米空軍は有人戦闘機に随伴可能な無人戦闘機のことを協調戦闘機(Collaborative Combat Aircraft=CCA)について19日「第二弾調達に向けた初期段階契約を計9社と締結した」と、22日「Northrop GrummanのProject TalonをYFQ-48Aと命名した」と発表した。
参考:CCA Round 2: Air Force picks 9 vendors for next batch of drone wingmen
参考:Air Force designates Northrop Grumman’s Talon prototype as YFQ-48A
参考:YFQ-48A ‘Fighter Drone’ Designation Given To Northrop Grumman’s Talon By USAF
計9社ではなく計9案なら選び放題なのだが、CCAクラスの無人機を開発できる米拠点の企業を9社も挙げるのは流石に困難
米空軍は有人戦闘機に随伴可能な無人戦闘機のことを協調戦闘機(Collaborative Combat Aircraft=CCA)と呼んでおり、➀Boeing、➁Lockheed Martin、➂Northrop Grumman、➃General Atomic、➄Andurilが参加したCCA Increment1=第一弾調達の競争は伝統的な防衛企業が敗れ、勝者に選ばれたのはGeneral AtomicのGambit案(YFQ-42A)とAndurilのFury案(YFQ-44A)で、試験飛行の結果を踏まえて2026年度中に生産に移行するかどうかが決定される。

出典:General Atomic
同じタイミングでCCA Increment2=第二弾調達も開始する予定で、米空軍は19日「第二弾調達に向けた初期段階契約を計9社と締結した」「今後9社は第二弾調達のプロトタイプ製造契約を争うことになる」「この契約は複数の企業に与えられるだろう」と明かし、要するに「第二弾調達のプロトタイプ製造契約は前回入札よりも4社増えて計9社で争われる」「第一弾調達と同じように複数のプロトタイプを製造するため製造契約は複数企業に授与される」という意味で、第二弾調達に参加する9社が提案した機体も特性が異なっているらしい。
今のところ初期段階契約を締結した9社がどこなのかは不明だが、米空軍は22日「Northrop GrummanのProject TalonをYFQ-48Aと命名した。今回の命名は空軍とNorthrop Grummanの継続的なパートナーシップを強調するとともに、CCAプログラムにおける有力な候補機としてのYFQ-48Aの進捗を認めるものになる」と発表したため、初期段階契約を締結した計9社の中にNorthrop Grumman=Project Talonが含まれていると、プロトタイプ製造契約に近い存在であると示唆した格好だ。
Project Talon is here. This next-gen autonomous aircraft is made to adapt fast.
➡️ Modular by design
➡️ Mission-ready
➡️ Built for the challenges ahead pic.twitter.com/6UOhLSBHKn— Northrop Grumman (@northropgrumman) December 4, 2025
Northrop Grummanは第一弾調達の結果について「提案した設計案は技術的に高い評価を獲得したが、手頃さや価格については低い評価に留まり、結果的に受注を逃してしまった」と明かし、12月上旬に発表したProject Talonについても「こうした間違いを修正するために開発した」「Project Talonは第一弾調達の設計案と比べて450kgも軽くなり、部品点数も50%削減され製造時間も30%短縮された」「これはScaled Compositesとの提携によるもので、コストとスケジュールを守りながら性能とのトレードオフを行える柔軟な設計手法が生まれた」「これは第一弾調達の時の伝統的な開発手法とは真逆だった」と説明。
但し、Northrop GrummanはProject Talonについて「第二弾調達への提案を想定して設計していない」「だからNorthrop Grummanが第二弾調達にProject Talonを提案すると書かないで欲しい」と強調し、Project Talonは国際市場向けの独自CCAという立場を取っていたが、War Zoneの取材に「我々は第一弾調達に続く将来の取り組みを争うグループに残っている」と語っているため「第二弾調達の入札に参加している」と解釈することができる。

出典:Shield AI
実際のところは蓋を開けてみるまで分からないが、個人的には➀Boeing、➁Lockheed Martin、➂Northrop Grumman、➃General Atomic、➄Anduril、➅Kratos、➆Shield AI、➇AeroVironmentあたりが第二弾調達に参加している考えているものの、最後➈がちっとも思いつかない。
計9社ではなく計9案なら選び放題なのだが、CCAクラスの無人機を開発できる米拠点の企業を9社も挙げるのは流石に管理人でも困難(最後の1枠は名前も聞いたことがない新興企業かもしれない)だ。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force





















8社(9社?)も開発メーカーがあっても、勝者と敗者、企業の統合廃業が進めば、結局有人戦闘機みたいに、3~4社ぐらいまで減ってしまうのだろうか
「新規参入はウエルカム」でも、開発ノウハウを積んで行く企業が結局強いわけで
部品点数が、大胆に減らせるとすれば興味深いですね。
ギガキャストのような一体成型を増やして、部位品点数を減らしていくとすればですが。
一長一短があって、あまりにも大きい一体成型をやると現場で整備保修・部品交換で体操しにくくなるリスクもありますから、どういった設計思想にするのか興味深く感じています。
追記です。
対応
>体操
トランプ級戦艦とやらよりも現実的
CCAを載せることを前提にして、でかい艦なのかも
クピャンスクはどうなりましたか?案の定、戦力を引き抜いたせいで他の戦線が劣勢になったとか、欲を掻いて突出しすぎて猛反撃を受けたとかいつもお馴染みの落ちですか?教えてエロい人。
本当にこんなの使い物になるのかなぁ…。
クピャンスクはどうなりましたか?案の定、戦力を引き抜いたせいで他の戦線が劣勢になったとか、欲を掻いて突出しすぎて猛反撃を受けたとかいつもお馴染みの落ちですか?教えてエロい人。
スマホと同じで金型は使い回すんじゃね
9社目:スタヴァッティ
まさかね
ぶっちゃけた話、Collaborative Combat Aircraftプログラムって米国内企業に限った話なのかな?無理矢理候補を出すならLUCASのSpektreWorks辺りは入るかもしれない。
少なくともBaykarに対して米国拠点設置しないかのラブコールとか送った話がある訳だし、第二弾に対しては20社参加とかの話もあって大型・ジェット推進・ある程度の自律性とかの条件が最低条件だと米国内ではとてもじゃないがカバーしきれる物ではない。仮の話でプロペラ推進器も含むなら国内企業でも候補は増える。