本、それに地上から打ち出される味方側対空ミサイルなんかが飛び交っているわけです。さらには両軍の偵察ドローンや、ウクライナ側のヘリも飛んでいるかもしれません。
        AM/BMに搭載してるレベルの戦術コンピュータで、ちゃんとデータを受け取って解析できるんでしょうか。

        7
          • 速度がかなり違う
          • 2024年 8月 02日

          巡航ミサイルは亜音速なのに対して、シャヘドは新幹線より遅い。偵察ドローンとヘリも同様。
          戦闘機のレーダーはドップラー・レーダーだろうから、相対速度はわかるはず。

          あと飽和攻撃をするなら、速度の違う巡航ミサイルとドローンは着弾直前に同じ場所にいるように発射されるから、それより前に迎撃した場合、同じ個所に巡航ミサイルとドローンは混在していないと思う。

          6
    • はひふへ~ほ~
    • 2024年 8月 02日

    さすがに機密の塊をそう簡単に提供できるかね?
    撃墜されるのは一定数盛り込み済みだろうしウクライナ軍内部も信用しきれないだろう。

    4
      • れんちゃ
      • 2024年 8月 03日

      既に戦車等も提供されてますよ。
      で、欧米の考え方としては今回の教訓を元に更なるベースアップを果たす予定なので世代的には問題ないと捉える向きもある。
      逆をいうと、どれくらい効果があって、どういう改修をしなければならないのかにも興味がある。実は張りぼてでは意味がないので…
      エクスカリバーもすぐに対策されるかなりがっかりな兵器だったので、大幅な改修が必要になってましたね。

      当然、機密を気にしたり、刺激する事を気にするグループもいるので、そこらとの駆け引きになるかな。
      エイブラムズの時も渡す訳がないって言われてましたよね。政治的には全く別の意味があったにも関わらず。
      武器取引って奴は何かの呼び水として使われる事もありますからね。そこらを見落とす人も結構多い。
      そもそもからして、ロシアのああいった乱暴極まる無計画な急侵攻だって、理屈から言えばやった&しつこく続けたのがおかしい訳でして…もっと手堅く展開したり、一度手仕舞いしてからこっそり仕掛けるなんてのも出来ましたよね。往々にして、戦争なんてものは理解もつかない理不尽な様な流れが散見されるものなのかも知れない。

      5
        • 千葉の通りすがり
        • 2024年 8月 03日

        ソノM1はわざわざ装甲を輸出仕様に入れ替えたりしてるので
        少なくとも米は機密保持に気を使ってるかと

        3
        • あいうえお
        • 2024年 8月 03日

        言ってもM1はスペックダウンしているし、イギリスのチャレンジャー2も前線使用に制限を加えているのだが…
        要はこれ以上の兵器を自分(達)が持っていればOKだが、そもそもウクライナはNATOの一員でも同盟国でもないから同じスペックを提供すのは考えられないし、同盟国の日本だってかつてF-15Jの電子戦システムは提供されずに自主開発したし、イージスシステムも当初世代遅れの提供の話だったのをいろいろな取引でフルスペックにしたりとかあるのだが。
        NATOは脇に置いてもアメリカはウクライナも負けてもらっては困るが、大勝するのは望んでないから向こうが言う装備を完全に提供はしないだろう。

        1
          • れんちゃ
          • 2024年 8月 07日

          スペックダウンすれば良いってのは当時に提供される可能性を言っている側が言っていた話であって、実現不可能と言い張っていた側が言い訳に使える話ではないかな…

    • れんちゃ
    • 2024年 8月 03日

    絶対不可能

    こう言い張ってた人達からすると細かい難癖を付けるしかないって感じかな。思い違いや個人的な趣向から、高名な発言者がそう言ってるから追随して…みたいな感じでF-16を数年以内に提供する事は事実上不可能みたいな事が常識であるかの様に一部界隈では触れ回られる事が多かったが、まあ元々彼らが言っていた条件はあまり意味はなかったので。大体、ロシア側の訓練時間が未達なパイロットを使う問題とやらをここまであげつらう事なんかなかったしね。そこらは結局、目的の為に出てきた話という事だったのかも知れない。その方が好ましいとかは当たり前な話だけどね。それを理由に実現不可能はなかった。

    今回の話にしても、より高度な任務に就く場合はという話だし、そもそもからしてF-16が提供されたからその話が出ているという事でしかない。そして、将来的に旧ソ連機を使い続ける事は難しいので、どこかでは切り替える必要が出るし、NATO装備を普通に扱える機体もそろえるという意味合いもあった。旧ソ連機で云々というのもそもそもからしてボタンの掛け違いでまったく論拠になっていない。この期に及んでまだやってるというのは流石に問題があるかも知れない。旧装備は無限に出る打ち出の小づちではない。

    更に言うと、多くのF-16は旧バージョンで、特別監視体制下の運用部隊には数機分だけ提供されるなんていうアクロバットもありえる。HARM任務にだけあれば良い話なんで、実際は大部分のF-16提供とはあんまり関係がない話なんだよねこれも。そして、場合によっては提供されたとしても明かされるとも限らない。
    より好ましい話はF-16を導入出来ない話でも、導入しても意味がないから辞めろという話でもない。

    5
      • バーナーキング
      • 2024年 8月 03日

      いうてF-16が要る欲しい無理やろという話が出始めてから普通に丸2年経ってて、「数ヶ月とか一年じゃ無理やろ」という言説は全くもってその通りだった訳ですが。

      1
        • れんちゃ
        • 2024年 8月 07日

        訓練が始まってからは1年たったかって感じだよ。2年はただ声があったってだけな頃の話でしかないね。
        もっとも、元々ウクライナが現有する航空戦力の払底やそれらを補えるだけの中古市場の難しさとか…
        欧州の装備を統合した機種を何か一つ選定して将来に備えるっていう話だったので…
        何故か一部界隈でだけ「F-16は不可能だ諦めろ」という運動が起こって、その旗印として「パイロットとか」
        みたいな事が言われて数年は不可能みたいな事が延々と言われてただけなんだね。
        その事について謝ったりする人があんまりいないのもこの問題の根深さかな…自分らが言いだした事がおさめられず、未だにこの機種を入れた事はアレコレを理由で大失敗だ、大したことなんか出来るものかみたいなよくわからない方向に主張が展開され続けて、何々があればより意義が出るとかそういう感じの話にならない。私の言った通りF-16なんか入れない方が良かったんだみたいなあがきにも見える。最初からそんなあがきが本来の流れを無視した見当違いだったという事は想定にない。
        特定機種の場合は確かに早めに手に入るのだが、それもパイロットを転換育成しなくて良い訳ではない。そして何より、一時的にはまとまった数が手に入っても将来的には安定調達や装備の統合面などで問題が出る。だからスタンダード機種であるF-16をベースにして話が進んでいただけなんだよね。ある程度の規模なら決定から1年での提供や国内での運用実験や研修実施、一部の特殊作戦の実施くらいならあり得ると当時から触れられていたのだが、もうそういうのガン無視でこれがないからダメなんだ導入しても何の意味もないんだみたいな…技術論に見せかけた提唱してた展開にならなかった不満をぶつける場みたいになってるのがF-16をめぐるお話。

        • れんちゃ
        • 2024年 8月 07日

        大体、F-16採用国は多いので…欧米以外の経験者を呼びよせるなんてのもあり得るからね。それにウクライナのベテランパイロットは任務の需要が多くてなかなか海外での研修に参加する機会が無かったというのもあるんだよ。だから国内導入を急ぐ必要もあったのさ。
        ロシアでも有能な参戦意思のある航空機操縦士が不足していて、経験不足な転換パイロットを飛ばしてるという話もある。そういうのは双方一緒なんだよ。なぜかウクライナだけ、しかもF-16の時だけやたら徹底的にやり玉にされているけども。どの機種を選んでも問題が出る話で、一部機種にだけアレルギー反応が強すぎという奴だね。提供が段階的になるのも当たり前な話なんだけど、自説が正しかった証左だみたいな訳が分からない話になってるし。彼らの話では数年は導入自体が無理だった筈だが…

    • マダコ
    • 2024年 8月 03日

    F-16が来たぞ~!
    何に使うんだろう?

    5
    • れんちゃ
    • 2024年 8月 03日

    ロシアがF-16を意識し過ぎて偽装された郊外設備に攻撃を繰り返してインフラ攻撃が手ぬるくなるとか、HARMを恐れてレーダーを切るとか…
    そういうのでも意味はあるんだよ。ウクライナは超低空侵入による空爆ミッションだってやってるので…被発見が遅れるのは意味がある。
    それに、初期配備なんか問題点を洗い出す為の代物なんで、なんでいきなり大規模戦力受け入れや体制構築が達成出来る前提なのかの方が不思議。装備の選別だってアメリカの思惑であって我々が知った風に言える部分じゃない。また、特殊装備がなきゃ存在してはいけないなんて代物でもない。多くの国が装備してるF-16は廃止するべき?そんな訳がないよね。

    9
      • kasugi
      • 2024年 8月 04日

      問題点を洗い出して改善してる暇があればいいですがね

    • みかん
    • 2024年 8月 03日

    そもそも時間が経てばわかる話で、いま我々市井の人間がわかるわけない話なんだから、半年くらい待てばええやん

    14
    • 2024年 8月 03日

    ウクライナ国内の滑走路って無事なのかな、ウクライナ国外でロシアに近い国からf16飛ばしたらnatoとロシアの全面戦争になりそう。

    2
      • なるわけない
      • 2024年 8月 03日

      ロシアと接しているポーランドの空軍はF-16を運用しているから、すでに全面戦争中?

      1
        • 通りがかりさん
        • 2024年 8月 03日

        以前の警告、どこの国のF16でも戦場で見れば吹っ飛ばす。送り出した基地も同じだ。を前提とした話なんじゃないですかね?

        4
    • 鼻毛
    • 2024年 8月 03日

    エースコンバットだったら3ターン目でもらえるのに時間かかったなぁ

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