ヘグセス国防長官は1日「包括的な改革」を陸軍長官に命じ、正式採用したばかりのM10 Bookerも調達中止が濃厚だが、陸軍最高技術責任者のミラー博士は「誰もがM10の問題に気づかないふりをして計画を進めた」「何か作らなければならないという強い意思で必要がないもの作っただけ」と述べた。
参考:The Army made a tank it doesn’t need and can’t use. Now it’s figuring out what to do with it.
参考:U.S. Army Plans Massive Increase in Its Use of Drones
機械化部隊による伝統的な攻撃は「ドローンを保有していない旧時代の敵」か「ミノフスキー粒子の発見」でもない限り、実行不可能になったしまった
ヘグセス国防長官は1日「特定の組織解体や統合、将官の削減、従来システムの調達中止などを通じた改革」を陸軍長官に命じ、これには北方軍司令部と南方軍司令部、戦闘能力開発司令部と陸軍訓練教義司令部の統合による司令部人員の削減、有人攻撃ヘリ部隊部隊の再編・削減、敵を圧倒する安価なドローン群の増強、陸軍全体で装甲部隊や航空部隊含む時代遅れの編成削減が含まれ、陸軍当局者はハンヴィーとJLTVの調達中止を確認、さらにM10 Bookerも調達中止が命じられるらしい。

出典:U.S. Army photo by Bernardo Fuller
M10 Bookerに対する米陸軍の不満はわりと有名なので割愛してきたが、日本ではあまり知られていないようなので簡単に説明すると以下の通りになる。
“第82空挺師団の指揮官が退役したM551 Sheridanの後継システム=C-130とC-17から空中投下できる新型軽戦車を2013年に要求、これ受けて新型軽戦車の要件策定に取り組んだものの、M551と同等の能力とサイズですらC-130に収めるのが困難と判明したにも関わらず、2015年に要求監査評議会は「C-130に搭載できなくてもいい」「空中投下についても心配しなくていい」と主張し、陸軍もMobile Protected Firepowerプログラムを強行”

出典:public domain
“M551の後継システムから空中投下能力の要件を除外すれば「空挺部隊の兵士を火力で支援できなくなる」「空中投下の必要性が無くなれば軽量さの優先順が下がって機動性が低下する」と分かっていたのに開発を継続し、さらに国防総省全体で無人化技術への対応が急速に進んでいたにも関わらず「MPFは自律的能力にオプション対応する必要ない」と要件が2022年に更新され、最終的に重戦車に匹敵する重量、自律的能力やデジタル技術を追加する拡張性もないモンスターが出来上がり、さらに米空軍が積載制限を変更したためM10はC-17で1輌しか輸送できなくなったためM1に対する輸送効率の優位も消えてしまった”
“結局、M10は第101空挺師団に配備されると「フォート・キャンベル基地にある11の橋のうち8つ橋が戦車の重量に耐えられない」と判明し、陸軍最高技術責任者のミラー博士は「M10は調達が上手くいかなったというレベルの話ではない」「これは要求要件プロセスがあまりにも大きな惰性を生み出し、そのやり方から陸軍も抜けだ出せず、ひたすら開発を続けてしまったという類の話だ」「問題に気づいて計画を修正すればプロセスを最初からやり直さなければならない」「だから誰も問題に気づかないふりをした」「計画を開始したのだから何か作らなければならないという強い意思で必要がないもの作っただけ」と指摘した”

出典:U.S. Air National Guard photo by Staff Sgt. Reanna Hartgrove
陸上戦闘システムの開発責任者を務めるグレン・ディーン少将はM10 Bookerの命名式で「要塞、砲兵システム、塹壕を制圧・破壊して旅団戦闘団の戦闘を支援し、敵装甲車の攻撃から味方を守ることがM10の目的だ。どれだけ軽戦車(Light Tank)に見えてもM10は戦闘車(Combat Vehicle)で軽戦車の任務を果たせるようには出来ていない」と説明したが、同じ輸送効率ならM1を投入した方が戦闘効率が高く、さらに対ドローン能力=APSやEWシステムの追加が不可欠となったため、この種の拡張性を排除したM10の生存性は許容範囲を大きく逸脱しているのだろう。
Wall Street Journalも「計画開始時に想定していた重量よりも重くなり、実用性も低いことが判明したM10は調達が停止される」と指摘しており、もはやドローンが普及した戦場に中途半端な水平射撃の火力支援車輌の居場所はないのかもしれない。

出典:U.S. Marine Corps Photo by Sgt. Gabrielle Lucido, I Marine Expeditionary Force
因みにウクライナ軍はFPVドローンの必要量について「1個旅団あたり月1,000機だ」と述べていたが、Wall Street Journalも「今回の改革を通じて米陸軍は各旅団戦闘団に約1,000機のドローンを装備させる」「この結論は1年以上に及ぶ巨大訓練場での実験結果に基づいている」と報じ、この実験を視察した元陸軍副参謀総長のキーン氏も「地上戦はドローン戦に移行した」「兵士、戦車、指揮統制施設、砲兵陣地などはドローンに発見された瞬間に破壊される可能性がある」と述べている。
自走砲や多連装ロケットシステムの火力支援を受け、戦車や歩兵戦闘車などの機械化部隊による伝統的な攻撃は「ドローンを保有していない旧時代の敵」か「ミノフスキー粒子の発見」でもない限り、実行不可能になったしまったのかもしれない。
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A-10みたく実戦投入されたら名誉挽回するかもしれんが、アフガニスタンからも撤退した現状だと地上戦の機会は無さそうだな。
無いな。中途半端過ぎる。
例えば、Leopard1A5に使い道があるかと問うようなもの。
積極的に新造するものじゃない。
ドローンにしても、気球、攻撃機、対戦車ヘリと来ても対抗策で排除して来た流れで、何れ力を失う。
光ケーブルを引き摺って飛ぶとか、TOWと変わらん。
レオパルト1A5や同時代のT-62がウクライナで使われているのに?
使用するのに難があると言うのなら同意しますが。
1A5は歩兵支援で活躍してるようで、かつての突撃砲的な使い方。
M10ブッカーも当初の軽量車両なら突撃砲代わりに使い潰したんだろうが、デブりすぎた今となってはさっさとM1エイブラムスに運び込むから洋梨となった感じ。
>「誰もがM10の問題に気づかないふりをして計画を進めた」
>「何か作らなければならないという強い意思で必要がないもの作っただけ」
ミリオタ諸氏の中には米軍や自衛隊の方針を錦の御旗みたいに語っている人たちがいるけど、
彼らの行動が必ずしも軍事的合理性に則っている訳ではないということには留意が必要なのだ。
卵と鶏の関係ですけど、その「何か作る、ものにする」というノウハウ、経験を軽視して、毎回誇大妄想としか思えない目標を掲げるから、アメリカは何十年もまともに新しいAFVを実用化できていないのでは…
レーガン政権の頃から新兵器開発して軍事力強化で力による平和とか言いつつ脱工業化で製造業捨てるとかとてつもなく馬鹿なことやってたからねアメリカは
なら誰が作るんだよっていう
仰る点、まさに巨大組織あるあるですよね。
自衛隊の元幕僚が、OBから連綿と伝えられてきたものと語っていたのは、『平時に重い物・時間がかかる物を優先しろ』というものだそうです。
つまり、小銃の弾薬・砲弾のようなものは後回しだったんですよね。
いざ戦時になって、製造ライン残らなくなったヤバいんじゃないの?備蓄ないけどどうしよう…となり出したのが最近なので大丈夫なのかなと。
最近まで少なくとも前世紀まではそれで間違いがなかったような気もしますね
(浮き彫りにならなかっただけかもしれませんが)何だかガラッと変わってしまいましたね…
結果大外れとなったけど、旧来のドローンのいない戦場で旧来の対テロ的な戦いをするぶんには致命的な問題ではなかったってことではないかな
利権やら旧システムを刷新することだけを優先して非効率になってしまったけど、ウクライナ戦争がなければ不満を言いつつもないよりいいわなって使ってたと思う
元の記事がM10否定ありきだからそう感じるかもだけど、選定当初はM10には十分意味があったよ。
次期主力戦車がM1SEPv4(おそらくほぼ70t)になるだったので、42tのブッカーはC-17に1両しか乗らないとはいえ、1両積んだらほぼ余裕の無いSEPv4と違って支援機材や予備パーツ、あるいは開発されてたであろう追加装甲も一緒に持っていけるし、なによりディーゼルエンジンで燃費が良い上に比較的軽いおかげで戦略機動性も比較的高い。
ところが米軍はSEPv4を中止してE3(重量54t、ディーゼルエンジン)に舵を切ったから、ぶっちゃけM1に対する優位性が殆どなくなってしまった。
この手の米軍の調達中止話を聞くと「またか…」という感しかありませんが、逆に考えれば大戦中の米軍などは例えばSB2Cのような問題だらけの機体でも採用して数に任せてゴリ押し運用やってた訳で、事前に調達を中止したのはむしろ進歩と言えるのでは(錯乱)
20年後にはアメリカは中国に絶対勝てなくなってるだろうな
海と陸は失敗続きで唯一強みがあった航空も怪しくなってきたし
元記事では同じ1両しかC-17で運べないならばM1E3の方が良いと主張していますが、そもそもM1E3では要件を完全に満たすかどうか以前に完成すら危うい気がするのですが…
M10は見た目は好きなんだけどね…忌み子になってしまわれたか
個人的には、機械化部隊による伝統的な攻撃が死んだという話には疑問を持っています。
膠着した戦線ではドローンは極めて効果的ですが、流動的な戦線ではドローンの大規模運用は難しいんじゃないでしょうか。
そうでなくとも各国ドローンに対応したAPS等を開発してますし、次の大規模な戦争ではまた違った戦場の様相になりそうな気がしています。
でも今回の戦争でも何度か流動的な戦いは発生した(キエフ攻防戦、ハルキウ攻防戦、クルスク攻防戦)が結局何の打開にもならずに短期間で膠着したのはドローンが提供する高い空間認識に今までの機動戦力が対応できなかったからでは?
管理人の言う機械化部隊による伝統的な攻撃とは開戦当時のロシアや反攻作戦初期のウクライナの様な戦力の集中による前線の突破の事を指していると思います
たとえ対戦車ミサイルの様な安価な防御兵器より効率は劣悪でも機動により集中出来るので火力支援を受けた機械化部隊はある程度の損害を覚悟すれば防衛線を突破可能であるがこの戦争以前の常識でしたから
奇襲か浸透以外では防御陣地を中々突破出来ない以上機動性に欠ける拡張性の無い軽戦車に辛口評価になるのは仕方ない事かと
M-10が42トンで10式が44トン
アメリカのトンなんで1割くらい軽く見て38トンとしても重い…
これで軽戦車ですらないのなら何なのっていうね
原文読めばわかるけどそれは別におかしい話じゃないよ
というより軽戦車っていう言葉を他と比べて軽い戦車と字面だけで単純に語るから違和感を覚える
軽戦車と主力戦車を分けるのは重量ではなく適合する任務であり、軽戦車の主な用途は偵察だ
翻ってM-10は偵察に使うようには設計されておらず、その用途は歩兵に随伴しての火力支援であってむしろ歩兵戦車や突撃砲の仲間と言った方が正しい
主力戦車の74式と同じ位の重量になっちゃったけど、アメリカ人の体格に合わせて、現代の基準の防御を求めたらそうなるんじゃないかと。これ以上軽くしたらカンオケになりそう。
グレン・ディーン「アメリカ陸軍における軽戦車の歴史的な用途は偵察機能であり、M10ブッカーは偵察車両ではない」
ジェイムズ・マコンヴィル元参謀総長「私見ながら、M10ブッカーは軽戦車だろう」
うーん、この。ちなみに、中国とバングラデシュが保有している15式軽戦車は全備重量で36t。
今の所マルチコプターの提供する圧倒的な視野と機動力に、砲兵も機動部隊もなすすべ無しなのは結局免疫がないだけじゃないかと。主要国が湯水の如くドローンを運用出来る時期には、ドローンとの協調もドローン対策も確立するだろうと予想してます。しかしながらそれには一定の拡張性が必要な訳で、拡張性のないブッカーや旧式ハンヴィーを現時点で調達する意味はないだろう。ハンヴィーにしても近代化は必要と言う判断だと理解してます。
性能面で不満が多くとも今さらちゃぶ台返しできるほど開発能力も予算もスケジュールも何もかも余裕ないでしょ…
それともBMD-4かVT-5でも買うつもりなの?
>「今回の改革を通じて米陸軍は各旅団戦闘団に約1,000機のドローンを装備させる」
が代替案では。
>M10 Bookerが調達中止になる要因、重量増に加え拡張性がないモンスター
似たような兵器である中国の15式軽戦車は、無人操縦機能やUAVの運用能力機能を追加した派生型を開発しているのになぁ。
今のアメリカは技術はあるけど全然使いこなせていない。
多分、M10はM1と互換性のある3人乗りの大型砲塔が重量と内部容積に余裕がないのだと思われ。
実はソ連系の二人乗り砲塔は一人あたりのスペースは西側戦車より広かったりするので。
そもそも15式は明確な目的があって開発された軽戦車だからその時点で、似ても似つかないというか
あれはまともな戦闘車両が使えないチベットで活躍できる事を念頭に開発されてるらしいし、
チベットへの鉄道で運ぶことも念頭に入れてるらしい、
対インド戦を念頭に中国自身が必要だと思う条件を踏まえて開発されてるから
必要だと感じて作られた兵器だからこそ、応じて派生型も生まれるというか…
それは「M10 Bookerは特に明確な目的が無くて開発された」ということになるのでは…。
今のアメリカのプロジェクト遂行能力が低すぎて心配になるレベルですね。
105mmライフル砲で重量40t前後とか冷戦期のG2MBTみたいなスペックの代物を21世紀の現代に新規採用って拡張性はタップリ確保してるんだろうなぁとか思ってたのに…
空挺作戦・ヘリボーン作戦できるのか?となりそうだなと。
橋頭保を仮に作れても、援軍(装甲車両など)が駆けつける時間がより必要なったり・不確実性が高まったということになるからです。
シェリダンってベトナム戦争の頃に現役だった車両ですし、アメリカ陸軍は空中投下可能な装甲車両なんてとっくの昔に諦めてると思っていました。むしろブッカーのコンセプトは輸送機を使った戦略機動(C-2と16式のような関係)に最適化されているのかなと勝手に思っていましたし、今回の開発中止はびっくりです。
空中投下可能な装甲車両を本気で欲しているならブッカーはあらゆる面で使えないデカブツですが、ロシアのBMP-3のカウンターパートのような重IFVとしては機械化部隊や歩兵部隊の支援車両として有用なのではと思います。そもそもシェリダンの時点で装甲板をアルミ合金とゴム板のサンドイッチにしたり主砲を低圧のガンランチャーにしたりと涙ぐましい努力をして軽量化していた訳で、現代戦で空中投下可能な空挺戦車にどの程度の有用性があるのかを空挺閥の人たちはちゃんと検証しているんですかね(ブッカーがUAVに対して無防備ならもっと重量制限の厳しい空挺戦車だってダメでしょうに)
空投戦車つっても米陸の空挺歩兵が荒れ地に輸送機で降り立つ現代にどんな意味があるのか?空挺歩兵の初動=空港制圧がもはやセオリーでそっからストライカーBCTが生まれてもいるわけです。
M10の第一義は敵情未解明なままC17で着上陸する軽歩隊のランディングエリア構築の援護です。アパッチで続けるには将来想定される対空徘徊無人弾薬が脅威で機動性の低い歩兵の直援は非常に困難。AHが皆の目に見える所を飛び回れるのは対テロ戦争だけです。
そしてM10は軽歩に向けられる火力を引き受ける存在で重装甲化した。部隊全体の抗堪性です。常識的にアパッチにアンチタンクが向けられることは無い。空挺の歩兵機動車を装甲化するより直協M10が敵火力を請け負うほうが部隊重量が軽減もできる。
じゃあこのM10を無人化可能か?ですけど空挺歩兵をロボ化しますか?っていう。M10の残存性>空挺歩兵の残存性ですよね。装軌AFVは迫軽砲で死ぬことも無い。
M10中止でもまた現場要求が出て同じものがまた作られるだけと予言しておきます。これにABCTのM1E3で支隊で分遣という代案は即応性として常設部隊がなければ意味がない。空挺山岳軽歩のBCTにM1戦車隊を常備ですね。やるわけない。
F-47と同じ様に、無人機のハブステーション役を与えようとしたら、「そんな余力有りません」と回答されて、調達中止になったような気がするのですが・・これからの戦闘車両は無人機制御系と通信中継器と迎撃システムを搭載出来ないと使い物にならないと宣言する為に、M-10ブッカーは、犠牲となったのだ‥本当はアメリカは開発遅延で爆上がり中の核兵器と空母の更新費用出す為に、これからも無茶苦茶な削減を‥
空挺戦車自体もこんだけ携帯対戦車兵器がある状況で存続させられるのか考え物です。
まぁXM4 CCLV=M8 armored gun systemがあったから今回の事態は驚きもしないわな
強行理由も中止理由も理由もほぼ同じじゃないの
まずM10ブッカーを否定することが先にあってそれから理屈を考えたみたいなチグハグ感を感じる
「拡張性が無い」
そう言えば、エイブラムス、ブラッドレイ、ストライカーにはAPSを付けようって計画があるのに、ブッカーにはそんな話が無かったのはこのせいなのか…
「歩兵を支援する戦闘車です」
→なんで急にそんなもの欲しくなったのか分からないけど、まあ確かにあれば便利なんだろうな?
「重量38(42)トンです」
→主力戦車としての防御力がない割には重いけど、現代の拡張装備を詰め込んだら仕方ないのかな?
スペックや説明は分かるんだけどイマイチ釈然としない。その理由は開発目的が迷走してふやけてしまったからだったなんですね。
米軍名物の「要求変更を繰り返して肥大化、失敗」を避けて完成したと思ったら、まさかユーザーが要求していない仕様の製品を作っていたとは・・・
>まさかユーザーが要求していない仕様の製品を作っていたとは・・・
「顧客が本当に必要だったもの」の風刺絵を連想させられる話しでしたね。
現実米軍が対ドローン戦装備を搭載できないと判断した奴から中止にしてるんじゃないか。ブッカーと旧ハンヴィーはこのまま二度と作らんだろうけど、JLTVは対策出来たら製造再開なんじゃないか?
オリジナルはあるが米軍内でファミリー展開すらしてない専用車両を作った割には微妙な物が出来た感じがする。防御能力的に後方を除いて1kmからの30mm機関砲のAPFSDS抗堪、RPG-7は部分的に防御出来る感じはするが結果は重量増。ロシアの2S25スプルート-SD 125mm対戦車自走砲か中国の05式水陸両用戦車みたいに割り切った性能でファミリーか拡張された車両を作っていればチャンスはあったのかもしれない。
歩兵の障害となる物を排除する既存資産を有効活用出来る性能が高い直射砲と言う縛りを無くすなら、散々ジャベリンで様々な目標を撃破しているし、次世代多目的砲弾XM-1147AMP弾の弾頭を持つミサイルみたいな物でも撃てる軽量な車両(装輪でも装軌)、兵站が煩雑になるのを覚悟で取りあえず直射は出来る(専用の戦車砲よりは遙かに劣る)と言うのがウリのNEMOでも色々選択肢は有るんじゃないかな。
ここでミノフスキー粒子なんて単語を目にするとは思わなかった
ちょうどMAYに書き込んだけど、T64の後継車両をウクライナ軍が欲しがっていて車重の所だけは該当するだけに、破棄するしかない車両の生産ライン事ウクライナへ売却して、ウクライナ側で戦地に対応した改造してもらいましょう。
今更だけど、米軍もお役所仕事をするのだね。